中 学 校
平 成13年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
外 国 語
東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー
平成13年 度教育研 究 員(外 国語部会)名 簿
男子7名 女子4人 計11名
No.
区 市 名 学 校 名 氏 名 分 科 会 備 考1
台 東 区 浅 草 中 学 校 菊 地 博2
世 話 人2
江 東 区 辰 巳 中 学 校 武 藤 剛1
3
大 田 区 東 調 布 中 学 校 渓 内 明1
副世話人4
中 野 区 北 中 野 中 学 校 鯉 江 伸 浩2
副世話人5
練 馬 区 石 神 井 中 学 校 安 藤 淳 一2
6
葛 飾 区 金 町 中 学 校 佐 藤 薫1
7
江戸川区 松 江 第 一 中 学 校 川 野 真 一1
8
八王子市 ひ よ ど り山 中学 校 倉 田 千恵美1
9
町 田 市 金 井 中 学 校 村 田 明 子2
10
小 平 市 上 水 中 学 校 刀 根 武 史1
副世話人11
あきる野市 御 堂 中 学 校 古 川 絹 恵2
担 当 東京都教職員研修セ ンター指導主事 阿 字 宏 康
究 題
r実 践 的 コ ミュニ ケー シ ョン能 力を身 につ け させ るため の指導 法の工 夫」
目 次
1 11 田
主題設定の理 由と研究のね らい 研究の構想
第1分 科会 「発話 につながる言語材料 を習得 させる指導の工夫」
2
1主 題設定の理 由と研究のね らい
2
(1) (2)
2研 究 の 方 法 3研 究 の 内 容
C1) ア イ (2)
ア イ ウ
(ア) (イ) (3)
N第2分 科 会
主題設定の理由 研究のね らい
3 聖 ﹂ 内﹂ 4 .
入 門 期 の 語 、 連 語 の 習 得(イ ン プ ッ ト)の 指 導 の 工 夫
4
入 門 期 に 習 得 さ せ た い 語 、 連 語
4
入門期 にお けるイ ンプッ ト指導 の実践例
4
普段の授業 における継続的な取 り組み イ ン プ ッ トを 行 う指 導 の 場 面
語 句 の イ ン プ ッ トの 方 法 イ ン プ ッ トの 種 類
継 続 的 な イ ン プ ッ ト 集 中 的 な イ ン プ ッ ト
7 8 8 8 9 9
イ ンプ ッ ト指導の実践事例
0 0 1 1
「具 体 的 に 発 話 す る 場 面 ・状 況 、条 件 を設 定 す る こ と に よ って 、 生 徒 の 自 ら 考 え 、 表 現 す る 力 を 身 に つ け さ せ る 指 導 の 工 夫 」
1主 題 設 定 の 理 由 と研 究 の ね ら い (1)主 題 設 定 の 理 由
(2)研 究 の ね ら い 2研 究 の 方 法 3研 究 の 内 容
3 3 3 4 1 1 1 1
(1) (2) (3)
具 体 的 に 発 話 す る 場 面 ・状 況 、 条 件 を 設 定 す る こ と と は 何 か
14
自 ら考 え 、 表 現 す る 力 と は 何 か
14
自 ら考 え 、 表 現 す る 力 を 身 に つ け さ せ る た め の 様 々 な 指 導 と そ の 工 夫 例
14
実践事例
16
V研 究の成果と今後の課題
7 4 1 2
研 究 主 題
r臭践 的 コミュニ ケー シ ョン能力 を身 につ けさせ るた めの揃導 注の 工夫」
1主 題股 定 の理 由 と研究 のね らい
1主 題 設 定 の 理 由
21世 紀 初 め の 英 語 教 育 の キ ー ワ ー ドの ひ と つ は 、 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 育 成 で あ る と考 え る 。 こ れ か らの 国 際 社 会 に 生 き る 日本 人 に は 、 国 際 的 に 通 用 す る 発 信 型 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 と積 極 的 に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 ろ う と す る 態 度 が 求 め られ る 。 そ の 基 礎 基 本 を 身 に つ け さ せ る こ とが 、 中 学 校 の 英 語 教 育 の 役 割 で あ る 。 日 々 の 授 業 の 中 で 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を ど の よ う に して 身 に つ け さ せ て い くか に つ い て 、 そ の 指 導 法 の 工 夫 を研 究 の 柱 と し た 。
2研 究 の ね ら い
本 研 究 で は 、 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 、 実 際 に英 語 を 言 葉 と して 使 う場 面 で 、 相 手 の 意 向 や 考 え な ど を 理 解 し 、 自 分 の 考 え を適 切 に 相 手 に 伝 え る こ と が で き る 能 力 と して と ら え た 。 特 に 音 声 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 重 視 し 、4技 能 の 中 で 「話 す こ と 」 に焦 点 を あ て 、 指 導 法 の 工 夫 に つ い て2つ の 側 面 か ら考 え て み る こ と に した 。 ひ と つ は 発 話 に 必 要 な 言 語 材 料 を 習 得(イ ン プ ッ ト)さ せ る 指 導 法 の 工 夫 、 も う ひ と つ は 、 具 体 的 に場 面 ・状 況 、 条 件 を 設 定 す る こ と に よ っ て 、 自 ら考 え 表 現 す る 力(ア ウ トプ ッ ト)を 高 め る 指 導 法 の 工 夫 で あ る 。 こ の 両 者 の 関 連 を検 討 しな が ら 、 そ れ ぞ れ の 指 導 法 の 工 夫 に つ い て 研 究 を行 う 。
ll研 究 の 構 想
〈 学 習 指 導 要 く 研 究 主 題 》
領 の 目標 〉 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 を 身 に っ け さ せ る た め の 指 導 の 工 夫
〈 期 待 す る 生 徒 像 ・ね ら い 〉 自 分 の 考 え や 気 持 ち 、 惰 級 な ど 伝 え た い こ と を 話 す こ と が で き る 力 を 身 に っ け さ せ る
く生 徒 の … 幌 状 》 i実 態 ・課 是a
〈方 法 〉
発 循 に 必 宴 な 書 語 材 料(語 ・適 語 ・慣 用 表 現 ・文 法 ・目 常 表 現) を 使 っ て 効 果 的 な 練 習 を す る.
2.そ の 奮 語 材 料 を 活 用 し 、 実 際 的 に 蝿 話 す る 場 面 を 股 け る 。
〈箪1分 科 会 の 主 題(受 侶 … 知 識)〉
発 話 に っ な が る 甘 語 材 料 を 習 得 さ せ る 指 導 の 工 夫
〈 第2分 科 会 の 主 題(発 侶)… 活 用 〉 呉 体 的 に 発 話 す る 場 面 ・状 況 を 設 定 す
る こ と に よ っ て 、 生 徒 の 自 ら 考 え 、 表
現 す る 力 を 身 に っ け さ せ る 指 導 の 工 夫
111第1分 科 会
研 究 主 題
発話につながる貫皓材斜を習得 させる指導の工夫
1主 題股定の理 由と研究のね らい
(1)主 題 設 定 の 理 由
学 習 指 導 要 領 の 中 学 校 外 国 語 科 の 目 標 に 「外 国 語 を 通 じ て 、 言 語 や 文 化 に 対 す る 理 解 を 深 め 、 積 極 的 に コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 図 ろ う と す る 態 度 の 育 成 を 図 り 、 聞 く こ と や 話 す こ
と な ど の 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 基 礎 を 養 う」 と あ る よ う に 、 今 日実 際 に 英 語 を 運 用 し 、 日常 的 な 会 話 や 簡 単 な 情 報 の 交 換 な ど が で き る 能 力 の 育 成 が 求 め られ て い る 。
実 際 に 英 語 を 運 用 し 、 自分 の 考 え や 気 持 ち 、 情 報 な ど伝 え た い こ と を 話 し た り 聞 い た り す る こ と が で き る 能 力 の 育 成 の た め に は 、 「実 際 に 言 語 を 使 用 して 互 い の 気 持 ち や 考 え を 伝 え 合 う活 動 」 や 「具 体 的 な 場 面 や 状 況 に 合 っ た 適 切 な 表 現 を 自 ら考 え て の 活 動 」 と い っ た 言 語 活 動 が 大 切 と な っ て く る 。 そ し て 、 こ の よ う な 言 語 活 動 が 効 果 的 に 行 わ れ る た め に は 、 発 話 に必 要 な 語 や 連 語 等 の 習 得(以 下 に 示 す 「イ ン プ ッ ト」 も 同 義 と す る)の 量 が 重 要 とな る 。 発 話 に 必 要 な 語 や 連 語 等 の 習 得 は 、 こ の よ う な 意 味 で 上 記 の 目 標 達 成 に 寄 与 す る と こ ろ が 大 き い と考 え る 。
そ こで 、 英 語 の 授 業 に お け る 発 話 に つ な が る 言 語 材 料 を 習 得 さ せ る 指 導 に つ い て 、 実 践 上 の 課 題 を 明 らか に し、 指 導 内 容 、 指 導 方 法 等 の 工 夫 の 在 り方 を探 る こ とが 大 切 で あ る と 考 え 、 この 主 題 を 設 定 した 。
(2)研 究 の ね ら い
中 学 校 学 習 指 導 要 領 の 第2章 、第9節 、第2‑2(3)に お い て 、言 語 材 料 と し て 「音 声 」、
「文 字 及 び 符 号 」、 「語 、 連 語 及 び 慣 用 表 現 」、 「文 法 事 項 」 の4つ が 掲 げ ら れ て い る 。 こ の うち 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 の 基 礎 の 育 成 を 目指 した 指 導 を 進 め る に あ た り、 特 に 発 話 に 直 接 つ な が る 言 語 材 料 と し て 「語 、 連 語 及 び 慣 用 表 現 」 の 習 得 の 量 が 大 切 で あ る と 考 え た 。 自分 の 考 え や 気 持 ち 、 情 報 な ど を 相 手 に 伝 え よ う と 思 っ て も 、 伝 え る の に 必 要 と な る 語 や 連 語 等 が 十 分 に習 得 さ れ て い な け れ ば 発 話 に は つ な が っ て い か な い 。 発 話 に つ な が る 語 や 連 語 等 の 習 得 の 量 を 増 や す こ と が 、 意 欲 的 な 発 話 を 促 す こ と に つ な が っ て い く 。
そ こ で 、 次 の2点 を第1分 科 会 で は 研 究 の ね ら い と し た 。
① 入 門 期 の 語 ・連 語 等 を 習 得 さ せ る 指 導 を 工 夫 す る 。
② 普 段 の 授 業 にお け る 継 続 的 な 取 り組 み の 工 夫 を す る 。
2研 究の方法
(1)文 献 研 究
語 や 連 語 等 の 習 得 の 指 導 に 関 す る 資 料 を文 献 や イ ン タ ー ネ ッ トな どで 調 べ た 。
(2)教 科 書 で 用 い て い る語 の 分 析
現 行 の 平 成9年 度 版 教 科 書(第1学 年 用)に つ い て 、 入 門 期(本 研 究 で は第3課 ま で) に 扱 っ て い る 語 を集 計 し、 観 点 を 定 め 分 析 した 。
(3)授 業 研 究
発 話 に つ な が る 語 ・連 語 等 を 習 得 させ る 指 導 に つ い て 、 ① 入 門 期 に お け る 語 や 連 語 等 を 習 得 さ せ る 指 導 の 工 夫 と 、② 普 段 の 授 業 で 継 続 的 に行 う取 り組 み の 工 夫 に 分 け て 、 授 業 を 通 して 研 究 を 行 っ た 。
3研 究 の 内審
(1)入 門 期 の 語 ・連 語 の 習 得(イ ン プ ッ ト)の 指 導 の 工 夫
第1学 年 の 指 導 は 、 そ の 後 の 英 語 学 習 に 対 す る 興 味 ・関 心 を 大 き く 左 右 す る 大 切 な 時 期 で あ る 。 そ の 中 で も 、 中 学 校 の 授 業 と し て 初 め て 英 語 に 接 す る こ と と な る1学 期 最 初 の 頃 の 指 導 、 す な わ ち 入 門 期 の 指 導 は 特 に 重 要 で あ る 。
こ の 時 期 の 語 や 連 語 等 の 指 導 は 、 そ の 後 の 教 科 書 の 各 課 の 本 文 の 導 入 、 文 法 事 項 の 練 習 や 話 す こ と を 重 視 す る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 活 動(以 下 「コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 」 と す る)に 必 要 と 予 想 さ れ る語 や 連 語 等 を 中 心 に 行 わ れ る こ とが 一 般 的 で あ る と考 え る 。 入 門 期 に い か に そ の 後 の 学 習 に 必 要 と さ れ る 語 や 連 語 等 を 習 得 さ せ た か が 、 そ の 後 の 学 習 活 動 を 大 き く 左 右 す る こ と とな る の で あ る 。 そ こ で 、 この 入 門 期 の 語 ・連 語 等 の 習 得 (イ ン プ ッ ト)の 指 導 の 工 夫 が 大 切 で あ る と考 え て 研 究 を す す め た 。
ア 入 門 期 に 習 得 さ せ た い 語 、 連 語
入 門 期 に 習 得 さ せ た い 語 や 連 語 等 に は 、 ど の よ う な も の が あ る の か 、 発 話 に つ な が る 語 や 連 語 と し て 習 得 さ せ た い も の は 、 ど の よ う な も の な の か に っ い て 、 ま ず 現 行 の 平 成9年 度 版 教 科 書(第1学 年 用)の 第3課 ま で に 生 徒 が 学 習 す る 語 等 に 着 目 した 。 本 研 究 で は 第3課 ま で を 入 門 期 と位 置 づ け て い る 。
(ア)各 教 科 書 で 取 り扱 わ れ る 語 の 数 第1学 年 用 教 科 書 で 第3課 ま で に 掲 載 さ れ て い る 語 の 数 は 、 最 も 少 な い も の で103語 、 最 も多 い も の で272語 で あ り、 そ の 差 は16g語 と か な り の 違 い が 見 ら れ た 。 ま た 、 7社 で 取 り 扱 わ れ て い る 単 語 の 数 は 平 均 す る と147語 で あ っ た 。 こ の 数 の 差 の 多 く は 、 取 り扱 わ れ る 名 詞 の 数 の 差 に よ る と こ ろ が 大 き か っ た 。(図1)
社 社 社 社 社 社 社 A B C D E F G
(イ)品 詞 別 の 単 語 数
各 教 科 書 で 第3課 ま で に 掲 載 さ れ て い る 語 の 品 詞 別 の 数 を 調 査 し た と こ ろ 、 表1の 結 果 が 得 ら れ た 。こ こ で は 、そ れ ぞ れ の 語 を 名 詞(n)、 形 容 詞(a(ij)、 動 詞(v)、 副 詞(adv)、
前 置 詞(prep)、 代 名 詞(prop)、 間 投 詞(int)、 接 続 詞(conj)、 冠 詞(art)、 助 動 詞(aux)の 10種 類 に 分 類 し 、 加 え てisn'tの よ う な 否 定 の 形 の 短 縮 形(cont)も 加 え て 全11種 類 で 分 類 を し た 。
表1の よ う に 取 り扱 い 総 語 【 表1】
数475語 の 内 、 名 詞 の し め る 割 合 の 高 さ(全 体 の62.6%) が 目 立 っ て い る 。 こ れ は 、 入 門 期 に お け る 語 の 指 導 に お い て 名 詞 の 重 要 性 を 示 し て い る 。
し か し な が ら 、 全 社 の 教 科 書 で 取 り 扱 わ れ て い る 名 詞 の 数 は3語 で 、 全297語 中177語
(59.7%)が1社 の み の 取 り 扱 い と い う 結 果 が 出 た 。 ま た 、 各 名 詞 を 調 べ て み る と 自 分 を 中 心 と し た 身 の 回 り の こ と が ら を 表 現 す る 語 が 多 い こ と に 気 が つ く 。 こ れ は 、 第1学 年
品詞 語 数
取 り扱 い教科書数
7 6 5 4 3 2 1
名 詞
297 3 5 6 18 32 56 177
形容詞50 2 1 0 2 5 12 28
動 詞
48 3 4 2 5 6 8 20
副 詞17 2 3 0 0 6 1 5
前置詞
16 1 2 0 1 3 2 7
代 名詞16 4 2 2 2 2 3 1
間投詞
9 0 2 1 0 2 1 3
接続詞
3 0 1 0 0 0 1 1
冠 詞3 1 1 0 1 0 0 0
助 動詞
2 0 0 0 1 0 0 1
短縮 形14 1 0 1 0 4 5 3
総 語 数
475 17 21 12 30 60 89 246
が 自 分 を 主 体 と して 自 己 紹 介 や 他 の 人 を 紹 介 す る こ と に 入 門 期 の 指 導 の 中 心 が 置 か れ て い る こ と に よ る も の と 思 わ れ る 。(図2)
(ウ)全 て の 教 科 書 で 取 り扱 わ れ て い る 語
全 て の 教 科 書 で 取 り扱 わ れ て い る 語 は 、17語(全475語 の3.6%)で あ っ た 。 そ れ を ま と め た も の が 表2で あ る 。
r
996)一 .4%) 4%) .6%)
conk
int(1 .996) (0.6%)
πa雌(o.s%)
aux n::iep
・三鱒'
V
(?Q;i96)
顯
6 696)
,.・㈱.繊 》..
品詞別単語数
aux(0.4%)
【表2】
名 詞(3語)
book,morning,pen
前 置 詞(1語)to
形 容 詞(2語)
fine,good,
代 名 詞(4語)1,this,you,your
動 詞(3語)
are,is,thank
冠 詞(1語) a副 詞(2語)
how,yes
短縮 形(1語)1'm
(エ)生 徒 が 自 己 表 現 活 動 で 使 用 した い と 思 っ て い る 語
入 門 期 は 「これ は 英 語 で 何 て 言 う の だ ろ う 、 言 っ て み た い 」 と い う 気 持 ち が 強 い 。 こ の 時 期 に ど の よ う な 語 や 連 語 を 習 得 さ せ る か が 重 要 で あ る 。 で き る だ け 多 く の 語 や 連 語 を イ ン プ ッ トす る こ と は 、 こ れ か ら先 の 基 礎 的 な 運 用 能 力 を 伸 ば す 上 で 大 切 で あ る 。 この 段 階 で は 、 ま ず 発 音 や 綴 りが 正 確 に で き る こ と を 目標 と す る の で は な く 、 興 味 を も っ て 英 語 を 話 し 、 多 く の こ と を 表 現 し よ う と い う 生 徒 の 意 欲 を 育 て た い 。
生 徒 が 自 己 表 現 活 動 で 使 用 し た い と 思 っ て い る 語 に つ い て 諸 資 料 を 考 察 し、 以 下 の よ う に 分 類 した 。
① 教 室 の 中 に あ る も の
desk,chair,blackboard,clock,TV,eraser,CDplayer,window,curtain,door,
② 文 房 具 な ど
textbook,notebook,plasticsheet,pencilcase,triangle,protractor,
pen,eraser,ruler,pencil,highlighter,mechanicalpencil,feltpen,ball‑pointpen,
③ 教 科 の 名 前
P.E.,English,Japanese,science,music,history,fineart,
④ 自 分 の 趣 味 ・好 き な こ と に つ い て
TVgame,singer,TVstar,fishing,shopping,
⑤ 自 分 の 所 属 し て い る 部 活 動 に つ い て
baseball,football,basketball,brassband,teaceremony,tennis,volleyball,drama,
⑥ 家 族 を 表 す も の
mother,father,sister,brother,grandmother,grandfather,aunt,uncle,
⑦ 動 物 の 名 前
cat,dog,bud,fish,horse,zebra,sheep,koala,mouse,panda,
⑧ 曜 日 ・ 月 ・ 数 に 関 す る も の
Monday,Tuesday,June,July,one,two,eight,ten,
⑨ 日 本 語 に な っ て い る カ タ カ ナ 語
game,computer,mills,juice,coffee,tomato,potato,
以 上 の よ う に 、 生 徒 が 身 近 に感 じ表 現 し た い 語 は 多 岐 にわ た り教 科 書 で は 触 れ られ て い な い も の も 多 い 。
イ 入 門 期 に お け る イ ン プ ッ ト指 導 の 実 践 例 (ア)ピ ク チ ャ ー ・カ ー ドに よ る 提 示
入 門 期 に は 、 で き る だ け 日 本 語 の 訳 語 を 示 さ ず 、 音 声 か ら単 語 を 導 入 す る こ とが 望 ま し い 。 ピ ク チ ャ ー ・カ ー ドに よ る 単 語 の 提 示 は 効 果 的 で あ る 。 具 体 的 な 絵 を 示 し 、 語 句 の 意 味 を確 認 した 上 で 、 テ ン ポ よ く発 音 さ せ る こ と が で き る 。 ま た 、 実 物 が な く て も一 度 に 多 く の 語 を 扱 う こ とが で き る 。 同 じ語 を 毎 時 間 く り返 し 扱 う こ とで 、 生 徒 も だ ん だ ん 上 手 に 言 え る よ う に な り 、 イ ン プ ッ ト も よ り確 か な も の に な る 。 同 時 に 少 し ず つ 語 数 を 増 や す こ と も大 切 で あ る 。 生 徒 に 提 示 す る と き 、 未 習 語 が 連 続 す る よ り も 、 既 習 語 の カ ー ドの 中 に 数 枚 お き に 未 習 語 の カ ー ド を入 れ る こ と で 生 徒 が テ ン ポ よ く発 音 す る こ と が で き る 。
(イ)動 作 に よ る 提 示
一 般 動 詞 の 中 で 動 作 を表 す 語 は 、 ピ クチ ャー カ ー ドで示 す に と どま らず 、教 師 が 動 作 を 具 体 的 に 示 し 、命 令 文 を 使 い な が ら 、生 徒 に も 同 じ 動 作 を さ せ る こ と が 効 果 的 で あ る 。
(指 導 手 順)① 教 師 が 動 作 を 示 し な が ら英 語 を 聞 か せ る 。
② 生 徒 が 教 師 の 動 作 を 見 て まね を す る 。
③ 教 師 が 話 す 英 語 を 聞 い て 生 徒 だ け で 動 作 を す る 。
(指 導 例)Standup.→Gototheblackboazd.→Stop・ →Takeapieceofchalk.
→Drawatriangle .→Putdownthechalk.→Gobacktoyourseat.→Sitdown.
(ウ)文 脈 の 中 で 語 句 の 意 味 を と ら え さ せ る
入 門 期 と は 言 え 、 単 語 を 羅 列 す る だ け で は 生 徒 は 飽 き て し ま う 。 単 語 は 文 脈 を 与 え る こ と で 意 味 が 明 確 に な り理 解 しや す く な る 。 ま た 、 ア ル フ ァベ ッ トが 満 足 に 書 け な く て
も 、 英 語 に よ るinteractionは 十 分 可 能 で あ り、 発 話 の 練 習 に な る よ う な ア ウ トプ ッ トを 経 験 さ せ る こ と で 、 イ ン プ ッ トは よ り確 か な も の に な る と考 え られ る 。
例 え ば 、 月 の 名 前 が 言 え る よ う に な っ た 時 点 で 次 の よ うな や り と りが 可 能 で あ る 。
TMybirthdayisJuly4th.Whenisyourbirthday?
S:(全 員)
T:WhowasbominJuly?(手 を あ げ さ せ る 動 作 を す る) S:(7月 生 ま れ の 生 徒 が 手 を あ げ る)
TYourbirthdayisinJuly,right?
Sl:Yes...
T:Howaboutyou,(S2)?
S2:December.
入 門 期 にWhenis...?の よ う な 言 語 材 料 は 未 習 で あ るが 、教 師 の 身 ぶ りや 表 情 、birthday (バー ス デ ー)の よ う な 語 を 手 が か り に 、teachertalkの 意 味 を 類 推 す る こ と が 可 能 で あ る 。 こ の よ う な 対 話 を 行 う こ と で 、 生 徒 は 英 語 に よ る コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が 成 立 した 喜 び を 味 わ う こ とが で き 、 次 の 学 習 へ の 動 機 づ け に もな る 。
こ の よ う に 、 音 声 に よ る イ ン プ ッ トを で き る だ け 多 く 与 え る こ と で 、 そ の 後 の 活 動 に お い て ス ム ー ズ な 発 話 に つ な げ て い く こ と が で き る と 考 え る 。
(2)普 段 の 授 業 に お け る 継 続 的 な 取 り組 み ア イ ン プ ッ トを 行 う 指 導 の 場 面
授 業 の 中 で 、 生 徒 に 対 し て 語 句 の イ ン プ ッ トを行 う指 導 の 場 面 は 、 主 に 次 の よ う な も の が あ る と 考 え ら れ る 。
①Warmup(授 業 が 始 ま っ て 最 初 の 数 分 間 に 行 う活 動) (guesswork、 ゲ ー ム 的 な 活 動 。 簡 単 なQ&Aな ど 。)
② 新 出 文 型 ・文 法 事 項 の 口頭 導 入 と そ の 後 に 行 うpatternpractice等 の 口頭 練 習
③ 教 科 書 本 文 の 導 入(oralintroduction)
(本 文 の 内 容 と 新 出 語 句 等 を 生 徒 とQ&Aを 行 い な が ら 、 口 頭 で 導 入 を す る 。)
④ 教 科 書 を 音 読 す る 前 に行 う 、 語 句 の 発 音 練 習
.⑤ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 に 必 要 な 語 句 や 文 の 発 音 練 習
イ 語 句 の イ ン プ ッ トの 方 法
語 句 を 口 頭 で 導 入 し て 習 得 さ せ る に は 、 次 の よ う な 方 法 が 考 え ら れ る 。
① 実 物 、 絵 、 写 真 、 動 作 な ど を 提 示 す る 。
② 英 語 に よ る 言 い 換 え を す る 。 関 連 す る 他 の 語 句 と の 対 比 す る 。 (例)Peterismyuncle.Heismymother'sbrother.
③ 話 さ れ る 文 脈 に よ っ て 類 推 さ せ る 。
(例)
④ 日 本 語 に よ る 説 明 、 な い し 訳 語 を 示 す 。
(例)important,need,lookforwazdto...な ど 意 味 が 抽 象 的 な 語 句 。
ウ イ ン プ ッ トの 種 類
本 研 究 で は 、 従 来 か ら行 わ れ て い る 集 中 的 な イ ン プ ッ トに 加 え て 、 生 徒 が コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 を ス ム ー ズ に行 え る よ う に 、 事 前 に 語 や 連 語 等 の 習 得 を 目指 した 継 続 的 な イ ン プ ッ トを 考 え て み た 。
(ア)継 続 的 な イ ン プ ッ ト
毎 回 の 授 業 で く り返 し行 わ れ る イ ン プ ッ トで あ る 。 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 に 必 要 な 語 句 等 を 前 も っ て 導 入 し 、 短 い 時 間 を 使 っ て 数 時 間 に 渡 り く り返 し練 習 を す る 。 生 徒 が そ の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 を行 う時 点 で 、 使 用 す る 語 句 に 慣 れ 親 し ん で い る 状 態 を 作 る こ と が ね ら い で あ る 。 そ う す る こ と に よ っ て 、 生 徒 が 活 動 そ の も の に 注 意 を 向 け て 、 ア ウ トプ ッ トに 集 中 す る こ と が で き る 。
例 え ば 、 「道 案 内 」 の 活 動 を 行 う場 合 、straight,left,right,corner,bridge,trafficlights,bus stop,station,infrontof̲等 の 多 数 の 語 句 を 使 用 す る 。 教 科 書 に よ っ て は 、 そ の ほ とん ど が 新 出 語 と して 扱 わ れ る 場 合 も あ る 。 使 用 す る 語 の ほ と ん ど が 新 出 語 と し て 導 入 さ れ
た ら 、生 徒 は 語 句 の 理 解 だ け で 精 一 杯 と な り 、ア ウ トプ ッ トに つ な げ る こ と は 難 し い 。 し か し、 数 時 間 前 か らbingogame等 を 通 して 練 習 を く り返 し て お け ば 生 徒 の 負 担 は 軽 減 さ れ 、 英 語 で 「道 案 内 」 を 行 う 活 動 自体 に 集 中 し て 取 り組 む こ と が で き る 。
ま た 、 特 定 の 活 動 を 念 頭 に 置 か ず に 語 句 を イ ン プ ッ トす る こ と も で き る 。 長 期 的 か つ 計 画 的 、 意 図 的 に イ ン プ ッ トを 行 う た め に テ ー マ 別 、 品 詞 別 、 場 面 別 等 に 整 理 し て イ ン プ ッ ト し た り、教 科 書 で 扱 わ な い 既 習 語 句 と関 連 の あ る 語 句 を 示 す こ と も で き る 。 こ の 場 合 、 教 師 は こ の 先 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 で 使 用 す る 可 能 性 の あ る 語 句 を 選 定 し て 、 イ ン プ ッ トを 行 う こ とが 大 切 で あ る 。
継 続 的 な イ ン プ ッ トを行 う に は 以 下 の 方 法 が 考 え られ る 。
・guesswork(絵 カ ー ド 、 小 道 具 等 を 使 っ た 活 動)
・bingogame
,crossword等 の ゲ ー ム 的 な 活 動
・ リ ズ ム ト レ ー ニ ン グ 、chants歌 A
○ イ ン プ ッ ト と は?
listeningやreadingに よ る 発 話 に 必 要 な 言 語 材 料 の 習 得
○ ア ウ ト プ ッ ト と は?
speakingやwritingに よ る 自
ら の 考 え の 表 現 ・発 信
(イ)集 中 的 な イ ン プ ッ ト
継 続 的 な イ ン プ ッ トに 加 え て 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 等 の ア ウ トプ ッ トを行 う 直 前 に 、 そ れ に 必 要 な 語 句 の イ ン プ ッ トを集 中 して 行 う 場 合 も あ る 。 こ こ で は 、 生 徒 が そ の 直 後 の 活 動 に お い て 、 ス ム ー ズ な ア ウ トプ ッ トに つ な が る よ う に 必 要 な 語 句 が 口慣 ら し で き て い る こ と が 大 切 で あ る 。
教 科 書 の 内 容 理 解 や 音 読 の 直 前 に 新 出 語 句 の 練 習 を して イ ン プ ッ トを行 う が 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 に お い て も 、 同 様 の イ ン プ ッ トが 必 要 で あ る 。 生 徒 に い ろ い ろ な こ と を 言 わ せ よ う と 、 ワ ー ク シ ー ト等 に 、wordboxと 称 して 関 連 語 句 を 多 数 提 示 す る 場 合 が あ る 。 「言 い た い 時 が 知 り た い 時 」 で あ り、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 時 は 、 語 句 を 導 入 す る 絶 好 の 機 会 で あ る 。 しか し 、 機 械 的 な 発 音 練 習 だ け を 行 っ て 、 活 動 を 始 め て も 多 く の 生 徒 が 、wordbOXの 語 句 を 読 む こ と に 負 担 を 感 じ 、 ア ウ トプ ッ トど こ ろ で は な く な っ て し ま う。 そ こ で 、 集 中 的 な イ ン プ ッ トに は 以 下 の よ う な 工 夫 を す る 必 要 が あ る と 考 え られ る 。
・生 徒 の 理 解 を 支 援 す る絵 や 写 真 をハ ン ドア ウ トに 載 せ る 。
・未 習 語 句 の 数 を で き る だ け 少 な くす る 。
・未 習 語 句 は 既 習 語 句 と 対 比 しや す い も の を提 示 す る 。
・基 本 文 、 モ デル 対 話 文 等 との 関連 にお いて練 習 させ る。
・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 に 入 る 前 に十 分 な 準 備 、練 習 を段 階 を踏 ん で行 わ せ る。
例:① 基 本 文 、 モ デ ル 対 話 文 の 提 示
→ ② 語 句 の 提 示 、 口頭 練 習(既 習 語 句 の 復 習 ・新 出 語 句 の 提 示)
→ ③ 新 出 文 型 に 関 連 さ せ た 練 習(patternpractice等)
→ ④ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動
(3)イ ン プ ッ ト指 導 の 実 践 事 例
【イ ン プ ッ ト指 導 の 実 践 事 例 ① 】"BattleShipGame"
〈 ね ら い 〉
①like,enjoy,practice,playの 使 い 方 に 慣 れ 親 し ま せ る 。
② 積 極 的 に 発 話 さ せ る 。
〈展 開 例 〉
①5×5マ ス の 罫 線 の み 書 か れ た 用 紙 を 配 布 す る 。 〔表1を 罫 線 の み で 。〕
② 今 後 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 で 活 用 した い 語 い や 連 語 、 文 法 事 項 な ど を 適 宜 用 意 し、 下 記 の よ う に 板 書 を す る 。(今 回 は 例 と し て 一 般 動 詞 を 用 い た 表 現 を 取
り上 げ た 。)
③ 生 徒 は 板 書 と 同 じ よ う に 英 語 を 各 自 の 表 に 記 入 す る 。 〔表1〕
〔表1〕
SOCCeI
volleyball tennis
●baseball
Ilike
Ienjoy
Ipractice Iplay
④ 生 徒 は 各 々 、 好 き な マ ス を 選 び 、 船 の 絵 を3つ 描 く 。 〔表2〕
⑤ ゲ ー ム に 入 る 前 に 、 十 分 に 口頭 練 習 を して お く 。 (例)IIikesoccer.Ienjoyvolleyball.
⑥ あ ら か じ め 用 意 し た 生 徒 名 を 記 入 し て あ る カ ー ドを 用 い て に 生 徒 を 次 々 指 名 し て い く。 指 名 さ れ た 生 徒 は 、 自分 の 船 が 描 か れ て い な い と こ ろ で 、Iliketennis.等 と発 言 して い く。
⑦ 教 師 は 生 徒 の 発 言 を 確 認 し な が ら 、 黒 板 の 表 で 該 当 す る 枠 を × で 消 し て い く 。
〔表2〕
SOCCCr
vo皿eyba皿 tennis
・baseba皿
Ilike x
Ienjoy 壱
Ipractice 一 ¥3/ 壱
IPIay
⑧ 生 徒 は リ ス ニ ン グ と板 書 で 確 認 し な が ら、 同 じ よ う に ×で 自 分 の マ ス を 一 つ ず つ 消 して い く。
⑨ 最 後 の1マ ス ま で こ れ を 続 け 、 最 後 ま で 勝 ち 残 っ た 船 が あ っ た 生 徒 が 「勝 ち 」 と な る 。
〈留 意 点 〉
・提 示 す る 語 句 の 意 味 の 確 認 を 行 う。
・生 徒 が 自信 を も っ て 発 話 で き る よ う に 、.発音練 習 を しっか り行 う。
・そ の 後 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 で 使 用 す る 語 を 選 定 し て 行 う
。
【イ ン プ ッ ト指 導 の 実 践 事 例 ② 】"GuessWork"(授 業 の ウ ォ ー ム ア ッ プ の 取 り 組 み) 授 業 の 最 初 の 数 分 間 は 、 ウ ォ ー ム ア ッ プ と して 使 わ れ る 時 間 で も あ る が 、 繰 り返 し イ ン プ ッ トを 行 う こ と に よ っ て 、 自 然 な 英 語 に慣 れ 親 しま せ る こ と が で き る と考 え る 。 ゲ ー ム 的 な 活 動 、teachertalkを た く さ ん 使 用 す る な ど 、 じ っ く り と考 え さ せ る 時 間 は な い が 、 繰 り返 し英 語 を 使 用 す る 場 面 を取 り入 れ る こ と に よ っ て 、 発 話 が ス ム ー ズ に な っ て い く。 こ こ で は 、guessworkの 事 例 を あ げ る 。
相 手 に 色 々 な 単 語 や 文 を 言 っ て 、 連 想 さ せ 、 答 え と な る 単 語 を 引 き 出 さ せ る ゲ ー ム 的 な 活 動 で あ る 。
〈ね ら い 〉
① 実 際 の 発 話 を 通 して イ ン プ ッ トを よ り確 か な も の にす る 。
②Whatisthis?な ど の 簡 単 な 表 現 が で き る よ う に す る 。
〈展 開 例 〉
① ペ ア を 作 り 、1人 が 黒 板 の 方 を 向 き 、も う1人 は 相 手 に 向 か い 合 う よ う に 立 っ 。
② 黒 板 を 向 い て い る 生 徒 は 、 教 師 が 黒 板 に 書 い た 単 語 を確 認 し、 そ の 単 語 を 相 手 に 言 わ せ る よ う に ヒ ン トに な る 単 語 を 言 う 。
③ ヒ ン トの 単 語 を 聞 い て 、 相 手 の 生 徒 は 答 え る 。
④ 慣 れ て き た ら 、 単 語 だ け で な く、 英 文 を 使 用 し て も よ い こ と に す る 。
⑤2問 ず つ 交 互 に や り終 え た ら 、 終 了 す る 。
(例)
S1:Animal.
S2:Cat?
S1:No.Big.
S2:Elephant?
Sl:No.China.
S2:Panda?
Sl:That'sright.
上 記 の よ うな 対 話 を 教 師 と生 徒 で 行 う こ と もで き る 。
〈留 意 点 〉
・日本 語 を 使 わ な い で 活 動 させ る 。
・あ る 程 度 、 語 いが 増 えて きた 段 階 で行 う。 ま た 生 徒 がそ の語 のイ メ ージ を もち や す い よ う に 、 ジ ャ ン ル を し ぼ っ て 行 う こ と が 効 果 的 で あ る 。(動 物 ・植 物 ・学 校
・ス ポ ー ツ 等)
・動 詞 ・形 容 詞 ・名 詞 と い う よ う に 品 詞 別 に ゲ ー ム を や る と わ か りや す い 。
・英 語 で 表 現 で き な い 単 語 が あ る 場 合 に は 、 教 師 が支 援 す る。
・初 め は お も し ろ が っ て や っ て い る が 、 だ ん だ ん慣 れ て くる と興 味 を示 さな くな っ て く る の で 、 い ろ い ろ な 語 い を 与 え た り 、 「○ ○ は 英 語 で 何 と い う の か?」 な ど 、 生 徒 が 疑 問 に 思 っ た こ と を 助 言 す る 。
〈結 果 〉
・生 徒 一 人 一 人 が 発 話 で き る 単 語 や 理 解 で き る 単 語 の 量 が 増 え て き た 。
・WHATAMI?や ジ ェ ス チ ャ ー ゲ ー ム 等 の 活 動 に 結 び つ け る こ と が で き た 。
IY第2分 科 会
研 究 主 題
具体的 に莞話す る場面 ・状 況、条件 を設 定する ことによ って、 自ら青え 、 表現 するカを身 につ けさせる指導の工夫
1主 ■股定の瑠由と研究のね らい
(1)主 題 股 定 の 理 由
実 践 的 な コ ミ ュニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 を 目指 す 英 語 の 授 業 を 展 開 して い く た め に は 、 基 礎 基 本 の 定 着 を 図 りな が ら 自分 や ま わ りの こ と を適 切 に 表 現 す る 力 の 育 成 が 必 要 で あ る と考 え る 。 どの 学 校 にお い て も 指 導 案 を 工 夫 し、 生 徒 の 実 態 に あ わ せ た よ り効 果 的 な 取 り組 み が な さ れ 、 生 徒 の 実 践 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 を育 成 す る の に は 何 が 大 切 で 、 ど の よ う に 活 動 させ た らよ い の か が 検 討 さ れ 実 践 さ れ て い る 。
し か しな が ら、 生 徒 の 中 に は 基 本 文 は 理 解 した り表 現 で き て も 、 そ れ が 具 体 的 な 場 面 にな る と 「何 を ど の よ う に 表 現 し た ら良 い の か 」 「次 に 何 と言 え ば 良 い の だ ろ う か 」 と戸 惑 う 生 徒 が い る の も実 情 で あ る 。
そ の 理 由 に は い くつ か 考 え られ る が 、 基 礎 基 本 が 定 着 して い な い と い う こ とや 、 語 い や 連 語 お よ び 関 連 表 現 の 不 足 と い っ た 理 由 の 他 に 、 次 の よ う な 理 由が 考 え られ る 。
・ 今 、 自分 の いる場 面、 状況 が つか めて いな い
・ 相 手 の 気 持 ち な ど が 理 解 で き て い な い
・ どの よ う に 相 手 に 言 え ば 自分 の 考 え や 意 見 を 伝 え られ る か が 分 か らな い
そ こで 第2分 科 会 で は 、 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン活 動 を展 開 す る 上 で 配 慮 す べ き こ と は 何 か に 着 目 し、 よ り効 果 的 に話 す こ と に 焦 点 を あ て た 言 語 活 動 を 展 開 す る た め に は 具 体 的 に 発 話 す る 場 面 ・状 況 、 条 件 を 設 定 す る こ とが 大 切 で あ る と 考 え た 。 そ れ に よ り生 徒 が 自 ら考 え 適 切 に 表 現 す る 力 を 身 に っ け て い く こ と が で き る と 考 え る 。 考 え て 発 話 しな けれ ば な らな い よ うな 場 面 ・状 況 、 条 件 を 設 定 し た り、 発 話 の 目的 を意 識 さ せ た り、 さ ら に 会 話 を 続 け さ せ た りす る た め の 指 導 の 工 夫 が 生 徒 の 実 践 的 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 を 育 成 す る 上 で 重 要 で あ る と考 え 、 こ の 主 題 を 設 定 した 。
(2)研 究 の ね ら い
① 具 体 的 な 場 面 ・状 況 、 条 件(相 づ ち を必 ず 入 れ る な ど)を 設 定 す る 。
② 自 ら考 え 、 表 現 す る 活 動 を 通 し て 、 生徒 の考 え や 意 見 を 引 き 出 す 指 導 法 を 工 夫 す る 。
③ 様 々 な コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を豊 か に す る 活 動 で 生 徒 の 発 話 を 増 や した り、 会 話 を 発 展 さ せ た りす る指 導 法 の 工 夫 をす る。
2研 究の方法
(1)文 献 研 究
様 々 な 指 導 案 か ら、 言 語 活 動 の 方 法 や 内 容 を 調 べ た 。 様 々 な 種 類 の 活 動 や 工 夫 の 仕 方 が あ る こ と を確 認 した 。
(2)授 業 研 究
授 業 研 究 を 通 して 、 習 得 した 英 語 を用 い て 自 ら考 え 表 現 す る 力 を 身 につ け さ せ る た め の 指 導 法 の 工 夫 を 図 っ た 。
3研 究の 内唇
(1)具 体 的 に 発 話 す る 場 面 ・状 況 、 条 件 を 設 定 す る こ と と は 何 か
生 徒 が 基 本 的 な 英 語 を 用 い て い くつ か の 使 い方 の 練 習 を す る 際 、 生 徒 は 導 入 の 段 階 で 教 師 や 視 聴 覚 機 器 の あ と につ い て 繰 り返 して 覚 え て い く こ とが 多 い 。
第1学 年 の1学 期 に つ い て 一 例 を 示 す 。
Ilikebaseball.
DoyouIikebaseball?Yes,Ido./No,Idon't.
Idon'tlikebaseball.llikesoccerverymuch.
以 上 の よ う に展 開 し 、話 題 の 条 件 を 「ス ポ ー ツ 」 か ら 「食 べ 物 」へ と替 え る こ と に よ り、
表 現 が 広 が り さ ら に定 着 を 容 易 に して い く。
一 方 、 実 際 の コ ミュニ ケー シ ョンにお いて は、 さ らに複 雑 な 流れ が 生 じる こ とが あ る 。 例 え ば 、Doyouhaveapen?が た だ 単 に 「ペ ン を 持 っ て い ます か 」 だ け で な く 「ペ ン を 貸 し て くれ ま せ ん か 」 や 「今 、 ペ ン を 拾 っ た が 、 あ な た の で す か 」 と い う 場 面 ・状 況 で も 使 わ れ る よ う に 、Ilikebaseball.Doyoulikebaseball?と い う発 話 は 状 況 に よ っ て は た だ 単 に 「好 き か 嫌 い か 」 を 尋 ね て い る の で は な く 、 「一 緒 に 野 球 を しな い か と誘 っ て い る 」 場 面 に も使 わ れ る 。
以 上 の よ う に簡 単 な 表 現(こ の 例 で は 、Doyoulike...?Doyouhave...?)が 理 解 で き て 、 こ の 疑 問 文 が あ る 程 度 使 う こ と が で き て も 、 場 面 ・状 況 、 相 手 と 自分 の 立 場 を 把 握 し て い な い と活 用 は 困 難 とな る こ とが 理 解 で き る 。
場 面 ・状 況 、 条 件 を設 定 す る こ と に よ り、 生 徒 は そ の 場 で 使 わ れ る べ き 会 話 が 推 測 で き る よ う に な る 。 ま た 、 相 手 の 立 場 と 自分 の 立 場 を 意 識 す る こ と が で き る の で 、 考 え 工 夫 し て 何 とか 発 話 の 目的 を 果 た そ う と い う気 持 ち に っ な が る と考 え る 。
(2)自 ら考 え 、 表 現 す る 力 と は 何 か
ア 発 詣 の 目的 を 意 識 す る こ と に よ って 考 え 工 夫 して 表 現 す る こ と
「野 球 を し た い が 人 数 が 足 りな い 」 と い う場 面 ・状 況 を 設 定 す る こ と に よ り、 「今 、 こ こ に い る 相 手 に 野 球 を し な い か と誘 い た い 」 と い う 発 話 の 目 的 が 明 確 に な る 。 第1学 年 の 活 動 で は 、1'dlikeyoutoplaybaseballwithme.やWillyouplaybaseballwith
me?の よ う な 表 現 は 使 え な い が 、 既 習 事 項 に基 づ き 、 考 え 表 現 を工 夫 す れ ば 、Ken, let'splaybaseball.な ど と発 話 を 発 展 させ る こ と が で き る 。 そ の 際 は 相 手 の 様 子 を うか
が い な が ら丁 寧 に頼 む 態 度 が 必 要 だ と い う こ と も わ か る 。 そ の 結 果 、 誘 い を 断 ら れ た 際 は 、That'sOK.Haveanioeday.Good‑bye.な ど と言 っ て 別 れ 、 ま た 別 の 人 を 探 せ ば 良 い と い う考 え が 働 く。 あ る い は 、 「も う、 い い や 。 家 で テ レ ビ を見 る よ 」Ol1,no.I watchTVathome.つ ま り 「野 球 をす る の は も う い い や 」 と い う展 開 も考 え られ る 。
相 手 の 気 持 ち や 目 的 を推 測 した り、 相 手 に応 じて 話 題 を 選 ぷ と い う こ と が 大 切 で あ り、
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 活 動 の 中 で 生 徒 に相 手 や 周 囲 の 状 況 を 常 に 意 識 さ せ て い くべ き で あ る 。 そ の こ と に よ り、 生 徒 が 自 ら考 え 表 現 す る 活 動 が 広 が る と考 え る。
イ 発 話 で 自 分 が 何 を 言 う か 分 か らな い 時 や 困 っ た 時 に さ ら に 展 開 し解 決 して い く こ と 相 手 の 言 っ て い る こ と が 理 解 で き な い 時 に も う 一 度 聞 き 返 した り 、 内 容 を 確 認 し た りす る こ と は 具 体 的 に 話 す 場 面 で は 必 要 不 可 欠 で あ る 。YeslNoで 簡 単 に 答 え られ る 質 問 を 尋 ね られ て 、 相 手 の 言 っ て る こ とが 理 解 で き ず 困 る よ う な 時 で も、 あ ま り考 え 込 ま ず に 、rmsorry,butIdon'tknow.と 言 っ て 会 話 を 続 け て い く こ と が で き る 。 と こ ろ が 、 授 業 の 中 で こ の よ う な 表 現 が 生 徒 に定 着 し て い な い こ と が 多 い 。 生 徒 は1つ の 単 語 が 理 解 で き な か っ た りす る だ け で 、 次 の 会 話 に進 め な くな る 例 は 少 な く な い 。
Doyoulikecarrots?と 質 問 され て 、 【carrots】とい う単 語 が 理 解 で き な い で 困 っ て い る 場 面 が あ る とす る 。 し か しそ ん な 場 面 で あ っ て も、Carrots?What?と 聞 け ば 、 次 の 発 話 へ と つ な が る の だ と い う こ と を 指 導 す る 必 要 が あ る と と も に 、 困 っ た 時 で も考 え て 何 か 言 い 、 そ の こ と に よ っ て 切 り抜 け て い く習 慣 を 身 に つ け させ た い 。
ウ 教 師 が 設 定 した 条 件 の 中 で 生 徒 が 考 え た り表 現 した り す る こ と
コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を 重 視 す る 活 動 を さ せ る 時 、 次 の よ う な 条 件 を 設 定 す る こ と に よ り、 生 徒 は 自分 の 伝 え た い こ と を ど う表 現 す れ ば よ い の か 悩 み な が ら も お 互 い 何 と か し よ う と考 え 、 工 夫 し 努 力 す る 。
① 日本 語 を で き る 限 り使 わ な い よ う にす る 。
② ア イ コ ン タ ク トを す る 。
③ ジ ェ ス チ ャ ー を入 れ る 。
④ 相 づ ち を 必 ず 入 れ る 。
⑤ 誰 と で も質 問 し合 う。
そ の 際 、 多 少 表 現 が 文 法 的 に 正 し くな く て も 、 適 切 な 単 語 が う ま く出 て こ な く て も気 に し な く て よ い と い う条 件 を 付 け 加 え る こ と に よ り、 生 徒 は 「伝 え 合 う 」 と い う こ と を 真 剣 に 考 え 、 積 極 的 に 活 動 しよ う とす る 。
(3)自 ら考 え 、 表 現 す る 力 を 身 につ け さ せ る た め の 様 々な 指 導 とそ の 工 夫 例
場 面 ・状 況 、 条 件 を 設 定 した 中 で 生 徒 に 自 ら考 え 表 現 す る 力 を 育 成 す るた め の 指 導 は 様 々 で あ る と考 え る 。 以 下 の よ う に 、 試 み と して 分 類 した もの を 示 す 。
ア 活 動 の 種 類 と指 導 の 工 夫
(ア)あ い さ つ な ど 日常 的 に よ く 用 い る 表 現 に慣 れ る 活 動
・授 業 の 最 初 に行 うQ&A・ 外 国 人 講 師 と の 英 会 話 面 接
→ 明 る く 、 て きぱ き と取 り組 む よ う促 す 。相 手 の反応 や答 え を楽 しむ ことが大 切 な ので 教 師 も 同 じ立 場 で 生 徒 と共 に楽 し む 。 ア ドリ ブ や ジ ェ ス チ ャ ー を 入 れ 発 話 を つ な げ て い け る よ う 指 導 す る 。
(イ)自 ら考 え 工 夫 して 紹 介 した り、 説 明 や 意 見 を 言 う活 動
→ 題 材 選 び 、表 現 の工夫 を前 もって 指導 す る。 実物 や写 真 を見 せた り、 ジ ェス チ ャーや ア イ コ ン タ ク トの 大 切 さ を 説 い て 説 得 力 あ る 表 現 へ と導 く。
(ウ)集 団 の 中 で 考 え 発 話 を す る 活 動 例
①Charades
ク ラ ス を2つ に分 け 、 生 徒 を1人 指 名 し て 前 に来 て も ら う。 そ の 生 徒 に1つ の 動 詞 を 小 さ な 声 で 伝 え 、 そ の 動 作 を実 演 して も ら う。 最 初 に分 か っ た チ ー ム に得 点 が 入 る 。 QJeopardy
黒 板 に次 の よ う な 表 を 書 く。
Fruit Sports Animals
Body10
30
50
チ ー ム また は 個 人 の 対 戦 とす る 。 生 徒 は1つ の 部 門 と点 数 を 選 ぷ 。 そ し て 、 そ こ に 隠 され た 質 問 に 答 え る 。(点 数 が 高 い ほ ど 、 質 問 は 難 し くな る)正 し く 答 え られ れ ば 、 そ の枠 に チ ー ム 名 ま た は 個 人 の 名 前 が 書 か れ る 。 全 部 の 質 問 が 終 了 した と こ ろ で 得 点 の 高
い チ ー ム が 勝 ち と な る 。 Q3SentenceChain
生 徒 は 輪 に な っ て 座 る 。1人 の 生 徒 が1語 か1文 を 言 う 。 次 の 生 徒 は 前 の 人 が 言 っ た こ と に 、 も う1語 か1文 を 追 加 し て 言 う 。
(例)IlikeapPles.
Ilikeapplesandbananas.
●Shiritori
生 徒 は 輪 に な っ て 座 る 。 最 初 の 生 徒 が 例 え ばappleと 言 う 。 次 の 生 徒 は そ の 単 語 の 最 後 の 文 字 で 始 ま る 単 語 を 言 う 。 例 え ばegg。 次 の 生 徒 もgirlと い っ た よ う に 続 け て い く 。
Q5What'sMissing?
テ ー ブ ル の 上 に8枚 か ら10枚 の 単 語 や 絵 の 描 か れ た カ ー ド を 表 向 き に し て ば ら ま く 。 生 徒 に 目 を つ ぶ る よ う に 指 示 し 、1枚 か ら4枚 の カ ー ド を 取 り 除 く 。 生 徒 が 目 を 開 け た 時 、 何 が な く な っ て い る か を 尋 ね 、 な く な っ た カ ー ドを 言 わ せ る 。
OSpellingGame
黒 板 に1つ の 名 前 や 単 語 を 書 き 、 チ ー ム ま た は 個 人 で そ の 中 に 使 わ れ て い る ア ル フ ァ ベ ッ ト を 使 っ て 、 で き る だ け 多 く の 語 を 作 らせ る 。
(例)BradPitt=bat,rat,bad等
⑦PasstheSecret
単 語 ま た は 文 を 選 ぶ 。1人 の 生 徒 に そ の 語 ま た は 文 を 小 さ な 声 で 伝 え る 。 そ の 生 徒 は 聞 い こ と を 次 の 人 に 小 さ な 声 で ま た 伝 え る 。 次 々 と 伝 達 し て い き 、 最 後 の 生 徒 が 聞 い た こ と を 声 を 出 し て 発 表 す る 。 学 習 状 況 に 合 わ せ 、 内 容 や 難 易 度 に 変 化 も 持 た せ る 。
⑧What(Who)aml?
チ ー ム ま た は 個 人 の 対 戦 と す る 。 そ れ ぞ れ に 絵 ま た は 名 前 の 書 か れ た カ ー ド を 配 る 。 自 分 の 方 に 配 ら れ た カ ー ドが 何(誰)な の か を 見 な い で 、 相 手 に 質 問 し な が ら 当 て る 。
【実 践 事 例 ① 】 オ セ ロ ゲ ー ム を 使 用 し、 実 践 的 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン につ な が る 発 話 を 促 す 活 動 例
〈 ね らい 〉
① ゲ ー ム と して 楽 し み な が ら会 話 を す る 。
② 既 習 の 表 現 や 英 文 を 使 い 、 会 話 を 続 け られ る よ う に す る 。
③ 実 際 に 日常 で 行 わ れ る会 話 に近 い状 況 を 設 定 し、 自 由 に 会 話 を さ せ る こ とで 、 自己 表 現 力や 会 話 を続 け る 力 を 身 に つ け る こ と が で き る よ う に す る 。
〈本事例 における発話を促す工夫〉
① 小グループでの活動 にす ることで、発音等の間違いを気 にせず会話ができる環境 を設
一17一
定 す る 。
② オ セ ロ を使 用 す る こ と で 、 ゲ ー ム と し て 気 軽 に会 話 が で き る 。
③ 生 徒 が 自主 的 に 話 す と い う意 識 を 高 め る た め 、 生 徒 自身 が 話 す トピ ッ ク を 選 ぶ 。
④ 教 科 書 で 学 習 す る も の を 中心 に 、 つ な ぎ 言 葉 や 相 づ ち 、 基 本 的 な 疑 問 文 ・答 え 方 な ど は事 前 に 生 徒 に 練 習 さ せ て お く。 活 動 中 も そ れ ら を黒 板 に 掲 示 し 、 会 話 に詰 ま っ た 時 、 あ る い は 英 語 で 会 話 を 続 け る こ と の 難 し い 生 徒 が 、 そ れ を 見 て 会 話 を続 け られ る よ う に す る 。
⑤ 会 話 を続 け や す くす る た め 、 必 ず 相 手 チ ー ム に 質 問 を返 す 。
⑥ 全 員 が 会 話 に 参 加 で き る よ う に 、 交 替 で 会 話 を つ な げ て い く。
⑦ 自 然 な 会 話 の 流 れ で あ れ ば 、 最 初 に 決 め た ト ピ ッ ク か ら離 れ て し ま っ て も よ い こ と と す る。
⑧ 机 間 指 導 を 通 して 、 活 動 を支 援 す る よ う な 助 言 を 行 う。
〈 本 事 例 に お け る 発 話 を 促 す 工 夫 〉
① ク ラ ス を4人 〜6人 の グ ル ー プ に 分 け 、 更 に そ の グ ル ー プ を 白 と黒 の2チ ー ム に 分 け る 。
② 各 グ ル ー プ に オ セ ロ を1つ ず っ 配 り、 盤 の 半 分 に 白 、 も う 半 分 に 黒 を 並 べ る よ う に 指 示 を す る 。
③ 誰 か ら始 め る の か を決 め 、 あ らか じめ 決 め られ た 中 か ら トピ ッ ク を選 ぶ 。
④1つ 英 文 を 言 う ご と に 相 手 チ ー ム の コ マ を1つ ひ っ く り返 し 、 自分 の チ ー ム の 色 に変 え る こ と が で き る 。 最 後 は 必 ず 相 手 チ ー ム に 質 問 を投 げ か け て 終 り、 相 手 チ ー ム に 交 替 す る 。
⑤ 次 の 生 徒 は 前 の 生 徒 の 質 問 に答 え て か ら 、 自分 の 話 した い 文 を 加 え る 。
⑥ これ を繰 り返 し 、 時 間 が き た 所 で オ セ ロ の 色 の 多 い チ ー ム が 勝 ち と な る 。
〈 指 導 例 〉(授 業 の 始 め に お け る10分 程 度 の ウ ォ ー ム ア ッ プ と し て)
生徒の活動 教師 の活動 評価の観点 指導上の留意点
・グ ル ー プ を 作 る 。
・各 グ ル ー プ に オ セ ・あ ま り時 間 を か ず に・オ セ ロ の コ マ を 白 黒
ロ を 配 布 す る 。 グ ル ー プ が 作 られ る半 分 ず つ に な る よ う に よ う に配 慮 す る 。
並 べ る 。
・ひ と りず つ 言 う よ う・先 攻 後 攻 、 誰 か ら始
に さ せ る 。
め る の か を 決 め る。
・準 備 が で き た ら始 め
・机 間 指 導 を し 、 そ
・会 話 を 続 け る 努 力・座 席 表 を 工 夫 し 、 記
る 。 れ そ れ の グ ル ー プ を して い る か? 録ができる欄 を設
・必 ず 質 問 文 を 会 話 の 最 に 助 言 を す る 。 ま ・会 話 を理 解 して い
け 、 気 づ い た こ と 、
後 に 言 い 、 白 チ ー ム か た 、 他 の 生 徒 の 参 る か? 他 の生徒の参考 となら 黒 チ ー ム へ 、 黒 チ ー
考 にな るよ うな 会 ・発 達 段 階 に 合 っ た るよ うな会話 を記録 ム か ら 白 チ ー ム へ と 会 話 を記 録 す る 。 単語や文法 を使 っし て お く 。
話 を つ な げ る 。 て い るか?
・会 話 を 終 了 し、 自 分 の ・生 徒 の 活 動 状 況 を ・楽 しみ な が ら会 話 ・生 徒 が 勝 負 だ け に ご チ ー ム の コ マ を 数 え 見 な が ら 、 時 間 に を す る こ と が で き だ わ ら な い よ う に 配
る 。 コ マ の 数 が 多 い チ
な っ た ら 終 了 し 、
たか? 慮 を す る 。一 ム の 勝 ち と す る
。
コ マ の 数 を 数 え る よ うに指示 をする 。
・参 考 とな る 会 話 が あ れ ば 、 生 徒 に紹
介 す る 。
〈具体的な会話の例及び展開(オ セロのコマの数は省略 してある。)〉
動物 を トピックとした例 ○○○○○○
●●●●●●
○(S1)
・(sa)
O(S3)
Ilikedogs.
Doyoulikedogs?
Yes,Ido.
Ihaveapet.
Howaboutyou?
Ihaveapet,too.
Itisacat.
Sheisveryold.
SheisTama.
Doyoulikecats?
最初は黒 白半分ずつ に並べる。
000000
●●●●○○
白チームが2文 言えたので、黒が2つ 白にな る。
○○○○○●
●●●●●●
黒チームが3文 言えたので、白が3つ 黒 になる。
00000・
00000・
白 チ ー ム が5文 言 え た の で 、 黒 が5つ 白 に な る 。 以 下 同 様 に 続 い て 行 く。
〈 本 活 動 の 考 察 〉
・ 授 業 の 最 後 に よ い 会 話 例 な ど を 生 徒 に 紹 介 す る こ と で、 自分 た ち の 会 話 を取 り上 げ ら れ た 生 徒 は 励 み とな っ た よ うだ 。 ま た そ れ ら を 参 考 に し、 以 後 の 授 業 の 活 動 で 積 極 的 に 使 用 し て い る 生 徒 の 姿 が み られ た 。