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自転車共同利用システム(

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Academic year: 2021

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(1)

G G G

GIS IS IS IS を を を を用 用 用 用いた いた いた いた BSS BSS BSS BSS の の検証 の の 検証 検証 と 検証 と と と DEA DEA DEA DEA による による による による計画手法 計画手法 計画手法の 計画手法 の の の提案 提案 提案 提案 大谷 大谷 大谷

大谷 真史 真史 真史 真史・ ・ ・久多里 ・ 久多里 久多里 久多里 仁禮 仁禮 仁禮・ 仁禮 ・ ・山野 ・ 山野 山野 山野 高志 高志 高志 高志

Study on Planning for Bike-Share System by using GIS and DEA Shinji OTANI, Jinrei KUDARI and Takashi YAMANO

Abstract: Especially in urban areas, using a bicycle as a transportation mode has been attracting more public attention because of air pollution, heavy traffic jams, and lack of sufficient exercises. In order to prompt citizens to use bicycle, bike-Share systems have been established. However, lack of sufficient study has leaded to less number of users in the systems than expected. First of all, the authors researched in cases of foreign bike-share systems by using GIS. As a result, there was little consistency in deciding a scale of stations and number of users. On the other hand, some relationships between bike stations and specific infrastructures were found. They are now trying to establish system to determine the optimum scale of each station by using DEA method.

Key Words:

自転車共同利用システム(

bike-share system

) ,地理情報システム(

GIS

) 公共交通(

public transportation

) ,サービスレベル(

service level

1. はじめに

世界中における経済成長によって自動車の利用が 急増し, その結果として温暖化現象や交通渋滞, 健康 的生活の妨げなどが起こっていることは周知の事実 である. 近年ではこれらの問題への対策として, 自転 車によるトリップが注目されている. しかし, 自転車 は

5km

以内の短トリップとしての利用が主なもので あり, その他にも駐輪場の確保等による障害があるた め, 近年では公共交通と自転車利用を容易に併用でき る自転車共同利用システム(以下

BSS)が広まっている.

BSS

とは, 欧州や北米を中心に広まりを見せる大都

市新交通システムを指し, 自転車の貸出 ・ 返却が可能 なステーションを都市域に密に整備し, 多数の自転車 の共同利用を行うシステムである.

我が国においては堺市や高松市, 新潟市などにおい て

BSS

が運用されているが,諸外国の

BSS

と比較す ると規模が非常に小さい.

BSS

におけるシステムの大 規模化は, 交通機能や収入等にプラスの効果を及ぼす こ と が 知 ら れ て お り ,

Pioneer Valler Planning

Commission(2008)

によると,逆に小規模システムはそ

れらが全く見込めないとされている.

BSS

の導入においては, 目的や財政面, システムの

設計など, 様々な要素を十分に検討して行われるべき である.しかし,諸外国の

BSS

導入においては自転 車台数やステーション数など, システムの規模や需要 推定の決定の十分な根拠は見当たらず, トリップ方向

の偏りや時間による需要の偏在による自転車再分配 問題に対する検討も十分にされていないのが現状で ある.

BSS

に関する既往の研究としては,

DeMaio(2009)

の ような先行事例の分析や,

Ying(2011)

などの地域的な

BSS

の分析を行ったものが多く見られる. また, 実務 レベルでは,

Transport for London(2008)

のように 各都市 におけるシステム導入に向けた計画書もしくは提案 書が多く存在するが, これらの提案には一貫した

BSS

の計画方法はなく, 実際の計画における定量的な根拠 は見当たらない. 総じて,

BSS

の計画手法は未だ定ま っていない状況にある.

そこで本研究では,既存

BSS

において最適な規模 を決定するための計画手法の確立を目的とする.

主な手法として,既存

BSS

の計画手法の調査と,

GIS

を用いた

BSS

の特徴と周辺施設等との相関を明 らかにし,これらによって得られた知見を基にして,

DEA

を用いたプログラムを作成し,最適なステーシ ョン規模を作っていくものとする.

2. 諸外国における

BSS

のケーススタディー

BSS

がある代表

4

都市によるフィージビリティース タディー内などで示された, 需要推定手法の概要を表

1

にまとめる. これら

4

都市による手法を比較すると,

計画エリアの選定や需要推定については一貫した手 法が確立されていないことがわかる.しかし

BSS

は 全く新しい交通システムであることから, 正確な需要 推定は非現実的なものである。そこで,次章にて

Arc GIS

を用いて既存の

BSS

と周辺施設や地理的情報と

大谷真史 〒572-8572 大阪府寝屋川市幸町 26-12

大阪府立大学工業高等専門学校 専攻科土木工学コース Phone: 072-821-6401

E-mail: [email protected]

(2)

の関連性を調べ,

BSS

の特性や地域特性について調査 する.

3. GIS を用いた BSS の検証 3.1 調査対象

北米最大の

BSS

を保有し,かつ地理情報・利用者 データが最も豊富にあるワシントン

D.C.

Capital

Bike Share

を調査対象として設定する.

3.2 調査方法・結果

ワシントン

D.C.

が提供するシェープ形式の地理情 報データと

Arc GIS

を用い, ステーションと周辺施設 との関係性や,

BSS

のステーションの相互関係, 周辺 の地理的情報等に関して調査を行う. ステーションと 周辺施設との関連性については図

1

のようにステー ションからバッファを作成し, バッファ内に含まれる 施設を積算する. なお, 利用者は道路ネットワークを 辿ってステーションに向かうことから, バッファは円 状ではなく道路ネットワーク上の距離を対象に発生 させる.また,バッファ距離に関しては,古倉

(2009)

によって提唱された駐輪場から目的施設までの最大 距離である

167m

を用いる. 調査結果の一部を表

2

3

に記載する.

1 GIS

によるネットワーク分析

2

ステーションと周辺施設状況との関係の例

3

各施設等とステーション利用者数との相関

2

,表

3

から読み取れるように,ステーションと 周辺用地, 施設等との信頼できる相関は見当たらない.

これが

BSS

の計画手法が各都市ともに一貫した計画 手法を取れない要因の一つであると考えられる. さら に, 表

3

にあるようにステーション規模 (ステーショ ンラック保有数) とステーション利用者数にも十分な 相関はない.

BSS

のステーションは規模変更が比較的 容易であるにも係わらず, 様々な要因により変動する 需要を把握できていないために効果的な規模変更が できていないことが読み取られる. そこで本研究では,

既存の

BSS

の規模変更について計画手法を提案する ことを目的とし,研究を進める.

パリ ロンドン ニューヨーク フィラデルフィア

計画エリアの選定人口等集中地区を選定 人口等集中地区を選定 人口等集中地区を選定

大都市部において地理情報システム を用いた重み付けにより選定

需要推定

200mメッシュの着トリップを原単 位法で着地分類し,自転車魅力度 係数を乗じてトリップ需要を推定

短トリップを属性分類した後,得 られたトリップ数に取り込み率を 乗じてトリップ需要を推定

通勤でBSSを使え得る人口を算出し,

見込み率を乗じて登録者を推定

パリにおける経験則を用いて決定

考察

地形や周辺施設情報など,補完的 影響要因について言及するも,反 映はされていない.予め投入自転 車台数も決められており,定量的 な計画手法とは言い難い.

駅前からのイグレスを,トリップ 方向の偏在を理由に排除してい る.しかし,BSSの公共交通との 併用の原則に反しており,再分配 問題への苦慮が読み取れる.

経済性について詳しく調査されている が,登録者推定から自転車数の決定ま でが飛躍しており,そのプロセスは不 明である.

重み付けの数値の理由が不明であ り,重み付けされた地理・建物情報 の正規化のプロセスも不明である.

1

海外の主要

BSS

における需要推定とその考察

施設分類 全体数 バッファ内数 割合

鉄道駅 90 31 34.4%

バス停 378 101 26.7%

ショップ 861 205 23.8%

サービス施設 729 137 18.8%

公的機関 1610 295 18.3%

教育施設 650 73 11.2%

宗教施設 896 59 6.6%

レクリエーション施設 1096 39 3.6%

変数 相関係数

ステーション保有ラック数 0.509 商業施設立地区域 0.160 マンション立地区域 0.409 一般居住区域 -0.076

銀行 0.235

通勤バスストップ 0.118 オフィシャルバスストップ 0.163

ホテル 0.415

一般バスストップ 0.283

公園 0.053

礼拝所 0.145

小売店 0.212

歩道沿いカフェ 0.501 鉄道駅関連施設 0.041 バス関連施設 0.259 学校関連施設 -0.116 サービス関連施設 0.259 D.C.サービス関連施設 0.168 宗教関連施設 0.145 アメニティー関連施設 0.043

(3)

0 1 2 3 4 5 6 7 8

0 2 4 6 8

(出力2 ) / (入力)

(出力1 ) / (入力) 効率的フロンテ ィア

回帰直線

4. DEA による計画手法の提案 4.1 DEA とは

DEA

(包絡分析法) とは入力から出力への変換過程に おける効率性を比較し,好ましいモデルを抽出する線形 計画法である. 例えば,

1

入力

2

出力モデルにおいて(出 力

1

)/(入力)を横軸に,(出力

2

)/(入力)を縦軸に設定し て

DEA

を使用する場合,適当なプロットに対し図 2 に 示すような例が得られる.

2 DEA

による評価の例

ここでは各出力別に項目分けを行い, 効率的フロン ティアと呼ばれる直線を最も外側のプロットを通る ように引く. 効率的フロンティア上にある点は最も効 率がよい集合(

D

効率

1

の集合と呼ぶ)であり, 改善の 余地があるデータについては, フロンティアラインに よって内側に包み込まれる.図から見られるように,

回帰直線は平均像に基づく分析法であるのに対して 包絡分析法は優秀な集合をベースにした効率性の評 価法である.

包絡分析法では分析対象を一般に

DMU

(意思決定 者)と呼ぶ.今,

n

個の活動があると仮定し,それら を

DMU1

DMU2…DMUn

とする.

m

個の入力項目と

s

個の出力項目が選定されたとすると,入力データ行 列

X(m×n)

と,出力データ行列

Y(s×n)

これら

n

個の活動について比率尺度を用いて測定 する。 対象となっている活動を代表的に

DMU0

とする と,

DMU0

に対する包絡分析法は次の分数計画問題を 解くことによって定まる.

<目的関数>

<制約式>

また, 実際に包絡分析法を計算する際には, 上式を 分数計画から線形計画へと変換し, その相対問題を解 くことが一般的である.

4.2 DEA による BSS 評価手法の有用性

DEA

は図

2

で示したように,複数の集合体の中か

ら複数の入力に関して優位な集合体を抽出する手法 である。 これは予算や条件等が限定された公共事業の 入札に際した評価などに非常に有意である。とくに

BSS

はステーションの配置場所や予算, その規模等に

ついて制限が多く, 限られたプランから優位集合を抽 出する評価手法が取られやすいため,

DEA

による評 価手法に向いていると考えられる。

4.3 DEA を用いた BSS の評価手法

BSS

においてはステーションのシステム設計上, 複

数の自転車ポートが集まってステーションが構成さ れることから, 規模の変更が比較的容易である. しか し, 需要数とステーションの規模についての最適化が 十分になされておらず, かつ時間によって変動する需 要は全く考慮されていないため, ステーションが満杯 もしくは空となり, ピーク利用時には自転車を借りた くても借りられない, もしくは返したくても返せない という状態が頻繁に発生する。そこで,

DEA

を用い て

Capital Bike Share

のステーションシステムを参考に し, 様々な要因によって変動する需要に対するステー ションの最適な規模設計を行うため, 図

3

示すように プログラムを作成した。

さらに, 図

3

に示すプログラムを実行した後, 全結 果に対して

DEA

を適応し,それぞれの効率性につい て考察を行っている.









=

mn m

m

n n

x x

x

x x

x

x x

x X

...

. ...

. .

. ...

. .

...

...

2 1

2 22

21

1 12

11













=

mn m

m

n n

y y

y

y y

y

y y

y

Y

...

. ...

. .

. ...

. .

...

...

2 1

2 22

21

1 12

11

mo m o

o

so s o

o

x v x

v x v

y u y

u y u

+ + +

+ +

= +

L L

2 2 1 1

2 2 1

max θ

1

) , , 1 ( 1

2 2 1 1

2 2 1

1

j n

x v x

v x v

y u y

u y u

mo m o

o

so s o

o

L

L

L ≤ =

+ + +

+

+

+

(4)

5. おわりに

本研究では

BSS

の評価手法が確立していないこ とを示し, その解決策として時間により変動する需 要に対する最適なステーションの配置方法につい て

DEA

を用いて具体例を示した。

今後は

3D GIS

を用いた

BSS

の意思決定支援ツー

ルの可視化や,

GIS

上での地理情報を考慮したシミ ュレーションなどについて取り組みたい。

謝辞

本研究を進めるにあたり, 堺市役所自転車まちづ くり推進室の皆様には,

BSS

に関する貴重なデータ をご提供頂きました. また, 大阪工業大学の吉川 眞 教授,ならびに学生の皆様には

Arc GIS

を用いた

BSS

の分析に関してご協力を頂きました.さらに,

British Columbia

大学の

Adam Cooper

教授には, 既往

BSS

に関するレポートやその詳細なプライシン グなどに関してアドバイスと文献提供を頂きまし た. 以上に紹介させて頂いた他にも多くのご支援を 頂き, 本論文を執筆することができました. ここに 感謝の意を表します.

参考文献

Pioneer Valler Planning Commission (2008): Bike Share Program Report

DeMaio(2009): Bike-sharing, History, Impacts, Models of Provision,and Future Zyang, Ying (2011): Evaluating performance of

bicycle sharing system in Wuhan,China

Transport for London (2008): Feasibility study for a central London cycle hire scheme,Final

report

NYC Dept. City Planning (2009): Bike-Share Opportunities in New York City

JZTI and Bonnette Consulting (2010) : Philadelphia Bikeshare Concept Study

諏訪 嵩人 (2009): 自転車共同利用システムの計画 手法に関する基礎的研究

古倉 宗治 (2009): 日欧の自転車政策と我が国のコ ミュニティサイクルのあり方,コミュニティバイ ク研究会

Adam Cooper (2009): The UBC public bicycle system feasibility study

[0] 1

つの拠点と

7

つのステーションを 設置し,地点

i

j

間の需要側入力

Dij

と, 施設間距離

dxy

を一定数内において ランダムで与える

[1]Dij

によって新たに発生する地点

x

y

間の時点

u

v

における発需要

Sxy(u

v)

,着需要

Axy(u

v)

を時間別需要分 布に基づいて与える

[2]地点

x

における初期値(ステーシ ョン自転車台数

Bx(u)

, ラック数

Rx(u)

) を振り分ける(

2187

通り)

u=1

とし,時点

v

dxy

に依存する

[3] Sxy(u

v)

をランダム選択後,時間差で発着する自転車

を考慮し, 任意の危険率 (残自転車危険数

B’x(u)

, 残ラッ ク危険数

R’x(u)

)を設定し

[4a]

[4b]

のように処理する

[6]

再分配を行う配車における積載自転車量を

Gb(u)

, 積載スペー スを

Gr(u)

として,

) ( ' ) ( ) ( ' )

(u B u orR v R v

Bx x x x

を満たすステーションのうち,最も 危険度が高いステーションを判定して再分配を行う. 必要配分台 数を

Kx(u)

とするとき

[7a]

[7b]

のような処理を行なう

[4a]

) ( ' ) ( ) ( ' ) (

ifBx u >Bx u andRy v >Ry v BSS

トリップ成立として

(

Bx(u),Rx(u)

) (

= Bx(u)1,Rx(u)+1

) (

Bx(v),Rx(v)

) (

= Bx(v)+1,Rx(v)1

)

[4b]

) ( ' ) ( ) ( ' ) (

ifBx u Bx u orRy v Ry v BSS

トリップ不成立として 他の移動モードとなる

[7a]

) ( ) ( ) ( ) (

ifGbu >kx u orGr u >kx u

再分配成功として

(Gb(u),Gr(u)) (= Gb(u)k,Gb(u)+k)

もしくは

(Gb(u),Gr(u)) (= Gb(u)+k,Gb(u)k)

[7b]

if Else

再分配不成立として拠点へ

(

Gb(v),Gr(v)

) (

= nk,mk

)

n

m

:任意定数

[8] u=u+1

として[3]へ

[5] Sxy(u,v)=Sxy(u,v)-1

として,

Sxy(u

v)=0

となるまで

[3]

へ戻る

3

ステーション規模決定の流れ

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