岡山大学構内追跡調査研究年報 5
1987年 度
1988空 F 10月
岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
岡山大学構内遺跡調査研究年報 5
1987年 度
19884F 10月
岡山大学埋蔵文化財調査研究センター
序
岡山大学埋蔵文化財調査室は
,1987年
11月26日をもって同埋蔵文化財調査研究センターに発 展的に改組 され,学
則 による大学の正規の機関となった。それに伴い,調
査員 も増加 し,セ
ンター事務所 も年度末には完成 し
,体
制はようや く整 ってきた。 ここにおいて,こ
れまでの調査 に追われていた状態か ら脱 し,本
来の文化財保護の精神 に立ちかえって諸般 を検討 し直すこと が必要であろう。 また,研
究活動が発掘調査にいかに重要であるかは明白であ り,研
究 と調査 技術の両輪が うまく噛み合 うことによって発掘調査 は円滑かつ高度な成果を得ることがで きる と思 う。 したがって,研
究機関 としての発展 を目指 してい くことがセンターのこれか らの任務 と言えよう。最後に
,セ
ンター設立に当たっては岡山大学長をはじめ岡山大学施設設定委員会・埋蔵文化 財保護対策検討委員会 。事務局,並
びに本学関係各位 に多大な指導 と協力を得た。今後 も,一
層の理解 と援助 をお願いする次第である。
1988年10月
岡山大学埋蔵文化財調査研究セ ンター長
近 藤 義 郎
口
1
本年報 は岡山大学埋蔵文化財調査研究セ ンター (旧岡山大学埋蔵文化財調査室)が
岡山大 学構 内 において1987年 4月 1日 か ら1988年 3月31日 まで に実施 した埋蔵文化財 の調査 と保存, お よび活動成果 をまとめた ものである。2
岡山大学構 内の埋 蔵文化財 の調査 に際 しては,国
土座標 を測量 な どの基準 としているが,岡山大学津島地区 と同鹿 田地区ではその設置基準 を次の ように定めた。
1)岡
山大学津 島地 区で は,国
土座標第5座
標系(X=‑144,500,Y=‑37,000)を
起 点 と し,真
北 を基軸 とした構 内座標 を設置 した。一辺50mの
方形地 区割であ り,そ
れ によって遺跡 の位置 を表示 した。 また
,津
島キ ャンパ スは調査 の便宜上,大
き く津島北地 区 と同南 地 区に三分す る (図版1)。2)岡
山大学鹿 田地 区で は,国
土座標第5座
標系(X=‑149,800,Y=‑37,400)を
起点 と し,座
標軸 をN15°Eに 振 った ものを基軸 とした構内座標 を設置 した。地区割 は一辺5mの
方形 を用 い
,調
査 に対応 した (図版4)。3)本
文 中で用 い る方位 は津 島地区で は磁北 を,鹿
田地 区で は真北 を使用 している。3
岡山大学構 内及 び関連施設内の遺跡 の名称 は,農
学部演習林内 に分布す る古墳群等 の周知 の遺跡の場合 はその まま踏襲す る。津 島地区構 内で新 たに発見 された遺跡 は,遺
存 す る小字 名 を用 い るか,岡
山大学津 島地 区遺跡群 と仮称 し,地
点 ごとに任意の記号 を用いて示す。 ま た,鹿
田地区においては全域 において,こ
れ まで称 されて きた「鹿 田遺跡」 を用 いる。4
表 に記載 した所属部 は,原
則 と して各学部の頭文字 を略号 として用い,医
学部附属病 院等につ いては医病 とい う形で略 した。
5
本文・ 目次 。挿図 。図版等で使用の調査番号 は表1の番号 と一致す る。6
遺物観察表の胎土表記 は微砂 :0.5mm以 下,細
砂 :0.5〜1.Omm,粗
砂 :1.0〜2.Omm,細
礫 :2.Omm以 上 を指す。7
遺構 の実測 は石坂俊郎・竹内浩―・ 中塚孝信・八谷隆生・福 田真久・前原伸也・松岡かお り・ 山本悦世が行 った。遺構 の浄写 は石坂・藤原千鶴 。松 岡・山本が,遺
物 の実測・浄写 は 石坂・高橋進―・竹内・藤原・安井宣也・ 山本が,遺物の写真撮影 は入倉徳裕が各 々担当 した。8
本文 は第2章
2〜 5を石坂 ・松 岡・山本が分担 して執筆 し,そ
れ以外 は山本が担 当 した。執筆者名 は末尾 に記 した。
本年報 に掲載 の津 島地区の地形図は岡山市発行の1/2500の 地形図 を複製 した ものである。
編集 は近藤義郎 の指導の もとに藤原の協力 を得て山本が当たった。
例
9 10
岡山大学構内遺跡調査研究年報 5 1987年 度
第1章
岡山大学構 内埋蔵文化財保護対 策要項 ………
1
1
岡山大学埋蔵文化財調査研 究セ ンター設置 に至 る経過………1
2
岡山大学埋蔵文化財調査研 究 セ ンター規程 ………2
3
岡山大学埋蔵文化財調査研 究セ ンター管理委員会規程………3
4
岡山大学埋 蔵文化財調査研 究セ ンター運営委員会規程………5
5
岡山大学施設設定委員会埋 蔵文化財保護対 策検討専 門委員会規程 ………6
6
岡山大学埋 蔵文化財調査室設置要項 ………8
7
岡山大学施設設定委員会埋 蔵文化財保護対 策検討専 門委員会規程廃上 の規程 ……8
第
2章 1987年
度 岡山大学構 内遺跡調査報告 ………10
1
調査 の概要・・,…………・………・………10
2
発掘調査 ………13
①
学生部男子学生寮改築に伴 う発掘調査………Ⅲ ………・。
13②
医学部附属病院管理棟改築に伴 う発掘調査・…………Ⅲ ………・……… 20
③
医療技術短期大学部新営工事に伴 う配管部分の発掘調査………・
243 試掘調査……… 27
①
外国人宿舎建設予定地………Ⅲ …………・……… 27
②
情報処理センター増築予定地……Ⅲ ………・………・
30①
身体障害者用エレベーター設置予定地……… 31
4
立会調査……… 36
(1)津 島地区……… 36
(2)鹿
田地 区………37
5
分布調査 ………38
第
3章 1987年
度普及・研 究・資料整理活動 ………40
1
資料整理 ………40
2
刊行物 ………40
3
調査 員 の活動 ………40
4
日誌抄 …………Ⅲ………Ⅲ………Ⅲ………・…Ⅲ…41
5
遺物1又蔵量及 び保管施設 ………43
第
4章 1987年
度構内遺跡 の調査及 び活動 の まとめ………45
附
表
………Ⅲ………・………
,46
附
編
瀬戸 内技法小考………
51
― 一接合資料 か ら類推 される作業面の補正↓支術 につ いて 一 挿 図 目 次 図
1
調査 区土層 断面概 略図………14
図
2
遺構全体 図お よび11層 上面地形図………15
図
3 13層
出土縄 文土器 ………16
図
4 17〜
19層 出土縄文土器………17
図
5
調査 区土層柱状 図………21
図
6
遺構全体図…・………・………Ⅲ22 図7
井戸1・ 出土遺物………23
図
8
調査 区配置 図………24
図
9
調査 区土層 断面図………25
図
10
出土遺物………26
図
11
試掘坑配置 図………27
図
12
試掘坑土層 断面 図………27
図
13 TPl遺
構平面 図………28
図
14
出土遺物………29
図
15
調査地点図・土層柱状 図………30
図
16
調査地点図・土層柱状図………31
図
17
遺構検 出状況………・…Ⅲ………・………・………・………・ 32図
18
調査地点図………33
図
19
調査 区土層断面 図………33
図
20
遺構平面図・遺構覆土断面図………34
図
21
出土遺物………35
図
22
立会調査⑬土層柱状図………36
図
23
立会調査②出土遺物………37
図
24
本 島位置図………38
図
25
本島団地全体図…・………・・ 38図
26
本島遺跡分布図………39
図
27
本島遺跡分布調査採集遺物………39
表
1 1987年
度調査一覧………lo
表2
埋蔵文化財調査研究セ ンター収蔵遺物概要………44
附表
1 1982年
度以前 の構 内主要調査 (1980〜 1982年 度)… ………・ 46附表
2 1986年
度以前 の構 内主要調査 (1983〜 1986年 度)… ………・ 46附表
2Jl)発
掘調査 ………46
附表
2‑9)試
掘調査 ………47
附表
2ヨ 3)立
会調査………48
附表
3
埋蔵文化財調査室刊行物………49
附表
4
埋蔵文化財調査研究セ ンター刊行物………49
表
図
版
目
次
図版
1
津 鳥地 区全体 図 図版2
津 島北地 区 図版3
津 島南地 区 図版4
鹿 田地区全体 図図版
5
津 島地 区 (学生部男子学生寮発掘調査)1 7層
上面遺構検 出状況 (西か ら)2 8層
上面遺構検 出状況 (西か ら)図版
6
津 島地区 (学生部男子学生寮発掘調査)1 11層
上面遺構検 出状況 (西か ら)2
貯蔵穴1(南
か ら)図版
7
鹿 田地 区 (医学部 附属病 院管理棟発掘調査)1
南 区中世遺構完掘状況 (南か ら)2
土墳墓1(北
か ら)図版
8
津 島地 区 (教養部 身体 障害者用エ レベー ター設置試掘調査)1
縄文時代遺構完掘状況 (東か ら)2
土墳01完掘状況 (西か ら)3
土媛01断 面 (西か ら)図版