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計に関するアンケート調査研究に基づいて

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(1)

計に関するアンケート調査研究に基づいて

著者 杉山 晶子

雑誌名 経営論集

号 73

ページ 165‑183

発行年 2009‑03

URL http://id.nii.ac.jp/1060/00004572/

Creative Commons : 表示 ‑ 非営利 ‑ 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by‑nc‑nd/3.0/deed.ja

(2)

退職給付制度設計の現状分析

-2008年度退職給付会計に関するアンケート調査研究に基づいて-

杉 山 晶 子

序論

1. 退職給付制度の採用状況 1-1.業種に基づく採用状況 1-2.会社規模に基づく採用状況 2. 退職給付会計基準導入による影響 2-1. 退職給付債務を開示することの影響 2-2. 損金不算入の妥当性

3. 税効果会計の適用効果 3-1. 繰延税金資産の資産性 3-2. 繰延税金資産の金額的重要性 結論

アンケート項目の集計結果

序論

平成10年6月に公表された「退職給付に係る会計基準」は、確定給付型の企業年金制度を前提と した会計処理を定めたものである。当時、積立てた資産の運用利回りの低下や資産の含み損により、

将来の年金給付に必要な資産の確保に懸念が生じていることが指摘されていた。また、当該資金の 不足は企業の年金コストの増加をもたらし、ひいては財政状況を悪化させるおそれがあるとして、

企業年金に係る情報の重要性が指摘されていた。同基準は、平成12年4月1日以後に開始された事 業年度から適用されており、平成20年3月期現在で適用後8年を経過している。なお、平成11年4 月1日以後開始する事業年度から税効果会計基準が導入されており、退職職給付引当金(要支給額 を除く)については法人税法上損金不算入の扱いであることから、繰延税金資産が計上されること となる。

その後、退職給付制度については、平成13年6月に制定された確定給付企業年金法(平成13年法律 第50号)により、平成14年4月1日から確定給付年金制度が導入されている。さらに、平成13年6月 には確定拠出年金法(平成13年法律第8号)が制定され、同年10月1日から確定拠出年金制度が導入 されている。

(3)

確定給付型の年金制度においては、会社が確定した額の年金を加入者である従業員の退職後に支 給することとなるため、年金資産の運用リスクは会社の負担となる。これに対して、確定拠出型の 年金制度においては、会社は確定した掛金を拠出するものの運用リスクは加入者が負うこととなる。

これらの法律の制定により、従来の厚生年金基金制度や税制適格年金制度を含めた確定給付型の 退職給付制度間での移行や、確定給付型の退職給付制度から確定拠出年金制度への移行等が可能と なった(『企業会計基準適用指針第1号「退職給付制度間の移行等に関する会計処理」』1項)。

本稿の研究目的は、退職給付制度の転換期における「退職給付に係る会計基準」導入による影響 と退職給付制度設計の関係、および退職給付制度とそれを採用する会社の特徴を明らかにすること である。研究方法は、理論的考察およびアンケート調査分析結果とヒアリング調査結果による実証 的考察によるものとする。

本稿で用いるアンケ-ト調査研究は、2008年8月29日に産業経理協会会員会社561社を対象として 実施したものである。対象会社に趣旨書および質問票をファクシミリで送付し、回答締切日を9月 10日とした。回答会社数は218社であり、回答率は39%であった。調査項目については、事前に2社 に対してヒアリング調査を実施することによって調査内容の有効性を検討している。また、分析の 精度を高めるために、回収した質問票の中から典型的な回答を示した4社を選択し事後ヒアリング調 査を実施している。4社の選択基準は、①企業年金制度としていわゆる「日本版401k」を採用してい るのか「確定給付企業年金」を採用しているのかということと、②退職給付引当金に係る繰延税金 資産の損金不算入の是非である。調査項目の集計結果は、本稿末尾に掲載した。なお、本アンケ-

ト調査研究およびヒアリング調査は、(財)産業経理協会の調査研究委員会が実施したものである(注)

図1.分析対象項目の構成図

(注)調査委員会のメンバーは、吉岡正道(東京理科大学)、杉山晶子(東洋大学)、徳前元徳(福井県立大学)である。

本稿では、調査項目の中から研究目的に関連する項目を選択して分析する。すなわち、【問4. 退

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(4)

職給付制度の採用状況】を分析軸として、企業特性を示す【問1. 業種】【問2. 売上高】【問3. 資 本金】、退職給付会計基準導入による影響と効果を示す【問10. 損金不算入の妥当性】【問12. 退職 給付会計基準導入の影響】【問13. 退職給付引当金に係る資産性】を主な分析対象項目とする。とり わけ【問12. 退職給付会計基準導入の影響】については、税効果会計の適用との関連も含めて多角 的に分析することとする(「分析対象項目の構成図」参照)。

1. 退職給付制度の採用状況 1-1. 業種に基づく採用状況

【問4.退職給付制度の採用状況】の集計結果は、「表1」に示すとおりである。すなわち、「日 本版401k」および「確定給付企業年金」の採用が増加しているとともに、「従業員退職一時金」制度 の採用が減少している。また、【問4】は、複数回答可であり、同質問項目の集計結果より1社が複 数の企業年金制度を採用していることが明らかとなった。日本版401kは確定拠出型の年金制度であ り、会社は確定した掛金を拠出するものの運用リスクは加入者が負うこととなる。

表1.退職給付制度の採用状況

<変更前> <変更後>

1.確定拠出型年金制度

(1)日本版401k 2社 62社

(2)中小企業退職金共済 1社 1社 2.確定給付型年金制度

(1)適格退職年金 131社 35社

(2)厚生年金基金 71社 19社

(3)確定給付企業年金 21社 102社 3.退職一時金制度

(1)従業員退職一時金 141社 126社 (2)役員退職慰労金 102社 52社 (3) 臨時割増退職金 29社 25社 4.その他( ) 1社 13社

5.変更なし 35社

退職給付制度の採用状況を【問1. 業種】との関連で分析した結果が「表2」である。本稿の末 尾に示されているとおり、調査対象会社は様々な業種に属していることから業種ごとのサンプル数 が少ない。したがって、「表2」では比較的サンプル数が確保されている業種のみを抽出している。

「表2」によれば、企業年金制度としては総体的にみて確定給付企業年金の採用が多くなっており、

その採用割合が高いのは「食品」「化学」「建設」「機械」「その他製造」である。

これに対して、「精密機器」と「商業」に属する会社は確定給付企業年金よりも日本版401k の採 用が多くなっているのが特徴である。

(5)

表2.業種別退職給付制度の採用状況

日本版401k 確定給付企業年金 従業員退職一時金

建設 3社 6社 8社

食品 4社 9社 10社

化学 9社 16社 14社

機械 0社 5社 4社

電気機器 9社 12社 14社

精密機器 5社 3社 5社

その他製造 2社 5社 7社

商業 11社 5社 16社

金融・保険 3社 4社 4社

サービス 2社 4社 4社

さらに、企業年金制度として日本版401kのみを採用している会社は16社、確定給付企業年金のみ を採用している会社は56社であった。前者の主な内訳としては「商業(5社)」および「電気機器(3 社)」であり、後者の主な内訳としては「電気機器(7社)」「食品(5社)」「化学(5社)」「その他製 造(5社)」であった。

業種ごとのサンプル数が限られてはいるものの、かつての終身雇用システムが変容している会社 においては、ポータビリティが高い401kは理にかなっているといえる。また、会社自体が年金の運 用リスクを負う「確定給付型企業年金」よりも確定金額を拠出すればその後のリスクは従業員が負 担する「確定拠出型企業年金」は、会社にとってリスクの負担が少ない年金制度である。したがっ て、年金資産の運用益が十分に見込まれないような状況下において、日本版401kは会社が年金制度 設計を考えたときにひとつの選択肢として考慮されるものと解される。

1-2. 会社規模に基づく採用状況

退職給付制度の採用状況を【問2. 売上高】および【問3. 資本金】の規模との関連で分析した 結果は、「グラフ1」および「グラフ2」のとおりである。便宜上、売上高については300,000百万 円以上を大規模会社、50,000百万円以上~300,000百万円未満を中規模会社、50,000百万円未満を小 規模会社として区分した。資本金については、30,000百万円以上を大規模会社、5,000百万円以上~

30,000百万円未満を中規模会社、5,000百万円未満を小規模会社として区分した。

「グラフ1」および「グラフ2」からわかることは、売上高の規模が小さい会社ほど401kの採用が やや多くなっており、資本金の規模においても小規模区分である「3,000百万円未満」の会社におい て401kの採用が相対的に多いということである。

(6)

グラフ1. 売上高の規模と採用年金制度(同時採用を含む)

グラフ2. 資本金の規模と採用年金制度(同時採用を含む)

さらに、企業年金制度として日本版401kのみを採用している16社および確定給付企業年金のみを 採用している56社について分析したところ、売上高および資本金ともに規模が大きいほど確定給付 企業年金を採用し、規模が小さいほど日本版401kの採用が多いことが明らかであった(「表3」「表 4」参照)。したがって、売上高および資本金の規模が大きい会社ほど年金資産の運用リスクを吸収 し易いと認識していることから、確定給付企業年金の採用が多いものと解される。

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(7)

表3. 売上高の規模と採用年金制度

(単位:百万円)

売上高

年金制度 50,000 未満 50,000 以上~

300,000 未満 300,000 以上

401kのみ 8社 6社 2社

確定給付のみ 14 社 18 社 25 社

表4. 資本金の規模と採用年金制度

(単位:百万円)

資本金

年金制度 5,000 未満 5,000 以上~

30,000 未満 30,000 以上

401kのみ 9社 3社 4社

確定給付のみ 12 社 22 社 22 社

以上、退職給付制度の採用状況および採用状況に影響を及ぼす要因を分析した結果、以下のこと が明らかとなった。

① 企業年金制度としては、確定給付企業年金が最も多く採用されていると同時に、確定拠出型 年金制度である日本版401kの採用も増加している。また、退職一時金制度としては従業員退職 一時金の採用が多いものの、やや減少傾向にある。

② 業種別分析の結果、401k の採用が多いのは「精密機器」と「商業」、確定給付企業年金の採 用が特に多いのは「食品」「化学」「建設」「機械」「その他製造」である。

③ 会社の規模別分析の結果、売上高および資本金ともに規模が大きいほど確定給付企業年金が 採用され、規模が小さいほど日本版401kの採用が多い傾向にある。

なお、退職給付制度の移行の経緯に関するヒアリング調査結果は、以下に示すとおりである(吉 岡=徳前=杉山[2009]pp.179-182)。

A

社は、食品製造販売業を営む会社である。A社は、従来確定給付型年金制度である「厚生 年金基金」、および退職一時金制度として「従業員退職一時金」を採用していた。しかし、「厚 生年金基金」から「確定給付企業年金制度」に移行する場合、厚生年金基金の給付のうち代行 部分が国の厚生年金保険へ戻し入れが認められるので、これに替えて「確定給付企業年金」へ 移行するとともに「従業員退職一時金」については存続した。

会社にとっては、負担の面からは確定拠出型年金制度であるいわゆる「日本版401k」を採用 したほうが好ましい。しかし、「日本版401k」を採用する場合の社員の教育を含め時期尚早と判 断した。

B

社は、鉄鋼業を中心とする製造業務を営む会社である。B社は、A社と同様の経緯で従来 採用していた「厚生年金基金」から「確定給付企業年金」へ移行した。また、同社は、退職一

(8)

時金制度として「従業員退職一時金」「臨時割増退職金」も併せて採用している。

「確定給付企業年金」へ移行した理由は、ひとつには鉄鋼業は古い業種であり、退職後も含 めて社員の福利厚生が手厚いためである。また、いわゆる「日本版401k」は自己責任に依存す る部分が大きく

B

社の社員にはふさわしいとはいえないと判断したためである。なお、同社は

「確定給付企業年金」を導入するにあたって、キャッシュバランスプランにより金利変動を盛 り込んで会社のリスクの軽減を図っている。

C

社は、主として外食産業を営む会社である。従来は、確定給付型年金制度である「適格退 職年金」と、退職一時金制度である「従業員退職一時金」および「役員退職慰労金」を採用して いた。現在は、いわゆる「日本版401k」および「従業員退職一時金」と「前払退職金」を採用し ている。支給割合としては、それぞれ4割、3割、3割である。C社は、確定給付型年金制度 である「適格退職年金」の廃止までに3年を要した。C社にとって、制度改正は退職給付見直 しのよい機会となったと考えている。

C

社は業務の特性上中途採用が多いことから、ポータビリティがある「日本版401k」は会社 および従業員の双方にとって好ましい制度であると考えている。また、確定給付型退職給付制 度については、将来の給付債務における負の部分を会社が確実にカバーする見通しが立たない ことから採用しないこととした。なお、「日本版401k」は年金資産の運用機関が必要であること、

投資ファンドに制限があることなどの点で、米国の401kと比較して政府の関与が大きいと感じ ている。

2.退職給付会計基準導入による影響 2-1. 退職給付債務を開示することの影響

退職給付債務は、退職給付のうち認識時点までに発生していると認められるものをいい、割引計 算により測定される(「退職給付に係る会計基準」一の1)。従来は、将来の退職時に見込まれる給 付の総額を認識していなかったことから、退職給付会計基準の導入によって従来の会計処理では表 面化しなかった退職年金に係る積み立て不足が顕著化されることとなった。退職給付に係る負債は、

貸借対照表上「退職給付引当金」として計上される(「退職給付に係る会計基準」四の1)。一方、

退職給付引当金については税効果会計が適用され、繰延税金資産が計上されることから、これによっ て財務諸表上の当期純利益に与える影響は緩和されたといえる。

なお、退職給付債務は割引計算により測定されることから、採用された割引率によりその金額が 左右されることとなる。平成20年7月に公表された『企業会計基準第19号「退職給付に係る会計基 準」の一部改正(その3)』は、割引率の取扱いについて同注解(注6)を「割引率の基礎とする安

(9)

全性の高い長期の債権の利回りとは、期末における長期の国債、政府機関債及び優良社債の利回り をいう」と改めた。すなわち、同改正は国際的なコンバージェンスを視野に入れて、割引率は期末 における利回りを基礎とすることを明示したのである(同基準11項)。同会計基準は、平成21年4月 1日以後開始する事業年度の年度末の財務諸表から適用されることとなっており、早期適用も認め られている。

【問12. 退職給付基準導入の影響】は、同基準導入時の影響の度合を尋ねている。同項目の集計 結果、8割近くの会社が影響は大きかったと回答している。【問12】を採用している企業年金制度と の関係で分析したところ、会社が採用している年金制度に拘らず、同基準の導入による影響は大き かったといえる。企業年金制度として日本版401kのみを採用している16社および確定給付企業年金 のみを採用している56社について分析した結果、確定給付年金制度のみを採用している会社におい て同基準導入の影響はより大きいという結果となっている。ただし、両者の傾向に違いはみられな かった。

つぎに、【問12】を【問2. 売上高】【問3. 資本金】の規模との関係で分析したところ、売上高 および資本金ともに規模が大きいほど退職給付会計基準導入の影響が大きいという結果となった

(「グラフ3」「グラフ4」)。

グラフ3. 退職給付会計基準導入による影響と売上高の規模

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(10)

グラフ4. 退職給付基準導入の影響と資本金規模

上述したように、退職給付引当金については繰延税金資産が計上されることから、【問12】を【問 6. 繰延税金資産の額の重要性】との関連で分析した。その結果、同基準導入の影響が「大」ない し「概ね大」である会社は、その8割以上が繰延税金資産の額の重要性が高いと回答していること がわかる(「グラフ5」)。

グラフ5. 退職給付基準導入による影響と繰延税金資産の額の重要性

さらに、【問12】を【問8. 年金資産の期待運用収益】との関係で分析したところ、同基準導入に よる影響が大きい会社については、運用状況が良好である会社が3割弱含まれていた。ただし、影

4 5

24 47

4 8

45 18

1 14

7 7

3 5

7 8

0% 20% 40% 60% 80% 100%

4.影響小 3.影響概ね小 2.概ね大 1.影響大

(数値は会社数を示す)

1.重要性大 2.概ね大 3.概ね小 4.重要性小 㪈㪍

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(11)

響の度合があまりに大きいことから運用収益の良し悪しによる違いがみられない(「グラフ6」)。

グラフ6. 退職給付会計基準導入による影響と年金資産の運用実績

また、企業年金制度として日本版401kのみを採用している16社および確定給付企業年金のみを採 用している56社について【問12. 退職給付会計基準導入の影響】との関係を分析したところ、採用 している企業年金制度に拘らず退職給付会計基準導入による影響は大きいという結果となった。

退職給付会計基準の導入による影響に関するヒアリング調査の結果は、以下のようであった(吉 岡=徳前=杉山[2009])。なお、調査対象の4社はいずれも導入の影響が大きかった会社である。

A

社にとって、退職給付会計基準導入の影響は大きかった。繰延税金資産が計上されること で当該影響を抑えることが可能となったことから、税効果会計の適用は好ましいことであった。

したがって、A社にとって退職給付引当金に係る繰延税金資産の金額的重要性も高く、繰延税 金資産のなかでは最大の金額となっている。なお、退職給付会計基準の導入は、必要な退職給 付金の額が明確になったという点から歓迎すべきことであったと認識している。

B

社にとって、退職給付会計基準の導入に伴って顕在化された退職一時金あるいは退職年金 に係る積立不足の影響は大きいものであった。B社は、導入の影響が大きいことを予測してい たため、退職給付債務はあらかじめ信託銀行に依頼して個々の従業員ごとに計算している。退 職給付債務の計算を外注している理由は、専門家によるもののほうが監査に際して合意を得や すいことと、内部統制への対応を考慮したことによるものである。

C

社にとって、退職給付会計基準の導入に伴って顕在化された退職金あるいは退職年金に関 わる積立不足の影響は大きいものであった。なお、退職給付債務の計算は、勤務年数、残存勤

1 1

6 22 16

4

19 39 33

3 5 17 21

0% 20% 40% 60% 80% 100%

4.影響小 3.概ね小 2.概ね大 1.影響大

(数値は会社数を示す)

1.上がっている 2.概ね上がっている 3.あまり上がっていない 4.上がっていない

(12)

務年数、退職給付見込額等について標準的数値をもとに社内で専用ソフトを用いて計算してい る。外注するとおよそ3ヶ月を要することと、コストの負担を考慮したためである。

D

社にとって、退職給付会計基準の導入に伴う影響は大きいものであった。したがって、退 職給付引当金に係る繰延税金資産の金額の重要性も高いものとなっている。

2-2. 損金不算入の妥当性

【問10. 損金不算入の妥当性】は、退職給付引当金(要支給額を除く)が法人税法上損金算入を 認められていないことについての意識調査である。同項目の集計結果によれば、5割強の会社が「妥 当性がある」と答えており、「妥当性がない」とした3割5分の会社を大きく上回った。

【問10】を【問6. 繰延税金資産の額の重要性】との関連で分析したところ、退職給付引当金に 係る繰延税金資産の額の重要性が高い会社の方ほうがやや「妥当性なし」の回答が多くみられたも のの、重要性が低い会社と比べて特筆すべき差異はみられなかった(「グラフ7」参照)。また、【問 12. 退職給付会計基準導入の影響】と【問10. 損金不算入の妥当性】との間にも、退職給付会計基 準導入の影響が大きい会社のほうがやや「妥当性なし」の回答が多くみられたものの、影響が小さ い会社と比べて大きな違いはみられなかった(「グラフ8」参照)。

グラフ7. 繰延税金資産の額の重要性と損金不算入の妥当性

31 82

18 56

4 14

0% 20% 40% 60% 80% 100%

重要性小 重要性大

(数値は会社数を示す)

1.妥当性あり 2.妥当性なし 3.その他

(13)

グラフ8. 退職給付会計基準導入による影響と損金不算入の妥当性

そこで、企業年金制度として日本版401kのみを採用している16社と、確定給付企業年金のみを採 用している56社について【問10】の回答状況を集計したところ、日本版401kのみを採用している会 社は損金不算入の妥当性について賛否両論であるのに対して、確定給付企業年金のみを採用してい る会社は損金不算入の妥当性をより支持する傾向にあることが明らかとなった(「表5」)。

表5. 損金不算入の妥当性と採用年金制度

年金制度 妥当性 1.妥当性あり 2.妥当性なし 3.その他

日本版 401kのみ 7社 7社 1社

確定給付企業年金のみ 32 社 17 社 6社

退職給付引当金(要支給額を除く)が損金不算入であることに関するヒアリング調査結果は、以 下のとおりである(吉岡=徳前=杉山[2009]pp.179-182)。

A

社は、退職給付引当金(要支給額を除く)の損金不算入については、妥当性がないとの意 見をもっている。なぜならば、社員は必ず退職を迎えるものであることから確実に支払われる こととなっている退職給付引当金は損金算入されるべきものと考えるからである。

B

社は退職給付引当金(要支給額を除く)が損金不算入であることについては、現金収支の 裏づけを重視する税法の考え方からすればやむをえないとの認識をもっている。

C

社にとっては、退職給付引当金に係る繰延税金資産の金額の重要性も高いものとなってい るものの、退職給付引当金(要支給額を除く)の損金不算入については妥当性があると認識し ている。しかし、C社にとって退職給付引当金の額は大きいことから、そのうちの何割かでも 損金不算入が認められるようになればよいと考えている。

D

社は、退職給付引当金(要支給額を除く)の損金不算入は妥当性がないとの意見をもって

6 32 42

7 30 50

5 9 18

4 7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

3.その他 2.妥当性なし 1.妥当性あり

(数値は会社数を示す)

1.影響大 2.概ね大 3.影響概ね小 4.影響小

(14)

いる。なぜならば、退職給付会計基準の導入前に損金算入が認められていた「退職給与引当金」

と現行の「退職給付引当金」とは同じ性質のものと考えるからである。また、社員はいつか必 ず退職を迎えるものであることから、退職給付引当金は会社が存続する限りにおいて支払うこ ととなる確定した債務と同様であると認識しているからである。

3. 税効果会計の適用効果 3-1. 繰延税金資産の資産性

ここでは、退職給付引当金に対して税効果会計が適用されていることの効果を分析することとす る。まず、【問9. 退職給付引当金勘定の性質】の集計結果(複数回答可)より、退職給付引当金に 係る繰延税金資産を資産として計上する効果について、7割5分以上の会社が「1.将来のキャッ シュ・アウトフローの減額を当期の資産として計上している」と回答している。他に、1割強の会社 がそれぞれ「2. 将来のキャッシュ・インフローの増額を当期の資産として計上している」「3.そ の他」を選択している。

つぎに、【問13. 退職給付引当金に係る資産性】において退職給付引当金に係る繰延税金資産の資 産性について尋ねたところ、8割近くの会社が「1.資産性があると考える」もしくは「2.概ね 資産性があると考える」を選択している。退職給付引当金に係る繰延税金資産は、企業が継続する 限り長期にわたるが将来解消され、将来の税金負担を軽減する効果を有するものとされていること から、回収可能性があると判断できるものとされている(「税効果会計に関する

Q & A」)。したがっ

て、退職給付引当金に係る繰延税金資産の資産性については、上記集計結果にみるように大半の会 社の了解が得られているものと解される。

さらに、【問9】と【問13】との関係を分析したところ、以下のことが明らかとなった。すなわち、

退職給付引当金に係る繰延税金資産の資産性に肯定的な会社は、その8割以上が当該項目を「1.

将来のキャッシュ・アウトフローの減額を当期の資産として計上している」としてとらえているのに 対して、資産性に否定的な会社では5割程度の選択率であった(「グラフ9」参照)。これは、退職 給付引当金に係る繰延税金資産の資産性に肯定的な会社のほうが、当該項目の回収可能性に懸念が ないためと解される。

(15)

グラフ9.退職給付引当金に係る繰延税金の資産性の有無と計上効果

3-2. 繰延税金資産の金額的重要性

【問6. 繰延税金資産の額の重要性】は、繰延税金資産の金額的重要性を尋ねている。当該項目 を集計した結果、7割以上の会社が「1.重要性大」もしくは「2.概ね大」と回答している。ま た、【問6】を【問13. 退職給付引当金に係る資産性】との関連で分析したところ、退職給付引当金 に係る繰延税金資産の金額的重要性が高い会社ほどその資産性をより強く認識する傾向がみられた

(「グラフ10」参照)。

グラフ10. 退職給付引当金に係る繰延税金資産の資産性と額の重要性 3

17 72 73

1

5

7 12

5 8

5 4

0% 20% 40% 60% 80% 100%

4.資産性なし 3.概ねなし 2.概ねあり 1.資産性あり

(数値は会社数を示す)

1.キャッシュアウトフローの減額 2.キャッシュインフローの増額 3.その他

1 6

33 39

2

13

32 28

1

7 8 13

5

5 7 7

0% 20% 40% 60% 80% 100%

4.資産性なし 3.概ねなし 2.概ねあり 1.資産性あり

(数値は会社数を示す)

1.重要性大 2.概ね大 3.概ね小 4.重要性小

(16)

なお、企業年金制度として日本版401kのみを採用している16社と、確定給付企業年金のみを採用 している56社について【問13】の回答状況を集計したところ、日本版401kのみを採用している会社 で「退職給付引当金に係る繰延税金資産の資産性」に肯定的な会社は10社、否定的な会社は5社であっ た。これに対して、確定給付企業年金のみを採用している会社については、肯定的な会社が45社、

否定的な会社が10社であり、日本版401kのみを採用している会社に比べて「退職給付引当金に係る 繰延税金資産の資産性」を肯定的にとらえる度合が高いことがわかった(「表6」)。

表6. 退職給付に係る繰延税金資産の資産性と採用年金制度

年金制度 資産性 1.資産性あり 2.概ねあり 3.あまりない 4.資産性なし

日本版 401kのみ 5社 5社 4社 1社

確定給付企業年金のみ 28 社 17 社 8社 2社

結論

現在会社が採用する退職給付制度は、雇用状況の変化および年金資産の運用実績の見通しを含め て、本格的な見直しの時期を迎えているといえる。制度移行の理由は各会社の事情によって多様で あり、またその結果様々な選択の組合せがなされている。したがって、アンケート調査に回答した 会社の多くは、確定拠出型企業年金と確定給付型企業年金の双方を同時に選択しており、さらに従 業員退職一時金と併用している。

研究目的に即して、「退職給付に係る会計基準」導入の影響を企業特性および適用効果の側面から 分析するとともに、企業年金制度として「日本版401kのみを採用している会社」と「確定給付企業 年金のみを採用している会社」を抽出してこれを主な分析軸とした。その結果明らかとなったこと は、以下に示すとおりである。

<「退職給付に係る会計基準」導入の影響に関する全体的な分析結果>

① 売上高および資本金ともに規模が大きい会社ほど、退職給付会計基準導入の影響が大きい。

また、財務諸表に与える当該影響の度合は、税効果会計の適用により緩和されている。

② 退職給付会計基準の影響が大きい会社は、繰延税金資産の額の重要性も高い。

③ 退職給付引当金に係る繰延税金資産の資産性に肯定的な会社は、否定的な会社に比べて当該 項目を計上する効果を「1.将来のキャッシュ・アウトフローの減額を当期の資産として計上し ている」こととしてとらえている割合が高い。

④ 退職給付引当金に係る繰延税金資産の金額的重要性が高い会社ほど、その資産性をより肯定 的にとらえる傾向がみられる。

(17)

<採用している企業年金制度を軸とした分析結果>

① 企業年金制度としては、確定給付企業年金が最も多く採用されていると同時に、確定拠出型 年金制度である日本版401kの採用も増加している。また、退職一時金制度としては従業員退職 一時金の採用が多いものの、やや減少傾向にある。

② 業種別分析の結果、日本版401k の採用が多いのは「精密機器」と「商業」、確定給付企業年 金の採用が特に多いのは「食品」「化学」「建設」「機械」「その他製造」である。また、「電気機 器」は、日本版401kと確定給付企業年金の採用数が同程度である。

③ 売上高および資本金ともに規模が大きい会社ほど確定給付企業年金が採用され、規模が小さ い会社ほど日本版401kの採用が多い傾向にある。

④ 業種、売上高および資本金の規模以外に、企業年金制度として「確定給付企業年金のみを採 用している会社」と「日本版401kのみを採用している会社」との違いは、以下のとおりである。

すなわち、前者は後者に比べて「退職給付引当金に係る繰延税金資産」の額の重要性がより高 く、「退職給付引当金に係る繰延税金資産」の資産性をより肯定的にとらえている。また、前者 は後者よりも退職給付引当金(要支給額を除く)の損金不算入についての妥当性を認める傾向 が顕著である。

以上の分析結果より、「退職給付に係る会計基準」導入による影響は会社にとって大きいものであ り、情報開示と制度運用の両側面から重要性が高いものであるといえる。また、積立不足相当額を 示す退職給付引当金に対して計上される繰延税金資産については、金額的重要性が高く大半の会社 がその資産性を肯定的にとらえている。一方、退職給付引当金(要支給額を除く)が法人税法上損 金不算入であることについては、否定的な会社が相当数存在する。

分析の結果明らかとなった「確定給付企業年金のみを採用している会社」と「日本版401kのみを 採用している会社」の主な違いは、売上高および資本金の規模、業種、「退職給付引当金に係る繰延 税金資産」の資産性のとらえ方、退職給付引当金(要支給額を除く)の損金不算入についての考え 方である。退職給付会計基準の導入による影響は8割近くの会社にとって大きいものであることか ら、採用している企業年金制度の違い基づく特徴はとらえにくい状況にあるといえる。これらの事 項に加えて、ヒアリング調査からも明らかなように、制度設計に影響を及ぼす要因は会社ごとにま ちまちである。退職給付に係る制度設計については、企業規模や業種の特性、従業員の平均的な就 労年数、退職後の従業員に対する将来の年金支払能力、社風等、個々の会社に応じた条件に基づい てなされるものと解される。

(18)

アンケート項目の集計結果

【問1】貴社の業種を下記の日経分類の中からお選び下さい。

0.無回答 1.水産・農林 2.鉱業 3.建設 4.食品 5.繊維 3社(1.4%) 0社(0%) 1社(0.5%) 15 社(6.9%) 18 社(8.3%) 3社(1.4%)

6.パルプ・紙 7.化学 8.石油・石炭製品 9.ゴム製品 10.窯業 11.鉄鋼 2社(0.9%) 27 社(12.4%) 4社(1.8%) 1社(0.5%) 4社(1.8%) 4社(1.8%)

12.非鉄金属 13. 金属製品 14.機械 15.電気機器 16.輸送用機器 17. 精密機器 7社(3.2%) 3社(1.4%) 12 社(5.5%) 21 社(9.6%) 7社(3.2%) 6社(2.8%)

18.その他製造 19.商業 20.金融・保険 21. 不動産 22.陸運 23.海運 12 社(5.5%) 23 社(10.6%) 5社(2.3%) 6社(2.8%) 3社(1.4%) 1社(0.5%)

24.空運 25. 倉庫・運輸関係 26.通信 27.電気・ガス 28.サービス 1社(0.5%) 8社(3.7%) 6社(2.8%) 3社(1.4%) 12 社(5.5%)

合計 218 社

【問2】貴社の直近の売上高(個別財務諸表における直近の年度末)を教えてください。

平均 440,144 百万円

【問3】貴社の直近の資本金(個別財務諸表における直近の年度末)を教えてください。

平均 57,756 百万円

【問4】貴社が採用している退職給付制度は、どれに該当しますか。該当するものの番号を○で囲ってくださ い(複数回答可)。

<変更前> <変更後>

1.確定拠出型年金制度 1.確定拠出型年金制度

(1) 日本版 401k 2社 (1) 日本版 401k 62 社 (2) 中小企業退職金共済 1社 (2) 中小企業退職金共済 1社

2.確定給付型年金制度 2.確定給付型年金制度

(1) 適格退職年金 131 社 (1) 適格退職年金 35 社 平成 23 年に廃止 (2) 厚生年金基金 71 社 (2) 厚生年金基金 19 社

(3) 確定給付企業年金 21 社 (3) 確定給付企業年金 102 社

3.退職一時金制度 3.退職一時金制度

(1) 従業員退職一時金 141 社 (1) 従業員退職一時金 126 社 (2) 役員退職慰労金 102 社 (2) 役員退職慰労金 52 社 (3) 臨時割増退職金 29 社 (3) 臨時割増退職金 25 社 4.その他( ) 1社 4.その他( ) 13 社 5.変更なし 35 社

【問5】貴社は、退職給付債務をどのように計算されていますか。

0.無回答 11 社 (5.0%)

1.社内で、個々の従業員ごとに計算している 50 社 (22.9%)

2.社内で、勤務年数、残存勤務年数、退職給付見込額等について標準的数値を用いて

合理的に計算している 16 社 (7.3%)

3.外注して、個々の従業員ごとに計算している 77 社 (35.3%)

4.外注して、勤務年数、残存勤務年数、退職給付見込額等について標準的数値を用い

て合理的に計算している 57 社 (26.1%)

5.その他 ( ) 7社 (3.2%)

計 218 社(100.0%)

(19)

【問6】退職給付引当金に係る繰延税金資産の額は、貴社にとってどの程度の重要性を有していますか。

0.無回答 9社 (4.1%)

1.重要性大 81 社 (37.2%)

2.重要性概ね大 75 社 (34.4%)

3.重要性概ね小 29 社 (13.3%)

4.重要性小 24 社 (11.0)

計 218 社(100.0%)

【問7】退職給付引当金の予測値と実績値の乖離の度合いはいかがですか。

1.乖離している 18 社 (8.3%)

2.概ね乖離している 65 社 (29.8%)

3.あまり乖離していない 106 社 (48.6%)

4.乖離していない 14 社 (6.4%)

5.その他( ) 8社 (3.7%)

計 218 社(100.0%)

【問8】年金資産の期待運用収益はいかがですか。

0.無回答 31 社 (14.2%)

1.運用実績が上がっている 2社 (0.9%)

2.運用実績がおおむね上がっている 44 社 (20.2%)

3.運用実績があまり上がっていない 95 社 (43.6%)

4.運用実績が上がっていない 46 社 (21.1%)

計 218 社(100.0%)

【問9】退職給付引当金に係る繰延税金資産の資産として計上する効果について、貴社はどのように考えていま すか(複数回答可)。

0.無回答 6社 (2.8%)

1.将来のキャッシュ・アウトフロ-の減額を当期の資産として計上している 165 社 (75.7%)

2.将来のキャッシュ・インフロ-の増額を当期の資産として計上している 25 社 (11.5%)

3.その他( ) 22 社 (10.1%)

計 218 社(100.0%)

【問10】退職給付引当金(要支給額を除く)は、租税政策上、損金算入が認められていません。貴社はどのよ うに考えていますか。

0.無回答 7社 (3.2%)

1.妥当性がある 117 社 (53.7%)

2.妥当性がない 76 社 (34.9%)

3.その他( ) 18 社 (8.3%)

計 218 社(100.0%)

【問11】未認識過去勤務債務および未認識数理計算上の差異が財務諸表本体に計上されず注記となっているこ とについて、貴社はどのように考えていますか(複数回答可)。

1.財務諸表本体に計上するべきである 25 社 (11.7%)

2.注記による開示で充分である 179 社 (83.6%)

3.その他( ) 10 社 (4.7%)

計 214 社(100.0%)

(20)

【問12】貴社は、退職給付会計基準が導入されたことで、従来の会計処理では隠れていた退職金、退職年金に 関わる積立不足が顕著化されたといわれています。貴社における導入時の影響の度合いはいかがですか。

0.無回答 5社 (2.3%)

1.大 81 社 (37.2%)

2.概ね大 87 社 (40.0%)

3.概ね小 23 社 (14.7%)

4.小 13社 (6.0%)

計 218 社(100.0%)

【問13】貴社は、退職給付引当金に伴って発生する繰延税金資産に関して資産性があるとお考えですか。

0.無回答 5社 (2.3%)

1.資産性があると考える 88 社 (40.4%)

2.概ね資産性があると考える 82 社 (37.6%)

3.あまり資産性があるとは考えない 34 社 (15.6%)

4.資産性はないと考える 9社 (4.1%)

計 218 社(100.0%)

<参考文献>

・今福[2008]:今福愛志、「国際会計基準『従業員給付』の討議資料の問題提起-『給付約定の会計』への転換 の意義-」、『みずほ年金レポ-ト』。

・今福=五十嵐他[2001]:今福愛志=五十嵐邦正編著、『退職給付会計 制度・実務・分析』中央経済社。

・日高[2005]:日高大開、『退職給付制度の改廃等をめぐる税務』、(財)大蔵財務協会。

・今福[2000]:今福愛志、『企業年金の会計学』、新世社。

・杉山[2008]:杉山晶子、「税効果会計基準の適用効果-2008年度アンケート調査研究に基づいて-」『産業経理』

第68巻第3号、(財)産業経理協会。

・杉山[2006]:杉山晶子、「税効果会計基準の定着期における繰延税金資産の回収状況-2005年度アンケ-ト調 査研究に基づく分析-」、『産業経理』第65巻第4号、(財)産業経理協会。

・吉岡他[2004]:吉岡正道=杉山晶子=徳前元信他、「税効果会計に関するアンケ-ト調査-企業の意識調査-」、

『産業経理』第64巻第1号、(財)産経理協会。

・FASB, Statement of Financial Accounting Standards No.132 (revised edition), Employer’s Disclosure about Pensions and Other Postretirement Benefits, an amendment of FASB Statement No.87, 88 and 106, December 2003.

・IASB, Discussion Paper, Preliminary Views on Amendments to IASB 19 Employee Benefits, March 2008

(2009 年1月 13 日受理)

参照

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(1)  研究課題に関して、 資料を収集し、 実験、 測定、 調査、 実践を行い、 分析する能力を身につけて いる.