厚生労働科学研究費補助金 エイズ対策研究事業 MSM の HIV 感染対策の企画、実施、評価の体制整備に関する研究 感染症発生動向調査からみた MSM における HIV/AIDS を含む性感染症の発生動向 研究分担者:多田有希(国立感染症研究所感染症情報センター 第二室長) 研究要旨 今後の MSM における HIV/AIDS を含む性感染症対策に資することを目的に、2009 年度に「男性 同性間の HIV 感染対策とその介入効果に関する研究(研究代表者:市川誠一)」の分担研究として、 表題の「感染症法に基づいて実施されている感染症発生動向調査からみた MSM における HIV/AIDS を含む性感染症の発生動向」に関する研究を開始した。「感染症の予防及び感染症の患者に対す る医療に関する法律」に基づき実施されている感染症発生動向調査において、性的接触が感染経 路となる全数把握疾患の「同性間性的接触による感染と報告された男性」の発生動向が、MSM に おける性感染症の発生動向に近似すると考えられることから、その報告数の推移等を検討してい る。 同性間性的接触による感染と報告された全数把握 7 疾患の 2003~2011 年の報告数は、後天性免 疫不全症候群(HIV/AIDS)では、AIDS 未発症の HIV 感染者は 2008 年 790 例まで増加が続き 2009 年 698 例に減少した後 2010 年は増加し 755 例となったが、2011 年は減少して 726 例であった。 AIDS 患者は 2005 年を除いて増加が続き 2011 年は 263 例であった。A 型肝炎ではこの間には報告 がなかった。B 型肝炎では 7~23 例の範囲であり、2011 年が最多であった。C 型肝炎では 2003~ 2006 年は報告がなく、2007~2011 年は 1~3 例の報告であった。アメーバ赤痢では 73~91 例の範 囲であり、明らかな増減の傾向は認められなかった。ジアルジア症では 1~6 例の報告であった。 梅毒では 2003~2007 年には 52~71 例の範囲で推移し、2008 年 132 例に増加し、2009 年 160 例、 2010 年 147 例と横ばいであったが、2011 年は 233 例に増加した。 2009~2010 年 2 年間に、同性間性的接触による感染と報告された HIV/AIDS、B 型肝炎、梅毒、 アメーバ赤痢の男性の年齢分布(0~9 歳、10~89 歳は 5 歳毎、90 歳以上)は、HIV 感染者では 20 代後半~30 代後半、AIDS 患者では 30 後半、B 型肝炎では 20 代前半~30 代後半、アメーバ赤 痢では 30 代後半、梅毒では 20 代後半~30 代前半が多かった。同性間以外の性的接触による感染 と報告された男性と比べると、報告数のピークとなる年齢群や年齢中央値はやや若い傾向が認め られた。 2009~2010 年 2 年間に報告された HIV/AIDS の男性において、同性間性的接触による感染と報 告されたものの占める割合の全国値は、HIV/AIDS 全体では 51.5%(都道府県別では、0.0~80.0%)、 HIV 感染者では 73.3%(0.0~100.0%)、AIDS 患者では 66.7%(0.0~100.0%)であった。また、 HIV/AIDS 全体の報告のうち AIDS 患者の占める割合の全国値は、同性間性的接触による感染と報 告された者では 23.3%(都道府県別では、0.0~100.0%)、同性間性的接触以外による感染とさ れた者では 44.0%(0.0~100.0%)であった。 わが国の HIV/AIDS においては、MSM の感染者・患者を減らすことが何より緊急に必要であり、 その際には感染者・患者の疫学状況、感染経路等を踏まえ、各地域の特徴を知り、性感染症全体 として必要な対策を立案・実施することが重要である。
A.研究目的 後天性免疫不全症群(AIDS 未発症の HIV 感 染者及び AIDS 指標疾患を発病した AIDS 患 者:以下、HIV/AIDS)の発生動向調査は 1984 年に開始され、1989 年以降は「後天性免疫不 全症候群の予防に関する法律」(エイズ予防 法)に基づき、また 1999 年 4 月以降は「感染 症の予防及び感染症の患者に対する医療に関 する法律」(感染症法)に基づき、全数把握が 継続されている(凝固因子製剤による感染の 症例については別個の調査が行われている)。 感染症法に基づいて作成された「後天性免疫 不全症候群に関する特定感染症予防指針」に は、後天性免疫不全症候群の最大の感染経路 (以下、感染経路)が性的接触であること、 性感染症の罹患と HIV 感染の関係が深いこと 等から、予防及び医療の両面において、性感 染症対策との連携を図ることが重要である、 と述べられている。 このように、HIV/AIDS を含む性感染症につ いては、一疾患毎の対策にとどめず、同様の 感染経路による感染症として、性感染症全体 で捉えた対策を実施することが重要である。 そのため、本研究では、感染症法に基づいて 実施されている感染症発生動向調査から、性 的接触を感染経路とする疾患の発生動向を知 り、今後の MSM における HIV/AIDS を含む性感 染症対策に資することを目的とする。 B.研究方法 厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究 事業「男性同性間の HIV 感染対策とその介入 効果に関する研究」(研究代表者 市川誠一) の一部として、2009 年度に本研究を開始した。 2009 年度には、感染症発生動向調査から MSM における性感染症の発生状況の捕捉が可能か を検討した。その結果、定点把握疾患(性器 クラミジア症、性器ヘルペス、尖圭コンジロー マ、淋菌感染症)は、その届出内容が、男女 別・年齢群別の患者数のみであるため、MSM における発生状況の把握は不可能であった。 一方、性的接触が感染経路となる全数把握疾 患(HIV/AIDS、A 型,B 型,C 型肝炎、アメーバ 赤痢、ジアルジア症、梅毒)においては、「感 染経路が同性間性的接触によると報告された 男性」の動向をみることが、MSM における発 生動向の把握に近似するものと考えられ、そ れらの 2003~2008 年の年間報告数をみた。 2010 年度には、さらに 2010 年までの年間報 告数や年齢分布をみた。本分担研究では、こ れを継続し、さらに 2011 年までの年間報告数、 年齢分布に加え、都道府県毎の HIV/AIDS 男性 における同性間性的接触の占める割合、及び、 AIDS の占める割合を検討した。 感染症発生動向調査では、疾患毎に届出基 準があり、基準に合致するものが、所定の届 出様式により、診断した医師から保健所に届 け ら れ る (http://www.mhlw.go.jp/bunya/ kenkou/kekkaku-kansenshou11/01.html )。 また、1 年は第 1~52(53)疫学週とし、診断 日に基づき集計されている。そのため、エイ ズ発生動向調査の集計とは報告数が異なって いる。 報告数や報告内容は、追加や修正の報告等 により、変更される場合があり、集計日によ り若干異なる。今年度の研究では、2011 年報 告数のみ 2012 年 2 月 25 日現在、他は 2012 年 1 月 15 日現在報告データにより実施した。 感染経路の報告に関しては、多くは推定の 報告であること(HIV/AIDS は届出様式上推定 のみ。他の疾患は推定・確定を医師の判断で 選択するようになっている)、必ずしも十分な 問診の後に判断されたものではない場合もあ ると考えられること、このためもあり不明の 報告も少なくないこと等の制限があることに 注意が必要である。 都道府県別の集計については、対象とした 疾患のうち、HIV/AIDS では最近数年間の主な 居住地(国内は都道府県まで、国外は国名以 下自由記載)、A 型肝炎は住所が届出項目にあ
るが、それ以外の疾患では居住地情報の項目 はないことから、医師が届出を行った自治体 (医療機関所在地)によった。 倫理面への配慮:本研究では、感染症に関す る情報を取り扱うが、個人を特定できる情報 の取り扱いはしない。万一個人的情報が本研 究の中に含まれる場合があっても、それに関 する機密保護に万全を期するものである。 C.研究結果 1.HIV/AIDS を含む性感染症 7 疾患の報告数年 次推移:2003~2011 年(2012 年 1 月 15 日現在。 2011 年のみ 2012 年 2 月 25 日現在) HIV/AIDS、A 型,B 型,C 型肝炎、アメーバ赤 痢、ジアルジア症、梅毒の 7 疾患について、 ①「男性(同性間性的接触)」(=感染経路が 同性間性的接触と報告された男性)、②「男性 (同性間性的接触以外)」(=①を優先しそれ 以外の男性)、③「女性」の 3 群に分けて、2003 ~2011 年の報告数をみた。 (同性間性的接触)には、感染経路として、 少なくとも同性間性的接触と報告されたすべ てを含めた。すなわち、同性間性的接触とそ れ以外(異性間性的接触、異性間か同性間か が不明や記載なしの性的接触、性的接触以外) との複数回答を含めた。(同性間性的接触以 外)には、異性間性的接触、異性間か同性間 かが不明や記載なしの性的接触のほか、各疾 患の有する感染経路の特徴により、静脈薬物、 母子感染、輸血・血液製剤、飲食物の経口感 染(A 型肝炎、アメーバ赤痢、ジアルジア症)、 記載なし、不明などの報告が含まれている。 1)HIV/AIDS(図 1、図 2) HIV 感染者:男性(同性間性的接触)は 2003 ~2008 年の 5 年間増加が続き 2.2 倍に増え、 2008 年は 790 例であった。2009 年に 698 例に 減少した後、2010 年は 755 例に増加したが、 2011 年は 726 例に再び減少した。2003~2011 年の 8 年間に 2.1 倍の増加であった。男性(同 性間性的接触以外)は 2003~2008 年に 1.3 倍に増加し 2008 年は 270 例であったが、その 後は 2009 年 265 例、2010 年 264 例、2011 年 267 例であり、2007 年の 267 例以降ほとんど 増減なく推移している。2003~2011 年の 8 年 間では 1.2 倍の増加であった。2011 年では男 性(同性間性的接触)報告数が男性(同性間 性的接触以外)の 2.7 倍であった。 AIDS 患者:男性(同性間性的接触)は、2005 年の減少を除き増加が続き、2011 年は 263 例 であった。2003~2008 年の 5 年間に 2.0 倍に 増加、2003~2011 年の 8 年間に 2.8 倍の増加 であった。男性(同性間性的接触以外)は 2003 ~2008 年に 196~209 例の範囲で増減し、2008 年 209 例から、2009 年 194 例にやや減少した 後、2010 年は 222 例に増加したが、2011 年は 174 例に再び減少した。2003~2010 年でも 1.1 倍の増加に留まっている。また、2009 年以降 は、男性(同性間性的接触)報告数が男性(同 性間性的接触以外)の報告数を上回り、2011 年では男性(同性間性的接触)報告数が男性 (同性間性的接触以外)の 1.5 倍となった。 2)A 型肝炎 2003~2011 年に男性(同性間性的接触)の 報告はなかった。但し、1999 年に 13 例(東 京都 9 例、大阪府 4 例)、2000 年に 1 例(東 京都)の報告があった。 3)B 型肝炎(図 3) 男性(同性間性的接触)は、2003~2010 年 には 7 例(2006 年)~19 例(2008 年)で、 2007 年以降では、各々18 例、19 例、15 例、 18 例とほぼ横ばいで推移し、2011 年は 23 例 とわずかに増加した。男性(同性間性的接触 以外)は、男性(同性間性的接触)に比べて 報告数が多い。2004 年の 176 例から 2008 年 の 115 例まで減少傾向が認められたが、その 後は 2009 年 124 例、2010 年 123 例、2011 年 137 例と横ばいないし微増が認められる。 4)C 型肝炎 男性(同性間性的接触)は、2003~2006 年
には報告がなく、2007 年 1 例、2008 年 2 例で 2009 年 3 例、2010 年 1 例で、2011 年は報告 がなかった。また、1999(4 月)~2002 年に も報告はなかった。 5)アメーバ赤痢(図 4) 男性(同性間性的接触)は、2003~2011 年 に 80~90 例前後〔73 例(2010 年)~91 例(2007 年)〕で推移しており、明らかな増加あるいは 減少の傾向は認められなかった。一方、男性 (同性間性的接触以外)は 2003 年 396 例から 2008 年 686 例へと増加が続き、2009 年は 602 例に減少したが、2010 年は再び増加し 669 例 で、2011 年は 653 例と微減した。 6)ジアルジア症 男性(同性間性的接触)は、2003 年 6 例、 2004 年 4 例、2005 年 3 例、2006 年 3 例、2007 年 5 例、2008 年 3 例、2009 年 3 例、2010 年 1 例、2011 年 4 例と、毎年数例以内の報告であっ た。 7)梅毒(図 5) 男性(同性間性的接触)は、2003~2007 年 には 52 例(2003 年)~71 例(2005 年)の範 囲で推移した後、2008 年 132 例と著明な増加 が認められ、その後は 2009 年 160 例、2010 年 147 例とほぼ横ばいであったが、2011 年 233 例に増加した。男性(同性間性的接触以外) は 2006 年以降増加が続き、2008 年 485 例と なった後、2009 年 366 例、2010 年 348 例と減 少していたが、2011 年は 416 例と再び増加し た。 2.男性における HIV/AIDS を含む性感染症 4 疾患の年齢分布(2004~2005 年及び 2008~ 2009 年)と感染地域(2008~2009 年)(2012 年 1 月 15 日現在) HIV/AIDS、B 型肝炎、アメーバ赤痢、梅毒 の 4 疾患の男性について、①同性間性的接触、 ②同性間以外の性的接触(①を優先しそれ以 外の性的接触)、③性的接触以外〔性的接触以 外(①、②を優先しそれ以外)・不明の 3 群に 分けて、2004~2005 年、2009~2010 年の各 2 年間合計の年齢群(0~9 歳、10~79 歳は 5 歳毎、80 歳以上)別報告数をみた。 同性間性的接触は、1.と同様に、感染経路 として、少なくとも同性間性的接触が報告さ れたすべてを含めた。同性間以外の性的接触 は、①以外で、感染経路として、少なくとも 性的接触が報告されたものすべて(異性間性 的接触、異性間か同性間かが不明や記載なし の性的接触、これらと性的接触以外との複数 回答のもの)を含めた。 併せて、感染経路別〔同性間性的接触、同 性間以外の性的接触、経口(アメーバ赤痢の み)、その他、不明〕に、感染地域(国内、国 外、不明)を集計した。 1)HIV/AIDS(図 6、表 1、図 7、表 2) HIV 感染者:2004~2005 年の合計 1474 例 の年齢群別では、同性間性的接触 1012 例 (68.7%)は、10 代後半~70 代前半で報告さ れ、30 代前半が最多で、20 代後半~30 代前 半に多く、年齢中央値は 31 歳(17~74 歳) であった。同性間以外の性的接触 309 例 (21.0%)は 10 代後半~70 代前半で報告さ れ、30 代前半が最多で 20 代後半~30 代前半 が多く、年齢中央値は 37 歳(19~71 歳)で あった。最も若い報告の 19 歳 2 例はともに異 性間であった。 2009~2010 年の合計 1982 例の年齢群別で は、同性間性的接触 1453 例(73.3%)は、10 代後半~70 代前半で報告され、30 代後半が最 多で、20 代後半~30 代後半が多く、年齢中央 値は 34 歳(17~74 歳)であった。同性間以 外の性的接触 363 例(18.3 %)は、10 代後半 ~70 代前半で報告され、30 代後半が最多で、 20 代後半~30 代後半が多く、年齢中央値は、 37 歳(15~70 歳)であった。最も若い報告は 異性間か同性間か不明であった。 2009~2010 年の HIV 感染者男性の性的接触 を除く(166 例)感染経路は、静脈薬物使用 7 例、母子感染 1 例、針治療 1 例、医療行為 1
例、血液 2 例、不明 154 例であった。また感 染地域は、同性間性的接触の 95.1%が、同性 間以外の性的接触の 75.8%が国内感染と報 告された。 AIDS 患者:2004~2005 年の合計 679 例の 年 齢 群 別 で は 、 同 性 間 性 的 接 触 278 例 (40.9%)は、20 代前半~70 代前半で報告さ れ、30 代後半が最多で、30 代が多く、年齢中 央値は 37 歳(20~73 歳)であった。同性間 以外の性的接触 237 例(34.9%)は、20 代前 半~70 代前半で報告され、40 代前半が最多で 30 代後半~40 代前半が多く、年齢中央値は 44 歳(23~73 歳)であった。最も若い報告は 異性間であった。 2009~2010 年の合計 857 例の年齢群別では、 同性間性的接触 441 例(51.5%)は 20 代前半 ~70 代後半で報告され、30 代後半が最多で特 に多く、年齢中央値は 39 歳(20~76 歳)で あ っ た 。 同 性 間 以 外 の 性 的 接 触 247 例 (28.8%)は、10 代後半~80 歳前半で報告さ れ、30 代後半が最多で特に多く、年齢中央値 は 46 歳(17~80 歳)であった。最も若い報 告は異性間であった。 2009~2010 年の AIDS 患者男性の性的接触 を除く(169 例)感染経路は、静脈薬物使用 8 例、刺青 1 例、医療行為 1 例、針 1 例、不明 158 例であった。また感染地域は、同性間性 的接触の 94.3%、同性間以外の性的接触の 67.6%が国内感染と報告された。 2)B 型肝炎(図 8、表 3) 2004~2005 年の合計 338 例の年齢群別では、 同性間性的接触 27 例(8.0%)は、10 代後半 ~60 代後半で報告され、20 代後半が最多で特 に多く、年齢中央値は 28 歳(19~65 歳)で あ っ た 。 同 性 間 以 外 の 性 的 接 触 177 例 (52.4%)は 10 代後半~70 代前半で報告さ れ、30 代前半が最多で 20 代後半~30 代前半 が多く、年齢中央値は 34 歳(19~73 歳)で あった。最も若い報告は異性間であった。 2009~2010 年の合計 280 例の年齢群別では、 同性間性的接触 45 例(16.1%)は、10 代後 半~60 代後半で報告され、20 代前半が最多で 20 代前半~30 代後半に多く、年齢中央値は 30 歳(18~69 歳)であった。同性間以外の性 的接触 144 例(51.4 %)は、10 代後半~60 代後半で報告され、30 代前半が最多で 20 代 前半~40 代前半に多く、年齢中央値は 33.5 歳(17~68 歳)であった。最も若い報告の 17 歳 2 例はともに異性間であった。 2009~2010 年の B 型肝炎男性の性的接触を 除く(91 例)感染経路としては、鍼灸治療(3 例)を含む針等 8 例、家族からの水平感染 3 例、輸血 3 例、カミソリの共用 1 例、歯ブラ シの共用 1 例等で 21 例あり、不明が 70 例で あった。また感染地域は、同性間性的接触の 95.6%が、同性間以外の性的接触の 89.6%が 国内感染と報告された。 3)アメーバ赤痢(図 9、表 4) 2004~2005 年の合計 1145 例の年齢群別で は、同性間性的接触 167 例(14.6%)は、20 代前半~70 代前半で報告され、30 代後半が最 多で 30 代に多く、年齢中央値は 39 歳(20~ 73 歳)であった。同性間以外の性的接触 112 例(9.8%)は 20 代後半~70 代前半で報告さ れ、50 代前半が最多で 40 代前半~50 代前半 が多く、年齢中央値は 45 歳(25~73 歳)で あった。最も若い報告の 25 歳 2 例はともに異 性間であった。 2009~2010 年の合計 1427 例の年齢群別で は、同性間性的接触 157 例(11.0%)は、10 代後半~70 代前半で報告され、30 代後半が最 多で特に多く、年齢中央値は 40 歳(19~74 歳)であった。同性間以外の性的接触 278 例 (19.5%)は、10 代後半~70 代後半で報告さ れ、40 代後半が最多で 40 代に多く、年齢中 央値は 48 歳(19~78 歳)であった。最も若 い報告は異性間であった。 2009~2010 年のアメーバ赤痢男性の性的 接触を除く(992 例)感染経路としては、飲 食物の経口感染が 333 例、その他として、糞
から、ビル管理時に汚物から等 4 例、記載な し 25 例、不明が 630 例であった。また感染地 域は、同性間性的接触の 98.7%が、同性間以 外の性的接触の 88.8 %が国内感染と報告さ れた。国内感染では不明が 48.3%を占め、性 的接触は 33.9%であるのに比べ、国外では飲 食物の経口感染が 70.7%と大半を占め、性的 接触は 13.0%であった。 4)梅毒(図 10、表 5) 2004~2005 年の合計 821 例の年齢群別では、 同性間性的接触 129 例(15.7%)は、10 代後 半~70 代後半報告され、20 代後半が最多で 20 前半~30 代後半が多く、年齢中央値は 31 歳(19~77 歳)であった。同性間以外の性的 接触 550 例(67.0%)は 10 代後半~80 代後 半で報告され、30 代後半が最多で、20 代後半 ~40 代前半が多く、年齢中央値は 37 歳(17 ~88 歳)であった。最も若い報告の 17 歳 2 例はともに異性間であった。 2009~2010 年の合計 1020 例の年齢群別で は、同性間性的接触 309 例(30.3%)は、10 代後半~70 代前半で報告され、20 代後半が最 多で 20 代後半~30 代後半が多く、年齢中央 値は 33 歳(18~74 歳)であった。同性間以 外の性的接触 564 例(55.3%)は、10 代後半 ~90 歳以上で報告され、30 代後半が最多で、 20 代後半~40 代前半が多く、年齢中央値は 39 歳(17~94 歳)であった。最も若い報告は 異性間であった。 2009~2010 年の梅毒男性の性的接触を除 く(147 例)感染経路としては、母子感染 6 例、輸血 4 例、鍼灸治療を含む針等 4 例等で 16 例あり、不明が 131 例であった。また感染 地域は、同性間性的接触の 98.7%が、同性間 以外の性的接触の 93.6%が国内感染と報告 された。 3. HIV/AIDS 男性における都道府県別にみた 同性間性的接触の割合、及び、AIDS 患者の割 合 1)同性間性的接触の割合(図 11、表 6、表 8) 2009 ~ 2010 年 の 2 年 間 に 報 告 さ れ た HIV/AIDS の男性について、①HIV/AIDS 全体 (2839 例)、②HIV 感染者(1982 例)、③AIDS 患者(857 例)の 3 群で、同性間性的接触の 報告の占める割合を、都道府県別にみた。 HIV/AIDS 全体での全国値は 66.7%で、島根 県 80.0%(同性間性的接触男性報告数/男性 報告総数:4/5)、高知県 80.0%(4/5)、大分 県 80.0%(8/10)、大阪府 75.1%(365/486)、 沖縄県 75.0%(27/36)で割合が大きかった。 報告総数の多い上位 5 都道府県についてみる と、東京都 74.4%(690/927)、大阪府 75.1% (365/486)、愛知県 73.9%(156/211)、神奈 川県 68.3%(97/142)、福岡県 68.8%(77/112) であった。 HIV 感染者のみでの全国値は 73.3%で、滋 賀県 100.0%(3/3)、佐賀県 100.0%(3/3)、 熊本県 90.9%(10/11)、大分県 85.7%(6/7)、 宮城県 83.3%(5/6)で大きかった。報告総 数の多い上位 5 都道府県についてみると、東 京 都 78.5 % ( 578/736 )、 大 阪 府 79.7 % (286/359)、愛知県 79.4%(100/126)、神奈 川県 78.2%(79/101)、福岡県 76.1%(54/71) であった。 AIDS 患者のみでの全国値は 51.5%で、山梨 県 100%(1/1)、島根県 100%(1/1)、高知県 100%(1/1)、青森県 75.0%(3/4)、沖縄県 70.0%(7/10)で大きかった。報告総数の多 い上位 5 都道府県についてみると、東京都 58.6%(112/191)、大阪府 62.2%(79/127)、 愛知県 65.9%(56/85)、神奈川県 43.9% (18/41)、福岡県 56.1%(23/41)であった。 2)AIDS 患者の割合(図 12、表 7、表 8) 2009 ~ 2010 年 の 2 年 間 に 報 告 さ れ た HIV/AIDS の男性について、①感染経路が同性 間性的接触(1894 例)、②感染経路が同性間
性的接触以外(945 例)、③男性全体(2839 例)の 3 群で、HIV/AIDS 全体の報告に占める AIDS 患者の割合をみた。 感染経路が同性間性的接触と報告されたも のでの全国値は 23.3%で、山梨県 100.0% (AIDS 患者男性報告数 / HIV/AIDS 男性全体 報告数:1/1)、宮城県 58.3%(7/12)、栃木 県 58.3%(7/12)、新潟県 57.1%(4/7)、福 井県 50.0%(2/4)、岐阜県 50.0%(11/22)、 三重県 50.0%(1/2)は割合が大きく、福島 県 0.0%(0/2)、富山県 0.0%(0/1)、和歌山 県 0.0%(0/3)、山口県 0.0%(0/4)、徳島県 0.0%(0/2)であった他、茨城県 12.5%(1/8)、 埼 玉 県 12.9 % ( 4/31 )、 東 京 都 16.2 % (112/690)、神奈川県 18.6%(18/97)、北海 道 18.9%(7/37)は小さかった。50%以上の 自治体は 7 県、20%以下の自治体は 12 都県で あった。 感染経路が同性間性的接触以外と報告され た も の で の 全 国 値 は 44.0 % で 、 秋 田 県 100.0%(5/5)、滋賀県 100.0%(5/5)、佐賀 県 100.0%(3/3)、熊本県 85.7%(6/7)、宮 城県 80.0%(4/5)は割合が大きく、山梨県 0.0%(0/8)、島根県、0.0%(0/1)、高知県 0.0%(0/1)、長崎県 25.0%(1/4)、静岡県 25.7%(9/35)、は小さかった。50%以上の自 治体は 29 府県、20%以下の自治体は 0.0%の 3 県のみであった。 男性全体での全国値は 30.2%で秋田県 100.0%(5/5)、滋賀県 70.0%(7/10)、宮城 県 64.7%(11/17)、新潟県 60.0%(6/10)、 鳥取県 57.1%(4/7)、佐賀県 57.1%(4/7)、 宮崎県 57.1%(4/7)は割合が大きく、山梨 県 11.1%(1/9)、島根県、20.0%(1/5)、山 口県 20.0%(3/15)、高知県 20.0%(1/5)、 東京都 20.6%(191/927)、は小さかった。50% 以上の自治体は 13 県、20%以下の自治体は 4 県であった。 D.考察と結論 HIV/AIDS HIV 感染者では、増加が続いていた男性(同 性間性的接触)の報告数は、2009 年に減少に 転じた後、2010 年は増加したが、2011 年は再 び減少した。一方、AIDS 患者では、男性(同 性間性的接触以外)がほぼ横ばいの推移であ るのに対し、男性(同性間性的接触)は 2008 年以降連続して各々前年の 1.1 倍という同様 のペースでの増加が続き、2009 年に男性(同 性間性的接触)が男性(同性間性的接触以外) を上回り、2011 年は男性(同性間性的接触以 外)の 1.5 倍となった。 2009 年の HIV 感染者数の減少については、 同年に認められた保健所等における HIV 検 査・相談件数の減少が関連した可能性が示唆 されていたが 1)、その後も保健所等における 検査件数は 2008 年以前の状態に戻ってはお らず、必要な人々に未だ検査体制が行き届い ていないことが危惧される。 2011 年の HIV 感染者の減少については、報 告数は届出遅れや重複のための削除等により 今後変動する可能性があるが、都道府県別に 2011 年と 2010 年の HIV/AIDS の報告数を比較 すると、16 都府県で減少が認められた。東京 都〔HIV 感染者(以下〔 〕内では HIV):-81 例(402→321)、AIDS 患者(以下〔 〕内で は AIDS):-26 例(108→82)〕、大阪府〔HIV: -36 例(198→162)、AIDS:+1 例(65→66)〕、 愛知県〔HIV:-6 例(82→76)、AIDS:-8 例(57 →49)〕の 3 都府県では HIV/AIDS 合計で 10 例以上の減少であった。一方、30 道県では HIV/AIDS の増加が認められており、神奈川県 〔HIV:+9 例(65→56)、AIDS:+4 例(23→27)〕、 静岡県〔HIV:+6 例(25→31)、AIDS:+4 例(8 →12)〕、沖縄県〔HIV:+2(11→13)、AIDS: +8 例(3→11)〕では HIV/AIDS 合計で 10 例以 上増加している。これらの動向の中で、東京 都において AIDS 患者が 24%減少し、過去 10 年間で最も少ない報告数となっていることか
ら、東京都では HIV 感染者も真に減少してい るといえるかもしれない。今後も MSM におけ る早期受検・受診が続けばさらに減少するこ とが期待できる。しかし一方で、受検環境が 損なわれれば再び増加することが考えられる。 今後の動向を注視したい。 男性(同性間性的接触)と男性(同性間以 外性的接触)の 2004~2005 年、2009~2010 年の各 2 年間の年齢群別報告数を比較すると、 HIV 感染者では 30 代後半(1624 例から 309 例)、20 代後半(133 例から 201 例)、また AIDS 患者では 30 代後半(61 例から 125 例)、40 代前半(33 例から 60 例)、40 代後半(28 例 から 51 例)の増加が著しかった。年齢中央値 の比較では、HIV 感染者は 31 歳から 34 歳に、 AIDS 患者は 37 歳から 39 歳へといずれも高く なった。 HIV/AIDS 男性全体に占める AIDS 患者の割 合が、男性(同性間性的接触)(23.3%)は男 性(同性間性的接触以外)(44.0%)よりも明 らかに小さかったことは、MSM では AIDS 発症 前の受検行動によるものと考えられる。しか し、全国的には未だ AIDS 患者報告数が増加し 続けおり、2011 年の HIV 感染者報告数の減少 が、真の感染者数の減少を表すものとは安易 に言えない。 地域毎の発生状況を踏まえ、HIV 感染を減 らすための対策はもとより、並行して、AIDS 患者(いきなりエイズ)を減らすためのいっ そうの取り組みが緊急に必要である。特に MSM に重点を置きつつ、20 代後半~40 代の青 壮年に対する感染予防の啓発、早期受検・受 診の積極的な勧奨が必要である。一方で 15 歳の HIV 感染者(感染経路は異性間か同性間 か不明の性的接触)や、17 歳の AIDS 患者(異 性間性的接触)が報告されており、他の性感 染症も併せて、性感染症に関する教育、予防 啓発の徹底が必要である。 B 型肝炎 B 型肝炎報告数は、男性(同性間性的接触)、 男性(同性間性的接触以外)ともに、2007 年 以降ほぼ横ばいであり、2011 年は 23 例であっ た。2007~2011 年の男性(同性間性的接触) の男性全体に占める割合は、2007 年 12%、 2008 年 14%、2009 年 11%、2010 年 13%、2011 年 14%と同様であった。男性(同性間性的接 触)の年齢群別では、2004~2005 年の 2 年間 の報告では 20 代後半をピークに一峰性で あったものが、2009~2010 年の 2 年間の報告 では 20~30 代のより広い範囲への分布を示 した。報告数自体が少ないことからも、これ を変化として判断するのは難しいと考えられ る。また、感染症発生動向調査のもとで届け 出られている B 型急性肝炎患者数は年間 200 例に満たない状況ではあるが、実際には約 2000 人(感染者では約 10000 人)と推計され ている 2)。このような限られた報告数ではあ るが、B 型肝炎の感染経路として性的接触の 占める割合の増加が示されており、2010 年で は 69.9%(男性のみ 71.0%、女性のみ 65.6%) であった 3)。さらに近年、慢性化しやすいと される遺伝子型 A の B 型肝炎ウイルスが性的 接触を感染経路として感染拡大している可能 性を示唆する報告もある2)。従来わが国では、 ウイルスキャリアから肝硬変・肝がんへの進 展を阻止する目的で、母子感染(垂直感染) 対策のみにとどまっているが、今後は性的接 触や父子感染等の水平肝炎対策にも焦点を当 てる必要があり、ワクチン施策の推進も望ま れる。 アメーバ赤痢 男性(同性間性的接触)の報告数は、2003 ~2008 年はほぼ横ばいで推移していたが、 2009 年以降は微減が続き 2011 年は 66 例で あった。また、男性(同性間性的接触以外) は、2008 年まで増加が続いた後ほぼ横ばいで 推移し、2011 年は 650 例と男性(同性間性的 接触)の約 10 倍である。男性(同性間性的接 触)の年齢群別では、2004~2005 年の 2 年間、 2009~2010 年の 2 年間の報告ともに 30 代を
ピークに 30~50 代が多かった。 アメーバ赤痢は、本研究で対象としている 疾患の中では A 型肝炎、ジアルジア症ととも に、飲食物の経口感染が主な感染経路となる 疾患であり、海外渡航歴のある場合には特に、 男性(同性間性的接触)と認識されないまま の患者が存在している可能性があると思われ る。また、2011 年には、細菌性赤痢の感染症 発生動向調査に報告(2011 年 12 月 14 日現在) において、遺伝子学的に同一の赤痢菌による と考えられる年齢中央値を 35.0 歳とする男 性 34 例、女性 1 例の集積が認められ、一部は 接触感染と報告され、さらにその中には他の 性感染症を合併した症例が複数あったことが 報告されている4)。 本疾患に限らないこととして、同性間性的 接触の報告数の扱いには注意が必要であり、 特に予防対策を考えていく上では、過少評価 とならないよう留意して、今後の発生動向を 監視しなければならない。 梅毒 男性(同性間性的接触)の報告数は、2003 ~2007 年はほぼ横ばいで推移していたが、 2008 年に大きく増加、2009 年も増加し、2010 年はやや減少したが、2011 年は再び大きく増 加して 232 例であった。また、男性(同性間 性的接触以外)は 2003~2005 年にはほぼ横ば いの後 2008 年まで増加が続き、その後 2009 年、2010 年と減少していたが、2011 年は再び 増加し 412 例であった。男性全体に占める男 性(同性間性的接触)の占める割合は、2007 年 11.3%、2008 年 21.3%、2009 年 30.4%、 2010 年 29.7%、2011 年 36.2%と 2008 年以降 増加傾向が認められる。男性(同性間性的接 触)の年齢群別では、2004~2005 年の 2 年間、 2009~2010 年の 2 年間のいずれにおいても 20 代後半~30 代後半が中心で、他の疾患と同様 に男性(同性間以外の性的接触)よりもやや 若い傾向が認められた。また、この各 2 年間 の比較において、男性全体の報告数は 2004~ 2005 年 821 例から 2009~2010 年 1020 例へ 199 例増加したが、このうち男性(同性間指摘接 触)は 129 例から 309 例へと 180 例の増加で あった。男性(同性間性的接触以外)に比べ て報告数は少ないものの、男性(同性間性的 接触)の増加傾向に注意が必要である。 A 型肝炎、C 型肝炎、ジアルジア症 いずれも報告数は少ない状況ではあるが、 これらの報告の少ない疾患においては感染経 路として同性間性的接触が認識されていない 可能性もある。A 型肝炎や前述の細菌性赤痢 では、海外において MSM におけるアウトブレ イクや多発の報告が散見されており、注意が 必要である。 罹患年齢 年齢群別報告数を集計した疾患のうち、 AIDS 患者を除く、HIV 感染者、B 型肝炎、ア メーバ赤痢、梅毒の 2009~2010 年の 2 年間の 報告の年齢幅をみると、報告が始まる(若い) 年齢群は、同性間性的接触、同性間以外の性 的接触はともに 15~19 歳であった。具体的な 年齢ではアメーバ赤痢では同年齢で、他の HIV、B 型肝炎、梅毒 3 疾患では同性間以外の 性的接触の報告が 1~2 歳若いが、報告数の ピークや年齢中央値は同性間性的接触が、よ り若い傾向が共通して認められた。前述のよ うに 15 歳の HIV 感染者や、17 歳の AIDS 患者 の報告もあり、適切な時期における性感染症 に関する教育、予防啓発の徹底が求められる。 E.発表論文等 なし 文献 1) 厚生労働省エイズ動向委員会:平成 21 年 エイズ発生動向年報 2) B 型肝炎ワクチン作業チーム:厚生科学審 議会感染症分科会予防接種部会ワクチン 評価に関する小委員会報告書 参考資料 B 型肝炎ワクチン作業チーム報告書
3) 多田有希:感染症法に基づく B 型肝炎の発 生状況・届出状況,厚生労働科学研究費補 助金 肝炎等克服緊急対策研究事業 B 型 肝炎所のタイプ A 型肝感染の慢性化など 本邦における実態とその予防に関する研 究(研究代表者 溝上雅史)平成 22 年度 総括・分担研究報告書,79-86,2011 4) 厚生労働省・国立感染症研究所:注目すべ き感染症-細菌性赤痢,感染症週報(IDWR) 第 13 巻第 49 号,14-16,2011 http://idsc.nih.go.jp/idwr/kanja/idwr /idwr2011/idwr2011-49.pdf
図1 HIV 感染者の年間報告数 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 男性(同性間性的接触) 354 469 543 623 735 790 698 755 726 男性(上記以外) 215 226 236 235 267 270 265 264 267 女性 64 81 65 84 77 67 54 63 59 0 100 200 300 400 500 600 700 800 900 報 告 数 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在(2011 年データのみ 2012 年 2 月 25 日現在) 図2 AIDS 患者の年間報告数 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 男性(同性間性的接触) 95 145 133 171 175 191 211 230 263 男性(上記以外) 196 202 199 196 199 209 194 222 174 女性 46 39 27 39 40 39 24 21 32 0 50 100 150 200 250 300 報 告 数 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在(2011 年データのみ 2012 年 2 月 25 日現在)
図3 B 型肝炎の年間報告数 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 男性(同性間性的接触) 12 10 17 7 18 19 15 18 23 男性(上記以外) 173 176 135 156 131 115 124 123 137 女性 60 55 57 65 50 44 39 34 39 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 報 告 数 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在(2011 年データのみ 2012 年 2 月 25 日現在) 図4 アメーバ赤痢の年間報告数 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 男性(同性間性的接触) 78 85 82 82 91 90 84 73 67 男性(上記以外) 396 455 523 583 595 686 602 669 653 女性 46 70 93 87 115 96 100 102 94 0 100 200 300 400 500 600 700 800 報 告 数 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在(2011 年データのみ 2012 年 2 月 25 日現在)
図5 梅毒の年間報告数 2003 年 2004 年 2005 年 2006 年 2007 年 2008 年 2009 年 2010 年 2011 年 男性(同性間性的接触) 52 58 71 59 59 132 160 147 233 男性(上記以外) 336 352 340 382 461 485 366 348 416 女性 121 125 132 196 198 214 174 127 178 0 100 200 300 400 500 600 報 告 数 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在(2011 年データのみ 2012 年 2 月 25 日現在)
図6 HIV 感染者男性の年齢分布 ~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(1012) 0 0 15 133 247 274 162 72 47 31 17 8 5 1 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(309) 0 0 2 19 51 69 33 34 30 25 27 14 3 2 0 0 0 0 性的接触以外・不明(153) 0 1 0 10 21 26 21 10 20 19 6 7 8 2 1 1 0 0 0 50 100 150 200 250 300 報 告 数 2004‐2005年 n=1474 ~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(1453) 0 0 21 202 278 285 309 153 76 54 37 24 9 5 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(363) 0 0 7 35 55 57 69 38 31 17 29 10 12 3 0 0 0 0 性的接触以外・不明(166) 1 0 1 14 19 23 34 21 12 13 8 4 7 6 3 0 0 0 0 50 100 150 200 250 300 350 報 告 数 2009‐2010年 n=1982 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在 表1 HIV 感染者男性の感染経路別感染地域 2009-2010 年 n=1982 国内(1725) 国外(74) 不明(183) 合計(1982) 同性間性的接触 1382 20 51 1453 同性間以外の性的接触 275 46 42 363 性的接触以外 6 5 1 12 不明 62 3 89 154 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在
図7 AIDS 患者男性の年齢分布 ~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(278) 0 0 0 7 34 59 61 33 28 23 17 8 6 2 0 0 0 0 同性間以外性的接触(237) 0 0 0 1 18 27 37 39 31 26 26 15 15 2 0 0 0 0 性的接触以外・不明(164) 0 1 0 3 6 18 29 19 19 26 23 10 8 1 1 0 0 0 0 10 20 30 40 50 60 70 報 告 数 2004‐2005 n=679 ~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(441) 0 0 0 11 41 67 125 60 51 25 28 20 6 5 2 0 0 0 同性間以外性的接触(247) 0 0 1 2 9 17 48 31 35 27 33 25 10 7 1 1 0 0 性的接触以外・不明(169) 0 0 1 3 14 18 29 27 18 13 20 10 12 1 3 0 0 0 0 20 40 60 80 100 120 140 報 告 数 2009‐2010 n=857 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在 表2 男性 AIDS 患者の感染経路別感染地域 2009-2010 年 n=857 国内(654) 国外(66) 不明(137) 合計(857) 同性間性的接触 416 8 17 441 同性間以外の性的接触 167 44 36 247 性的接触以外 6 5 11 不明 65 9 84 158 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在
図8 B 型肝炎男性の年齢分布 ~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(27) 0 0 1 5 9 5 3 1 1 1 0 0 1 0 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(177) 0 0 1 16 32 40 22 16 14 14 14 2 4 2 0 0 0 0 性的接触以外・不明(134) 2 0 3 15 21 21 10 10 11 12 6 4 7 5 2 1 3 1 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 報 告 数
2004‐2005 n=338
~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(45) 0 0 3 11 8 8 10 2 2 0 0 0 1 0 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(144) 0 0 5 19 23 27 21 20 8 7 8 5 1 0 0 0 0 0 性的接触以外・不明(91) 3 0 1 11 14 10 9 7 6 8 3 7 7 1 3 0 1 0 0 5 10 15 20 25 30 報 告 数2009‐2010 n=280
感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在 表3 B 型肝炎男性の感染経路別感染地域 2009-2010 年 n=280 国内(256) 国外(21) 不明(3) 合計(280) 同性間性的接触 43 2 45 同性間以外の性的接触 129 15 144 性的接触以外 20 1 21 不明 64 3 3 70 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在図9 アメーバ赤痢男性の年齢分布 ~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(167) 0 0 0 10 14 31 32 17 11 21 10 13 5 3 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(112) 0 0 0 0 9 10 15 19 17 20 14 3 4 1 0 0 0 0 性的接触以外・不明(866) 1 4 1 7 37 85 99 115 100 123 112 77 50 32 17 3 3 0 0 20 40 60 80 100 120 140 報 告 数
2004‐2005 n=1145
~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(157) 0 0 1 3 10 20 39 19 12 20 13 12 5 3 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(278) 0 0 1 4 5 15 37 46 52 35 30 34 10 7 2 0 0 0 性的接触以外・不明(922) 3 2 0 12 28 55 106 138 142 103 142 123 70 33 21 8 5 1 0 20 40 60 80 100 120 140 160 報 告 数2009‐2010 n=1427
感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在 表4 アメーバ赤痢男性の感染経路別感染地域 2009-2010 年 n=1427 国内(1187) 国外(208) 不明(32) 合計(1427) 同性間性的接触 155 2 0 157 同性間以外性的接触 247 25 6 278 経口(飲食物) 184 147 2 333 性的接触・経口(飲食物)以外 28 1 0 29 不明 573 33 24 630 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在図 10 梅毒男性の年齢分布 ~9 10~ 15~ 20~ ~25 30~ 35~ 40~ 45~ 50~ 55~ 60~ 65~ ~70 75~ 80~ 85~ 90~ 同性間性的接触 (129) 0 0 2 21 31 25 22 11 4 6 3 1 1 1 1 0 0 0 同性間以外の性的接触(550) 0 0 15 60 85 74 87 81 39 50 27 11 10 4 2 2 3 0 性的接触以外・不明(142) 7 0 1 4 10 16 10 6 9 21 7 13 9 5 14 5 3 2 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 報 告 数
2004‐2005 n=821
~ 9 10 ~ 15 ~ 20 ~ 25 ~ 30 ~ 35 ~ 40 ~ 45 ~ 50 ~ 55 ~ 60 ~ 65 ~ 70 ~ 75 ~ 80 ~ 85 ~ 90 ~ 同性間性的接触(309) 0 0 4 39 68 58 64 30 19 8 13 4 1 1 0 0 0 0 同性間以外の性的接触(564) 0 0 7 48 75 77 93 66 40 41 43 36 29 2 3 3 0 1 性的接触以外・不明(147) 4 1 0 6 10 10 16 10 10 11 10 19 17 5 5 8 3 2 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 報 告 数2009‐2010 n=1020
感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在 表5 梅毒男性の感染経路別感染地域 2008-2009 年 n=1020 国内(973) 国外(34) 不明(13) 合計(1020) 同性間性的接触 305 2 2 309 同性間以外の性的接触 528 31 5 564 性的接触以外 16 0 0 16 不明 124 1 6 131 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在図 11 後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)男性における病型別・都道府県別の同性間性的接触の占め る割合 2009-2010 年 n=2839 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 島 根 県 高 知 県 大 分 県 大 阪 府 沖 縄 県 東 京 都 愛 知 県 石 川 県 宮 城 県 青 森 県 群 馬 県 新 潟 県 北 海 道 熊 本 県 福 岡 県 神 奈 川 県 全 国 山 形 県 広 島 県 鹿 児 島 県 京 都 府 岐 阜 県 奈 良 県 香 川 県 佐 賀 県 岩 手 県 長 崎 県 兵 庫 県 岡 山 県 千 葉 県 福 井 県 滋 賀 県 愛 媛 県 埼 玉 県 栃 木 県 長 野 県 鳥 取 県 宮 崎 県 静 岡 県 和 歌 山 県 山 口 県 福 島 県 茨 城 県 三 重 県 富 山 県 徳 島 県 山 梨 県 秋 田 県 (%) HIV/AIDS男性 n=2839 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 滋 賀 県 佐 賀 県 熊 本 県 大 分 県 宮 城 県 石 川 県 大 阪 府 愛 知 県 北 海 道 東 京 都 神 奈 川 県 沖 縄 県 福 岡 県 京 都 府 岩 手 県 山 形 県 群 馬 県 新 潟 県 島 根 県 香 川 県 高 知 県 全 国 鹿 児 島 県 広 島 県 青 森 県 奈 良 県 鳥 取 県 宮 崎 県 岐 阜 県 岡 山 県 兵 庫 県 千 葉 県 愛 媛 県 埼 玉 県 長 崎 県 長 野 県 福 井 県 和 歌 山 県 栃 木 県 静 岡 県 福 島 県 茨 城 県 富 山 県 山 口 県 徳 島 県 三 重 県 山 梨 県 秋 田 県 * (%) HIV感染者男性 n=1982 *秋田県は分母の HIV 感染者男性の報告自体なし 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 山 梨 県 島 根 県 高 知 県 青 森 県 沖 縄 県 新 潟 県 大 分 県 愛 知 県 広 島 県 宮 城 県 群 馬 県 大 阪 府 東 京 都 岐 阜 県 福 岡 県 鹿 児 島 県 全 国 山 形 県 栃 木 県 石 川 県 福 井 県 奈 良 県 長 崎 県 熊 本 県 北 海 道 神 奈 川 県 静 岡 県 京 都 府 岩 手 県 千 葉 県 兵 庫 県 岡 山 県 香 川 県 愛 媛 県 長 野 県 滋 賀 県 三 重 県 鳥 取 県 佐 賀 県 宮 崎 県 埼 玉 県 茨 城 県 秋 田 県 福 島 県 富 山 県 和 歌 山 県 山 口 県 徳 島 県 (%) AIDS患者男性 n=857 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在
図 12 後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)男性における感染経路別・都道府県別の AIDS 患者の占め る割合 2009-2010 年 n=2839 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 山 梨 県 宮 城 県 栃 木 県 新 潟 県 福 井 県 岐 阜 県 三 重 県 青 森 県 奈 良 県 岩 手 県 滋 賀 県 熊 本 県 愛 知 県 群 馬 県 鹿 児 島 県 静 岡 県 鳥 取 県 宮 崎 県 岡 山 県 長 野 県 福 岡 県 京 都 府 広 島 県 千 葉 県 沖 縄 県 山 形 県 島 根 県 香 川 県 愛 媛 県 高 知 県 佐 賀 県 大 分 県 兵 庫 県 全 国 大 阪 府 石 川 県 長 崎 県 北 海 道 神 奈 川 県 東 京 都 埼 玉 県 茨 城 県 福 島 県 富 山 県 和 歌 山 県 山 口 県 徳 島 県 秋 田 県 (%) 同性間性的接触 n=1894 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 秋 田 県 滋 賀 県 佐 賀 県 熊 本 県 宮 城 県 岩 手 県 鳥 取 県 宮 崎 県 新 潟 県 香 川 県 京 都 府 富 山 県 岡 山 県 奈 良 県 岐 阜 県 長 野 県 茨 城 県 愛 知 県 福 岡 県 神 奈 川 県 北 海 道 山 形 県 群 馬 県 千 葉 県 石 川 県 福 井 県 愛 媛 県 大 分 県 鹿 児 島 県 栃 木 県 兵 庫 県 埼 玉 県 全 国 福 島 県 和 歌 山 県 徳 島 県 大 阪 府 三 重 県 青 森 県 東 京 都 沖 縄 県 広 島 県 山 口 県 静 岡 県 長 崎 県 山 梨 県 島 根 県 高 知 県 (%) 同性間性的接触以外 n=945 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 90.0 100.0 秋 田 県 滋 賀 県 宮 城 県 新 潟 県 鳥 取 県 佐 賀 県 宮 崎 県 岩 手 県 岐 阜 県 熊 本 県 栃 木 県 富 山 県 福 井 県 奈 良 県 岡 山 県 茨 城 県 長 野 県 京 都 府 香 川 県 鹿 児 島 県 愛 知 県 青 森 県 群 馬 県 三 重 県 千 葉 県 愛 媛 県 福 岡 県 兵 庫 県 山 形 県 福 島 県 徳 島 県 全 国 和 歌 山 県 大 分 県 広 島 県 埼 玉 県 神 奈 川 県 石 川 県 静 岡 県 北 海 道 沖 縄 県 大 阪 府 長 崎 県 東 京 都 島 根 県 山 口 県 高 知 県 山 梨 県 (%) 男性全体 n=2839 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在
表6 後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)男性における病型別・都道府県別の同性間性的接触の占め る割合 2009-2010 年 n=2839
HIV/ AIDS HIV感染者 AIDS患者
北海道 69.8 78.9 46.7 青森県 70.0 66.7 75.0 岩手県 55.6 75.0 40.0 宮城県 70.6 83.3 63.6 秋田県 0.0 0.0 山形県 66.7 75.0 50.0 福島県 22.2 33.3 0.0 茨城県 21.1 33.3 5.9 栃木県 44.4 38.5 50.0 群馬県 70.0 75.0 62.5 埼玉県 47.7 58.7 21.1 千葉県 51.6 60.3 37.8 東京都 74.4 78.5 58.6 神奈川県 68.3 78.2 43.9 新潟県 70.0 75.0 66.7 富山県 16.7 33.3 0.0 石川県 71.4 80.0 50.0 福井県 50.0 50.0 50.0 山梨県 11.1 0.0 100.0 長野県 43.5 53.8 30.0 岐阜県 61.1 64.7 57.9 静岡県 37.5 35.0 43.8 愛知県 73.9 79.4 65.9 三重県 20.0 16.7 25.0 滋賀県 50.0 100.0 28.6 京都府 61.4 76.0 42.1 大阪府 75.1 79.7 62.2 兵庫県 51.9 60.4 35.7 奈良県 58.6 66.7 50.0 和歌山県 30.0 42.9 0.0 鳥取県 42.9 66.7 25.0 島根県 80.0 75.0 100.0 岡山県 51.6 64.7 35.7 広島県 66.7 67.5 64.7 山口県 26.7 33.3 0.0 徳島県 16.7 25.0 0.0 香川県 57.1 75.0 33.3 愛媛県 50.0 60.0 33.3 高知県 80.0 75.0 100.0 福岡県 68.8 76.1 56.1 佐賀県 57.1 100.0 25.0 長崎県 55.6 57.1 50.0 熊本県 69.6 90.9 50.0 大分県 80.0 85.7 66.7 宮崎県 42.9 66.7 25.0 鹿児島県 63.6 69.2 55.6 沖縄県 75.0 76.9 70.0 全国 6 6 .7 7 3 .3 5 1 .5 同性間性的接触報告数 / 男性報告総数( %) 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在 ・・・
表7 後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)男性における感染経路別・都道府県別の AIDS 患者の占め る割合 2009-2010 年 n=2839 同性間性的 接触 同性間性的 接触以外 男性全体 北海道 18.9 50.0 28.3 青森県 42.9 33.3 40.0 岩手県 40.0 75.0 55.6 宮城県 58.3 80.0 64.7 秋田県 ・・・ 100.0 100.0 山形県 25.0 50.0 33.3 福島県 0.0 42.9 33.3 茨城県 12.5 53.3 44.7 栃木県 58.3 46.7 51.9 群馬県 35.7 50.0 40.0 埼玉県 12.9 44.1 29.2 千葉県 28.6 50.0 38.9 東京都 16.2 33.3 20.6 神奈川県 18.6 51.1 28.9 新潟県 57.1 66.7 60.0 富山県 0.0 60.0 50.0 石川県 20.0 50.0 28.6 福井県 50.0 50.0 50.0 山梨県 100.0 0.0 11.1 長野県 30.0 53.8 43.5 岐阜県 50.0 57.1 52.8 静岡県 33.3 25.7 28.6 愛知県 35.9 52.7 40.3 三重県 50.0 37.5 40.0 滋賀県 40.0 100.0 70.0 京都府 29.6 64.7 43.2 大阪府 21.6 39.7 26.1 兵庫県 23.8 46.2 34.6 奈良県 41.2 58.3 48.3 和歌山県 0.0 42.9 30.0 鳥取県 33.3 75.0 57.1 島根県 25.0 0.0 20.0 岡山県 31.3 60.0 45.2 広島県 28.9 31.6 29.8 山口県 0.0 27.3 20.0 徳島県 0.0 40.0 33.3 香川県 25.0 66.7 42.9 愛媛県 25.0 50.0 37.5 高知県 25.0 0.0 20.0 福岡県 29.9 51.4 36.6 佐賀県 25.0 100.0 57.1 長崎県 20.0 25.0 22.2 熊本県 37.5 85.7 52.2 大分県 25.0 50.0 30.0 宮崎県 33.3 75.0 57.1 鹿児島県 35.7 50.0 40.9 沖縄県 25.9 33.3 27.8 全国 2 3 . 3 4 4 . 0 3 0 . 2 AIDS報告数 / H IV/ AIDS男性総報告数( %) 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在
表8 後天性免疫不全症候群(HIV/AIDS)男性の感染経路別・病型別・都道府県別報告数 2009-2010 年 n=2839
HIV/ AIDS HIV感染者 AIDS患者 HIV/ AIDS HIV感染者 AIDS患者 HIV/ AIDS HIV感染者 AIDS患者
北海道 37 30 7 16 8 8 53 38 15 青森県 7 4 3 3 2 1 10 6 4 岩手県 5 3 2 4 1 3 9 4 5 宮城県 12 5 7 5 1 4 17 6 11 秋田県 0 0 0 5 0 5 5 0 5 山形県 4 3 1 2 1 1 6 4 2 福島県 2 2 0 7 4 3 9 6 3 茨城県 8 7 1 30 14 16 38 21 17 栃木県 12 5 7 15 8 7 27 13 14 群馬県 14 9 5 6 3 3 20 12 8 埼玉県 31 27 4 34 19 15 65 46 19 千葉県 49 35 14 46 23 23 95 58 37 東京都 690 578 112 237 158 79 927 736 191 神奈川県 97 79 18 45 22 23 142 101 41 新潟県 7 3 4 3 1 2 10 4 6 富山県 1 1 0 5 2 3 6 3 3 石川県 10 8 2 4 2 2 14 10 4 福井県 4 2 2 4 2 2 8 4 4 山梨県 1 1 8 8 0 9 8 1 長野県 10 7 3 13 6 7 23 13 10 岐阜県 22 11 11 14 6 8 36 17 19 静岡県 21 14 7 35 26 9 56 40 16 愛知県 156 100 56 55 26 29 211 126 85 三重県 2 1 1 8 5 3 10 6 4 滋賀県 5 3 2 5 0 5 10 3 7 京都府 27 19 8 17 6 11 44 25 19 大阪府 365 286 79 121 73 48 486 359 127 兵庫県 42 32 10 39 21 18 81 53 28 奈良県 17 10 7 12 5 7 29 15 14 和歌山県 3 3 0 7 4 3 10 7 3 鳥取県 3 2 1 4 1 3 7 3 4 島根県 4 3 1 1 1 0 5 4 1 岡山県 16 11 5 15 6 9 31 17 14 広島県 38 27 11 19 13 6 57 40 17 山口県 4 4 0 11 8 3 15 12 3 徳島県 2 2 0 10 6 4 12 8 4 香川県 4 3 1 3 1 2 7 4 3 愛媛県 4 3 1 4 2 2 8 5 3 高知県 4 3 1 1 1 0 5 4 1 福岡県 77 54 23 35 17 18 112 71 41 佐賀県 4 3 1 3 0 3 7 3 4 長崎県 5 4 1 4 3 1 9 7 2 熊本県 16 10 6 7 1 6 23 11 12 大分県 8 6 2 2 1 1 10 7 3 宮崎県 3 2 1 4 1 3 7 3 4 鹿児島県 14 9 5 8 4 4 22 13 9 沖縄県 27 20 7 9 6 3 36 26 10 全国 18 9 4 1 4 5 3 4 4 1 9 4 5 52 9 4 1 6 28 3 9 1 9 8 2 8 5 7 同性間性的接触報告数 同性間以外報告数 男性総報告数 感染症発生動向調査 2012 年 1 月 15 日現在