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「枚方市議会 総務常任委員会 所管事務調査 最終報告」の提言について
▼枚方市駅周辺地域については、昭和 30 年代の大阪府住宅供給公社枚方団地や市役所本館 の建設から既に 40 年以上が経過している建物があります。 この地域に総合文化施設が整備されることによって、民間事業者や地権者などのまちづくりの方 向性も具体化し、まちが活性化してくると考えられることから、総合文化施設は市駅周辺の整備の 起爆剤としての効果が期待できます。 そこで、市駅周辺のにぎわいづくりや活性化を総合文化施設設置の意味、意義とすることで委 員の意見が一致しました。 このことから、総合文化施設の整備については、庁舎や市駅前の整備など、全体的なまちづくり を見据えた上で、一体的かつ具体的に検討を行う必要があり、そのためにも、市は、総合文化施設 整備後の枚方市駅周辺再整備の具体的工程を示すべきです。 ▼運営体制については、直営、指定管理、委託などが考えられますが、民間活力を導入すべきで あり、その観点から、指定管理とすることで委員の意見が一致しました。 また、指定管理を導入するに当たり、稼働率を上げ、にぎわいを創出するためには、総合文化 施設に対し思いを持って運営に携わることのできる方や専門家を登用すること、機動的な運営体 制を構築することも大事であり、そのような条件のもと、民間の事業者が参入しやすいよう工夫し、し っかりと競争原理が働くようにする必要があります。 ▼現市民会館大ホール、小ホール等のみの機能を備えた単体施設とすることには立地、管理コス トのほか、にぎわい創出の観点からも納得できないとの意見が相次ぎ、それ以外の施設を複合した 施設とし、全国発信できるような特徴のある施設とすることで委員の意見が一致しました。 また、新町二丁目地区地区計画では、目標として、中心市街地に位置し、交通の利便性に恵ま れた地域であるという立地条件を生かし、「中心的な市街地として再構築を進めるべく、適切な基 盤施設の整備を行うとともに、水辺環境と調和を図りつつ利便性・快適性のある地区として、合理 的かつ健全な高度利用を図るものとする。」と記載されており、総合文化施設の敷地面積が約1万 4,500平方メートルであること、事業予定地の容積率を現状の200%以上とすることも可能であること も踏まえ、高度利用を図ることで委員の意見が一致しました。 なお、委員会が想定している複合施設は、施設の一部のみに別用途の施設が入ったものでは ないことを念のため申し添えておきます。 また、整備に際しては、ユニバーサルデザインの考え方を導入し、親子鑑賞室や車いす用スペ ースを設置するなど、すべての施設利用者が円滑かつ快適に利用できるような施設とすべきであ り、この点についても意見が一致しました。 (1)設置の意味、意義について (3)運営体制について (4)整備等について ▼選定手法、事業手法については、ともに、事業用地全体を有効活用するため、民間企業等のア イディアを取り入れることのできる手法、また、社会情勢の変化を踏まえつつ、選定手法、事業手 法以外の論点と整合性のある手法を選択すべきです。 (2)事業手法、選定手法について参考資料7
2 ▼後年度の負担を軽減するためにも、あらゆる手法を活用すべきです。 長期財政の見通しにあるように、今後、本市の市税収入が大きく回復することは期待できず、扶 助費の増加も予想されることから、財政状況は明るいものとは言えません。 また、老朽化している庁舎、保育所、小・中学校などの建て替え費用、新病院建設の際の起債 の償還費用等も今後必要になるほか、起債による後年度負担を縮減するためにも、国庫補助金の 活用といった既存の取り組みとともに、ネーミングライツの活用、寄附金の募集など、従来、本市 として試みが少ない取り組みも積極的に実施するなど、あらゆる手法を検討し整備費用を削減す べきとの方向で委員の意見が一致しました。 具体的な整備費用の削減方法としては、事業精査による経費削減の実施、市有財産の有効活 用による財源捻出、公募債による民間資金調達、国・府の補助金、特区制度、ネーミングライツの 活用、寄附金の募集のほか、総合文化施設の高度利用を図り、上階部分を他に賃借、売却する 手法などが挙げられました。 このうち、ネーミングライツの活用については、命名権を取得する団体側のメリット、条件等の調 査、また市内企業への意向調査、働きかけを市長の積極的なトップセールスにより行うべきです。 また、寄附金の活用についても、本市の7つの企業団地、自治会、地元企業、文化団体などに対 し、市として積極的に働きかけを行うべきです。 寄附金活用の事例としては、天満天神繁昌亭、本庄早稲田駅、平成27年に完成予定のガンバ スタジアムが挙げられました。まず、大阪市北区にある天満天神繁昌亭については、個人や企業 からの寄附金で建設費が賄われており、建物内外の天井には、寄附をした人々や団体の名前の 書かれたちょうちん約1,500個が並べられています。 次に、上越新幹線本庄早稲田駅は建設費総額115億2,686万円(計画事業費123億円)のうち、 14億2,828万円(うち7億円が早稲田大学による)が募金により賄われており、駅構内には、寄附を した人々や企業等の名前がネームプレートで展示されています。 また、ガンバスタジアムは、スタジアム建設募金団体が建設資金として寄附金を集めており、9月 13日時点で約110億円の寄附金が集まっています。5万円以上寄附をした場合は、完成したスタジ アムに寄附者のネームプレートが掲出されます。また、完成したスタジアムは吹田市に寄贈される とのことです。 これらの事例を踏まえ、本市においても、行政だけでなく、市民、団体、企業等が一体となり、総 合文化施設整備の取り組みを進めるべきであり、この点について委員の意見が一致しました。 (5)財政面について
3 ※提言の太字部分は、「総合文化施設整備計画」に反映した内容です。 ▼現市民会館大ホールの稼働率は71.5%と比較的高い状況にあり、また、市駅と市民会館の間に あった近鉄百貨店が撤退した状況を鑑みると、市民会館大ホールと同様の施設を建設するので は、にぎわい創出にはつながらないと考えられます。 このことから、そもそも、にぎわい創出の観点からの調査が必要であるとの意見を初め、コンサル タント、コンサート等の企画会社、市駅周辺の商業者、電鉄会社等の企業などに対して、総合文化 施設の在り方についてリサーチを行うべきとの意見が相次ぎ、この点について委員の意見が一致し ました。 (中間報告時の提言) 上記中間報告での提言を受け、市は、商業コンサルタント等に対しリサーチを実施し、本報告書 の2.⑺「総合文化施設に係る企業リサーチの結果について」で記載する内容の結果を得た旨の 報告がありました。本委員会としても、各委員の提言を真摯に受け止めていただいたことは、一定 評価できるものです。 しかし、本委員会としては、今後の議論を進めるために、にぎわいの創出の観点からのリサーチ を求めていたにもかかわらず、10月の総務委員協議会でヒアリングシート等リサーチ手法の詳細が 提示された当初から疑義を抱く声、懸念の声が上がっていたとおり、市が実施したリサーチは、そ の手法、規模等において本委員会が期待していたものと異なるものであり、その齟齬がリサーチ結 果にもつながったことは、残念な結果であると言わざるを得ません。 また、総合文化施設整備に当たっては、周辺の既存公共施設であるメセナひらかた会館、ラポ ールひらかた、また寄附を受ける予定の美術館との位置付け、在り方、重複する機能や役割の有 無についてもしっかりと議論すべきです。 また、宿泊施設については、総合文化施設と合築する施設の候補の一つとして記載しています が、仮に総合文化施設と合築しない場合でも、市駅周辺全体の整備という観点から、宿泊施設の 必要性について、市としての見解を示すべきです。 (6)そ の 他 ■平成 25 年度 総務常任委員(委員名は議席順) 委 員 長 堀井 勝【民主市民議員団】 副委員長 木村 亮太【未来に責任・みんなの会】 委 員 前田 富枝【自由民主党議員団】 委 員 池上 典子【みんなの党市民会議】 委 員 藤田 幸久【公明党議員団】 委 員 有山 正信【公明党議員団】 委 員 鷲見 信文【民主クラブ】 委 員 大橋 智洋【民主クラブ】