高等学校
平 成7年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
國
東 京 都 教 育 委 員 会
目 次
ω②③ω㈲
¶1り自IH皿
主題設定 の理 由 研究 の経過 研究 内容
生徒 の学習意 欲を高 める指導 家 庭 経 済 と消 費
研 究 の ね ら い 指導計画 実態調査 指導事例1 指導展開例
2保 育
ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 を 通 して 契 約 に つ い て 理 解 す る
(1)研 究 の ね ら い
㈱ 指 導 計 画
㈲ 指 導 事 例2 (4)指 導 事 例3 1V研 究 の ま と め
妊娠模擬体験装置を利用 して妊娠 の状態を理解す る 保育園見学 を通 して乳幼児の生活 を理解す る
1122334582444624111119白9山
平成7年 度
教 育 研 究 員 名 簿
学 校 名 氏 名
[都 立 文 京 高 等 学 校
f
渡 辺 泰 子
「 麺 北高等学校
郡 司 律 子 都 立 牛 込 商 業 高 等 学 校 土 谷 容 子 都 立 足 立 東 高 等 学 校 金 澤 正茎 コ
都 立 足 立 新 田 高 等 学 校 磯 辺 真 澄 都 立 秋 留 台 高 等 学 校
i藤 野 圭 紀 担 当 指導部高等学校教育指導課指導主事 清水 ゆか り
研究主題 生徒 の学 習意欲を高め、進 んで実践 する態度を育成 する家庭科の指導 1主 題 設 定 の 理 由
社 会 の 急 激 な 変 化 は 、 生 徒 を 取 り巻 く家 族 や 家 庭 環 境 に 対 して も大 き な 影 響 を 与 え て い る 。 経 済 の 発 展 に よ り 、 私 た ち の 生 活 は便 利 で 物 質 的 に 豊 か な も の と な っ た が 、 反 面 、 子 ど も た ち の 生 活 体 験 は ま す ま す 乏 し い も の と な り 、 日常 生 活 に 対 して 無 関 心 で 、 自 己 の 生 活 を 積 極 的 に 向 上 さ せ よ う と す る 意 欲 や 態 度 が あ ま り み ら れ な くな っ て い る 。 そ の 結 果 、 家 庭 科 の 授 業 で 学 習 し た こ と を 自 分 自 身 の こ と と し て 受 け 止 あ 、 日常 生 活 の 中 で 生 か して い こ う と す る 姿 勢 が 見
られ な く な っ て い る 。
高 校 家 庭 科 で は 、 家 庭 生 活 の 各 分 野 に 関 す る 基 礎 的 ・基 本 的 な 知 識 と技 術 を 習 得 さ せ 、 家 庭 生 活 の 意 義 を 理 解 さ せ る と と も に 、 家 庭 生 活 及 び 関 連 す る職 業 に 必 要 な 能 力 と主 体 的 、 実 践 的 な 態 度 を 育 て る こ と を 目 標 と し て い る 。 将 来 、 生 徒 一 人 一 人 が 主 体 的 に 新 し い 家 庭 を 創 造 し て い く た め に は 、 単 に知 識 や 技 術 の 習 得 に 終 わ る こ と な く、 生 活 に 対 し て 一 層 の 関 心 を 持 ち 、 獲 得 し た 知 識 や 技 術 を 活 用 し、 主 体 的 に 生 活 課 題 に 対 応 して い く こ と の で き る能 力 を 育 成 す る こ と が 求 め ら れ て い る 。 し た が って 、 家 庭 科 に お い て は 体 験 的 学 習 を 通 し て 、 家 庭 生 活 や 地 域 に お い て 実 践 す る態 度 を 養 う こ と が で き る よ う 、 授 業 時 数 の10分 の5以 上 を 実 験 ・実 習 に 配 当 す
る こ と が 定 め ら れ て い る 。
しか し、 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 に 取 り組 む よ う に す る た め に は 、 た だ 体 験 的 ・実 践 的 な 活 動 を 多 く取 り入 れ れ ば よ い わ け で は な い 。 生 徒 の 実 態 を 十 分 に 把 握 し、 生 徒 の 学 習 に 対 す る 興 味 ・ 関 心 を 引 き 出 し 、 学 ぶ 喜 び を 体 得 す る こ と が で き る よ う な 題 材 、 教 材 を 考 え て い く必 要 が あ る 。 生 徒 に と っ て 、 授 業 が 「楽 し く」 「分 か る」 も の と す る た め に は 、 教 師 主 導 で は な く一 人 一 人 の 生 徒 が 様 々 な 場 面 で 主 役 に な れ る よ う授 業 形 態 を 変 え て い く必 要 が あ る 。
そ こ で 、 本 年 度 の 教 育 研 究 員 は 「生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め 、 進 ん で 実 践 す る態 度 を 育 成 す る 家 庭 科 の 指 導 」 を 主 題 に 設 定 し、 研 究 を 進 め た 。
II研 究 の 経 過 5月
6月 7月 8月 9月 10月
11月
月月月2121
各校 の諸 問題 を整理 し、研 究主題 設定 に向 けて協議 研 究計画及 び研究 内容 ・方法 の協 議
御岳 合宿 の準備 ・研究 内容 の協議
御岳 合宿 授業改善 の視点 か ら2グ ループに分 かれて協議 研究授 業(文 京、足立東)
授業指 導案の検討 研究授 業(秋 留台)
研 究 報 告 書 原稿 の 読 み合 わせ 研究授業(足 立新 田、文京、城北) 最終原稿 の読 み合わせ
研究発 表会の準 備 研究発 表会
一i一
皿 研 究 内 容
1生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め る指 導
生 徒 一 人 一 人 が 家 庭 生 活 や 地 域 の 生 活 に 興 味 ・関 心 を も ち 、 将 来 に わ た り こ れ ら を 充 実 向 上 さ せ て い こ う と す る 能 力 を 育 て る と と も に 、 そ の 能 力 を 家 庭 及 び 社 会 で 実 際 に 生 か して 働 こ う と す る 実 践 的 態 度 を 育 成 す る こ と は 家 庭 科 の 学 習 目 標 で あ り 、 こ れ か らの 時 代 を 生 き る す べ て の 高 校 生 に 必 要 な こ と で あ る 。 こ の よ う な 能 力 や 態 度 を 育 成 す る に は 、 体 験 学 習 を 通 して 、 積 極 的 な 実 践 力 を 育 成 す る と と も に 、 学 習 の 過 程 に お い て 学 ぶ こ と の 喜 び を 実 感 し、
成 就 感 を 味 わ う こ と が で き る よ う に す る こ と が 大 切 で あ り 、 そ の 結 果 、 生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 あ る こ と が で き る と 考 え ら れ る。 生 徒 は 、 自 分 の 考 え に 基 づ い て 主 体 的 に 学 習 を 進 め る と き、
学 習 に 意 欲 的 に 取 り 組 む もの で あ る 。 し た が っ て 、 家 庭 科 の 授 業 が 興 味 が もて 、 楽 し く、 分 か る 授 業 で あ れ ば 、 生 徒 の 学 習 意 欲 も高 ま り、 自 ら進 ん で 実 践 す る態 度 の 育 成 に っ な が る と 考 え た 。
そ こ で 生 徒 が 興 味 が も て 、 楽 し く 、 分 か る家 庭 科 の 授 業 を 行 う た め の 視 点 と し て 、(1>生 徒 の 実 態 把 握 、(2)題 材 の 選 定 、(3)教材 ・教 具 の 工 夫 の3っ を 柱 と して 、 そ れ ぞ れ の 関 連 性 を 検 討 し な が ら研 究 を 進 め た 。
課題提示
▽導入
生徒の気持ちの変化 教 師 の支 援
何だ ろ う
今 日 は何 をす るの か な?
b
何 、 そ れ?
関係 ね え よ!
課題理解
知 って る!
見 た ことあ る1 聞 い た こ とあ る!
a
課題解決方法の検討
▽展開
今 日や る ことが 分 か った b
面 白 そ う、 や ってみ よ うか な?
ど うな るん だ ろ う
紫
曾ー
口▽←R▽丑V皿V丑V
スパイラル状に進む
ど う した らい いん だ ろ う わ か らない
課題解決
▽まとめ
な る ほ ど ね ・分 か っ た 、 分 か っ た
」
課題解決への意欲
d
そ うか、 知 らなか った や っぱ りそ うだ った の か
b
で も、 この場 合 は ど うす るの?
私 は ど う した らい いの か な?
b
次 は、 何 を す るの か な?
・授業 計 画 は1時 間単 位 で ま とま りを もつ よ うに工 夫 す る。
・前時 の 終 わ りに 次 に行 うこ とを 予告 す る。
・生 徒 の実 態把 握 に努 め る。
・題 材 、教材は生徒の身近な もの、親 しみ やす い ものを選 ぶ 。
。教 具(ワ ー ク シー ト、視 聴 覚 機材 、 コ ンピ ュー タ、 その 他)を 場 面 に応 じて 、 適宜 活 用 す る。
・生徒 を 主役 に して授 業 に 引 き込 む。
(生徒 主 導)
・一 斉指 導 、 グル ー プ学 習 、個 別 学 習 等 学 習形 態 を工 夫 す る。
・生 徒 を肯 定 的 に理 解 す る。
(発問 に対 す る返 答 を 尊重 す る。
。生 徒 の 疑問 に対 して 適 切 に助 言 す る。
・生 徒 が 適切 な 判断 が で き る よ うに助 言 す る。
・新 た な課題 発 見 に 目を 向 け させ る。
・各 自が考 え た解 決方 法 を 一般 化 す る。
(1)生 徒 の 実 態 把 握
中 学 校 の 技 術 ・家 庭 科 で は 、 す べ て の 生 徒 に 履 修 さ せ る 領 域 と 選 択 領 域 が 設 け られ て い る こ と か ら、 中 学 校 に お け る学 習 経 験 が 異 な る こ と に 留 意 す る 必 要 が あ る。 ま た 、 生 徒 の 生 活 す る 家 庭 及 び 地 域 の 環 境 と と も に 、 課 程 や 学 科 の 特 色 等 を 考 慮 し 、 生 徒 の 特 性 等 に 応
じて 適 切 な 工 夫 を 加 え て 効 果 的 な 指 導 を す る 必 要 が あ る 。 (2)題 材 の 選 定
題 材 の 選 定 に 当 た っ て は 、 家 庭 科 に お け る 教 科 の 系 統 性 を 考 慮 す る と と も に 、 他 教 科 と の 関 連 性 も考 慮 す る必 要 が あ る 。 ま た 、 現 在 及 び 将 来 の 生 活 に お い て 必 要 と さ れ る 内 容 で あ り 、 生 徒 の 興 味 ・関 心 等 の 違 い に 応 じ る こ と が 必 要 で あ る 。
(3)教 材 ・教 具 の 工 夫
生 徒 の 特 性 な ど に 応 じた 教 材 ・教 具 は 、 学 習 へ の 興 味 ・関 心 や 学 習 効 果 を 高 め る た め に 有 効 で あ る 。 標 本 や 資 料 、 ワ ー ク シ ー トな ど は 、 生 徒 の 個 別 学 習 を 援 助 し た り 、 方 向 付 け し た りす る 教 材 ・教 具 で あ る 。 そ れ らを 活 用 して 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 で き る よ う工 夫 す る こ と が 大 切 で あ る 。
2家 庭 経 済 と 消 費 (1)研 究 の ね ら い
「家 族 と 家 庭 生 活 」 及 び 「家 庭 経 済 と 消 費 」 の2領 域 は 、 「家 庭 一 般 」 「生 活 技 術 」 「生 活 一 般 」 の3科 目 共 通 の 内 容 で あ る 。 「家 族 と家 庭 生 活 」 に っ い て は 平 成6年 度 の 教 育 研 究 員 が 取 り上 げ て い る の で 、 今 年 度 は 「家 庭 経 済 と 消 費 」 領 域 で 、 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 で
き る指 導 法 に っ い て 研 究 す る こ と に した 。
指 導 計 画 を 作 成 す る に 当 た っ て は 、 生 徒 の 実 態 を 踏 ま え 、 そ れ ぞ れ の 項 目 が 関 連 を も っ よ う に 配 列 を 工 夫 した 。 ま ず 、"消 費 生 活 と 消 費 者"に っ い て 学 習 し 、 そ れ か ら"労 働"
"家 庭 経 済""生 活 設 計"の 順 に 学 習 す る よ う に した
。
"消 費 生 活 と 消 費 者"で は
、 生 徒 が 意 欲 的 に学 習 で き る 教 材 を 決 定 す る に 当 た り、 生 徒 が 今 、 欲 し い と 考 え て い る 商 品 に っ い て ア ン ケ ー ト調 査 を 実 施 し た と こ ろ 、 ポ ケ ッ トベ ル と答 え た 生 徒 が 最 も多 か っ た 。 そ こ で 、 生 活 指 導 上 の 問 題 に も留 意 し っ っ 、 生 徒 の 学 習 意 欲 を 高 め る こ と を 目 的 と して 、 ポ ケ ッ トベ ル を 教 材 化 す る こ と を 試 み た 。
ポ ケ ッ トベ ル は 、 平 成7年3月 か ら レ ン タ ル の み で な く買 い 取 り制 も導 入 さ れ た こ と に よ り 、 家 電 量 販 店 や コ ン ビ ニ エ ン ス ス トア で の 購 入 も可 能 と な っ た 。 さ ら に 、 本 体 価 格 を は じめ 基 本 使 用 料 も安 く な り 、 高 校 生 の こ づ か い で も十 分 に 支 払 え る こ と も あ っ て 、 契 約 件 数 が 急 増 し、 高 校 生 の 三 種 の 神 器 の 一 っ に な っ た 。 ま た 、 新 聞 や 雑 誌 、CMに も取 り 上 げ ら れ 、 新 し い 家 族 の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン手 段 と して も宣 伝 さ れ て い る 。 しか し 、 高 校 生 が ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 を す る に は 、 親 権 者 の 同 意 が 必 要 等 の 条 件 が あ る 。 そ こ で 、 ポ ケ ッ トベ ル を 通 して 長 期 問 の サ ー ビ ス を 受 け る た め の 契 約 に っ い て 考 え さ せ る と と も に 、 販 売 方 法 や 支 払 い 方 法 の 種 類 が 多 様 化 して い る 現 状 を 理 解 さ せ 、 自 ら情 報 を 選 択 ・決 定 す る 能 力 を 育 成 す る こ と を ね ら い と し て 、 指 導 内 容 を 検 討 し た 。
ま た 、 平 成7年7月 よ りPL法 が ス タ ー ト し た こ と に よ り 、 消 費 者 の 権 利 や 責 任 等 も 変 わ っ て き て い る 。 そ こ で 、 こ う し た 生 活 情 報 を 意 識 し て い く こ と の 大 切 さ を 認 識 さ せ 、 多
一3一
く の 情 報 の 中 か ら必 要 な も の を 選 択 し 、 合 理 的 な 行 動 を と る た め の 内 容 に っ い て も 指 導 計 画 の 中 に 入 れ た 。
次 に 、"労 働""家 庭 経 済"の 学 習 で は 、 職 業 選 択 の 情 報 の1っ で あ る求 人 票 を 教 材 と して 取 り上 げ る こ と に し た 。 求 人 票 を も と に 、 生 活 時 間 が 職 業 労 働 の 形 態 に よ っ て 変 化 し て い る こ と を 理 解 さ せ 、 家 族 の 生 活 時 間 に っ い て 考 え さ せ る こ と もで き る し 、 賃 金 や 福 利 厚 生 な ど に っ い て 取 り上 げ る こ と も で き る 。 ま た 、 家 庭 の 経 済 と 国 民 経 済 の 関 わ り に っ い て も学 習 す る こ と が 可 能 で あ る 。 進 路 指 導 に っ い て は 、 各 校 と も計 画 的 に実 施 して い る が 、 主 体 的 な 進 路 選 択 能 力 を 育 て る た め に は 、 各 教 科 の 中 で の 取 り組 み も必 要 で あ る 。 家 庭 科 と い う教 科 の 中 で 、 求 人 票 を 教 材 と し て 活 用 す る こ と に よ り 、 早 い 時 期 か ら進 路 に 対 し て 主 体 的 に 取 り組 む 態 度 を 育 成 す る こ と もで き る 。 そ こで 、 求 人 票 を 教 材 と して 活 用 で き る 指 導 内 容 を 考 え て み た 。
(2)指 導 計 画(17時 間) 指 導 項 目 時間
1消 費 生 活 と 消 費1 者
(1)は じ め に
指 導 内 一一 一 考「
② 購入の あ り方
① 販売方法 の種 類 と特徴
1・ こ の 単 元 を 学 習 す る に 当 た り 、 金 銭 に 関 わ 意 識 調 査 と 物 品(ポ ケ ッ トベ ル)購 入 に 関 す 1る ア ン ケ ー ト調 査 を 行 い、 生 徒 に 動 機 付 け を
行 う 。 な お 、 両 調 査 結 果 は 集 計 し 、 関 連 す る , 授 業 の 中 で 活 用 す る 。
τ「.翻
1じ
i ・ も の を 購 入 す る 時 の 行 動 パ タ ー ン に つ い て 考
② 支払 い方 法 の2 種類 と特徴
后 灘 問馴 肖
費 者 の 権 利
(1)ク ー リ ン グ オ フ に つ い て
え さ せ 、 買 う 物 に よ っ て 店 を 選 ん で い る こ と に 気 付 か せ る 。
'矩獅 鱗 轡 について'そ の特徴等1
・現 金 以 外 の 支 払 方 法 に っ い て 考 え さ せ る
。
・ ア ン ケ ー ト 調 査
・黒 板 掲 示 用 カ ー ド
L各 礁 物か
「〒織 鷹 齢 繊 ぎ窟 レ洲
1・VTRに よ り ・ ク レ ジ ・ トに 関 す る 理 解 を 深 め 、 次 時 の 契 約 に 関 す る意 識 を 高 め さ せ る 。
レ ポ ケ ・ トベ ル 鰍 材 と して ・ 長 期 間 の サ ー ビ1
.繍 二羅 霧 婁欝 撫 さに黒板掲示用1
・消 費 者 の 権 利 に っ い て 理 解 さ せ
、 そ の 一 っ で あ る ク ー リ ン グ オ フ の 内 容 と 利 用 の 仕 方 に っ い て 理 解 さ せ る 。
ド 、 パ ン フ レ・ツ
・VTR:
平 君 の ク レ ジ ッ ト 体 験
・ ア ン ケ ー ト
・ ポ ケ ッ ト ベ ル 契 約 書
・韻 者 セ ンi タ ー 資 料
② 消費者問題 にっ i ・意 識 調 査 結 果 か ら 、 高 校 生 は路 上 で 声 を か け ・意 識 調 査 集 1 い て ら れ る割 合 が 多 い こ と を 認 識 さ せ 、 巧 妙 な 手 計結果
口 に よ る悪 徳 商 法 の 被 害 に あ い や す い こ と に ・VTR:若
気 付 か せ る 。 者 は 狙 わ れ
て い る
・悪 徳 商 法 の 手 口 と 、 そ の 対 処 方 法 に っ い て 考 ・消 費 者 セ ン
え さ せ る 。 タ ー
3生 活 情 報 の 活 用 i ・商 品 を 購 入 を す る時 に は 正 しい 商 品 情 報 が 必 ・新 聞 記 事 要 で あ る こ と に 気 付 か せ る 。
・商 品 に 書 か れ て い る 「表 示Jは 大 切 な 商 品 情 報 で あ る こ と を 理 解 さ せ 、 今 年 施 行 さ れ たP
L法 に よ っ て そ の 表 示 の も っ 意 味 の 重 要 性 に っ い て 認 識 さ せ る 。
4私 た ち の 暮 ら し 1 ・販 売 方 法 や 支 払 い 方 法 が 多 様 化 す る に つ れ 、 と 消 費 消 費 者 の 購 買 行 動 も多 様 化 し、 そ れ に 伴 っ て 商 品 の 流 通 経 路 も複 雑 に な っ て い る こ と を 理 解 さ せ る 。
・ 「価 格 破 壊 」 「内 外 価 格 差 」 等 か ら 価 格 ・物 価 に っ い て 触 れ 、 こ れ ら の 問 題 に つ い て は 国 内 だ け で な く 国 際 的 視 点 に 立 っ て 考 え る こ と の 必 要 性 に っ い て 理 解 さ せ る 。
5労 働
(1}職業 労 働 2 ・高 卒 用 求 人
②生活 時間 と家 事 1 ※ こ こか ら は 、 教 材 と し て 高 卒 用 求 人 票 を 票
労働 使 って 授 業 の 展 開 を 行 う 。 詳 し く は 「指 ・法 律 に 関 す
6家 庭 の 経 済 導 展 開 例 」 を 参 照 。 る資料
(1)私 た ち の 暮 ら し 2
と経済活動
(2)家 庭 経 済 の し く 2
み と経済設計
㈲ 実 態 調 査 ア ね ら い
イ 対 象 ウ 回答数 工 調査時期
ポ ケ ッ トベ ル と こづ か い に 関 す る 生 徒 の 意 識 や 実 態 を 調 査 し1家 庭 経 済 領 域 ・消 費 生 活 と 消 費 者 の 指 導 を 行 う た め の 資 料 と す る 。
都 立 高 等 学 校6校
2800名(男1346、 女1454) 平 成7年10月
一5一
オ 調 査 内 容 と 分 析
(ガ ポケ ッ トベルの所持率(全 体)
(イ)ポ ケ ッ トベ ル を 持 っ た 時 期 高3中2中12h
1㌔ 中3
2㌔高22
54!
㈲ ポ ケ ッ トベ ル を 持 と うと思 っ た理 由
達 が 持 って い た か ら
18̀:
Wポ ケ ッ トベ ル を 持 っ こ と に親 の 反 対 は あ り ま した か
はい
67ro
飼け 商 品 決定 の 理 由
・脇 ・葬 三 そfiY他
使用 友 人 と 同 じも の5
だ か ら 6', ゑ んに ぴ め ら れ
r.
64 CMが に スしつ
毬 z{Y 5̀t
4": 18f・
機 能 性 36':
げ)ポ ケ ッ トベ ル の 所 持 率
ポ ケ ッ トベ ル の 普 及 度 を 知 る 手 が か り と して 、 所 持 率 の 調 査 を 行 っ た 。 そ の 結 果 、 ポ ケ ッ トベ ル を 持 っ て い る生 徒 が 全 体 の3割 以 上 い た 。 男 女 別 に み る と男 子 は19%、 女 子 は40%で あ り 、 女 子 の 所 持 率 が 高 い こ と が 分 か る 。
ま た 、 学 年 別 で 比 較 す る と第1学 年30%、 第2 学 年26%、 第3学 年38%の 生 徒 が 持 っ て い る 。 第
2学 年 で 若 干 所 持 率 が 低 下 す る が 、 第3学 年 で は 全 体 の 約4割 の 生 徒 が ポ ケ ッ トベ ル を 所 持 し て い
る 。
(‑r>ポ ケ ッ トベ ル を 持 っ た 時 期
高1で 初 め て ポ ケ ッ トベ ル を 所 持 し た 生 徒 が 半 分 以 上 を 占 め て い る 。高2・ 高3を 含 め る と ポ ケ ッ
トベ ル を 持 っ て い る生 徒 の86%が 、 高 校 入 学 後 契 約 し た こ と が 分 か る 。 高 校 生 の 三 種 の 神 器 は 「名 刺 」、 「電 子 手 帳 」 そ し て 「ポ ケ ッ トベ ル 」 と い わ れ て い る 。 一 部 の 高 校 生 に と っ て ポ ケ ッ トベ ル は 高 校 生 活 の 必 需 品 と な って い る よ う だ 。
ま た 、 中 学 生 の 時 か ら持 っ て い る生 徒 が 所 持 者 の14%お り 、 少 数 で あ る が 小 学 生 で 契 約 して い る 生 徒 も い る こ と か ら ポ ケ ッ トベ ル の 利 用 者 が 低 年 齢 化 して い る こ と が 分 か る 。
(ウ)ポ ケ ッ トベ ル を 持 と う と 思 っ た 理 由
「連 絡 を と る た め 」 が 約6割 、 「友 達 が 持 っ て い た か ら」 と い う理 由 が 約2割 を 占 め て い る こ と か ら、 友 人 間 の 連 絡 の た あ 持 っ 生 徒 が 多 い と 思 わ れ る 。 親 か ら い わ れ て ポ ケ ッ トベ ル を 持 っ 生 徒 も 5%い る 。 親 が 子 に 連 絡 を と る た め に ポ ケ ッ ト ベ ル を 持 た せ て い る こ と が 分 か る6
W保 護 者 の 意 見
親 の 反 対 が あ っ た 者 が13%い た 。 「使 用 料 金 の 支 払 い が 心 配 で あ る 」、 「非 行 の 原 因 に な る 」 が そ の 理 由 で あ る 。 親 が 持 た せ る 場 合 も あ れ ば 反 対 す
る場 合 も あ る こ と が 分 か る 。
㈲ 商 品 決 定 の 理 由
機 能 に よ り選 ん だ 生 徒 が36%い る 。 ま た 、 デ ザ
イ ン ・形 、 色 か ら決 定 した 生 徒 が 、 約1/4い るd 外 観 の 印 象 を 重 視 し て い る こ と が 分 か る 。 「友 人 に 勧 め られ た 」、 「友 人 と 同 じ もの だ か ら」 は 合 わ せ て1割 以 上 で あ る 。 商 品 を 選 択 す る 上 で 広 告 か ら の 情 報 よ り も友 人 か ら の ロ コ ミの 影 響 が 大 き い 。 (カ)連 絡 を 入 れ て く る相 手
友 人 か らが54%と 半 分 以 上 を 占 あ て い る 。2位 は 親 か らで24%で あ り 、3位 の 兄 弟 か らを 含 め る と家 族 と 連 絡 を と る た め に ポ ケ ッ トベ ル を 使 用 し て い る生 徒 が4割 近 く い る 。
(キ)ア フ タ ー サ ー ビ ス ・利 用 中 止
ポ ケ ッ トベ ル を 所 持 して い る生 徒 の 約1/4が ポ ケ ッ トベ ル が 故 障 ・破 損 し た と き や 利 用 を 中 止 し た い と き の 手 続 き 方 法 を 知 ら な い 。 契 約 申 込 書 に 記 載 し て あ る 事 項 を 確 認 しな か っ た り 、 内 容 を 理 解 し て い な か っ た りす る者 もい る こ と が 分 か る 。 (ク)支 払 い
支 払 い を 延 滞 して い る 生 徒 が 約1/4い る 。 延 滞 金 の 支 払 い 方 法 と して 「親 に 払 っ て も ら う」、
「ア ル バ イ トを して 払 う」 が 多 い 。 ま た 、 サ ー ビ ス停 止 や 通 知 に よ っ て 初 め て 支 払 い の 延 滞 に 気 付 く者 が い る 。 契 約 を 結 ぶ こ と に よ っ て 料 金 の 支 払 い 義 務 が 生 じる が 、 そ れ を 守 れ な い 場 合 は 罰 則 事 項 が あ る こ と を 理 解 して い な い よ う で あ る 。 (ケ)ポ ケ ッ トベ ル の 所 有 希 望 の 有 無
現 在 、 ポ ケ ッ トベ ル を 持 っ て い な い 生 徒 の30%
が ポ ケ ッ トベ ル を 所 有 した い と思 って い る。 理 由 と して は 連 絡 を と る た め が 一 番 多 く、 親 や 兄 弟 に 勧 め ら れ て い る 生 徒 も い る 。
(コ)1ヵ 月 の こづ か い
こ づ か い を 貰 っ て い る生 徒 の う ち 、 金 額 が 一 万 円 以 下 が 約80%を 占 め 、3,001〜5,000円 が 一 番 多 い 。5万 円 以 上 も ら っ て い る生 徒 が8%い る 。 金 額 は 個 天 に よ っ て 差 が あ る こ と が 分 か る 。
za^,
(カ)連 絡 を 入 れ て く れ る 相 手 その他9z
人4‑友5
($)ポ ケ ッ トベ ル の 利 用 を 中 止 し た い と き の 手 続 きの方 法 を 知 って い ます か
て いる
(ク)今 まで に支 払 いの 延 滞 は あ りま す か
(ケ)あ な た は ポ ケ ッ トベ ル を 持 ち た い と 思 い ます か
7000 5000 3000 2000
;
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いかつこの月力1
回
円
﹂
〜回〜〜〜〜〜〜 3〜
な し(定 額 な し)■
Q
ロ 100200300dOO500606700
1.
以 上 の 調 査 結 果 か ら、 ポ ケ ッ トベ ル が 高 校 生 に 普 及 して い る が 、 契 約 に 対 す る理 解 不 足 が あ る こ と等 が 判 明 し た 。 そ こ で 「家 庭 経 済 ・消 費 生 活 と 消 費 者 」 に お い て 、 ポ ケ ッ トベ ル を 取 り 上 げ る こ と に よ り、 契 約 等 の 学 習 に 対 す る 関 心 ・意 欲 を 高 め よ う と 試 み た 。
一7一
(4)指 導 事 例1ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 を 通 して 契 約 に つ い で 理 解 す る ア 題 材 名 失 敗 しな い 契 約 の 仕 方
イ 題 材 設 定 の 理 由 ・
輸 送 方 法 や 情 報 伝 達 の 発 達 に よ り 販 売 方 法 も多 様 化 して い る 。 中 で も 、 契 約 に 関 わ る トラ ブ ル が 若 者(10代 か ら20代)や 高 年 齢 者 層 を 中 心 に 増 加 し、 大 き な 社 会 問 題 と な っ て い る 。 そ の 理 由 の 一 つ と して 契 約 内 容 の 理 解 不 足 が 考 え られ る 。 こ の よ う な ト ラ ブ ル を 防 ぐ た め に は 、 早 い 時 期 か ら消 費 者 と して の 知 識 を 身 に付 け る こ と が 必 要 で あ る 。 そ こ で 、 現 在 、 若 者 の 間 で 流 行 して い る ポ ケ ッ トベ ル を 題 材 と して 、 そ の 申 し込 み 時 に お け る契 約 で の 確 認 事 項 を 学 習 し、 契 約 に対 す る理 解 を 深 め る た め に 本 題 材 を 設 定 し た 。 ウ 学 習 目 標
ω 日 常 生 活 の 中 の 契 約 に っ い て 理 解 す る 。
(イ)契 約 手 続 き の 具 体 的 な 内 容 と方 法 に つ い て 理 解 す る 。 工 資 料 及 び 準 備
ω 物 品(ポ ケ ッ トベ ル)購 入 に つ い て の ア ン ケ ー ト調 査 の 実 施 と 集 計 ・分 析 ωA社 とB社 の 契 約 申 込 書 とパ ン フ レ ッ ト
(ウ)ワ ー ク シ ー ト 「失 敗 し な い 契 約 」 Wカ ー ド作 成(黒 板 掲 示 用)
オ 授 業 の 展 開(2時 間) 区分
導
入
20
学 習 活 動
・前 時 の復 習 と して 、 ものを 購 入 す る時 の基 本 行 動 パ タ ー ンを 確 認 す る。
指 導 上 の 留 意 点
・黒 板 に売 買 契 約 の流 れ を カ ー ド を用 いて 示 す 。
團 一店
厨
支払 → 商品受取。 「ポ ケ ッ トベ ル が 欲 し い」 と 前 提 し、 そ れ を 手 に 入 れ る ま で の 行 動 に っ い て 考 え る 。
・ポ ケ ッ トベ ルを 手 に す る た め に は 申込 み 手 続 きが必 要 で あ る こと を知 る。
・基 本 行 動 パ タ ー ンの 上 に ポ ケ ッ トベ ル を 手 に 入 れ る ま で の 行 動 を 重 ね て カ ー ドで 示 す 。
・ポ ケ ッ トベ ル を 既 に 所 有 して い る生 徒 に 、 商 品 等 を 選 択 し た 理 由 を 答 え さ せ る 。 ア ンケ ー トの 結 果 も利 用 す る 。
備 考
掲 示 用 カ ー ド
ア ン ケ ー ト集 計 結 果'
分
展
開
4a
分
展
囮 『 爵
契申込書約 一[璽→ 商品受取 →i使 用料支払i
・本 時 の学 習 目標 は 「契 約 手 続 きの 内 容 の 理 解 」 で あ る こ とを知 る。
・ 「契 約 」 とは何 か考 え る。「売 買契約 」 と 「ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 」 を 比較 し何 が 違 うか 考 え る。
→
→i
契 約 申込書
→1
ポ ケ ッ トベ ル の 契 約
一[諜一 商品受取 一圃 一 解約
・日常 生 活 の 中 で 契 約 に よ り手 に 入 れ て い る サ ー ビ ス の 例 を 知 る 。
(例)水 道 、 ガ ス 、 電 気 、 電 話 等
・ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 申 込 書 を 見 て、 構 成 ・内 容 を 知 る 。
・ ワ ー ク シ ー トに 記 入 す る。
・契 約 申 込 書 よ り分 か っ た こ と を 代 表 生 徒 が 板 書 す る 。
(休
・各 自の ワ ー ク シー トを 確 認 す る 。
○ 契 約 時 に必 要 な もの
○ 契 約 時 に必 要 な費 用
○ 使 用 料 金
○ ア フ ター サ ー ビス
○ 支 払 い が延 滞 した場 合 等
無線 呼 出 サ ー ビス
・契 約 が きわ め て身 近 な もの で あ る こ とに気 付 か せ る。
・ク ラス の半 分 の生 徒 に はA社 の 資料 、残 りの半 分 に はB社 の 資 料 を配 る。
憩)
・2社 間 で契 約 申込 書 の 内容 に違 い が あ る こ とを確 認 す る。
・契 約 時 に必 要 な もの よ り、 未成 年 契 約 につ い て触 れ る 。
・支 払 方 法 に よ り、 信 用 に基 づ い て 行 わ れ る サ ー ビス で あ る こ と を確 認 す る。
ワ ー ク シ ー ト
掲 示 用 カ ー ド
A社 、B社 契 約 申 込 書
ワ ー ク シ ー ト
ワ ー ク シ ー ト A社 、B社 契 約 申 込 書
一m
開 ・使 用 料 金 が延 滞 した場 合 につ いて学 習 ・支 払 いの 延 滞 者 が 存 在 した こ と ア ン ケ ー ト集 計
す る 。 を 知 らせ る 。 結果
・延 滞 す る と、 無 線 サ ー ビ ス は 停
30 止 し、利 息 を 支 払 わ ね ば な らな
い こ と を 理 解 さ せ る 。
分 ・支 払 いが 延 滞 した場 合 に っ い て は 「無 ・ 「約 款 」 の読 み 方 にっ いて 説 明 線 呼 出 サ ー ビス約 款 」 に書 か れ て い る す る 。
こ と を 確 認 す る 。
・契 約 を す る時 は、契約約款及 び契約 申 ・ワ ー ク シ ー トに 契 約 時 の 注 意 点 ワ ー ク シ ー ト ま 込 書 の 内 容 を よ く読 み 、理 解 す る必 要 を ま と め させ る 。
と が あ る こ と を 知 る 。
め ・B社 の契 約 約 款 に記 載 して あ る ク ー リ B社 契約申込書
20 ン グオ フの 内容 を 確 認 し、 契 約 との 関
分 係 を 考 え る。 ・ク ー リ ン グ オ フ に つ い て 次 時 学
・次 時 の 内 容 に っ い て 知 る。 習 す る こ とを 知 らせ る 。 力 評 価 の 観 点
・ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 の 流 れ に っ い て 理 解 で き た か 。
・契 約 申 込 時 の 具 体 的 な 事 項 に っ い て 理 解 で き た か 。
・契 約 の 概 念 に っ い て 理 解 で き た か 。
キ 考 察
0づ 都 立X高 等 学 校
・家 庭 経 済 領 域 は本 校 で は1年 生 で 学 習 す る が 、 学 習 に入 る前 に 、授 業 へ の動 機 付 け を 図 る と と も に 、 生 徒 の 実 態 を 知 る た め に 「金 銭 に 関 す る 意 識 調 査 」 を 実 施 し た 。 そ の 結 果 、 ク ー リ ン グ オ フ 等 に っ い て 全 く知 ら な い 生 徒 が 多 い こ と が 分 か っ た 。
・ こ の 調 査 の 中 で 、 今 、 欲 し い 品 物 に っ い て 聞 い た と こ ろ 、 ポ ケ ッ トベ ル と 答 え た 生 徒 が 多 か っ た の で 、 今 回 教 材 と して 取 り上 げ て み た が 、 生 徒 に と っ て 身 近 な も の だ け に 関 心 が 高 く 、 授 業 中 に 積 極 的 に 発 言 す る 等 、 生 徒 の 取 組 状 況 は 非 常 に よ か っ た 。
・本 校 で は 、 当 初1時 間 で 授 業 計 画 を 立 て た が 、 生 徒 か ら活 発 に 意 見 が 出 た こ と に よ り 時 間 が 不 足 した た め 、2時 間 の 授 業 展 開
に 改 め た 。 そ の 結 果 、 ゆ と り が 生 ま れ 、
生徒の発言を生かしなが ら授業を進 める ← 騰 議
こ と が で き た 。i
.「 契 約」 に対す る生徒 の理解 を灘 るた1 あ に は 、 黒 板 の 活 用 の 仕 方 、 ワ ー ク シ ー̲
トの 内 容 に つ い て 改 善 す る必 要 が あ る と
感 じた 。 懸
(イ〉 都 立Y高 等 学 校
・X高 校 の 実 践 結 果 を 踏 ま え 、授 業 計 画 を
灘懸鷺
̀
ー
鳶 爺 、響 羅一 冨毒}麟 瀞 麟岱 聯
冨 ∵蔀 繊黙
・舞 試
嘱;・ ズ 垂
2時 間 と して 立 て た 。 ワ ー ク シ ー トを 検 討 ・作 成 し 、.1年 生 を対 象 に実 施 した 。 そ の 結 果 、A社 ・B社 の 契 約 申 込 書 の 比 較 検 討 に 十 分 時 間 を と る こ と が で き 、 授 業 を 円 滑
に 進 め る こ と が で き た 。
・本 校 で は 、1年 生 の ポ ケ ッ トベ ル 所 持 率 が14%と 低 か っ た た め 、所 持 して い る生 徒 に 対 して の 質 問 が 同 一 生 徒 に 片 寄 りが ち と な っ た 。 しか し、 今 後 ポ ケ ッ トベ ル を 所 持 し た い と考 え て い る生 徒 が60%い た た あ 、 生 徒 の 授 業 に 対 す る 関 心 は 高 く、 積 極 的 に 参 加 し て い た 。
(ウ)都 立Z高 等 学 校
・本 校 で は 、 ポ ケ ッ トベ ル の 所 持 率 が 他 校 と 比 べ て 高 い た め 、 教 師 の発 問 に対 す る生 徒 の 反 応 も よ く 、 意 欲 を も っ て 授 業 に 取 り組 ん で い た 。
・本 校 で は 、X ,Y高 校 の 実 践 を 踏 ま え 、 前 時 の 指 導 及 び授 業 の 導 入 の 仕 方 を 変 え て み た 。 ま ず 、 契 約 に 関 す る基 本 的 な 理 解 を 深 め る た め に 、 前 時 にVTR「 ク レ ジ ッ ト の 仕 組 み と 契 約 の 仕 方 」 を 見 せ 、 ク レ ジ ッhに よ る 物 品 購 入 、 契 約 手 続 き に っ い て き ち ん と 理 解 さ せ 、 そ れ か ら ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 に 入 っ た 。 そ の結 果 、売 買 契 約 か ら ポ ケ ッ トベ ル の 契 約 に 入 る 方 法 よ り も生 徒 に と っ て 分 か り や す い の で 、 契 約 に 対 す る 理 解 を よ り 深 め る こ と が で き た 。
W全 体 と して
・マ グ ネ ッ トを 利 用 し て 掲 示 用 カ ー ドを 作 成 し
、 板 書 を す る時 に 活 用 した が 、 授 業 を 円 滑 に 分 か り や す く進 め る うえ で 有 効 で あ っ た 。
・契 約 は 生 徒 に と っ て 難 し い 学 習 内 容 で あ る が
、 ポ ケ ッ トベ ル と い う生 徒 に 身 近 な も の を 教 材 と して 取 り 上 げ た た め 、 分 か りや す か っ た よ うだ 。
一 《 失 敗 し な い 契 約 のLか た 》 卿 ポ ケッ トベ ルの契 約 を例 と して 一
(1)契 約 内容 の理 解 → それ ぞれの申 込書 をよ く読 んで相違点 を見つ けよ う
(2)契 約手続 きの 方法 → これ だけ は知っ てお こう5の チェ ックポ イン ト!
「誌 箕フ。て職 η磁 繍 ・。ブ御 鴨ゾ
麟 灘 蒲灘勢 熔齢i
《ポケ ッ トベル 申込 時の 行動 を考 えてみよ う!》
騨 「霧調 (舞翻 灘D
押 ワベ ル
刀葦 しい {1葛轟1 鉱 し1 商品懸'璽 譲 憎r癬 薪i
ト ー一̲̲一.し チ凱
‑《 契約 申込香の 内容 を知 ろう!》
2社 の 暎 約 串込 書』 を比較 して各項 冒について 説明され ているか比 較す る
1\ 一 A社 B社
契約串込に必萎なもの O 0
契約時に必要な費用 0 O
佳 用 料 金 X 0
支 払 の 方 法 0 0
1支 払 の 延 滞 0 O
f
■
;
」 冒
【皇
「
禁 止 事 項 0 O
ア フ ターサー ビス X 0
クー リングオ フ x10
2《 ポケ ッ トベル契約 時にお いて確認 すべ きこ とをまとめ よ う!》
一11一
ク 生 徒 の 感 想
・ ポ ケ ベ ル の 約 款 は 、 読 む の が 面 倒 で 気 に も し な か っ た け れ ど 、 とて も重 要 な こ と とか 、 知 っ て お か な く て は い け な い こ と で あ る こ と を 知 っ た 。 支 払 い が 遅 れ た 時 に 利 息 分 を 多 く 払 っ て い た こ と は 知 ら な か っ た し 、 気 付 か な か っ た 。 ふ だ ん 契 約 書 の こ と を 詳 し
く 知 る 機 会 が な い の で 勉 強 で き て よ か っ た 。
・僕 は1年 前 ポ ケ ベ ル を 持 っ て い た。3か 月 払 わ な い で い た ら 使 用 で き な く な っ た た め 、 お 金 は 払 わ な い で そ の ま ま に し て い た と こ ろ 、 通 知 が 届 き 約2万 円 と い う 支 払 額 を 見 て ビ ッ ク リ し ま し た 。 そ の 時 、 契 約 書 を ち ゃ ん と 読 ん で お け ば よ か っ た と 思 っ た 。
・ は じ め は、 契 約 申 込 書 の 意 味 と 言 う か 重 要 性 が 分 か ら な か っ た け れ ど 、 ビ デ オ と か 契 約 書 を 見 る こ と が で き て 勉 強 に な っ た 。
(5)指 導 展 開 例(7時 間)
時間 学 習 項 目 学 習 活 動 指導上 の留意点
《学 習 の ね ら い 》 高 卒 用 求 人 票 を 用 い て 、 職 業 労 働 の 内 容 、 労 働 の 条 件 、 労 働 に 関 す る 法 律 、 税 金 、 社 会 保 障 等 に つ い て 学 習 す る こ と に よ り、 労 働 や 経 済 活 動 に 対 す る 関 心 を 高 め 、 職 業 労 働 と 家 庭 生 活 の バ ラ ン ス を 考 え て 将 来 の 生 活 設 計 を して い く態 度 を 育 て る 。
1 労 働 と生活 時間 ○ 高 卒 用 求 人 票 の 見 方 を 知 る 。 ・高 卒 用 求 人 票 の コ ピ ー
時 ・職 業 労 働 ・職 種 ・作 業 内 容 (2〜3社)を 用 意 す
問 目
・賃 金 構 成(基 本 給 と手 取 り額)
・就 業 時 間
る 。
・ ワ ー ク シ ー ト に 記 入 し
・休 暇 ・福 利 厚 生 等 整 理 さ せ る 。
○ 労 働 契 約 と売 買 契 約 と の 違 い に っ い ・就 業 規 則 の作 成 に 当 た っ
て 理 解 す る 。 て は 、 労 働 者 の 意 見 を
反 映 さ せ ね ば な ら な い こ と に 触 れ る 。
2 ・職 業 労 働 と 法 律 ○ 求 人 票 の 各 項 目 と 関 連 す る 法 律 に っ ・各 法 律 に 関 す る 資 料 を
時 い て 理 解 す る 。 用 意 す る 。
問 目
・労 働 基 準 法 ・最 低 賃 金 法
・国 民 年 金 法 ・男 女 雇 用 機 会 均 等 法
○ 母 性 保 護 に 関 連 す る法 律 に っ い て 理 ・育 児 、 介 護 に っ い て 、
解 す る 。 自 分 な ら ば ど の よ う に
・育 児 休 業 法 ・介 護 法 等 し た い か 考 え さ せ る 。
・男 女 の 意 見 を 聞 く 。 3 ・生 活 時 間 と 家 事 ○求人票 の労働時間欄 よ り、変形 労働
時 労 働 時 間(フ レ ッ ク ス タ イ ム)に つ い て
間 理 解 す る 。
目 ○ 労 働 時 間 の 変 化 に よ り、 生 活 時 間 が 。NHK「 国 民 生 活 時 間 変 化 し て い る こ と を 知 る 。 調 査 」 を 資 料 と し て 用
○労働時間の実態を労働基準法 と比較 意 す る 。 し 、 問 題 点 を 考 え る 。
4 家庭経済 ○ 求 人 票 の 賃 金 欄 よ り 、 賃 金 の 構 成 と ・ ワ ー ク シ ー ト を 用 い て
時 ・私 た ち の 暮 ら し 手 取 り額 に っ い て 理 解 す る 。 実 際 に 計 算 さ せ る 。 間 と経済活動
目 基 本 給 一 控 除 額(税 金+社 会 保 険)=手 取 り 額
()円 一(()円+()円)=()円
○ 税 金 の 種 類 と そ の 使 い 道 に つ い て 知 ・東 京 都 主 税 局 「都 税 の
る 。 行 方 」 を 準 備 す る 。
5 ○ 求 人 票 の 福 利 厚 生 欄 よ り 、 社 会 保 険 ・社 会 保 障 の 現 状 を 欧 米
時 に つ い て 学 習 す る 。 と 比 較 し て 考 え さ せ る 。
問 目
・医 療 保 険 健 康 保 険 、 共 済 組 合 国民健康保 険等
・年 金 保 険 厚 生 年 金 、共 済 組 合 国民年金
・そ の 他 雇 用 保 険 等 ・VTR「 ハ ロ ー タ ッ ク
○家計 と国民経済、世界経済 の関係 を ス 」(24分)を 視 聴 さ
理 解 す る 。 せ る 。
6 ・家 庭 経 済 の し く ○ 自 分 の お こづ か い か ら支 出 項 目 に つ ・ ポ ケ ベ ル と こ づ か い に
時 み と経済設計 い て 考 え る 。 関す る調 査結果 を用 い 問
目 る 。
○ 高 校 卒 業 後 、 一 人 暮 ら しを す る に は ・ グ ル ー プ 学 習 と し 、 結 ど の く ら い経 費 が か か るか 計 算 す る。 果 を 発 表 さ せ る 。
○ 計 算 結 果 を も と に 、 自 由 に使 え る お 金 が ど の く ら い あ る か 知 る 。
7 。生 活 設 計 ○長期計 画に基 づいた経済設計 の重 要 ・ ラ イ フ サ イ ク ル が 多 様
時 性 を 理 解 す る 。 化 して い る こ と に 留 意
問
目 ○ ラ イ フ サ イ ク ル が 変 化 し て い る こ と す る 。 を 知 る 。
○ 高 校 卒 業 後 の 各 自 の ラ イ フ コ ー ス に つ い て 考 え る 。
一13一
3保 育
(1)研 究 の ね ら い
近 年 、 家 庭 を 取 り巻 く社 会 の 様 々 な 変 化 に 伴 い 、 保 育 の 在 り方 も変 化 し て き た 。 有 職 女 性 の 増 加 に 伴 い 、 長 時 間 保 育 や 時 間 外 保 育 の 必 要 性 が 増 す と と も に 、 家 庭 に お け る 夫 婦 相 互 の 協 力 が 必 要 不 可 欠 な 状 況 に な っ て き た 。 ま た 、 大 都 市 を 中 心 に 、 核 家 族 化 や 少 子 化 が 進 ん だ こ と に よ り 、 生 徒 た ち が 乳 幼 児 に接 す る機 会 は 非 常 に 少 な く な っ て い る 。 若 い 母 親 が 育 児 ノ イ ロ ー ゼ に な っ た り、 育 児 に 関 す る マ ン ガ や 雑 誌 が 次 々 に 発 刊 さ れ て い る の も 、 こ う した 社 会 の 状 況 を 反 映 して い る と考 え られ る 。
男 女 共 学 で 保 育 を 学 習 す る に 当 た り 、 従 来 の 母 性 教 育 中 心 の 保 育 を踏 襲 す る の で は な く、
自分 の 将 来 を 考 え た と き に 、 ど の よ う な 家 族 ・家 庭 を 創 造 し た い の か 、 男 女 生 徒 が 考 え る 機 会 に さ せ た い と考 え た 。 ま た 、 青 年 期 の 健 康 や 生 き 方 が 、 将 来 に 大 き な 影 響 を 与 え る こ と を 自 覚 して 欲 し い と考 え た 。 さ ら に 、 新 し い 家 庭 像 、 あ る い は 父 親 像 ・母 親 像 を 描 き 、 社 会 と の 関 わ り の 中 で 、 男 女 が 協 力 して 自分 が 理 想 と す る 家 庭 を 築 く努 力 を し な け れ ば な
ら な い こ と を 理 解 さ せ た い と考 え た 。
保 育 領 域 は 、 食 物 や 被 服 領 域 に 比 べ て 実 習 が 少 な く 、 生 徒 の 現 在 の 生 活 と直 接 的 な 関 わ り が 少 な い た め 、 生 徒 の 興 味 や 関 心 を 引 き 出 す こ と が 難 し い領 域 で あ る 。 特 に 、 「生 命 の 誕 生 と母 性 保 護 」 「乳 幼 児 の 発 達 と 保 育 」 に 関 して は 、 生 徒 た ち に 自 分 自 身 の 問 題 と し て 考 え さ せ る に は 教 師 の 工 夫 や 新 しい 教 材 を 開 発 す る こ と が 必 要 で あ る 。 そ こ で 、 保 育 領 域 に っ い て 次 の よ う に 指 導 計 画 を 立 て 、 生 徒 が 自 ら考 え 活 動 で き る 場 面 を 多 く設 定 し た 授 業 展 開 に つ い て 研 究 す る こ と に した 。
(2)指 導 計 画(16時 間 〜20時 間)
時数 指 導 項 目 学 習 活 動 備 考
6 人間 の生 き方 ・青 年 期 の 性 。高 校 生 の 性 に 対 す る意 識 調 査 VTR
S と性 と 健 康 → 性 に 関 す る ア ン ケ ー ト調 査 を 行 「ナ ン パJ
8 い 、 保 育 学 習 の 導 入 で 使 う 。 「TVの ワ イ
・新 聞 や 雑 誌 、 テ レ ビ な ど で 、 話 題 ド シ ョ ー よ り と な っ て い る 「性 の 商 品 化 」 に つ 録 画 した もの 」
い て 考 え さ せ る 。 資 料
→ 事 例 を 基 に グ ル ー プ ご と に 話 し 「テ ィ ー ン の
合 い 発 表 さ せ る 。 あ な た へ 」
・ ビ デ オ な ど を も と に、 人 工 妊 娠 中 VTR
絶 の 実 態 や 母 体 へ の 影 響 ・危 険 性 「中 絶 」 に つ い て 考 え さ せ る 。 「性 交 ・避 妊 」
・性 病 、 エ イ ズ 、 喫 煙 ・飲 食 の 妊 婦 資 料
へ の 影 響 、 ダ イ エ ッ ト等 の 問 題 を 「さ ら ば 悲 し 取 り上 げ 、 将 来 親 と な る 高 校 生 の み の 性 」 身 体 の 健 康 の 重 要 性 に つ い て 学 習
さ せ る 。
4 生命 の誕 生 と ・妊 娠 と健 康 ・VTRや 模 型 を 通 し て、 視 覚 的 に VTR
母性保護 管理 胎 児 の 成 長 の 様 子 を 理 解 さ せ る 。 「生 命 誕 生 」
・妊 娠 模 擬 体 験 装 置(ザ ・エ ンパ シ ー ・ 「野 沢 直 子 の ベ リー)を 用 い て 妊 婦 の 身 体 の 変 ニ ユ ー ヨ ー
化 に つ い て 体 験 的 に 理 解 さ せ る 。 ク出 産 事 情 」 (録 画)
・分 娩 と 出 産 ・妊 娠 中 か ら父 親 の 育 児 参 加 が 必 要 「お 父 さ ん へ で あ る こ と を 理 解 さ せ る 。 赤 ち ゃ ん か ら
の メ ッ セ ー ジ 」
4 乳幼児 の発達 ・心 身 の 発 達 ・乳 幼 児 の 食 事、 衣 服 、 お も ち ゃ 、 ・記 録 用 紙
S と保育 生 活 用 品 な ど に っ い て 調 べ させ る。
6
→ 市 販 の ベ ビ ー フ ー ド ・調 製 粉 乳 の 試 食 及 び 乳 幼 児 食 の 作 成 。
→ 紙 お む っ の 分 解 。 紙 お む っ の 吸 水 量 調 べ 。
→ 児 童 文 化 財 の 作 成 。
・生 活 習 慣 の ・保 育 園 見 学 を 通 して 、 乳 幼 児 の 発 保育 園見学 形成 達 段 階 に 応 じた 生 活 習 慣(言 葉 ・ ・ ワ ー ク シ ー ト
遊 び ・食 事 な ど)を 観 察 し、 レ ポ ー トに ま と め さ せ る 。
2 こ れ か ら の 保 ・男 女 共 同 の ・家 族 ・地 域 社 会 と子 ど も と の 関 わ
育 保 育 … 今 後 り を 考 え さ せ る 。
の 話 題 → 自 分 が 親 に な る こ と を 想 定 し 、
「親 の 条 件 」 や 「子 ど も を も っ 意 義 」 に つ い て 話 し合 わ せ る 。
→ 産 前 ・産 後 休 暇 制 度 や 、 男 女 ど ち ら で も利 用 で き る 育 児 時 短 や 育 児 休 業 の 普 及 の 状 態 な ど に っ い て 調 べ さ せ る 。
一15一