中 学 校
平 成5年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
科理
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成5年 度 教育研究員名簿(理 科)
分科会 区市町村名 学 校 名 氏 名
墨 田 墨 田 区 立 吾 嬬 第 一 中 学 校 松 村 貞 治 世 田 谷 世 田 谷 区 立 駒 留 中 学 校 山 ロ 晃 弘 第 中 野 中 野 区 立 第 三 中 学 校 大 橋 亮 介
1 豊 島 豊 島 区 立 雑 司 谷 中 学 校 小 室 仁 一 分 荒 川 荒 川 区 立 第 一 中 学 校 O榊 廣 之 科 調 布 調 布 市 立 第 三 中 学 校 有 馬 貢 会 田 無 田 無 市 立 第 二 中 学 校 土 井 浩 秋 川 秋 川 市 立 東 中 学 校 小 林 良 孝 大 島 大 島 町 立 第 二 中 学 校 柳 瀬 雄 一
千 代 田 千 代 田 区 立 麹 町 中 学 校 松 井 友 子 目 黒 目 黒 区 立 第 九 中 学 校 遠 田 次 郎 第
2
練 馬
足 立
練 馬区立開進 第二 申学 校 足 立 区 立 第 十 四 中 学 校
◎伊 藤 澄 生 細 川 雅 弘
分 江 戸 川 江戸川区立南葛茜第二中学校 橋 本 孝
科 八 王 子 八 王 子 市 立 第 四 中 学 校 小 松 茂
A試
昭 島 昭 島 市 立 多 摩 辺 中 学 校 高 梨 和 也 多 摩 多 摩 市 立 豊 ケ丘 中 学 校 清 水 秀 登
◎世話人 ○副世話人 担当 教育庁指導部主任指導主事 福 川 宏
多摩教育事務所指導主事 草 野 一 紀
生徒 の学習意 欲 を高 め、主体 的な活動 を促 す指導 法の工夫
1主 題設定の理由
目 次
2
「電気分解 とイオ ン」における生徒 の主体的な探究活動 を促す指導法の工夫 1研 究 の ね らい
2研 究 の方 法 3研 究 の 内 容 (1)実 態 調 査 (2)学 習 計 画 (3)評 価 計 画
4民﹂ρ07
展開例
実験教材の工夫 生徒 の自作電池 研究の結果 4ま とめ と今 後 の課 題
・・… ・…3
3
3
4
4
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8
10
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12
13
】II「 生 物 の殖 え 方 と遺 伝 」 に お け る生 徒 の主 体 的 な活 動 を 促 す 指 導 法 の 工 夫 1200 19臼Qり4︻0
﹂隈只﹂
研究のね らい 研究の方法 研究の内容 事前調査 教材の工夫 学習計画 評価計画
展開例 研究の結果
まとめと今後の課題
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研 究 主 題
生徒の学習意欲 を高め,主 体的な活動 を促す指導法の工夫
1主 題 設 定 の理 由
中 学 校 理 科 教 育 で は,生 徒 の 自然 に 対 す る関 心 を 高 め,観 察,実 験 な どを 一 層 重 視 し,科 学 的 に 調 べ る能 力 と態 度 を 育 て る と と も に,自 然 の事 物 ・現 象 につ い て の理 解 を深 め,科 学 的 な 見 方 や 考 え 方 を 養 う こ と を 目指 して い る 。
こ の た め,理 科 学 習 に お い て は,身 の回 り の事 物 ・事 象 との か か わ りを通 して,直 接 体 験 を 重 視 した学 習 を充 実 さ せ,探 究 す る過 程 を大 切 に す る た め の 指 導 内 容 ・方 法 の 工 夫 が 必 要 で あ
る。
本 研 究 で は,学 習 指 導 要 領 の 改 訂 に と もな い,本 年 度 か ら新 た に加 え られ た 内容 を 選 び,生 徒 の 学 習 に 対 す る関 心 ・意 欲 を 高 め,主 体 的 な活 動 を促 す 指 導 方 法 及 び教 材 ・教 具 の 工 夫 を ね
らい と して 研 究 主 題 を設 定 した 。
本 研 究 を進 め るに 当 た っ て,次 の事 項 に留 意 した 。
① 身 近 な素 材 を活 用 した観 察 ・実 験 な ど の 工 夫
② 教 材 ・教 具 の個 別 化 の 工 夫
③ 個 に応 じた指 導 方 法 の工 夫
④ 自 己 評 価 な ど,形 成 的評 価 の工 夫
第1分 科 会 で は,「 電 気 分 解 と イ オ ン」 に つ いて 次 の 点 に つ い て研 究 を 進 め た 。
① 生 徒 の 主 体 的 な 活 動 を促 す 教 材 の 工 夫 な ら び に学 習 計 画 の 工 夫
② 身 近 な 素 材 を 活 用 した観 察 ・実 験 の個 別 化
③ 生 徒 の 意 欲 を 高 め 主 体 的 な活 動 を 促 す た め の 評 価 の工 夫
第2分 科 会 で は,「 生 物 の 殖 え方 と遺 伝 」 に つ いて 次 の 点 に つ い て 研 究 を 進 め た。
① 生 徒 の 主 体 的 な学 習 活 動 を促 す 授 業 展 開 及 び 教 材 教 具 の 開 発 ・工 夫
② パ ー ソナ ル コ ン ピュー タを 利 用 した シ ミュ レー シ ョ ン(模 擬 実 験)の 指 導 方 法 の工 夫
③ 生 徒 の 主 体 的 な学 習 活 動 を促 す た め の評 価 の工 夫
■ 「電気 分 解 とイ オ ン」 に お け る生 徒 の 主 体 的 な 探 究 活 動 を促 す指 導 法 の工 夫
1研 究 の ね ら い
中 学 校 理 科 第1分 野 で は,「 電 気 分 解 とイ オ ン」 の 小 単 元 に 新 た に 「電 解 質 水 溶 液 か ら電 流 を 取 り出 す 」 と い う,「 電 池 」 に つ い て の 内 容 が 加 わ る こ と に な っ た 。
新 し く教 材 と して 取 り上 げ られ た 内 容 で あ る 「電 池 」 は,日 常 生 活 の 中 で 身 近 な素 材 で あ り,中 で も乾 電 池 は,ノ』、学 校 で も物 の 性 質 を 調 べ る学 習 や電 気 の働 きを調 べ る学 習 等 で 使 わ れ て い る。 と こ ろが,乾 電 池 も含 め て,「 電 池 」 そ の もの に っ い て の生 徒 の 興 味 ・関 心 は必 ず し も高 い と は い え ず,教 師 の与 え た 課 題 を全 員 が 同 様 に学 習 して い くよ うな 方 法 で は,生 徒 の 主 体 的 な活 動 を期 待 しに くい と い う問 題 が あ る。
そ こで,本 研 究 で は,次 の よ うな 点 に留 意 しな が ら研 究 を 進 め た。
① 生 徒 の 主 体 的 な学 習 活 動 を 促 す 指 導 計 画 の工 夫
② 身 近 な 素 材 を 活 用 した観 察,実 験 の個 別 化
③ 生 徒 の 意 欲 を 高 め主 体 的 な活 動 を 促 す た め の 評 価 の 工 夫
2研 究 の 方 法
本 研 究 に当 た り,次 の よ うな計 画 を立 て て 進 め て い く こ と に した。
(1)資 料 の 収 集 と分 析
・小 学 校 ・中 学 校 ・高 等 学 校 で 行 わ れ る 「電 池 」 に か か わ る学 習 内容 に っ い て の確 認 (2)生 徒 の 「電 池 」 に対 す る意 識 等 に か か わ る実 態 調 査
(3)研 究 の ね らい や 実 態 調 査 の結 果 に基 づ く,学 習 計 画,評 価 計 画 の 立 案 (4)指 導 方 法 の 工 夫
・生 徒 が 主 体 的 に 活 動 で き る授 業 形 態 と学 習 方 法 の 検 討 及 び指 導 計 画 の作 成 (5)教 材 ・教 具 の工 夫
・個 別 化 を 目指 した教 材 ・教 具 の工 夫 (6)授 業 実 践 及 び考 察
① 指 導 計 画 に基 づ く各 学 校 で の授 業 実 践
② 学 習 後 の生 徒 の変 容 の 分 析 と考 察 (7)研 究 の ま と め と今 後 の課 題
3研 究 内 容
(1)実 態 調 査(第3学 年 生 徒669名 対 象)
研 究 計 画 に 基 づ き,生 徒 の 「電 池 」 に関 す る意 識 の 実 態 を 把 握 す るた め に調査 を行 った。
1乾 電 池1個 の 電 圧 は 何 ボ ル トで す か 。
fiア)0.5V(イ)1.OV(ウ>1.5V 国2.OV
r
L
ア
50%
エ2%
100
「
J
85%の 生 徒 が 一 般 的 に使 わ れ て い る乾 電 池 の 電 圧 を回 答 した 。 そ の点 で は乾 電 池 は生 活 に浸 透 して お り,そ の起 電 圧 の認 識 率 も高 い 。
2次 の 中 で 電 池 を 使 って い る もの に は○ を っ け な さ い 。
(ア)カ メ ラ ←f)電 卓(ウ)自 動 車Wデ ジ タ ル 時 計 ㈹ 電 子 レ ン ジ
r
口71名 ・子 レンジ
デ ジ タル 時 計
名0
}
J
各 製 品 に 高 い割 合 で電 池 の認 識 が あ る の が 分 か る。 た だ し,自 動 車 の バ ッテ
リー に つ い て は,ま だ 認 識 が 低 い。
3電 池 を使 い終 わ った 後,ど の よ うに 捨 て て い るか 。 (ガ 特 別 に 回 収 せ ず に,燃 え な い ゴ ミと して 出 して い る。
ω 再 利 用 す るた め に 特 別 に 回収 して い る 。
㈲ 電 池 に は有 害 な も のが 含 まれ て い る の で 回 収 して い る 。
L
50% 100%
「 環 境 問 題 を含 め て ど れ だ け 意 識 が 浸 透 して い るか,考 え させ られ る結果 で ある。
ま だ5割 の 中 学3年 生 が 電 池 の 処 理 に っ いて誤 った 考 えを も って い る。本 単 元 で も電 池 の処 理 に は留 意 す べ きで あ る。
4あ な た は 今 ま で に 「な ぜ 乾 電 池 で 電 流 を 流 す こ とが で き るの か 」 疑 問 に思 っ た こ と が あ りま す か 。
(ガ 大 変 疑 問 に思 っ て い た 。(イ)疑 問 に思 った こ とが あ る。
(ウ)あ ま り疑 問 に 思 わ な か った 。
r
L
50% 100
J
4割 近 くの 生 徒 が 疑 問 を抱 い た こ と が あ り,1割 近 くの生 徒 が 強 い疑 問 を抱 い て い る。 これ らの 生 徒 は電 池 に っ い て興 味 を も って い る とい え る。
5電 池 に 関 して 授 業 で 勉 強 して み た い と思 い ます か 。 0り 大 変 思 う(イ)思 う(ウ)あ ま り思 わ な い
「
L
50% 1n∩%
電 池 の学 習 に は約6割 の 生 徒 が 消 極 的 で あ る。
6電 池 を 自 分 で作 って み た い と思 い ま す か 。
1ア)大 変 思 う 仔)思 う 位)あ ま り思 わ な い
「
電 池 を作 って み た い と思 って い る の は 4割 強 に と ど ま った 。
100%
L
〈 実 態 調 査 の結 果 に対 す る考 察 〉
多 くの 生 徒 が,身 近 な道 具 や機 械 に電 池 が 使 わ れ て い る こ とを 知 って い る 。 しか し,電 池 に 疑 問 を 抱 き,電 池 の学 習 を 深 め た い 気持 ち は薄 い こ とか ら,電 池 を単 な る道 具 と しか 見 て い な
い こ とが 分 か る 。
(2)学 習 計 画 (11時 間)
学習項 目 学 習 内 容 学 習 活 動
第1次 ・食 塩 水 の通 電 性 ・演 示 実 験 を 見 る 。
食塩水の通電性 ・食塩の結晶や水の非通電性 ・食 塩 は固 体 の ま ま で は通 電 性 が な い の
・水道水 の通電性 に,水 溶 液 に な る と通 電 性 が あ る こ と を 知 る 。
・食 塩 の よ う に固 体 の ま ま で は通 電 性 が な い の に,水 溶 液 にす る と通 電 性 が あ
(1時 間) る物 質 が 他 に な い か,話 し合 う。
第2次 ・い ろ い ろ な水 溶 液 の通 電 性 ・い くっ か の水 溶 液 に電 流 を 流 し,通 電
水溶液の通電性 性 を調 べ る 。
(1時 間)
第3次 ・塩 素 ガ ス と銅 粉 か ら,塩 化 ・塩 素 ガ ス に銅 粉 を加 え る と化 合 して 塩 電解質の合成 と 銅 を作 る 。 化 銅 が で き る こ とを 知 る 。
電気分解 ・塩 化 銅 の 電 気 分 解 ・塩 化 銅 の電 気 分 解 を す る 。
・塩 酸 の 電 気 分 解 ・塩 酸 の 電 気 分 解 を す る 。
(3時 間) ・電気分解の実験で分か った変化の共通
性 に っ い て話 し合 う。
第4次 ・イ オ ン と イ オ ン記 号
水溶液中を流れ ・電 気 分 解 の モ デ ル化 ・説 明 を 聞 く。
る電 流 と イ オ ン ・水溶液中を流れ る電流 と金
(3時 間) 属中を流れる電流の違い
第5次 ・自作 で き る電 池 ・い ろ い ろ な 金 属 や い ろ い ろ な電 解 質 水 電解質水溶液 と ・電 流 が 取 り 出 せ る条 件 溶 液 を使 っ て電 池 を作 る。
金属板か ら電流 ・身 近 な もの を材 料 に して 電 ・演 示 実 験 を 見 る。
を取 り 出す 。 池 を 自作 す る。 ・自 らの興 味 ・関 心 に基 づ き,実 験 計 画 書を書 き,異 種 の金属 と電解質水溶液
(3時 間) を 使 っ た電 池 を作 る。
実 験 等 の 計 画 の 概 要 評 価 の 観 点
○演示実験 ・興 味 ・関 心 を も っ こ と が で き た か 。
・食 塩 水,蒸 留 水 水 道 水,食 塩 にっ いて 別 々 ・食 塩 は 固 体 の ま ま で は通 電 性 は な い の に
に通 電 性 を 調 べ る。 水溶液 になると通電性があることを確認
で き た か 。
・水 道 水 に は通 電 性 が あ るの に,蒸 留 水 に は通 電 性 が な い こ とを 確 認 で きた か 。
○個別実験 ・自 ら進 ん で実 験 す る こ とが で き たか 。
・生 徒 が 主 体 的 に学 習 で き る ワ ー ク シ ー トを ・通電性がある水溶液 と通電性のない水溶
用 意 す る 。 液 が あ る こ と を発 見 で きた か 。
・蒸 留 水,水 道 水,エ タ ノ ー ル,塩 酸,硫 酸, 酢,食 塩,砂 糖,塩 化 銅 な ど を用 意 す る。
○演示実験またはビデオ教材 ・塩 化 銅 は塩 素 ガ ス と銅 粉 の 化 合 に よ って で き る こ とを 確 認 で きた か 。
○ グル ー プ実 験 ・自 ら進 ん で実 験 す る こ とが で き た か 。
○ グル ー プ実 験 ・電 気 分 解 の 際,両 極 に起 き る 変 化 を発 見
・生 徒 が 主 体 的 に 学 習 で き る ワ ー ク シー トを で き た か 。
用 意 す る。 ・電 気 分 解 の実 験 で 分 か った 変 化 の共 通 性
を発 見 で きた か 。
・ ビデ オ や パ ソ コ ン シ ミ ュ レ ー シ ョ ン な ど の ・電解質水溶液 の電気分解 をイオ ンの概念 視聴覚教材 も使 う。 を用 い て説 明 す る こ とが で きた か 。
○個別実験 ・電 流 が 取 り出 せ る と きの 条 件 を 発 見 で き た か 。
○演示実験 ・電極板や電解質水溶液の種類 によって取
○個別実験 り出 せ る電 流 の 強 さ が 変 わ る こ とを 発 見
・個 別 に実 験 計 画 書 を 作 成 させ る。 で き た か 。
・実 験 計 画 書 に 応 じて,い ろ い ろ な金 属 や い ・自 ら進 ん で 実 験 で きた か 。
ろいうな電解質水溶液を用意 させる。 ・身近 な金属や電解質水溶液を使 って電池
・自作 した 電 池 と実 験 計 画 書 を掲 示 す る。 を 作 る こ とが で きた か 。
(3)評価 計 画(観 点別 評 価)
学習項 目 学 習 内 容 自然 へ の 関 心 ・意 欲 ・態 度
第5次 ・自作 で き る電 池 ・電解質水溶液 と金属板 を用 いて電流 が
電解質水溶液 と 取 り出 せ る こ と に つ い て の 関 心 ① 金属板か ら電流
を取 り 出す 。 ・実験への積極的参加①⑤
・電 流 が 取 り 出せ る条 件
・身 近 な もの を材 料 に して 電 ・実験への積極的参加①⑤ 池 を 自作 す る 。
(3時 間)
① 授 業 者 の 観 察 ・調 査 ② ペ ー パ ー テ ス ト ③ ワ ー ク シ ー ト
自 己 評 価
月 日
1.今 日 の授 業 に進 ん で取 り組 め ま した か 。
名氏ド番
一組
力年
2.観 察 ・実 験 や 作 業 が 手 際 よ くで きま した か 。 ◎ ○ △ で 記 入 す る 3.今 日 の授 業 の 内 容 は よ く分 か りま した か 。 ◎:よ い ○:ふ っ う
△:十 分 で は な い 4.授 業 中,疑 問 に思 った り,発 見 した り,分 か っ た り した こ と な ど を 書 こ う。
目
・授 業 の ま と め と して ,毎 回必 ず記入 させ る。
・項 目1で は 「自然 へ の 関 心 ・意 欲 ,態 度 」 の評価 に関連 付 ける。
・項 目2で は 「観 察 ・実 験 の 技 能 ・表 現 」 の 評 価 に関 連 付 け る。
・項 目3で は 「知 識 ・理 解 」 の 評 価 に関 連 付 け る。
・項 目4で は 「科 学 的 な思 考 を促 す 」 一 助 と して,新 た な疑 問 ・発 見 な ど を 自由 に記 入 させ る。
科学的な思考 観 察 ・実 験 の技 能 ・表 現 知 識 ・ 理 解
・実験の操作①⑤
・実験結果の記録③
・電 流 が取 り出 ・電流が取 り出せ る条件②④
せ る と き の共
通性④⑤
・実験計画書の作成③
・実験 の操作①⑤
・実験結果 の記録③
④ ノ ー ト ⑤ 報 告 書 ・自 己評 価 等
理 科 ワ ー ク シ ー ト
目的:自 分 で 電 池 を 作 ろ う。
特 徴(ね らい) 準 備 す る もの
電池の図 と実際に作 ってみた結果
※ 結果 は文章 また は表 で書 くこと。
3年一 組一 番氏名
(4)展 開 例 第5次 第1時(通 算 第9時)
導 入 学 習 内 容 留 意 点 評 価
導入 ・前 時 の確 認 ・イ オ ンと電 流 の 関 係 を確 認 す ・イ オ ン と電 流 の 関 係 が
5分 る 。 説 明 で き たか 。
展開1 ・液 体 と金 属 板 か ら ・液体に金属板 を浸す と電流が ・演 示 の実 験 に興 味 ・関 (演示実験) 電流が取 り出せる 取 り出 せ る こ と を知 る 。 心 が もて た か 。
こ と 。 1鉄 ・亜鉛 と食塩水1 ・液体 に金属板を浸す と
・液 体 と金 属 板 の 種 類 に つ い て 電 流 が 取 り出 せ る こ と は こ こで は触 れ な い 。 を 知 っ た か 。
・ メ ロ デ ィ ー カ ー ド ・ メ ロ デ ィ ー カ ー ド を 示 す 。 ・ メ ロ デ ィ ー カ ー ド の 性
の性質 電 池 で鳴 る こ と 質 を知 った か 。
展開2 極 性 が あ る こ と
(個別実験) ・い ろ い ろ な 溶 液 と ・生 徒 の興 味 ,関 心 に応 じて, ・主 体 的 ,意 欲的 に実験 金属板を用 いてど 自由に組み合わせを作れ るよ に取 り組 め た か 。 の よ うな組 合 わ せ う に,材 料 を準 備 して お く。
の と き に メ ロ デ ィ 溶 液:食 塩 水,エ タ ノ ー ル,
一 カ ー ドが 鳴 る か 砂糖水,塩 化銅水溶液
調 べ る 。 金 属:銅,亜 鉛,マ グ ネ シ
ウ ム
容 器:フ ィ ル ム ケ ー ス
・生 徒 の活 動 に応 じ,個 別 に援 助 す る 。
・実 験 の 結 果 は,「結 果 カ ー ド」 ・結 果 を 「結 果 カ ー ド」
30分 に 記 入 し,提 出 さ せ る 。 に 記 入 で きた か 。
ま と め ・ 「結 果 カ ー ド」 を 整 理 し な が
ら黒 板 に貼 る。
・ど の よ うな組 合 わ ・黒 板 に 貼 っ た 「結 果 カ ー ド」 ・どの よ う な組 合 わ せ の せ の と きに メ ロ デ ィ を見 な が ら考 察 さ せ る 。 と き に メ ロ デ ィ ー カ ー
一 カ ー ドが 鳴 る か ドが 鳴 るか,発 見 で き
考 察 す る。 た か 。
匪 問 「どん な 条 件 の と きに メ ・ デ ・ カ ー ドが 鳴 りま す か 」 予想される答え
条件1:電 解質水溶液 条 件2:異 種 金 属
・ 「流 れ る 一 流 れ な い 」 は こ こ ・どの よ うな組 合 わ せ の で 押 さ え,「 強 い 一 弱 い 」は ま ときに電流が取 り出せ だ 触 れ な い の で,こ こで は完 るか 考 え る こ とが で き
10分 全 に 押 さ え な い。 た か 。
・自 己評 価 カ ー ドの記 入 と提 出 を 求 め る 。
(5)実 験 教 材 の工 夫
「電 気 分 解 と イ オ ン」 の単 元 を学 習 す る上 で,実 験 を 個 別 化 し,主 体 的 な 学 習 を 行 う た め に次 の よ うな 観 点 か ら フ ィル ム ケ ー ス を活 用 した 。
○ 利 点 金 属 板
・身 近 で 手 に入 れ や す く,数 が集 めやす い。
・溶 液 の量 が 少 量 で す み ,個 別化 で き る。
・半 透 明 で ,内 部 の変化 の観察が容易 であ る。
○ 改 良 工 夫 点
・倒 れ や す い の で 安 定 させ た 。 フ ィル ム ケ ー ス下 部 に5cm×5cmの ア ク リル 板 を 付 け た 。 な お,ア ク リル板 の 代 わ りに,乾 電 池 ホ ル ダ ー に 取 り付 け る こ と もで き る。
・シ ョー トを 防 ぐた め に,ブ タに金属板 を差 し込 む 間 隔 を空 け て 切 れ 込 み を 入 れ た 。 両 手 で 実 験 を行 え ば,ブ タ は な くて も可 能 で あ る 。
・金 属 板 は細 か く切 っ た。 マ グネ シ ウ ム リボ ンの幅 に 合 わ せ た の で,少 量 で す ん だ 。
・乾 電 池 ホ ル ダー に取 り付 け た。生徒 の興 味 ・ 関心 を高 め るた め の工 夫 点 で あ る。
(6)生 徒 の 自作 電 池
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(7)研 究 の結 果
本 研 究 で は,生 徒 の主 体 的 な探 究 活 動 を 促 す た め,「 電 気 分 解 と イ オ ン」 の 学 習 に お け る 教 材 ・教 具 の改 善 ・工 夫 を 通 して,実 験 の 個 別 化 を図 り,合 わ せ て 学 習 過 程 に お け る効 果 的 な評 価 の方 法 に っ い て 究 明 した。 研 究 の結 果 に つ い て は,実 態 調 査,実 験 計 画 書 の記 録,授 業 中 の 生 徒 の活 動 の観 察,自 己評 価 の記 録,事 後 調 査 な どか ら生 徒 の 変 容 を調 べ る こ と に よ
り把 握 に努 め た 。 ア 教 材,教 具 に っ い て
㈲ 電 解 質 水 溶 液 を入 れ る容 器 と電 極 板 を工 夫 す る こ とに よ り,実 験 の 個 別 化 が 容 易 に な り,生 徒 の,学 習 課 題 を探 究 して い く意 欲 を 高 め る こ とが で き た 。
←f)生 徒 自身 が 創 意 工 夫 し,自 作 の電 池 か ら電 流 を取 り出 す こ と に よ り,生 徒 一 人 一 人 が 意 欲 的 に学 習 に取 組 む こ とが で き た。
イ 個 別 化 を図 った 自作 電 池 の実 験 に つ い て
0づ 生 徒 自身 の 創 意 工 夫 を生 か した 実 験 計 画 書 に基 づ い て 実 験 を 進 め た た め,個 々 の生 徒 は常 に め あ て を も って 学 習 に取 組 み,自 ら工 夫 して 課 題 の解 決 に努 め る こ とが で き た 。 仔)実 験 の個 別 化 に よ り生 徒 一 人 一 人 の発 想 を生 か した学 習 活 動 を展 開 す る ことが で きた。
ウ 評 価 に つ い て
(ガ 実 験 計 画 書 を 生 徒 一 人 一 人 に作 成 さ せ る こ と に よ り,教 師 は生 徒 の発 想 を授 業 を行 う 前 に っ か む こ とが で き る の で,個 別 指 導 に よ っ て個 々 の生 徒 に 応 じた助 言 が可 能 に な り, 生 徒 の多 様 な学 習 活 動 を支 援 す る こ と が で きた 。
(イ)生 徒 が個 々 に 作 成 した実 験 計 画 書 に 基 づ い た 学 習 活 動 を進 め て い く本 事 例 の よ うな 授 業 形 態 で は,授 業 者 は個 々 の生 徒 の活 動 を十 分 に観 察 で き る の で,机 間 指 導 に よ って 実 験 計 画 書 と合 わ せ,個 々 の生 徒 の 状 況 を的 確 に把 握 す る こ とが で き た。
(ウ》 授 業 後 の 自 己評 価 の 記 録 な どか ら,生 徒 の 変 容 を っ か む こ と が で きた 。 工 実 態 調 査 ・事 後 調 査 の 結 果 に っ いて
実 態 調 査 の 結 果 で は,電 池 を単 な る道 具 と して しか と らえ て お らず,電 池 に関 す る 知 識 や 学 習 へ の 意 欲 は低 か った 。 しか し, 本 研 究 で 行 っ た方 法 で授 業 を展 開 す る と, 事 後 調 査 か ら も分 か る よ うに知 識 の定 着 や 学 習 へ の意 欲 も高 ま った 。
同 今 ◎ のt電 池Jの 橿 業 全 体tc積 極 的 に よ く な か0た.
9X 工0%
きな か っ た.
50×100X
約9割 の 生 徒 が 橿 業 に 積 極 的 に 参 加 で きた.
4ま と め と今 後 の 課 題 (1)ま とめ
ア 教 材,教 具 の 工 夫 に つ いて
Oり 電 解 質 水 溶 液 を 入 れ る容 器 と電 極 板 を工 夫 す る こ とに よ り,実 験 の個 別 化 が容 易 にな っ た 。
仔)電 解 質 水 溶 液 を 入 れ る容 器 を小 型 化 した こ とに よ り,電 解 質 水 溶 液 が 少 量 で す み,ま た 電 極 板 も小 型 で よ い の で,費 用 や 準 備 を最 小 限 に す る こ と が で き,個 別 化 を前 提 と し た 生 徒 実 験 に は最 適 で あ る と考 え る。
イ 指 導 方 法 の工 夫 に っ い て
Oり 学 習 の 個 別 化 を 図 った こ と に よ り,生 徒 一 人 一 人 の 発 想 を 学 習 に生 か す こ と が で き, 生 徒 は意 欲 的 に課 題 の解 決 に取 り組 ん だ 。
←f)実 験 計 画 書 を 生 徒 一 人 一 人 に 作 成 させ る こ と に よ り,教 師 は生 徒 の発 想 を 授 業 を行 う 前 に把 握 す る こ とが で き る の で,個 別 指 導 に よ っ て個 々 の 生 徒 に応 じた助 言 が 可 能 に な
り,生 徒 の多 様 な学 習 活 動 を支 援 す る こ とが で きた 。
ま た,生 徒 が 個 々 に作 成 した 実 験 計 画 書 に 基 づ い て 学 習 活 動 を 進 め て い く本 事 例 の よ う な授 業 形 態 で は,授 業 者 は個 々 の生 徒 の活 動 を十 分 に観 察 で き る の で,机 間 指 導 に よ り,実 験 計 画 書 と合 わ せ て 個 々 の 生 徒 の 状 況 を 的 確 に 把 握 す る こ と が で き た 。
(ウ)生 徒 自 身 が創 意 工 夫 し,自 作 の 電 池 か ら電 流 を 取 り出 す こ とに よ り,生 徒 一 人 一 人 が 意 欲 的 に 学 習 に 取 り組 む こ と が で きた 。
(2)今 後 の課 題
ア 本 研 究 で 活 用 した容 器 と電 極 板 は,実 験 の個 別 化 と多 様 な 学 習 の 展 開 を可 能 に したが, 小 型 化 し た た め に,強 い電 流 が 取 り出 しに くい と い う欠 点 が あ る。 この点 は,他 の教 材 で補 うな ど の工 夫 が必 要 で あ る。
イ 実 験 計 画 書 は,本 研 究 に お い て は生 徒 の 自発 的 な学 習 を促 す 上 で 有 効 で あ った が,形 式 に よ って は,生 徒 の 自 由 な 発 想 を制 約 す る こ と も考 え られ る の で,そ の 活 用 にっ い て さ らに研 究 を深 め る こ と が望 ま れ る。
ウ 生 徒 の主 体 的 な 探 究 活 動 を 促 す た め の 評 価 の在 り方 に っ い て は,自 己評 価 だ けで な く, 指 導 の過 程 に お い て,多 様 な評 価 の方 法 を 検 討 して い く こ とが 大 切 で あ る。
皿 「生 物 の殖 え方 と遺 伝」 に お ける生 徒 の
主体 的 な活 動 を促 す指 導 法 の工 夫
1研 究 の ね ら い
「生 物 の 殖 え 方 と遺 伝 」 の 学 習 で は,身 近 な生 物 の 観 察,実 験 を 通 して,生 物 の受 精 や殖 え 方 に 関 心 を も ち,生 物 の遺 伝 の規 則 性 を理 解 す る こ と が主 な ね らい の一 っ で あ る 。 こ の ね らい を達 成 す る た め に は,ま ず 身 近 で しか も入 手 しや す い生 物 を観 察,実 験 の材 料 と して用 意 す る こ とが 必 要 で あ る。
と ころ が,① 遺 伝 の学 習 に適 した身 近 な生 物 教 材 が 少 な い,② 生 物 教 材 は飼 育,栽 培 に手 間 が か か っ た り,季 節,天 候 に 左 右 され が ち で 必 要 な と きに手 に入 れ に くい,な ど の現 状 か
ら一 っ の教 材 を系 統 的 に 使 って 観 察,実 験 す る こ と は難 しい と い う問 題 点 が あ げ られ る。
そ こで,第2分 科 会 で は,身 近 な植 物 の 中 か ら観 察,実 験 に利 用 で き る植 物 を教 材 と して 開 発 す る と と もに,生 徒 の 主 体 的 な活 動 を 促 す よ うな学 習 計 画 を 作 成 す る こ と を 目指 した 。
特 に遺 伝 の学 習 に適 す る教 材 と して マ ッバ ボ タ ン,ピ ー ター コー ンを取 り上 げ た 。 な お,こ の 研 究 を 進 め る に 当 た って,次 の 点 に留 意 し た。
① 生 徒 の 実 態 を 把 握 し,指 導 上 の課 題 を 明 らか にす る 。
② 生 徒 の 主 体 的 な学 習 活 動 を促 す た め の授 業 展 開 及 び,教 材 ・教 具 を開 発 ・工 夫 す る。
③ 観 察,実 験 が しに くい学 習 場 面 にお い て パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュー タ(以 下 パ ソ コ ン と略 す)を 使 っ た シ ミュ レー シ ョ ン(模 擬 実 験)に よ る指 導 方 法 を工 夫 す る。
④ 生 徒 の 意 欲 を 高 め,主 体 的 な活 動 を促 す た め の 評 価 方 法 を工 夫 す る。
2研 究 の 方 法
(1)事 前 調 査 の実 施 と結 果 の考 察 (2)研 究 の ね らい の 設 定
(3>パ ソ コ ンを 活 用 した指 導 方 法 の 検 討 と工 夫 (4)学 習 計 画 と評 価 計 画 の立 案
㈲ 授 業 の実 践 と考 察
(6)事 後 調 査 の実 施 と結 果 の考 察 (7)研 究 の ま と め と今 後 の課 題 の 検 討
3研 究 の 内 容 (1)事 前調 査 と考 察
中学 生 の遺 伝 に 関 す る意 識 や パ ソ コ ンを 使 用 して の学 習 に つ い て の 関 心 を 把 握 す るた め 都 内 の10校,860人 を 対 象 に調 査 を 実 施 した 。 適慰 餅 る額 蜘.‑coat
罵う額 」
1遺 伝 に 関 す る言 葉 を知 っ て い ます か 。
・染 色 体 ,遺 伝子,受 精 とい う言 葉 にっ い て は約50%の 生 徒 が 知 って い る と答 え て い る が,実 際 に正 し く知 って い る 生 徒 は25%で あ っ た 。 知 って い るつ も りにな って い る生 徒 が多 い ことが分 か っ
一知,ていると鳥う 一 正しく知,ている た 。
皿 ピ ー タ ー コ ー ン の 黄 色 い 数:白 色 の 数 ω は ど の く ら い と 思 い ま す か 。30
・黄 色 い 粒 の 方 が 多 い と 感 じ て い る 生 徒 が 約60%い る 。 そ の 中 で3=1と 答 え
io
て い る 生 徒 が20%い る 。
0
皿 パ ソ コ ンを 使 って 理 科 の勉 強 をす る と よ く分 か るよ うに な る と思 い ま す か 。
・パ ソ コ ンを 使 って 学 習 を した い生 徒 が 約80%い る が,パ ソ コ ンを 使 う と よ く 分 か るよ うに な る と期 待 して い る生 徒 は約50%し か い な い 。 学 習 内 容 よ り, パ ソ コ ン自体 に興 味 を も っ て い る た め だ と思 わ れ る。
403020100
16.7 2.
.図 男子 国 女子 箇 合齢
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・・缶.1… 一 器 鯵.6…
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鵬 讐脇 織 辞 からなくな 以 上 の調 査 の よ うに,生 徒 は遺 伝 に関 す る知 識 が 乏 しい 状 況 が あ る。 こ の実 態 を踏 ま え 遺 伝 の学 習 に お け る生 徒 の 学 習 意 欲 を高 め,主 体 的 な 学 習 を促 す に は,可 能 な 限 り観 察, 実 験 に よ る直 接 体 験 の 機 会 を与 え る こ とが 必 要 と考 え る 。 そ こで,長 期 の 日数 を必 要 と し な い生 物 教 材 を 開 発 し,ま た生 徒 が パ ソ コ ン に興 味 を持 っ て い る現 状 を 踏 ま え,パ ソ コ ン を活 用 した シ ミュ レー シ ョ ンを 行 う こ とが,生 徒 の 主 体 的 な学 習 を促 す 上 で 効 果 が あ る と 考 え た。
(2)教 材 の工 夫
ア マ ツバ ボ タ ン 《ジ ュ エル 》
・花 は純 白 色 と濃 桃 色 が あ り普 通 種 の マ ツバ ボ タ ンよ り花 が 大 き い 。
・染 色 体 数 は2n=10で 普 通 種 の2n;18と は,交 雑,結 実 す る こ と は な い 。 (f)教 材 と して の特 性
種 子 の 休 眠 期 を 考 慮 す れ ば,種 子 を水 に浸 した ろ紙 の上 に ま いて か ら一 週 間 程 度 で 発 芽 し,宿 根 性 植 物 の 有 色 花 に 特 有 な ア ン トシア ン色 素 が 幼 苗 の茎 に現 れ る の で,ア ン トシ ア ン色 素 が な い 白色 花 と の組 み 合 わ せ でF1を 作 出 し,そ のF1個 体 の 自家 受 粉 で 取 れ た種 子 を蒔 け ば,幼 苗 の 時 期 に ア ン トシ ア ン色 素 が 有 る も の と無 い も の に 分 離 で き る。
←f)教 材 と して の有 効 性
・教 材(種 子)の 供 給 が 自校 で ま か な え る 。
・他 の遺 伝 教 材 よ り短 期 間 に実 験 が で き る 。
・実 験 操 作 が 中学 生 に も容 易 に で き る。
(ウ)自 作 ビ デ オ の 活 用
マ ッバ ボ タ ンの 発 芽 に 適 した温 度 は20℃ 〜25℃ で 関 東 地 方 で は4月 上 旬 〜5月 下 旬 が そ の 時 期 と され て い る。 年 間 学 習 計 画 に基 づ く学 習 の実 施 に 当 た り,天 候 の 不 順 か ら発 芽 が 行 わ れ な か っ た り,花 が 咲 か な い 場 合 の た め に,自 作 の ビデ オ教 材 を 作 成 した 。 こ の ビ デ オ の活 用 に よ り,観 察,実 験 の で き な か っ た 生 徒 で もマ ッバ ボ タ ンに っ い て 興 味 ・関 心 を もっ こ と が で き る。
イ ピー タ ー コ ー ンにつ い て
この教 材 を 選 ん だ 理 由 は,① メ ンデ ル の法 則 の理 論 値 に 近 い値 が 求 め られ る こ と,② 材 料 が 入 手 しや す い こ と,③ 調 査 数 が た くさ ん 得 られ る こ と,が あ げ られ る。
授 業 の 時 期 が ず れ る場 合 は,冷 凍 品 を 利 用 す る か,ゆ で た 後 冷 凍 保 存 を してお くとよ い。
何 度 も使 用 す る時 は,あ らか じめ,1列 に マ ジ ッ ク等 で 印 を付 け た り,ま ち針 を刺 した り して数 え や す くす る。
ウ パ ソ コ ンの活 用 につ い て (ア)活 用 の 利 点 に つ い て
・短 時 間 に何 種 類 もの生 物 に っ い て シ ミュ レー シ ョ ンで き る。
・簡 単 に 調 査 数 を 増 や す こ とが で き,ま た その ことで理 論 値 に近 い結果 が得 られ る。
・進 度 に 合 わ せ て 個 別 に取 り組 め る。
・表 計 算 ソ フ トを利 用 し集 計 を ま とめ て 提 示 す る こ とで,実 験 へ の取 組 み が 成 果 と な って す ぐ分 か り,意 欲 的 に授 業 に 参 加 す る こ とが で き る。
(イ)教 材 ソ フ トに つ い て
市 販 ソ フ トと 自作 ソ フ トを併 用 した 。 市 販 のA社 の シ ミュ レー シ ョ ン ソ フ トは,シ ョウ ジ ョウバ エ(は ね の形 ・体 色),エ ン ドウ(種 子 の形 ・子 葉 の色),マ ルバ ア サ ガ オ(花 色)の3種 類 が あ る。 生 徒 は興 味 ・関 心 に よ り好 きな もの を選 択 で き る。 ま た,パ ソ コ ン
の操 作 に 習 熟 して い な い生 徒 に も分 か りや す い よ うな ワ ー ク シー トを作 り,操 作 を しや す い よ うに工 夫 した 。
自作 ソ フ トは,ピ ー タ ー コ ー ン̲っ̲撚 が入 手 で き な い 時 期 を 考 慮 し,シ
ミュ レー シ ョ ンが で き る よ うに作 成 した 。 これ は,集 計 作 業 前 の説 明 と して も有 効 で あ る。 ま た,集 計 結 果 を す ぐに 生 徒 に提 示 で き る
よ うにす る こ と に よ り,結 果 が 生 徒 に 反 映 され,理 解 の 定 着 が よ り 一 層 図 れ る。
エ サ イ コ ロ を使 っ た遺 伝 の学 習
珈 りだす粒を指定して くだ さい。
粒は臼 巨囮 で指定 して くだ さい。
黄色は 国 ≒一、白色は 回 ‡一を押す 。 臼#一 を押す と色を 自騨 厨 します 。
パ ソ コ ンの シ ミ ュ レー シ ョ ンは あ くま で 人 為 的 に(優 性 の形 質)対(劣 性 の形 質)が3:
1に な る よ うに 作 った 教 材 で あ る 。 そ こで,こ の サ イ コ ロ を使 った学 習 をす る こ とに よ り, 受 精 時 に,卵 細 胞 と精 細 胞 の 遺 伝 子 の 優 性 と劣 性 の形 質 が そ れ ぞ れ1/2の 確 率 で 結 び 付
い た 統 計 的 結 果 が3:1に な る こ と を体 験 す る こ とが で き る。
[サ イ コ ロ を使 っ た遺 伝 の学 習 の方 法]
① サ イ コ ロの6面 体 に 優 性 の形 質 と劣 性 の形 質 を3面 ず っ描 き,優 性,劣 性 の 目 が 1/2の 確 率 で 出 る も の を 二 っ作 る。(卵 細 胞 と精 細 胞 の遺 伝 子 で あ る。)
② 二 っ の サ イ コ ロを 同 時 に振 る 。約100回 振 る。
③ 二 っ の サ イ コ ロの 出 た 目の 組 合 せ に よ り次 の よ うに カ ウ ン ト し,割 合 を 出 す 。 優 性 と優 性 → 優 性 優 性 と劣 性 → 優 性 劣 性 と劣 性 → 劣 性
(3)学 習 計 画 ア 学 習 の ね ら い
Oり 生 物 の 殖 え方(第1時 〜 第3時)
・生 物 の 殖 え方 に は色 々 な方 法 が あ る こ と を観 察 や 資 料 か ら気 付 く こ とが で き る 。
・動 物 や 植 物 の 有 性 生 殖 と無 性生 殖 の 違 い を説 明 す る こ とが で き る。
・身 近 な動 物 や 植 物 を 材 料 に した観 察 ,実 験 を通 して,動 物 や植 物 の受 精 や殖 え方 に 関 心 を も ち,進 ん で観 察,実 験 を す る こ とが で き る 。
(イ)遺 伝(第4時 〜 第7時)
・両 親 の形 質 が 子 に 伝 わ る こと に 気 付 く こ とが で き る 。
・遺 伝 の規 則 性 を発 見 し,説 明す る ことが で きる。
・身 近 な生 物 の 遺 伝 に興 味 ・関 心 を も ち,事 例 を調 べ る ことがで きる。
イ 「生 物 の殖 え 方 と遺 伝 」 の学 習 計 画 例
学 習 項 目 学 習 活 動 留 意 点 評 価
第4時 ○ 各 自で ま い た マ ッバ ボ タ ンの 種 子 か ら ○種子 は一週 ○発芽 した茎 形質の遺伝 発 芽 した 茎 を観 察 し,色 の違 い とそ の 間前 に各 自 の色 の 違 い
数 の 違 い に気 付 く。 で蒔 い て お に気 付 い た
○ 優 性 の 法 則 の説 明 を聞 く。 く 。 か 。
第5時 ○ ピ ー タ ー コ ー ンの 種 子 の 色 を 観 察 し, ○規則性があ ○ メ ンデ ル の 遺伝の規則性 粒 の色 が 黄 色 と 白色 で あ る こ と を 知 り る こ と を 生 法則を推論 そ の数 の 比 が規 則 性 を も って い る こ と 徒が推論で で き た か 。
に 気 付 く 。 き る よ うに
援 助 す る。
第6時 ○ パ ソ コ ンを 用 い,様 々 な生 物 の遺 伝 に ○ ワ ー ク シ ー ○ 自 ら進 ん で 様hな 遺伝 っ い て 自 ら進 ん で調 べ る。 トを活 用 す 調 べ る こ と
る 。 が で きたか。
第7時 ○遺伝 の規 則性 を遺 伝子 を用 いて説明 で ○減数 分裂 に ○遺 伝子 を用
遺伝子 き る 。 っ い て 深 入 いて説明で
り し な い 。 き た か 。
(4)評 価 計 画
ア 観点別評価の例
関 心 ・態 度 ・意 欲 科学的な思考 技 能 ・表 現 知 識 ・理 解
・ ピ ー タ ー コ ー ン の 粒 ・ ピ ー タ ー コ ー ・ ピ ー タ ー コ ー
の色 の 違 い に っ い て興 ンの 黄 粒,白 ンの黄粒が優
味 ・関 心 を も っ 。 粒を工夫 して 性 ・白 粒 が 劣
第 ・サ イ コ ロ の 実 験 に 興 数 え る 。 性 で あ る こ と
5 味 ・関 心 を も っ 。 ・ ワ ー ク シ ー に 気 付 く。
時 ・自 ら進 ん で パ ソ コ ン ・各 自 で 行 っ た 観 察, トに 従 い パ ソ を 用 い て,調 べ よ う と 実験 によ り対立形質が コ ンの操 作 が
す る 。 3:1で 伝 わ る こ と を で き る 。
推 論 す る。
・意 欲 的 に発 表 し,他 ・ ピ ー タ ー コ ー ン,サ ・自分 達 の得 ・ メ ン デ ル の
第 班 の 結 果 と比 べ る。 イ コ ロ,パ ソ コ ン の 結 た結 果 を,ま 法則が説明で
6 果 か ら,動 物 で も植 物 とめて発表す き る 。
時 で も雑 種 第 二 代 で は, る 。
対 立 形 質 が3:1に な る こ とを 推 論 す る 。
,
イ 自己評価の例
自 己評 価 カ ー ド (月 日)
3年 組 番氏名
*下 の 項 目 に つ い て,自 分 の 思 う 記 号 に ○ を っ け ま し ょ う 。
(a,よ く で き たb,で き たc,あ ま り で き な か っ たd, で き な か っ た)
① ピー タ ー コー ンや パ ソ コ ン ・サ イ コ ロ な どの 観 察,実 習 を ワー ク シー トに 沿 って 手 早 くで きた か 。
② ピー タ ー コー ンの 黄 色 の 粒 と白 色 の粒 の比 は,ど の 個 体 も同 じ比 に な る こ と に 気 付 い た か 。
③ ピー タ ー コ ー ンや パ ソ コ ン ・サ イ コ ロ な どの 観 察,実 習 の結 果 を ま と め,積 極 的 に発 表 す る こ と が で きた か 。
④ 今 日の 授 業 の 内容 が 分 か り ま した か 。
⑤ パ ソ コ ン室 で 組 ん で い る友 達 は,積 極 的 に 取 り組 ん で い ま した か 。
⑥ 今 日の 授 業 で どん な疑 問 を も った か 。 ま た,発 見 した こ と,分 か っ た こ と等 を 書 い て み ま し ょ う。(裏 面)
0 abcd
0 abcd
0 abcd
④ abcd
0 abcd
(5)展 開 例 ①(第4時 「形 質 の遺 伝 」)
学習活動 ◎生徒の活動 ★教師の活動 留 意 点 評 価
★〈発問〉カエルの受精卵か ら何が生 まれ る ○同 じ種類の親か 導 か 。 エ ン ド ウ の 種 子 で は ど う か 。 ら同 じ種類の子 入 ◎ カ エ ル か ら カ エ ル,エ ン ド ウ か ら エ ン ド ウ が で き る こ と を
が 生 ま れ る こ と を確 認 す る。 強 調 す る 。
★<発 問>1週 間 前 に蒔 い た マ ツバ ボ タ ンの ○種子を蒔 くのは ○ 発 芽 した マ ッバ 種 子 か ら何 が生 ま れ た か 調 べ よ う。 約1週 間前 とす ボ タ ンを観 察 し
◎ マ ッバ ボ タ ンの 種 子 か らマ ッバ ボ タ ン(植 る 。 疑 問 点 を もっ こ
物)が 生 ま れ た こ とを 確 認 す る。 と が で き た か 。
◎ 気 付 い た こ と や 疑 問 を ワ ー ク シ ー トに 書 く。 ○遺伝に関す るこ ○疑問などを整理
◎ ワ ー ク シ ー トに 書 い た 気 付 い た こ とや 疑 問 と以外 の発表 も し発 表 す る こ と
展 を発 表 す る。 大 切 に す る 。 が で き た か 。
★ 生 徒 の 発 表 を板 書 しな が ら整 理 す る。
★ 「茎 の 色 が 違 う こ と」 に っ いて注 目 させ る。
◎ ビ デ オ を み て茎 の 色 と花 の色 と の関 係 を知 ○子葉の色 と花 の
るQ 色の関連に気付
◎ 色 の ち が う茎 の数 が どれ ぐ らいか 数 え る 。 ○ こ こ で は3:1 い た か 。
開 ◎ 各 班 で 色 の 数 を 発 表 し合 い,赤 色 が多 い こ と い う比 に こだ
と を 知 る 。 わ ら な い 。
★ どの 班 の 結 果 も,赤 色 の 茎 が 多 い こ と を確
認 させ,赤 色(花 は赤 色)は 白 色 よ り も よ ○ 優 性 ・劣 性 の 定
り出 や す い 性 質 で あ る こ と を伝 え る 。 義を正 しく理解 ○ 優 性 ・劣 性 の 意
◎ 花 の 色 の 赤 は,白 よ り優 性 で あ る こ と を知 で き る よ う援 助 味を正 しく説明
る 。 す る 。 で き た か 。
ま と
★ 本 時 の ま とめ を す る 。
◎ 自己 評 価 をす る。
○ 遺 伝 の 学 習 に っ い て 興 味 ・関 心 を もっ こ とが で め
き た か 。
展開例②(第5時 及び 第6時 「遺伝の規則性」)
学習活動 ◎生徒の活動 ★教師の活動 留 意 点 評 価 導 ★前時の学習の復習をす る。 ○特に優性 。劣性
入 に つ いて 正 しい
意 味 を復習 す る。
展 ★ ピー タ ー コー ンを紹 介 し,粒 の色 は黄 色 が ○ ピ ー タ ー コ ー ン
優 性,白 色 が 劣 性 で あ る こ と を説 明 す る 。 の粒 の色の違い 開 ◎ 次 の6っ の 中 か ら各 自 で選 択 し,観 察 や 実 ○ ピ ー タ ー コ ー ン に つ い て興 味 を
験 を行 う。 は必 ず 実 験 す る。 も っ た か 。 p自 で,ピ ー タ ー コ ー ン の 色 ご と の 粒 の 数
iを 数 え る 。
○数え方を班 で工 夫す るよう助言
○ 自ら進んで溺 数 えたか。
pO黄 色 と 白色 の 割 合 力㍉ ほぼ3:1で あ る こ と に 気 付 く 。
する。
○遺伝 には規則性
0数 え方を工夫U 1
たか。
が あ る こ と を結 ○対立形質の比が 果か ら生徒 が導 3:1に な る こ
きだ せ るよ う援 とに気付 い たか。
展 L 助 す る 。 ○ 自 ら進 ん で,層
0シ ョウ ジ ョウバ エ の眼 色 ・羽 の 形 状 の遺 伝 iが ど の よ う に伝 わ る か ・ パ ソ コ ンを用 いて
1調 べ る 。
1
○ パ ソ コ ンの 操 作 に っ ま づ き が な い よ うに適 宜 助
ソ コ ンを 操 作q た か 。
○分離の法則に気 0眼 色 ・羽 の 形 状 の 遺 伝 は そ の孫(F2)に
1お いz,3・1の 比 で 伝 わ る こ と を 知 る 。
言 す る 。 付 い た か 。
J
◎王ジ下ラあ種子あ蓑面あ様芋などめ彊伝が 曽て)膏 ソ コ ンの 操 作 一一て)百 ぢ 進 万 で;一刃 ど の よ うに 伝 わ る か,パ ソ コ ンを用 い て調 に つ ま づ き が な ソ コ ンを 操 作 し
べ る 。 い よ うに 適 宜 助 た か 。
◎種子の表面の様子 などの遺 伝 は,そ の孫 言 す る 。 ○分離の法則 に気
i(F2)1・ お い て3・1の 比 で 伝 わ る こ と 付 い た か 。
1を 知 る 。
L
◎ 一ピ ー タ ー コ ー ン の 種 子 の 色 の 遺 伝 が ど の よ ○ パ ソ コ ンの 操 作 ○ 自 ら進 ん で,照
開 う に 伝 わ る か,コ ン ピ ュ ー タ を 用 い て 調 べ に っ ま づ き が な ソ コ ンを操 作 し
る 。 い よ うに 適 宜 助 た か 。
◎ ピー ター コ ー ンの 種 子 の色 の 遺 伝 は そ の孫 言 す る 。 ○分離の法則に気
i(F2)1・ お い て3・1の 比 で 伝 わ る こ と 付 い た か 。
1を 知 る 。
L̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲̲ 一
1◎サ イ コ ロの3面 ず つ に優 性 と劣 性 の 形 質 を 描 い た もの を2個 同 時 に振 り,
優 ・優 → 優,優 。劣 → 優,
■一 一 曜 一 一 一 暫 一 一}一 一 一 一 一 一
〇100回 程 度 く り 返 す こ と を助 言 す る 。
石 夢石 魂 振 弱 記録することが できたか。
劣 ・劣 → 劣 と 数 え る 。
p優:劣 一3:1と な る こ と を 知 る 。
○ 優 性 の 法 則 にU た が って 分 離 のi 法 則 が 成 立 しで い る こ と に 気 付
L い た か 。
◎ 各 自 の デ ー タを 発 表 し合 う。 ○ メ ンデ ル の 法 則
ま ★ 本 時 の ま と め を す る。 を推 論 で きたか。
と ◎ 自 己評 価 を す る。 ○ 結 果 を ま と め,
め 積極的に発表で
き た か 。