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シラカンバ材のセルラーゼによる糖化 : 前処理の 効果

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(1)

シラカンバ材のセルラーゼによる糖化 : 前処理の 効果

その他(別言語等)

のタイトル

Saccharification of shirakanba wood with cellulase : Effect of pretreatments

著者 三宅 基夫, 市川 和義, 中島 洋幸, 奥山 寛

雑誌名 帯広畜産大学学術研究報告. 第I部

巻 15

号 4

ページ 287‑292

発行年 1988‑06‑30

URL http://id.nii.ac.jp/1588/00002063/

(2)

#大研報Ⅰ,15(1988):287〜292  

287  

シラカンパ材のセルラーゼによる糖化  

前処理の効果  

三宅基夫・市川和義・中島洋幸・奥山 寛  

(受理:1987年1】月30口)  

Saccharification of Shirakanba wood with cellulase   Effect of pretreatments  

Moto MIY^K三ニ,Kazuyoshilc川K∧W∧,HiroyukiNAKA]rM.A   and HiroshiOL(UYAMA  

摘   要  

シラカンパり抽混町紳叫即妙加)材をバイオマスとして利用する基礎研究の一つとして,  

セルラーゼによる糖化を行った。苛性ソーダ,シュウ酸による前処理および水煮煮前処理を試   みた。シュウ酸前処理は効果がなかったが,苛性ソーダと水素煮前処理は顕著な効果が見られ   た。この糖化率向上の主な原医は.前処理による細胞壁構成成分の悦離による細胞壁構造の変   化のためだけでなく.アセナル基の除去が原田と考えられた。  

育し成長も速い。然るに,ウダイカンパなとと巣なり,  

早生樹で大径木が少なく,比較的容積密度も,物理的   強度も低く,建築・家具などのような物理的利用に対   する評価は低い。   

だが,一方.バイオマスとしてエネルギーや化学⊥  

業,飼料などの資源と考えた場合.種々の特徴ある性  

質が見出きれる。簡単な前処理で酵素に対する反応性   が向上し‖,反葡動物の飼料とした時の可消化性が高  

くなることなどが知られているつ〜与)。   

この報告では.シラカンパをバイオマスとして化学  

工業の原料や家畜の飼料とする時の基礎となる研究の  

一つとして.酵素に対する反応性を高めるための前処   理条件を検言寸した。  

1緒  

人目の増大と経済生活の高射ヒは,資源の多消費を   もたらし.新しい資源の開発や有効利用技術の確立が  

強く望まれている。掛こ太陽エネルギーを固定化する  

ことで生産されるバイオマスは∴再生産のきく資源と  

してだけでなく,環境汚染をもたらさない資瀕として.  

これの生産と利用技緬の確立が強く要望されている。  

適度の気候と降水に恵まれた我が国においては,この   バイオマスの生産性が高いことからも,一層重要性が   高い。   

シラカンパ(麒血血イ血頻画材眈)は北海道全土   に普遍的に生育する広義樹で.しばしば山火跡地や皆  

伐跡地では純林を形成している。立地条件を選ばず生  

箱広畜産大学農産化学科林産化学研究室  

Lat〉【】rat口ry〔〉f Forest Products Chemistry.Departmモnt Of AgriculturalChemistry】Obihjro   Universityりf Ag■riculture and Veterirlary Medicine,Obihiro,Hokkaid0080,Japan.  

33   

(3)

三宅基夫・市Jll和義・中島洋幸・奥山 寛  

謝  

理時間は所定温動こ到達してからの時間で.この所定   温度に達するまでの時間は,12D℃で約亜分,1即℃で   約70分であった‖薫煮処理後の試料は吸引濾過し,熱   水で洗浄した。  

2.3 酵素による糖化   

使用した脊索は,市販のγrよc九0(ゴermqび右ridg起   源のセルラーゼONOZUK∧ R10(近畿ヤクル  

ト製重工業)であった。   

糖化の条件は,基質濃度2%,酵素濃度0.4%,PH   4.5(酢酸・酢酸ナトリウム緩衝液),温度40℃を標準  

条件とし,所定の時間処理した【1   

糖化浅葱はガラスフィルターで吸引漉過,洗浄,乾   燥後定量し.試料の減少蜃を糖化率とした。   

また.濾液中の還元糖量をS8mロgyi変法により   定量した‖。な虻.糖ほグルコースとして算出した。  

他に下記で述べる方法に準じて.G】」Cで中性糖組成  

を調べた.〕   

酎ヒのための前処理試料は,成分の脱離により生成  

すると考えられる細孔が乾燥により滑れるのを防ぐた  

め,洗浄後乾燥させないで使用した。  

2.4 試料および処珪物中の多糖とリグニンの分析   

脱脂読札前処理試軋掛ヒ残漆などの木質試料吼  

Saemanらの法†)で加水分解後,生成した中性糖を   還元後アセナル化しアルデトールアセテートとして,  

イノシトールの内部標準でGIJC定量をした8)前記   2 実   験   

2.1空電 料   

試料は本学構内に自生したシラカンパ(樹齢15年,  

樹高9.5m)を剛、た。材部を1.5XIX4cm程度のチッ   プとし,ウイレーミルで粉砕し,亜〜00メッシュ画分   をアルコール・ベンゼン(1:2 V/V)で脱脂し   試料とした。  

2.2 前処理   2.2.1苛性ソーダ処理   

脱脂試料に50倍屋の1%苛性ソーダ溶液を加え2時  

間沸騰潟浴中で処理した。その後ガラスフィルタ ̄で   吸引濾過し,熱水10%酢酸溶液,熱水の順で洗浄し  

前処理物とした。  

2且2 シュウ酸処理   

前記と同様に試料の50店屋の1タ電シュウ酸溶液を加   えZ時間沸騰湯浴巾で処理し.波過,熱水洗浄した。   

なお.処理後の収率昂1%苛性ソーダの時とほぼ同   じにするため.3%シュウ駿溶液で4時間処理を行っ   た前処理物も造った。  

2.2.3 水素煮処理   

約4【伽】容ステンレス製ビーカーに脱脂試料と10倍   量の水を加え,それを500血1答の電熱式オートクレ ̄  

プに入れ,所定の温度で所定時間処理した。なお,処  

粛一義 前処理による試料中の成分組成の変化  

計  リグニン 合計   試料前処理 収率   構成中性多糖  

条 件   ラムナン アラビナン キシラン マけン ガラグタン グルカン  

67.8(100)19,3(100)87.1   76.7   21.2   97.9  

60.5(89)16.7(87)  

64.T   21.7   86.4  

57.7(85J19▼7(畑2)  

63.6   25.8   89.4  

0.8(100)40.5(100)  

0.g   50.0  

0.7(組〕39_4(97)  

0.7   40,8  

8.6(75)36.4(90)  

0.6   48.9   未処理 川0  0.3(100)1,1(100)22,3(100)2・8〔100)  

0.2   1.1    22.8    l.7  

哨雄ソーダ 78.8 0.2(67)0.9(82)18.0こ81)1.3(46)  

0.2   0.7   19.3   3.0  

ユ%タユウ複  

89.2 0.2(67)0.6(55)17.2(77)2.7(粥)  

0.1   D.4   10.8   2.8  

班シュウ應  

77.3().1(33)0,3(27)8.3(37)2.2(7g)D_5(63)37・8(93)49・2(72)19・9(103)  

処精条件:沸騰湯浴.2hr,3%シュウ酸は4hr   収率:未処理脱脂試料に対する%  

成分値∴L段は各前処理試料に対する‰下段は未処理脱胎試料に対する%・  

()は未処理脱胎試料の各成分に対する%  

34一   

(4)

シラカンパ材のセルラーゼによる糖化  

28g  

のSaeman らの法による酸加水分解の残債をリグニ  

ン量として定呆した。  

2,5 試料および水蒸煮前処理試料中のアセチル基の   

定量   

脱脂試料および前処理試料の7セチル基の謹呈は.  

ナトリウムメトキシドでメタノリシスすることにより  

生成する酢酸メチルを,内部療準としてn一吉革鞍メ   チルを用いGLCで定量分析した㌔  

3 結果および考案   

3.1苛性ソーダとシュウ酸前処理による試料の成分   

組成の変化   

苛性ソーダとシュウ散で嗣処秤Lた試料中の成分組   成の変化を第1表に示した。各処理試料の分析値の上   段の債は各試料に対する成分組成値で.F投の値はそ  

の各組成値に収率を掛け未処理試料に対する値に換算  

した値である。括弧内の値は未処理試料中の各成分に   対する百分率である。   

脱脂の未処理試料では酸加水分解で生ずる中性糖と  

浅漬のリグニンとの和が87.1%に過ぎないし−これは,  

両者以外の物質がtO%以⊥あることを意味する。この  

羊な物質ほ,ウロン酷顎やアセナル茹である。   

このような中性多糖とリグニンとの和が則戯以下で  

ある現象ほ.ヘミセルロースとして,ウロン酸やアセ   チ/レ葺合量の高いキシランの多い広葉樹やササなどで   多く見られるが1U)シラカンパではヰシラン含量がとく  

に多いことからこのような現象が顕著であるし−  

1%苛性ソーダ2時間,3%シュウ懐3哨間の前処   理の収率はほぼ同じであるが,その処世により抽出除  

去きれる成分はかなり異なるヨ シュウ懐荊処輝ではキ   

シランを中心とするヘミセルロースの除去か寺体であ  

り,定量される中性多糖の総量の減は.処軌こよる収   率の減量を上回っている、d然し,リグニンの除去はな   い(やや増加しているのは処理により成分に何等かの   変化が生じたためかも知れない)。また,巾佐多糖と   リグニンとの和は.3%シュウ酸処理の時でも89_4%  

に過ぎず未処理試料と近似で.ウロン酸やアセチ/レ基   が脱離していないことが推定された。   

一方一苛性ソーダ前処理の収率は78.8%で,全体で   2】.2%の減である。中性多糖は各多糖で多少の羞はあ  

るが全体で7%程度の睨離であり.リグニンは3%軽   度の除去であった。したがってこの両者の計は約10%  

に過さず.収率の約21%減と比べ大きな差がある。こ   の原因は.中性多糖の合計とリグニンとの和が97.9%  

と大きく向上したためで,未処理試料巾に存在したウ   ロン酸類や7セチル基が睨離し除去されたためと推定   された。  

3.2 苛性ソーダとシュウ酸前処理試料のセルラーゼ   

による糖化  

3.2.1糖イヒ率と生成楯敷こおよぽす前処理の効果   

前処理条件の遭いによる糖化率と生成糖鼻を第2蓑   に示した。シュウ酸処理は効果がなく,1%シュウ顧   処理では未処理より糖化率が低い。   

木質試料を前処理すると酵素に対する反応性が高ま  

る原因として,細胞壁成分の部分的脱離により,細孔   が生ずるため,高分子の酵素と多糖類との接触面が多   くなることが考えられている。   

前述したが,3%シュウ酸処理ほ1%苛性ソーダと   ほぼ同程度の成分脱離であり.脱離成分はキシランを   主体とする多糖で.苛性ソーダ処理より細孔生成はむ  

第2表 試料の糖化率と生成糖量におよばす前処理の効果  

前  処  理  方  法  

未処理  

1%苛性ソーダ    1%シュウ酸  

3%シュウ酸  

糖化率 生成糠星 糖化率 生成機豊 橋化率 生成糖呆 糖化率 生成培量  

2 6 4 ﹁コ ︵り  2 6 0 ¢U 6  2 ワ︼ 3 3 4  

7 2 7 2 月U  3 4 ごU 8 qU  

ごU 2 4 8 2    1 2 4 7   エリ+ハ﹁り 2 6 6  2 2 4 ﹁へ∪ 6   9 7 1 2 ﹂.  24 31 39 亜 56   3 1 ハtU 9 2  ウ山 ﹂︼ 4 4 ﹁〇  

2 5 0 8 ﹂  

∩ヽU rnU 亡U EU 7   ﹁J 6 7 7 へヽリ  3 4 5 艮U 7   5 2 9 日O 4  .4 6 7 免U 9   

各試料にする%  

(5)

三宅基夫・市川和義・中島詳幸・奥山 貰  

200  

これは,キシランは細胞壁のマト■ノックス成分である   が,セルロースは大部分が結晶構造を取っており分解   されづらいためであると思われる。   

糖化液中の中位糖をGLC分析し第4表に示した。  

ベントーザン乗削ま残存豊から推定される億とほぼ一致  

したが.へキソーザン類ではマンナン,ガラクダンの   値が.試料中に最初から存在する値や糖化され生成す  

る値と比べて大き過ぎる。へキソーザン類の線量とし   ては.残存重から推定される値と一致することから糖  

化処理中に異性化が起きていることが考えられる。  

3.3 水薬煮前処理  

3.3.1水蒸煮前処理による成分組成の変化    葉煮の最高温度保持時間=時間で.最高温度100℃  

までの種々の温度での試料の成分組成の変化を,第5   表に示した。1400c以下では成分の分解は少ないが,  

160℃以上ではキシランを中心にヘミセルロースの分  

解が多く起き抽出される。これとともにリグニンの分   解も起こるがセルロースは比較的安定で分解は少ない。   

この分解の型は当然のことであるが∴前述のシュウ  

鞍前処理の型と近似である。然し,定量された成分の   しろ多いのではないかと思われた。然るに.セルラー  

ゼに対する反応性が低い。この原因はこの処理では悦   服しないアセナル基やウロン酸が.酵素活性を阻害し  

ているためと思われる。   

Somogyi法で定量された還元糖iは.処捜による   減量から算出された糖化率よりかなり多い。これは.  

還元梅里は加水分解された単糖豊であるが,減量での   糖化率は,多糖として算出されているためと.キシロー   スがかなり存在するにもかかわらず,すべてグルコー   スとして定量したためである。  

3.2.2 セルラーゼ糖化による苛性ソーダ前処理試料  

中の構成多糖の変化   

苛性ソーダ前処理試料中の多糖が,処理時間ととも   にどのように変化するかを,試料中に残存する多糖を   分析することにより調べ第3表に示した。試料中の多  

糖の主体はキシランと主にセルロースを構成するグル  

カンであるが,この実験に使用したセルラーゼはキン   ランも良くI酎ヒし,6時間で50%が糖化され,72時間   で兄の残存量となった。これに対して.グルカンでは   6時間で22%しか糖化されず.72時間でも約焔が残る。  

第甘嘉1%苛性ソーダ前処理試料中の多糖類のセルラーゼ糖化による変化  

構成中性多糖(残存率)  

糖化時間  

hr  

ラムナン  アラビナン  キシラン  マンナン  ガラクタン  グルカン  

78.T(100)  

糾.5(71.1)  

49.8(朗.9)  

44.5(≡道,0)  

37.1(48.3)  

30.4(39.6)  

0  0.2(100) 1.】(1〔旧)22.8(100)1.7(100) 0.9(100) 50.0(100)  

0.7(78)  38.8(78)  

0.6(67) 36.5(73)  

0.4〔舶)  33.7(67)  

0.4(44)  29.0(58)  

0,3(3:j)  23_4(47)  

6  0.3(150) 1.3(118)1l.4(別) 2.0(118′)  

12  0.2(100) 0.8(75)10.3(45)1.4(82)  

24  0.1(50)  0.6(55) 臥6(38) 1.1(65)  

亜  0.1(50)  0.4(36) 6.1(27) 1▲1(65)  

72  痕跡(0)  仇4(36) 5.3(23) 1.0(59)  

前処理試料に対する%.()は試料の各多糖に対する%  

第4嘉1%苛性ソーダ処理試料のセルラーゼ糖化液中の中性格組成(%)  

ラムナン  アうビナン  キジラン  マンナン  ガラクタン  グルカン  

7 6 7 9 9  0 爪U O O O   Q︶ q︶ q︶ ¢U ハJ  ・■1 8 2 3 nV  2 2 りJ 4 一hJ   

∧U ハU <U O O   9 7 7 nO 3  g ll12迅17   nO 2 0 ウ﹈ 0  1 2 2 3 3   g O 3 nO 3  2 3 3 3 4   5 ︻dノ 1 8 丁  7 1 4 9・﹂︼   l l l ワW  

61224亜72  

(6)

シラカンパ材のセルラーゼによ多糖化   

策5義 水飛煮による試料中の成分組成の変化  

291  

脚温度 牌pH7セ封レ塞  

隕成中世多糖  

℃  

ラ、ムナン アラビナン ヰシラン マンナン ガラクタン グルカン   

未処理1払  ちa(価)仇ユ(1師)11(】00)228て1伽)2・8ル師)l‖(1開)qn5〔㈹ 7月・l亡1師)1g▼3(1(貯)92■4  

抑蹄臥紺野6897矧  

郷⁝叫 榔 肌   

用鯉70鑓柁4972射  

躯 泌 耶 87   

蝕 姻d33g訂396135  

6 5 0 仝け 8 2 J 糸 2 つー⁝一し L l − nV  

叫  ハ≠ ︑小  い=   

.■ ︑■ ・ ︑・︑りし ・・l  ■︑﹁J  

L hU L 打︶ l甘心O ︹ひ ▲・  

即  断  策 33   

口占 ヮー∩と︻+∩と l J l l  

乃 ︑為 ほ 沌   

サJ 2 7 5 1 8 5 3  

12()  

14(〉  

160  

1朝  

⊥  丸 ⁚V =︑   

19Zlは別1隠狙廿   

抑.5 4.5  

鋸U7 31  

酪.5 3.0  

57.5 3Ⅷ  

蒸煮時間:1hr  

収率:末弟煮脱脂試料に対する髄  

成分値二上段は各兼患済み試料に対する%.下段は兼薦煮脱脂試料に対する%  

(〉は未発素腹脂試料の各成分に対する%  

合計が1鮒℃のとき弧7%,Ⅰ80℃のとき97.5%と大き   く,シュウ醒前処理のと毒と異なりアセチル基が凄と   んど脱解している、。   

3.3.2 水素煮温度および糖化処理時間と糖化率   12β℃から1800cまでの各種最高温度で素意前処理し   た試料を72時間まで棒化処理した結果を欝6泰に示し   た。糖化率は試料全体の減量で測定した値であるので,  

試料中由糖類のみめ減少として計算すると右欄の値と  

なる。ユ80℃蒸煮試料でほ,多糖の59.7%が焉酎ヒされ   た。こゐ試料は第5蓑で示したが,議案処理で多糖¢  

43鞘が低分子化され抽出されている。残存した57%の   うち59.7%がここで糖化されたのだから一重郡で約75   鱒が低分子軋埠化されたことになり.多糖の低分子   化条件として優れた方法である。然しl水素煮液の処   理法や高温でのベントサンのフルフラール化など.今  

後処理条件について割こ研究が必要である℃   

第7表に糖化処理時間と糖化率の関係を示した。開   始から24時蘭で,72暗闇までの糖化呈の約半分が糖化   される凸亜時間までは,ほぼ直線的に毒酎ヒ率は同上す   るが以後は遅くなら亜時間から柁時間までの24時間の   糖化率は.初めの24時間の1/5以下である。72時間以   上では効率の問題だけでなく.雑菌による汚染の間堵   が起こる。   

試料のメッシュを小さくす尋と糖化が早まることも  

見出もているし▲1),第2褒で示したが1%苛性ソーダ   前処理試料では,72時間の最終糖化率は殆ど変わらな  

いのに,4時阻までの初期の糖化率が大きく,反応速  

第6真 水議案前処理温度の異なる試料の糖化率   前処理温度   糖化率  

℃   試料に対する% 構成多糖に対する%  

理 処2048飢80  

束1 1 1 1  

6 ごU nJV −hU 2  軋9.ン 1941亜   0 6 6 ウん 7  

臥13訂57鯛  

糖化時間:72時間  

第7衰180℃,1時間水素煮試料の司郎ヒ処理時間  

と糖化率   糖化時間  

br   試料に対する% 構成多糖碇対する%  

2 6 ∩▲U qU 7  

八け 八b Q︶ 4 9    1 つ︸ ﹁a ra  

﹁∂ ︵‖V 2 3 2  ・4−ク︸ l aJ 3  1 2 3 ■A▲  

4 1224亜 72  

庶が非常に異なる。処断こよる細胞壁構造変化が襲う   ためと考えられるが,試料の形状の問題とともに,処  

理時間についても吏に検討が必要である。 

4 結   論  

シラカンパ材は.沸騰潟浴中での1貼苛性ソーダ前  

37   

(7)

三宅基美・市川和義・中島洋幸・奥山 竜  

2翫≡  

処理や.160〜180℃での水煮貴所処理などの筒単な前   処理により,セルラーゼに対する反応性が著しく高ま   る。両処理とも処理済み試料の約45軋処理済み試料   申の糖類のみに対して言えぽ60%が糖化される。  

1%苛性ソーダ前処理でほ試料の20%嵐1邸℃の   水菜煮では30%強が分解抽出される。これの主体は糖  

類であるめで】この節処理彼の取り扱いの研寒が必要  

である。水素煮前処理液の方が取り扱い易い。また一  

この場合高温ではベントサンからのフルフラールの生  

成について注意する必要がある。   

まぁこの二つの前処理ではセルラーゼ権化反応の  

活性を高吟るが,シュウ酸処芦別ま前処理法としては効  

果がない。前処理により反応性が高まる原因が細胞壁   からの成分脱離によ恕細孔の生成とすれば.この結果  

ほ菜膚する。キシランのアセチル基がセルラーゼの活   性を阻害している可能性が高い。   

シ=Lウ板前処理はキシランを選択的に分解袖出する   ので,キシリトール製造法としで利用出来ると思われ   る。  

参 考 文 献   

1)志水一允:木材学会鼠31,783(1鱒5)  

2)斉藤直人ら:木材学会北音読,16,ヰ9(19弘)  

3)安久津 女ら:同ヒ,16,53(1g由)  

4)讃廉直人達藤 尾安久津 久,葛西 章:同    上17.65(19拓)  

5)遠藤 展,安久津 久,森山 実二同上,18,53   

(1986)  

る)小林達吉.田淵武士:農芸化学会誌,28,171  

〔1954)  

7)Saeman.J.F.:Moore,W.E.;Mit(血11.R,   

レMill紺.M.Å∴Tappi,汎336(19細  

8)Borchar妹L,G.;Plper.C.Ⅴ∴ Tappi,53.  

257(197D〕  

9)Brownir唱.H.I」.:いMeb旭dsofwo(うd(座一口i   Stry VOl.IT Interscience Publishers.1967,  

P、653.  

1q)三宅基夫1奥山 寛,寺沢 案二北大演習林研乳  

3l.115(柑74)  

11)三宅基夫:木材学会北支講、19,1(19釘)  

SⅦmm8ry  

As a run(1a爪enLalstudy()n utllizati(】n(〕∫  

w80d for biomass,Sbirakanba〔放と匹ねpZα己y【  

β鳥γ批)wnod was suりjecLed to 肌Zymatic   sa(:Charification with ce11ulase. Shirak那1ba   woαd was pr飢reated wjth忌日dium hydroxidモ   Or DXalic acid aqueous s⊂11ution and ′water   cookingatelev白もed ternpera山res t(〕investlgate   their e打e亡もOnもhe extent Df erlZyma山九ydro   1y8is.Pretre且Lment with ロス.alic acld had   no effect but those with sodium hydreLXide   sげIutjon anrlwaLerご粥k血g h且d pr8nnunCed  

efreCt呂 ロn eTlオy汀18ti【:Sa(:(:上Ia州iぐ】且tion with   eellulase.1tis pTeSume止tllat【1if如erlL efrect  

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ー38  

参照

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