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Academic year: 2021

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統計学的画像再構成法である OSEMアルゴリズムの基礎論  

【第1章】確率・統計の基礎  

1.2       平均値(算術平均)と標準偏差  

 それでは、いよいよΣの記号を使って平均値の式を考えます。

 

統計学で大変重要なのに、結構いいかげんになるものがあります。それは、 母数と統計 量 です。母数とは母集団分布の様子を表す数値で、パラメータと呼ぶことがあります。こ こで母集団とは、調べたい集団の全体を示します。たとえば、日本人男性の平均身長を調べ たいとき、実際に存在する約6千万人からの身長を全部測ることはほぼ不可能に近い作業に なります。このような集団を母集団といいます。実際は自分で調査できるある地域の数百人 とか数千人とかのデータの平均を使って、母集団のそれを推定するわけです。この小さな集 団(データを取った集団)を標本集団といいます。もちろん自分で母集団のデータをすべて 測れるならそれにこしたことはありません。

 母集団分布の中心位置を示す母数を母平均μ(ミュー)、ばらつき具合を示す母数を母標 準偏差σ(シグマ)といいます。これに対し、データからの求めた平均を標本平均 (エッ クス・バー)と書き、標本標準偏差をs(エス)と書き、これらを統計量と呼びます。結構理 科系の人でも、この母数と統計量がごっちゃになっている人が多くいますので、みなさんは しっかり区別しましょう。そこで今までの記号を使って平均値の式を示してみましょう。

さてここで、μの上に^(ハット)なる記号がついています。標本平均と母平均は一般に一 致しません。誤差を含んでいます。したがって

であるのが普通です。これが母数と統計量の違いなのです。ここで、

統計学的画像再構成法である

file:///E¦/ディスクト˜1/jin/OSEM/HOMEPA˜1/1̲2.html (1/2) [2002/07/23 午前 10:08:27]

(2)

と書いてあったならば、これだけで この人は統計が理解できていない とまで言われかね ません。特に数学科の出身者はこだわります。次に標本標準偏差について解説しましょう。

これも母数と区別するための^を用いて、

と書きます。さらに、標準偏差を二乗したものを分散と呼んでいます。実際の計算では分散 としての値はあまり使用しません。標準偏差で覚えておきましょう。さて、ここで注意した いのは、平均の方はnで割っているのに、標準偏差の方はn-1 で割っています。このn-1 を

自由度 と呼んでいます。この説明は後で設けます。標準偏差には、nで割るものもあり ますが、ここではn-1 で割るものだと思って結構です。ここで、以下の式を平方和と呼びま す。

また、こんな性質もありますので覚えておきましょう。非常に重要な性質で、証明にもよく 使います。

 

平均を取り扱うことは統計で最も基本的なことであり、最も重要なものです。平均について 細かく説明すればいくらでも説明できるほどです。ここではこの程度の内容で終わりにしま しょう。この先必要なことは、その都度解説をしていきます。

   

統計学的画像再構成法である

file:///E¦/ディスクト˜1/jin/OSEM/HOMEPA˜1/1̲2.html (2/2) [2002/07/23 午前 10:08:27]

参照

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