高等学校
平 成5年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
東 京 都 教 育 委 員 会
平 成5年 度
教 育 研 究 員(高 校 社 会)名 簿
科 目 所 属 氏 名
都 立 小 山 台 高 校 飯 山 昌 幸 都 立 芝 商 業 高 校 蓮 田 孝 行 日 本 史
都 立 千 歳 丘 高 校 五 十 嵐 善 一 郎 都 立 志 村 高 校 竹 内 秀 一
都 立 中 野 工 業 高 校 畑 島 宗 之 世 界 史 都 立 小 石 川 高 校 佐 久 間 曜 一 都 立 第 三 商 業 高 校 小 山 公 央
都 立 小石 川工 業 高 校 渡 辺 敦 子
地 理
都 立 葛 西 南 高 校 若 林 伸 治
都 立 大 泉 高 校 木 立 正 敏
倫 理
都 立 久 留 米 西 高 校 平 井 啓 一
都 立 赤 坂 高 校 飯 島 博 久 政 治 ・ 経 済
都 立 四 谷 商 業 高 校 金 子 勉
担 当
教 育 庁 指 導 部
教育庁指導部高等学校教育指導課 教育庁指導部高等学校教育指導課
主任指導主事 指 導 主 事 指 導 主 事
天 井 勝 海 遠 藤 隆 二 上 原 徹
研究主題
目 次
変動す る現代社会に対す る認識を深める授業展開の工夫
主題設定の理由と研究の経過 2
1冷 戦後の国際社会の変化
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冷戦後の日米貿易 における課題
複雑な民族問題 一 旧 ユ ー ゴ ス ラ ヴ ィ ア の 民 族 紛 争 一 ロ シ ア に お け る情 報 化 と人 々 の生 活 の 変 化
円 高 と経 済 の ソ フ ト化 ・サ ー ビス 化
国 連 平 和 維 持 活 動 の 新 た な 展 開 一 カ ン ボ ジ ァ 和 平 を 事 例 と して 〜
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II国 際関係か ら見た現代社会
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前期倭憲の活動 と東 アジア通交圏の形成
朝鮮をめ ぐる国際関係 一 甲 申政 変 と 日清 の 対 立 一 中 国 に お け る チ ベ ッ ト問 題
日本の戦後賠償
11 11 13 14 16
皿 日本 社 会 に お い て 主 体 的 に 生 きて き た 人 々 幕 末 ・維 新 期 の 人 々 の 生 き方 を 通 して 五 日市 憲 法 を 創 っ た人 々
よ り よ い 生 活 環 境 を 得 る た め の 住 民 の 行 動
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日本の医療の転換点
一吉 田 松 陰 の 生 涯 一 一民 衆 の視 点 か らの 自 由 民 権 運 動 一
18 18 zo 21 23
研 究主 題 変動す る現 代社会 に対す る認識 を深 め る授業展開 の工夫
主 題 設 定 の 理 由 と研 究 の 経 過
国 際 社 会 の 著 しい 変 動 な ど、 今 日、 大 き く変 動 す る現 代 社 会 に お い て 、 こ れ まで の 社 会 制 度 と文 化 的 価 値 の 確 認 と問 い 直 しが 求 め られ て い る と ころ で あ る。 こ の よ うな 時 代 に生 き る生 徒 に と って は 、 広 い視 野 に 立 って 社 会 の 事 象 と価 値 に っ い て 認 識 を 深 め る こ とが 必 要 で あ る。 こ の こ とを 踏 ま え 、 本 部 会 で は冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化 、 国 際 関 係 か ら見 た 現 代 社 会 、 日本 社 会 に お い て 主 体 的 に生 き て き た 人 々 と い う、 三 っ の 視 点 か ら研 究 主 題 に せ ま る こ と と した 。
1冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化
東 西 冷 戦 の終 結 に よ り、 新 た な 国 際 秩 序 が 形 成 さ れ っ っ あ る現 在 、 これ か らの 国 際 社 会 に 生 き る生 徒 に と って は世 界 的 な視 野 に立 ち 変 化 を 認 識 す る こ と が 重 要 で あ る。 この こ とを踏 まえ、
この グ ル ー プ で は 「冷 戦 後 の 日米 貿 易 に お け る課 題 」、 「円 高 と経 済 の ソ フ ト化 ・サ ー ビス化 」、
「ロ シ ア に お け る 情 報 化 と人 々 の 生 活 」 、 「複 雑 な 民 族 問 題 」 、 「国 連 平 和 維 持 活 動 の 新 た な 展 開 」 の 観 点 か ら冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化 に対 す る 認 識 を 深 め さ せ る授 業 展 開 の工 夫 を試 み た。
■ 国 際 関 係 か ら見 た 現 代 社 会
大 き く変 わ りっ つ あ る 現 代 の 国 際 社 会 を 理 解 す る に あ た って 、 国 家 間 、 民 族 間 の 政 治 的 ・経 済 的 関 係 は 重 要 な 視 点 と い え る。 ま た 現 代 の 国 際 社 会 の 諸 課 題 を 認 識 す る た め に は、 歴 史 的 視 点 に立 ち 学 習 す る こ と も重 要 で あ る 。 そ こで この グ ル ー プ で は 「前 期 倭 憲 の 活 動 と東 ア ジ ア通 交 圏 の 形 成 」 、 「朝 鮮 を め ぐ る国 際 関 係 」 、 「中 国 に お け る チ ベ ッ ト問 題 」 、 「日本 の 戦 後 賠 償 」 の 四 っ の 観 点 か ら変 動 す る現 代 社 会 を 認 識 さ せ る 授 業 展 開 の 工 夫 を試 み た。
皿 日本 社 会 に お い て主 体 的 に生 き て き た 人 々
今 日、 激 し く変 動 す る 日本 社 会 に お い て 、 一 人 一 人 の 国 民 が 客 観 的 ・総 合 的 に社 会 と 自 己 を 洞 察 し、 人 間 と して の 在 り方 ・生 き方 を 考 え 、 主 体 的 に生 き る こ と が ま す ます 重 要 に な って き て い る。 そ こで この グ ル ー プで は 「幕 末 ・維 新 期 の 人 々 の 生 き方 を 通 して 」 、 「五 日市 憲 法 を 創 っ た人 々」 、 「よ りよ い 生 活 環 境 を 得 る た あ の 住 民 の 行 動 」 、 「日本 の 医 療 の 転 換 点 」 の 四 つ の テ ー マ を 通 して 、 主 体 的 に生 き るカ を 育 て る授 業 展 開 の 工 夫 を 試 み たQ
1冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化
1.冷 戦 後 の 日米 貿 易 に お け る課 題
(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 東 西 冷 戦 の 終 結 は、 日米 関 係 の 各 分 野 に新 局 面 を拓 い た。
貿 易 面 に お いて 、 ア メ リカ は 日本 に 対 して 、 対 等 の 責 任 負 担 と 義 務 履 行 を 求 め て きて い る。 こ の こ と は 、 冷 戦 後 の 国 際 社 会 に お い て ア メ リカ の 日本 に対 す る 発 言 力 が 強 ま っ た こ と も理 由 の 一 っ と して 考 え られ る。 そ こで冷 戦後 の 日米 貿易 にお け る日本 の立 場 と課題 を通 じて、 国 際社 会 の 変 化 を 認 識 さ せ る こ と を ね ら い と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。
(2)本 時 の ね らい 本 時 ま で に 、 日本 の 貿 易 、 国 際 収 支 と為 替 相 場 の し くみ 等 に っ い て 学 習 し、 国 際 化 の 著 しい 進 展 の 中 、 日本 が 貿 易 立 国 以 外 に 存 立 しえ ず 、 国 際 協 調 を 基 調 と す る経 済 活 動 が 重 要 で あ る こ とを 認 識 さ せ る。 前 時 で は 日本 の 輸 出 の 拡 大 と貿 易 黒字 にっ いて 学 習 し、
本 時 は 日米 構 造 問 題 協 議 の 内 容 を 取 り上 げ 、 ア メ リカ の 要 請 が 日本 の 固 有 の 経 済 構 造 に ま で 及 ぶ もの で あ る こ と に 気 付 か せ 、 この 要 求 が 冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化 に も とつ く もの で あ る こ と を 理 解 さ せ る。 な お 、 新 学 習 指 導 要 領 で は 「政 治 経 済 」 の 「(3)現 代 の 経 済 と国 民 生 活 」 の
「1国 民 経 済 と国 際 経 済 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
・日本 の 土 地 o学 校付近の家屋の売 り出 しの広告か ら都市の地価が ・身 近 か な 具 導
価格 高 い こ と に 気 付 く。 体例
○地 価 が 高 い理 由 の 一 っ と して 、 個 人 よ り も資 金 力 の ・挙 手 して 応 入
あ る法 人 の 土 地 へ の投 資 が あ る こ と に気 付 く。 え る 。
・貿 易 黒 字 と ○住 宅 が 高 い理 由 を 資 料 か ら読 み 取 る。 ・ プ リ ン トの 展 日本の経済構 ①貿易黒字の国民への還元の状況 配付
造の特色 ②企業による国内外の資産購入
・目米 構 造 問 i
OB本 の 圃 有 の 経 済 構 造 や 取 引 慣 行 が 存 在 す る こ と をi・ 日 本 経 済 の
題協議の内容 理 解 す る。 し くみ を 客 観
的 に説明
○日本固有の経済構造 と日米貿易不均衡の関係にっい
て 考 え る 。
開 ・ ア メ リ カ の ○ ア メ リカの 目本 に対 す る指 摘 と要 請 が 冷 戦 後 の ア メ 要請の背景 リカ の 発 言 力 の 強 ま りに もあ る こ と を理 解 す る
ま ・国 際 社 会 の ○冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化 に よ り、 日本 固 有 の経 済 構 ・日本 の 課 題 と 変 化 と8本 の 造 の 変 化 が 求 あ られ て い る こ と を 理 解 す る 。 の総合的 な説
め 課題 明
(4)評 価 の 観 点 ① 資 料 か ら 日米 双 方 の 経 済 的 立 場 を 把 握 す る こ と が で き た か 。 ② 東 西 冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 変 化 が 、 日米 の貿 易 関 係 に影 響 して い る こ とを 理 解 で き た か 。
(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 「世 界 の 申 の 日本 経 済 」 と い う位 置 づ け を 十 分 に配 慮 す る。 ② 臼 本 の 経 済 制 度 の 見 直 し に関 す る 、 海 外 か らの 指 摘 や要 請 の 内 容 に 留 意 す る◎
2.複 雑 な 民 族 問 題 一 旧 ユ ー ゴ ス ラ ヴ ィ ア の 民 族 紛 争 一
(1)教 材 と して 取 り 上げ た 理 由 今 日 の 世 界 は、 ボ ー ダ レス化 が 進 行 す る一一方 で 、 社 会 主 義 体 制 の も とで 抑 圧 さ れ て い た 民 族 意 識 が 表 面 化 し、 新 た な 民 族 問 題 が 起 きて い る 。 ま た 、 国 際 的 依 存 関 係 が 深 ま る 中 で 、 日本 に お い て も近 年 、 多 数 の 外 国 人 労 働 者 が 流 入 す るな ど 、 他 民 族 と の 相 互 交 流 が 強 く求 あ られ る よ うに な って きて い る。 そ こ で 、 モ ザ イ ク 国 家 と い わ れ る 旧 ユ ー ゴの 民 族 紛 争 を 事 例 と して 、 「民 族 」 に っ い て の 理 解 を 深 め さ せ 、 ま た 、 冷 戦 後 の 国 際 社 会 の 重 要 問 題 で あ る民 族 問 の 相 互 理 解 と協 力 援 助 に っ い て 考 察 させ 、 そ れ を通 して 、 変 動 す る 現 代 社 会 に 対 す る認 識 を 深 め さ せ る こ と を ね らい と して 、 本 教 材 を 取 り 上 げ た 。
(2)本 時 の ね ら い 本 時 で は 、 旧 ユ ー ゴの 民 族 紛 争 に関 わ る主 な民 族 ご と に5つ の グル ー プ に 分 け 、 各 々 の 資 料 か ら紛 争 の 背 景 を ま と め さ せ る。 そ の後 の 意 見 交 換 に よ って 、 「民 族 」 にっ い て の 概 念 を理 解 さ せ 、 国 際 社 会 に 生 き る 日本 人 と して 、 民 族 問 題 を どの よ うに 捉 え て い くか を 考 察 させ る。 な お 、 本 時 は、 世 界 史 の 主 題 学 習 「現 代 世 界 の 諸 課 題 」 の 第2時 限 で 取 り
扱 う。 第1時 限 で 「ユ ー ゴ ス ラ ヴ ィ ア 近 代 史 の 概 観 」を 、第3時 限 で 「世 界 の 民 族 対 立 」を 扱 う。
新 学 習 指 導 要 領 で は 、 世 界 史Aの 「(4)現代 世 界 と 日本 」 の 「1地 域 紛 争 と 国 際 社 会 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・民 族 紛 争 の ○ ボ ス ニ ア ・ヘ ル ッ ェ ゴ ヴ イ ナ に お け る 紛 争 の 一 端 ・資 料 「新 聞 」 入 現状 を、 新 聞 記 事 に よ り紹 介 す る。
・民 族 紛 争 の ○ グ ル ー プ ご と に 、 以 下 の 観 点 か ら意 見 を ま とめ る。 ・学 習 活 動 のG
背景 (1G)ク ロ ア テ ィ ア グ ル ー プ と(2G)セ ル ビ ア グ ル ー プ の 表 記 は、 グ ル
・ ウ ス タ シ ャ と チ ェ トニ ク の 歴 史
、 冷 戦 後 の 民 族 一 プ を 示 す
。
展 主 義 政 党 の プ ロパ ガ ン ダ な ど 、 内戦 の 背 景 に つ
い て 考 察 す る。 ・資 料 「解 体 ユ
(3G)ス ロ ヴ ェ ニ ア グ ル ー プ 一 ゴ ス ラ ヴ ィ ア」
・旧 ユ ー ゴ 内 の 経 済 格 差 な ど
、 旧 ユ ー ゴ か ら の 分 「ユ ー ゴ 紛 争 」 離 を 望 ん だ 理 由 につ い て 考 察 す る。 「新 聞 」 (4G)モ ス レ ム グ ル ー プ
・宗 教 や 領 土 問 題 な ど 、停 戦会 議へ の参 加を遅 ら ・意 見 交 換 の 準 せ た理 由 に っ い て 考 察 す る。 備 を 各 自 に さ せ (5G)ユ ー ゴ ス ラ ヴ ィ ァ グ ル ー プ て お く。
・共 存 を 志 向 す る人 々 の 存 在 な ど 、和 解 への道 に
開 つ い て 考 察 す る。
・民 族 と は何 ○各 グ ル ー プ 代 表 者 に よ る発 表 後 、意 見交 換 を 行 い、 ・活 発 な意 見 交 か 紛 争 の 背 景 を 通 して 「民 族 」 を 理 解 す る 。 集 団 へ の 換 を 捉 す 。
帰 属 意 識 な ど を 通 して 、 民 族 の 定 義 を 示 す 。
ま と
・紛争の今後 と国際社会へ の対応
○マ ケ ドニ ア共 和 国 の 独 立 問 題 と 国 連 保 護 軍 の 活 動 か ら、EC諸 国 と国 連 の 動 向 に っ い て 理 解 す る。
○現 地 で 活 動 す る 日本 人 を 紹 介 し、 冷 戦 後 の 民 族 間
・資 料 「新 聞 」
・VTR「 民 族 浄 化 の メ ロ デ ィ め
題 に 関 して の 我 が 国 の 国 際 貢 献 に っ いて 考 え る。 一 」
(4)評 価 の 観 点 ① 民 族 紛 争 の 背 景 と して 、 歴 史 ・政 治 ・経 済 ・宗 教 が 複 雑 に 絡 ん で い る こ と が 理 解 で きた か 。 ② 意 見 交 換 を 通 して 、 「民 族 」 に 対 す る理 解 が 深 め られ た か 。 ③ 国 際 社 会 に 生 き る 日本 人 に と って 、 「民 族 」 を 理 解 す る こ とが 重 要 で あ る と認 識 で き た か 。
(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 紛 争 の 悲 惨 さ の み に 注 目 さ せ な い よ う指 導 す る。 ② グ ル ー プ な ど の 集 団 へ の 帰 属 意 識 か ら身近 な 問 題 と して 考 させ る よ う指 導 す る。
3.5シ ア に お け る情 報 化 と 人 々 の 生 活 の 変 化
(1)教 材 と して 取 り上 げ た理 由 旧 ソ連 で は ゴ ル バ チ ョフ に よ って 推 し進 め られ た グ ラ ス ノ ス チ(情 報 公 開)が 連 邦 崩 壊 の 一 因 と も な った 。 ま た 、 冷 戦 終 了 後 、 東 側 諸 国 に お いて は 、 情 報 の 質 的 ・量 的 変 化 が 急 激 に み られ て い る。 そ こで 、 情 報 化 が 一 層 進 む 現 代 社 会 を よ り深 く 認 識 させ るた め に 、 ロ シア を 事 例 と して 、 国 外 へ の 情 報 流 出 の 規 制 及 び 国 内 の 情 報 統 制 が 行 わ れ て い た 時 代 と情 報 の 自由 化 が 進 展 す る現 代 を 対 比 し、 人 々 の 生 活 の 変 化 を 理 解 さ せ る こ と を ね らい と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。
(2)本 時 の ね らい ① ロ シ ア に お け る情 報 化 の進 展 の 様 子 を 、 テ レ ビや ラ ジ オ な ど の マ ス コ ミの 内 容 の 変 化 等 を通 して 確 認 させ る。 ② 情 報 化 の 進 展 に よ る ロ シア の 人 々 の 生 活 の 変 化 を 理 解 さ せ る 。③ 情 報 の 自 由化 の 意 義 と 情 報 源 や情 報 の 信 頼 性 を 判 断 す る こ との 重 要 性 を 考 え さ せ る。 新 学 習 指 導 要 領 で は、 「地 理B」 の 「(1)現 代 と 地 域 」 の 「ア 交 通 。通 信 の 発 達 と 世 界 の 結 合 」 、 「現 代 社 会 」 の 「(ll現 代 社 会 に お け る人 間 と文 化 」 の 「ウ 現 代 社 会 の 特 質 と 青 年 期 の 課 題 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学習項目 学 習 活 動 備 考
・伝 言 ゲ ー ム 07〜8人 の 代 表 者 が 教 室 の 前 に 出 て 、 伝 言 ゲ ー ム ・文 章 記 入 用 紙 導 を 行 う、 次 の 者 に 伝 言 した ら自 分 が 伝 え た 文 章 を 全 配付
員 に見 え る よ うに 紙 に 書 く。
入 ○ロ コ ミ情 報 の 変 化 を 理 解 す る。
○正 確 な 情 報 を 知 る方 法 を考 え る。
・冷 戦 終 了 前 ○資 料 か ら冷 戦 終 了前 の ソ連 の 人 々 が 情 報 を 得 て い ・冷 戦 終 了 前 の
の ソ連 の 情 報 た方法 と情報統制の様子を確認する。 ソ連の情報 に関
展 統制 す る資料
o情 報 統 制 下 に お い て も、 普 及 率 の 高 か っ た ラ ジオ ・伝 言 ゲ ー ム と
・テ レ ビ ・雑 誌 な ど を 通 じて 情 報 を 得 た い とい う欲 の類似点 求 が 存 在 して い た こ と に 気 付 く。
冷戦終了後の ○冷 戦 終 了 後 、 グ ラ ス ノ ス チ 政 策 だ け で な く西 側 の ・テ レ ビ番 組 や ロ シ ア に お け 通 信 シ ス テ ム へ の参 加 に よ り、 情 報 量 が 増 大 した こ 雑誌記事 などマ る情報化 と生 と 、 ま た 、 情 報 の 自 由化 が 進 展 した こ とを 確 認 す る。 ス コ ミの 変 化 の
開 活の変化 資料
○情 報 の 自 由 化 に よ る ロ シ ア の 人 々 の 生 活 の 変 化 を ・生 活 向 上 へ の
考 察 す る。 期待感にも配慮
ま ・情 報 化 の 生 oロ シ ア に お け る情 報 化 の 進 展 が 人 々 の生 活 に 与 え と 活に与える影 た 影 響 を考 え 、 ま た 、 自分 た ち の ま わ りの 情 報 化 と
め 響 生 活 の 変 化 を 考 え る。
(4)評 価 の 観 点 ① プ リ ン トの 資 料 か ら、 ソ連 に お け る 情 報 統 制 と ロ シ ア に お け る情 報 化 の 進 展 を 確 認 で き た か 。 ② ロ シ ア に お け る情 報 化 と人 々 の 生 活 の 変 化 を 通 して 、 情 報 化 が 生 活 に 与 え る 影 響 を 考 察 で きた か 。
(5)指 導 上 の留 意 点 ① 伝 言 ゲ ー ムを 最 初 に 取 り入 れ る こ と に よ り、 授 業 に 興 味 ・関 心 を もた せ る と と も に 、 情 報 に 対 す る欲 求 を 実 感 で き る よ う指 導 す る。 ② プ リ ン トの 資 料 に 問 を 設 け 、 自発 的 な 思 考 を 高 め さ せ る こ と が で き る よ う指 導 す る。
4.円 高 と 経 済 の ソ フ ト化 ・サ ー ビ ス 化
(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 冷 戦 の 終 結 は、 戦 後 の 世 界 経 済 を 支 え て き た 日米 独 の 経 済 環 境 に変 化 を も た ら し、 為 替 相 場 に お け る 円 高 進 行 の 一 つ の 要 因 に も な って い る。 この こ と は1985年 の プ ラザ 合 意 以 降 の 円 高 に よ る ア ジ ァ諸 国 へ の 投 資 を さ らに 活 発 化 さ せ 、 経 済 発 展 を 促 進 させ る要 因 と な っ て い る 。 ま た 、 並 行 して 発 生 して く る産 業 の 空 洞 化 は 、 ソ フ ト化 ・サ ー
ビス 化 す る 日本 の 産 業 構 造 の 転 換 に拍 車 を か け る こ と に も な る。 国 際 協 調 の 時 代 と言 わ れ る 今 日に お い て 、 円高 が 国 内 外 に与 え る影 響 を 多 角 的 に と らえ させ て い く こ とが 、 国 際 社 会 に 生 き る 日本 人 に と って 必 要 な こ と と考 え 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。
(2}本 時 の ね ら い 本 時 ま で に 、 為 替 相 場 の 変 動 要 因 と そ の 影 響 、 円 高 基 調 の 要 因 、 円 高 に よ る技 術 移 転 が ア ジア 諸 国 の 経 済 発 展 を 支 え る要 因 と な る こ と、 及 び 、 国 内 に お け る 産 業 の 空 洞 化 の 問 題 を 理 解 さ せ る。 本 時 で は 、 空 洞 化 が 経 済 の ソ フ ト化 ・サ ー ビス 化 の 流 れ を 促 進 さ せ て い く こ とを 資 料 と 自作 の マ ン ガ を取 り入 れ た 教 材 を 使 い な が ら考 察 さ せ る と と も に 、 前 時 ま で の 学 習 内 容 を 基 礎 と し た総 合 的 な理 解 力 を育 て る こ と を 目標 とす る。 新 学 習 指導 要 領 で は 、 現 代 社 会 の 「(4)国 際 社 会 と人 類 の 課 題 」 の 「イ 国 際 経 済 の 動 向 と 国 際 協 力 」 、 政 治 経 済 の
「(3)現 代 の 経 済 と国 民 生 話 」 の 「工 国 民 経 済 と 国 際 経 済 」 で 扱 う。
㈲ 展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
・ゲ ー ム 機 器 oバ ブル経 済 の 崩 壊 後 も急 成 長 を続 け て い る ゲ ー ム ・生 徒 に と っ て
導 に見 る産業の 機 器 産 業 を 例 に して 、 ソ フ ト化 ・サ ー ビス 化 が 進 行 身近な例か ら産
ソ フ ト化 ・ サ す る日本経済の現状 を理解す る 業構造の変化を
入 一 ビ ス 化 見 る 。
・前 時 ま で の ○為 替 相 場 の 変 動 要 因 と そ の 影 響 、 円 高 が ア ジア 諸 。自 作 の マ ン ガ
復習 国 へ の 直接 投 資 を 活 発 化 させ 、 そ れ がASEAN諸 を 使 った 教 材 を 展 国 の 経 済 発 展 の 要 因 と な る こ と、 ま た 、 産 業 の 空 洞 配 付 し、 そ の 会
化 に つ いて 自 作 の マ ン ガ を取 り 入 れ た 教 材 を 使 って 話文の空欄 に言
復 習 す る。 葉を補充 しなが
・空 洞 化 問 題 ○資 料 と 自作 の マ ンガ を 使 っ た 教 材 を 相 互 に 使 い な ら学習内容を整 と経 済 の ソ フ が ら 、 ペ テ ィ の 法 則 を 踏 ま え て 「経 済 の ソ フ ト化 ・ 理 して い く 。
ト化 ・ サ ー ビ サ ー ビス化 」 の 基 本 的 理 解 を 計 る 。
開 ス化 ○空 洞 化 に よ る失 業 と い うマ イ ナ ス面 だ け を と らえ ・各 種 資 料 な ど
るの で は な く、 古 い 産 業 か ら新 し い産 業 へ の 労 働 力 を配 付 し、 そ の の 移 動 が 行 わ れ 、 結 果 と して 「経 済 の ソ フ ト化 ・サ 要 旨を読 み取 る。
一 ビス 化 」 が 促 進 さ れ る と い う 日本 の 産 業 構 造 全 体 か ら 見 た メ リ ッ トに っ い て 考 え る 。
ま 。円 高 が 与 え oフ ロ ー チ ャ ー トへ の 書 き込 み を 通 し て 、 ア ジ ア 諸 ・多 角 的 に 円 高 と る国 内 外 へ の 国 の 発 展 と 日本 経 済 と の 関 係 を考 え る 。 を と らえ て み る。
め 影響
(4)評 価 の 観 点 ① 円 高 に よ る ア ジ ア諸 国 の 経 済 発 展 と 日本 の 産 業 構 造 の 高 度 化 と の 相 互 依 存 関 係 を 理 解 す る こ とが で き た か 。 ② 各 種 資 料 の 考 察 を 通 して 円 高 の 総 合 的 な 影 響 を 理 解 す る こ とが で き た か 。
㈲ 指 導 上 の 留 意 点 ① 円 高 に よ るマ イ ナ ス面 だ け に 着 目 さ せ な い よ う指 導 す る。 ② 各 種 資 料 を 関 連 させ 円 高 を 多 角 的 に と ら え させ る よ う指 導 す る。
5.国 連 平 和 維 持 活 動 の 新 た な展 開 一 カ ンボ ジ ア和 平 を事 例 と して 一
(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 冷 戦 が 終 結 し、 米 ソ両 陣 営 に よ る全 面 対 決 の 危 険 性 は遠 の い た が 、 一 方 、 民 族 ・宗 教 な ど の 問 題 に起 因 す る地 域 紛 争 は頻 発 して い る。 この よ う な状 況 に お い て 、 国 連 は 国 際 社 会 の安 全 と平 和 を 維 持 す る機 能 を 発 揮 す る こ とが 期 待 され 、 そ の一 手 段 と して 、 世 界 各 地 で 国 連 平 和 維 持 活 動(PKO)が 展 開 さ れ て い る。 そ こで 、 こ れ ま で のP
KOで も最 大 級 の 規 模 で 和 平 創 設 の 「壮 大 な 実 験 」 と され 、 ま た 日本 も この 活 動 に 直 接 的 な 協 力 を した カ ンボ ジ ア暫 定 行 政 機 構(UNTAC)を 通 して 、PKOの 新 しい 流 れ を 理 解 さ せ 、 国 際 平 和 に っ い て 考 察 さ せ 、 冷 戦 後 の 国 際 社 会 へ の 認 識 を 深 め さ せ る こ と を ね ら い と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。
(2)本 時 の ね らい 本 時 で は1991年 パ リ和 平 協 定 以 後 に重 点 を お き、UNTACの 特 質 と 和 平 プ ロ グ ラ ム の 内 容 、UNTACの 任 務 終 了 時 点 に お け る活 動 の 成 果 と課 題 を 理 解 さ せ 、 和 平 に 向 けて の 今 後 の 動 向 を 考 察 さ せ る。 ま た本 時 は 「国 連 平 和 維 持 活 動 」 の 中 で 取 り上 げ 、
「冷 戦 下 に お け るPKO」 、 「カ ンボ ジア 内 戦 の 歴 史」 、 「カ ンボ ジ アPKO‑UNTAC」 、
「日本 のPKO協 力 」 の4時 間 構 成 の3時 限 目 に 当 た る。 新 学 習 指 導 要 領 で は 、 「政 治 ・経 済 」
「(2)現 代 の 政 治 と民 主 社 会 」 の 「ウ.国 際 政 治 の 日本 」 で 扱 う。
(3}展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
導
入
・パ リ和 平 協 定 に い た る経 緯
○資 料 か ら、 冷 戦 後 の 国 際 情 勢 の 変 化 に よ り、 関 係 各 国 が 和 平 に 進 ん だ 経 緯 を特 に ベ トナ ム ・中 国 ・ア
メ リカ ・日本 に焦 点 を 当 て て 理 解 す る。
・資 料 「和 平 に い た る関 係 各 国 の 思 惑 」
展
開
・UNTAC に よ る 和 平 へ の プ ロ グ ラ ム
・UNTAC に 対 す る 評 価
○パ リ和 平 協 定 の 主 要 部 分 を 理 解 す る。
① カ ンボ ジ ア 最 高 国 民 評 議 会 とUNTACの 権 限
② 武 装 解 除 、 選 挙 人 登 録 、 総 選 挙 、憲法 制 定 議 会 、 新 政 府 樹 立 、 任 務 終 了 な ど プ ロ グ ラ ムの 内 容
③ 冷 戦 下 のPKOとUNTACと の 違 い
○和 平 プ ロ グ ラ ム と現 実 と の 食 い 違 い を 理 解 す る。
① ポ ル ・ポ ト派 の 武 装 解 除 拒 否 、 選 挙 妨 害 OUNTACの 成 果 と課 題 を 考 え る。
① 総 選 挙 の 結 果 、 憲 法 制 定 議 会 設 立 、 憲 法 制 定 、 新 政 府 樹 立 に っ い て 生 徒 が 調 査 した事 項 の 発 表
② ポ ル ・ポ ト派 抜 き の 和 平 進 行 に よ る内 戦 再 発 の 危 険 性 な ど残 さ れ た 課 題
o今 後 のPKOへ 及 ぼ す 影 響 を 考 え る。
① 国 家 主 権 とPKOと の 関 係
② 複 合 型PKOと 武 力 行 使 型PKO
・資 料 「パ リ和 平 協 定 の 要 旨」
・資 料 「UNT ACの 歩 み 」
・資 料 「ポ ト派 は な ぜ 強 硬 か 」
・生 徒 の 発 表 と 教 師 の ま と め
・資 料 「新 憲 法 草 案 の骨 子 」
・ソ マ リアPK Oと の 対 比
ま と め
・ カ ン ボ ジ ア 復 興 へ の 道
OVTR教 材 を 使 い、 現 在 も部 分 的 に 戦 闘 状 態 に あ る カ ンボ ジ ア情 勢 を確 認 し、 和 平 に 向 け て の 日本 の 支 援 策 を感 想 と して ま と め る。
・VTR「 チ ャ ッ ト村 の 攻 防 戦 と新 た な 緊 張 」
(4)評 価 の 観 点 ① 資 料 を 通 して 、UNTACの 活 動 に つ い て 、 そ の 成 果 と課 題 と い う両 面 か ら理 解 で き たか 。 ② 感 想 を 通 して 、 和 平 に っ い て 主 体 的 な 意 見 を 持 っ こ とが で き た か 。
(5)指 導 上 の 留 意 点 ①VTRや 各 種 の 資 料 を 効 果 的 に 利 用 し、 カ ン ボ ジア に対 す る生 徒 の 関 心 を 高 め させ る 。 ② 発 表 に関 して は 、 情 報 収 集 の 方 法 を 事 前 に説 明 して お く。
H国 際 関 係 か らみ た 現 代 社 会
1前 期倭惣 の活動 と東 アジア通交圏の形成
(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 ア メ リカ経 済 の 世 界 的 地 位 の 低 下 に と も な い 、 世 界 経 済 は 今 、 再 編 に 向 け て の 活 発 な 動 き を示 して い る。 東 ア ジ ア に お い て は、 ロ シア の 民 主 化 政 策 に よ る極 東 地 域 の 経 済 活 動 の 活 発 化 、 中 国 の 改 革 ・開 放 政 策 の進 展 と そ れ に よ る 中 国 ・韓 国 の 国 交 正 常 化 、 朝 鮮 民 主 主 義 人 民 共 和 国 の 対 外 開 放 の 動 き な ど に よ り、 日本 海 を と り ま く地 域 や 黄 海 ・東 シナ 海 を と り ま く地 域 の 地 域 間 交 流 が 盛 ん とな り、 そ こ に 新 た な 経 済 圏 が 生 ま れ よ う と
して い る。 そ こで 、 東 ア ジア の 大 き な変 動 期 で あ った14〜15世 紀 を 経 て 成 立 す る東 ア ジ ァ (環 東 シナ 海 地 域)通 交 圏 に着 目 し、 そ の 土 台 を 築 い た 前 期 倭 憲 の 実 像 と 通 交 圏 成 立 の 過 程 を 通 して 、 現 在 の 東 ア ジ ア に お け る地 方 経 済 圏 形 成 の 動 き に っ い て の 認 識 を 深 め させ る た め 、 本 教 材 を 取 り上 げ た。
(2)本 時 の ね ら い 本 時 は2時 間 構 成 の第2時 限 に あ た る。 第1時 限 「前 期 倭 憲 の実 像 に 迫 る」 で は、 前 期 倭 憲 が 東 ア ジア の 政 治 的 変 動 を 背 景 と した 歴 史 的 所 産 で あ る こ と、 日本 人 を 主 体 と しなが ら も朝 鮮 半 島 や 済 州 島 の 人 々 も参 加 して い た こ とを 理 解 さ せ る。 本 時 で は 、 倭is
の 活 動 を 交 易 の 面 か ら と らえ さ せ 、 ま た 、 明 や 高 麗 ・朝 鮮 の 対 外 政 策 、 琉 球 の 中 継 貿 易 を 倭 憲 との か か わ り と い う視 点 か ら考 察 さ せ る こ と に よ り、15世 紀 以 降 に形 成 さ れ る東 ア ジ ア の 通 交 圏 が 前 期 倭 憲 の 活 動 を 前 提 に 成 立 して い た こ と を 理 解 させ る。 新 学 習 指 導 要 領 で は 、 「日本 史B」 の 「(3)中 世 社 会 の 成 立 と文 化 の 展 開 」 の 「イ 武 家 政 権 の 展 開 と国 際 関 係 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学 習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・東 ア ジ ア地
方 経 済 圏 と倭
o現 在 形 成 され っ っ あ る 東 ア ジア の 地 方 経 済 圏 を 地 図 で 確 認 し、 と く に 「環 黄 海 経 済 圏 」 が 前 期 倭 憲 の
・図 「東 ア ジ ァ に お け る地 方 経
入 冠の活動圏 活 動 圏 と重 って い る こ とに 着 目す る。 済圏」
・倭 憲 に 捕 わ ○ 「倭irkに略 奪 さ れ た 人 々 は ど うな った の か 」 と い ・史 料 「李 朝 実 れ た 人 々 の行 う質 問 に つ い て 、 各 自 の 答 え を 発 表 す る。 録 」
方 ○ 「被 虜 入 」 の転 売 ・送 還 が 交 易 と い う側 面 を も っ ・表 「被 虜 人 送 展 て い た こ とか ら、 倭 憲 の 活 動 圏 は 交 易 圏 で も あ っ た 還 者 一 覧 」
こ と に 着 目 す る 。
・中 国 、 朝 鮮 ○明 の 朝 貢(冊 封 一 進 貢)政 策 、 海 禁 政 策 を 倭 憲 と ・史 料 「洪 武 帝 の倭憲対策 の 関 係 に お い て 理 解 す る。 の 詔 書 」 「義 満
① 洪 武 帝 の 詔 書 、 義 満 の 遣 使 、 明 に よ る冊 封 ② の 国 書 」 な ど 日明貿易開始までの過程 と貿易の実際
○朝 鮮 の 倭 冠 へ の 懐 柔 策 と 日朝 公貿 易 の実 際 を 知 る。 ・表 「朝 鮮 との
①懐柔策がかな りの効果を示 したこと ②倭if禁 通交貿易者 一覧1 圧を主眼に通交貿易者が選択 されていたこと な ど
開 ・琉 球 王 国 の c琉 球 に よ る 中 継 貿 易 の 実 際 を 知 る。 ・図 「琉 球 王 国 中継貿易 ① 「被 虜 人 」 が交 易 品 に な って い た こ と ② 中 継 交 易 ル ー ト」 、
貿易 には早 くか ら倭憲にかかわた人 々を含む九州 表 「琉球交易品
・対 馬 の 民 間 商 人 が 介 在 して い た こ と 一 覧 」
・東 ア ジ ア 通 ○明 を 中心 に 日本 、 朝 鮮 、 琉 球 な ど 東 シ ナ海 地 域 に ま 交圏 成立 した通交圏は、倭憲の活動圏(交 易圏)を 土台
と と して 形 成 さ れ た もの で あ った こ とを 確 認 す る。
め 015世 紀 に 形 成 さ れ た通 交 圏 と現 在 の 「環 黄 海 経 済 圏 」 と を比 較 し、 共 通 点 や 相 違 点 にっ いて考 え る。
(4》 評 価 の 観 点 東 ア ジ ア通 交 圏 形 成 の 過 程 を 、 倭 憲 の 活 動 や 東 ア ジ ア諸 国 の 対 外 政 策 に 関 連 す る地 域 相 互 の 関 係 を 通 して 正 し く理 解 す る こ とが で き た か 。
{5)指 導 上 の 留 意 点 ① 各 学 習 項 目 の 個 々 の 内 容 に 深 入 り しな い。 ② 倭 憲 の 活 動 と 各 国 の 対 応 、 そ れ に よ る通 交 圏 の 形 成 を 他 事 象 との 関 連 で と らえ させ る よ う工 夫 す る。
2.朝 鮮 を め ぐる 国 際 関 係 一 甲 申政 変 と 日 清 の 対 立 一
(1)教 材 と して 取 り上 げ た理 由 朝 鮮 半 島 分 断 の 大 き い要 因 で あ った 冷 戦 の 終 焉 に よ り、
南 北 朝 鮮 は 国 連 に 同 時 加 盟 し、 南 北 共 存 が 国 際 的 に も認 め られ た。 ま た 、 旧 ソ連 及 び 中 国 が 韓 国 と国 交 を樹 立 す る な ど朝 鮮 半 島 情 勢 は一 変 した 。 こ う した な か で 、 近 年 、 南 北 両 国 政 府 の 間 で 、 南 北 基 本 合 意 書 の 調 印 な ど統 一 に 向 け て の積 極 的 な対 話 が 積 み 重 ね られ て い る。 しか し、
両 国 を め ぐ る国 際 関 係 に は統 一 の 実 現 を 阻 む 要 因 が い ま だ 多 く介 在 して い る。 そ こで 、 開 国 後 の 朝 鮮 に お い て 日本 と清 の 干 渉 ・介 入 の も と、 民 族 の 自立 的 発 展 に影 響 を与 え た 甲 申政 変 を 通 して 、 現 在 の朝 鮮 半 島 を め ぐ る国 際 関 係 と統 一 問 題 に っ い て 認 識 を 深 め さ せ る こ とを ね らい と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た。
(2)本 時 の ね ら い 鎖 国 状 態 に あ っ た 旧 来 の 社 会 が 、 よ り植 民 地 化 の危 機 に 直面 す る なか 、 近 代 化 に よ り朝 鮮 の 自主 独 立 を め ざ す 開 化 派 と守 旧 派 の 対 立 が 甲 申政 変 を お こ し た こ と を 理 解
させ る と と もに 、 日本 と清 が ど の よ うに 介 入 した か を 考 え させ る。 新 学 習 指 導 要 領 で は 「世 界 史A」 の 「(3)19世 紀 の 世 界 の 形 成 と展 開 」 の 「ウ ア ジ ア諸 国 の 変 貌 と 日本 」 で 扱 う。
(3}展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・南 北 朝 鮮 と 南北朝鮮 の分断の要因を理解 し、朝鮮開国の前後 ・資 料 配 付 入 開国後の朝鮮 に も他 国 の 圧 力 が あ っ た こ と に着 目す る。 ・地 図 参 照
・朝 鮮 の 開 国 o朝 鮮 開 国 と 日本 との 関 係 を 理 解 す る。 ・ 「日朝 修 好 条 後 に お け る 日 o壬 午 軍 乱 で 日本 と清 が 朝 鮮 に介 入 し、 そ の 対 立 を 規 」
本 と清の対立 深 め て い った こ と を 理 解 す る 。
①〈守 旧派〉の勝利と清の宗主権強化 ・ 「朝 鮮 商 民 水
展 ② 日清両国軍の駐留 陸貿易章程」
○ 甲 申政 変 へ の 日本 と清 の 干 渉 。 介 入 に つ い て 理 解 ・ 「甲 申 政 変 政
・民 族 の 自立 す る 。
綱 」 と他国の干渉 ①明治維新がモデルの〈開化派〉の改革
②非協力的な日本政府 と福沢諭吉の支援
③清軍 による鎮圧
o〈 開 化 派 〉 に よ る ク ー デ タの 失 敗 が 、 近 代 化 を 遅 ・ 「脱 亜 論 」 らせ 、 内 政 干 渉 を う け る こ と に な った こ とを 理 解 す
開 る 。
①〈守 旧派〉政権の長期化と清の内政干渉強化
② 日清 戦 争 の遠 因 と な る 日本 と清 の 派 兵 に っ い て ・ 「天 津 条 約 」
・朝 鮮 半 島 を ○ 日本 と清 に よ る権 益 争 い に よ って 朝 鮮 の 自 主 独 立 ま
と りま く国 際 が 脅 か さ れ た こ と を 理 解 し、 冷 戦 期 の 南 北 分 断 の 国 関係 家 製 造 と の 共 通 点 ・相 違 点 を 考 え る。
と
o冷 戦 の終焉 による朝鮮半島をとりまく国際関係の 変 化 を 理 解 す る と と もに 、 南 北 朝 鮮 が 統 一 に 向 け て め
ど の よ うな 方 向 を め ざす べ きか を 考 え る。
(4)評 価 の 観 点 ① 甲 申政 変 を 通 して 、 他 国 の 干 渉 ・介 入 が 民 族 の 自 立 的 発 展 を 妨 げ る こ とを 理 解 で きた か 。 ② 開 国 後 の 朝 鮮 を め ぐ る国 際 関 係 を 通 して 、 冷 戦 期 及 び冷 戦 後 に お け る朝 鮮 半 島 の 統 一 問 題 に っ い て 考 え る こ とが で き た か 。
㈲ 指 導 上 の 留 意 点 ① 資 料 の な か に 当 事 国(者)の 意 図 が 読 み 取 れ る よ う に配 慮 す る。
② 朝 鮮 国 内 の権 力 争 い に は 深 入 りせ ず 、 日本 と清 が 朝 鮮 の政 治 に干 渉 ・介 入 して い っ た経 緯 を 把 握 さ せ る よ う指 導 す る。
3.中 国 に お け る チ ベ ッ ト問 題
(1)教 材 と して取 り上 げ た 理 由 冷 戦 終 結 に 向 か う中 、 社 会 主 義 国 の 民 族問 題 が 表面 化 し、
民 族 自決 運 動 が 頻 発 す る よ う に な っ た。 中 国 に お け る チ ベ ッ ト人 の 民 族 運 動 もそ の 一 つ と して 注 目 さ れ て い る。 開 放 政 策 以 降 再 発 した 「チ ベ ッ ト暴 動 」 と中 国 政 府 に よ る介 入 は、 人 権 侵 害 問 題 と して 国 際 的 に 取 り上 げ られ て い る。 亡 命 チ ベ ッ ト政 府 を と りま く国 際 関 係 は大 き く変 化 し、 中 国 政 府 もチ ベ ッ ト問 題 の新 た な 解 決 策 を求 あ られ て い る 。 この こ と は国 際 社 会 に お け る 外 交 関 係 等 の 変 化 が 、 中 国 政 府 と チ ベ ッ トの 関 係 に大 き く影 響 して い る こ と を 意 味 す る 。 そ こ で 、 中 華 人 民 共 和 国 成 立 か ら文 化 大 革 命 に 至 る1950〜60年 代 の 国 際 社 会 に お け る 中 国 政 府 と チ
ベ ッ トと の 関 係 を 通 して 、 現 代 の チ ベ ッ ト問 題 を 認 識 さ せ る こ と を ね ら い と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た。
(2)本 時 の ね らい ①1950〜60年 代 の 中 国 政 府 に よ る チ ベ ッ ト介 入 の実 態 、 ま た そ の 背 景 と も な った 冷 戦 時 の 国 際 社 会 を 理 解 し、 現 代 と の共 通 点 ・相 違 点 を 考 察 さ せ る。 ② チ ベ ッ トは 中 国 政 府 の 介 入 に対 し、 諸 外 国 に どの よ う に働 きか け 、 ま た 、 諸 外 国 は ど の よ う な 反 応 を 示 し た か を 考 え さ せ る。 ③ 現 代 の 中 国 ・チ ベ ッ ト問 題 の 歴 史 的 背 景 を 理 解 さ せ る。 ④ 本 時 は 、 「チ ベ ッ トの 現 状 」 「チ ベ ッ ト史 概 説 」 「冷 戦 期 の 中 国 ・チ ベ ッ ト」 の3時 間 構 成 の 第3時 限 に 当 た る。 ま た新 学 習 指 導 要 領 で は 「世 界 史B」 の 「(6)20世 紀 」 の 「Wア ジ ア ・ア フ リカ 諸 国 の 民 族 運 動 と独 立 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・両 大 戦 問 の ○ イ ギ リス の 政 策 、 中 国 内 戦 、 日 中戦 争 等 が チ ベ ッ ・資 料 「チ ベ ッ 中 国 とチ ベ ッ ト独 立 維 持 を 可 能 と した こ と を 理 解 す る。 ト 。下 」
入 ト ○ チ ベ ッ トの 国 際 的 孤 立 を 理 解 す る。
・冷 戦とチ ベ ッ o冷 戦 と朝 鮮 戦 争 を 通 して 、 強 力 な 統 一 国 家 を め ざ
ト した 中 国 政 府 の チ ベ ッ ト政 策 を 理 解 す る。
展 oチ ベ ッ トの 資 源(リ チ ウ ム ・ ウ ラ ン)に 注 目 す る。
oイ ン ド ・イ ギ リ ス ・ア メ リ カ の 対 応 を 理 解 す る 。
・ダ ラ イ=ラ ○中国政府の直接統治の変化を理解する。 ・資 料 「ダ ライ=
マの 亡 命 oラ サ の 漢 民 族 が 増 加 し、 チ ベ ッ トを 上 回 っ た こ と ラ マ 自伝 」 に よ る対 立 、 抗 争 を 理 解 す る。
○民 族 運 動 と中 国 政 府 介 入 に つ い て の ダ ラ イ=ラ マ の 影 響 力 を 理 解 す る。
・国 連 の 限 界 ○ イ ン ドが チ ベ ッ トに 友 好 的 で あ っ た こ と に 注 目す ・新 聞 記 事
開 るo
o国 連 の チ ベ ッ ト人 権 擁 護 案 の 内 容 を 理 解 す る。
o国 連 決 議 が 実 効 性 を 持 た な か った こ とを 理 解 す る。
・文 化 大 革 命 ○文 化 遺 産 の 破 壊 、 宗 教 弾 圧 が 行 わ れ た こ と と中 国 ・資 料 「雲 表 の
と チ ベ ッ ト 化 政 策 の関 係 を理 解 す る。 国 」
ま ・ チ ベ ッ ト 問 o当 時 の 国 際 社 会 と現 代 との 違 い を 理 解 す る。
と 題の変化 ○ 中 国 の チ ベ ッ ト問 題 に各 国 が ど うか か わ った か を
め ま と め る 。
(4}評 価 の 観 点 ① 「冷 戦 と チ ベ ッ ト合 併 」 「ダ ライ=ラ マ の亡 命」 「文 化 大 革 命 と チベ ッ ト」 の学 習 を 通 して 、 現 代 の チ ベ ッ ト問 題 が 起 こ っ た 背 景 、 解 決 が 困 難 で あ る理 由 を 理 解 で き たか ど うか 。② 「国 連 の 限 界 」 の 学 習 を 通 して 、 国 連 の 指 導 力 の 変 化 を 理 解 で き た か ど うか 。 (5)指 導 上 の 留 意 点 ① 地 図 、 年 表 を 利 用 す る こ と に よ って 、 当 時 の 国 際 関 係 を 把 握 さ せ る よ うに す る。 ② 新 聞 記 事 ・文 献 を使 用 す る こ と に よ って 、 中 国 政 府 の 介 入 の 実 態 を 具 体 的 に 理 解 させ るよ う工 夫 す る 。
4日 本の戦後賠償
(1)教 材 と して 取 り上 げ た 理 由 冷 戦 の 崩 壊 に と もな う ア ジア 諸 国 の 民 主 化 の進 行 と戦 中 世 代 の 老 齢 化 に よ って 、 個 人 へ の 戦 後 補 償 を 日本 に 求 め る声 が 高 ま っ て い る 。 しか し、 この 問 題 に つ い て 、 日本 政 府 は 日本 が 行 っ た戦 後 賠 償 に よ っ て す べ て 解 決 済 み で あ る と い う態 度 を 一 貫 して と って い る 。 こ の よ うな 補 償 を 求 め る側 と 日本 政 府 の 対 立 は、 日本 の 戦 後 賠 償 の 内 容 と 戦 後 の国 際 関 係 の 変 化 を 知 ら な くて は十 分 理 解 で き な い 。 そ こ で 、 日本 の 戦 後 賠 償 と 戦 後 の 国 際 関 係 を通 して 、 戦 後 補 償 問 題 を 認 識 せ さ る こ と を ね ら い と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。 (2)本 時 の ね らい ① 日本 の 戦 後 賠 償 の 内 容 を 理 解 す る と も に、 冷 戦 体 制 の 成 立 と崩 壊 に み られ る国 際 関 係 の 変 化 が 賠 償 の あ り方 に影 響 を与 え て い た こ とを 理 解 さ せ る 。② 戦 後 補 償 問 題 を通 して 日本 の 戦 後 賠 償 にっ い て 考 え さ せ る。 ③ 本 時 は1時 間 構 成 で 行 う。 ④ 新 学 習 指 導 要 領 で は 、 「日本 史B」 の 「(7)現 代 の世 界 と 日本 」 の 「ウ 現 代 の 世 界 と 日本 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
・戦 後 補 償 問 ○軍 票 、 未 払 い給 与 、 軍 事 預 金 の 支 払 い要 求 な ど戦 ・雑 誌 「戦 後 補 導 題 とは何か 後補償問題の内容を確認する。 償の特集記事」
○賠 償 と補 償 の 意 味 を 確 認 す る。 他
人 ○ 日本 政 府 の 態 度 を 確 認 す る。
・対 日補 償 報 ○連合国は賠償の主眼を日本の非軍事化 と戦争遂行 ・ プ リ ン ト 「関
告 能 力 の 除 去 に 置 い て い た こ と を 理 解 す る。 係年表」
・東 西 冷 戦 ○冷 戦 体 制 の成 立 に よ り、 多 額 の 賠 償 で 日本 が 弱 体 化 す る こ と は西 側 陣 営 の結 束 に と って 不 利 と米 国 が 考 え 出 した こ とを 理 解 す る。
・講 和 条 約 01951年 の 講 和 条 約 で 日本 の 賠 償 負 担 を軽 減 す る た ・講 和 条 約 第14 展 めに現金賠償ではな くて役務賠償 ・生産物賠償を採 条
用 し た こ と を理 解 す る。
・賠 償 交 渉 ○ 日本 が 各 国 と結 ん だ 賠 償 内 容 を 理 解 す る。 ・賠 償 協 定
① 賠 償 放 棄(米 国 ・イ ギ リ ス ・イ ン ドな ど) ・ コ ー ヒ ー1杯
② 賠 償 国(ビ ル マ ・イ ン ドネ シ ア な ど) の値段で賠償額
③ 無 償 経 済 援 助(タ イ ・カ ン ボ ジ ア ・韓 国 な ど) の貨幣価値を現
○ 日本 の 賠 償 の 開 始 と完 了 した 時 期 を 整 理 す る(19 代 と比較す る 50年 代 か ら70年 代 ま で)。
開 ・戦 後 補 償 問 080年 代 か ら急 増 して き た 補 償 問 題 の 背 景 を 理 解 す ・新 聞 記 事 「台
題 の は じま り る 。 湾人元 日本兵の
①国家への賠償 と個人への補償を区別 して考 える 補償要求裁判判 意識の広が り ② 日本の経済発展 ③戦中世代の 決 」
高齢化 ④ 日本 の国際的役割の高まり ⑤冷戦体 制崩壊によるア ジア諸国の民主化の進行(盧 泰愚 政 権 、 ラモ ス政 権 の 誕 生 な ど)
ま と め
・日本 の戦 後 賠 償
o現 代 の 戦 後 補 償 問 題 を 念 頭 に置 い て 、 日本 の 行 っ た 戦 後 賠 償 に っ い て 自 分 の 意 見 を ま と め る 。
・用 紙 を 配 付
(4)評 価 の 観 点 ① 戦 後 補 償 問 題 の 内 容 を 考 察 で き たか 。 ② 戦 後 賠 償 の 歴 史 的 背 景 が 理 解 で き た か 。 ③ 戦 後 賠 償 の 内 容 と 日本 政 府 の 主 張 の根 拠 を 理 解 で き た か 。 ④ 戦 後 補 償 問 題 を 通 し て 、 日本 の 行 っ た戦 後 賠 償 に つ い て 自分 の 意 見 を ま と め る こ と が で きた か 。
⑤ 指 導 上 の 留 意 点 ① 雑 誌 ・新 聞 記 事 ・プ リ ン トを用 い て わ か り や す く指 導 す る。 ② 賠 償 額 の 貨 幣 価 値 が わ か る よ うな 身 近 な事 例 を 示 して 指 導 す る。
皿 日本 社 会 に お い て 主 体 的 に 生 きて き た 人 々
1。 幕 末 ・維 新 期 の 人 々 の 生 き 方 を通 して 一吉 田 松 陰 の 生 涯 一
(1)教 材 と して取 り上 げ た理 由 東 西 冷 戦 構 造 の 崩 壊 に よ り、 国 際 社 会 は大 き く変 動 し、
新 た な 国 際 秩 序 が 求 め られ て い る。 ま た 、 地 球 規 模 で の 環 境 問 題 や 国 際 化 、 情 報 化 等 に伴 う課 題 は 、 国 際 社 会 の 連 帯 と協 調 を 一 層 必 要 と して い る。 こ う した 時 代 に あ っ て 、 国 際 平 和 の 達 成 に向 け、 日本 人 一 人 一 人 が 人 類 的 課 題 に 主 体 的 に か か わ り 、 人 類 普 遍 の 理 念 を希 求 す る こ と が 強 く要 請 され て い る。 本 時 で は、 幕 藩 体 制 が 崩 壊 し、 混 迷 した時 代 に生 き た 人 々 の 生 き方 を 事 例 と して 、 幕 末 ・維 新 期 の 人 々 の 価 値 観 の 揺 れ 動 き と生 き方 の模 索 の 様 子 を理 解 さ せ 、 幕 末 ・ 維 新 期 の 課 題 を 現 代 的 視 点 か ら考 察 さ せ 、 変 動 す る現 代 社 会 に お い て 主 体 的 に 生 き る力 を 育 て
る こ と を ね ら い と して 、 本 教 材 を 取 り上 げ た 。
(2)本 時 の ね らい ① 吉 田 松 陰 とそ の周 辺 の 人 々 を 通 して 、 幕 末 ・維 新 期 の 人 々 が 直 面 し た諸 課 題 を 考 え させ る と と も に 、 現 代 社 会 の 抱 え る 問 題 を 考 察 さ せ 、 両 時 代 へ の 認 識 を 深 め さ せ る。 ② 吉 田 松 陰 登 場 の 時 代 背 景 と、 彼 が ど の よ うに 時 代 と か か わ った か を 考 え させ る。 ③ 変 動 す る現 代 社 会 に お い て 、 吉 田 松 陰 の 生 き方 の 普 遍 的 意 味 を考 察 させ る。 ④ 本 時 は 、 「激 動 す る ア ジ ア と 日本 の 開 国 」 に 引 き続 く2時 間 構 成 の 第2時 限 で 扱 い 、 前 時 ま で に 、 現 代 社 会 が 抱 え る 諸 問 題 に っ いて レポ ー トに ま とめ 提 出 さ せ る 。⑤ 新 学 習 指 導 要 領 で は 「日本 史A」 の 「(3) 日本 の 近 代 化 へ の 道 と19世 紀 の世 界 」 の 「ア 国 際 環 境 の 変 化 と幕 藩 体 制 の動 揺 」 で 扱 う。
(3)展 開 例
学習項 目 学 習 活 動 備 考
導 ・現 代 日本 の O前 時までに提出された現代社会の諸問題 に関す る ・ レ ポ ー ト 入 抱える諸問題 レ ポ ー トを 紹 介 す る 。
・ペ リ ー 来 航 ○老 中 阿 部 正 弘 の 挙 国 体制 に よ り皇 室 ・諸 藩 ・武 士 ・ ・資 料 「徳 川 斉 以後の国内各 庶民の政治発言力が強ま り、幕府 の相対的地位が低 昭の意見書」
層の情勢判断 下 した こ と を 理 解 す る。
展
と対処 ①江戸幕府の支配体制の二っの柱 ・資 料 「遊 女 渡
②朝廷に報告 した理由 世藤吉の意見書」
③意見書の内容
・松 陰 登 場 の ○長 州 藩 の 特 性 に っ い て 考 え る 。
背景 とその行 o松 陰 の 生 き方 に っ い て 多 面 的 に把 握 す る。 ・資 料 「構 孟 余
動原理 ①軍学者 としての松陰 話 」
②思想家 としての松陰
③教育者 としての松陰
。松 陰 と井 伊 ○井伊直弼の大老就任の背景及 び日米修好通商条約 ・資 料 「松 陰 討 直弼のかかわ 締 結 まで の 経 緯 を 考 え る。 幕 の 決 意(「 戌 開
り 午幽室文稿」)」
。安 政 の 大 獄 ○安 政 の 大 獄 の 背 景 を 理 解 す る。 ま た 、 松 陰 の 刑 死 と松陰の死 の 理 由 を考 察 す る こ と に よ り松 陰 の 限 界 を 探 る。
ま ・現 代 社 会 に o松 陰 の生 涯 を 貫 く普 遍 的 理 念 を 考 察 す る と と もに、
と おける主体的 変動する現代社会における主体的な生 き方にっいて め な生 き方 考 え る
(4)評 価 の 観 点 ① 幕 末 、 維 新 期 の 人 々が 直 面 して い た 問 題 が 把 握 で きた か 。 ② 松 陰 の 置 か れ て い た 立 場 が 理 解 で き たか 。 ③ 現 代 社 会 が 抱 え る問 題 へ の 主 体 的 な か か わ り方 を 考 え る こ とが で き た か 。
(5)指 導 上 の 留 意 点 ① 生 徒 の 自主 的 で 自 由 な 考 え 方 や 発 想 を 十 分 に生 か す よ う配 慮 す る。
② 貿 料 を 効 果 的 に 活 用 し、 松 陰 の 具 体 的 イ メ ー ジを 持 た せ る 。
「