学生相談のあり方と取り組みの検討
Examination of Roles and the Approaches about Student Counseling
中島 絵美
NAKAJIMA, Emi
AbstractUniversity student experience many stressful events throughout their school lives. The number of university students who have some problems which need other’s help has increased.
The purpose of this study is to examine the new roles about student counseling in our new university which changed from the junior college to the university.
We conducted the survey on students who came to my student counseling between 2008 and 2010. In the junior college, most of them had problems related to their school life and their course. While in the university, their problems mainly focused on themselves. The hesitation might be caused in the university selection if they thought about themselves. An increase in the student apathy and the truancy will be feared in the future.
As results, the same tendency as other university student has happened also at our university. And our university will increase the number of students in the future. So, we have suggested that it is essential to increase the capacity of the student counseling, to improve the project of student counseling and to introduce the program of the student apathy measures.
啓蒙活動に取り組み始めているが、まだ学生相談室 の取り組みとしては不十分である。学生本人へのカ ウンセリングや関係教職員及び学外関係機関、家族 等への協同・連携、学内教職員や学生への啓蒙活動 等に力を入れていく必要があるだろう。また、アセ スメント用の機材や資料の充実に向けた努力も必要 になってくる。
7.最後に
多種多様な学生が入学してくる時代になってきたた め、大学における学生支援の幅を広げていく必要があ るだろう。 例えば、スチューデントアパシー等に見られる大学 生の不適応は、入学直後から欠席等、何らかの兆候を 示す事が多い。早期の段階で、不適応を起こしかけて いる学生の把握及び支援が必要になる。そのためには、 下記の活動を通じて、学生相談室と他の部門との連 携・協同を深め、大学全体として不適応の学生へ取り 組める幅を広げていきたい。 ①5月と10月に相談室企画(学生向け)を実施。 5月は新入生への適応を促進する目的とする。10 月は、2∼3年生対象の自分を知るための心理検査 (TEG 等)や集団でのコラージュ作成を行う。 ②9月に相談室懇談会(教職員向け)を企画、検討。 大学生活に不適応をきたす、学生の把握や課題と なるスキルの獲得方法等を周知していく。例えば、 山田の「大学生生活不安尺度」(2006)等を実施の 検討、あるいは、スキル獲得のために、授業内で行 う事の出来る水野らの「大学生活を促進する授業プ ログラム」(2007)や及川らの「大学生の精神的不 適応に対する予防的アプローチ」(2008)等の周知 もあわせて行いたい。また、懇談会の場を通じて、 教職員とのコミュニケーションを測る事で、学生相 談室に学生を繋ぎやすい環境を整えることも目指す。 ③基礎ゼミ担当者会へ参加を検討。 よりよい学生支援のために、具体的支援及び指導 を行っている基礎ゼミの担当者会に学生相談員が参 加し、コンサルテーションを行う。多角的な視点で 学生を理解する事が出来、幅の広い支援を模索した い。 ④次年度の紀要の作成。 本稿では、2008∼2010年のデータを基に検討を行 ったが、年数も浅く、比較検討する上では不十分で ある。今後も継続的に検討を行う事で、本校に即し た支援を構築していく事を目指したい。 引用参考文献 ・日本 LD 学会研究委員会プロジェクトチーム(プロジ ェクト No2)(2008)「高等教育段階における発達生 涯の理科と支援に関する調査研究」「大学で学ぶ発達 障害者の理解と支援のためのガイド∼(1)教職員の みなさんへ∼」 ・日本 LD 学会研究委員会プロジェクトチーム(プロジ ェクト No2)(2008)「高等教育段階における発達生 涯の理科と支援に関する調査研究」「大学で学ぶ発達 障害者の理解と支援のためのガイド∼(2)学生のみ なさんへ∼」 ・日本 LD 学会研究委員会プロジェクトチーム(プロジ ェクト No2)(2008)「高等教育段階における発達生 涯の理科と支援に関する調査研究」「大学で学ぶ発達 障害者の理解と支援のためのガイド∼(3)相談機関 のみなさんへ∼」 ・日本 LD 学会研究委員会プロジェクトチーム(プロジ ェクト No2)(2008)「高等教育段階における発達生 涯の理科と支援に関する調査研究」「大学で学ぶ発達 障害者の理解と支援のためのガイド∼(4)事務職員 のみなさんへ∼」 ・文部科学省(2003)「通常の学級に在籍する通常の学 級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒 に関する全国実態調査」 ・星野仁彦(2010)「発達障害に気づかない大人たち」 祥伝社新書 ・佐々木正美・梅永雄二(2010)「大学生の発達障害」 講談社 ・福田真也(2010)「大学生のアスペルガー症候群 理 解と支援を進めるためのハンドブック」明石書店 ・B.W ウォルシュ(2007)松本俊彦 山口亜希子 小 林桜児(訳)「自傷行為治療ガイド」金剛出版 ・鍋田恭孝(2007)「思春期臨床の考え方・すすめ方− 新たなる視点・新たなるアプローチ」金剛出版 ・林直樹(2006)「こころの科学 No.127 自傷行為−概 念・疫学などの基本的事項−」日本評論者 ・B.W.ウォルシュ P.M.ローゼン(著)(2005)松本俊 彦 山口亜希子(訳)「自傷行為−実証的研究と治療 指針」金剛出版 ・松本俊彦(2009)「自殺企図と自傷行為の理解と対応 東京臨床心理士会医療保険専門委員会 ・文部科学省(2009)「児童生徒自殺予防に関する研究 協議会 教師の知っておきたい子供の自殺予防マニュ アル」・Favazza,A.R 1996 Bodies Under Siege. Self-mutilation and
Body Modification in Culture and Psychiatry. Second Edition. The Johns Hopkins University Press
・Owens,D.,Horrocks,j.,House,A. 2002 Fatal and non-fatal