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中学校家庭科食物領域におけるCAI導入の可能性

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Academic year: 2021

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(1)中学校家庭科食物領域におけるCAI導入の可能性 原田. 陸夫*・佐藤. of Introduction. Possibility of Homemrking. Mutsuo. of CAI. Education. HARADA. 文子**. at. and. はじめに. into. Junior. Fumiko. Food. Area. Hig血Sc血ool. SATO. 本研究の目的. 本研究の基本目的は,家庭科教育におけるCAI. (Computer. Assisted. lnstruction)導. 入の可能性,すなわち児童・生徒とコンピュータとの対話を通した家庭科教育・学習効果 の向上の可能性の検討にある.本論ではこれを中学校食物領域に焦点をあて,この領域に CAIを導入すると俊定すればどのような側面からのコンピュータによる支援が可能なのか につき,食物領域における現場での学習指導上の問題点を整理・検討しつつ,食物領域に おけるCAIソフトの開発とその授業実践を行った。. ⅠⅠ食物領域におけるCAIソフト開発の前提 家庭科食物領域にCAIを導入する場合,そのための支援ソフトにほ少くとも現状レベ ル以上に現場教育・学習効果の改善・向上が期待されるベきであり,それにほまずプロダ ラミソグを進めていくための前提の設定が大切である。しかもその前捷ほ当然のことなが ら現場食物額域の学習指導上の問題の分析整理から検討される必要がある。 以下,現場学習上の問題点と対応させながら支援ソフトに盛りこむベき前提を整理して みる。. ①. まず食物学習でほ食物を摂ることにより生命維持に必要な各種栄養が体内にとりこ まれることを理解させることが大切であるが,これまでの授業では栄養所要量と食品 群別摂取量のめやすとの関係の学習もほとんど数値による抽象的指導しかできず,上 の栄養摂取の状況がなかなか理解できないきらいがあったが,これらの関係が少くと も具体的にコンピュータグラフィックスで生徒をこわかりやすく提示できるようなソフ トであること。. ②. またこれまでの授業では食事分析も献立計画も多くの時間を要し,実際にはどちら か一方しか指導せざるをえない場合が多いo. しかしこれらはそれぞれに教育上重要で. Economics) 串家政学教室(°ept. of liome University **群馬大学非常勤講師・元附属横浜中学校講師(Gunma to Yokohama National SchooI Attached University). I. Yokobama. Junior. High.

(2) 128. 原田. 睦夫・佐藤. 文子. あり,かつ授業内容を豊富にするためにもぜひ必要な学習場面である。従って開発す べきソフトほ少なくとも両者を授業時間内で指導できるような時間的分析能力をもつ ものであること。 ③. 食物分析や献立計巨酌こおけるこれまでの食品の重量は生徒個々ばらばらのためその 把捉は応々にして自信のもてないもので終っていた。これに対し支援ソフトは,ソフ トの側からまず標準データを調理名の単位で提供・選択させることにより摂取量の共. 通理解を可能なものとすること.かつその分析結果を′リコソ画面で互いに発表しあ って相互評価も可能とさせることoただし,これらの標準データは調理名の選択・イ ンプットのとき標準値に対し数段階での分量調整を可能とし,個々の生徒の学習に対 応できること。. ④. またこれまでは食物学習で生徒が考えられる調理名の数も限られていたりで,調理 名(およびその摂取量の情報)も豊富に生徒に提示できるソフトであること。 さらにこれまでは高齢者や妊婦といった人たちのための献立計画というような,対. ⑤. 象を広げて計画する余裕ははとんどなかったが,開発すべきソフトは単に青少年だけ でなく種々属性の人の献立作りにも簡単に挑戦する榛会を与えるようなものであるこ と。. ⑥. これまでほ生徒の日常の食生活の僚向を(たとえば過去1週間の食事パターンを分 析)把撞させるには多くの時間と労力を要し,かつ結果内容も理解しにくい面があっ た。開発すべきリフトは,これらを時間的・労力的に軽減し,その分析結果が家族レ ベルでの食生活の対話,実践化,あるいほホームプロジェクト-の動機づけが期待で きるようなものであること。. ⑦. 全体的にみてこれまでの献立学習はとにかく数字合わせに終始しがちで生徒も義務 的に蓑を完成させる傾向がみられ,これが学習意欲をそこねるきらいがあったが,開. 発すべきソフトは,グラフィヅクスを応用することにより,コンピュータと対話しな がら楽しく学習でき,食物学習-の動機づけが期待できるものであること。 他にもいくつか考えられるが,ここでほ少くとも以上のような前提を満足すべきことが. 本ソフト開発の条件として設定し,プログラミソグを行った。. ⅠⅠⅠ食物領域におけるCAI支援ソフトの概要 献立学習で生徒が本ソフトを使用する時の基本フローを「1日分の食事分析+ 千)の場合セ概略すると ①. システムの立上げ. ②. プログラムの呼び出し,実行開始. ③. ディスクからのデータの読み込み(写真1). ④. 基本メニューの表示・選択(写真2). ⑤. 属性のインプt,'ト(写真3). (中1女.

(3) 中学校家庭科食物領域転おけるCAI導入の可能性. 写真2. 写真1データの読みこみ. 写真3. 写真4. 属性の選択(青少年). 写真5. 食品群別メニュー選択. 写真7. 摂取分量のインプット. 写真6. 写真8. 129. 基本メニュー. お膳の表示. 食品群別調理名の表示・選択. 摂取した1日分の食品名と. 分量の表示.

(4) 原田. 130. 睦夫・佐藤一文子. ⑥. 1日4食分(間食を含む)の詞理メニ ューの選択と摂取分量のインプヲト(写 真4-7). ⑦ ⑧. 1日分の献立表示・プリンタ-の画面. コピー(写真8) 分析結果の絵表示・プリンタ-の画面 コピー(写真9). ⑨ 入力データのディスク-の登録 写真9. 分析結果の絵表示. という順序に設定しており,これが10分内外. でできるように設計した.またインプットしたデ-タほ⑦と⑧の所で画面をみながら訂正 (追加.削除・分量変更)が簡単VL可能であるo以下本ソフトの特徴を前項で検討したプロ グラム作成上の前提と対応させながら列記しておきたい。 ・まずは写真9の例に見るように,イソプットした献立の食品群別摂取量およぴその分析 結果(所要量を10Oとした場合の栄養・食品の過不足)が,絵模様で具体的・視覚的に ダラアイックスで即座に表示されるのが特徴で,これによって体内への栄養摂取の状況 が理解でき,またこれを見ながら生徒同志の相互評価,家庭レベルでの食生活対話,実 践化の促進が期待できよう。 ・本ソフトではあらかじめ,青少年およびこの年齢以上の一般人の栄養・食品摂取所要量 がディスクに記憶されており,かつ後者でほ他の属性(男女,職業,妊娠の状態など). の付加に対しても自動的に所要量が設定される。これによって'生徒は簡単にいろいろ な属性の人のための献立を分析・計画が可能である。 ・また本ソフトでは写真1のデ-タ呼び出しの1戟で見るように生徒が選択できる調理メ ニューが,ご飯額,おそう菜など食品群別(写真5)に約500種が用意されており,そ れぞれ栄養,食品群別標準摂取量が記憶されていて,食品群別調理名の′1ネルをそれぞ れ指定することにより簡単に調理メニューを選択できるo. これにより生徒の調理名の知. 識の暗が豊富になることが期待できる。 ・これらの特致ほ,すべてコンピュータのデータ処理能力,高速性,グラフィックス機能 を利用したもので,I,これによって献立学習現場での食事分析,献立計画の大幅な時間短 縮が可能となり,これまでほ片方でも45分内外かかっていたのが10分前後で出来るとい うことは,学習時間内に両者とも指導でき,授業内容を豊富にすることが期待できる. ・さらに,ソフトが提供する調理品データ(摂取重量など)ほあくまで標準的数値であ. るのも個人差(体格など)やその時の食欲などに対応できるよう紅,写真7のごとく 調理品日それぞれ紅対し6段階で摂取分量を選択インプットできるようにしてある. ・また本'}ノフトの特徴の1つに写真2で見るように'数日分(例えば1週間分)の食事分. 埠、献立計画ができ,逐次その平均分析が写真9のイメージで表示・データ登録できる よ身になっていて,生琴の長期の食生活状況の検討,あるいはホームプロジェクトが容. 易にできるよう桓設計t,てある. し,. _. ∼. I. ・最後にtれま七ゐ本ソラトめ特徴ほ,献立学習を生徒がコンビュ-タと対話しながら行.

(5) 中学校家庭科食物領域におけるCAI. 写真10. 一般人の場合の属性のインプット例. 131. ・導入の可能性. 写真11生活活動強度別職業分塀表の表示. ない,学習意欲を高めるためのものでもあるが,この他に本ソフトにほ楽しく対話する という「遊び性+の要素も入れているこそれはまず,例えば写真3の「新人類+,. 「何族. なんだベさ+といった生徒と親しく対話することばで,あるいは多彩なアイコン(絵表 示),それに写真9の右端にでてくる分析判定の○×を腹につけたE.. T(映画の主人公). の出現など子供が知らず知らずに魅きつけられていくことを期待したアイデアも盛りこ んである。. 以上が本ソフトの特徴の概略であるが,現場での献立学習の指導上の問題点の分析から 設定したプロダラミソグ上の前捷は,一部ほシミュレーション,一報思考実験的ではある が,ある程度充足できたものと考える。. ⅠⅤ. 食物領域へのCAI導入による授業実践. 中学校食物領域のために開発した支援ソフトを使用する前提で指導案を作成し授業実践 「家庭での実 した中で,本章でほ特にCAI導入授業紅よる「献立学習への意欲の向上+, 践化の促進+の可能性を検討することにある.今回の授業は,横浜国立大学附属横浜中学. 校1年食物領域(日常食の献立)において,特町条件設定を行わない普通授業で行った。 家庭科-のCAI導入による上記検討項目の検討方法としては,生徒及び家族への反応ア ソケートの分析という方式をとった。. CAI導入授業の概要とその方法 本実践における学習被験者は,国立大学附属中学校1年生2クラスの72名車あった。 授業は「青少年の栄養と献立+の単元の中で,それまでの知識を総合させかつ実習への. 計画段階に位置する「献立の分析・計画+の場面として2向( ̄4時間)を設定し, パソコンセット(NEC. PC-9800M/VM,. 2台の CRY,.およびプリシタ)を導入して行った。ま. たこのパソコンは被服教室に常設し,授業以外でも自由に生徒が使用できるようにした。 本授業実施日は昭和62年2月10日及び同2月17日であった。 授業の流れは表1,. 2のとおりであるo全体としてCAI導入により学習効果を高めよう.

(6) 132. 原田. 文子. 睦夫・佐藤. 表1学習指導案1 学. -I学習内容 1.本時の学習の めあて確認. 習,活. 動. I. 指導上の留意点. I教材・教具. l時間. ・理想的な食生活をめぎ ・パソコ./による食事 (献立)分析の方法を理 すた埼には自分が日常 解する. とっている食生活をま ・献立分析の発表を行い 相互評価する。. ず検討することが大切. ・各:虹ごとの献立プラン. る.. であることをわからせ. をたてる. 2.プログラムの. 概要と献立分 析. ・栄養,献立のプログラ ムの概要と献立分析方 法の教師の説明をきき. ・デモソストレ-ショソ. ・パソコン. 15. を行い,学習内容をわ からせる.. 入力方法を理解する. 3.実 習 ①献立分析. 65. ・班ごとに一人分の献立 を入力し,プ1)ンタで出す.. ⑧データ作成 ・各自入力用献立表を作 (献立表作成) 成する.. ・調理別,食品群別摂取 量の資料を参考に整理 させる.. ③分析した献 ・分析した献立をさまぎ まな視点から検討反省 立の考察 し,考案用耗をまとめ る.. ④理想的な献 ・理想的な青少年向き日 立プラン考 常食の献立プランをグ 察. ループごとに紙面で計 画する.. ・献立分析結果と調理別 食品群別皇の資料を参 考にして考えさせる.. ⑨献立分析発 ・各班で分析した献立を 発表し,相互評価する 表会 ことにより,献立作り のポイントを理解する. 4.本時学習内容. ・ノートに各自まとめる.. の整理. 5.次時予告と課 題. ・各自の分析を行い,結 果を自己分析と家族の 意見を書いてもらうこ とを確認する. ・次時はグループ毎の献 立プランの作成を行う 予定で,班ごとの献立 プランをまとめておく. ことを確認する.. ・家族の人と話し合うこ とは大切であることを わからせる.. ・調理別,食品群 別資料 ・献立表.

(7) 133. 中学校家庭科食物領域忙おけるCAI導入の可能性 表2 学. -I学習内容 1.前時学習の発 展の確認. 習. 活. 学習指導案2 動. 指導上の留意点. ・食事分析結果の自分の ・学習したことの実践か をはかろためにも家族 考察や家族の人の感想 を発表する.. 導. L. l教材・教具. l時間. ・0ⅢP. の人と話し合うことは 大切であをことをわか らせる.. 2.本時学習のめ あての確認. ・パソコンによる献立計 画の方法を学習する. ・青少年向き(13歳女子) 一日分の理想的献立を 斑ごと紅計西し,発表 する.. 3.献立計画の仕 ・献立計画方法の教師の 説明をきき,入力方法 方 を理解する.. ・追加,削除,分量変更 ができることを知らせ, 畳錬の入力方法につい て注意させる.. 4.実. 習. (彰献立計画. ・斑ごとに青少年向き理 想的献立プランを入力 し,. ・持ち時間12分ずつで行 まっせる.. --ドコピーをと. る.. ・この結果を検討し,よ りよいものをめざして. ・調理別食品群別資料を ・献立更新表プリ ント 参考に練らせる.. 練る.. 開.. ・更新したデータを入力 ・持ち時間5分ずつで更 新させる. する.. ・調理別食品群別. ・自分たちのたてた献立 の経緯と特徴をまとめ. ・献立プランコピ. る.. ・発表用OHPシートを. 量プリント. ー添付用プ1)ン I. ・トラペl/アップ. 作る. ・OHP. ③献立プラン 発表会. ・三旺および個人の理想的・よい献立の条件を考慮 して評価する. 献立プランを発表し, 相互評価する.. 5.本時学習の整. ・各自′-トにまとめる.. 理. 6.課. 題. ・理想的な献立プランを ・実践した場合はノート 家族の人の協力を得て を操出させる. 実践してみることの大 さな確認する.. ・ノー・ト. 75.

(8) 134. 原田. 睦夫・佐藤. 表3. 食 I. 食事分析表. /7;h 軒. 串. :I*0メニュー. 2. 1glg.5X. Zgll.OX. ごJf. みモIpT汁. (白米I. うふ′ね書. 文子. 21 (. :星*のメニュー. 1q11..りX. T54tI.)I. ご♯. AE淡さ押. 白米l. i3. 学年・性別 早. +15g.5X. 5ZbB.5X. &t;+け境*. ギ書ウサ. 45+g.ZX. きOTl.FIX. ○●11.OX. カレーうどん. つけ■も0'. 糞轟名pl-MIE. 中もTl・りX つ甘も0. トマト (中l*). 2. t書●うーl 05も0.5X. 9Z91.qX. トマl (中it). 甘*宗. !*o_う中I. 8451.I)A. 801l.OX. バナ ̄ナ. 牛 ̄&. (中1i). IfiL. 2. i. 折屯*品兼暮IB・折′E). 事年・性別. 子. よ乱一4:阿*のメニュー.. 3:タ*0メニュー. ●●書. 事1年:女. 4. (5月舟7 dS. lユユ8. ⊥. +++. 中事1年:女. ▼h. ・. *品t(別居q(I(f/d■y)●▼▼ 缶屯JL/. 王&名pl-PII【 1. 一枚‥初. 2. ●I11 'もtI. 3. ●砕● ‥♯. ▲. '姑‥ 'Ji. 5. ●王‥I;. 一. 'A'1. 丁. ・P 一年●九'小. 新書暮. エ事bギー タン. たん白. ㌔. ∫. lH. 試. //I. Jf JZ[. ビタB ∼. 王8I品. ㌔ ∼. メ-. 'カ. A沖事 8. ビタミ. i:'. r. ン. みシウ. ム1 9. ビタミンA. '持t-色 P 某 ●蟻‥●色 I.茅. 2'○. 150. けo. 11. t■l q*■. 星*I■. タ*I■. P[*. 果. 物. 包■っ・・・いr;・Jk.扱冬鳥.I,ち.¥c)化 泉t払仙J・・h{千h・ ・、1鵡J:--')-・・い■、与・'Atlい,け7(・.ユtlLqr.タtrv †申ふい、t・.も人Lてみh.t1. ・(!&t・!鵬Ii・'o'・、■T'Bl七l・_・'シ▲-7・)-Lt,も入hる.. 邑奴P・=・A・L札k圭・1-…tてi・)も・、れでi食.・_・折む`・一 ^A.占. 息・fq・脚tむLi・・・-thr・bれ・湘たli-=A・S一郎手し.=J∼ふ. 舶恥=-ふたム・・stl:?・=?L-ち-チ†”,.もr・・l.l1.Th... 及7?r・・●J,-=・,-いれ.佃ti・TiI. 紘丸竹dT-・Lt.I-.た・7U.i.・i・こT・;i)'p;・イi如'-/和jli卑与 ”.い=-、5Ll・"Tい、.也.I.弁s・I払血丘p.1JJOJ-1Ii・I7Ti.・、. lSO. L・恵ol音c)こ・息見・.噂想. 譜箪tL;、㌔柳. ■き1良、. pL絹餌・かt17・i甥JP. 十す3・fJ・}私I・吋叫h・手i p、'・・Q't・・1遜Gl叫_久幸L・. 'J‥・t.'カ ̄が-tf・尊t・1p1. 手強,f・与T2小e7l一県,a?I ・・i.ii'.一・・i.一均し1冬I,・-・・叫. ■壕-_・甘丁.

(9) 135. 中学校家庭科食物儲域におけるCAI導入の可能性. と意図したものであるが,そのポイントほ献立分析(表1)においてほ,パソコンを使っ ての献立分析(実習の1),グループ別献旦の考察(実習の3),献立分析発表会(実習の 5),家族の考察(次時予告と課題)部分であるo献立計画(蓑2)においては′りコソ を使っての献立計画(実習1),献立プラン発表会(実習2),家庭での実践(課題)等で ある。. 本論の検討項目の1つであるCAI導入による「献立学習-の意欲の向上+の可能性の 検討のためにまず上記の具体的な授業内弓削こ対する生徒の反応のアンケ-トを実施した。. さらに「本研究授業全体に対する生徒の反応+アンケートも合わせて実施し分析した. また第2の検討項目である「家庭での実践化の促進+の可能性をみるために・授業の中 から家庭とのつながり(表1の学習内容5,蓑2の学習内容6)の内容をピックアップし た。ここでほ生徒が出した献立分析(計画)の結果を(表3)家に持ち帰りこれを見なが ら家族と話し合い,実際の家庭生活に役立てようとするものである.これ紅ついての家族 の反応をみるために,・家族の書いた考察・感想文を分析した. 結果及び考察 ①. 本研究授業の具体的な内容に関する生徒の反応(囲1) 「パソコン使用に興味をもって学習した+が最も多い。次に「発表会がおもしろかっ た+,. 「みんなで話し合ったことが楽しかった+が続いている。これらの授業内容は既述. したように本研究綬業においてCAI轟入のポイソトになる内容として設定したもので あるoこのうち′りコソディスプL,イに ̄よる視覚的な発表会や,具体的な分析結果(義 3)をみながらの話し合いほ,生徒の興味・関心を魅くうえでも・相互評価しやすい面 でもCAI導入の目的が生かされた結果であるといえる。また,軽業形態の幅が広がっ た1つの実践例でもある.これらのことから,今後のGAI導入が献立学習-の意欲向 上のきっかけとなる可能性がうかがえる。. ②. 献立分析(計画)結果に対する家族の反応(図2) 家族の反応アンケ-トは生徒72名中65名あり,回収率は90.3%であった.. 「栄養・食. 品摂取に関して+の内容記述が最も多いが,これほ′りコソでの分析結果が具体的(視 覚的)に出ているため具体的で詳しい考察が可能になった結果だと思われる. 8. 祁. 48. 68. 88. 18W.). 99 (?6.?Xl. )<ソコン使用に興味をもって学習した 42 (32.6Ⅹ】. 発表会がおもしろかった 19. みんなで話し合ったことが楽しかった. (II.JX). 授菜の進め方かよくわかった. (l■.?I). 19 ゴウケイ179. 1本授業の具体的な内容に閑す、る生徒の反応. (複数国答). 72.

(10) 136. 原田. 睦夫・佐藤 18. 文子. 2g. 38. 4g. 2?. 栄養・食品摂取に関して. 132.SZ). 徽盈飽との関連. ll IIL3Z). 14. 食生活実態把塩の喜び. t16.9n. 2ヰ. 食生活改替への意欲. (28.9王l. S. 実費調査の必要性の自覚. I. 6.8Z). 2. その他. I. 2.1Xl. ゴウケイ. 図2. だようだ。. 83. (複数回答). 65. 分析結果に対する家族の反応. 次に「食生活改善の意欲+が多い.この内容の中には例えば,. がさめた。. 58【X). 「この裏のおかげで目. ・・・-また食事作りに精を出したい+とか「我が家の食生活に新風が吹きこん --ほじめてはっきりと栄養摂取状態がわかった。子供達は成長期であるか. ら充分に気配りするようにしたい+等の感想が記述されている。また「実態調査の必要. 性の自覚+の具体的反応例として「家庭においてもこのようにコンピュータで食事分析 が出来たら素晴しく,食生活に対してもっと関心度が高くなり健康管理がうまくいくと 思う+等の記述がみられ,本ソフトが生徒を通してこれらの家庭の食生活改善にまで影 「これを機会に夏休みには ・響を及ばす可能性がうかがえる.また「その他+の軸羊は, 子供が遇1回, 1人で献立をたて買物をし,料理をするという約束を家族とした+と家 族ぐるみで献立学習をとらえ,実践化-向けての家族の協力体制がうかがえる.このよ うに筆者が′りコソ導入なしで行ってきた従来の指導法-食品群別摂取量のめやすを 中心に献立表を紙面で作成する-と比べて,家族ほ具体的な分析結果から種々の内容 まで考察し,興味をもってパソコン導入の献立学習を把えた記述が多い。これらのこと から「家庭での実践化の促進+の可能性が期待される。 ③. 本研究授業全体に対する生徒の反応(図3,図4,甲5) まず, 「授業は楽しくうけられましたか+の問いに回答生徒の97.2%が「夢中で楽し くできた+と答えている。次に「授業内容はよくわかりましたか+の問に回答生徒数の 紛8割(80.5%)が「よくわかってやる気がでてきた+と答えているoちなみに生徒の 自主性にまかす自由課題の「献立計画+を72名中61名が行った。その内訳は,. 1日分作 成が24名'これを修正したり作りかえたりして3回以上挑戦したものが25名である。ま た3日分や1週間分作成したものが3名である。このように授業内容がよくわかり追究. 8. 2B. 48. 6i】. むちゅうで楽しくできた(97.2%). 8¢. 18W.). (回答生徒数109) 楽しくなかった(2.8%). 図3. Q:授業は楽しくうけられましたか.

(11) 137. 中学校家庭科食物領域におけるCAI導入の可能性 2g. 48. 68. 188Z】. 8色. 袈聖P=な (回答生徒数82). くわかってやる気が出てきた(80.5%. (19.5%). 図4澗Q:授業内容はよくわかりましたか 28. 48. 68. 不満だった (24.1%). 満足だった(75.9%). 図5. 的学習がなされたことは,. 18E)Y・). 8B. (回答生徒数58). Q:この授業に満足しましたか. 「献立学習への牽欲の向上+の効果があらわれたとみること. ができる。 また,. 「この授業に満足しましたか+の問いに回答生徒数の75.9%が「満足だった+と. 答えている。. 「不満だった+の理由の中では「パソコンを充分に使う時間がなかったか. ら+.が多い.これは′りコソの台数や指導法の問題であり,今後の課題である. これら生徒の本授業全体に対する反応結果からも,献立学習におけるパソコン導入が 「献立学習の意欲の向上+に効果があるといえる。 ここでちなみに1,. 3年になってはじめ. 2年次にパソコンによる献立学習を経験せず,. てそれを経験した3年生(同中学校). 1クラス35名に対して,授業に関する感想文を書か. せ分析を試みた(図6),ここでほ栄養と食品の摂取状況の項目を一緒に集計したが,細か く分析するとおよそ半数の生徒が「栄養摂取状況について初めてよくわかった+と書いて 「分量が調節できるこ. いる。また「とにかくびっくりした。すごいと思った+の内訳は,. と+, 「自分で出すと時間がかかったのに早く出来ることにびっくりした+等がある.これ. らはパソコソ導入による授業が導入しない授業と比較して,生徒にCAI導入による種々 の面からのインパクトを与えることを予想させた例と考えることができる。 18. 28. 3g. 【l?.9苫). 44. 栄養・食品群別摂取状況がよくわかった. ほ2.BX). 2S. 自分達の献立が1日で分析出果て楽しかった. (18.7Z). 18. とにかくぴっくりした・すごいと思った. (13.1n. lフ. グループだけでなく個人のをパソコンでやってみたい の. 他. tlユ.?Ⅹ). 6 1. I.SZ). ゴウケイ134. 図6. S8(Z】. 24. 全体のバランスについてよくわかった. そ. 4b. (複数国答). ′りコソ導入献立学習を初めて経験した生徒の反応(3年生). 35.

(12) 138. 原田. Ⅴ. 睦夫・佐藤. 文子. 本論のまとめ. 1.中学校食物領域にCAIを導入するとすれば,どのような支援が可能かを現状の問題 点を検討,これをプロダラミソグの前提として設定した上で,食物領域におけるCAI 支援ソフトを開発した。この前掛ま大略ソフトに盛りこまれた.. 2.横浜国立大学附属横浜中学校1年生72名(女子)を通常の学習被扱者として,食物領 域ソフト(献立の分析・計画)を使った授業を実践し,特にCAI KL_よる「献立学習 への意欲の向上+と「家庭での実践化の促進+の可能性の検討を生徒及び家族への反 応アンケートを実施して分析した.これによると,. ・生徒はきわめて意欲的にこの授業にとりくみ,中学校家庭科食物額域-のCAI導 入は,決して生徒の学習に.は阻害要因とはならないと考える。 ・家族の反応から「家庭科-の実践化の促進+の可能性が大いに期待される。.

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