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歯科口腔外科領域における肝炎ウイルス受検に関する研究

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Academic year: 2021

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厚生労働行政推進調査事業費補助金(肝炎等克服緊急対策研究事業)

分担研究報告書

歯科口腔外科領域における肝炎ウイルス受検に関する研究

研究分担者 河野豊 北海道医療大学予防医療科学センター 准教授

研究要旨

歯科口腔外科診療においては、唾液や血液との接触による水平感染のリスクが存在する。同 領域における肝炎医療コーディネーターの果たす役割を見出すために、実態調査として肝 炎ウイルスの陽性率を検討した。

A.研究目的

歯科口腔外科診療において医療従事者は患 者の唾液や血液に暴露するため、これら体 液との接触や医療器具を介した HBV や HCV の水平感染のリスクが存在する。このリス クに対して医療従事者のHBVワクチン接種 の推奨や標準予防策による感染対策が推奨 されるが、医療施設によってそのリスクヘ ッジは様々である。そこで肝炎医療コーデ ィネーターがこれらの問題点に果たす役割 を明らかにするために、当院歯科口腔外科 に外来受診した患者のウイルス陽性率及び 肝機能障害の実態調査を行った。

B.研究方法

2014年から2018年の間に当院歯科口腔外科 で手術前に施行された肝炎ウイルス検査の結 果を解析した。

(倫理面への配慮)

当院倫理委員会の承認を得た。

C.研究結果

調査期間中にHBV抗原陽性は4.4%、HCV 抗体陽性は2.2%で全例40歳以上であった。

これら陽性例の多くは歯科クリニックから の紹介であったが、当院で初めて指摘され たHBV、HCV陽性も1例づつ認めた。調査期 間中に複数回ウイルス検査を施行された症 例の中で、途中からHBV抗原またはHCV抗 体が陽転化した症例は認めなかった。

D.考察

調査期間中にウイルス検査を施行された のは全受診者の3.9%と低く、ウイルス検査 の受検状況としては十分とはいえなかった。

また紹介先の歯科クリニックからの診療情 報や患者の問診票内に肝炎ウイルスに関す る記載がなかった症例もあり、正確な肝炎 ウイルスの実態を把握することは困難であ ることが明らかとなった。新規のHBVとHCV 患者が認められたことから、歯科口腔外科 受診患者における肝炎ウイルスの拾い上げ には一定の有効性がある。

今後これらの拾い上げ、及びその後の受 検受療において肝炎医療コーディネータが 果たす役割を精査予定である。

E.結論

歯科口腔外科において、肝炎ウイルス患

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者が一定数存在することが確認できた。今 後はより効果的なウイルス肝炎患者の拾い 上げに対して肝炎医療コーディネーターの 果たすべき役割を精査する予定である。

F.研究発表 1.論文発表 なし 2.学会発表

第105回日本消化器病学会総会、金沢2019 年5月9日一般演題(ポスター)

G.知的所有権の取得状況 1.特許取得 なし 2.実用新案登録 なし 3.その他 なし

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