September 1972 The Journal of Geobotany Vol. XX. No. 3.
里見信生 鳥類の食餌植物 (一)
N. SATOMI : Food Plants of Birds (1)
数年前になるが, 当時富山大学文理学部に学ばれていた河野悛彦君が, たびたび 鳥類の 胃袋の内容物をとどけて下さった。 その同定した結果が次第に明になって来たので. 順次 発表して行きたいと思っている。 材料をいただいた同君に感謝の意を表します。
1) キンクロハジロ Aythya fuligu!a (LINNAEUS) ガンカモ科 Anatidae
湖上•海上の岸近い水面に群れをなし, よく泳ぎ巧みに潜水して餌を漁っている。 清棲 幸保氏の日本鳥類大図鑑(1952)によると,その食性として「植物質では禾本科の稲,ノビ 工の種子, 蓼科のアキノウナギツカミ, サナエタデ,ハルタデ, マダイオウ, 工ゾノミズ タデ等の種子, 漆樹科のヤマウルシの漿果, 唇形科のエゴマの種子, 豊科のカラスノエン ドウの種子. 茄科のヒヨドリジョウゴの漿果, 松科のマツの種子や水藻類の眼子菜科のア マモ. エビモの茎葉, 金魚藻科のタチモの茎葉. 浮蔀科のアオウキクサ等も好んで食物と する。」 と書かれている。
Fig. 1 はキンクロハジロの胃の中から出たものを図にしたもので, まだ消化されず.
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北 陸 の 植 物 第20巻 第3号 昭和47年9月
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このような状態 で多量に胃の中 につめこまれて
しヽた。 Fig. 2は 標本から画いた クロモHydrilla vert記illata (L.
f.) CASP. で.
これを御覧下さ ればキンクロハ ジロの食餌とし てクロモか好ん で食べられてい ることがわかる。
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