IX. 経済のグローバル化と 社会の分断
• グローバルな経済活動に伴う問題点の出現
• 国・地域間の分断 / 国家間不平等
– 南北問題
– Google earth の地図情報の精度により地域
差がある程度分かる
– 世界地図のカルトグラムも地域格差を示す
1
【視点2】社会構造の変化とグローバル化
VII. 情報技術とコミュニティの変化 7回(5/23), 8回(5/30)
VIII. グローバル化の概念 9回(6/6)
IX. 経済のグローバル化と社会の分断 10回(6/13)
X. 文化のグローバル化と地域化 10回
XI. 英語による情報と文化の支配
XII. インターネットとドメイン
デジタルディバイド
• 情報を持つものと持たない者との格差
• 富裕層がデジタル機器を使用して情報を得て、
さらに経済力を高める。
• そのため貧困層との経済格差が広がる
• (アメリカ商務省 1999)
• 個人格差
国内・地域内の分断
• 国内・地域内の分断
– 同一国民間の不平等の拡大
– グローバル化に関われる人と、関われない人の 間の格差
– 年齢 / 職業などの階層による分断
• 不平等の拡大・格差
– 機能別に社会が断片化し細分化する
– 個人レベルの分断 , 階層による分断など、複雑 に要素が交錯している
– デジタルディバイドだけの問題ではない
3
国内的な分断
• 国内で分断が進む
• 複数の階層が交錯した分断が生じている
4日本
• パート、契約、派遣社員
– 労働者の3割
– 契約期間満了で解雇が可能
• グローバル化
– 1995年 雇用の規制緩和
• 終身雇用は基幹社員に絞る – 1999年 労働法の改正
• 派遣労働の業種を原則自由
– 2003年 労働基準法、派遣法改正
• 有期雇用制限を3年に改定(1年から改訂,更新可)
• 派遣期間限度3年,対象業務拡大(専門的26業種),2004年施行(平成16年)
• 年次経済財政報告平成16年度
• 終身雇用のよる日本型経営が崩れる
• 改正検討2010/5
– 製造業派遣,登録型派遣、日雇いや2カ月以下の雇用契約を結ぶ派遣を 原則禁止とする
5
1994/6/30-1996/1/11 村山 1996/1/11-1998/7/30 橋本 1998/7/30-2000/4/5 小渕 2000/4/5-2001/4/26 森 2001/4/26-2006/9/26 小泉 2006/9/26-2007/9/26 安部 2007/9/26-2008/9/24 福田 2008/9/24-2009/9/16 麻生 2009/9/16-2010/6/8 鳩山
20
非正社員
• http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3250.html
• 2000 ~ 2005
– 正社員 –446万人 – 非正社員+590万人
– 非正社員 21% → 32% →38.2(2013)
• 非正社員 給与は正社員の64%
• 世代による分断
– 若者(1-24)は約半分が非正社員で、所得格差が拡大 – 卒業年次による分断
• 労働組合
– 正社員中心で非正社員をまとめることができなかった
X. 文化のグローバル化
• グローバル化の問題点
– 行き過ぎた自由化
– 不平等の拡大(機会の均等)
– 不可逆的変化
• 受け入れざるを得ない
• 地球村と異なる(Global Village マーシャル・マクルーハ ン1960)
• 画一化・均質化・平準化
– メリット/デメリットを併せ持つ – 地域格差が少なくなる
– 地域を基盤とする文化への影響
7
• 文化のグローバル化 1. ファーストフード
2. 小売
3. エンターテイメント(映画・遊園地)
4. マスメディア 5. 音楽・アート・写真
• 主にアメリカ文化のグローバル化により、アメリカの生活様 式、行動様式、習慣がグローバル化し、地域の文化が画 一化・均質化・平準化し、消滅する?
①ファーストフード
マクドナルド / コカ・コーラ
• マクドナルド 54ヶ国
– http://www.aboutmcdonalds.com/country/map.html – 他のサイトの内容には責任を持たない
• ファーストフードのライフスタイルの定着 – 短時間の食事
– 外食の増加 – 高カロリー
– マニュアルの活用
– アメリカの経済支配の象徴
• コカ・コーラ(炭酸飲料) 110ケ国
– http://www.coca-cola.com/
– 高カロリー飲料の食習慣をで展開
9
②世界の小売業の売上高ランキング 単位:百万ドル
2008/07/04 、 2011/02/04, 日経MJ(流通新聞)
2009 順位2007(06) 社名 国 2007 2009 1 1(1) ウォルマート・スト
アーズ 米 395,305 405,046 2 2(2) カルフール 仏 142,229 119,887 3 4(3) メトロ 独 102,942
4 3(4) テスコ 英 103,573 5 9(13) シュバルツ 独 70,969 6 6(7) クローガー 米 73,633 7 10(9) コストコ 米 69,704 8 13(15) アルディ 独 64,461
9 ー ホーム・デポ 米 66,176
10 8(10) ターゲット 米 71,125
11 17(17) ウォルグリーン 米 58,637 63335 12 12(11) レーベ 独 66,679
13 19(19) CVS 米 47,431
流通 / 大規模小売店
• 大規模店舗
– スーパーマーケット – 大量販売・大量消費
• 他の国の物を通して生活様式が浸透
• 郊外型大規模店舗・商業施設
– ショッピング・モール – 郊外型住宅地
– 中心商業地の衰退
11
③映画の輸出
• 輸出が多い国 の属性
– 貿易額が大 – 人口が多い – 国民所得が高
• アメリカ 6 割
59%
8%
5%
5%
5%
4%
3%3%1%1% 6%
アメリカ フランス インド イギリス イタリア 香港 ドイツ 日本 メキシコ カナダ 他
輸出が多い国の属性
貿易額が大
人口が多
国民所得が高
アメリカ6割
アメリカからその他 の国へ一方通行
アメリカ文化のグロ ーバル化の可能性
経済活動がベース
マクドナルド・ケンタ ッキーフライドチキ ンと同じ構図
13
日本の映画市場 本数と収入額
http://www.humanmedia.co.jp/pdf/10.pdf
• 日本:48.5%:51.5%(アニメを除くと55%:45%)
我が国コンテンツに対するフランス高校生へのアンケート調査 ジェトロ調査レポート(2011年3月)
• 日本のコンテンツが、一般人にどれだけ浸透しているか米仏 で高校生に対しフランスで調査 N=高校生115名(2011年1-2月)
• 日本のアニメ
– 見たことがある64%
– 男子は75% :男子が市場の中心 – 女子は51%
• マンガ
– 読んだことがある55%(米国の33%)
• アニメ、マンガとも「NARUTO」、「One Piece」が人気
• 最近3ヶ月の日本のコンテンツへの接触状況
– 28%がゲーム、24%がマンガを購入
• ソーシャルフェイスブックの登録者は回答者の75%
④マスメディア
• メディアのコングロマリット化(複合企業化):リソースベース
• タイム・ワーナTime Warner :メディア・コングロマリット
– 「タイム」「フォーチュン」アメリカの週間誌、「ワーナー・ブラザー ス」映画製作会社、「CNN」ニュースチャネル、「AOL」インターネ ットサービス
• ウォルト・ディズニー:メディア・コングロマリット
– 「ABC」4大ネットワーク、 「ESPN」スポーツチャンネル、「ブエナ ビスタ」「ミラマックス」映画製作会社、「ディズニーランド」エンタ ーテイメント施設
• ニューズ・コーポレーション
– FOX、MyNetwork、FNC、FOXスポーツネット、BSkyB、Sky Italia、STAR
• NBCユニバーサル・コムキャスト
– NBC、Telemundo、USAネットワーク、CNBC、MSNBC ・ ケーブルテレビ
• バイアコム(ヴィアコム)・CBS – MTV、ニケロデオン
• 世界標準化→現地適応化(市場によりコンテンツを変える)
– CBS、CW、Showtime
• マスメディア(ニュース)
– 毎日報道されるニュースを通して価値観が浸透する可 能性大
• テレビ番組(衛星放送を含む)
– 日本、イギリス、ブラジルなどは輸入の必要がない
– カナダ、オーストラリア、多くのアジア・アフリカの国は輸 入の必要
17
文化のグローバル化に対する 考え方
• 1.文化のグローバル論(肯定的)
– 文化が肯定的にグローバル化するという説
• 2.文化のグローバル論(否定的)
– 文化が否定的にグローバル化するという説
• 3.文化の伝統論
– 文化はグローバル化しないという説
• 4.文化の変容論
– 文化はグローバル化を受け入れ変容する説
出典: David Held, A Globalizing Word, 2002
1.文化のグローバル論(肯定的)
• 画一化、均質化、平準化
– 国民・地域文化の消滅 – 平均値文化の出現
• 地球村( Global Village
マーシャル・マクルーハン1960)– 物理的空間の制約を越え自由な意見を聞ける – 瞬時・安価・自由な世界規模のコミュニケーション – コミュニケーション技術の存在が前提
– メディアからインターネットへ
19
続き
(肯定的に文化がグローバル化するという説)
• 公共圏の出現 Public sphere
– 国家のコントロールを受けない空間
• 政策などについて公的に議論する空間
– 自由、瞬時のコミュニケーション
• 世論操作に対抗できる
• 政府と企業による広告、PR、情報管理に対抗できる
– Blog, BBS, Web サイト、 e- メール、 Facebook の登
場
20
2.文化のグローバル論(否定的)
• 文化の輸出
– 情報大国から情報弱国へ文化の拡大 – アメリカ文化の世界標準化
– 文化帝国主義 Cultural imperialism
• 他民族や他国の領土に対して支配を拡張したり権力を 行使する政策やそのような事実そのものを指す。
• マスメディアのコングロマリット化(複合企業化)
– リソースベース
– メディアが集中化を深め画一化を強める
– 全体主義的な傾向
21
• 従来の文化の単位が分断
–
文化の基盤となる社会の変化
–
地域社会を基盤とする文化が成立しなくなる
• 画一化
• 均質化
• 平準化
–
否定的にも肯定的にも考えられる
–国民・地域文化の消滅
–
平均値文化の出現
3.文化の伝統論
(文化はグローバル化しないという説)
• 国民文化の根強さ・国民文化の連続性
– 歴史性
– アイデンティティとの深い関係 – 国民・地域文化は連続する
• 社会アイデンティティの連続性
– 個人アイデンティティ
• 自己定義、個人の経験かえ作られる
– 社会アイデンティティ
• 属する社会集団から作られる
– 人間アイデンティティ
23
続き
• マスメディアの地域志向
– 国内向け番組、新聞に重点
– グローバルメディアの聴者と読者は限定的
• エリート層
• 世界言語(英語、スペイン語)の理解
• 国境を越えた文化の共有
– 中国人コミュニティの結びつき(華僑)
– ローカルな場所における多様な文化と伝統の並存
4.文化の変容論
(文化はグローバル化を受け入れ変容する説)
• 国民文化には連続性、継続性が認められる
• 一定の変容性も生じている
• 文化の流れは双方向
– ベネズエラのTV番組がアメリカに輸出されている – 世界が地理言語圏でグローバルに結びつく
– グローバル : リージョナル : ローカル
• 技術
– 技術の発展は変容過程に重大な意味を持つ – 文化のグローバル化のキーとなる
• TV 映画 インターネット 新聞
• 経済のグローバル化と同じ