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社会の未来を拓くネットワーク情報共有空間 : 編集にあたって

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Academic year: 2021

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(1)社会の未来を拓く. ネットワーク 情報共有空間 特集. IPSJ Magazine Vol.48 No.2 Feb. 2007. 121.

(2) 特集. 社会の未来を拓くネットワーク情報共有空間. 編集にあたって 白鳥則郎 東北大学電気通信研究所 東野輝夫 大阪大学大学院情報科学研究科 宗森 純 和歌山大学システム工学部. バースペースと実空間から得られるデータとを密接に連 携させたものをネットワーク情報共有空間と名付ける.  ネットワーク情報共有空間(以下,情報共有空間と記 述する)を実現するためには,体に付けた入出力装置 を用いてサイバースペースと実空間とを結びつけるウェ アラブルコンピューティング技術,分散配置したセンサ ノードを用い,得られた五感情報に対して高度な情報処 理を施すセンサコンピューティング技術,センサやコン ピュータがシームレスに統合され,利用者にやさしい データのやりとりを実現するシームレスコンピューティ ング技術,入力されたデータを共有し,処理を加えて発.  21 世紀の訪れとともに,ユビキタス情報環境が整い. 信する Web 技術,移動する情報機器のためのモバイル. 始め,さまざまな場所からさまざまな情報発信が可能と. アドホックネットワーク技術が必要である.. なった.また,光ファイバ等を用いた高速ネットワーク.  この情報共有空間が実際に形成されれば,人と人との. が急速に普及し,自宅でも当たり前のように 100Mbps. コミュニケーションが豊かになり,ビデオ会議,リモー. の高速ネットワークのサービスを享受できるようになっ. ト/リゾートオフィス,遠隔授業などの協調作業も捗り,. たことから,ネットワークを通したビデオ会議といった. ひいては IT による社会の生産性が向上することが予想. さまざまな協調作業が行えるようになった.しかし,こ. される.. れらによってネットワークの利用が大きく変化したわけ.  この特集では,情報共有空間を実現するための基盤と. ではない.依然,電子メール,ビデオ会議,Web への. なる事項について,各研究分野の第一人者が解説する.. アクセスなど,一般的にはテキストデータ,音声データ,.  まず 1. では「情報共有空間における協同」として,. 動画像データなど,相手に最低限送らなければならない. 情報共有空間において,協調作業より広い意味である協. データ本体のみのやりとりが個別に行われることが主流. 同作業を支援するシステムをデザインするにあたり指針. である.このような形態のままでは,対面作業でやりと. となる,協同のモデル化について解説する.. りされるような豊富なチャネルを用いたコミュニケー.  2. では「情報共有空間のためのウェアラブルコン. ションをとることができない.このことは協調作業に影. ピューティング」として,入力装置や出力装置を身に付. 響を及ぼすことが考えられ,ひいては IT による生産性. けて情報共有空間を形成する,情報処理の基盤となる. の向上を妨げる原因ともなり得る.. ウェアラブルコンピューティングに関して解説する..  最近急速に普及したインスタントメッセンジャーには,.  3. では「情報共有空間のためのセンサコンピューティ. テキスト等のデータだけでなく簡易ではあるが現在位置,. ング」として,情報共有空間の,実空間における情報の. 「電話中」「退席中」などといった利用者らの現在の状況. 入力部分の基盤となるセンサコンピューティングに関し. を表示する機能もあり,そのことが利用者急増の一因と. て,センサノードの位置を推定するローカライゼーショ. 考えられる.単に必要なデータを送るだけでなく,他の. ン技術を中心に解説する. . データを付加して相手に状況を理解させるアウェアネス.  4. では「情報共有空間のためのシームレスコンピュー. (Awareness)やコンテクスト・アウェアネス(Context. ティング」として,利用者に負担を感じさせない,情報. Awareness)が実現されつつある.. 共有空間におけるデータ通信の基盤となるシームレスコ.  これらを考慮すると,ネットワークを用いて人と人と. ンピューティングについて解説する.. の間に存在する数多くの種類の情報を,意図を持って組.  5. では「情報共有空間としての新しい Web の胎動」. み合わせて共有する空間という概念の形成が必要である.. として,情報共有空間の非同期環境の基盤の 1 つとな. つまり,遠隔地にいながらにして,相手の機器の状況や,. る Web 技術とその利用例について解説する.. センサなどによって得た五感情報,位置情報,環境情報.  6. では「情報共有空間のためのモバイルアドホック. などを自分のもののように共有できるような空間である. ネットワーク」として,移動する情報機器による情報共. と同時に,相手とその空間を共有し,あたかも対面のよ. 有空間の通信の基盤となるモバイルアドホックネット. うな意思伝達が可能であること,さらにそれまでに蓄積. ワークを中心に解説する.. された情報から,目的に合った高度な協調作業が可能と.  この特集をきっかけに情報共有空間に関する議論がさ. なること,以上のような条件を合わせ持った計算機環境. らに深まれば幸いである.. の実現が求められている.ここで協調作業のためにサイ. 122. 48 巻 2 号 情報処理 2007 年 2 月. (平成 19 年 1 月 5 日).

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