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HP Velocityテクニカルホワイトペーパー

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本書の取り扱いについて 本書は、日本ヒューレット・パッカード株式会社が販売する製品を検討されているお客様が実際のご 利用方法に合わせた設定を行う際に役立つ手順の一例を示すものです。いかなる場合においても本 書の通りになる事を保証するものではありません。 本書の内容は、将来予告なしに変更されることがあります。HP製品およびサービスに対する保証につ いては、該当製品およびサービス保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容も、新たな 保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりますが、本書中の 技術的あるいは校正上の誤り、省略に対して責任を負いかねますのでご了承ください。 この文書の著作権は日本ヒューレット・パッカード株式会社に帰属します。日本ヒューレット・パッカー ドの許可なく一部または全体の複製・転載・編集等を行うことや、許可されていない第三者への開示 等の行為全てを禁止します。 本文中使用される企業名、製品名、商標などはそれを保持する企業・団体に帰属します。 ©Copyright 2014 Hewlett-Packard Development Company, L.P.

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目次

1.

HP Velocity 概要 ... 4

2.

HP Velocity の機能 ... 5

3.

HP Velocity のコンポーネント ... 6

4.

HP Velocity の構成例 ... 7

5.

シンクライアント環境におけるネットワークの影響 ... 9

6.

パケット損失の保護(LiveQ) ... 10

7.

WiFi 環境の最適化(LiveWiFi) ... 12

8.

TCP スループット向上(LiveTCP) ... 13

9.

HP Velocity 管理アプリケーション ... 15

10.

HP Velocity 対応シンクライアントとインストールキット ... 34

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1. HP Velocity 概要

HP Velocityは、リアルタイムネットワークアプリケーションのQuality of Experience (QoE) を向上する Quality of Service (QoS) システムです。

データネットワークを通じたリアルタイムアプリケーションへのストリーミングには、しばしばパケット 損失と伝送レイテンシー(遅延)が伴うため、動作が円滑さを欠き、対話性が損なわれ、アプリケー ションのスループットが全体的に低下するという結果を招きます。 そして、アプリケーションユーザ ーにとって満足の行くエクスペリエンス(操作感)が得られないという結果を招きます。 既存のシステムとの統合が容易なHP Velocityでは、パケット損失、レイテンシー、ジッター(ゆら ぎ)といった今日のネットワークに付随する根本的な問題に対処して、ストリーミングアプリケーショ ンのQoEを向上することができます。 自動検出、セッション確立、およびセッション管理は、HP Velocity対応エンドポイントによって行わ れます。 HP Velocityでは、エンドツーエンドのネットワーク状態を継続的に監視して最適なデータ 配信メカニズムを選択します。 パケット損失が自動的に削減され、レイテンシーが最小化されるこ とにより、アプリケーションのQoEとスループットが改善されます。 注記: HP Velocityでは、HPシンクライアントとHP Velocity対応の仮想デスクトップまたはターミナ ルサービスサーバー間のストリームだけを高速化します。

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2. HP Velocity の機能

HP Velocity は次の特徴を持ち、各機能を提供します。 適応型ネットワーク分析 HP Velocityでは、エンドツーエンドのネットワーク状態を個々のデータストリームについて継続的に 監視し、適応型最適化とデータストリームの高速化を実現します。 パケット損失保護 HP Velocityは、アプリケーションのQoEを向上するためのキーとなるパケット損失保護を提供しま す。 パケット損失はたとえわずかな量であっても、アプリケーションのスループットを低下させ、スト リーミングアプリケーションが重くなったり動作を停止したりする原因になり、インタラクティブアプリ ケーションの遅延を招きます。 輻輳検出 HP Velocityは、ネットワーク輻輳を自動的に検出して、冗長性の量を調整し、データネットワーク上 のQoEを最大化します。 WiFi高速化 HP Velocityは、ワイヤレスネットワークのレイテンシと伝送時間を自動的に短縮してプロトコルの オーバーヘッドを最小化し、WiFiアプリケーションのQoEを向上させます。 高いレイテンシーのあるネットワークにおけるTCPスループット向上 LAN、WAN、WiFi に最適なデータ転送アルゴリズムを自動的に判断し動的に適応することによっ て、TCP通信のスループットを改善することができます。 シームレスな統合 HP Velocityは、すべてのアプリケーションとユーザーにQoEの向上をもたらす透過的な「プラグアン ドプレイ」ソリューションです。 利用できる上位アプリケーションを選びません。 軽いシステム HP Velocityは、システムリソースの消費を最小限に抑えながらQoEを向上することが可能な軽量 設計です。

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3. HP Velocity のコンポーネント

HP Velocityは下図の3つの主要コンポーネントにて構成されます。

コンポーネント 説明

Network Profiler Network Profilerは、HP Velocity対応のエンドポイント間

のネットワークリンクをプロファイルします。これは、ネット ワーク接続 (有線または無線) のタイプを識別し、主要な ネットワークメトリックス (パケット損失、レイテンシ、帯域 幅の制約) を測定します。Network Profiler は、QoSコント ローラーを最新のネットワーク状態で継続的に更新しま す。

QoS Controller QoS Controller は、Network Profilerが提供するネットワ

ークの現在の状態および傾向データを使用して、オプテ ィマイザーを使用開始し、データを 調整します。 Optimizers HP Velocityは、QoE に役立つ3種類のオプティマイザー をサポートします。 1. LiveQは、パケット損失などのエンドツーエンドの 問題に対処します。HP Velocityは、冗長性を追加 する程度を自動的に変化させることによって、ネ ットワーク損失からアプリケーションストリームを 保護します。 2. LiveWiFiは、WiFi 通信特有のオーバーヘッド (衝 突回避のためのバックオフ時間やACKによる確認 応答など) を改善し、有効なWiFi帯域を最大約

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3. Link TCPは、ネットワークフローのTCP通信のスル ープットを最適化し、TCPRDP,RGS,ICAといったTCP 通信をおこなう画面転送プロトコルのスループット を向上します。 HP Velocityは、遠距離通信など高いレイテンシー が発生する環境化において、TCPフロー制御メカ ニズムを最適化することによストリーミングやリモ ートデスクトップアプリケーションのスループットを 向上させます。

4. HP Velocity の構成例

HP Velocityは、HPシンクライアントにプリインストールされています。 HP Velocityをサーバー側の どこにインストールするは次の中から選んでください。 直接接続 HPシンクライアントを仮想デスクトップに直接接続できる仮想化アーキテクチャーの場合は、HP Velocityサーバーを仮想デスクトップにインストールする必要があります。 これらの導入環境で は、接続ブローカーをプロキシとして使用しません。

(8)

プロキシ接続

接続ブローカー (VMware View Managerなど) で提供されるプロキシサービスをHPシンクライアント から仮想デスクトップへのアクセスに使用しなければならない仮想化アーキテクチャーの場合は、 接続ブローカー上にHP Velocityをインストールする必要があります。(直接接続とプロキシ接続の 両方がサポートされている場合は混在が可能です。) ターミナル接続 ターミナルサービスでは、Windows Serverなどのターミナルサービスサーバーに複数のHPシンクラ イアントを接続します。ターミナルサービスサーバー上にHP Velocityをインストールする必要があり ます。

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5. シンクライアント環境におけるネットワークの影響

ネットワークの通信は階層化され、階層間で接続性を保障するものとしないものがあります。 ネットワーク階層 名前 例 接続の保障 5-7 アプリケーション 4 トランスポート層 TCP/UDP TCPのみあり 3 ネットワーク層 IP なし 2 データリンク層 Ethernet なし 1 物理層 CAT5 なし TCP通信の場合は接属性を保障し、パケット損失が発生した場合にはデータの再送要求を行いま す。 但し次のような影響が発生する可能性があります。  画面転送のフレームレートが低下する  ファイル送信のスピードが低下する  大幅なタイムラグが生じて操作感に影響を与える  リモートの画面が応答しない TCP通信の代表的なアプリケーション : MS RDP v7/v7.1, RemoteFX, HDX(ICA), HP RGS UDP通信の場合は接属性を保障しません。UDPを使うアプリケーションは、パケットが損失を容認 して動作できるように構成されています。 但し次のような影響が発生する可能性があります。  画面転送のフレームレートが低下する  画面の乱れ  音声途切れの発生  ビットレートやフレームレートの低下 UDP通信の代表的なアプリケーション : MS RDP v8, PCoIP, ビデオカンファレンス ネットワークにおけるパケット損失は、ユーザエクスペリエンスに大きな影響を与えます。例えば TCPにおいて100ms 遅延のネットワークで1%のパケット損失が発生した場合に、ネットワークの最 大スループットは1Mbpsに制限されてしまいます。

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6. パケット損失の保護(LiveQ)

HP Velocityのパケット損失保護(LiveQ)は、オリジナルパケットを分割して冗長データを付加する事 によりパケット損失が発生した場合でも、オリジナルデータを復元できる機能です。これはストレー ジにおけるRAID5 と同様の技術をネットワーク上で実現しています。 上図のように分割したデータのうち、1つのパケット損失はHP Velocity により復元されますが、2つ 以上のパケットが失われた場合はオリジナルデータの復元ができません。 TCPの場合は再送要 求が行われ、UDPの場合は廃棄されます。 データの分割と復元に関わる時間は1ms以下で、Zero Latency を実現しています。 エンコーディングモード (データ分割) エンコーディングモードは次の 5つのモードが準備されています。 モードの種類 : 1 + 0 , 4 + 1 , 3 + 1 , 2 + 1 , 1 + 1 4 + 1 はオリジナルパケットを 4分割し、1セグメントの付加情報を追加する意味になります。エンコ ーディングモードは、管理者が指定した目標損失率とネットワーク帯域の状況に従いHP Velocity が自動的に最適なものを選択して動作します。

目標損失率(Target Loss Rate : TRL)

各種ストリーミングアプリケーションなどは少量のパケット損失を容認できるように設計されていま す。 HP Velocity の TRLパラメータは、どれぐらい積極的に保護するかという観点で構成できま す。 TRLの既定値および推奨値は 0.04% で VDIアプリケーションに適しています。 TRLは高いほど、より大きなネットワーク損失から保護が可能となりますが、必要な帯域幅も増え ます。 つまり、ネットワーク帯域に制限がある場合に、TRLを高く指定しても達成できない事になり ます。 また、パケット損失が多すぎる場合にも目標値を達成できない事があります。

(11)

バースト損失保護(Burst Loss Protection : BLP) パケット損失は、全てがランダムに発生するのではなくまとまった単位で発生するケースがありま す。(いわゆるバースト損失) 上図の例の場合、データ転送 1でバースト損失が発生した場合には BおよびC 内の分割パケット が複数失われる事になり、パケット損失保護機能でのオリジナルパケットの復元が出来なくなりま す。 一方、データを一旦バッファリングしてパケット順序を入れ替える事により(データ転送2 の方 式)バースト損失が発生してもA~Dの全てのパケットが復元可能となります。 既定では、BLPが 必要かどうかをHP Velocityが判断し、必要な場合には自動的に有効化されます。 ※ BLPを使用すると、遅延の影響を受けやすいアプリケーションのパフォーマンスが低下する事が あります。 パケット損失保護機能は、慢性的な帯域不足によるユーザエクスペリエンスの低下を修正できる ものではないことに注意をしてください。 逆に冗長データを付加する事により利用する帯域は増 加します。 帯域不足が原因の場合はネットワークの見直しを検討してください。後述のネットワー クモニタ機能を使ってネットワーク環境の確認をする事が可能です。

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7. WiFi 環境の最適化(LiveWiFi)

WiFiネットワークは有線ネットワークと異なり、次のようなキャパシティ上の制限が発生する可能性 があります。  距離の制限(電波強度に影響する)  様々なノイズによる悪影響(他のWiFi 、電子レンジなど)  古い機器の存在 (802.11n の WiFi 網 内に802.11b が存在するケースなど)

 WiFi のデータ通信はHalf Duplex (半二重)で行われる

 通信チャネルが他ユーザーで使用中の場合は、チャネルが空くまでの待機が発生する

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上図のTCP通信の例では、WiFi パケットのうち 4分の3 は オーバーヘッドであることが解ります。 HP Velocity はWiFi 通信特有のオーバーヘッド (衝突回避のためのバックオフ時間やACKによる確 認応答など) を改善し、有効なWiFi帯域を最大約15%も増やす事が可能です。その結果、遅延や ジッター(ゆらぎ)が少なくなり、高速なスループットによりユーザエクスペリエンスを向上させます。

8. TCP スループット向上(LiveTCP)

実環境のIP ネットワークでは、利用するアプリケーションフローに影響するレイテンシーとパケットロ スが発生することがあります。これらの問題の主な要因は、ネットワークにおける輻輳の問題です。 TCP 通信の場合は接属性を保障し、パケット損失が発生した場合にはデータの再送要求を行いま す。また、TCP には過度な輻輳を回避するためのアルゴリズムがあります。 ネットワークにおけるレイテンシーとパケット損失は、ユーザエクスペリエンスに大きな影響を与えま す。 特にビデオストリーミング、チャット、画面転送、ファイル転送といったデータ通信においてTCP 通信を 使用するアプリケーションは影響をうけます。 TCP 輻輳回避メカニズム TCP はパケット損失を検出するまで、可能な限りより高スループットで送信するような仕様になってい ます。一度、パケット損失を検出するとパケット配信を停止したり、再送することによってデータ送信を 保障しますが、結果としてスループットは低下します。その後、パケット損失がなくなると再びデータ送 信のスピードを向上させます。この動作は、TCP の標準的な動作によります。 TCP アルゴリズム TCP は、LAN,WAN,WiFI など異なるネットワークの種類に対して、複数の TCP アルゴリズムを OS として 実装しています。しかしながら、ネイティブTCP では 1 種類の TCP アルゴリズムだけ適用され、利用し ているネットワーク・パケットの損失(輻輳を含む)に応じて最適なTCP フロー制御の仕組みをダイナミ ックに切り替える事はできないようになっています。 ネットワークの種類によって特性が異なります。 拠点内ネットワーク(LAN) : パケット損失が低く、高スループットな帯域

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TCP チューニング TCP フローを制御する機能は多くの OS に実装されているが、そのアルゴリズムは 1 種類だけの場合 がほとんどである。その為に、利用できる帯域、パケットの損失(輻輳を含む)に応じて最適なTCP フ ロー制御の仕組みをダイナミックに切り替える事はできません。たとえば、LAN 通信に最適化された 状況下において、WAN 通信を確立した場合には効率的なデータ転送がおこなえません。 LiveTCP は、LAN、WAN、WiFi に最適な TCP フロー制御のアルゴリズムを自動的に判断し動的に適応 することでTCP スループットの高速化を実現します。 LiveTCP 輻輳制御 LiveTCP は、輻輳制御をおこなうアルゴリズムによって、自動的に TCP フロー(LAN,WAN,WiFI)とネット ワークの状態を把握し、それぞれのTCP フローを最適化します。 LiveTCP は、OS に実装されているネイティブな TCP フロー制御を改善することによって、シンクライア ントとサーバー間のTCP スループットを向上させます。 高いレイテンシーの影響をうける画面転送プロトコルほど影響をうけ、RDP では約 10 倍、RGS では 2 倍から3 倍、ICA では 2 倍程度のスループット向上が実現できます。 また、管理されていない空港・ホテル・コーヒーショップなど公共ネットワークでは、管理された企業ネ ットワークと比較して輻輳が発生する度合いが高く、より効果を得ることができます。 下の図では、LiveTCP がそれぞれの TCP フローに対して適切な輻輳制御アルゴリズムを適用するプ ロセスを表しています。

(15)

9. HP Velocity 管理アプリケーション

HP Velocity管理アプリケーションは、HP Velocityを構成および監視するための管理者用Windows システムトレイアプリケーションです。 管理アプリケーションはサーバ側で利用できます。 管理アプリケーションはシステムトレイに常駐していますので、Velocityアプリケーションのアイコン を右クリックする事で呼び出すことができます。 管理アプリケーションは 4つのタブから切り替えて利用します。  Network Statics  Network Monitor  Flow Information  Configuration 管理アプリケーションのタブ [Network Statistics] このタブには、生統計情報カウンターが表示されます。 これらのカウンターは、HP Velocity高速化 ストリームに関する累積統計情報を提供します。統計情報には、標準表示と詳細表示がありま す。 それぞれの表示には、HP Velocityの起動後の合計データを示す列と、直近の5秒間、1分間、 および5分間のデータを示す列があります。

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標準表示で得られる情報

統計情報名 説明

Loss

-Without Velocity HP Velocityが測定したVelocity機能な無効なときの実際の受信パケット損失率。

Loss

-With Velocity HP Velocityが測定したVelocity機能な有効なときの補正後の受信パケット損失率。

Encoded Data

Sent HP VelocityからリモートHP Velocity対応エンドポイントへ送信されたエンコードデータのバイト数。各時間間隔のデータについては

Kbps単位、累積合計データについてはMB/KB単位となります。 Encoded Data

Received HP VelocityがリモートHP Velocity対応エンドポイントから受信したセグメントデータのバイト数。各時間間隔のデータについては

Kbps単位、累積合計データについてはMB/KB単位となります。 Total Active

Sessions HP Velocityがエンドポイントとして検出した現在アクティブな一意データストリームの数。

Accelerated Streams HP Velocityがエンドポイントとして検出した現在アクティブな高速 化された一意データストリームの数。

Total Active Flows HP Velocityが検出した一意なデータフローの数。

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詳細表示で得られる情報 ( Advanced Statistics を選択した場合)

統計情報名 説明

Packets Encoded HP VelocityがセグメントにエンコードしたIPパケットの数。

Segments Sent HP VelocityがリモートHP Velocity対応エンドポイントへ送信したエ

ンコードセグメントの数。

Segments Received HP VelocityがリモートHP Velocity対応エンドポイントから受信した

エンコードセグメントの数。

Segments Lost HP Velocityエンコードセグメントのうち、ネットワーク上でパケット

損失が生じたためHP Velocityに受信されなかったセグメントの数。

Packets Decoded HP Velocityが受信したエンコードセグメントから再構築することが

できたIPパケットの数。

Packets Lost ネットワーク内で生じた損失が大きすぎるためHP Velocityが受信

したエンコードセグメントから再構築できなかったIPパケットの数。

Full Packets Lost HP Velocityが再構築できなかったIPパケットのうち、エンコードパ

ケットのエンコードセグメントが一切受信されなかったことにより再 構築できなかったIPパケットの数。 注記: このカウンターは、 Packets Lost カウンターとともにバースト損失の発生を示します。

High Loss Events ネットワーク内のパケット損失が大きすぎるためリモートHP

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Packet Flows

Monitored HP Velocityが検出した一意なデータフローの数。

Accelerated Packet

Flows Unfulfilled リソースの制約のためにHP Velocityで高速化することのできなかったフローの数。

Accelerated Packet

Flows Monitored HP Velocityによって保護された一意なデータフローの数。

Monitored Packets

Sent HP Velocityが送信したIPパケットのうち、リソースの制約のために監視対象にのみなっている (高速化もエンコードもされない) IPパ

ケットの数。 Monitored Packets

Received HP Velocityが受信したIPパケットのうち、ピアHP Velocity対応デバイス上のリソースの制約のために監視対象にのみなっているIPパ

ケットの数。 Packets Encoded

(Throughput) アプリケーションから受信したIPパケットデータのうち、HP VelocityセグメントにエンコードされたIPパケットデータか、またはHP

Velocityの監視対象になったIPパケットデータのバイト数。各時間 間隔のデータについてはKbps単位、累積合計データについては KB/MB単位となります。

Packets

Decoded(Throughput) ネットワークから受信したIPパケットデータのうち、HP Velocityが再構築に成功したIPパケットデータか、またはHP Velocityの監視対

象になったIPパケットデータのバイト数。各時間間隔のデータにつ いてはKbps単位、累積合計データについてはKB/MB単位となりま す。 Non-accelerated Throughput (Tx) 高速化されずに伝送されたすべてのIPパケットデータのバイト数。各時間間隔のデータについてはKbps単位、累積合計データにつ いてはKB/MB単位となります。 Non-accelerated Throughput (Rx) 高速化されずに受信されたすべてのIPパケットデータのバイト数。各時間間隔のデータについてはKbps単位、累積合計データにつ いてはKB/MB単位となります。 ロギング ([Logging]) を有効にすると、統計情報を5分間隔 (デフォルト) でロギングできます。最大で1 週間分のHP Velocity統計情報をユーザーの一時ファイルフォルダーに保存することが可能です。

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[Network Monitor]

このタブには[Throughput] (スループット)、[With Velocity] (補正損失)、[Without Velocity] (ネットワー ク損失) の 3 つのグラフが表示されます。 グラフの横軸 (底辺) は、秒単位の時間間隔を表します。 グラフ名 色 説明 Rx Throughput 青 折れ線グラフ 直近の時間間隔内の受信スループット。 右側の縦 軸は、Kbps単位のスループットを表します。 With Velocity 緑 棒グラフ HP Velocityが高速化ストリームを提供しているアプ リケーションから見た補正パケット損失。 左側の縦 軸は、損失 (パーセンテージ) を表します。 Without Velocity 赤 棒グラフ ネットワーク内のパケット損失。 左側の縦軸は、損 失 (パーセンテージ) を表します。 さらに、以下の値がグラフの左横に表示されます。 値 説明 Network Loss Peak グラフの期間中における最大のパケット損失。

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上図 左側の例では、Without Velocity (赤の棒グラフ)と With Velocity(緑の棒グラフ)が同じ損失率 のトレンドを示しています。 これはHP Velocity のパケット損失保護を OFF にした状態でキャプチャし たものです。 右側はパケット損失保護をON にした状態でキャプチャした例です。With Velocity が示 す修正後のパケット損失率が非常に低くなっている事が確認できます。 [Flow Information] 一意なHP Velocity高速化ストリームのそれぞれに関する詳細情報が表示されます。 Protected Endpoints 統計情報名 説明

Remote Host 高速化ストリームリモートホストのIPアドレス。

Product 高速化ストリームリモートホストの製品名。

CPU Usage 直近のCPU使用率(%)。

Memory Usage 直近のメモリ使用率(%)。

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Protected Flows

統計情報名 説明

Remote IP 高速化ストリームの宛先IPアドレス。

Remote Port 高速化ストリームの宛先TCPまたはUDPポート番号。 ポート番号の

プロトコルが認識可能なプロトコルの場合は、プロトコル名も表示 されます。

Local IP 高速化ストリームのローカルIPアドレス。

Local Port 高速化ストリームのローカルTCPまたはUDPポート番号。 ポート番

号のプロトコルが認識可能なプロトコルの場合は、プロトコル名も 表示されます。 Protection Mode 高速化ストリームがアクティブになっているか (保護が有効になっ ているか)、それとも単に監視対象になっているだけかを示しま す。 このフィールドの値は、保護されているストリームについては [Active]、監視対象にのみなっているストリームについては [Monitored] となります。 Protocol 高速化ストリームに使用されているプロトコル (TCPやUDPなど)。 LiveTCP HP Velocityのレイテンシーに対する最適化機能の状態を示しま す。有効な値は以下のとおりです。 • [Protecting] - このHP Velocityを通じたストリームに対して本機能 を有効にします。 • [Inspecting] – このフローの状態をモニタリングしています。モニ タリング終了後、他の値に遷移します。 • [Off] – 本機能が無効になっています。 • [N/A] – 特別なフローを検出したため機能が適用されていませ ん。 LiveQ HP Velocityパケット損失保護機能の状態を示します。 • [Protecting] - このHP Velocityを通じたストリームに対して本機能 を有効にします。 • [Inspecting] – このフローの状態をモニタリングしています。モニ タリング終了後、他の値に遷移します。 • [Off] – 本機能が無効になっています。 • [N/A] – 特別なフローを検出したため機能が適用されていませ ん。

(22)

ローカルまたはリモートマシンのシステム情報

右上にある[Local]または[Remote]ボタンをクリックするとシステム情報を確認することができます。 Local System Information(サーバーのシステム情報)

(23)

Remote System Information(シンクライアントのシステム情報)

[Protected Endpoints]または[Protected Flow]で検出しているシンクライアントをダブルクリックする と[RX Throughput] (受信スループット)、[With Velocity] (補正損失)、[Without Velocity] (ネットワーク損 失)および[Lantency](レイテンシー)を閲覧できます。

(24)

シンクライアント側の高速化された受信されたIP パケットデータとレイテンシー

[Plot Latency]にチェックを入れると[Lantency](レイテンシー)の値をグラフ化(青色の折れ線グラフ) することができます。

(25)

[Configuration]

HP Velocity は、ほとんどの場合に適切となるデフォルト設定でインストールされますが Configuration から次の設定が可能です。トップページ[HP Velocity]ではバージョンを確認することができます。

HP Velocity

(26)

構成オプション 説明

Operation Mode HP Velocityの高速化を有効化または無効化します。 有効な値は以下のとおりです。

• [Protect] - このHP Velocityを通じたストリームに対してHP Velocityの 高速化を有効にします。

• [Monitor] – このHP Velocityを通じたストリームに対してHP Velocity の高速化を無効にしますが、パケット損失などを状態を監視します。 • [Off] - このHP Velocityを通じたストリームに対してHP Velocityの高速 化を無効にします。

デフォルトは[Active]です。 LiveQ - Packet

Loss Protection

LiveQ-Packet Loss Protection(パケットロスの保護)を有効または無効 にします。 自動的にオリジナルパケットを分割して冗長データを付加する事によ りパケット損失が発生した場合でも、オリジナルデータを復元すること によって、パケット損失からアプリケーションを保護します。 LiveTCP- Latency Mitigation LiveTCP-Latency Mitigration(遅延に対するTCPスループット向上)を有 効化または無効化します。 RDP、RGS,ICAの画面転送プロトコルのTCPスループットを向上します。 LiveTCP - Flow Control Optimizer

LiveTCP –Flow Control Optimizerを有効化または無効化します。 本機能は、TCPのフロー制御メカニズムの動作をWiFi環境により適し た動作に変更して、マルチメディアストリーミングやリモートデスクトッ プアクセスなどのアプリケーションのスループットを向上させます。 このチェックボックスをオンにすると機能が有効になり、オフにするとT 無効になります。 デフォルトでは、オフ (無効) になっています。 LiveWiFi -

Prioritization LiveWiFiは、どちらの方向のHP Velocity高速化データストリームについても、レイテンシとジッターを削減し、スループットを向上させます。

このチェックボックスをオンにするとWiFi Optimizerが有効になり、オフ にするとWiFi Optimizerが無効になります。

デフォルトでは、オン (有効) になっています。 IP Option Beacon

[UDP Flows] UDPフローのためのIPオプションビーコン(0x880477FB)を有効または無効にします。

TCP Option Beacon [TCP Flows]

TCPフローのためのTCPオプションビーコン(0x01000000 & 0x00000000)を有効または無効にします。

Network MTU ネットワーク内で処理可能な最大伝送単位 (MTU)、つまりパケットの

最大サイズをバイト単位で指定します。

(27)

HP Velocity / System Settings / Boot Settings

構成オプション 説明

Protected Flows HP Velocityによって保護されたデータフローの最大数。 HP Velocityは16から1024フローまでをサポートします。 Local System Information Collection ローカルのシステム情報および統計情報をリモートマシンに送信しま す。 Remote System Information Collection リモートのシステム情報および統計情報をローカルマシンが受信しま す。

(28)

HP Velocity / System Settings / Policty Filter / LiveQ

構成オプション 説明

[Target Loss

Rate(TLR)] すべてのアクティブなHP Velocity高速化ストリームに対するHP Velocityの達成目標となる損失率を指定します。

注記: 損失の多いネットワークや帯域幅に制限のある環境では、目標 損失率 (TLR) を高く設定しても達成できない可能性があります。 有効な値は、0.04%、0.1%、0.2%、および0.4%です。 デフォルトは 0.04%です。 [IP] 対象とするIPアドレスをサブネットマスクと組み合わせたCIDR形式で指 定します。 例) 192.168.1.0/24 145.76.53.3/32. [TCP Ports] 対象とするTCPポートをスペースで区切って指定します。 例) 80 1750 175

[UDP Ports] 対象とするUDPポートをスペースで区切って指定します。

(29)

HP Velocity / System Settings / Policty Filter / LiveTCP 構成オプション 説明 [RDP] RDP接続時にLiveTCP(レイテンシーに対する最適化)の有効にするか 否かをEnabledまたはDisabledで選択します。有効にしたときに対象ポ ートをリストで指定します。 [RGS] RGS接続時にLiveTCP(レイテンシーに対する最適化)の有効にするか 否かをEnabledまたはDisabledで選択します。有効にしたときに対象ポ ートをリストで指定します。 [ICA] ICA接続時にLiveTCP(レイテンシーに対する最適化)の有効にするか否 かをEnabledまたはDisabledで選択します。有効にしたときに対象ポー トをリストで指定します。

(30)

HP Velocity / LiveQ

構成オプション 説明

[Global Target

Loss Rate] すべてのアクティブなHP Velocity高速化ストリームに対するHP Velocityの達成目標となる損失率を指定します。

注記: 損失の多いネットワークや帯域幅に制限のある環境では、目標 損失率 (TLR) を高く設定しても達成できない可能性があります。 有効な値は、0.04%、0.1%、0.2%、および 0.4%です。 デフォルトは 0.04%です。

[Congestion

Avoidance] Congestion Avoidance(輻輳回避)機能は、ネットワークリンクを分析し帯域の制約を検知すると適応するようにHP Velocity が調整します。

本機能が有効で帯域の制約を検知すると、最高のネットワークパフォ

ーマンスを確保する

ために帯域と既存のTLR 設定を上書きします。

有効な値は、有効または無効です。 デフォルトは有効です。 [Bandwidth

Control] HP VelocityでHP Velocity高速化ストリームをエンコードするときに使用できる保護モードの範囲を指定します。

保護モードでは、高速化ストリームをネットワーク損失からどのように 保護するかを定義します。 保護モードが高いほど、より大きなネットワ ーク損失からの保護が可能になりますが、必要な帯域幅も増えます。 HP Velocityでは、ネットワーク損失を常に監視しており、ネットワーク 損失を指定された目標損失率 (TLR) まで削減するための保護モード を自動的に選択します。 この選択は動的なプロセスにより行われ、ど の時点においてもネットワーク内で測定されたリアルタイムの損失に

(31)

[Dynamic] - この設定は、帯域幅に制約がない場合に使用します。 こ の設定を選択すると、必要な帯域幅を最小限に抑えながらパフォーマ ンスが最大化されます。 [Low] - 帯域幅の制約が大きい環境では、このモードを使用すると、 HP Velocity保護に伴うオーバーヘッドの予測値を27%以下に削減す ることができます。 [Medium] - 帯域幅に多少の制約がある環境では、このモードを使用 すると、HP Velocity保護に伴うオーバーヘッドの予測値を40%以下に 削減することができます。 [High] - 帯域幅に制約がなく、ネットワーク損失が大きいことがわかっ ている場合は、この設定を使用してパフォーマンスを最大化すること ができます。 この設定は、[Dynamic]設定と異なり、HP Velocityをファ ーエンドで検出すると、最初にネットワーク内の損失を測定せずに即 時にアグレッシブエンコーディングを行います。 デフォルト値は[Dynamic]です。 [Burst Loss Protection] ネットワーク内の相関損失に対する保護のためのBLP (バースト損失保護) を有効化または無効化します。 注記: BLPを使用すると、レイテンシの影響を受けやすいアプリケーシ ョンのパフォーマンスが低下することがあります。 有効な値は以下のとおりです。 [Off] - 相関損失に対するバースト損失保護を無効化します。 [On] - 相関損失に対するバースト損失保護を有効化します。 [Auto] - BLPが必要かどうかをHP Velocityに判断させます。必要な場 合は、自動的に有効化されます。 デフォルトは[Auto]です。 [BLP Buffer] バースト損失または相関損失に対する保護のためにHP Velocityが使 用できるパケットバッファリングの量を表すミリ秒 (ms) 単位の値を選 択します。 10ms~100msの範囲内の10ms刻みの値が有効な値としてドロップ ダウンメニューに表示されます。 デフォルト値は20msです。

(32)

HP Velocity / LiveTCP 構成オプション 説明 Latency Threshold ミリ秒単位でレイテンシーのしきい値を設定します。待ち時間軽減が 一度このしきい値を超えると、機能が有効になります。 デフォルト設定は20msです。 Congestion Control 輻輳制御の程度を適用します。 • [Aggressive] –高遅延ネットワークの影響を処理します。デフォルト設 定は本設定です。 • [TCP Friendly] –標準のTCPのような輻輳制御アルゴリズムを使用し ます。

(33)

構成オプション 説明

[Transmit Loss Rate

(%)] ネットワーク損失シミュレーターを有効化し、ネットワーク上で伝送されるデータストリームに指定されたパーセンテージの損失を発 生させます。 注意: この機能は、デモを行うとき以外は使用しないでください。 通常の動作時には、常に0に設定しておいてください。 [Receive Loss Rate (%)] ネットワーク損失シミュレーターを有効化し、ネットワークから受信するデータストリームに指定されたパーセンテージの損失を発生 させます。 注意: この機能は、デモを行うとき以外は使用しないでください。 通常の動作時には、常に0に設定しておいてください。 HP Velocity / General 構成オプション 説明 [Reset Configuration To Factory Defaults] 現在の設定をリセットして、インストール直後のデフォルト値に戻すことができます。 [Export Current Configuration To Files] 現在の設定情報をファイルにエクスポートすることができます。

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10. HP Velocity 対応シンクライアントとインストールキット

HP Velocity のクライアントアプリケーションは、製品にプリインストールもしくはコンポーネントをダ Webサイトからダウンロードしてインストールする事ができます。

HP Velocity は以下のHPシンクライアントで利用する事ができます。 ・HP t410 All-in-One Smart Zero Client

・HP t410 Smart Zero Client ・HP t510シリーズ ・HP t610シリーズ ・HP t620シリーズ ・HP t820シリーズ ・HP t5565/t5565z ・HP t5570/t5570e ・HP t5740/t5740e/t5745 ・HP 6360t Mobile Thin Client ・HP mt40 Mobile Thin Client ・HP mt41 Mobile Thin Client 対応イメージバージョン

Smart Zero 、HP ThinPro、WES2009、WES7、全てのOSイメージでご利用いただけます。

HP Velocity のサーバキットは、HP Webサイトより入手可能です。 1. サポート & ドライバーのサイトへアクセスしてください。

http://www8.hp.com/jp/ja/drivers.html

2. ご利用中の製品名を入れて検索してください(サーバーコンポーネントはどの製品名で検索し ても違いはありません)。ここではt610を選択しています。

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3. 「ベースモデル」「ENERGY STAR」等の注釈がないモデルをクリックしてください。

4. ご利用のイメージを選択してください(サーバーコンポーネントはどのイメージを選択しても違いはありま せん)。ここではWES7を選択しています。

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5. ご利用可能なイメージやソフトウェアの一覧が表示されます。ダウンロードしてご利用ください。 ドライバーの言語として英語を選択すると全てのアドオンパッケージが表示されます。

HPシンクライアントに関する情報 http://www.hp.com/jp/thinclient

参照

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