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生徒保健委員会活動実践報告 : ピア・サポート的 な実践

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(1)

生徒保健委員会活動実践報告 : ピア・サポート的 な実践

著者 亀山 寿栄, 山本 章, 赤田 信一

雑誌名 静岡大学教育実践総合センター紀要

8

ページ 121‑133

発行年 2002‑03‑30

出版者 静岡大学教育学部附属教育実践総合センター

URL http://doi.org/10.14945/00010323

(2)

生徒 保健委員会 活動実践報 告 一ピア・サポー ト的な実践一 Student Health Group Act市

ity

Practical Research Report

― Peer Support Activities―

亀山寿栄ネ.山本

 

*'**・

赤田信一*ホ

Hisae KAMEYAMA,Akira YAMAMOTO,Sinichi AKADA

(平 成

13年

12月 10日 受理

)

はじめに

人間関係が希薄であると言われ る現代、中学生のいじめや不登校、突発的な暴力などが問題 となっている

1)。

人 とどのようにつきあった らよいのかわか らない者、人 との距離の取 り方が わか らない者、 自分の気持ちを言葉に表現できずに暴力に訴えて しまう者など様々である。

また、自己主張をしっか りできる者が増加する一方で、 自分 とは異なる欲求を持つ者たちと の調整や自己の誤 つた認識の修正 をする能力を身につけずに育ちつつある者が増えていると述 べ られている

2)。

附属浜松中学校 において も保健室を訪れ る生徒 の中には、上記のように、人間関係 に とま どつているのではないか と思われ る生徒がいる。そこで、下記のような実践を試みた。

‖   実態把握のためのアンケー ト調査

平成

12年

10月 、全校生徒

(361名

)を 対象 に実態把握のためのアンケー ト調査 を質問紙形式 で実施 した。 (資 料 1)27項 目の質問の内、人 と人 との関わ りに関する項 目の一部 について見 てみると次のような結果が得られた。

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)、

だ 名 象

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管 占 馨 31」

0

178名に相談相手 を聞いた。      60.0

(図

1)      40.0

どの学年 も、友だ ち      20.0

に相談す る と答 えた者      0.o

が圧倒的 に多かった。

1年 65人

置 ヨ 2年

55人

3年

58人

¨

ようだい 親   先生 ‐ その他 悩み を誰に相談 しますか

<表 1悩

みの内容 >

1年 延人数

2年

延人数

3年 生

延人数

1位

友人関係 友人関係 22

受 験

2位 勉 強

9

勉 強

8 友人関係

3位

睡眠時間 6 部活 7 体育大会 9

*静 岡大学教育学部附属浜松中学校

**静

岡大学教育学部保健体育講座

121

(3)

亀山寿栄・ 山本 章・ 赤田信一

2,「

悩みがあ りますか」の質問に対 し、「ある」 と回答 した

189名

に悩みの内容を聞いた。

(表

1)自

由記述で回答を求めたため、類似す る項 目をまとめた。  1, 2年 生は 「友人 関係」が最 も多 く、 3年 生 も 「受験」に次いで多かった。

<資

料 1:実 態把握のためのアンケー ト >

Ч ヾヾ

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(4)

3,「 病 気 や けが 以 外 で 学校 を体 み た い と 思った ことがあ りますか」の質問 に対 し、

「よ く思 う」「時々思 う」 と答 えた

202名

(以 下 「思 う群」 ` という )と 「思わない」

と答 えた

156名

(以 下 「思 わ ぬ群」 とい う )を 下記の質問項 目について比較 した。

(1)「

悩みがあ りますか」 (図

2)

学校 を休 み た い と「思 う群」は、「思 わぬ群」よ り、悩 みが 「ある」 と答 えた 者が多かった。

(2)「

悩 み事が あった場 合、 どの よ うに対処 しますか」の質 問 に対 し「自分 で考 え る

J「

別の ことで紛 らす」 と答 えた者 に、

なぜ相談 しないのかを聞いた。 (図

3)

学校 を休 み た い と「思 う群」は、「思 わ ぬ群」 よ り「相 談 す る人 が い ないか ら」 と答えた者が多かった。

(3)「

学校 において、あなたは大切 な存在 だ と思いますか」 (図 4)

学校 を体 み た い と「思 う群」は、「思 わぬ群」よ り大切 な存在だ と「あま り思 わ な い」「思 わ な い」 と答 え た 者 が 多 かった。

に )「 いの体養 (ス トレス解 消

)を

取 るため に、あなたは どうしていますか」 (図

5)

学校 を休 み た い と「思 う群」は、「思 わぬ群」よ り「誰か と話す」 と答 えた者 が 少 な か っ た。一 方、「他 人 や 物 に 当 た って気分 を晴 らす」 と答 えた者 が多 かった。

これ らのアンケー トの結果か ら、以下の こと が明 らかになった。

1,悩 みの相談相手 は友人であ り、反面、友人関係が悩みの内容でもあること。

2,学

校 を休みたい と思 う人ほど悩みがあ り、それを相談す る人がいない と思っていること。

3,学

校 を体みたい と思 う人ほど、学校における自分の存在 を大切だ と思わないこと。

4,学

校 を休みたい と思 う人ほど、人 と話 してス トレスを解消するより、人や物に当たって 解消するとい うこと。

0

50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0

0

500 40.0 30.0 200 10.0 0.0

¨

図 2悩 みが あ りますか

t:tr&E*rAtrta,$ *Ef

なぜ相談 しな いの ですか

 

思 う群202人

匡国思わぬ群

166人

まあ思う° あまり°

思わなしヾ無回答

学校で大切な存在 と思いますか

一・・

・ ド・・ I

・ 百

国 5心 の休養のためどうしていますか

(5)

亀山寿栄 e山本 章 0赤 田信一

Ⅲ   実践内容

Ⅱで示 した生徒 の実態をふ まえ、「どうした ら仲間 (ピ ア )と の関係 をよりよい ものにでき るか」について生徒保健委員会の中で話 し合いを実施 した。

・上級生は下の学年 を経験 して きた者 として下級生にア ドバイスがで きるのではないか。

・下級生は上級生 と交流す る中で悩みが解決 した り安心 した りするのではないか。

とい う意見が出され、次の 2つ の生徒保健委員会活動を計画 した。

A,学 校行事前の話 し合い活動

B,心

のまど BOXの 活用

以下に A,Bの 活動内容の詳細 を述べ る。

A,学 校行事前の話 し合い活動

附属浜松中学校 には、  1年 生か ら 3年 生 までの縦割 りで活動する学校行事が年間計画の中 にい くつかある。その内、

5月

の 「交流遠足 Jと

9月

の 「体育大会」について、事前に話 し 合 いを持つ ことに した。

<写

真 1:交 流遠足前の話 し合 い >

1,交 流遠足前の話 し合い

交流遠足 は毎年行 われ、平成

13年

度 は 5 月 H日 に行われた。 この遠足の主な 目的は、

縦割 り集団の団結 と連帯感 を高め るこ とで

ある。教育実習生と共に学校から遠州浜海

岸 までの片道約

7hを

歩 いて往復 し、海岸 では砂の造形 を作 るな どして交流 を深 める。

全 ての活動が、縦割 りで構成 された

20名

の班毎に行われ、 3年 生が中心 となって活動を進める。

その 3年 生が、 クラス毎 に事前に話 し合いを持つ ことにした。話 し合いに関する詳 細 は、以下に示す とお りであつた。

(1)話

し合いの実施要項

1)目

  的

2)実

施学年

下級生 と良い人間関係 を作 ろう 3年 生

3)実

施時間 :4月

24日

の帰 りの会を含 む約

30分

4)実

施方法 :各 クラスの保健委員が司会進行を務 める。 (資 料

2)

① 話し合いの目的を説明する。

② 班毎に、自分たちが

1,2年

生の頃の交流遠足で、3年 生がしてくれて嬉しかつ たこと悲しかったことをあげる。

(資

料 3)

③ 今年の交流遠足で、自分たちは下級生にどのように接していくか話し合う。

④ まとめ

<資

2:話

し合いのシナ リオ >

交流遠足が もうす ぐあ ります。下級生 との よりよい関係 を作 る場 となるように 3年 生 と して どうしていった らいいのか考 えていこうと思います。

保健委員会でなぜ、 この ような ことをす るかをはじめに説明 します。去年の秋、 自分の

(6)

ことが好 きか とか悩みはあるか等 とい う内容のアンケー トをとったのを覚えていますか。

その結果、学校生活を楽 しんでいる人 は、悩みを人に相談 した り、人 と関わることでス ト レスを解消 している。 という結果が出ました。体だけでな く、心 も元気になることを願つ ている保健委員会 としては、下級生 と、 よりよい人間関係を作 ることができる交流遠足を 大事に したい と思ったのです。

まず、はじめに自分たちが

1,2年

生だった頃、 3年 生に対 して どのようなイメージを 持 っていたのかを思い出 して、グルー プで紙 に書 き出 していって くだ さい。 (例

:怖

い・

話 しかけに くい )… …・…・…Ⅲ…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…・…。…・…・…・…

○班の人は発表 して ください。・…………・他のイメージが出たグループはあ りませんか。

では、  1, 2年 生の頃の交流遠足で、 3年 生の態度や言葉かけで 「いやな気持ちになっ た り、悲 しくなった り、つ まらな くなった りしたこと」はどんなことだったか思い出 して グル∵プで書 き出 して ください。・………・

○班の人は発表 して ください。・‥………・他のことが出たグループはありませんか。

次 に、  1, 2年 生の頃の交流遠足で、 3年 生の態度や言葉かけで 「うれ しかった り、安 心 した り、楽 しくなった りしたこと」はどんなことだったか思い出 してグループで書 き出 して くだい。 ………

○班の人 は発表 して ください。   ・・・・・他のことが出たグループはあ りませんか。

自分 たちが 3年 生 と関わった交流遠足の体験がいろいろ出され ましたが、それ らをふま えた上で、現、附属中の 3年 生である自分たちはどんな態度で下級生 に接 していった ら、

よりよい人間関係が築けるようになるかを話 し合って ください。・………・

〇班の人は発表 して ください。‥‥………他のことが出たグループはありませんか。

今 までの 3年 生は、 とて も頼 りになって、越 えられない存在だった と思います。今年は 自分たちが頼 られ る立場 にあ ります。下級生か らいろんな相談を持ちかけられた り、下級 生の困っている様子を目にした時、 自分の体験を元にア ドバイス した り、話を聴いた りし て下級生をサポー トできた ら、今 まで よりもっと良い人間関係ができて、今以上に越 えら れない存在 になってい くと思います。

信頼関係 は、少 しずつ築かれてい くものだ と思います。今回の交流遠足がその第

1歩

なるよう、今日の話 し合いを思い出しながら交流遠足に臨みましょう。

<資

3:話

し合いで使用 したワークシー ト >

1,自

分たちが

1,2年

生だった頃、 3年 生に対 して持っていたイメージはどんなもので したか。

2,自

分たちが1,2年生だった頃の交流遠足で、

3年

生の態度や言葉で 「いやな気持に なった り、悲しくなった り、つまらな くなった りしたこと」はどんなことでしたか

3,自

分たちが

1, 2年

生の頃の交流遠足で、

3年

生の態度や言葉かけで 「うれ しかった り、安心したり、楽 しくなったりしたこと」はどんなことでしたか。

4,附

属中の 3年 生である自分たちは、 どんな態度で下級生に接 していったら、 よりよい

人間関係が築けるようになると思いますか。

(7)

亀山寿栄・ 山本 章・赤田信一

(2)交

流遠足 前 の話 し合 いの結果 と考察

 当日の生徒の日記

「交流の仕方を再確認できた」「交流遠 足以外で も、これか らの自分たちの課題 が見えてきた」 とい う内容が書かれてい た。(資

4)

 事後 に実施 したアンケー ト調査の結果

「は い」か ら「い い え」まで

A,B,C,

Dの

4段

階で回答 させた。

・ 「上級 生 (1年 生 の場合 は 2,3年

生、 2年 生の場合 は 1,3年 生 と交流

Aは い    B    C  Dい いえ 図 6上 級 生 下級生 との交流 を楽 しめ たか

<資

4:生

徒の 日記 よ り >

Aは い    B    C   Dい いえ

図 7話 し合 い を活か せ ま したか

を楽 しめましたか」 (図

6)1, 2年

生の大半が大半の生徒が Aあ るいは

Bと

回答 した。

・  3年 生 に対 しては 「話 し合 いを交流遠足 に活かせ ましたか」 (図

7)半

数以上の生徒 が Aあ るいはBと 回答 した。

5 ︒ 4 ︒ 3 ︒ 2 ︒ 1 ︒ 50%.

40. 30

. 20. 10. 0.

以上の生徒 の 日記及び事後 アンケー ト調査の結果か ら、 3年 生の各 クラスでの事前の話 し合 い活動が、 よ り良い人間関係を作 るとい う目的を達成するために有効だつた と考 えられる。

2,体

育大会前の話 し合い

附属浜松 中学校の体育大会には、  1年 生か ら 3年 生の 1組 の集団

,同

2組 の集団、同

3

組の集団の縦割 り集団による競技がい くつかある。各縦割 り集団毎の女子全員で行われ る ダンス と同じ く各縦割 り集団毎の男子が中心 とな り、縦割 り集団全員で行われ る応援合戦 は大イベ ン トとならている。体育大会が近づ くと、始業前、昼休 み、放課後 と連 日熱心に 練習が繰 り返 され、体育大会当 日は参観者 らによる採点で順位がつけられ る。  1年 生は、

初めての行事で雰囲気す らつかめない者 もいる中、 3年 生 は優勝 を目指 し、何 とか集団を まとめようと必死な姿が毎年見 られる。そこで、縦割 り集団の中で互いを理解 し合い、一 つの自標 に向かって支え合い励 まし合 う関係づ くりを目指 し、話 し合いを持つ ことにした。

話 し合いに関する詳細 は、以下の通 りであつた。

(1)話 し合いの実施要項

1)目    的 :他学年 と良い人間関係 を作つて体育大会を成功 させ よう

1年

111人

2年

117人

(8)

2)対

象学年 :全学年

3)実

施時間

:1年

生は

9月

17日 、

2, 3年

生は

9月

13日 の帰 りの会 を含む約30分間

4)実

施方法 :各 クラスの保健委員が司会進行を務める

<1,2年 生 >

① 話し合いの目的を説明する。

② 3年 生の応援 とダンスのリーダーが、  1, 2年 生の縦割 リクラスヘ出向き、応 援あるいはダンスの意義や思いについて語る。

③ これまでの練習はどんな様子だったかを振り返る。

④ 3年 生の応援とダンスのリーダーの語 りをふまえて、これからどのように練習 に取り組むかについて話し合う。

⑤ まとめ

<3年

生 >

① 話し合いの目的を説明する。

(資

5)

② l,2年 の時の体育大会の練習で3年 生から受けた態度・言葉の中から嬉 し かつたこと、悲しかったことをあげる。 (資 料

6)

③ ロールプレイを行い、上級生の厳 しい態度・優 しい態度を演じた後、下級生役 を演じた後、それぞれどんな感情がわいてきたかを発表する。

④ これからの練習で下級生 とどのように関わっていったらいいのかについて話し 合う。

⑤ まとめ

<資

5:保

健委員長が作成 したシナ リオ >

1, 2年

生 との関わ り方を考 えよう」

はじめに、今年の 5月 にも同じ様な趣 旨の話 し合いを開いたのを覚えていますか。そして 今年の

29日

には、体育大会があ ります。早速、各縦割 りで練習を始めてぃますね。そこで大 切になるのが、各学年間での交流の仕方ではないで しょうか。今 日の話 し合 いでは、主に体 育大会 に向けての

1,2年

生 との関わ りについて考 えてみましょう。

まず、交流遠足での交流 はどうだったか振 り返ってみましょう。グラフを見て ください。

多 くの人が話 し合いが役 に立った と言つていますが、満足のい く交流はで きていなかったよ うです。その時の反省の中には 「学年で固まって しまった」 という意見が多 く見 られました

次 に自分たちが

1,2年

生だった頃の体育大会で、 どのように上級生 と関わってきたか思 い出 してみ ましょう。私たちは、縦割 り種 目の練習の時、 3年 生の思いや、や る気を感 じ、

協力す ることができたので しょうか。各 自思い出 してみましょう。

では、 3年 生の態度や言葉かけで嬉 しかった こと

,悲

しい気持ちになった ことを各班で話

し合って、 プリン トに書 き出 してみましょう。

(9)

亀山寿栄・ 山本 章・赤田信一

◎では、

**班

の人は発表 して ください。

◎他の意見が出た班はありませんか。

3年 生のかける言葉に、 1, 2年 生は敏感ですね。では、今出てきた ような言葉 を聞いて 実際 に どう感 じるか、言葉を体験 してみましょう。 2人 か 3人 でグループを作 り、 どちらか が、なかなか練習についていけない下級生、そ して、 もう 1人 が 3年 生 とい う設定 に します。

3年 生の役の人か ら、 まず、下級生に優 しい言葉で教えてあげてみて ください。下級生役の 人はどう感 じましたか。同じように厳 しい言葉で注意 してみましよう。では、下級生役の人 はどう感 じましたか。 2人 で役 を代 えてやつてみて、 2つ の回調か ら感 じた ことをプリン ト に書 き出 してみて ください。まず、私たち 2人 がやつてみます。

では、始めて ください。

時 と場に応 じ、厳 しい指導 も必要か もしれ ませ んが、みんながいやな思いがな く練習がで きることも大切ですね。 これ らの こともふまえ、私たちは 1, 2年 生 と体育大会 を通 しどの ように関わつていけばよいので しようか。 3年 生 にで きることを各班で話 し合い、 プリン ト に書 き出 して くだ さい。

今回の話 し合いの参考にするために とったアンケー トに多 く見 られたのが 「下級生のやる 気がない」 とい う意見で した。確かに私たちの思いが強い分、下級生の態度や思いに物足 り なさを感 じることもあるのか もしれ ません。で も、私たちも、  1,2年 生の時、そんな態度 ではなかつたで しょうか。そして、私たちが この行事にこんなに夢中になるのも、その時の 先輩の姿を見たか らで しよう。私たち 3年 生の思いも、きつ と伝わ ります。一人一人が 1,

2年 生 と接するときに、今回の話 し合いで考 えた、 よりよい交流を思い出 して実行 してみま しょう。いい人間関係 を作つて体育大会がすば らしい思い出 となるように頑張 つていきま しょう。

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6:話

し合いで使用 したワークシー ト >

り ねい ヽ弯

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(10)

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(2)結

果 と考察

1)話 し合 いの前後で各学年 の半数60名 ずつ を対 象 に質 問紙形 式 の ア ンケー ト調 査 を 行 っ た。「感 じる」か ら 「感 じな い」 まで

1, 2,3,4, 5の

5段

階で回答 させ た。

(資料7)

「体 育大会 のダ ンス・ 応援 の練 習時、他 学年 の人 との関わ り方が難 しい と感 じます か」

(図

8)

5難

しい と 「感 じない」 と答 えた者 の割 合 が話 し合 い後 に増加 した。

2)話 し合 いの後、各 クラスの保健委員 18名

3年

生 の応 援 とダ ンス の リー ダ ー

6名

(合計24名)に質問紙形式 のアンケー ト調 査 を行 つた。 1,2,3,4,5の

5段

階で回 答 させ た。

(資

8)

・「体 育大会 につ いての話 し合 いを持 つた こ とは意義深か つたですか」

(図

9)

1あ

るい は2(意義深 い

)と

答 えた者が 多 か った。

・「話 し合 い前後 で各集 団の練習 に臨む姿 勢 に変化 はあ りましたか」

(図 10)

3(どち らで もない

)と

答 えた者が最 も多 か ったが、 1あるい は2(良くなった

)と

の答 えが

4あ

るいは5(変化 な し

)と

答 え た者 よ り多か った。

・「話 し合 い を持 つ こ とで人 との接 し方が 良 くなった と感 じますか」

(図 H)

3(どち らで もない

)と

答 えた者 が最 も

1感 じる

 2   3   4 5感

じない 図

8他

学年 との関わ りが難 しい と感 じますか

10 8 6 4 2

0

1意 義深かつた

2   3   4 5意

義はない 図

9話

し合 いを持 つた ことは意 義深か つたか

1良 くなつた 2    3    4  5壼 化なし 10話 し合い後 、練習姿勢 に変化が あったか

4.ヱ

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1だ

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1。

(11)

亀山寿栄・ 山本 章・ 赤田信一

多かったが、

 1(良

くなった )と 答 えた者 が次に多かった。

3)体 育大会後、全校 生徒 (在 籍

364名

、回 収

323名

)へ 質問紙形式のアンケー ト調査 を行つた。 (資 料 9)

・「このような話 し合いを持つたことはどうで したか」 (図 12)

Aあ るいは

B(良

い )と 答えた者 を加え る と

6割

を越 えた。一方、 Dあ るい は E

(悪

い )と 答えた者 は、加 えて も

l割

足 ら ずであつた。

・ 「話 し合いを体育大会の練習に活かす ことがで きましたか」 (図 13)

Aあ るいは

B(は

い )と 答えた者 を合わ せ ると約 6割 だった。

以上の体育大会前の話 し合 い活動前後でのア ンケー ト調査 の結果か ら、話 し合いによって人 との関係 に難 しさを感 じることが少な くなつた り、ダンスや応援の練習 に対す る態度が良い方 に向か うな ど「他学年 と良い人間関係 を作 つて 体育大会 を成功 させ よう」 とい う目的達成 のた めに体育大会前 の話 し合 いが有効であつた と考 えられ る。

<資

7:話

し合い前後のアンケー ト >

ア ンケー ト

 

輌曜委員、夕刀‖贖任活用

)必

要事項をal入し、ま当するところにOを

1良

くなった  2   3   4 5変 化なし 図 11話 し合 い後接 し方が 良 くな つたか

A良

  B   C   D   匡悪 い

12こ

のような話 し合いを持つてどうか

Aは い   B   C   D  Eい いえ

3話 し合 いを体育大会練習 に活かせ たか

<資

8:保

健委員等へのアンケー ト >

ア ン ケ ‐― 卜   必螢 事項 を記入 し、数 当するところにOをつけ て くだ さい。

-'--+ |tuat\

5

4, あなたは、体青大会のダンスや応盪を、

1 0

3,話

し合い活動の成果

日常生活、特に生徒同士で行事を完成 させてい く過程では、人間関係の トラブルが しば しば見 られ る。それを何 とか解決 しようと努力することで、人間関係の作 り方を体得でき ると考 え られ る。

生徒 自身 も、話 し合いの中で自分 自身を振 り返 った り、人 との接 し方について具体的に 考える機会 にな り、事前の話 し合い活動を行つたことを良かつた と感 じている。

1,私 は、(    )年 生の晦 員  難 者 )で      1, 73(      )年 生の(      )です。

2,あしなたのクラスにおいて、体育大会についての薔 し合いを持つたことは慮色深いこと                2,  あなたが体育 大会の ダ ンスや応 撮 を「 がん正 │̀ろうJとい う気持 ちは、

菫檄 い … … … …… … … 意難 ない

        少通い ¨― …… … … 一 ――― ― ……,多3,tを

謡zζ蘇 ぢ二慧 控摯蹴 シスや雑 。aEに Eむ婦 旧 結

   3,あ

なたは 体育大会のダンスや応薇の機薔の時、

他の学生の人との関わり方が難しいと感じますか

:   :   :回 収 数123人

:菫

:昌 :… I…

:‐ :‐ :  :

(12)

事前事後のアンケー ト調査の結果や生徒の感想 な どか ら

「交流遠足前の話 し合い」や 「体育大会前の話 し合い」を 実施 した ことで以下のような成果 を挙げることがで きる。

(1)課 題解決や相互理解のために、話 し合 いを大切 に思 うようになった。

(2)上 級生は下級生の声 に耳を傾 けなが らリーダーシッ プを とるようになった。

(3)下 級生は交流遠足や体育大会 を通 して上級生 を目標 とするようになった。

また、 この ような話 し合いを持つにあたっては、保 健委員 自身が話 し合 いの目的な どを十分 に理解 し、進 行方法 について も検討 してお く必要があるが、その時 間が どうした ら十分 に確保で きるかが今後 の課題 とし て挙 げられる。

B,「

′ いの まど」 BOXの 活用

平成

13年

5月 か ら 「′ いのまど」 と名付けられた BOXを 廊下へ設置 した。

設置の理由は、下記の通 りである。

・  1人 が経験 した事柄やその時の気持ちな どを他の生徒が知 ることで、人 との関係に困っ た時、その内容を参考にすることで解決 しやす くなることが予想される。

また、人 との関係 を作る様々な言葉や態度 を知 ることができる。

・ 身近 に相談で きる人がいな くて も他の多 くの人たちの考えを聞 くことができる。

<写

2:「

心のまど」 BOX>

1,実 施方法

(1)「

′ いのまど」 BOXの 紹介

各 クラス保健委員が、設置の目的や投書 し てほ しい内容、管理方法 について帰 りの会で 紹介 した。

プライバシー保護のため、「心のまど」 BO

Xは

常に施錠 を し、養護教諭 しか開けること がで きないように した。 また、悩みな どの投 書 内容 は保健委員会内で話 し合 って報告す る

ことにした。

(2)縦 割 りでの話 し合い

投書がある と、生徒保健委員長が縦割 りで 保健委員を召集 し、話 し合いを持 った。投書 された内容 その ものを生徒 に見せ るか どうか は養護教諭が判断 し

,、

生徒 に見せ ない もの も あった。

<資 料

9:体

育大会後のアンケート>

体 台人公

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<写

3:縦

割 りでの話 し合い >

(13)

亀山寿栄・ 山本 章・赤田信一

(3)話 し合い後の報告

話 し合われた内容 は、各 クラス保健委員が帰 り の会 で紹介 した り、校 内 ランでつ ながれ た コン ピューター (各 クラスに

1台

、各階廊下 に数台い つで も誰で も開 けるように設置 されてい る

)で

公 開 した。 (資 料 10)

2,結

果 と考察

「′ いのまど」 BOXに 入れ られた投書 内容のほとん どは悩み事であつた。

保健委員会内で話 し合 うことに よ り、

保健委員 自身が人 にはそれぞれ悩みが あ り、苦 しんでいることを知った。

また、今 まで 自分が感 じた ことのな い悩み もあることを知 つた。そ して、

話 し合いの際、様 々な考 えに触れ、 自 分 を見つめ直す ことがで きた と同時に、

ア ドバイスを参考 にして物事 を考 える ようになった。

各 クラスで報告 した折 りには、「その ような気の持 ち方 もあるのか」 とい う 声が聞かれた り、共感 した人がいた。

また、「こ う した らい い ん じ ゃ な い

?Jと

ア ドバイスを考 える人 もいた。

と保健委員か ら報告 された。

以上のことか ら、「′ いの まど」 BOX

は、多 くの感情や考 え方 を知 り、多面 的に物事を考 えるための一つの手段 と

して有効に働 くもの と考 えられ る。

しか し、次のような問題点 もあつた。

・ 本来の目的が、出来事の共有化や多 くの考 えを知 り、人間関係づ くりに役立て ること であったが、 BOX内 の内容のほとん どは悩み相談であつた。

・ 悩みの場合、投書者 は今す く ゛ にで も返事が欲 しい場合が多いが、生徒の話 し合いをす く ゛ に持つ ことが困難であるため、機 を逸 して しまうことも予想 され る。

・   投書用紙 を箱 に入れているところを見 られるのがいやなどの理由で利用 しに くい とい う意見 もある。

Ⅳ   まとめ と今後の課題

友人や先輩か らのたつた一言で元気がわいた り心が沈 んだ りする姿を目にする度 に、仲間 が生徒の心の健康 に大 き く影響することを感 じてきた。

☆こ こ ろのまど

Box☆

●●●員会

:需 織

S:響

3躍

8■ 1:巽 135ヒFE機

制 著ご 認写騒選記

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'てくださ

<写

4:話

し合い結果を入力する生徒

>

<資

10:公

開 され た内容>

(14)

一 日の大半を過 ごす学校での人間関係が体調に影響を与えているとすれば、 よりよい人間 関係、特に仲間 (ピ ア )と の関係 を良いものにしてい く努力が必要だ と考え、実践 に取 り組 んだ。

行事前の話 し合い活動については、生徒 に とって、今 まではっき りと考えた ことのなかっ た仲間 との関係を意識的に考えることができる機会になった といえよう。

「′ いのまど」 BOXに ついては、いろいろな出来事や感情を共有するとい う点で生徒 も活 用の意義を感 じている。 しか し、投書 しに くい等の理由で利用者が少な く、仲間 との人間関 係づ くりのために十分に機能 しているとは言えない。投書 しやすい状況に改善するな ど、 日 的に向かってさらに活動を充実 させてい く必要がある。

心の健康を害する要因は様々で、仲間同士の問題だけでは解決するはず もない。 しか し、

生徒保健委員会活動を通 して、 より良い人間関係づ くりについて生徒 自身が考える機会を持 つ ことは、自ら課題 を見つけ、解決 してい く手だての一つにもな り、意義深いもの と考えら れ る。今後 も、生徒保健委員会活動 を通 して、心の健康 に関する活動を続け、生徒 と共に実 践することで解決策を見つけていきたい。

参考文献

1)文 部科学省

(2001)「

平成

12年

度生徒の問題行動調査 (速 報

)」

2)滝

  充

(2000)「

ピア・サポー トではじめる学校づ くり」 金子書房

参照

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