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[資料紹介] 国際通貨基金「国際収支表作成提要」 (1961年版)(二)

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[資料紹介] 国際通貨基金「国際収支表作成提要」

(1961年版)(二)

その他のタイトル [Material] I. M. F., Balance of Payments Manual, 1961 (II)

著者 木村 滋

雑誌名 關西大學商學論集

巻 8

号 5

ページ 445‑484

発行年 1963‑12‑30

URL http://hdl.handle.net/10112/00021622

(2)

445 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年阪︶ [︱般的説明]

項目

2貸方︑項目

15

.6

16

.5

借方

国際通貨基金

2︑非貨幣用金

( I l

⑱ ︑

I l

﹁国際収支表作成提要﹂

貨幣部門の貨幣用金は対外支払準備としての性格をもつから

国際収支表では︑非貨幣部門︑貨幣部門の対外取引のみならず

両部門間︑貨幣部門問の国内取引も計上される︒金取引の記帳

方法を次表で示す︒ここで貸方または借方の一方しか示されて

いないもの︵対外取引の場合︶は︑国際収支表のどこかの項目

でその対応記帳が行なわれるものである︒

金取引A表項目

国内新産金

非貨幣部門へ売却⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝記入なし

貨幣部門へ売却

九七

外国へ売却⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝項目2

貸方非貨幣部門より非貨幣部門へ売却⁝記入なし非貨幣部門より貨幣部門へ売却⁝項目2貸方︑項目

15

.6

16

.5

借方

非貨幣部門より外国へ売却⁝⁝⁝項目2

貸方

貨幣部門より非貨幣部門へ売却⁝項目

15

.6

または

16

.5

方︑項目2借方

貨幣部門より貨幣部門へ売却⁝⁝ネット記入なし*

貨幣部門より外国へ売却⁝⁝⁝⁝項目

15

.6

または

16

.5

外国より非貨幣部門へ売却⁝⁝⁝項目2借方

外国より貨幣部門へ売却⁝⁝⁝⁝項目

15

.6

または

16

.5

I M F :   B a l a n c e   o f   P a y m e n t s a n   M u a l ,

1

 

96 1.  

九 六

一 年

版 ︶

(3)

446 

*グロス記入では項目

15

.6

貸方と

16

.5

借方︑または

1 5 .

6借方と

16

.5

貸方

貨幣用金保有高の増減は

X

>

X W表に平価による価額が記 録される︒貨幣部門の金取引の取引価額の平価による価額との 差額は非貨幣用金に割当てられる︒それが国内取引に由来する ものならば︑その差額は間接税︑補助金等に準ずる国内取引と して扱われ︑他方国際取引に由来するものならば︑その差額は たとえば外国為替裁定損益に郡ずる国際取引として扱われ︑前

T I ⑮ ︑

⑮表に含まれ︑後者は珊表項目I I

2.

12

貨幣用金とは通貨機関保有の精錬金であり︑非貨幣用金とは 通貨機関保有の未精錬金︑非貨幣部門︵通貨機関所属の鉱山︑

精錬所を含む︶保有の精錬金︑

8 0 %以上金含有の金製品の含有

金︑金鉱石含有金である︒

lI⑱またはlI⑮表の精錬金の評価は引渡地点取引価額で行な

うから︑その地点までまたはその地点からの運賃と保険料は負 担者と迎愉業者︑保険会社との取引として︑また未精錬金は

f . o .

b . ベーシスで評価されるから︑その運賃と保険料は輸入国

負担として︑いずれも皿Aまたは皿B

非貨幣用金計上額算出には直接法(lI⑱表︶と間接法(lI⑮

表︶があり︑両法は同一の結果を与えるが︑資料さえ揃ってお

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年版︶

項目9

︑通貨機関の買では︑取引価額が平価による価額を越

お ︑

r r

1 1

れば前者の方が国際取引と国内取引から生ずる非貨幣用金の記 入構成額を直接に示す利点をもつ︒わが国は後者を用いる︒な

1 2

I l

9

1 0

の項目は羅のみが記入され

[]

J I ⑥表

項目1

︑非貨幣部門の精錬金︑未精錬金の国際取引の売は貸

方︑買ほ借方に計上する︒

項目2

︑精錬料としては︑輸出国での未精錬金の

f . o .

b . 評価 来の精錬料以外に︑未精錬金の国際運賃・保険料を含む︒政府 機関の支払う精錬費は非貨幣部門の支払うものとして扱われ

項目3︑精錬金の正規の取引以外に︑貨幣部門所属の鉱山︑ る ︒

精錬所から貨幣部門の保有高に付加された金の費用価額も含

項目6︑項目3と貸借を逆にしたものに等しい︒ む ︒

項目8︑本項は

x v

XV

I表と貸借を逆にしたものに等し

︑ ︒

額と精錬国での精錬金の市場価額との差額を計上するから︑本 る ︒

(4)

447 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年阪︶ 針金その他金製品が含まれる︒ える額は借方︑後者が前者を越える額は貸方に計上され︑売ではこれらの逆

0 .

項目

1 1 ︑本項はまた加工のため輸出した金鉱石の金含有批も

含む︒鉱山産出量の代わりに鉱山の販売撒を用いる場合もあ

項目 る ︒

12

.2

︑前項で鉱山の阪売批を用いた場合には本項の記

入はない︒鉱山在庫には︑精錬のために海外に送られた金から

生ずる未精錬金︑精錬金の鉱山の海外保有をも含む︒

項目

12

.4

︑退蔵は︑項目

1 0 か ら

1 1 を引いて

1 2 を得て︑これ

から

12

.1

12

.2

12

.3

を引く間接的な方法で求めなけれ

ばならない場合もある︒

I l ⑮表

項目1および2︑所有権の移転の有無にかかわらず報告期間

中に作成国の税関を通過するすべての物理的な金移動を計上す

る ︒ 1.1

と2.1の精錬金では︑所有権が移転する場合は引

渡地点までの運賃︑保険料を含む取引価額で︑所有権が移転し

ない場合は輸出国

f . o .

b . 価額で評価される︒1.2と

2.2

未精錬金と一部加工金では輸出国

f . o .

b . 価額で評価される︒な

お一部加工金には金価額が総価額の80彩以上である板金︑薄飯︑

口 [

︵木

村︶

項目7︑

I I ⑱の項目8

に等

しい

項目9および

1 0 ︑

I I ⑱の項目

1 1 ︑

1 2 に

等し

い︒

3︑貨物運賃および保険︵皿A

︑皿

B表 ︶

4︑その他連

( I V 表 ︶

︻一

般的

説明

]

ット

に等

しい

九九

項目4および5︑これらは項目1︑2に対し︑税関を通過し

ない取引を加え︑所有権を移転しない取引を控除するための調

整項

目で

ある

4.1は作成国の海外イヤマーク精錬金在庫の

純変動を在庫所在地の市湯価額で計上する︒したがって未精錬

金を海外に送り精錬してイヤマークに追加したものは︑その輸

f . o .

b . 価額プラス精錬費用および国際運賃︑保険の価額に等

しい

︒ 4.2

は作成国の海外保有未精錬金および一部加工金の

在庫の純変動を計上し︑この変動が作成国からの輸出に由来す

るなら︑作成国輸出

f . o .

b . 価額で評価し︑作成国の海外での買

入れに由来するなら︑その金の輸出国

f . o .

b . 価額で評価される

C ,

5.1

と5.2はそれぞれ必要な変更を加えると4.1と4.

2に

対応

する

項目6︑精錬金︑未精錬金の国際取引および精錬料の対外収

支︑これらのネット額が計上され︑

伺の項目I l 125︑︑

のネ

(5)

.4.48 

際収支表には計上されない︒

[ 皿

A表各項目の説明] 圃A︑圃B表では商品︑加工用財︑金︑国際収支表に計上さ

れない外交使節の物資や軍用品の輸送に伴う運賃︑元受保険

︵再保険は含まない︶が計上され︑その他の輸送取引は

I V 表

に︑

その他の保険取引は珊表に計上される︒一航悔のみの貨物輸送

に関するものである航悔用船

(v

oy

ag

e

ch

ar

te

r)

は皿

Aで︑定

期川船

(t

im

e

ch

ar

te

r)

I V で扱われる︒外国沿岸輸送︑外国

領域内輸送の収入は

I V に入る︒輸出価額は

f . o .

b . ベーシスで記

録されるから︑輸出に関し居住者の受取る運賃︑保険料は居住

者ー外国人間取引とみなし貸方に記入する︒輸入価額は

f . o .

b .

ベーシスと

c . i . f ・

ベーシスの二つの場合があるので︑皿A︑皿

B表ではこれに応じて二つの部分に分けて択一的記入を行な

う ︒

f . o .

b .

ベーシスの場合︑輸入に関し外国人に支払う運賃︑

保険料は借方に計上し︑居住者に支払う場合は国際収支表には

計上されない︒

c . i . f .

ベーシスの場合︑輸入に関し居住者に支

払う運貨︑保険料が貸方に計上され︑外国人に支払う場合は国

便宜上︑運賃受取︵支払︶を輸送サービスの取引価額と同義語

として使用する︒実はサービスの対価の受取︵支払︶時点よりも

提供時点が問題とされるわけであり︑また無償の場合もあるか 国際通貨甚金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年版︶

ら︑後者の方が正しい言葉である︒表の﹁その他および非割当﹂

欄は︑鉄道︑自動車その他道路上の輸送機関︵荷馬車︑馬︑ら

くだ︑やく等︶︑内陸水運の輸送機関︑

ライ

ソを

含む

F.

O.

B.

ペーシスの場合の運賃

項目1︑自国運輸業者の受取で︑1.1

では

I表の商品以外

の貨物の輸出に伴う輸送も含むことに注意すべきである︒1.

2では輸入が除かれるが︑二外国間の財輸送︑国内を通過する

外国貨物の輸送︑外交使節の用品および軍用品の輸送︑自国商

人による海外における商品取引に伴う輸送等の受取運賃が含ま

項目2︑2.1

では

1.1に相当する貨物の輸入に伴い外国

人に支払った運賃が計上され︑2.2では貿易に関係なき貨物

輸送に伴う支払を含む︒

項目3︑作成国輸入品の輸入に伴い自国運輸業者の受取る運

賃が計上される︒

C.I•F.ベーシスの場合の運賃

各項目と

F.

O.

B.

ペーツスによる運賃の各項目との関係は︑

4. 11 13

"

4. 21 11 .1 ,  4. 3"

1.2,

5  11 2. 2 で本 }9

[ 皿

B表各項目の説明]

れる

︵木 村︶

10 0 

石油およびガスパイプ

(6)

JJJJ9 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年版︶ 本表は物資および金の国際輸送に伴う元受保険の保険料と保険金が計上される︒

F .O .

B .

ペーシスの場合の保険

項目1

︑保

険料

1.1は輸入品その他貨物輸送に関し︑直

接外国の保険会社または輸入品の支払の一部として外国の輸出

業者に間接に支払う保険料を借方に計上し︑

1.2

は輸出品そ

の他貨物輸送に関し外国人から受取る保険料を貸方に計上す

る ︒

1.3はその他の貨物輸送に伴うもので︑貸方は二外国間

の商品︑金の輸送︑海外における商品取引に伴う居住者の受取

る保険料︑外国負担の作成国への貿易以外の貨物輸送に伴い受

取る保険料が計上され︑借方は非貿易項目にのみ関係し︑海外

における商品取引に伴う居住者の外国人への支払保険料はI表

項目8との重複を避けるため含まない︒

項目2︑保険金︒本項目の小項目は項目1の小項目に対応す

項目4︑居住者の輸入受取保険料︒居住者および外国人から

の輸入品の受取保険料を計上する︒

C.I•F.ペーシスによる保険 5. 11 14

5. 21 11 .2 , 5. 31 11 .3 ,  61 12  

[保

険に

関す

る簡

便措

置︼

る ︒

の関

係が

ある

己]

10  

F .O .

B .

ペー

シス

国際貿易に関して自国保険

会社が居住者および外国人

より受取るすべての保険料︒

国際貿易に関して自国保険

に支払うすべての保険金︒

輸入品に関して自国および

外国の保険会社に支払うす C.I•F.ベーシス

国際貿易に関して自国保険会社が居住者および外国人より受取るすべての保険

料 ︒

国際貿易に関して自国保険

に支払うすべての保険金︒

ペて

の保

険料

通常は︑輸出業者が危険を負担する場合︑輸出品の損傷額は

輸出額から控除する︵輸入国での輸入額は損傷額控除ずみの額

であ

るか

ら︶

また輸入業者が危険を負担する場合︑輸入品の

損傷額は輸入額から控除しない︵輸出国での輸出額は損傷額を

控除していないから︶︒右表の簡便措置はかかる調整を行なわ

ず︑輸出入品に関して外国保険会社から居住者が受取る保険金

を保険金の項目から消去し︑自国保険会社が居住者に支払う保

険金を借方に記入する︒かかる措置がとられると︑皿B表の保

険金は自国保険会社によって支払われた一切の保険金のみが記

︵木

村︶

借 方 貸 方

会社が居住者および外国人会社が居住者および外国人

(7)

450 

含む︶の作成国︵外国︶での一切の港湾経費を含む︒3.1‑8 入事項︵借方︶となる︒国際貿易に関し︑外国の保険会社によって支払われた保険金はこの場合計上されない︒商品保険の保険料

につ

いて

は︑

f :o . b .

ベーシスの場合には簡便措置がとられう

る︒すなわち︑輸入品に関して自国保険会社が受取る保険料が

保険

料の

勘定

の両

側に

付記

され

るな

らば

︑c

.i

.f

.ペ

ーシ

スの

合と同じ様に︑貸方には国際貿易に関して自国保険会社が居住

者および外国人から受取る一切の保険料を計上し︑借方には輸

入品に関し自国または外国の保険会社に支払われた一切の保険

料を

計上

する

[l

V表

各項

目の

説明

項目1および6︑旅客運賃︑船内の支出︑手荷物超過料金に

つき︑外国人からの受取を貸方︵項目

1)

︑外国人への支払を借

方︵

項目

6)

に計上する︒国際輸送に対し居住者から受取る旅客

運賃は︑>表で含まれるときは相殺のためlV表の1にも計上し︑

しからざるときは

1 1 に

計 上 す る

項目2および7︑定期用船料︑外国︵自国︶のマネージャーに

よって運航された収入の中で自国船主︵外国船主︶の受取︵支払︶

を項目2

︵項

7)

に計

上す

る︒

項目3および8︑外国︵自国︶輸送機関︵軍用の艦船航空機を 国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六1

項目

1 1 ︑居住者からの受取る自国運輸業者の旅客運賃︒>表

借方にこれが含まれておれば︑相殺のため

表項目1貸方に同I V

額を

計上

する

5︑旅行

(V

表 ︶

外国人来訪者の作成国内での支出︑外国訪問の居住者の海外

での支出を計上するが︑これらで本表に含まれないものは︑外

国船員の作成国内支出と自国船員の海外での支出

( I V

表︶

︑外

官︑軍人の海外での個人支出

( V I I

表︶︑移住労働者の海外での個

人支

出︵

珊表

2.

1)

である︒本表の旅行目的の分類に︑巡礼︑

保養の目的も加えうるし︑また旅行目的以外の分類︑たとえば る ︒ れている外国人に帰すべき運賃を相殺のため項目9

に計上す

•1)は船用油で、3.2(8.2)は船用石炭、船用品、船内

荷役費︑港湾料金︑引き船賃︑修繕・保全費︑外国人乗組員

︵居

住者

乗組

員︶

の作

成国

内︵

外国

内︶

での

支出

を含

む︒

項目4および9︑運輸について他に含まれない収入︵項目

4)

と支

払︵

項目

9)

を含む︒郵便料︑サルページ料︑旅客運賃以外の

外国沿岸輸送と外国領土内輸送︑その他︒I表項目7の

f .o .

b ・

また

はc

.i

.f

.輸

入価

額に

含ま

れて

いる

居住

者に

帰す

ぺき

運賃

相殺のため項目4に︑またI表項目7の

f .o .

b .輸出価額に含ま 目

10  

(8)

‑451 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年版︶ 自動車︑鉄道その他による分類も可能である︒

6︑投資収益

( V I 表 ︶

︻一

般的

説明

]

貸方は海外への資金投資からの居住者の所得︑借方は作成国

への資金投資からの外国人の所得を計上する︒現実の所得だけ

にかぎらず︑たとえば生命保険の形で蓄積された貯蓄に対する

帰属利子のごとき帰属所得も含む︒未配当法人利潤︑元金に繰

入れた利子も含む︒フィルム賃貸料︑定期用船料のような実物

資産使用料を含まず︑また株式配当やボーナス株の交付は所得

ではないから含まない︒所得は税控除前の額を計上すべきであ

る︒ただし︑支店その他非法人直接投資企業からの所得︑子会

社その他法人直接投資企業の未配分収益は︑その位置する国へ

の所得税控除済のものが計上される︒

︻各

項目

の説

明]

項目1︑直接投資所得

( X I

表項目1︑2参照︶に関するもの

で︑海外︵作成国内︶の支店およびその他の非法人直接投資企業

から居住者︵外国人︶の受取る収益を送金の有無を問わず︑1.

1の貸方︵借方︶に計上する︒ただし損失は負の額を書く︒また︑

海外︵作成国内︶の法人直接投資企業の未配分収益の居住者︵外

国人︶の分前は

1.4

の貸

方︵

借方

︶に

計上

する

︒右

の 1.3

︵木

村︶

1.4

の計上額は︑税金︑減価償却費を控除した額である︒

項目2︑寵接投資収益以外の配当金︒

項目3︑直接投資収益以外の利子︒

3.1

は国際通貨基金の

資金の利用︵スクンドバイも含む︶に対する手数料︒

3.2

は国

際復興開発銀行のごとき国際貸付機関の債券の利子受取を貸方

に︑かかる機関からの借入や投資に対する手数料を含む利子支

払を借方に計上する︒

3.3

は政府間借款に関する利子受取を

貸方に︑利子支払を借方に計上し︑

3.4

は3.3

に含まれな

い外

国︵

作成

国︶

中央

政府

から

の利

子受

取︵

支払

︶を

貸方

︵借

方︶

計上

し︑

3.5

は非通貨金融機関︵たとえば建築組合︑信用組

合︶ならびに中央その他通貨機関の預金の利子を計上する︒3

.6はその他の利子で︑銀行の前貸︑当座貸越の利子︑民間お

よび地方政府の債券利子︑統計上その他の理由で先行諸項目に

記入しえない実際の利子および帰属利子の収支を含む︒

項目4︑非商業的固定資産の所有から生ずる所得︑外交使節

の建物その他非軍用の政府設備に関する純帰属所得を含む︒

7︑

政府

取引

︵他

に含

まれ

ない

もの

︶︵

Vl

l表

[︱

般的

説明

]

作成

国︵

外国

︶の

中央

政府

の Il VI

表に含まれない物資および

サービスの取引︑在外︵在作成国︶中央政府職員の個人支出を含

10 1

︱ ︱

 

(9)

452 

作成国の取引部門 軍機関と

外国軍機関*

他の外国政府機関*

他の外国人 軍人と外国人 他の政府機関と

外国軍機関*

他の外国政府機関*

他の外国人 他の政府職員と外国人 他の居住者と

外国軍機関*

他の外国政府機関*

外国軍人 他の外国政府職員

VI[表の項目

方 借 1.2または1.4

1.4  1.4 

1.5  2.2または2.4

・2.2または2.4

1.1または1.6 2.1または2.5

1.3  2.3 

1.2または1.4 1.4  1.1または1.4

1.3  1.5  2.2または2.4 2.1,2.2または2.4

2.3 

︻各項目の説明]

種々の取引の記入方法を表示すると︑

1.6  2.2または2.5

*国際機関を含む

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂

( 1

九六一年版︶

む︒国際機関の職員は機関所在国の居住者であるからその個人 支出は含まないが︑機関の支出は含まれる︒

軍機関ではない政府機関による固定資産の獲得処分は資本勘 定に入れられ︑軍機関による固定資産の取引は本表に含まれ

1項目 る ︒

1.1

国︶の軍隊と軍人より受取る賃金俸給を貸方︵借ガ︶に計上す' る︒居住者が国際軍機関より受取るものも貸方に宙く︒

12

は貸方に︑作成国内における共同防衛費に対する外国政府の寄 与を計上し︑借方に︑外国政府および国際軍機関に対する作成 国軍機関による同様な寄与を計上する︒

1.3は駐屯軍の軍人

の個人支出を計上する︒駐屯ではなく訪閲である軍人の個人支

出はW

または>表に含まれる︒酒保での支出︑現物給与品は含

1.4

I

lV

I表または本表1.11.2

に該当 しないか︑統計上の理由で適当な勘定に含まれない物資および サービスに蘭する自国軍機関のすべての対外取引を計上する︒

ただし無料提供のものは含まない︒貸方は︑軍甚地貸付に対す る受取とか︑作成国内で使用する設備その他の販売からの受取 のような︑作成国駐屯の外国軍隊と国際軍機関とからの作成国 軍機関の受取を含む︒ただし作成国内での消費に供されるので はない物資の販売は本表から除外され︑それらが海外に送られ

るならI

表に︑また作成国に戻し与えられるなら現金贈与とし

10

(10)

453 

てX表に含む︒購入国に置かれた払下財産の販売からの受取︑

軍援助計画のもとに外国に提供される他のところに含まれない

サービスからの受取も含む︒借方は作成国軍隊の海外での支出

を計上する︒その購入国で使用しない物資の購入は含まず︑そ

れが購入国外で使用されるとI表に︑他の外国へ売られたり︑

また贈与されると︑海外における商品取引として扱われ︑贈与

される物資ほ贈与の勘定で相殺され︑それが購入国への贈与な

らば現金贈与として扱う︒作成国に置かれた払下財産に対する

作成国の軍機関による外国人への支払︑軍援助計画のもとに作

成国に提供される他のところに含まれないサービスに対する支

払も

含む

︒ 1.5におけるその他取引とは︑

Il VI

表および本

表項目

1.1

1.4

に該当しないか︑統計上の理由で適当な

勘定に含まれないものである︒ただし無料提供のものは含まな

い︒貸方は外国軍隊および国際軍機関からの︑作成国政府︵軍

機関以外の︶の受取を計上する︒外国のこれら軍機関が作成国

内で使用する物資・サービスのみを計上し︑海外に積出す物資

の扱い方は1.4におけると同様とする︒借方は作成国に置か

れた払下財産に対する支払のごとき︑作成国の政府︵軍機関以

外の︶が外国の軍機関に行なう支払を含む︒

項目2︑軍関係以外の政府取引で︑

2.1

は外国の︵作成国

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年阪︶口

10

る固定資産の帰属グロス賃貸料を計上する︒ の︶大使︑領事︑軍関係以外の政府機関およびその個人が居住者︵外国人︶に支払う賃金俸給を貸方︵借方︶に計上する︒軍関係以外の各国政府より成る機関からの居住者の受取る賃金俸給も貸方に含まれる︒2.2は貸方に︑作成国の軍関係以外

の政府機関が外国人に無料で提供したサービスを︑借方に︑作

成国が外国の軍関係以外の政府機関︑国際機関︑非軍事的な援

助計画に基づく外国民間機関から無料で供与されたサービスを

計上する

(m

A ︑

m

B︑IV表に含まれる輸送および保険サービ

スを除く︶︒このサービスの額は︑援助供与国︑被援助国︑第

三国で生ずる援助計画の行政費で測られる︒

2.3

は外

交官

領事官︑在外政府役人の物資および非要素サービスの個人支出

を計

上す

る︒

2.4

と2.5では作成国の軍関係以外の政府機

(2

.4

)と︑外国の軍関係以外の政府機関および各国政府よ

り成る機関

(2

.5

)とに関する本表1.4l1.6に含まれた

ものと同種の取引が計上される︒主なものほ賃金俸給以外の外

交機関の運営費である︒政府債︑国際機関債券の海外発行引受

手数料も含まれる︒2.4

の借

(2

.5

の貸

方︶

は海

外︵

作成

国︶にある大使館の建物その他固定資産のグロス賃貸料の支払

︵受取︶︑および作成国︵外国︶政府が海外︵作成国︶で所有す

(11)

454 

物資および金も含む一切の再保険とを計上する︒生命保険取引 方︵借方︶に計上する︒ する外国︵作成国︶軍隊に無料で提供した物資・サービスを貸

その他サービス︵珊表︶

Il

l V

I 表の含まない物資・サービスの︑中央政府を除く居住

者と︑中央政府と国際機関とを除く外国人との間の一切の取引

を計

上す

る︒

項目1

︑非商品保険︒物資および金を除く一切の元受保険と については次の三つの面が区別される︒第一に︑保険料は保険 数理計算基準によって将来の保険金支払に充当するために設定 した基金︵生命保険基金︶への付加を表わし︑保険金はこの基 金からの控除を表わす︒発生利子を含む生命保険基金は保険加 入者の貯蓄を構成する︒したがって外国︵自国︶の保険会社の 生命保険基金のうちの居住者︵外国人︶に属する部分の増減は 収支表の資本勘定に該当する︒第二に︑生命保険基金のうちの 保険加入者に属する部分について生じた利子は投資所得を表わ し ︑ V I 表に計上される︒第三に︑保険料と発生利子から保険金 支払を控除した額の一部は保険会社の利潤を含む管理賀に充当 され︑この部分が純粋の保険サービスに対する支払を表わし︑

項目4.3

︑作成国︵外国︶の政府が作成国︵外国︶に駐屯 国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年版︶

ふら︑上述の理論的取扱いに代えて簡便法を使用しうる︒すな 項目

1)

によって相殺される被用者の収入︵同表項目

2)

とみ

なされる︒国際的な元受生命保険取引と年金は通常小額である

 

1 2 3  

自国生命保険会社と非居住者との取引 貸方

100  受取保険料

支払保険金

生命保険基金の発生利子

(VI表項目3.6借方に対する対応記入)

4.  生命保険基金の増加

(X[表項目4.8貸方に対する対応記入)

合計(1 4) 保険サービス(合計欄の貸方残高:

vlll表項目1貸方)

. .  

5 6  

の部分は被用者によって

支払われた拠出金︵珊表 出金の一部が使用主によって支払われるとき︑こ は収支表では生命保険と同じに扱われる︒右の拠 と正反対となる︒契約年金と年金基金への拠出金 居住者との取引は右の例 い︒外国生命保険会社と

珊表項目1

に該当する生命保険取引の唯一の要素である︒以上 の理論により記入額は次のように計算される︒本例より知られ

るとおり︑生命保険に関 して収支表で行なわれる

三つの記入額︵借方

2 0 ︑

保険金の差額

( 7 0

) に

等し

借方

30  20 

60  120  90 

木村

30 

貸方

6 0 と

30

)は

保険

料と

10

(12)

‑455 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年版︶ わち︑保険料と保険金とはそのまま圃表項目1に記入し︵上例

で︑貸方

10 0

借方

30

)︑他の表には何も記入せず︑また契約年

金と年金基金への拠出金は︑非契約年金とともに

l X ま

たは

X表

に計

上す

る︒

項目2︑

2.1

の個人所得の計上額は原則としてグロス所得

︵税金および使用主被用者両者の年金基金拠出金を含む︶であ

る︒しかしながら統計上の理由で︑2.2の計上額は通常は税

金その他の支出を控除した所得が記入される︒

2.2

は︑作成

国︵外国︶にある親会社が彼等の外国︵作成国︶にある支店︑

子会社から受取るマネージメソト・フィーおよび事務費補償を

貸方

︵借

方︶

に計

上す

る︒

2.3は証券引受手数料で︑

X I ︑泄表

の資本移動はかかる手数料を控除しない額である︒政府証券に

ついてほ既述のごと

< V

l I

2.4

または

2.5

に計

上さ

れる

︒ 2.4

は代理店の手数料が記入され︑

2.5

は国外で作業する

自国︵外国︶建設請負業者が外国人︵居住者︶に与えたサービ

スを貸方︵借方︶に記入する︒たとえば港湾設備︑道路︑ダム︑

製錬所その他プラント等の建設である︒計上額は外国人︵居住

者︶の賃金︑業者の使用しつくさない設備の減価分および業者

の利潤を含み︑輸入したものは含まない︒右の設備で使用後そ

の地で売却したものはI表に記入されなければ本項に含む︒2

︵木

村︶

10

七 するとき移転は実現され︑他方金融資産については︑新しい国 .6ほ郵便︑電信︑電話︑ラジオに関する国際協定に基づく収

支を計上し︑直接投資の収入

( V I

表項目

1)

︑輸送会社への直接

支払

( I V

表項目4または

9)

を除

く︒

2.8は定期出版物予約

料で

I表計上の出版物を除く︒

2.9

はフ

ィル

ム賃

貸料

2.

1 0 は著作権および特許権使用料︒

2.

11

は貸方︵借方︶に︑作

成国︵外国︶内の固定資産の賃貸に対して︑中央政府と︑国際

機関とを除く外国人︵中央政府以外の居住者︶が支払うグロス

賃貸料︑およびかかる外国人︵居住者︶所有の固定資産の帰屈

グロス賃貸料を計上する︒

2.

12

は他のところに含まれない︑

労働者の支出や︑会費︑フィルムと固定資産とを除くものの賃

貸料︑外国人との間の為替裁定取引の損益︑金の取扱い手数料

などの種々のサービスが含まれる︒

項目4︑2.1では他のところに含まれない非要素サービス

を含むので︑これを除外すれば本項と同じものとなる︒

9︑民間移転収支

( I X 表 ︶

移転収支には物資移転収支と現金移転収支とあり︑前者は物

資およびサービスの移転の対応勘定であり︑後者は現金もしく

は金融的請求権の移転の対応勘定である︒本表は移民移転も含

むが︑実物資産については︑旧国から新しい国へ物理的に移動

(13)

ム56

の居住者が移入民から対外資産を獲得するかまたは移入民が新

しい国の負債をその国の非居住者から獲得するときに移転が実

現されるとみなされる︒逆に︑旧国からみて︑移出民がその国

の非居住者に対外資産を売るかまたは非居住者が旧国の負債を

移出民から獲得するときに移転が実現されるとみなされる︒

項目1︑作成国の民間部門と外国の政府との間の移転収支で

あっ

て︑

1.1は所得税︵借方︶およびその払戻金︵貸方︶︑

ピヂ•フィー

1.2

は査証料︑観光客上陸料︑漁獲権に関する料金︑船舶国

籍登録料等の支払が借方に計上され︑

1.3

は国際機関を含む

外国の政府からの非契約年金の受取︑

1.4

は外国政府から受

取る奨学資金︑外国政府宝くじ賞金︑戦災賠償その他補償金を

貸方に︑外国政府に支払う罰金︑外国政府宝くじ購入︑ヨーロ

ツ︒^石炭鉄鋼連合のような各国政府より成る国際機関への納金

を借方に含む︒補償なしに外国政府に接収された対外資産は借

方に記入し︑後日返還または補償されたとき貸方に記入する︒

項目2

︑そ

の他

︒ 2.1

2.2

は民間機関︵企業を含む︶

相互間および民間機関と個人の間の移転収支を計上する︒伝導

上の寄付︑教育上の寄付︑慈善上の寄付︑民間宝くじ︑民間の

損害に対する民間の補償支払︑非契約年金が含まれている︒2

.3は移民移転を含む個人間の移転収支で︑主なものは移入民 国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年阪︶

による移転︵貸方︶︑移出民による移転︵借方︶︑遺産および持参

金の収支︑移出民からの送金︵貸方︶︑移入民の送金︵借方︶で

10

︑政

府移

転収

支 (X 表 ︶

現金移転収支の欄ほ双

lX VI

表に含まれる資本および貨幣用

金の対応勘定で︑物資移転収支の欄はI表商品勘定の対応勘定

で︑その他の移転収支は

I l

l 渭表の物資およびサービスの対応

勘定

であ

る︒

項目1

︑政

府問

移転

で︑

1.1は平和条約に基づく賠償を計

上し︑その他の賠償と任意的な損害補償は1.21.6︑2

•12.3のいずれかに入る。1.21.3は軍用物資お

よびそれに関するサービスの贈与であるが︑共同防衛への寄与

は含

まな

い︒

1.4

と1.5は軍以外のたとえば経済援助のた

めの

贈与

を含

む︒

1.2

と1.4は直接贈与で︑貸方︵借方︶

は直接贈与国︵作成国︶から作成国︵受取国︶が無償で受取る

物資︑サービス︑現金の対応額が計上される︒外国︵作成国︶

の政府が作成国︵外国︶から買入れて再びその国に与えた物資

およびサービスは現金贈与の貸方︵借方︶に計上する︒1.3

1.5

は域外贈与で︑貸方︵借方︶はある外国︵作成国︶が

他の外国︵ある外国︶から購入し︑作成国︵他の外国︶に贈与 あ

る︒

10

(14)

457 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年阪︶ を含む︒公共企業は一般には民間部門に属するが︑通貨機関

口︵木村︶

10

会社である国内通貨機関の長期純対外負債は直接投資として民 1

一部門の定義

[︱般的説明] 第2部 した物資およびサービスを計上する︒1.6のその他の政府間

移転収支には︑国際機関の管理費負担金支払︑資本勘定に記入

された任意的な負債帳消しの対応額︑先行諸項目に含まれない

任意的な損害補償支払が計上される︒さらに︑作成国︵外国︶

の政府が作成国における外国政府の資産︵作成国の政府の対外

資産︶を無償で接収するとき貸方︵借方︶︑以後の返還︑補償ほ

借方︵貸方︶に記入される︒

項目2︑政府と外国の民問個人または民間機関の移転収支

で ︑ 2.1

は非契約年金︑奨学資金︑戦災その他損害補償の支

払を借方に︑かかる贈与の払戻し︑技術援助の無償贈与の受領

は貸

方︒

2.2は所得税︑罰金︑査証料︑掘光客上陸料︑漁獲

権に関する料金︑船舶国籍登録料を含む︒

2.3

のそ

の他

は︑

宝くじの売上げ︑賞金︑外国の民間資産の接収とその返還︑補

償を計上する︒

資本および貨幣用金の移動

( a )

民間部門

( X I

︑直表︶︑貨幣部門以外の居住者たる個人

および非政府企業︑非政府機関より成る︒企業は非法人︑法人

2)

 

部門配属の原則 ︵たとえば政府所有の商業銀行︶は貨幣部門︑中央政府の政策遂行の機関︵たとえばヮシソトソ輸出入銀行︶は中央政府︑また中央または地方政府と財政上統合されている場合にはそれらの政府部門に属する︒

(b

)

地方政府部門︵牒表︶と中央政府部門

(X

VI

表︶

︒地

および中央政府の機関︑施設︑企業︒

( a )

を参照のこと︒連邦

の州︑省等は地方政府︒

(C )

貨幣部門︒中央通貨機関

(X

>表︶は中央銀行︑為替

安定基金であって政府の機関であり︑その他の通貨機関

(X

VI

表︶は預金銀行︑貯蓄銀行その他の類似の機関であって民間の

機関

であ

る︒

資産と負債の変化について︑それがどの部門に属するかほ︑

自国の債権者の属する部門︑債務者の属する部門によって定め

るを原則とする︒この原則に対する例外をあげれば︑

( i )

︑I

M

Fとの取引はたとえ中央政府によって実行されたとしても中

央通貨機関に配属する︒︵且国内通貨機関の在外支店︑子会社

に対する長期純請求権は直接投資として民間部門に入れる︒同

様に︑外国企業に対する︑その作成国内にある支店もしくは子

(15)

58 

れている︵たとえば

X I 表項目4.4と4︒

5)

︒ 民間と中央政府部門では︑長期資本はすべての寵接投資資本︑満期をもたないもの︵株式︶︑原満期が

カ月を越えるもの1 2

で︑短期資本は直接投資以外の

1 2 カ月以下の原満期の資産およ

び負債と定義される︒地方政府と通貨機関については長期と短

期の区別はなされない︒

(5

)

直接投資

この定義は

X I 表の一般的説明で与えられる︒民問部門の直接

投資はすぺて長期として分類される︒通貨機関での直接投資は

資本の行動からみると短期の性格をもっている︒

(6

)

グロス記入とネット記入

資本移動は一般に各範疇内で資産と負債を別個にネットで記

入されるが︑グロス記入が望まれる場合︑二つの項目が用意さ

(8

)

評価原則

資本移動は通常︑居住者と外国人との間の取引記録または報

告期の期首と期末のバラソス・シートから導かれる︒いずれに

せよ取引価額で評価計上すべきである︒前者の場合には問題は

ないが︑後者では取引価額は名目的な増減から帳簿価額もしく

は計上範囲の変化に帰因する変化を消去すべきである︒外貨表

示の資産と負債の変化額を自国貨表示に転換するには実際の取

引相場よりも単一相場︵通常︑乎価︶を用いる︒取引相場と単

一相場の差は為替取引相手通貨機関のサービス料として記録さ

れるから︑単一相場を使用しても国際取引価額による記帳とい

う原則を逸脱しない︒

複数

相場

権された総額ではない︒

自由変動相場をもつ国の場 ローンは実際に利用した額であって︑クレジット許容ないし授

4)

  国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年版︶

間部門に入れる︒︵出︶︑自国通貨機関の発行する証券の取引は

民間部門に入れる︒

外国の部門による分類

たとえば外国人が保有する作成国の中央政府証券の保有高の

増減を外国部門によって分類することが国際収支表の備考にお

長期資本と短期資本産は︑支払が当期になされたか没収されなけれぽ記入しない︒ いて行なわれることもある︒

3)

 

計上時期についてのさまざまな問題︒直接投資企業の未分配

収益は投資所得と資本勘定に記入し︑その他の投資からの未分

配利潤の記載はない︒株式配当︑ボーナス株交付も単に資本の

名目的変化にすぎないから記載されない︒証券発行の引受手数

料は資本額から控除しない︒将来の支払のために担保された資

(7

)

計上範囲

︵木

村︶

1

0 

(16)

59 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年阪︶ 合︑金に対して一定の関係をもつ通貨単位で表示した基金への報告が要請される︒その他バランス・シートの資料の評価上の調整については

x V ︑

XV

I表

の一

般的

説明

で述

べら

れる

︻一

般的

説明

直接投資とは経営支配の意図をもつ投資であり︑利子率や為

替相場の変動に伴う短期変動は直接投資会社の余剰資金を別と

して殆んどない︒証券投資は経営支配の意図をもたず︑証券の

市場可能性︑所得獲得性︑値上りの見込み︑税金上の特典︑為

替相場予想︑元本の安定性等に影響されるものである︒

ところで︑非居住者がある程度の経営支配をもつ企業を直接

投資企業というが︑企業所在国からみた一応のメルクマールと

して以下のものがあげられる︒

( a )

︑法人および非法人の外国

企業

の支

店︒

(b

)︑作成国で独立に営業してはいるが︑非居住

者がその所有者もしくは支配的共有者である非法人企業︒

( C )

非居住者がその企業の政策を左右する発言権をもつ︑作成国で

営業している法人企業︵たとえば子会社︶︒その判断基準として

非居住者の組織的集団が議決権株の25彩を所有していること︑

一外国の居住者たちによる議決権株の

5 0 彩の所有︑またはすべ

1 1 ︑民間長期対外資産および負債︵あらゆる

直接投資を含む︶︵

X I 表 ︶

︵木

村︶

ての非居住者による議決権株の

7 5 %の所有等があげられる︒

(d)︑非居住者によって所有される商業用不動産︒

直接投資企業の外国投資には︑直接投資資本︵項目

1)

と直接

投資企業のその他資本︵項目

2)

があり︑前者は企業の政策に

重要な影響をもつ外国人(‑国もしくは各国から成る組織的グ

ループ︶によって投資されたネット額であり︑後者はその他の

外国人によって投資されたものである︒関連企業の資本︵項目

3)

は︑一国の法人が他の国の法人との間に︑技術分野やマー

ケッティング政策上の関連の設定強化を意図する投資であり︑

25%より少なく10彩以上である議決権株の所有を意味する︒そ

の他の証券投資はその他︵項目

4)

に計

上さ

れる

記録は対外資産︑負債それぞれについて貸借差額たるネット

で記入される︒つまり資産が純減少ならば山︑純増加ならば②︑

負債が純増加ならば③︑純減少ならば山の各欄に記入する︒ま

たある種の取引はグロスペーシスで記入されることもある︒

[各

項目

の説

明︼

項目1︑直接投資資本︒支店における投資の増減は1.1に

その他の直接投資企業︵主として子会社︶については1.2l

1.5

にあげられる︒項目1は︑自国通貨機関の外国の支店・

子会社への純長期投資︵資産︶の増減と︑外国の企業の支店・

(17)

460 

子会社である自国通貨機関への純長期投資︵負債︶の増減も含

まれ

る︒

1.1

の純投資の増減額は減価償却費を控除したもの

であ

る︒

1.2

は普

通株

式で

︑ 1.3

はその他の証券︑

1.4

は普通株式およびその他証券以外の企業問の債務の増減︵たと

えば親会社子会社間勘定における変化︶である︒

1 .

5では法

人の未分配利潤が所有普通株の形に基づいて計上される︒これ

V I 表項目1の直接投資所得で相殺記入が行なわれる︒支店の

未分配所得は

1.1

で計上される︒減価倣却費を控除すること

1 .

1と同様である︒

項目2︑支配的グループ以外の居住者︵外国人︶による悔外

︵作成国︶直接投資企業に投資された長期資本の増減を資産︵負

債︶に計上する︒

2.1

は普

通株

式︑

2.2

はそ

の他

証券

2

.3はローソが計上され︑

2.4

1.5

と同じ方法で割当て

られた法人の未分配利潤で︑減価償却費の控除については1.

1

と同

様で

ある

項目3

︑関連企業の資本については既述の一般的説明を参

項目4 照 ︒

︑そ

の他

︒ 4.1

は普

通株

式︑

4.2

は外国中央政府

証券

(I

BR

のような国際貸付機関の証券を含む︶︑4

3はD

その他の証券に関するもので︑資産は︑居住者による新発行外

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年版︶

1 2 ︑民間短期対外資産および負債︵直接投衰

以外のもの︶︵

X I I 表 ︶

出延払債権のごとき長期信用である︒

4.6

4.7

は長期借 負債借方は返済した貿易信用である︒ここでいう貿易信用は翰 享受した貿易信用︑

4.5

の資産貸方は返済された貿易信用︑

引を

含む

︒ 4.4

の資産借方は供与した貿易信用︑負債貸方は 国証券の購入︑居住者保有の外国証券の償還︑他の自国部門︵貨幣部門を含む︶との取引を含む既発行外国証券の国内および海外市場での取引を含み︑負債は外国人による本邦証券︵銀行の証券を含む︶の購入︑外国人保有の本邦証券の償還︑既発行本邦証券の国内および海外市場での居住者と外国人との間の取

入金の供与と享受ならびに返済が計上される︒4.8のその他

には︑非商業的な土地その他の不動産の取引が大部分である︒

外交館建物および類似の非軍事施設における政府による投資は

ここに含められる︒

項目5

︑ネット合計は資産と負債それぞれ別々に与えられ る ︒

[ l

般的説明]

計上期問の期首︵前期末︶と期末の残高より計算されるが︑

かかる資料が入手しえないものは為替統計を使用する︒山欄の 口

(18)

‑46 

国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂︵一九六一年版︶ 調整についてほ

x v

よび

X

W表の一般的説明を参照のこと︒固

欄の金額をA表に転記する︒すなわち︑資産の増加と減少はそ

れぞれA表の借方と貸方に︑負債の増加と減少ほそれぞれA表

の貸方と借方に転記する︒

[各項目の説明]

項目1︑流通している外国の紙幣と鋳貨の保有と銀行預金の

増減を計上し︑金貨は含まない︒

項目2︑外国の大蔵省証券およびその他の中央政府短期証券

の自国保有の増減を計上する︒

項目3︑貿易信用︵資産︶︒外国人に対する短期の輸出信用と

輸入品の前払を計上する︒

X I 表項目1に含むべき直接投資企業

に対する貿易信用は含まない︒銀行によって流通させられたも

の以外の貿易手形︑および未決済の帳簿上の貸借(open

bo

ok

 

a c c o

u n t )

を含

む︒

項目6

︑貿

易信

用︵

負債

︶︒

民間部門振出の貿易手形︑未決

済の帳簿上の残高を含む輸入未払と輸出前受を計上する︒

1 3 ︑地方政府対外資産および負債(Xm表︶

山ー固欄の記入要領は双表の一般的説明を参照のこと︒

︻各項目の説明]

項目1および2︑地方政府の海外新規発行証券︵項目

1)

︵木

村︶

回収︵項目

2)

を計

上す

る︒

項目3︑資産には地方政府の外国証券保有の増減︑.負債は地

方政府証券の国内新規発行における外国人の応募︑外国人保有

のかかる証券の回政︑既発行証券の居住者と外国人との間の取

引が計上される︒

項目6︑ネットの貸方または借方残ほ資産と負債それぞれ別

々に

記入

する

︑中央政府の対外資産および負債1 4

(X

IV

表 ︶

山ー固欄の記入要領ほ

X I 表の一般的説明を参照のこと︒

[各項目の説明]

項目1︑中央政府の長期証券に関するもので︑

1.1

は海外

新規

発行

を︑

1.2

は海外発行証券の回収を︑

1.3

は海外発

行証券の

1.1

1.2

以外

の取

引を

︑ 1.4

は国内新規発行

の外国人の応募︑外国人保有の国内発行証券の回収︑既発行証

券の外国人によるその他のすべての取引を計上する︒

項目2︑外国長期証券に関するもので︑中央政府の保有する

国際貸付機関の証券

(2

.1

)︑外国中央政府証券

(2

.2

) ︑

その他

(2

.3

)

を計

上す

る︒

項目3︑中央政府の短期証券に関するもので︑海外での新規

発行︑海外での回収︑かかる海外発行における他の居住者との

: 

(19)

462 

︻一

般的

説明

⑧欄

の調

整は

m

欄が必ずしも取引価額による純資本移動を

示すとはかぎらないので︑そのために行なわれるものである︒ る ︒

16︑その他通貨機関の金保有高︑対外資産およ

ぴ負債

(X VI 表 ︶

るべき実現もしくは未実現の資本損益を表わす記入事項から導

かれうる︒外国証券勘定における貸方記入金額︵損失相当額︶

は符号をつけずに⑧欄に記入し︑借方記入金額︵利益相当額︶

1 5 ︑中央通貨機関の金保有高︑対外資産および

負債

( X V 表 ︶

項目7および8︑長期︵項目

7)

と短期︵項目

8)

のその他

の種々の取引︒たとえば海外で保有する中央政府の余剰資金︑

見返り資金預金の増減︒中央政府の供受する貿易信用など︑ま

た海外で保有する外交館建物および非軍事施設の売却と減価償

却︵貸方︶と購入︵借方︶を含む︒

項目9︑ネットの合計は資産と負債をそれぞれ別々に与え

る ︒

で示した対外資産・負債を保有するときにも以下のような調整

を行なう︒調整は各場合において︑為替相場変更の時に存在す

る対外資産・負債に修正が加えられ︑⑧欄の記入額は旧相場の

もとでの価額マイナス新相湯のもとでの価額である︒

(b)その他の評価調整︒変動市場価値をもつ証券その他の

信用手段の保有高の増減に対する調整︑貸俄金の償却に対する

調整が必要とされる︒証券については︑期間中の記録された取

引から直接⑨欄の記入額を計算して︑⑨欄マイナス

m

欄として

⑧欄を推計するのが膜々便利な場合がある︒評価調整が直接に

求められるぺきならば︑それは通常︑外国証券勘定において︑

損益勘定︑調整勘定︑あるいは剰余金または資本勘定に移記さ 報告単位との関係においてその通貨の相場を変更した国の通貨 国証券の回収︑既発行証券の外国人と居住者のその他のすべての取引を3.2

に計

上す

る︒

項目5および6︑中央政府長期借款の供受および返済を記入

する

6.1

は契

約上

の返

済︑

6.2はその他の返済を記入す 国通貨︵または外国通貨︶が報告期間中にその相場が変更された場合︑変更以前と以後の別々の収支表を作成するかまたは以下のような調整を行なう︒また︑報告単位の価値に変更なきも

( a  

取引を

3.1

に︑国内新規発行の外国人の応募︑外国人保有自 国際通貨基金﹁国際収支表作成提要﹂(‑九六一年版︶

すな

わち

︑ に

自国通貨︵または外国通貨︶で報告するとき︑その自

参照

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