Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/
Title
睡眠時無呼吸障害に取り組んだ23年間の耳鼻咽喉科診
療
Author(s)
中島, 庸也
Journal
歯科学報, 119(5): 445-445
URL
http://hdl.handle.net/10130/5015
Right
Description
下記は2008年6月に行った東京歯科大学学会での講演タイトルです。 「睡眠呼吸障害(SDB)への取り組みの現況とその将来
−市川総合病院におけるこれまでの10年とこれからの10年−」 以下にその時の抄録を一部引用させていただきます。
「1993年アメリカ議会に報告されたレポート“Wake Up America:A National Sleep Alert”では,アメリ
カ全土で成人の約1/3,4,000万人に睡眠障害を認め,米国睡眠障害調査研究委員会の推定では1990年には 159億ドルの損失が出ていると報告がなされた。日本においても2003年2月に新幹線の運転手居眠り事件以 後,社会的にも関心が持たれ,睡眠呼吸障害(SDB)による事件や事故の報告がなされている。SDB の一疾 患である閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症候群(OSAHS)の発症率は1∼2%といわれており,市川市45万人と 近隣4市(松戸市,船橋市,浦安市,鎌ヶ谷市)を加えれば,OSAHS 患者は16,000∼34,000人と推定され, 今後これらの地域の人口増加傾向を考えれば,さらに多くの潜在患者が見込まれる。 我々は1998年頃より,当院で終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)による OSAHS の診療に着手し,2001年から 本格的に診療体制の整備を開始した。2003年より専属の睡眠専門技師をスタッフに加え,終夜監視下の PSG を2名の被験者に対し行えるようになった。2005年に各スタッフが日本睡眠学会認定医師と認定技師の資格を 取得し,さらに2008年には学会認定機関の申請と2名の認定歯科医師の申請を行っている状況です。これら申 請が通れば千葉県の総合病院で唯一の睡眠認定機関となり,しかも認定歯科医師が常勤するとなれば, OSAHS に対し非常に高いレベルで診療を行える,日本でも有数の病院になると思われる。 検査機器に関しても,本年度から PSG 機器のバージョンアップがなされ,成人の OSAHS ばかりでなく, いびき,小児の OSAHS,さらに閉塞性ではない SDB であるナルコレプシーや特発性過眠症や身体疾患が関 与するレム睡眠行動障害,レストレスレッグ症候群,多系統萎縮症の診断にも威力を発揮することが期待され ている。」 今回,歯科口腔外科による顎顔面術前後の呼吸状態の変化の検討,各治療の効果判定としてのいびき音の測 定,さらに新たなる軟口蓋手術の導入など,その後の約10年間の取り組みについて報告させていただきます。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 昭和55年3月 東京慈恵会医科大学卒業 昭和57年5月 同大学耳鼻咽喉科助手 平成5年4月 同 講師 平成8年9月 イタリア・ピアツェンツァ病院留学 平成9年7月 同大学耳鼻咽喉科助教授 平成9年7月 東京歯科大学市川総合病院耳鼻咽喉科 助教授/部長 平成17年8月 同歯科大学市川総合病院耳鼻咽喉科教授