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岩手医科大学歯学部歯科放射線学講座

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Academic year: 2021

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岩医大歯誌24巻2号1999

演題8.超音波パワードプラ法による炎症性頸部リン 演題9.下顎歯肉癌におけるCT像と病理組織像との     パ節の血流の評価       比較検討

○東海林 理,白倉 義之,佐藤  仁  泉澤  充,小豆島正典,坂巻 公男

岩手医科大学歯学部歯科放射線学講座

○島田  俊,大屋 高徳,八木 正篤  福田 喜安,横田 光正,工藤 啓吾  小豆島正典,坂巻 公男+,佐藤 方信 *

 戸塚 盛雄***

目的:我々はこれまで超音波パワードプラ法を用いて 頭頸部癌患者の頸部リンパ節を調べ,その特徴にっい て報告してきた。しかし,炎症性リンパ節の血流にっ いて詳細な検討は行っていない。そこで今回,超音波 パワードプラ法で炎症性頸部リンパ節の血流形態およ び血流量の特徴にっいて検討を行った。

対象と方法:頸部リンパ節の精査のため当科を受診し た27名の炎症性疾患患者における40個の炎症性リンパ 節と,30名の頭頸部癌患者における61個の転移性リン パ節を対象とした。超音波診断装置LOGIQ500(G

E横河メディカル社製)を用いてリンパ節を検出し,

得られた画像のうち最も血流信号が大きかったスライ ス面を対象として,血流パターンおよび血流量の分析 を行った。血流パターンは,血流なし,点状の血流あ り,帯状の血流あり,周囲に血流あり,門部に血流あ り,および広範囲に血流ありの6っに分類した。

結果:

1.炎症性リンパ節には,転移性リンパ節では見られ なかった広範囲の血流を示すリンパ節があった。

2.炎症性リンパ節では,門部に血流があるものが最 も多かった。また,帯状の血流や広範囲の血流といっ たリンパ節のサイズに対して内部の血流量が多いもの

が半数を占めた。

3.それぞれのリンパ節において最大径と血流量の関 係を調べたところ,炎症性リンパ節では両者には有意 な正の相関関係が認められたが,転移性リンパ節にお いては両者には相関関係はなかった。

結論:炎症性リンパ節では最大径が大きい程血流量が 多くなる傾向があることが判明した。よって炎症性リ

ンパ節における血流量は,炎症の程度を示す指標とな

ることが推察された。

岩手医科大学歯学部口腔外科学第一講座,歯科 放射線学講座*,口腔病理学講座‥,歯科予診

室≠料

 下顎歯肉癌・口底癌の進展に伴う骨破壊の診断に は,これまでエックス線写真を主体とした画像診断が 用いられてきた。しかしながら,これらは骨破壊が歯 槽頂や頬舌側皮質骨に留まっているときには,骨破壊 の判読すら困難な場合がある。そこで,今回私共はこ のような症例に対し,パノラマエックス線写真やデン タルエックス線写真に加えて, CT像とDental CT 像とを観察し,併せて切除標本から病理組織学的に骨 破壊の様相を比較検討した。対象:下顎歯肉癌6例,

口底癌2例の計8例の扁平上皮癌で,原発部位は,臼 歯相当部と前歯相当部が各4例,下顎管分類では,T 4が4例,T2が2例, T 1, T 3が各1例。また,

骨吸収深度を以下の3段階に分類した。Grade I:歯 槽部までの吸収,Grade n:骨体部,下顎管上までの 骨吸収,GradelL下顎管を含む骨吸収。なお,前歯 部の腫瘍の場合は補足的に左右のオトガイ孔を結ぶ線 を想定して評価した。Grade Iが2例, Hが4例,そ

してGrade皿が2例であった。治療法は,手術単独が 2例,術前に化学療法と放射線療法を行ってから手術 を施行したものが6例で,Grade Iとnの症例が辺縁 切除,Grade皿の症例が,区域切除を施行していた。

各術前画像の判読は,下顎骨深部,近遠心部そして頬 舌側部の骨吸収度を単純エックス線写真とエックス線 CTならびにDental CTを用いて評価した。結果:

画像,病理正診率において平均するとDental CTが 86.0%で最も高く,次いでエックス線CT,そして単 純エックス線の1順であった。従って,今回の下顎骨浸 潤に対する術前画像評価では,Dental CTが最も病理 組織像と近似した所見がえられ,エックス線CTや単 純エックス線写真,さらにMRIの軟組織所見などと 総合的に判読することで,切除範囲をより高い精度に 判定することが可能であった。今後,下顎骨辺縁切除

など患者のQOLを考慮した治療法決定にDental

CTは有用であると考えられた。

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