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来年 1 月には早々大田区がスタートする その後 大阪府でも検討を進めていただいていると聞いております 特に 大阪府 大田区につきましては先導事例ということになりますので この事例を何とか成功させたいということで トラブルのもとになるようなものについて事前に話を少し整理をしておきたいということで 私

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Academic year: 2021

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国家戦略特区ワーキンググループ ヒアリング(議事要旨)

(開催要領) 1 日時 平成27年12月18日(金)17:27~17:58 2 場所 永田町合同庁舎7階特別会議室 3 出席 <WG委員> 座長 八田 達夫 アジア成長研究所所長 大阪大学社会経済研究所招聘教授 委員 原 英史 株式会社政策工房代表取締役社長 <提案者> 香山 幹 住宅局市街地建築課課長 二俣 芳美 住宅局住宅総合整備課賃貸住宅対策室室長 佐藤 将年 住宅局市街地建築課マンション政策室長 <事務局> 藤原 豊 内閣府地方創生推進室次長 塩見 英之 内閣府地方創生推進室参事官 (議事次第) 1 開会 2 議事 外国人滞在施設経営事業に係る事務連絡等について 3 閉会 ○藤原次長 本日 最後のコマで ございます。 私どもも2年 前に整備し ました法律の 施行と いう意味で、大田 区、大阪府で 事業が進もう としておりま す、いわゆ る民泊という 旅館業 法の特例の議論で ございますが 、それにつき まして国交省 さんのほう から、私ども もおと とい初めて頂戴し て、経緯等々 もよくわから ないのですが 、分譲マン ション賃貸借 契約、 これは管理契約と の関係になる のでしょうか 、こういった お話がござ いましたので 、至急 委員の方にも御相談をし、本日おいでいただいたということでございま す。 それでは、八田座長、よろしくお願いいたします。 ○八田座長 お忙 しいところお 越しください ましてありが とうござい ます。私ども 2人は 6時に出なければ いけないとい う制約があり ますので、か なり急いで やらないとい けない と思うのですが、まず御説明をお願いいたします。 ○香山課長 特区 民泊につきま しては、今、次 長のほうから もお話があ りましたけれ ども、

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2 来年1月には早々 大田区がスタ ートする、そ の後、大阪府 でも検討を 進めていただ いてい ると聞いておりま す。特に、大 阪府、大田区 につきまして は先導事例 ということに なりま すので、この事例 を何とか成功 させたいとい うことで、ト ラブルのも とになるよう なもの について事前に話 を少し整理を しておきたい ということで 、私どもが 今回関係団体 と自治 体のほうに注意喚起の事務連絡を出したいということで、御相談でござ います。 2点ございまし て、1つは分 譲マンション の場合。御承 知のように 、分譲マンシ ョンの 場合、区分所有者 の皆さんが全 員が参加をし て管理組合と いうものを 構成いたしま す。こ の管理組合が、通 常は管理規約 というものを 用いまして、 そのマンシ ョン全体の使 用の方 法や生活のルールというものを定める、民事上の約束事でございます。 現行の多くの管 理規約では、 専有部分につ いて、専ら住 宅として使 用し、他の用 途に供 用してはならない という規定を 置いているこ とが一般的で ございます 。したがいま して、 区分所有者の方が 、あるいは区 分所有者から 賃貸されてい る方が民泊 事業を行うと いった 場合には、この管 理規約に触れ るおそれが非 常に高いとい うことで、 民泊事業を行 う際に は、そういった管 理規約を改正 して必要な措 置をとってい ただきたい ということで ござい ます。そのための 改正すべき規 約例というも のをあわせて 示していき たいと考えて ござい ます。 それから、(2 )のところは 、少し細かい 話なのですけ れども、こ れも標準的な 管理規 約の中では、区分 所有者の方が 他の方に転貸 したような場 合、住宅に 付置される駐 車場の 使用契約が解除さ れるというよ うな規定が多 くの管理規約 に見られま す。こういっ たもの についても、民泊 に使った途端 に駐車場が使 えなくなると いうことが 想定されます ので、 措置をしておく必要があるのではないかということでございます。 さらに、これも 少し細かいの ですけれども 、管理規約を 遵守する義 務というのが 賃借人 の方、あるいは転 貸されたその 先の方々にも 及ぶわけです けれども、 一方で遵守す る旨の 誓約書の提出義務 が又貸し以降 の賃借人の方 には及んでお りませんの で、必要であ ればそ ういった措置も講じる必要があるのではないかということでございます 。 2点目は、賃貸 借契約関係の 留意点という ことで、民泊 事業を所有 者の方がみず からや る場合は、その所 有者の方と滞 在者の方の間 の契約という ことになり ますが、例え ば所有 者から賃貸されて いる方が民泊 事業をやろう とした場合、 その賃借さ れている方と 滞在者 との間の契約関係 に加えまして 、もともとの オーナーと賃 借人との関 係の契約とい うもの が問題になってくるケースがあろうかと思います。 と申しますのは 、一般的に結 ばれている賃 貸借契約の中 では、住宅 以外の利用を 禁止し ていたり、大家に無 断で転貸する ということ を禁止してい る事例がかな り多く見られ ます。 したがいまして、 転貸人の方、 あるいはサブ リース転貸人 からさらに 転貸を受けて 事業を 展開する方々、こ ういった方々 が民泊事業を 行う際には、 もとの契約 についても、 事業と しての民泊事業が できるような 形で賃貸借契 約を見直して おいていた だく必要があ るので はないか。こうい った旨を関係 行政機関、あ るいは関係業 界のほうに 今回通知をし ようと

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3 するものでございます。 以上でございます。 ○八田座長 ありがとうございました。まず、原委員、いかがですか。 ○原委員 まず、 分譲マンショ ンのほうから すると、これ は全く御理 解が違ってい て、こ れは住宅としての 使用だと思う のです。もと もと不動産を 持っている 人が賃貸借契 約で貸 すことができるわ けですね。そ れが、これま では30日以上 というとこ ろに制約をさ れてい たので、その範囲 を広げるとい うのが今回の 特区法の特例 でありまし て、住宅とし ての使 用ですので、こういう通知は全く必要ないと思います。 ○香山課長 この 件につきまし ては、私ども 非常に心配を しておりま したので、法 務省の 民事局、区分所有 法あるいは民 法を所管して いる部局、あ るいは民法 学者の方々に 、過去 の判例等も含めて相談をしております。 その中での判断 は、行政法上 の住宅である ということと 、民事上の 契約事項であ る管理 規約の住宅という ものは全く別 のものである ということが 1点。それ から、過去の 判例に よって、住宅部分 を例えば特定 の会員だけが 通えるような カイロプラ クティックを 行った ようなケース、あ るいは1戸の 住宅を複数の 区画に向けて 転貸したよ うなケース、 こうい ったケースについ ては、管理規 約が求める、 専ら住宅とし て使用する という条項に は当た らないのではない かという判例 が多く見られ ます。また、住 宅としての 使用に加えま して、 区分所有者の共同 の利益に反す る行為である といった判例 も数多く見 られまして、 これを このまま放置する と、非常に多 くの裁判事例 、係争事例に つながるの ではないかと 考えて おります。 ○原委員 カイロ プラクティッ クの場合とこ のケースとい うのは全く 違うと思いま す。こ れは住宅として利 用するわけで すよね。それ は、1カ月で あれば別に 住宅として利 用する のは構わないわけですね。 ○香山課長 その 際の判例の中 の判決理由の 部分に、これ は住宅とし ての利用とち ょっと 離れるのですけれ ども、カイロ プラクティッ クの場合、特 定の方が利 用する、会員 のみと 言いながら、住宅 部分に不特定 多数の患者が 出入りすると いう状況は 良好な住環境 である とは言い難い。し たがって、区 分所有者の共 同の利益に反 することは 明らかである という ことが述べられております。 こういった判例 を踏まえます と、仮に区分 所有者の方が 住宅である という形で民 泊事業 を行ったときに、 係争に至った ときに不利な 判決を受ける 可能性が非 常に高いと考 えてい ます。 ○原委員 不特定 多数の人が出 入りするとい うのが基準だ ったら、こ れは違います よね。 まず、頭を整理した いのは、1カ 月ごとで不動 産を賃貸する のは別に構 わないわけで すね。 これは住宅として の使用ですね 。次々に人が かわっていき ますという ことであって も、こ れは別に不特定多 数とは言わな いですよね。 その1カ月と いうところ が、1週間な のか、 10日なのかに拡大 するというの が今回の行政 的な、行政法 としての特 例措置で、そ れが住

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4 宅としての使用に は当たりませ んということ になるのでし ょうか。そ こは現在の判 例との 関係で、そこは必ず当たるということになりますか。 ○香山課長 住宅 としての使用 に当たらない とされる判決 につながる 可能性が非常 に高い と思っています。 ○原委員 そこの 根拠を教えて ほしいのです 。不特定多数 の人が出入 りをするとい うこと が根拠だと言われたので、それは違いますよねということを今申し上げ たのです。 ○八田座長 ホテ ルとの大きな 違いは、実際 に住むから、 料理もする し、お洗濯も 自分で するし、実際に住 むんですよね 。そこが決定 的に違う。普 通に住居に 住む。もう一 つは、 今言われた不特定 多数が来るカ イロプラクテ ィックや何か と全く違う ものであると いうこ とですよね。だか ら、ある意味 で、むしろそ の違いをきち んと行政的 にも強調して おいた ほうが、裁判になったときも有利なのではないかと思います。 ○香山課長 もち ろん行政法的 には、私ども 旅館業法の特 例を受ける ものであると いうこ とは重々承知をし ておりますし 、そういった ことで行政法 である基準 法の中では住 宅並み の規制をかけてい こうというこ とですが、こ れは民事上の 法制ですの で、過去に示 されて きた判例の多くを 見ますと、用 途としての住 宅そのものと いうよりは 、管理規約と いう契 約の中で求められ ている住宅と いうものの性 格に着目して 判決が行わ れているケー スが大 多数である。その 判決の中には 不特定多数が 出入りすると いうことも 含まれますし 、当初 予定されていた住 宅としての使 用と異なる形 態であるとい うことをも って違法性を 判決の 中に加えているケースもあるわけでございます。 ○八田座長 カイ ロプラクティ ックに来る人 は、そこに住 む目的で来 るのではない ですよ ね。ただ、1時間ほど来るだけです。 ○香山課長 カイロプラクティックについては、もちろん事例として申し上げまし た。 ○八田座長 全く 違うと思いま すけどね。要 するに、住む かどうかと いう決定的な 違いが あると思います。 ○原委員 もし、 少なくともそ こに紛れがあ るのであれば 、標準管理 規約はどなた が定め られているのでしたか。まず、そこを直してもらったらよろしいですね 。 ○香山課長 標準 管理規約は国 土交通省でご ざいますが、 実際の管理 規約はそれぞ れのマ ンションごとに定められているものです。 ○原委員 実際の 管理契約では 、1週間、10 日であっても 民泊はだめ ですという特 例を定 められる、これは 御自由でされ たらいいと思 うのですけれ ども、少な くとも標準管 理規約 の世界では、これ は特例措置自 体が国交省さ んでも十分に 調整をして 定めたと思い ますけ れども、そのとき にこれは住宅 として使用す るという前提 なんですと いう頭の整理 をして 私たちがつくった わけですから 、これはそこ をまず徹底し ていただく というのが最 初では ないでしょうか。 ○八田座長 旅館 業法には当た らないという わけですね。 特例なので すからね。定 期借家 を導入したときに は、当然ウイ ークリーマン ションは住宅 として貸し 出しできると 考えら

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5 れていたが、政治 的な理由で、 ひと月未満は 住宅として貸 せないとい うことになっ ただけ の話ですよ。だから、両方とも住むには変わりないと思いますけどね。 ○佐藤マンション 政策室長 マ ンション政策 室長の佐藤で ございます 。国交省で示 してお ります標準管理規 約の解説とい うのも同時に 国交省のほう で公表とし てございまし て、そ の中で、先ほど課 長が申し上げ ました判例に 基づきまして 、生活の本 拠がある否か 、ある いは必要な平穏さ を有するかと いうところで 判断するとい う解説も示 して、各マン ション の管理組合の皆様 、この標準管 理規約に準じ た規定を設け ている場合 は、1週間、 7日間 で人が出入りして いくというこ とについて、 生活の本拠が ある否か、 必要な平穏さ を有し ているかというこ とについては 違反している 可能性が高い のではない かということ で、法 務省の民事局と民 法の区分所有 法の学者の先 生から見解が 示されたと いうこともご ざいま すので、より適切 に国家戦略に つながる特区 を実施してい ただくとい う観点から、 当方に おきましては、具 体的な規約の 改正の規定例 というのも事 務連絡の中 で示させてい ただき まして、国家戦略 を実現する一 助にしていた だければとい う思いで提 示させていた だいて おります。 ○八田座長 生活 の本拠の意味 ですけれども 、例えばある 人が東京に うちがあって 、北九 州に勤めており、 北九州に週2 日いるとする 。そこで、北 九州でもマ ンションを購 入して 住んでいるという 場合、今おっ しゃったよう な意味では、 本拠はやは り東京ですよ ね。だ けども、実際には 北九州のマン ションもちゃ んと住む場所 なわけです 。カイロプラ クティ ックに通うような 形ではなくて 、きちん と住んでいる 。北九州 では洗濯もし 、食事も する。 それはやはり本拠 なのではない かと思うので すよ。それな のに、この 人が北九州で マンシ ョンを借りること が禁じられる というのは、 これは変な話 だと思いま すね。本拠と いう意 味は一箇所だけと いう意味では ないと思うの ですよ。北九 州のマンシ ョンもちゃん と本拠 に含められるのだと思うのですよ。 ○原委員 それか ら、もともと の経過に基づ きますと、特 区法の中で この特例措置 を定め るときに、これは 住宅としての 使用なんです という前提で 政府として は決定をして 出され たわけですよね。 国会も通され たわけですよ ね。今になっ て、それは 間違っていま したと いうことをおっし ゃっているわ けですか。そ うだとすると 、ここでこ んな話をして いるよ うなレベルの話ではないと思います。 ○香山課長 そう いうことでは なくて、先ほ ども申し上げ ましたけれ ども、行政法 、建築 基準法、旅館業法 という世界の 中では、特例 を設けて旅館 業法を適用 しない、建築 基準法 の適用に当たって は住宅、共同 住宅も含めて ですけれども 、こういっ たものとして 適用し ていくという整理 をさせていた だいたわけで すけれども、 マンション の管理規約と いうの は、あくまで民法 あるいは民法 の特例である 区分所有法に 基づいて、 私人間で行わ れる契 約の世界でござい ますので、必 ずしもそれが 行政法の用途 の整理とい うものは自動 的に連 動しない。これは民事局からのそのような見解をいただいております。 ○原委員 だから 、現行の定め られている規 約について、 そこは最後 、裁判になっ たとき

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6 にどうなるかわか りませんが、 この議論はま だわかります と。そこで 、さっき私が 申し上 げたのは、少なく ともまずこれ から管理契約 を結ばれる人 たちに示す 標準管理規約 につい ては、まず直され るべきですよ ね。だって、 これは住宅と して使用だ という前提で 制度を つくったわけですから。そこはまずどうですか。 ○香山課長 それ は、こういっ た事業をマン ションの中で 実施すべき かどうかとい う、ど ういう書き方をす るかというこ とはあります けれども、そ れはあくま で住民自治の 中で選 択をしていただくべき問題だと思います。 ○原委員 当然そ うですね。だ から、標準管 理規約におい ては、これ は専ら住宅の 範囲内 であるという理解であるということを示して。 ○八田座長 だめ なら、管理組 合が独自の規 約を作ってだ めと決めな さい。そうい うこと でいいのではない ですかね。な るべく自由を 与えて、制限 するのなら そのように勝 手に決 めなさいと。それでいいんじゃないですか。 ○原委員 まず、標 準管理規約を 直すべきこ とは当然だと 思うのですけ れども、その 上で、 今の規約に基づい て争いが生じ 得るというこ とであれば、 少なくとも この制度は行 政とし ては住宅としての 使用であると いう前提でつ くっているわ けですから 、それを裁判 に最終 的にどこまでの効 力を持つかは ともかくとし て、少なくと も明確にすべ きだと思いま すが、 そこはどうですか。 ○香山課長 行政 法上、私ども が所管してい るのは建築基 準法という ことになりま すけれ ども、建築基準法 上の扱いにつ いては、先ほ ど申し上げま したように 、あくまで旅 館、ホ テルとしては扱わ ないと。従来 申し上げてき たとおり、住 宅、共同住 宅の範囲で扱 うとい うことは内閣府と も調整をさせ ていただいて おりますし、 恐らく文書 になるかどう かは、 建築指導課が来ておりませんのでわかりませんが、間違いないところで ございます 。 ○原委員 建築基 準法はもちろ んそうだとし て、この特区 法に基づく この特区の制 度とい うのが住宅として の使用だから 特例を認める と。その住宅 としての範 囲を広げると いう理 解をして制度をつ くっているわ けですよね。 だから、これ は国交省さ んでやってく ださい というよりは、むしろ内閣府で、政府全体としてやるべきことなのかも しれないで すが。 ○香山課長 区分所有法の所管については法務省でございます。 ○原委員 それは政府全体としてそうしたらいいわけですね。 ○八田座長 法務 省がひと月を 基準にして、 それ以上が本 拠だという ことの根拠が わから ない。 ○香山課長 ひと 月を根拠にし て法務省が住 宅という判断 をしている ということを 申し上 げたわけではなく て、個々の判 例の中で、継 続的に生活が 営まれる場 というものを もって 住宅と解するのが 適切であると いう判例が数 多く出されて いるという ことを申し上 げただ けでございます。 ○原委員 区分所 有法はこの件 自体には関係 ないですね。 特区法の特 例措置につい ては、 別に区分所有法の特例を設けているわけでも何でもないですから。

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7 ○香山課長 はい、違います。 ○原委員 あの特例措置は、住宅としての使用の範囲を広げるという特例措置であ ると。 ○香山課長 行政法的にそうしたということです。 ○原委員 行政法 的であり、そ れからもとも と住宅は、先 ほど生活の 本拠というこ とも言 われましたけれど も、そこの範 囲の設定が何 でなされてい たかという と、これは民 事の判 決で出されていたわけでも何でもなくて、30日というのはもともと行政 の通達です よね。 ○佐藤マンション 政策室長 い や、そこは区 分所有法上自 体は民事法 でございます ので、 なかなか行政法で 何の特例が出 たから区分所 有法、民事法 に基づく判 例が変わると いうこ とはちょっと考えにくい。 ○原委員 区分所有法はこの議論にどうかかわるのですか。 ○佐藤マンション政策室長 管理規約というのは区分所有法に基づいて決めると。 ○香山課長 管理 組合及び管理 規約というの は、区分所有 法に基づい てそれぞれ定 められ る。管理組合は、 もともと区分 所有建物であ れば自動的に 発生するわ けですけれど も、管 理規約というのはその管理組合が区分所有法に基づいて制定するもので す。 ○原委員 一般的な住宅の定義というのは、何でなされているのですか。 ○佐藤マンション政策室長 行政法上ですか、民事法上ですか。 ○原委員 いやいや、法的に住宅の定義というのは、何でなされていますか。 ○香山課長 それ ぞれの法律に よって住宅と いうものの解 釈が変わる というのが民 事局の 判断です。民事上 の住宅と、建 築基準法上、 あるいは旅館 業法上の旅 館というもの は連動 しないという見解をいただいております。 ○原委員 区分所 有法で住宅と いう言葉は出 てくるのです か。さっき から区分所有 法の話 をされるのが、何で区分所有法の話をしているのかがわからないです。 ○佐藤マンション 政策室長 区 分所有法に基 づきまして管 理規約を定 めていまして 、民事 上、管理規約上の 住宅という言 葉の定義につ いては、民事 上の判決に よって大体決 まって きているというこ とで、行政法 上で住宅とい う言葉を、す べからくこ の世の人たち が使っ ている住宅という言葉の定義を全て統一しているわけではない。 ○八田座長 標準管理規約をつくったのは法務省なんですか。 ○佐藤マンション政策室長 それは国交省住宅局です。 ○八田座長 そこで住宅という言葉が出てきたわけですね。 ○佐藤マンション政策室長 はい。 ○八田座長 そこの定義をきちっとすれば、それで済むのではないですかね。 ○原委員 だから 、そこはさっ きの標準管理 規約を直して くださいと いう話に戻り ますけ れども、住宅の定 義を明確にし て、その中で この特区の特 例事業は含 まれていると いうこ とを明確にされれ ばいいわけで すね。それを 示されれば、 民事的にも その住宅の定 義を当 然使われるわけですね。 ○佐藤マンション 政策室長 住 宅という言葉 を初めて国交 省の標準管 理規約、住宅 局の言

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8 葉でできまして 、その解釈 として明確化 するという中 で、今ま での解説では 、生活の 本拠、 必要な平穏さと示 してまいりま して、今回の 特区の事業と 照らし合わ せた場合にち ょっと 難しいと。 ○香山課長 標準 管理規約で住 宅の解釈を示 しているのは 、行政がそ の行政の意思 として 示しているという よりは、過去 の判例、法律 上の判断から 、管理規約 における住宅 という ものがどのように とらえられ、 司法上判断さ れているかと いうことを 踏まえており ますの で、標準管理規約を直せば解決するのかという問題ではないと考えてい ます。 ○八田座長 だけ ど、指圧だと かマッサージ というのとは っきり違う ので、今まで の判例 が言葉足らずだっ ただけでしょ う。むしろ明 確に、30日未満 の賃貸物件 は住宅に含ま れる、 その一方でマッサ ージみたいな のは含まない よ、というこ とをきちっと 明確にしたほ うが、 すっきりするのではないですかね。 ○原委員 そこは 単にそういう 問題だと思い ます。住宅の 定義がわか らないから判 決がい ろいろと出されていたというだけのことですよ。 ○八田座長 明確にして。 ○香山課長 住宅 の定義はそれ ぞれの行政法 によって異な りますし、 それは必ずし も民事 上の判断における 住宅、あるい は区分所有関 係における住 宅とは連動 していないと 思いま す。 ○八田座長 だけ ど、管理規約 をつくるとき に、こういう 解釈でもと もとの標準が つくっ てありますから、 これが嫌なら ば自分たちで 変えなさいよ という形で 、最初にきち っと定 義されたら、それでいいのではないかと思います。 ○原委員 それは裁判も拘束する。 ○八田座長 そし て、今までの 判例と、マッ サージとかそ ういうこと を念頭に置い てつく られたものなら、 それはそれで 筋が通った分 類になるので はないかと 思います。管 理組合 にそういうことを 自分たちで決 める権限とい うのは当然あ るべきだけ れども、標準 規約の 解釈としては役所が明示的に示されてもおかしくないと思います。 ○香山課長 たま たまさっきカ イロプラクテ ィックの例を 挙げました けれども、ほ かの判 決の中で、一つの 住戸を複数の 賃借人の賃貸 をして住まわ せたという ことは、これ はあく まで住宅として使 っているケー スかと思うの ですけれども 、それはそ もそもマンシ ョンの 専有形態の使用態 様として想定 されていると ころからほど 遠いと。し たがって、管 理規約 12条の言う住宅に 当たらないと いう解釈を示 されたケース もあります ので、かなり 微妙な 問題だと思います。 ○八田座長 共有 部分を使う人 口密度が全然 大きくなっち ゃいますか らね。だから 、そう いう説明はつくと思います。これもだめだよと例示されたらいいですね 。 ○原委員 それは 専ら住宅の解 釈としてそれ が外れるとい うのは、こ れはまた民事 の解釈 としても極めて無 理があるよう に思いますけ れども。何か 別のところ ではないです か。余 り大勢住まわせてはいけないという。

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9 ○八田座長 ここ でマッサージ のようなもの はだめだ、し かしそれ以 外は住宅とみ なすと 書くことだと思い ます。あるい は、もし判例 でそういう区 分をしてい るのならば、 こうい う判例が出ていま すということ を言ってもい いと思う。し かし、普通 の善良な人が 、もと もとの定期借家で 想定されてい るような使い 方をするのに まで、「ひ と月未満」と いう、 たまたま政治的な 妥協で出てき たこと以外に 根拠のない数 字を基準に するというの はおか しいと思いますけどね。 ○佐藤マンション 政策室長 今 こうなってい ますので、今 後、その標 準規約という ものを 変えるべきではないかという御議論はあり得るにしろ。 ○原委員 まず、一歩はそれをすべきであると。 ○佐藤マンション 政策室長 御 議論はともか くとして、今 のままでや ってしまうと 、今ま での積み重ねた解釈、判例からトラブルが起きるのは望ましくない。 ○原委員 だから 、そこの可能 性は全く排除 し切れないか もしれませ んが、少なく ともこ この標準管理規約で言っている住宅という定義はこういうことですとい うことを示 せば。 ○香山課長 繰り 返しますけれ ども、これは 私どもが行政 的に判断し たというより は、過 去の判例を踏まえ て、民事局あ るいは高名な 民事学者の方 々に相談し て、今の管理 規約の 中の住宅と言うに は無理がある だろう、係争 になった場合 は十中八九 負けるだろう という 判断をいただいてのものでございます。 ○原委員 裁判に なったときに どうなるかと いうところは 、ここはわ かりません。 ただ、 行政的にできることは最低限すべきではないですかということです。 ○佐藤マンション 政策室長 だ から、現段階 でできること はスムーズ にやるための 規約例 を示すということはできるのではないか。 ○原委員 いやいや、ぞうではなくて、住宅の定義を明確に示すということです。 ○佐藤マンション 政策室長 現 状のままで住 宅の定義をは めてしまう と、ちょっと 違反の おそれがあるのではないかと。 ○原委員 何に違反するのですか。 ○佐藤マンション政策室長 管理規約。 ○原委員 じゃないです。標準管理規約を直して住宅の定義をまず明確に示す。 ○香山課長 管理 規約における 住宅の判断と いうのは、行 政的に判断す るものではな くて、 司法の積み重ねに よって、私人 の契約関係に おける住宅と いうものが どう捉えられ ている かということの積 み重ねで行わ れていますの で、それを標 準管理規約 でどう解説を するか という問題とは全く次元が違うと思います。 ○八田座長 住宅 の定義が明示 されていない と、いろいろ と裁判所が 勝手に解釈す る。だ けど、きちっと明 示して、みん ながこれで納 得するのなら それでいい し、それは嫌 だとい うのなら改正する という手続を 踏めれば、物 事が動き出す と思います よ。漠とした ままだ と裁判所が勝手にやりますけどね。 ○原委員 大分時 間も押してき て。そもそも この話という のは、この 特区法を制定 すると

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10 きにやるべき議論だと思うのですけれども、それはどうお考えになって いますか。 ○香山課長 私どももそう思います。特区室が法務省と詰められなかったというこ とで。 ○原委員 法務省 ではないでし ょう。標準管 理規約をつく られたのは国 交省さんでし ょう。 ○香山課長 いや、区分所有法の所管は法務省でございます。 ○原委員 では、 法務省は当然 閣議決定して いるわけです から、そこ はこういう問 題を提 起せずにしたことが問題だと国交省さんは言われたいということですか 。 ○香山課長 いえいえ。 ○藤原次長 区分 所有法、それ からその体系 下にある管理 規約の議論 が、その担当 官庁た る法務省と何も議 論も全くして いないわけで すね。それか らそもそも 、特区法の事 業につ いての通知なり通 達という議論 であれば、こ れは厚労省と も同じ整理 をしています が、共 同で通知を打った りしています ので、きちん と形式の手続 を踏んでか らでないと、 単純な 議論ではないということだけは御理解していただかないといけないと思 いますので 。 ○原委員 こんなの、規定を廃止したらいいじゃないですか。 ○藤原次長 かな り大きな話だ と思いますの で、少なくと も国交省さ んの室長さん なりの レベルでの議論だけでは全くないと思いますので。 八田先生がおっ しゃったよう に、雇用労働 相談センター などの例で も全部そうな のです けれども、むしろ 裁判でトラブ ルにならない ように行政で きちんとガ イドしようと いうの が私どもの議論だと思っています。 ○八田座長 民法 学者が言うこ とをそのまま 聞いていると いうことも 問題があるか ら、そ れをむしろこっちがリードしていくふうにしていったほうがいい。 ○藤原次長 これは、いずれにしましても大議論だと思います。 ○八田座長 ということで、事務的にもいろいろと準備していただく必要がありま すね。 ○藤原次長 事務 的にももちろ んそうですし 、またこうい った機会で 少し議論を詰 めない と。ただ、もちろ ん1月、2月 から始まると いう話なので 、早急にや る必要がある と思い ますが、これは拙 速でやると大 議論になって しまうので、 よく議論を 詰めて、変な 話にな らないようにしないといけないと思っています。よろしくお願いします 。 ○八田座長 なるべくうまい方向にお願いします。

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