平 成 21 年 度
1級土木施工管理技術検定
学科試験・実地試験
受験の手引
申込受付期間
平成21年4月1日(水)∼4月15日(水)
(締切日の消印まで有効)
試 験 日
学科試験:平成21年 7 月 5 日(日)
実地試験:平成21年10月 4 日(日)
試 験 地
札幌・釧路・青森・仙台・東京・新潟・名古屋・大阪・岡山・広島・高松・福岡・沖縄
(※それぞれの試験地については近郊都市も含みます)
〈この手引は、1級学科・実地試験の申込者用です〉
国土交通大臣指定試験機関 財 団 法 人全国建設研修センター
【ご注意】
最近、(財)全国建設研修センターと非常に似たような名称を用い、“国家試験免除”などと称し、あたかも国家資格 につながる業務を行っている団体であるかのような印象を与え、電話やダイレクトメールでたくみに勧誘し、多額な料金 をとって申込み手続きの代行等を行っている業者があります。しかし、これらの業者は、(財)全国建設研修センターとは、 全く関係のない業者です。この種の業者のたくみな勧誘には特に注意してください。(財)全国建設研修センターは、建設 業法に基づき、国土交通大臣から指定された指定試験機関であり、出先機関や代行機関は一切設置しておりません。 申込みは、必ず(財)全国建設研修センターあてに本人が直接郵送してください。この手引は、最後までよく読み、受験者本人が大切に保管してください。
はじめに
1級土木施工管理技術検定は、建設業法第27条に基づいた、土木工事に従事する施工管理技 術者の技術の向上、技術水準の確保を図ることを目的とした国家試験で、同法第27条の2に基 づく国土交通大臣指定試験機関である財団法人全国建設研修センターが、建設業法等関係法令 の定めるところにより実施するものです。 1級土木施工管理技術検定は、学科試験と実地試験に分けて行われ、この学科試験に合格すれば 実地試験の受験資格が得られ、この実地試験合格者は、所定の手続きを行うことによって、国土交 通大臣から技術検定合格証明書が交付され、「1級土木施工管理技士」と称することができます。 1級土木施工管理技士は、建設業法に定められた土木工事関係8業種の許可に際して営業所 ごとに置かなければならない専任技術者並びに工事現場ごとに置かなければならない主任技術 者又は監理技術者となることが認められています。また、特定建設業に係る土木工事業、鋼構 造物工事業、舗装工事業(指定建設業)については、国土交通大臣が定める国家資格を有する 者として、営業所の専任技術者及び工事現場の監理技術者となることが認められています。 なお、1級土木施工管理技術検定は種別(土木・鋼構造物塗装・薬液注入)を分けておりません。目 次
平成21年度1級土木施工管理技士の資格取得まで ………2 1級土木施工管理技術検定 学科試験 1.受験資格と申込みに必要な提出書類 ………3 2.土木施工管理に関する実務経験について ………8 2−① 土木施工管理に関する実務経験として認められる工事種別・工事内容等 ………9 2−② 土木施工管理に関する実務経験とは認められない工事・業務等 ………10 3.学歴・実務経験年数の条件が重複する場合について………10 4.申込書類の作成要領 ………10 4−① 受験申込書(コンピュータ入力用)の作成にあたっての注意 ………11 4−② 受検申請書・履歴票・実務経験証明書の作成にあたっての注意 ………13 4−③ 専任の主任技術者実務経験証明書・交付申請書の作成にあたっての注意 ………15 4−④ 写真票・受験手数料振替払込受付証明書等貼付書の作成にあたっての注意 …………17 5.受験申込書類の受付期間・受験手数料及び提出先………18 6.受験申込方法 ………18 7.受験通知 ………18 8.受験地変更について ………19 9.試験日時・試験地及び試験の内容………19 10.受験に際しての注意 ………20 11.試験問題公表方法及び公表期間 ………20 12.合格発表 ………21 13.住所変更等について ………21 1級土木施工管理技術検定 実地試験 1.実地試験の手続期間・手続方法及び受験手数料………22 2.受験通知 ………22 3.試験日時・試験地及び試験の内容………22 4.試験問題公表方法及び公表期間 ………23 5.合格発表 ………23 6.技術検定合格証明書交付申請手続 ………24 7.技術検定合格証明書交付 ………24 日本国外の学校を卒業した者の学歴について………25 技術検定によくある質問………26 ◆【「受検票」又は「不合格通知」を紛失した方】………27 ※住所・氏名・本籍・受験希望地等変更(訂正)届………28 『指定学科・専修学校等一覧』は別冊1級土木施工管理技士の資格取得まで
平成21年度予定表
1級土木施工管理技術検定 学科・実地試験
学科・実地試験受験申込
4月1日(水)∼4月15日(水)
学 科 試 験 受 験 通 知
6月15日(月)発送予定
学 科 試 験 実 施
7月5日(日)
学 科 試 験 合 格 発 表
8月19日(水)
実 地 試 験 受 験 手 続
8月19日(水)∼9月2日(水)予定
実 地 試 験 受 験 通 知
9月18日(金)発送予定
実 地 試 験 実 施
10月4日(日)
実 地 試 験 合 格 発 表
平成22年1月19日(火)
1級技術検定合格証明書交付申請
平成22年1月19日(火)∼平成22年2月2日(火)予定
1級技術検定合格証明書交付
平成22年2月下旬(国土交通省より発送予定)
※平成21年度から検定合格証明書は 写真付きとなる予定です。1級土木施工管理技術検定 学科試験
1.受験資格と申込みに必要な提出書類
受験資格:下表の区分(イ)、(ロ)、(ハ)のいずれかに該当する者
申込みに必要な提出書類
: 下表の受験資格に応じて提出する書類及び受験者全員が
提出する書類
平成16年度以降の1級土木施工管理技術検定試験の受検票等を添付できる方は
7ページを参照してください。
区
分
学 歴 と 資 格
土木施工管理に関する必要な実務経験年数
指 定 学 科
指定学科以外
(イ)
大
学
卒業後 3年以上
卒業後 4年6ヵ月以上
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。短 期 大 学 又 は
高 等 専 門 学 校( 5 年 制 )
卒業後 5年以上
卒業後 7年6ヵ月以上
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。高
等
学
校
卒業後 10年以上
卒業後 11年6ヵ月以上
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。上
記
以
外
卒業後 15年以上
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。(ロ)
2
級土木施工管理技術検定合格者
合 格 後 5 年 以 上
合格後 5年以上
該当者は平成15年度までの
2級土木施工管理技術検定合格者です
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。合格後
5年未満
卒業後に通算で 所定の実務経験 を有する者
高 等 学 校
卒業後 9年以上
卒業後 10年6ヵ月以上
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。そ の 他
14年以上
この年数のうち1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていること。受験資格:区分(ハ)は5∼6ページに記載
〈受験資格について〉
⑴ 実務経験年数は、
平成21年4月30日現在
で計算してください。
⑵ 土木施工管理に関する実務経験については、8∼10ページを参照してください。
⑶ 指導監督的実務経験については、8ページを参照してください。
⑷ 学歴・実務経験年数の条件が重複する場合については、10ページを参照してください。
⑸ 日本国外の学校を卒業した者については、25ページを参照してください。
⑹ 指定学科・専修学校等については、別冊の『指定学科・専修学校等一覧』を参照して
ください。
注) すでに1級土木施工管理技士の資格を取得されている方の再受験はできません。
申 込 み に 必 要 な 提 出 書 類
受験資格に応じて提出する書類
受験者全員が提出する書類
卒 業 証 明 書 卒業証明書の発行年月日は問いません 卒業証明書の写しは不可 卒業証書の原本及びその写しは不可 卒業された学校・学科によっては成績 証明書等が必要です。(別冊の『指定 学科・専修学校等一覧』を参照) ※ 大学院修了の方は大学の卒業証明書が必 要です。 (大学院の修了証明書は不可) ① 住民票 1通(住民票の発行年月日は問いません) 住民票コード(住基ネット番号)を受験申込書(コンピュータ入 力用)に記入された場合、住民票は不要です。 外国籍の方は登録原票記載事項証明書が必要です。 婚姻等の理由により、添付する卒業証明書等と氏名が変わってい る場合は戸籍抄本が必要です。 ② 証明用写真 1枚 たて5.5㎝×よこ4.0㎝に限る。(脱帽・正面上半身のもの) 申請前6ヵ月以内に撮影したもの。 ( 不鮮明なもの、スナップ写真、サイズの異なるもの、パソコン等 で普通紙にプリントしたもの等は不可) 写真の裏面に級別、氏名、受験希望地を必ず記入し、写真票の写 真貼付欄の、シールをはがして貼ってください。 ※平成21年度から検定合格証明書は写真付きとなる予定です。 (写真票の写真を転写します。) ③ 受験手数料振替払込受付証明書 8,200円を同封の指定の振替払込書用紙で必ず個人別に払込んでく ださい。(振込手数料は本人負担となります。) 振替払込受付証明書を受検申請書類の振替払込受付証明書貼付欄 にはがれないようのり付けしてください。 振替払込請求書兼受領証は受験者本人が保管してください。 ④ 受験申込書 1枚(コンピュータ入力用) 同封の指定用紙を使用のこと。(記載例11∼12ページ参照) ⑤ 受検申請書類 2枚 受検申請書・履歴票・実務経験証明書・交付申請書 1枚 写真票・受験手数料振替払込受付証明書等貼付書 1枚 同封の指定用紙を使用のこと。(記載例13∼17ページ参照)卒業証明書は必要ありません
2級土木施工管理技術検定合格証明書(写)卒業証明書は必要ありません
2級土木施工管理技術検定合格証明書(写) と卒業証明書 卒業証明書の発行年月日は問いません 卒業証明書の写しは不可 卒業証書の原本及びその写しは不可 卒業された学校・学科によっては成績 証明書等が必要です。(別冊の『指定 学科・専修学校等一覧』を参照) 2級土木施工管理技術検定合格証明書(写)卒業証明書は必要ありません
区
分
学 歴 と 資 格
土木施工管理に関する必要な実務経験年数
指 定 学 科
指定学科以外
(ハ)
専任の主任技術者の実務経験が
1
年以上ある者
技術検定合格者
2
級土木施工管理
合 格 後 3 年 以 上
合格後に1年以上の専任の主任技術者経験を含む
3年以上
該当者は平成17年度までの
2級土木施工管理技術検定合格者です
合格後
3年未満
短 期 大 学 又
は 高 等 専 門
学校( 5年制)
卒業後 7年以上
高 等 学 校
卒業後 7年以上
卒業後 8年6ヵ月以上
そ
の
他
12年以上
上 記 以 外
高 等 学 校
卒業後 8年以上
卒業後 11年以上
そ
の
他
13年以上
〈受験資格区分(ハ)に関する注意事項〉 ⑴ 土木施工管理に関する必要な実務経験年数のうち、1年(365日)以上の土木工事に関する専任の主 任技術者としての実務経験年数が必要となります。 ⑵ 2級土木施工管理技術検定合格者以外の者で、高等学校指定学科以外を卒業し、建設機械施工技術 検定に合格した方の土木施工管理に関する必要な実務経験年数は9年6ヵ月以上となります。 (合格証明書の写しを添付してください。) 参考 【土木工事に関する専任の主任技術者について】 ⑴ 公共性のある工作物に関する重要な工事で、工事一件の請負金額が、2,500万円以上の工事現場に置 く「主任技術者」は「専任」でなければなりません。(建設業法第26条第3項) したがって、土木工事において請負金額が、2,500万円未満の工事の主任技術者は、専任の主任技術 者とはなりません。 また、特定建設業にあって、一定金額以上を下請契約して工事を施工するときは、主任技術者に代 えて「監理技術者」を置かなければなりません。(建設業法第26条第2項) なお、公共性のある工作物に関する重要な工事とは、個人住宅を除いて殆どの工事が対象となります。 ⑵ 主任技術者の現場専任制度は、元請、下請にかかわらず適用されます。 ⑶ 工事現場への「専任」は、現場に常駐が原則です。 ⑷ 専任で設置すべき期間は、工事の契約期間とし、下請が受け持つ専門工事については、施工が断続 である場合は、現場稼働期間となります。 ⑸ 専任の主任技術者は、当該工事を請け負った企業と直接的かつ恒常的な雇用関係にある必要があり ます。申 込 み に 必 要 な 提 出 書 類
受験資格に応じて提出する書類
受験者全員が提出する書類
2級土木施工管理技術検定合格証明書(写)卒業証明書は必要ありません
① 住民票 1通 ② 証明用写真 1枚 ③ 受験手数料振替払込受付証明書 ④ 受験申込書 1枚(コンピュータ入力用) ⑤ 受検申請書類 2枚 ⑥ 工事請負契約書の写し(A4サイズで複写) 会社が受注し、あなたが従事した土木工事の契約書の写しで発注 者・受注者氏名印があり、工事名、工事場所、工期、請負代金額 等が明示されているもの。 ⑦ 主任技術者として従事したことが確認できる 書類の写し(A4サイズで複写) (例)コリンズ工事カルテ(竣工時)、現場代理人主任技術者選任届、 施工体系図、施工体制台帳等 上記⑥、⑦の書類については、土木工事に関する専任の主 任技術者として1年(365日)以上従事したものが必要です。 2級土木施工管理技術検定合格証明書(写) と卒業証明書 卒業証明書の発行年月日は問いません 卒業証明書の写しは不可 卒業証書の原本及びその写しは不可 卒業された学校・学科によっては成績 証明書等が必要です。(別冊の『指定 学科・専修学校等一覧』を参照) 2級土木施工管理技術検定合格証明書(写)卒業証明書は必要ありません
卒 業 証 明 書 卒業証明書の発行年月日は問いません 卒業証明書の写しは不可 卒業証書の原本及びその写しは不可 卒業された学校・学科によっては成績 証明書等が必要です。(別冊の『指定 学科・専修学校等一覧』を参照)卒業証明書は必要ありません
詳細は4ページ参照 【主任技術者について】 建設業の許可を受けている建設業者は、請け負った工事を施工する場合には、請負金額の大小にかかわらず 工事施工の技術上の管理をつかさどるものとして、必ず現場に、「主任技術者」を置かなければなりません。 (建設業法第26条第1項) ・主任技術者の資格要件(建設業法第7条第2号) ⑴ ①大学、高等専門学校 指定学科卒業後 実務経験3年以上 ②高等学校 指定学科卒業後 〃 5年以上 (指定学科とは建設業法施行規則第1条国土交通省令で定める学科をいいます。) ⑵ 10年以上の実務経験を有する者 ⑶ 国土交通大臣が、⑴ 又は ⑵ と同等以上と認定した者再受験申込者の提出書類等
平成16年度以降の1級土木施工管理技術検定試験の受検票等を申込みの際に添付できる方。 〈注意〉 次の方は、【再受験申込者】には該当しません。 ・平成21年度に初めて申込みを行う方 ・平成15年度以前に申込みをした方 ・平成15年度1級学科試験に合格し、平成15・16年度の実地試験がいずれも不合格(欠席を含む)の方 平成16年度以降の1級土木施工管理技術検定試験の「受検票」又は「不合格通知書」(いずれも原 本のみ。コピー不可)を添付することにより、下記㋑∼㋥の書類が省略できます。 ㋑ 実務経験証明書(ただし、裏面の交付申請書の記入は必要です。) ㋺ 専任の主任技術者実務経験証明書 ㋩ 卒業証明書 ㋥ 2級土木施工管理技術検定合格証明書(写) 提出書類 ①住民票 1通 住民票の発行年月日は問いません。 住民票コード(住基ネット番号)を受験申込書(コンピュータ入力用)に記入さ れた場合、住民票は不要です。 外国籍の方は登録原票記載事項証明書が必要です。 婚姻等の理由により、添付する受検票等と氏名が変わっている場合は戸籍抄本が 必要です。 ②証明用写真 1枚 ※ 平成21年度から検定合 格証明書は写真付きとな る予定です。 (写真票の写真を転写し ます。) たて5.5㎝×よこ4.0㎝に限る。(脱帽・正面上半身のもの) 申請前6ヵ月以内に撮影したもの。 (不鮮明なもの、スナップ写真、サイズの異なるもの、パソコン等で普通紙にプリ ントしたもの等は不可) 写真の裏面に級別、氏名、受験希望地を必ず記入し、写真票の写真貼付欄の、シー ルをはがして貼ってください。 ③受験手数料振替払込 受付証明書 8,200円を同封の指定の振替払込書用紙で必ず個人別に払込んでください。 (振込手数料は本人負担となります。) 振替払込受付証明書を受検申請書類の振替払込受付証明書貼付欄にはがれないよ うのり付けしてください。 振替払込請求書兼受領証は受験者本人が保管してください。 ④受験申込書 1枚 (コンピュータ入力用) 同封の指定用紙を使用のこと。(記載例11∼12ページを参照してください。) ⑤受検申請書類 2枚 受検申請書・履歴票・交付申請書 1枚 写真票・受験手数料振替払込受付証明書等貼付書 1枚 同封の指定用紙を使用のこと。(記載例13∼17ページを参照してください。) ⑥受検票又は不合格通知書 「受検票」又は「不合格通知書」を受検申請書類の「受検票」及び「不合格通知書」 等貼付欄にはがれないようのり付けしてください。 〈注意〉 平成16年度以降の1級土木施工管理技術検定試験の「受検票」又は「不合格通知書」 を紛失した方は、この代わりとなる「受験有資格証明書」を当センターが発行し、 申請書に添付しますので、27ページの「受験有資格証明書」発行申請書をコピー し記入の上、発行手数料(切手300円)を添えて申込書に同封してください。 (例:同じ時期に道路土工、土地造成工事(土木工事)、建築解体工事(建築工事)を施工した場合) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 A現場 道路土工 B現場 建築解体工事 土地造成工事 土木工事の申請が可能 土木工事の申請が可能 土木工事、建築工事のいずれかを選択、 もしくは業務割合により期間を算出 土木又は建築のいづれかを選択、もしくは業務割合により期間を算出してください。 なお、この期間をそれぞれの検定試験に重複して申請は出来ません。 3ヵ月の実務 3ヵ月の実務 2ヵ月の実務 4ヵ月の実務2.土木施工管理に関する実務経験について
1 )「実務経験」とは、土木工事の施工に直接的に関わる技術上のすべての職務経験をいい、具体 的には下記に関するものをいいます。 ・受注者(請負人)として施工を指揮・監督した経験(施工図の作成や、補助者としての経験も 含む) ・発注者側における現場監督技術者等(補助者も含む)としての経験 ・設計者等による工事監理の経験(補助者としての経験も含む) なお、施工に直接的に関わらない以下の経験は含まれません。 ・設計のみの経験 ・建設工事の単なる雑務や単純な労務作業、事務系の仕事に関する経験 (1) 工事種別・工事内容 ①「土木施工管理に関する実務経験として認められる工事種別・工事内容等」(9ページ参照) ②「土木施工管理に関する実務経験とは認められない工事・業務等」(10ページ参照) (2) 従事した立場 上記「実務経験」の中で、現場代理人、主任技術者、施工監督、工事主任等 (3) 産業開発青年隊での実務経験 1ヵ年又は2ヵ年課程の修了者については在学期間を実務経験とみなします(修了証明書が 必要です)。ただし、学歴としては認められません。 2 )「指導監督的実務経験」とは、上記「実務経験」の中でも特に、現場代理人、主任技術者、 施工監督、工事主任等の立場で、部下等に対して工事の技術面を総合的に指導・監督した経験を いいます。 なお、この実務経験には受注者の立場における経験のほか、発注者側の現場監督技術者等とし て総合的に指導・監督した経験も含みます。 3 )「実務経験年数の考え方」は、受験しようとする技術検定に関する実務について、施工の対 象となった建設工事の種別(土木、建築、電気、管工事、造園、建設機械)に関して、一期間 内に申請が可能な工事種別は原則として1件であり、複合的な一式工事の施工に従事した場合、 又は、同じ工期内に種別の異なる複数の現場の施工に従事した場合は、同一期間内における実 務経験を重複して申請することは認められません。2−① 土木施工管理に関する実務経験として
認められる工事種別・工事内容等
工事種別 工 事 内 容 河川工事 河道掘削(浚渫工事)、築堤工事、護岸工事、水制工事、床止め工事、取水堰工事、 水門工事、樋門(樋管)工事、排水機場工事、河川維持工事(構造物の補修)等 道路工事 道路土工(切土、路体盛土、路床盛土)工事、路床・路盤工事、 舗装(アスファルト、コンクリート)工事、法面保護工事、中央分離帯設置工事、 共同溝工事、防護柵工事、防音壁工事、排水工事、 橋梁(鋼橋、コンクリート橋、PC橋、斜張橋、つり橋等)工事、 歩道橋工事、トンネル工事、カルバート工事、道路維持工事(構造物の補修)等 海岸工事 海岸堤防工事、海岸護岸工事、消波工工事、離岸堤工事、突堤工事、養浜工事、 防潮水門工事 等 砂防工事 山腹工工事、堰堤工事、渓流保全(床固め工、帯工、護岸工、水制工、渓流保護工)工事、 地すべり防止工事、がけ崩れ防止工事、雪崩防止工事 等 ダム工事 転流工工事、ダム堤体基礎掘削工事、コンクリートダム築造工事、 ロックフィルダム築造工事、基礎処理工事、原石採取工事、骨材製造工事 等 港湾工事 航路浚渫工事、防波堤工事、護岸工事、けい留施設(岸壁、浮桟橋、船揚げ場等)工事、 消波ブロック製作・設置工事、埋立工事 等 鉄道工事 軌道盛土(切土)工事、軌道路盤工事、 軌道敷設(レール、まくら木、道床敷砂利)工事(架線工事を除く)、 軌道横断構造物設置工事、鉄道土木構造物建設(停車場、踏切道、橋、トンネル)工事 等 空港工事 滑走路整地工事、滑走路舗装(アスファルト・コンクリート)工事、 滑走路排水施設工事、エプロン造成工事、燃料タンク設置基礎工事 等 発電・送変電工事 取水堰(新設・改良)工事、送水路工事、鉄塔設置工事、鉄塔基礎工事、 発電所(変電所)基礎工事、ピット電線路工事 等 上水道工事 取水堰(新設・改良)工事、導水路(新設・改良)工事、浄水池(沈砂池)設置工事、 配水池設置工事、配水管(送水管)敷設工事 等 下水道工事 管路(下水管・マンホール・汚水桝等)敷設工事、管路推進工事、ポンプ場設置工事、 終末処理場設置工事 等 土地造成工事 土地造成・整地工事、法面処理工事、擁壁工事、排水工事、調整池工事 等 農業土木工事 圃場整備・整地工事、土地改良工事、農地造成工事、農道整備(改良)工事、 用排水路(改良)工事、用排水施設工事、草地造成工事、土壌改良工事 等 森林土木工事 林道整備(改良)工事、擁壁工事、法面保護工事、谷止工事、治山堰堤工事 等 公園工事 広場(運動広場)造成工事、園路(遊歩道・緑道・自転車道)整備(改良)工事、 野球場新設工事、擁壁工事 等 地下構造物工事 地下横断歩道工事、地下駐車場工事、共同溝工事、電線共同溝工事、 情報ボックス工事 等 橋梁工事 鋼橋梁上部(桁製作・運搬・架設・床版・舗装)工事、PC橋上部工事、 橋梁下部(橋台・橋脚)工事、橋台・橋脚基礎(杭基礎・ケーソン基礎)工事、 耐震補強工事 等 トンネル工事 山岳トンネル(掘削工、覆工、インバート工、坑門工)工事、シールドトンネル工事、 開削トンネル工事、水路トンネル工事 等 鋼構造物塗装工事 鋼橋塗装工事、鉄塔塗装工事、樋門扉・水門扉塗装工事、歩道橋桁塗装工事 等 薬液注入工事 トンネル掘削の止水・固結工事、シールドトンネル発進部・到達部地盤改良工事、 立坑底盤部遮水盤造成工事、推進管周囲地盤補強工事、鋼矢板周囲地盤補強工事 等2−② 土木施工管理に関する実務経験とは
認められない工事・業務等
1.「土木」について ・建築工事(建築工事におけるPCぐい・RCぐい・鋼ぐい・場所打ちぐいの基礎工事を除く) ・建築解体工事 ・外構工事、囲障工事(フェンス、門扉等) ・ビル・住宅等の宅地内における給排水設備等の配管工事 ・浄化槽工事(パーキングエリアや工場等の大規模な工事を除く) ・造園工事(園路工事、広場工事、擁壁工事等を除く)、植栽工事、植樹工事、遊具設置工事、 修景工事 ・墓石等加工設置工事 ・除草工事 ・除雪工事 ・埋蔵文化財発掘工事 ・路面清掃工事 ・地質調査のためのボーリング工事、さく井工事 ・架線工事(ケーブル引き込みの工事を含む) ・鉄塔・タンク・煙突・機械等の製作及び据付工事(基礎工事を除く) ・生コン、生アスコンの製造及び管理 ・コンクリート2次製品の製造及び管理 ・道路標識の工場製作、管理 ・鉄管・鉄骨の工場製作(橋梁、水門扉を除く) ・工程管理、品質管理、安全管理等を含まない単純な労務作業等(単なる土の掘削、コンクリー トの打設、建設機械の運転、ゴミ処理等) 2.「鋼構造物塗装」について ・建築塗装及び建築付帯設備(外構、囲障、階段、手すり等)の塗装、鉄骨塗装、道路標識柱塗 装、信号機塗装、ガードレール塗装、広告塔塗装、煙突塗装、街路灯塗装、落石防止網塗装、 プラント・タンク塗装、機械等の冷却・給油管等の塗装、各種管の内面塗装等の工事、その他 (土木構造物塗装工事とは認められない工事) ・工程管理、品質管理、安全管理等を含まない単純な労務作業等(単に塗料を土木構造物に塗布 する作業等) 3.「薬液注入」について ・地盤以外の各種構造物に対する薬液注入工事 ・工程管理、品質管理、安全管理等を含まない単純な労務作業等(単に薬液を注入するだけの作 業等) 4.設計(積算を含む)、計画、調査のための測量の業務 5.設計(積算を含む)、計画、調査、現場事務、営業等の業務 6.研究所・学校(大学院等)・訓練所等における研究、教育及び指導等の業務 7.アルバイトによる作業員としての経験3.学歴・実務経験年数の条件が重複する場合について
夜間部卒業者等が、在学中の実務を実務経験年数に加えたい場合、夜間部等の記載のある卒業証 明書が必要です。この場合、一つ前の学歴での実務経験年数が必要となります。 夜間部卒業を最終学歴とした場合は、その在学中の実務は実務経験年数としてはみなしません。4.申込書類の作成要領
「1級土木施工管理技術検定 学科試験受験申込書(コンピュータ入力用)」と「受検申請書類(履 歴票・1級技術検定実務経験証明書等)」は、必ず受験申込者自身が記入してください。 書類提出後の記入の追加、誤記入の訂正は認めませんので、作成にあたっては次ページからの記 載例を参照し正確に記入してください。 なお、申込書類の記載等に虚偽がある場合、受験もしくは合格を取り消されます。受検票等の通知は、ここに記入された宛先に送付します。 郵便物が必ず届くようにアパート名等、室番号まで詳しく記 入してください。送付先を勤務先にする場合、勤務先名・所 属まで記入してください。 ※住民票の住所と違う場合でも結構です。 右につめて正確に記入してください。 アルファベトCで始まる検定合格番号の方は、アルファベッ トから記入してください。 受験資格:区分(ハ)で受験する方のみ記入してください。 「専任の主任技術者実務経験証明書」の合計欄に記入した年数 を記入してください。 札幌・釧路・青森・仙台・東京・新潟・ 名古屋・大阪・岡山・広島・高松・福岡・ 沖縄の13地区の中から、希望する試験地 の番号を○で囲んでください。
受験申込書(コンピュータ入力用
実務経験年数及び指導監督的実務経験年数又は土木工事に関する 専任の主任技術者としての年数が、3∼6ページの学歴と資格に 応じて必要な実務経験年数以上の記載がなければ受験できません。永 田
ナカ タ イチロウ札幌市 白石区 ⃝⃝町 ×-×-×
サッポロシ シロイシクハイツ
△△
0 1
1 1
9
9 1
キ タ ニ ホンケ ンセ北日本建設㈱
4−① 受験申込書(コンピュータ入力用)の作成にあたっての注意
⑴ 記入は、必ず申込者自身が行ってください。 ⑵ 記入は、黒のペン又はボールペン(鉛筆は不可)を用い、太線欄 内に該当事項を字をくずさずに書いてください。 訂正する場合は、修正液等で訂正してください。 ⑶ 実務経験年数は、平成21年4月30日現在で記入してください。 ⑷ 実務経験年数、実務経験の内容等について、記入漏れ、誤記があっ た場合は受験できません。 ⑸ 技術検定実務経験証明書等の記載内容と相違のないように注意してく ださい。 記入しないでください。 自筆で署名・押印してください。 コードは、左記の都道府県コードのと おり記入してください。 住民票を添付される方は、住民票コード 欄の記入は不要です。 「種別」の01∼04に該当する方は、資本金 欄の記入は不要です。 別冊の『指定学科・専修学校等一覧』 の学科コード番号を参照してください。 注)専修学校卒業の方で上記一覧に該 当する方は、2.短大を選んでください。 代表的な実務経験を1つ選んで記入して ください。コンピュータ入力用)記載例
一 郎
イチロウ北海
3
3 1
1
0 15
0 0
5
6 2 3 1 4 5 6 7 ×××札幌市 白石区 ⃝⃝町 ×-×-×
シロイシク ⃝⃝チョウ × - × - ×ハイツ
△△ × 号室
ハイツ△△ ×ゴウシツ0 0
3
××××
011-280-×××× 10 5
0 1
0 3
0 2
0 1
0 3
1 1
×
×
×
9
9 2
1
0 1
4
4 1 0
1
5
永田一郎
永 田 カ フ セ ツ( )北日本建設㈱
①勤務先が変わった場合や所属部署の変更を伴う異動や工事に従 事した立場に変更がある場合は行を改めて記入してください。 ②この用紙で書ききれないときは、この様式に従って別の紙に 記入してください。その場合、別紙にも証明者の印が必要に なります。 申請書作成日 申請書作成日 指導監督的実務経験欄には、上欄に記入した実務経験のうち、 現場代理人・主任技術者・施工監督・工事主任等の立場で、部 下等に対して工事の技術面を総合的に指導・監督した経験につ いて、直近のものを記入してください。 なお、指導監督的実務経験が、工事 1 件で受験に必要な年数(1年) を満たさない場合は必要な年数を満たす件数を記入してください。 指導監督的実務経験として上欄に記入した工事における自分の 業務の内容(工程管理、品質管理、安全管理等に関する具体的 内容)を記入してください。 実務経験年数・指導監督的実務経験年数等の記載内容が、3∼ 6ページの学歴と資格に応じて必要な実務経験年数以上の記載 がなければ受験できません。 なお、指導監督的実務経験として記載された工事の詳細内容につ いては、施工体制台帳や施工体系図、工事請負契約書等の写しを 提出していただき、改めて確認させていただくことがあります。