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第2章 構造改革を必要とする現状 行財政改革プラン2005|豊島区公式ホームページ

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(1)

1 人口・世帯と少子高齢化の状況

(1)人口の推移

(2)将来的に減少に向かう人口

(3)単独世帯の増加とファミリー世帯の減少

(4)少子高齢化の進展

2 財政の現状

(1)歳出総額と歳入一般財源のギャップ

(2)厳しい税収の展望

(3)新たな歳入確保に向けた取り組みの必要性

(4)義務的経費の増大と歳出構造の硬直化

(5)人件費と職員定数の減少

(6)新たな積立が必要な基金

(7)施設関連経費の状況

(2)
(3)

人口・世帯と少子高齢化の状況

(1)人口の推移

平成 9 年を底に平成 14 年まで増加傾向が続いていた区の人口は、平成 15 年、16 年の 2 年

間一時的に減少しましたが、平成 17 年には再度増加に転じています。平成 15 年、16 年の減

少は、社宅の廃止が集中したことや都市計画道路の整備に伴う建物の除却などが主な要因で

あると考えられます。

区内では、マンションの旺盛な供給が続いており、平成 21 年度までに約 8, 000 戸の供給が

計画されています。こうしたことから、今後も区の人口は増加傾向で推移することが予想さ

れます。

しかし、人口の都心回帰現象この傾向は都心区ほど強く、他区と比較すると豊島区におけ

る人口回帰が力強いものではないことがわかります。

65 70 75 80 85 90 95 100 105 110 115

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18

港区 目黒区

渋谷区 23区

平均 ( 指数)

各年1月1日現在:住民基本台帳 (昭和60年を100とした場合の指数)

板橋区

江東区

千代田区 新宿区 文京区

豊島区

中央区

地価 高騰期 251,963

250,967 248,483 282,850

273,769

266,126

251,353

246,505

236,657

235,357 279,094

268,042

251,969

236,009 234,638

232,763

220,000 230,000 240,000 250,000 260,000 270,000 280,000 290,000

S55 S60 H2 H7 H12 H17

人口( 含む外国人) 住民基本台帳のみ (人)

平成 9年

平成 1 8 年 豊島区の人口推移

(4)

(2)将来的に減少に向かう人口

日本の人口は、予測より 1 年早く、平成

17 年から減少に転じました。東京都の人口

に つ い て も 、 約 10 年 遅 れ て 平 成 27 年 に

1, 263 万 5 千人でピークを迎えた後に減少

していくことが推計されており、日本の都

市は、今後、歴史的な転換点を迎え、人口

減少社会が到来することになります。

豊島区についても、平成 27 年までは人口

の増加傾向が続くことが予想されますが、

東京をはじめ日本全体が人口減少社会へ移

行するなかで、平成 28 年以降は、減少に向

かうことが予想されます。

(3)単独世帯の増加とファミリー世帯の減少

区の世帯数は、平成 7 年

から平成 12 年までの間に約

1 万世帯増加し、133, 884 世

帯となりました。

世帯類型別にみると、「単

独世帯」「夫婦のみの世帯」

が増加する一方、「夫婦と子

の世帯」は一貫して減少を

続けています。

特に「単独世帯」の増加

が著しく、全世帯に占める

割合は、平成 12 年で 56%ま

で 増 加 し て い ま す 。 一 方 、

「夫婦と子の世帯」は 18%

まで低下しています。

23 区の中で比較すると、

「単独世帯」の割合は最も

高く、ファミリー世帯の割

合は新宿区・渋谷区に次い

で低くなっています。

236,657

232,763

238,200 246,505

261,000

251,963

220,000 225,000 230,000 235,000 240,000 245,000 250,000 255,000 260,000 265,000 270,000

H7 (95)

H12 (2000)

H17 (05)

H22 (10)

H27 (15)

住民基本台帳のみ

人口

(外国人登録含む)

推  計

1 8 年

132,955

125,451

134,170 133,884

123,177 122,654

126,532 127,777

36,220

59,351 60,068 60,402 60,994

64,462 75,197

50,270

16,128 17,415

18,190 17,016 16,268

15,840 14,551

15,433 40,838 41,085

24,213 37,490

33,590 30,874

27,999

25,237

0 10,000 20,000 30,000 40,000 50,000 60,000 70,000 80,000 90,000 100,000 110,000 120,000 130,000 140,000 150,000

昭40 (1965)

昭45 (1970)

昭50 (1975)

昭55 (1980)

昭60 (1985)

平2 (1990)

平7 (1995)

平12 (2000) 一般世帯数

単独世帯数

夫婦のみの世帯

夫婦と子の世帯

豊島区の人口推計

豊島区の世帯類型別推移

(国勢調査) (人)

(5)

(4)少子高齢化の進展

年齢構成別に人口の推移をみると、減少面では、0∼14 歳の子どもと 40∼64 歳について次第に

下げ止まりの傾向がみられますが、15∼24 歳の若者については、依然として減少が続いています。

また、増加面では、25∼39 歳と 65 歳以上について増加が続いています。

この結果、平成 18 年 1 月時点では、0∼14 歳の子どもの割合は 8. 3%まで低下し、65 歳以上の 高齢者の割合は 19. 8%まで上昇する結果となっています。

31% 28% 26% 24% 23% 20% 18% 5% 5% 5% 4% 3% 2% 12% 12% 11% 13% 13% 14% 14% 5% 6% 6% 6% 6% 6% 8% 6% 5% 5% 5% 4% 4% 38% 44% 47% 48% 50% 52% 56% 6% 6%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

昭45 (1970)

昭50 (1975)

昭55 (1980)

昭60 (1985)

平2 (1990)

平7 (1995)

平12 (2000)

夫婦と子 三世代

世帯

夫婦のみ ひとり

親と子

その他 単独世帯

30% 35% 40% 45% 50% 55% 60%

15% 20% 25% 30% 35% 40%

中央

千代田

区部平均 台東

板橋

大田 目黒

品川 世田谷 新宿

中野

杉並 渋谷

豊島

文京

葛飾 足立 練馬

江戸川 荒川

墨田 江東 豊島区

ファミリー世帯 2 0 .0 % 単独世帯    5 6 .2 %

(ファミリー世帯の割合)

豊島区の世帯類型別構成比 単独世帯とファミリー世帯の割合

豊島区の年齢構成別人口の推移と推計

人 数 割 合

(国勢調査)

(国勢調査)

(住民基本台帳)

8.3% 11.2% 27.8% 32.8% 19.8% 0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35% 40% S45 (70) S50 (75) S55 (80) S60 (85) H2 (90) H7 (95) H12 (2000) H17 (05)

4 0 ∼6 4 歳

0 ∼1 4 歳 2 5 ∼3 9 歳

1 5 ∼2 4 歳

6 5 歳以上

(6)

また、23 区との比較のなかで、 区の少子高齢化の状況をみると、 高齢化(65 歳以上の割合)につ

いては、台東区、北区、荒川区、

千代田区、墨田区に次いで 6 番 目、少子化(0∼14 歳の割合) については、渋谷区に次いで 2 番目となっています。

12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24

8 9 10 11 12 13 14 15

0∼14歳の年少者(%)

6 5 歳 以 上 の 高 齢 者

中央

葛飾

足立

練馬

江戸川 千代田

荒川

墨田 区部 平均 台東

板橋 大田

江東 目黒

港 品川

世田谷 新宿

中野 杉並 渋谷

豊島

文京

平成16年の豊島区  ・年少者 8.5%  ・高齢者19.4%

高齢者と年少者の割合の比較

(7)

財政の現状

(1)歳出総額と歳入一般財源のギャップ

バブル経済崩壊以降の低成長下においても、多様化する区民ニーズに応えるかたちで、様々

な財源対策を行いながら 900 億円前後の財政規模を維持してきました。しかし、景気低迷の

長期化による所得の減少や政策的な減税、高齢化の進展などにより、区の歳入の根幹である

特別区税( 特別区民税、軽自動車税、特別区たばこ税) は、平成 4 年度の 309 億円から平成 15

年度の 236 億円へと 10 年間で約 23%減少しています。

こうしたことから、特別区税と都区財政調整交付金等からなる歳入の一般財源と歳出総額

との間には大きなギャップが生じています。そのギャップについては、国・都の補助金や起

債、基金の取り崩し等でまかなってきました。

バブル経済期以降の歳出の山は主に投資的経費によるものです。そこで、歳出総額から施

設建設事業経費を除いてグラフを描いてみると、ギャップの推移をより明確に見ることがで

きます。( 右側のグラフ)

歳入一般財源が大きく落ち込んだ平成 6 年度以降も、歳出( 投資的経費を除く) は増加を続

け、ギャップが広がったままとなっています。一方、歳出のうち義務的経費(繰出金を含む)

は、高齢化の進展に伴う社会保障費や医療費の増加により、ほぼ歳入一般財源と同水準まで

増加し、財政の硬直化が進んでいます。

このように基本的な収入の増加がないにもかかわらず、拡大した行政サービスを維持して

きたこと、つまり身の丈を超えた財政運営を続けてきたことが今日の財政危機の基本的な要

因となっています。

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

歳入:一般財源

歳出総額

うち特別区税

397億円

412億円

287億円 165億円

138億円

0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 歳入

(一般財源) 投資的経費

歳出のうち 義務的経費 (繰出金を含む)

歳出

(投資的経費を除く) 歳出総額

歳入のうち 特別区税

歳入(一般財源)の推移と歳出(投資的経費を除く) 歳入(一般財源)と歳出総額の推移

(億円)

(億円)

( 年度)

昭和 平成

( 年度)

昭和 平成

(8)

こうした身の丈を超えた財政運営を続けてきた結果として、区の財政収支は外見上は毎年

度黒字( 実質収支) となっていますが、財政調整基金の積み立て・取り崩しによる増減を加え

た収支( 実質単年度収支) では、平成 2 年度以降、赤字基調が続いています。

この間の財源不足を財政調整基金の取り崩しや庁舎建設基金の運用等により穴埋めすると

いう構図が続いてきました。

しかし、その結果として平成 16 年度末現在の財政調整基金は約 7 億円、平成5年度には

190 億 28 百万円あった庁舎建設基金も実質的には 31 万円となっています。

(2)厳しい税収の展望

特 別 区 税 の 中 心 で あ る 特 別 区 民 税

は、減税や景気低迷による所得の低下、

そして政策減税等により、平成 4 年度

の 279 億円をピークに減少が続き、平

成 11 年度以降は、約200 億円前後で

推移しています。ピークの平成 4 年度

と平成 16 年度で比較すると約3割の

減少となっています。

今後、定率減税の廃止や三位一体の

改 革 に 基 づ く 税 源 移 譲 に よ る 影 響 も

ありますが、少子高齢・低成長社会で

は、大きな税収の増加を見込むことは

困難であり、従来の右肩上がりの経済

成長を前提とした行財政運営のシステ

ムそのものに、大きな転換を迫ってい

ます。

170183 207226

242260 275 279

259

220 222 215230217

202 195 201 203 203 199

37

16

27 28 29 28 28 10 10

27

0 40 80 120 160 200 240 280 320

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 億円

政策減税影響額(課税額)

特別区民税(収入額)

ピーク時と比較して80億円の減

21 31

44

36 36 37 35 34 31

10 10 10 13 14 19

10 28

9 10 28

8 29

52

6

▲2 ▲12

▲36 ▲30

▲44

▲45▲45▲46

▲23▲21 ▲15

37

▲ 36 ▲ 6

20

▲32

-60 -40 -20 0 20 40 60 80

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 実質収支

実質単年度収支

(基金運用金を含む)

特別区民税の推移 豊島区の財政収支の推移

( 年度)

昭和 平成

(億円) (普通会計決算ベース)

(決算ベース) ( 年度)

昭和 平成

※収 支 に 含 む 基 金運用金は平成 6 年 度 以 降 の 庁 舎 建設基金、7 年度、 10年 度 の 旧 高 齢 者 福 祉 施 設 整 備 基金です。

(9)

(3)新たな歳入確保に向けた取り組みの必要性

豊島区の特別区民税(所得割)の税収構造を見

ると、課税標準で 700 万円を超える 7. 3%の納税

義務者が、54. 7%の税を負担する状況となって

います。こうした担税力のある世帯が1%増加

することで、特別区民税は約1億円増加するこ

とになります。

今後の少子高齢社会において、区民のニーズ

に応えて区民福祉を向上させ、地域を持続的に

発展させていくためには、現在の人口や税収を

前提として考えるだけでは限界があります。

長期的な視点から安定した歳入の確保を図る

という視点から、居住の場、そして経済活動の

場としての魅力を高め、そこに住み、学び、働

き、訪れる人を増やし、税収等を確保するめの取り組みが重要です。

41.8 41.9 45.7 46.8 46.2 48.2 49.6 50.5 52.3

54.8 55.8 55.7 54.9 57.8 52.6 55.0 56.5 57.8 60.3 61.3 59.1 59.0 63.7 61.4 39.4 39.9 39.1 40.0

42.0 40.0 39.4 39.4

38.7 37.8 36.9 37.3 38.2 35.3 40.6 38.6 38.5 37.4

35.4 34.4 36.6 36.9 32.9 35.2

18.8 18.2 15.2 13.2 11.8 11.7 11.0 10.1

9.0 7.4 7.3 7.0 6.9 6.9 6.7 6.3 5.0 4.7 4.4 4.3 4.3 4.1 3.5 3.4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

港 千

宿

北 江

700万超(A)

200万超 ∼700万

200万以下 55.8 9.4 36.9 35.9 7.3 54.7 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

納税義務者 の割合

課税額 の割合

700万超 税率10% 200万超∼ 700万以下 税率5% 200万以下 税率3% 課税標準

課税標準

特別区民税の税収構造(16 年)

納税義務者の割合 特別区民税(所得割)の課税標準額別(16 年)

3.4 4.8 4.2 6.0 5.6 6.1 6.9 7.0 8.5 9.1 9.4 10.3 10.2 10.4 9.2 10.1 12.1 12.5 13.6 14.2 13.2 13.6 16.1 15.0 14.9 17.7 19.7

28.2 28.9 28.1 30.5 30.8

34.0 35.4 35.9 38.1 40.4 37.0 40.0 39.9

48.9 46.1 45.9 46.4 48.1 47.7 46.5 49.5

81.7 77.5 76.1

65.8 65.4 65.8 62.6 62.1

57.5 55.5 54.7 51.6 49.3 52.6 50.7 50.0

39.0 41.4 40.5 39.5 38.8 38.7 37.4 35.4

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

港 千

宿

北 江

700万超(B)

200万超 ∼700万

200万以下

課税額の割合 特別区民税(所得割)の課税標準額別(16 年)

(10)

(4)義務的経費の増大と歳出構造の硬直化

区の歳出は、一般的に、扶助費、公債費、人件費などの義務的経費、公共施設を整備する投

資的経費、そして様々な区民サービスに充てる一般行政経費の3つに分けられます。

実態を分かりやすく示すため、義務的性質が強い特別会計(国民健康保険、老人医療保健、介

護保険事業)への繰出金を一般行政経費から差し引いて義務的経費に加えるとともに、基金への

積 立 金 に つ い て も 一 般 行 政 経 費 か ら 切 り離して示したのが右のグラフです。

これまでの推移を見ると、義務的経費 (繰出金を含む)が一貫して増加する一 方 、 投 資 的 経 費 や 一 般 行 政 経 費 ( 繰 出 金・積立金を除く)は、減少し続けてい ます。

税 収 等 が 減 少 し て い る に も か か わ ら ず、経常的・固定的な義務的経費が大き く増加し、ニーズの変化に対応して新た な施策を展開するための、政策的経費が 確保できない状態になっています。

区 民 サ ー ビ ス に 充 て る 一 般 行 政 経 費 (繰出金、積立金を除く)については、 行 財 政 改 革 に お け る 事 務 事 業 の 見 直 し 等の取り組みにより、平成 7 年度をピー

クとして減少傾向にあり、平成 16 年度

では、ほぼ平成 2 年度の水準となってい ます。

また、義務的経費(繰出金を含む)

について、内訳の推移をみると、介護

保険事業会計の設置もあり、特別会計

へ の 繰 出 金 の 増 加 と 扶 助 費 の 増 加 が

顕著となっています。

職員の人件費(職員給)は、平成 7

年度の 203 億円をピークに、平成 16

年度では 175 億円まで減少してきてい

ます。

景 気 低 迷 に よ る 生 活 保 護 を は じ め

とした福祉需要の増加、高齢化の進展

による、国民健康保険、老人保健医療、

介護保険事業の拡大等により、扶助費

や繰出金は、今後も増加傾向が続くも

のと見込まれます。

175 203

82 67

58 46

147 125

491 99

561

49

0 100 200 300 400 500 600

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 特別会計への繰出金

人件費(職員給)

公債費 扶助費

その他人件費 301

327 359

402 445

491 521

543

572 570 561

82 183

268

180

0 100 200 300 400 500 600

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

義務的経費(含:繰出金)

一般行政経費 (除:繰出金、積立金)

投資的経費

積立金

歳出(性質別)の推移

(億円)

義務的経費の推移

(普通会計決算ベース)

(普通会計決算ベース) (億円)

( 年度)

昭和 平成

(11)

生活保護受給者の推移をみると、

平成 4 年までは、減少していました

が、その後は大きく増加しており、

平成 16 年度における被保護者数は

平成 4 年の 1. 86 倍にあたる 3, 941 人、

であり、生活保護費は約 92 億円とな

っています。

平成 17 年 3 月時点での人口に対す

る生活保護人員の割合は 1. 59%であ

り、23 区平均の 1. 68%とほぼ同程度

となっています。

(5)人件費と職員定数の減少

義務的経費のうち、人件費(普通会

計ベース)についてみると、平成 12

年 度 の 清 掃 事 業 移 管 に よ り 一 時 増 加

していますが、平成 13 年度以降は減

少傾向にあります。

人件費のうち、職員給のみについて

みると、平成 7 年度をピークに減少傾

向にあり、平成 12 年度以降の清掃環

境職員分を除いた場合には、平成 7 年

度からの 9 年間で 43 億円、約 21%の

減となっています。

なお、人件費は、職員給、退職手当、

共済組合負担金、特別職給与、委員報

酬、議員報酬手当等から構成され

ています。

また、職員数の推移についてみ

ると、平成 12 年度の清掃事業移

管 に よ り 一 時 的 に 増 加 し ま し た

が、平成 5 年度の 3, 104 人をピー

クとして減少を続け、平成 17 年

度には 2, 491 人となっています。

清 掃 事 業 に 関 す る 職 員 数 の 増

加を除いて推移をみると、ピーク

の平成 5 年度から 754 人、約 24%

の削減となっています。

2400 2491 2939 2976 3003 3005 3010 3052

3071 3104 3088 3062 2988 2906 2836 2779 2908 2838 2771 2671 2599 3047 2260 2350 2717 2660 2597 2451 2510 2000 2100 2200 2300 2400 2500 2600 2700 2800 2900 3000 3100 3200

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 都派遣清掃職員の増加

を除くと、ピーク時の

平成5年度から844人、

27%の削減

清掃環境職員分 を除いた場合

清掃事業の移管 211 222 257 267 276 273 282 263 269 271 271 270 263 256 250 240 209 198 186 183 180 175 182 151 145 193 194 198 191 195 197 200 199 196 189 181 171 158 203 160 180 177 176

167 202 212 221 217 225 216 217 217 215 211 208 204 197 182 172 165 155 120 140 160 180 200 220 240 260 280 300 320

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

人件費総額

職員給のみ 清掃環境職員分 を除いた場合 清掃事業の移管による増

職員給+退職手当 92 3,941 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000

生活保護費(左目盛) 被保護者数(右目盛)

生活保護受給者の推移

(億円)

( 年度)

昭和 平成

職員数の推移

(億円)

( 年度) 昭和

(人)

人件費の推移

平成

( 年度)

昭和 平成

(12)

(6)新たな積立が必要な基金

区の貯金である基金の平成16年度末の実質残高は、財政調整基金が7億円、減債基金が9

億円、減債基金を除く特定目的基金が45億円、合計で61億円となっています。

平成2年度末には354億円あった基金は、その後、財源対策として取り崩し(庁舎等建設

基金からの運用を含む)を行ってきたことにより、減少してきました。

基金のうち、増収があった場合などに積立てておき、経済状況の変動や不測の事態等によ

って財源が不足する場合に取り崩すことで、財政の安定を確保する財政調整基金については、

平成16年度末では7億円まで減少しており、その機能を果たすことができなくなっています。

財政調整基金の残高の推移をみると、平成 3 年度末から取り崩しにより残高が大きく減少

しはじめ、平成5年度末に6億円まで減少した以降は、ほぼ底を突いた状態で推移していま

す。また、平成 6 年度以降は、さらに庁舎等建設基金や高齢者福祉施設整備基金を事実上の

取り崩しをしながら、財政を維持してきたことがわかります。

23

15 63 30

40 10 11

43

10 27

39 27

20

18 19

2 4 4 2 9 8

7 4 8 0 7 8 6 7

3 2

2 3 2 2

30

11

2 2 4

9 6

1 9 1 3

7 12

10 8

3 3

17 18 19

4 17 19

20

9

50

2

-80 -60 -40 -20 0 20 40 60 80 100 120 140 160

財政調整基金 積立額

財政調整基金 残高

財政調整基金 取崩額

庁舎建設基金の運用額 高齢者福祉施設整備基金の運用額

6 6 3

6 6

6

24 42 98

74 80 78 67 32

6 6 6 23 3 22 19 13

20 17

40 168

242 276

228

217 250

228 174

104

74 26 45

28 28

15 13

45

30 30

21

6 6 7

9 2 2

2 1

3

296 354

50 61

53 48 77 127 180 234 255 250 322

242

44 59

138

0 50 100 150 200 250 300 350 400

60 61 62 63 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 特定目的基金残高

減債基金 財政調整基金

基金残高の推移

( 年度)

昭和 平成

(億円)

※介 護 保 険 特 別 会 計 の 介 護 給 付 費 準 備 基 金 は 含んでいません。

財政調整基金残高の推移

昭和 平成

(13)

(7)施設関連経費の状況

庁舎、公会堂、区民センター、区民集会室、保育所、児童館、高齢者在宅サービスセンタ

ー、特別養護老人ホーム、区民住宅、自転車駐車場、公園、区立学校、社会教育会館、体育

施設など、これまで数多くの公共施設を整備してきた結果として、これら施設を維持管理し

ていくための経費も増加してきました。

光熱水費、修繕費、施設維持のための設備点検・警備等の委託経費など、経常的にかかる

経費に補修工事費等を加えた公共施設の維持管理経費は、平成12年度以降120∼130億円前

後で推移しており、減少していません。また、財政的な制約から、最近では補修工事費等は

10 億円前後に止まっているのが現状です。

また、公共施設の維持管理経費に施設建設費、施設関係の人件費を加えた、トータル的な

平成16年度決算における施設関連経費は351億円であり、一般会計決算歳出総額951億円

の36.9%を占めています。また、平成11年度と比較すると約6.8ポイント減少しています。

施 設 関 連 経 費

11 年度 ( 百万円)

15 年度 ( 百万円)

16 年度 ( 百万円)

11→16 年度 増減率

①施設建設費 3,858 3,312 4,743 22.9%

②用地取得費 3,144 494 567 ▲ 82.0%

③耐震対策工事 1,162 431 509 ▲ 56.2%

④補修工事費等 1,353 943 655 ▲ 51.6%

⑤経常的な施設維持管理経費 12,460 11,205 11,154 ▲ 10.5%

⑥施設関連人件費 14,737 13,022 12,847 ▲ 12.8%

⑦施設建設に係る公債費 6,525 4,344 4,614 ▲ 29.3%

合 計 43,239 33,751 35,089 ▲ 18.8%

一般会計決算歳出総額(百万円) 98,860 86,066 95,075

歳出総額における施設関連経費の割合 43.7% 39.2% 36.9% ▲ 6.8%

62 69 76

88 95

108 116 113 116 116 125 117 113 114 112 112

43 53

64 71

38 19 21

15 13 15 14

11 12 16

9 7

0 20 40 60 80 100 120 140 160 180

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

140 159

133 128 137 128 13 138

129 125 131 121 119

105 123

130

経常的な施設運営経費 補修工事費等

(億円)

( 年度)

(14)

(8)バランスシートから見た資産の状況

バランスシート(貸借対照表)から、ストックの面からの区の財政状況をみると、資産が

2,629億円、負債が908億円、正味資産が1,721億円となっています。

バランスシートにおいて“ 資産” とは、将来にわたり公共サービスを提供することができ

る能力及び経済的便益を表しています。これは、いわば次世代が受け取ることができるサー

ビスといえます。また、“ 負債” とは、過去の取引から生じた現在の債務であり、これを履行

するために経済資源の流出をもたらすものです。これは、いわば次世代が負担する借金など

といえます。そして、“ 正味資産” とは、資産と負債の差額であり、現在までの世代がすでに

負担し、次の世代に引き継ぐ価値といえます。

バランスシートにより、現在の“ 資産” のうち、これまでの世代の負担により形成された

部分と、次世代に負担を先送りしている部分を見ることができます。

“ 資産” のうち、“ 正味資産” により、つまりこれまでの世代の負担により形成された部分が大

きいほど、財政状況は良いといえます。

平成16年度では、2,629億円の“ 資産” のうち、その65.5%にあたる1,721億円が、これまで

の世代の負担によって形成された“ 正味資産” であり、残りの 34.5%は、現在の“ 資産” の負担

を次世代に先送りしていることになります。

バランスシート(平成 1 6 年度)

負債

次世代の負担 908 億円

資産

将来にわたり公共 サービスを提供す る能力

2, 629 億円

正味資産

これまでの世代負担

1, 721 億円

借 方 貸 方

【資産の部】 【負債の部】

(1)固定負債

①特別区債 ②債務負担行為 ③退職給与引当金

(2)流動負債

①翌年度償還予定額 ②その他

負債合計 ( 1) +( 2)

8 5 5 億円 410億円

177億円

268億円

5 3 億円

52億円

1億円

9 0 8 億円 【正味資産の部】

(1)有形固定資産

①建物 ②土地

(2)投資等

①投資及び出資金 ②貸付金

③特定目的基金

(3)流動資産

①財政調整基金 ②減債基金 ③歳計現金 ④未収金

2 ,4 5 0 億円 1,026億円

1,424億円

1 1 2 億円 59億円

8億円

45億円

6 7 億円

7億円

9億円

29億円

22億円

(1)正味資産

①国庫支出金 ②都支出金 ③一般財源等

1 ,7 2 1 億円 128億円

101億円

1,492億円

(15)

現在の“ 資産” のうち、これまでの世代が負担して形成した部分の割合を「正味資産比率」と いいます。

これまでのこの指標の推移をみると、

平成 11 年度には約 60%であったもの

が、次第に改善しつつありますが、平

成 16 年度においても“ 資産” 形成の

35%を次世代の負担として先送りして

いる状況となっています。

また、この 「正味資産 比率」を他 区 との比較でみても、豊島区の数値は相 対的に低く、次世代に負担を先送りし つつ、身の丈を越えて資産形成を図っ てきた状況がみてとれます。

今後は、こうしたバランスシートによるストック面からみた財政状況の健全化を図る視点から も、公共施設の再構築・活用に取り組むことが必要です。

ストック面からみた財政状況の推移

区民一人あたり( 万円) 年度

資産 ( A ) 億円

負債 ( B ) 億円

正味資産 ( C ) 億円

正味資産比率

( C / A ) 資産 負債 正味資産

11 年度 2, 581 1, 014 1, 567 60. 7% 104 41 63

12 年度 2, 565 1, 008 1, 557 60. 7% 102 40 62

13 年度 2, 613 985 1, 627 62. 3% 104 39 65

14 年度 2, 571 953 1, 618 62. 9% 102 38 64

15 年度 2, 565 936 1, 629 63. 5% 102 37 65

16 年度 2, 629 908 1, 721 65. 5% 105 36 69

91%

87%

86% 85% 84%

83% 82% 82% 82% 81% 79%

78%

77% 76% 75%

69%

65%

50% 60% 70% 80% 90% 100%

港 板

宿

1,567 1,557 1,627 1,618 1,629 1,721

1,014 1,008 985 953 936 908

正味 資産 負債

2629 2565 2571 2613 2565 2581

65.5% 63.5% 62.9% 62.3% 60.7% 60.7%

0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000

凡例 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度

-10% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

資産

正味資産比率

(億円)

正味資産比率の推移

正味資産比率の比較(16 年度決算ベース)

(16)

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