第3章 「きぼう」のアジア利用協力推進
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構
有人宇宙環境利用ミッション本部 宇宙環境利用研究センター
きぼうアジア利用推進室 上垣内茂樹、小川志保、田崎一行、
山本昌孝、宮崎和宏、藤本信義、高沖宗夫
Promotion of “Kibo” Utilization Cooperation with Asian Countries
Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA) Human Space Systems and Utilization Mission Directorate Space Environment Utilization Center Shigeki Kamigaichi, Shiho Ogawa, Kazuyuki Tasaki, Masataka Yamamoto, Kazuhiro Miyazaki, Nobuyoshi Fujimoto and Muneo TakaokiABSTRACT Japan Aerospace Exploration Agency(JAXA) is promoting the utilization cooperation of Japanese Experiment Module, “Kibo” on International Space Station(ISS) with Asian countries based on the Japanese government policy. JAXA established the Kibo Utilization office for Asia(KUOA) in July of 2010 in order to implement this government policy. The cooperation activities with Asian countries are being reported at the Space Environment Utilization Working Group(SEUWG) in Asia-Pacific Regional Space Agency Forum(APRSAF) every year. The student parabolic flight experiments, Space Seeds project on ISS, several bilateral cooperation projects such as protein crystal growth experiment between Malaysia and Japan, the joint feasibility studies and etc. are introduced in this paper. At the SEUWG of 18th APRSAF held in December of 2011, to launch a new initiative
for promotion of “Kibo” utilization cooperation with Asian countries was agreed. This new initiative is expected to play a main role to create the “Kibo” utilization cooperation projects. 1. はじめに 「きぼう」利用におけるアジア協力については、政府から、アジア唯一の国際宇宙ステーシ ョン(ISS)計画参加国として、アジア諸国が「きぼう」を利用して実験する機会を我が国が提供 する等、アジア協力を推進することが求められている1),2)。 これらの方針を受けて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)において、マレーシアや韓国の 宇宙飛行士プログラムにおける二国間協力や、アジア太平洋地域宇宙機関会議(APRSAF: Asia-Pacific Regional Space Agency Forum)を通じた「きぼう」利用協力を推進してきた。また、 2010年7月にはJAXAにおいて「きぼう」利用を担当している有人宇宙環境利用ミッション本部
宇宙環境利用センターに「きぼうアジア利用推進室(KUOA:Kibo Utilization Office for Asia)」を設立し、積極的な取り組みを行ってきている。 宇宙開発や利用におけるアジア諸国との協力については人工衛星による気象や地球観 測等の分野で多くの実績があるが、「きぼう」を利用した宇宙環境利用分野は、新しい分野で あり、日本以外のアジア諸国の取り組みや経験・能力はまだ未成熟である。したがって、まず はこの分野の普及とそれを実行するためのキャパシティビルディング(能力開発)から地道に 実施する必要がある。本報告では、その取り組みの方針と活動内容について紹介する3)、4)。 2. 「きぼう」利用におけるアジア協力の目的と活動方針 このアジア協力は、日本がアジアで唯一のISS計画参加国として、JAXAが以下を目指した 活動を進めることにより、ISS計画に参画していることの価値をアジア諸国と共有することを目 的としている。 (1) 「きぼう」利用機会等を活用して、アジア地域での宇宙環境利用を推進することにより、 将来に向けたアジア地域との協力関係を構築する。 (2) 宇宙環境利用分野での双方の利益に適う協力活動を通じて、我が国にとっても利用 成果獲得の機会を広げるなどの効果的な推進を図る。 (3) これらのアジア地域との協力を通じて、「きぼう」利用の拡大と多様化を図るとともに、我 が国のアジア地域でのプレゼンスを高める。 また、以下の3つの活動を、それぞれの国の事情に合わせて行う方針で進めている。 (1) アジア地域でのISS計画に関するアウトリーチ ISS計画についての理解を広める。 (2) 宇宙環境利用に関するキャパシティビルディング (a) アジア地域の大学等の宇宙環境利用研究者やその指導者を育成する。 (b) 各国宇宙機関等が「きぼう」利用プロジェクトを実施するために必要なインテグレー ション(とりまとめ、調整等)能力を修得するために、それぞれの宇宙機関等が人材 を育成し、経験を積むための簡易ミッションを行う。 (3) 新規の「きぼう」利用協力活動の検討と実施 アジア諸国からの利用提案に関する検討や二国間での利用協力プロジェクトの立上げ を行う。 3. アジア環太平洋地域宇宙機関会議を通じた活動 JAXAは、2005年の第12回APRSAFで「きぼう」利用の協力を参加各国に呼びかけ、宇宙環 境利用ワーキンググループをAPRSAFの中に設立した。他のワーキンググループに比べると 参加国は少ないが、インドネシア、韓国、マレーシア、タイ、及び、ベトナムがほぼ毎回参加し ており、最近ではオーストラリアも継続的に参加している。年に1回行われるAPRSAFのこの WGにおいて、各国の宇宙環境利用の情報の交換を行うとともに、新しい協力方策の検討も 行っている。 2009年4月には学生航空機実験の助言とテーマ選定を行うタスクフォースチームを宇宙環
境利用WGの中に設置した。2010年に、このこのタスクフォースチームを広く「きぼう」利用協 力につながる提案検討を共同で行うために、アジア「きぼう」利用タスクフォースチームとした。 現在、このタスクフォースの参加メンバはインドネシア、韓国、マレーシア、タイ、及び、ベトナ ムと日本の6カ国であり、主に、インターネットのWeb会議システムを利用して、1,2カ月に一 回、会合を行っており、年一回開催のAPRSAFに加えて、定常的な連絡、調整や検討作業 を行っている。 2011年の第18回APRSAFの宇宙環境利用WGにおいては、「きぼう」利用協力を推進する 新しいイニシャティブを立ち上げることが合意された。今まで、行ってきた宇宙環境利用協力 分野での各種の活動をこの新しいイニシャティブにおいて明確な体制のもと、継続的な検討 と活動を行う計画である。このイニシャティブは、その成果として実際に「きぼう」で二国間協 力等の下に行う協力プロジェクトの創出を目指すものである。このイニシャティブの立上げに より、その活動が外からもわかりやすくかつ体系的に実施され、さらにアジア諸国との「きぼう」 利用協力が推進されることを期待している。 4. アジア地域での国際宇宙ステーション計画についてのアウトリーチ 前述のように、宇宙環境利用の分野は宇宙開発においても新しい分野であり、まだ、その 活動の内容や成果が周知されているとはいえない。この分野でのアジア諸国との協力を進め るためには、まず、それぞれの国の中でISS計画についての理解を広めることが重要である。 そのための取り組みの一つとして、2010年から、 「Try Zero-G」という名前で、「きぼう」で日本人宇宙 飛行士が行う簡易な科学教育実験について、アジ ア諸国の子供たちからアイデア募集を行っている (図1)。「軌道上に既にある一般的な道具類を使っ て、科学的現象のデモンストレーションを行うもので、 簡易に実施できること」、などといった制約あるものの、 ISS計画や「きぼう」の利用を身近に感じてもらい、理 解を広めることができる活動として期待している。 2011年の第18回APRSAFにおいてもアジア諸国に 対してアイデア募集をしており、今後とも状況を見な がら継続的に実施をしていく考えである。 2010年にはバングラディッシュ、マレーシア、及び、オーストラリアからの合わせて4つの提 案が採択され、古川宇宙飛行士により「きぼう」内で実施された。 また、理解増進を目的に日本人宇宙飛 行士とアジアの子供たちとのリアルタイム 交信イベントもJICAと共同して実施してい る。2011年10月にはフィジーのJICA事務 所とISSを結んで古川宇宙飛行士とフィジ 図1.Try Zero-G 実験を行う古川 宇宙飛行士 (C)JAXA 図2.「きぼう」とのリアルタイム交信の様子(フィジー)
ーの子供たちとのリアルタイム交信を実施した(図2)。 今後は、これらの活動に加えて、宇宙環境利用やISS計画を題材としたシンポジウムの開催 などを検討していきたいと考えている。 5. 宇宙環境利用に関するキャパシティビルディング (1) アジア地域の大学等の宇宙環境利用研究者やその指導者の育成 「きぼう」利用協力プロジェクトを創出するためには、まず、宇宙環境利用研究を提案 する研究者等が、国際宇宙ステーションが提供する宇宙環境と、この分野の研究の現 状や特徴を正確に理解することが必要である。そのため、アジア諸国の研究者を集めた セミナー等を開催している。韓国との間では2004年より日韓宇宙環境利用セミナーを相 互の国で開催してきている。この場では、研究者間の情報や意見の交換が活発に行わ れ、テーマ提案にも結びついている。マレーシアにおいては、2008年と2009年に宇宙環 境利用ワークショップをマレーシア宇宙庁(ANGKASA)が開催し、JAXAからも専門家が 招へいされ、「きぼう」利用について紹介した。また、2011年10月には同じくマレーシア宇 宙庁が、JAXAからも2名の専門家を招へいし、マレーシア国内各地方の4つの大学で宇 宙環境利用のセミナーを開催した。今後とも、これらの活動を継続できるよう各宇宙機関 と協力するとともに、同様な活動を韓国やマレーシアのみならず、他のアジア諸国にも同 様な活動を広げていくことを目指している。 また、宇宙実験のアイデアの発案や検証に利 用できる簡易な地上での簡易な微小重力実験や 模擬微小重力実験設備の普及を各宇宙機関と 協力して進めることも検討している。例としては、 高さ約2mの簡易落下塔がある(図3)。落下塔は 高さが高くなると、着地の衝撃の緩和方法、空気 抵抗による力や外乱の隔離などの工夫が必要と なり、設備が高価になるが、得られる微小重力時 間は高さの1/2乗でしか増加しない。2mの落下塔 でも約0.6秒の微小重力環境を得ることができる ので、反応の早い流体現象などの簡単な観測は 可能である。図3に示すものはすべてホームセン ター等で廉価に購入できる素材でできているので、 製作と使用方法のマニュアルを配布することで、 この手法の普及を図ることができる利点がある。 模擬微小重力を得る方法としては、ランダムに 重力方向を変えるクリノスタットがある。インドネシ ア国立航空宇宙研究所で製作したものを図4に 図3.JAXA にて製作した簡易落下塔 図4.インドネシア国立航空 宇宙研究所(LAPAN)で製作した クリノスタット(写真 LAPAN 提供)
示す。これも、簡単な工作ショップがあれば製作が可能であるが、実験に応じて回転速 度等の運転条件を適切に設定する必要があり、これを使った実験を実施する際には注 意が必要である。 (2) 各宇宙機関等の「きぼう」利用プロジェクトのインテグレーション能力の向上 アジアの多くの宇宙機関は人工衛星を打ち上げてそのデータを利用する形態での宇 宙開発をベースに活動をしてきている。従って、宇宙環境を利用した研究等の提案を研 究者から受け、それを選定し、有人宇宙施設において実現可能な計画にまとめていくと いう宇宙環境利用研究のインテグレーションを行った経験はほとんどないのが現状であ る。アジア諸国の宇宙機関と「きぼう」利用協力プロジェクトを立ち上げるためには、まず、 その「きぼう」利用プロジェクトのインテグレーションの能力を各宇宙機関等が持つ必要が ある。 その一つの取り組みとして、学生航 空機実験プロジェクトがある。航空機 を使ったパラボリックフライト(放物線飛 行)による約20秒間の短時間の微小 重力環境は、反応の早い微小重力研 究そのものや、「きぼう」で行う宇宙実 験の事前確認等のために研究者によ って利用されている。その一部の座席 を使って、最初は日本国内の人材育 成を目的として、広く日本国内の大学 生等から航空機実験の提案を集め、 コンテスト形式で実験をおこなってき た。 2006年より、この学生航空機実験コンテストの中にアジアの学生や若手研究者からの 提案を選定して入れていくこととした(図5)。これまで、タイとマレーシアの大学の学生か ら積極的な参加が続いている5)。これにより、コンテストに参加するアジアの宇宙機関等 は、テーマの募集、選定、航空機とのインターフェイス調整や安全確認、装置の製作な どの実験実施のためのインテグレーションという「きぼう」利用実験にもつながる経験をす ることができる。現在、航空機実験の募集開始から選定までは前述の「きぼう」利用タスク フォースチームにて、各国から参加したメンバで共同して行っている。航空機実験自体 は、「きぼう」を使った実験に比べると簡易であるが、そこでの経験はそのまま「きぼう」利 用プロジェクトにもつながるものである。たとえば、1回のフライト実験ですべてがうまくいか なくても、バックアップでデータをとることができるようなシステムを考えることなど、すぐに 繰り返しのできる実験室での実験とは異なることを理解して臨む必要がある6)。 また、実際に「きぼう」を使った簡単な協力プロジェクトを通して、JAXAとアジア諸国との 図 5.実 験 用 航 空 機 の前 に勢 揃 いしたマレ ーシア、タイの学 生 達 と日 本 の無 重 力 研 究 チーム
協力のプロセスを相互に確認するとともに、宇宙実験に必要な作業の経験をアジア諸国 の宇宙機関等が経験することを目的としたプロジェクトも実施している。その手始めとして、 2010年に「きぼう」利用タスクフォースチームから提案された植物の種の打上と回収を行 うミッション(ミッション名はSpace Seed for Asian Future(SSAF)2010-2011)を実施してい る。植物の種の種類は、各国の特色のあるものを各国で準備することとした。参加したア ジアの宇宙機関等は、インドネシア国立航空宇宙研究所、マレーシア宇宙庁、タイ国立 科学技術開発庁、及び、ベトナム科学技術アカデミー/宇宙技術研究所である。2011年 1月に日本の宇宙ステーション補給機(HTV:こうのとり)で打上げ、同年5月にスペースシ ャトルで回収した(図6)。 回収された種は各宇宙機関が企画 した各国内での教育イベントに利用す ることとしている。一部は科学的な解 析も行っている。植物の種を打上げて 回収するだけのミッションは単純では あるが、正常なサンプルのタイムリーな 準備、安全審査データの準備、利用 計画の検討など、宇宙実験に必要な プロセスが含まれている。特に生物試 料の輸出入手続きは生物実験の場合 は不可欠であるが、たいへん手間のか かる作業である。今後ともこれに続く、 簡易な「きぼう」利用プロジェクトを計 画していく予定である。 これらの共同プロジェクトを通じた組織的な経験のみならず、それぞれの宇宙機関等 の中の人材育成も重要である。アジアの宇宙機関から、職員のJAXAでの研修を望む 声もでていることから、その実現に向けて研修プログラムを検討中である。 6. 新規の「きぼう」利用協力活動の検討 前項のアアウトリーチやキャパシティビルディングの活動をもとに、実際に「きぼう」を使った 科学技術協力ミッションの創出の準備を進めている。 2005年の第12回APRSAFにおいて、アジア各国から「きぼう」でのスモールペイロード(重量 約5kg以内)の提案をアジア各国の宇宙機関等に呼びかけた。 また、2012年には、「きぼう」のエアーロックとロボットアームを使って超小型衛星を軌道へ投 入するシステムの技術実証を計画しており、今後、「きぼう」船内での科学実験のみならず、こ のようなシステムを使ったアジア宇宙機関等との協力も考えられる。 さらに、衛星データ利用の分野ではセンチネルアジアにおいて、すでに、アジア各国と地球 観測データを共同利用して災害対応にあたっているが、ISSの宇宙飛行士や地球観測機器 図6.打上後、「きぼう」内で撮影された アジア各国からの植物の種(C)JAXA/NASA
により撮影した画像データも、このような災害対応に貢献できるものと考えている。 7.二国間協力の実績 前述までの活動と並行して、以下の国の宇宙機関とは、すでに、二国間協力による「きぼ う」利用協力ミッションやその準備検討作業を実施してきている。 (1) マレーシア マレーシア宇宙庁が宇宙飛行士計画を立 ち上げて、ロシアとの協力で、2007年10月 にソユーズにて宇宙飛行士をISSに打ち上 げた際に、宇宙飛行士の宇宙放射線被曝 量計測実験をJAXAとの協力で行った。マレ ーシアの宇宙飛行士が、JAXAの開発した 宇宙飛行士用の宇宙放射線線量計を携帯 してISSに搭乗し、技術実証を行い、データ を共有した(図7)。 また、マレーシア宇宙庁は、JAXAが2009 年7月より実施している「きぼう」での蛋白質 結晶成長実験に実費を負担する形で参加 している。現在、6回の実験に参加する取り 決めのもと、2011年までに4回の実験を終了 し、地上実験よりも高い品質の蛋白質の結 晶を得て解析を行っている(図8)。 (2) 韓国 2008年5月に韓国航空宇宙研究所が韓国の宇宙飛行士をロシアとの協力でISSへ打ち 上げた際に、JAXAと協力して技術実証ミッションを実施した。ひとつは、マレーシア宇宙 庁との協力と同様に、JAXAの開発した宇宙放射線線量計を韓国の宇宙飛行士が携帯 してデータを共有した。もうひとつは、ISS搭載用のハイビジョンカメラの技術実証として遠 隔診断のデモンストレーションを行った7)。 また、2008年から「きぼう」を利用した軌道上科学実験協力の実現を目指して、韓国航 空宇宙研究所とJAXAが共同で協力実験の実現性検討を行ってきた。その結果として、 生命科学実験における協力を行うことを想定して、韓国航空宇宙研究所が自動化した 細胞培養装置の開発を行い、JAXAが同装置を「きぼう」に搭載して、日韓両国の研究者 が実験に使用できるようにすることを目指している。 (3) インドネシア JAXAは、インドネシア国立航空宇宙研究所と共同で、バンドン工科大学からの研究提 案である微小重力における果物の追熟現象に関する研究について、「きぼう」での実現 図8.蛋白質結晶生成長実験装置 図7.携帯型宇宙放射線線量計
性検討を行っている。 8.まとめ 国際宇宙ステーション計画は人類史上最大の国際協力ミッションである。この計画によって もたらされる新しい科学的知見や技術、そして、何よりも宇宙空間という人類の新しい活動の 場から得られる成果やその意義をアジア諸国と適切に共有することは、新しい世界観を生み 出すであろう。 JAXAは、今後とも、この新しい宇宙環境利用の分野でのアジア諸国との協力を発展させる 活動を行っていく計画である。 最後に、本報で紹介した活動も含めて、「きぼう」アジア協力に関する主な活動について、 時系列に表1に示す。
表1.きぼう利用アジア協力に関る主な活動* 年月 対象国/地域 活動内容 2001 年 7 月 全アジア 第8回 APRSAF(マレーシア)で宇宙環境利用ワーキン ググループ会合を開催。主に微小重力利用物質科学研究 の成果と可能性を説明 2003 年 3 月 全アジア 第9回 APRSAF(韓国)で宇宙環境利用ワーキンググル ープ会合を開催。主に宇宙医学生物学研究の成果と可能 性を説明 2004 年 9 月 韓国 第一回日韓宇宙環境利用研究セミナーを筑波宇宙センタ ーで開催 2005 年 10 月 全アジア 第 12 回 APRSAF(北九州市)において、ISS ワーキン ググループ会合を開催。宇宙ステーション利用実験機会 を提示。小規模ペーロード実験提案を募集。 2005 年 11 月 韓国 第二回日韓宇宙環境利用研究セミナーを韓国(ソウル) で開催 2006 年 2 月 ベトナム ハノイのベトナム科学技術アカデミー(VAST)他で宇宙環 境利用研究を紹介 2006 年 3 月 タイ、 インドネシア タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)、インドネシア国立 航空宇宙研究院(LAPAN) 他で宇宙環境利用研究を紹 介 2006 年 10 月 韓国 第 3 回日韓宇宙環境利用研究セミナーを東京大学で開催 2006 年 12 月 全アジア 総合研究大学院大学のアジア冬の学校を筑波宇宙センタ ーで開催、極限環境科学のテーマの下に宇宙環境利用物 質科学、生命科学の講座を開催 2006 年 12 月 全アジア 第13 回 APRSAF(インドネシア)で ISS ワーキンググルー プを会合を開催 2007 年 2 月 タイ 学生航空機実験実施 2007 年 3 月 ベトナム 宇宙環境利用物質科学、宇宙医学生物学研究成果と可能 性について、ベトナム各地(ハノイ、ダラット、ホーチ ミン市)で講演 2007 年 8 月 インドネシア バンドン工科大学が提案したテーマ「宇宙環境下での果 実の追熟過程」について LAPAN との共同研究を開始。 バンドン工科大学で宇宙生物科学を講演 2007 年 8 月 マレーシア マレーシア宇宙庁(ANGKASA)および関係大学を訪問 し講演と共同研究に関する協議を実施
年月 対象国/地域 活動内容 2007 年 10 月 マレーシア マレーシア人宇宙飛行士がロシアタクシーフライト搭乗 に際し CrewPADLES を携行、宇宙放射線被曝を共同計 測 2007 年 11 月 全アジア 第 14 回 APRSAF(インド)において宇宙環境利用(ISS か ら改称)ワーキンググループ会合を開催 2007 年 12 月 韓国 第 4 回日韓宇宙環境利用研究セミナーを韓国(ソウル)で 開催 2007 年 12 月 マレーシア、 タイ 学生航空機実験実施 2008 年 1 月 インドネシア バンドン工科大学の研究者が筑波宇宙センターで地上実 験実施 2008 年 3 月 マレーシア 宇宙生物学関係の日本の大学研究者と共に関係大学を訪 問、講義/講演と共同研究に向けた協議を実施 2008 年 4 月 韓国 韓国人宇宙飛行士による ISS 訪問に際し、CrewPADLES による宇宙放射線被曝計測と、ハイビジョン画像による 遠隔医学診断実験を共同実施 2008 年 8 月 ベトナム ベ ト ナ ム 科 学 技 術 ア カ デ ミ ー(ハノイ)他で宇宙環境利用 科学について講演 2008 年 9 月 マレーシア マレーシア微小重力科学ワークショップ(クアラルンプ ール)で講演 2008 年 10 月 韓国 第 5 回日韓宇宙環境利用研究セミナーを東京大学で開催 2008 年 12 月 全アジア 第 15 回 APRSAF において、宇宙環境利用ワーキンググ ループ会合を開催 2009 年 4 月 全アジア APRSAF 宇宙環境利用ワーキンググループの下に学生航 空機実験計画への助言とテーマ選定を行うタスクフォー スチームを設置 2009 年 7 月 マレーシア 第 1 回タンパク質結晶成長実験打上げ 2009 年 9 月 インドネシア バンドン工科大学の研究者が筑波宇宙センターで予備実 験実施 2009 年 10 月 全アジア 日本宇宙生物科学会第 23 回大会を筑波宇宙センターで 開催。インドネシア、マレーシア、タイ、韓国、中国等 から研究者が参加。 2009 年 10 月 マレーシア 第1回タンパク質結晶成長実験回収
年月 対象国/地域 活動内容 2009 年 10 月 韓国 第 6 回日韓宇宙環境利用研究セミナーを韓国(テジョン) で開催 2009 年 11 月 マレーシア マレーシア微小重力科学ワークショップ(コタ・キナバ ル)で講演 2009 年 11 月 マレーシア 高品質タンパク質結晶成長実験協力協定を締結、計 6 回 のフライト実験を計画 2010 年 1 月 全アジア 第 16 回 APRSAF(タイ)において宇宙環境利用ワーキ ンググループ会合を開催 2010 年 2 月 マレーシア 第 2 回タンパク質結晶成長実験打上げ 2010 年 3 月 マレーシア、 タイ 学生航空機実験実施 2010 年 5 月 全アジア APRSAF 宇宙環境利用ワーキンググループの学生航空機 実験小委員会を、アジア「きぼう」利用タスクフォース チームに改組 2010 年 6 月 インドネシア、 マレーシア、タ イ、ベトナム アジア「きぼう」利用計画小委員会において宇宙種(Space Seed for Asian Futre、SSAF)計画を立案、インドネシ ア、マレーシア、タイ、ベトナムの四カ国が参加表明 2010 年 5 月 マレーシア 第 2 回タンパク質結晶成長実験回収 2010 年 7 月 シンガポール シンガポールの大学・研究機関を訪問し、きぼう利用協 力に向けた講演と協議を実施 2010 年 7 月 全アジア JAXA 宇宙環境利用センターに、きぼう利用アジア協力 室(KUOA)を設置 2010 年 9 月 韓国 第 7 回日韓宇宙環境利用研究セミナーを東京大学で開催 2010 年 9 月 マレーシア 第 3 回タンパク質結晶成長実験打上げ 2010 年 11 月 全アジア 第 17 回 APRSAF(オーストラリア)において宇宙環境 利用ワーキンググループ会合を開催 2010 年 11 月 マレーシア 第 3 回タンパク質結晶成長実験回収 2010 年 12 月 マレーシア、 タイ 学生航空機実験実施 2011 年 1 月 インドネシア、 マレーシア、タ イ、ベトナム こうのとり 2 号機でアジア宇宙種を打上げ。きぼう内で 保管
年月 対象国/地域 活動内容 2011 年 6 月 インドネシア、 マレーシア、タ イ、ベトナム スペースシャトル エンデバーでアジア宇宙種が地球に 帰還 2011 年 6 月 マレーシア 第 4 回タンパク質結晶成長実験打上げ 2011 年 9 月 全アジア ISS 滞在中の古川宇宙飛行士が、オーストラリア、マレ ーシア、バングラデシュから提案された宇宙ふしぎ実験 Try Zero-G を実施 2011 年 9 月 マレーシア 第 4 回タンパク質結晶成長実験回収 2011 年 10 月 マレーシア アジア宇宙種の伝達式に出席 マレーシア各地で開催された微小重力科学セミナーで講 演 2011 年 10 月 インドネシア LAPAN バンドン支所で開催された宇宙科学フェスティ バル、アジア種の伝達式に出席 2011 年 10 月 韓国 第 8 回日韓宇宙環境利用研究セミナーを韓国(ソウル)で 開催 2011 年 12 月 全アジア 第 18 回 APRSAF(シンガポール)において宇宙環境利 用ワーキンググループ会合を開催 2012 年 1 月 タイ アジア宇宙種の伝達式開催 *宇宙飛行士との交信、各種イベントへの宇宙飛行士の出席等は除く
参考文献
1) 総合科学技術会議:我が国における宇宙開発利用の基本戦略、4章(4)項、2004年9月 9日 内閣府
2) 宇宙開発戦略本部:宇宙基本計画、3章、1.(1)、G、2009年6月2日、内閣府
3) 26th International Symposium on Space Technology and Science: How the Utilization
of ISS and its Japanese Experiment Module, “Kibo” Will Facilitate Technological Advances, Muneo TAKAOKI, 2008-o-2-04v
http://archive.ists.or.jp/upload_pdf/2008-o-2-04v.pdf
4) 28th International Symposium on Space Technology and Science: Kibo Utilization
Cooperation with Asian countries, Muneo Takaoki, Nobuyoshi Fujimoto, Shiho Ogawa, Masataka Yamamoto, Yoshinori Fujimori, Naoki Nagai, Kazuhiro Miyazaki, Shigeki Kamigaichi 2011-h-20
http://archive.ists.or.jp/upload_pdf/2011-h-20.pdf
5) JAROS: 平成22年度 宇宙環境利用の展望 第10章 Parabolic flight experiments by students from the Asia-Pacific Region, Muneo Takaoki, Mohd Helmy Hasim, Mohd Fairos Asillum, Sawat Tantiphanwadi
http://www.jaros.or.jp/space%20utilization%20view/h22_10a.pdf
6) Space Environment Utilization Working Group 18th APRSAF Web site: Lessons learned at the student Parabolic Flight program, 2011年12月、K. Kogure
http://www.aprsaf.org/data/aprsaf18_data/seu/12-2_parabolic_flight.pdf
7) 第52回宇宙科学技術連合講演会:2B12 「ハイビジョンカメラを用いた軌道上皮膚遠隔 診断」、2008年11月、田山一郎、大島博、向井千秋