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tcp-map コマンド~ type echo コマンド

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C H A P T E R

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tcp-map

tcp-map

一連の TCP 正規化アクションを定義するには、グローバルコンフィギュレーションモードで tcp-map コマンドを使用します。TCP 正規化機能により、異常なパケットを識別する基準を指定できます。こ れにより、異常なパケットが検出されると適応型セキュリティアプライアンスによってドロップされ ます。TCP マップを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

tcp-map map_name

no tcp-map map_name

構文の説明 デフォルト デフォルトの動作や値はありません。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 使用上のガイドライン この機能では、モジュラポリシーフレームワークを使用します。最初に tcp-map コマンドを使用し て、実行する TCP 正規化アクションを定義します。tcp-map コマンドを実行すると、TCP マップコン フィギュレーションモードが開始されます。このモードでは、TCP 正規化アクションを定義する 1 つ 以上のコマンドを入力できます。次に、class-map コマンドを使用して、TCP マップを適用するトラ フィックを定義します。policy-map コマンドを入力してポリシーを定義し、class コマンドを入力して クラスマップを参照します。クラスコンフィギュレーションモードで、set connection advanced-options コマンドを入力して TCP マップを参照します。最後に、service-policy コマンドを 使用して、インターフェイスにポリシーマップを適用します。モジュラポリシーフレームワークの仕

組みの詳細については、『Cisco ASA 5500 Series Configuration Guide using the CLI』を参照してくだ さい。 次のコマンドを TCP マップコンフィギュレーションモードで使用できます。 map_name TCP マップ名を指定します。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム グローバルコンフィギュレー ション — リリース 変更内容 7.0(1) このコマンドが追加されました。 check-retransmission 再転送データのチェックをイネーブルおよびディセーブルにします。 checksum-verification チェックサムの確認をイネーブルおよびディセーブルにします。 exceed-mss ピアにより設定された MSS を超過したパケットを許可またはドロップし

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

tcp-map

例 たとえば、既知の FTP データポートと Telnet ポート間の TCP ポートの範囲に送信されるトラフィッ

クすべての緊急フラグおよび緊急オフセットパケットを許可するには、次のコマンドを入力します。

hostname(config)# tcp-map tmap

hostname(config-tcp-map)# urgent-flag allow hostname(config-tcp-map)# class-map urg-class

hostname(config-cmap)# match port tcp range ftp-data telnet hostname(config-cmap)# policy-map pmap

hostname(config-pmap)# class urg-class

hostname(config-pmap-c)# set connection advanced-options tmap hostname(config-pmap-c)# service-policy pmap global

関連コマンド queue-limit TCP 接続のキューに入れることができる順序付けされていないパケットの 最大数を設定します。このコマンドは、ASA 5500 シリーズ適応型セキュ リティアプライアンスでのみ使用できます。PIX 500 シリーズの適応型セ キュリティアプライアンスでは、キューに入れられるパケットは 3 つまで で、この数は変更できません。 reserved-bits 適応型セキュリティアプライアンスに予約済みフラグポリシーを設定し ます。 syn-data データを持つ SYN パケットを許可またはドロップします。

tcp-options selective-ack、timestamp、window-scale の各 TCP オプションを許可また は消去します。 ttl-evasion-protection 適応型セキュリティアプライアンスにより提供された TTL 回避保護をイ ネーブルまたはディセーブルにします。 urgent-flag 適応型セキュリティアプライアンスを通して URG ポインタを許可または 消去します。 window-variation 予想外にウィンドウサイズが変更された接続をドロップします。 コマンド 説明 class(ポリシーマッ プ) トラフィック分類に使用するクラスマップを指定します。 clear configure tcp-map TCP マップのコンフィギュレーションをクリアします。 policy-map ポリシーを設定します。これは、1 つのトラフィッククラスと 1 つ以上の アクションのアソシエーションです。 show running-config tcp-map TCP マップコンフィギュレーションに関する情報を表示します。

tcp-options selective-ack、timestamp、window-scale の各 TCP オプションを許可また は消去します。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tcp-options

tcp-options

適応型セキュリティアプライアンスを通して TCP オプションを許可または消去するには、TCP マップ コンフィギュレーションモードで tcp-options コマンドを使用します。この指定を削除するには、この コマンドの no 形式を使用します。

tcp-options {selective-ack | timestamp | window-scale} {allow | clear}

no tcp-options {selective-ack | timestamp | window-scale} {allow | clear}

tcp-options range lower upper {allow | clear | drop}

no tcp-options range lower upper {allow | clear | drop}

構文の説明 デフォルト デフォルトの動作や値はありません。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 allow TCP ノーマライザを通して TCP オプションを許可します。 clear TCP ノーマライザを通して TCP オプションを消去し、パケットを許可し ます。 drop パケットをドロップします。 lower 下位バインド範囲(6 ~ 7)および(9 ~ 255)です。 selective-ack 選択的な確認応答メカニズム(SACK)オプションを設定します。デフォ ルトでは、SACK オプションを許可します。

timestamp timestamp オプションを設定します。timestamp オプションを消去すると、

PAWS および RTT がディセーブルとなります。デフォルトでは、

timestamp オプションを許可します。

upper 上位バインド範囲(6 ~ 7)および(9 ~ 255)です。

window-scale window scale mechanism オプションを設定します。デフォルトでは、

window scale mechanism オプションを許可します。

コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム TCP マップコンフィギュレー ション — リリース 変更内容 7.0(1) このコマンドが追加されました。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tcp-options 使用上のガイドライン tcp-map コマンドはモジュラポリシーフレームワークインフラストラクチャと一緒に使用されます。 class-map コマンドを使用してトラフィックのクラスを定義し、tcp-map コマンドで TCP インスペク ションをカスタマイズします。policy-map コマンドを使用して、新しい TCP マップを適用します。 service-policy コマンドで、TCP インスペクションをアクティブにします。 tcp-map コマンドを使用して、TCP マップコンフィギュレーションモードを開始します。TCP マップ コンフィギュレーションモードで tcp-options コマンドを使用して、selective-acknowledgement オプ ション、window-scale オプション、および timestamp TCP オプションをクリアします。また、明確に 定義されていないオプションを持つパケットも消去またはドロップできます。 例 次の例では、TCP オプションが 6 ~ 7 および 9 ~ 255 の範囲にあるすべてのパケットをドロップする 方法を示します。

hostname(config)# access-list TCP extended permit tcp any any hostname(config)# tcp-map tmap

hostname(config-tcp-map)# tcp-options range 6 7 drop hostname(config-tcp-map)# tcp-options range 9 255 drop hostname(config)# class-map cmap

hostname(config-cmap)# match access-list TCP hostname(config)# policy-map pmap

hostname(config-pmap)# class cmap

hostname(config-pmap)# set connection advanced-options tmap hostname(config)# service-policy pmap global

関連コマンド コマンド 説明 class トラフィック分類に使用するクラスマップを指定します。 policy-map ポリシーを設定します。これは、1 つのトラフィッククラスと 1 つ以上の アクションのアソシエーションです。 set connection 接続値を設定します。 tcp-map TCP マップを作成して、TCP マップコンフィギュレーションモードにア クセスできるようにします。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド telnet

telnet

コンソールへの Telnet アクセスを追加して、アイドルタイムアウトを設定するには、グローバルコン フィギュレーションモードで telnet コマンドを使用します。あらかじめ設定された IP アドレスから Telnet アクセスを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

telnet {{hostname | IP_address mask interface_name} | {IPv6_address interface_name} |

{timeout number}}

no telnet {{hostname | IP_address mask interface_name} | {IPv6_address interface_name}

| {timeout number}}

構文の説明 デフォルト デフォルトでは、Telnet セッションのアイドル状態が 5 分間続くと、適応型セキュリティアプライア ンスによって停止されます。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 使用上のガイドライン telnet コマンドでは、Telnet で適応型セキュリティアプライアンスコンソールにアクセスできるホス トを指定できます。適応型セキュリティアプライアンスへの Telnet 接続は、すべてのインターフェイ スでイネーブルにできます。ただし、適応型セキュリティアプライアンスでは、外部インターフェイ

スへの Telnet トラフィックがすべて、必ず IPSec で保護されます。外部インターフェイスへの Telnet

hostname 適応型セキュリティアプライアンスの Telnet コンソールにアクセスできるホスト の名前を指定します。 interface_name Telnet へのネットワークインターフェイスの名前を指定します。 IP_address 適応型セキュリティアプライアンスへのログインを認可されているホストまたは ネットワークの IP アドレスを指定します。 IPv6_address 適応型セキュリティアプライアンスへのログインを認可されている IPv6 アドレ スおよびプレフィクスを指定します。 mask IP アドレスに関連付けられているネットマスクを指定します。

timeout number Telnet セッションが適応型セキュリティアプライアンスによって停止されるまで

にアイドル状態を維持する時間(分)。有効な値は 1 ~ 1440 分です。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム グローバルコンフィギュレー ション リリース 変更内容

7.0(1) 変数 IPv6_address が追加されました。また、no telnet timeout コマンドも 追加されました。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド telnet セッションをイネーブルにするには、まず外部インターフェイス上で、IPSec が適応型セキュリティア プライアンスの生成する IP トラフィックを含むように設定し、外部インターフェイスで Telnet をイ ネーブルにします。 no telnet コマンドを使用すると、以前に設定した IP アドレスから Telnet アクセスが削除されます。 telnet timeout コマンドを使用すると、コンソールの Telnet セッションの最大アイドル時間を設定し

て、その時間が経過すると、適応型セキュリティアプライアンスがログオフするようにできます。no

telnet コマンドは telnet timeout コマンドとは、ともに使用できません。

IP アドレスを入力した場合、ネットマスクも入力する必要があります。デフォルトのネットマスクは

ありません。内部ネットワークのサブネットワークマスクを使用しないでください。netmask は、IP

アドレスの単なるビットマスクです。アクセスを IP アドレス 1 つに制限するには、255.255.255.255

のように各オクテットに 255 を使用します。

IPSec が動作中の場合に、セキュアでないインターフェイス名(通常、外部インターフェイス)を指定

できます。telnet コマンドでインターフェイス名を指定するには、少なくとも crypto map コマンドを

設定する必要があります。

passwd コマンドを使用して、コンソールへの Telnet アクセスで使用するパスワードを設定します。デ

フォルトは cisco です。who コマンドを使用して、現在適応型セキュリティアプライアンスコンソー

ルにアクセスしている IP アドレスを表示します。kill コマンドを使用して、アクティブな Telnet コン

ソールセッションを終了します。

aaa コマンドを console キーワードとともに使用する場合は、Telnet コンソールアクセスを認証サーバ

で認証する必要があります。 (注) aaa コマンドを設定して、適応型セキュリティアプライアンス Telnet コンソールアクセスに認証を要 求した場合に、コンソールログイン要求がタイムアウトしたときは、適応型セキュリティアプライア ンスのユーザ名と enable password コマンドで設定したパスワードを入力して、シリアルコンソール から適応型セキュリティアプライアンスにアクセスできます。 例 次の例では、ホスト 192.168.1.3 および 192.168.1.4 が Telnet を通して適応型セキュリティアプライア ンスコンソールへのアクセス許可を得る方法を示します。さらに、192.168.2.0 ネットワーク上のすべ てのホストがアクセスを許可されます。

hostname(config)# telnet 192.168.1.3 255.255.255.255 inside hostname(config)# telnet 192.168.1.4 255.255.255.255 inside hostname(config)# telnet 192.168.2.0 255.255.255.0 inside hostname(config)# show running-config telnet

192.168.1.3 255.255.255.255 inside 192.168.1.4 255.255.255.255 inside 192.168.2.0 255.255.255.0 inside

次の例では、セッションの最大アイドル継続時間を変更する方法を示します。

hostname(config)# telnet timeout 10

hostname(config)# show running-config telnet timeout telnet timeout 10 minutes

次の例では、Telnet コンソールログインセッションを示します(パスワードは入力時には表示されま

せん)。

hostname# passwd: cisco Welcome to the XXX …

Type help or ‘?’ for a list of available commands. hostname>

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド telnet

no telnet コマンドを使用して個々のエントリを削除することも、すべての telnet コマンドステートメン トを clear configure telnet コマンドで削除することもできます。

hostname(config)# no telnet 192.168.1.3 255.255.255.255 inside hostname(config)# show running-config telnet

192.168.1.4 255.255.255.255 inside 192.168.2.0 255.255.255.0 inside

hostname(config)# clear configure telnet

関連コマンド コマンド 説明

clear configure telnet telnet コンフィギュレーションから Telnet 接続を削除します。

kill Telnet セッションを終了します。 show running-config telnet 適応型セキュリティアプライアンスへの Telnet 接続の使用を認可されてい る IP アドレスの現在のリストを表示します。 who 適応型セキュリティアプライアンス上のアクティブな Telnet 管理セッショ ンを表示します。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

terminal

terminal

現在の Telnet セッションで syslog メッセージの表示を許可するには、特権 EXEC モードで terminal

monitor コマンドを使用します。syslog メッセージの表示をディセーブルにするには、このコマンド

no 形式を使用します。

terminal {monitor | no monitor}

構文の説明 デフォルト Syslog メッセージは、デフォルトではディセーブルになっています。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 例 次の例は、現在のセッションで syslog メッセージの表示をイネーブルおよびディセーブルにする方法 を示します。

hostname# terminal monitor hostname# terminal no monitor

関連コマンド

monitor 現在の Telnet セッションで syslog メッセージの表示をイネーブルにします。 no monitor 現在の Telnet セッションで syslog メッセージの表示をディセーブルにします。

コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム 特権 EXEC リリース 変更内容 既存 このコマンドは既存です。 コマンド 説明

clear configure terminal 端末の表示幅設定をクリアします。

pager Telnet セッションで「---more---」プロンプトが表示されるまでの

行数を設定します。このコマンドはコンフィギュレーションに保存 されます。

show running-config terminal 現在の端末設定を表示します。

terminal pager Telnet セッションで「---more---」プロンプトが表示されるまでの

行数を設定します。このコマンドはコンフィギュレーションに保存 されません。

terminal width グローバルコンフィギュレーションモードでの端末の表示幅を設

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド terminal pager

terminal pager

Telnet セッションで「---more---」プロンプトが表示されるまでの 1 ページあたりの行数を設定するに は、特権 EXEC モードで terminal pager コマンドを使用します。

terminal pager [lines] lines

構文の説明

デフォルト デフォルトは 24 行です。

コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。

コマンド履歴

使用上のガイドライン このコマンドは、現在の Telnet セッションに対してだけ pager line 設定を変更します。新しいデフォル

トの pager 設定をコンフィギュレーションに保存するには、pager コマンドを使用します。

管理コンテキストに Telnet 接続する場合、ある特定のコンテキスト内の pager コマンドに異なる設定

があっても、他のコンテキストに移ったときには、pager line 設定はユーザのセッションに従います。

現在の pager 設定を変更するには、新しい設定で terminal pager コマンドを入力するか、pager コマ

ンドを現在のコンテキストで入力します。pager コマンドは、コンテキストコンフィギュレーション

に新しい pager 設定を保存する以外に、新しい設定を現在の Telnet セッションに適用します。

例 次に、表示される行数を 20 に変更する例を示します。

hostname# terminal pager 20

[lines] lines 「---more---」プロンプトが表示されるまでの 1 ページあたりの行数を設定します。デ

フォルトは 24 行です。0 は、ページの制限がないことを示します。指定できる範囲は 0 ~ 2147483647 行です。lines キーワードはオプションで、付けても付けなくてもコ マンドは同じです。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム 特権 EXEC リリース 変更内容 7.0(1) このコマンドが追加されました。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

terminal pager

関連コマンド コマンド 説明

clear configure terminal 端末の表示幅設定をクリアします。

pager Telnet セッションで「---more---」プロンプトが表示されるまでの

行数を設定します。このコマンドはコンフィギュレーションに保存 されます。

show running-config terminal 現在の端末設定を表示します。

terminal syslog メッセージが Telnet セッションで表示されるようにします。

terminal width グローバルコンフィギュレーションモードでの端末の表示幅を設

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド terminal width

terminal width

コンソールセッション中に情報を表示する幅を設定するには、グローバルコンフィギュレーション モードで terminal width コマンドを使用します。ディセーブルにするには、このコマンドの no 形式を 使用します。

terminal width columns

no terminal width columns

構文の説明

デフォルト デフォルトの表示幅は 80 カラムです。

コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。

コマンド履歴

例 次の例では、端末の表示幅を 100 カラムにする方法を示します。

hostname# terminal width 100

関連コマンド columns 端末の幅をカラム単位で指定します。デフォルトは 80 です。指定できる範囲は 40 ~ 511 です。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム グローバルコンフィギュレー ション リリース 変更内容 既存 このコマンドは既存です。 コマンド 説明

clear configure terminal 端末の表示幅設定をクリアします。

show running-config terminal 現在の端末設定を表示します。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

test aaa-server

test aaa-server

適応型セキュリティアプライアンスが特定の AAA サーバでユーザを認証または認可できるかどうかを

確認するには、特権 EXEC モードで test aaa-server コマンドを使用します。AAA サーバへの到達に

失敗する場合、適応型セキュリティアプライアンスのコンフィギュレーションが誤っているか、他の

理由(ネットワークコンフィギュレーションの制限、またはサーバのダウンタイムなど)で到達不能

になっている可能性があります。

test aaa-server {authentication server_tag [host ip_address] [username username]

[password password] | authorization server_tag [host ip_address] [username

username]}

構文の説明

デフォルト デフォルトの動作や値はありません。

コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。

コマンド履歴

使用上のガイドライン test aaa-server コマンドを使用して、適応型セキュリティアプライアンスが特定の AAA サーバで

ユーザを認証できるかどうか、また従来の VPN 認可の場合は、ユーザを認可できるかどうかを確認で

きます。このコマンドでは、認証または認可を試みる実際のユーザがいなくても AAA サーバをテスト

できます。また、AAA が機能しなかった場合、AAA サーバパラメータの設定の誤り、AAA サーバへ

の接続の問題、または適応型セキュリティアプライアンスでのその他のコンフィギュレーションエ ラーに起因するものかどうかを識別できます。 authentication AAA サーバに認証機能があるかどうかをテストします。 authorization AAA サーバに従来の VPN 認可機能があるかどうかをテストします。 host ip_address サーバの IP アドレスを指定します。コマンドで IP アドレスが指定され ていない場合、入力を求めるプロンプトが表示されます。 password password ユーザパスワードを指定します。コマンドでパスワードが指定されてい ない場合、入力を求めるプロンプトが表示されます。

server_tag aaa-server コマンドで設定した AAA サーバタグを指定します。

username username AAA サーバコンフィギュレーションのテストに使用されるアカウントの

ユーザ名を指定します。AAA サーバ上にそのユーザ名が存在することを 確認します。存在しない場合、テストは失敗します。コマンドでユーザ 名が指定されていない場合、入力を求めるプロンプトが表示されます。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム 特権 EXEC リリース 変更内容 7.0(4) このコマンドが追加されました。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド test aaa-server 例 次の例では、ホスト「192.168.3.4」に「srvgrp1」という名前の RADIUS AAA サーバを設定し、タイ ムアウトを 9 秒に、リトライ間隔を 7 秒に、認証ポートを 1650 に設定しています。AAA サーバパラ メータの設定に続く test aaa-server コマンドは、認証テストがサーバに到達できず失敗したことを示 しています。

hostname(config)# aaa-server svrgrp1 protocol radius

hostname(config-aaa-server-group)# aaa-server svrgrp1 host 192.168.3.4 hostname(config-aaa-server-host)# timeout 9

hostname(config-aaa-server-host)# retry-interval 7

hostname(config-aaa-server-host)# authentication-port 1650 hostname(config-aaa-server-host)# exit

hostname(config)# test aaa-server authentication svrgrp1 Server IP Address or name: 192.168.3.4

Username: bogus Password: mypassword

INFO: Attempting Authentication test to IP address <192.168.3.4> (timeout: 10 seconds) ERROR: Authentication Rejected: Unspecified

次に、test aaa-server コマンドが成功した場合の出力例を示します。

hostname# test aaa-server authentication svrgrp1 host 192.168.3.4 username bogus password mypassword

INFO: Attempting Authentication test to IP address <10.77.152.85> (timeout: 12 seconds) INFO: Authentication Successful

関連コマンド コマンド 説明

aaa authentication console 管理トラフィックの認証を設定します。

aaa authentication match 通過トラフィックの認証を設定します。

aaa-server AAA サーバグループを作成します。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

test dynamic-access-policy attributes

test dynamic-access-policy attributes

dap アトリビュートモードを開始するには、特権 EXEC モードから test dynamic-access-policy

attributes コマンドを入力します。これで、ユーザとエンドポイントのアトリビュート値ペアを指定で きます。

dynamic-access-policy attributes

デフォルト デフォルトの値や動作はありません。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 使用上のガイドライン 通常、適応型セキュリティアプライアンスは AAA サーバからユーザ認可アトリビュートを取得し、

Cisco Secure Desktop、Host Scan、CNA または NAC からエンドポイントアトリビュートを取得しま

す。test コマンドの場合、ユーザ認可アトリビュートとエンドポイントアトリビュートをこのアトリ

ビュートモードで指定します。適応型セキュリティアプライアンスは、これらのアトリビュートを、

DAP サブシステムが DAP レコードの AAA 選択アトリビュートおよびエンドポイント選択アトリ

ビュートを評価するときに参照するアトリビュートデータベースに書き込みます。

この機能を利用して DAP レコードの作成を実験できます。

例 次に、attributes コマンドの使用例を示します。

hostname # test dynamic-access-policy attributes hostname(config-dap-test-attr)# 関連コマンド コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム 特権 EXEC — — リリース 変更内容 8.0(2) このコマンドが追加されました。 コマンド 説明 dynamic-access-policy-record DAP レコードを作成します。 attributes アトリビュートモードに入ります。このモードでは、ユー ザアトリビュート値のペアを指定できます。 display 現在のアトリビュートリストを表示します。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド test dynamic-access-policy execute

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

test regex

test regex

正規表現をテストするには、特権 EXEC モードで test regex コマンドを使用します。

test regex input_text regular_expression

構文の説明 デフォルト デフォルトの動作や値はありません。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 使用上のガイドライン test regex コマンドは、正規表現が一致すべきものと一致するかどうかをテストします。 入力したテキストと正規表現が一致すると、次のメッセージが表示されます。

INFO: Regular expression match succeeded.

入力したテキストと正規表現が一致しない場合は、次のメッセージが表示されます。

INFO: Regular expression match failed.

例 次の例は、入力したテキストと正規表現が一致するかどうかをテストします。

hostname# test regex farscape scape INFO: Regular expression match succeeded. hostname# test regex farscape scaper INFO: Regular expression match failed.

input_text 正規表現と照合するテキストを指定します。 regular_expression 最大 100 文字の正規表現を指定します。正規表現で使用できるメタ文字の リストについては regex コマンドを参照してください。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム 特権 EXEC — リリース 変更内容 7.2(1) このコマンドが追加されました。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド test regex

関連コマンド コマンド 説明

class-map type inspect アプリケーション固有のトラフィックを照合するためのインス

ペクションクラスマップを作成します。

policy-map トラフィッククラスを 1 つ以上のアクションと関連付けること

によって、ポリシーマップを作成します。

policy-map type inspect アプリケーションインスペクションの特別なアクションを定義

します。

class-map type regex 正規表現クラスマップを作成します。

(19)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド

test sso-server

test sso-server

テスト認証要求で SSO サーバをテストするには、特権 EXEC モードで test sso-server コマンドを使用 します。

test sso-server server-name username user-name

構文の説明 デフォルト デフォルトの値や動作はありません。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 使用上のガイドライン シングルサインオンは、WebVPN でのみサポートされています。これにより、ユーザはユーザ名とパ スワードを一度だけ入力すれば、別のサーバでさまざまなセキュアなサービスにアクセスできます。

test sso-server コマンドは、SSO サーバが認識されるかどうか、および認証要求に応答するかどうか

をテストします。

server-name 引数により指定された SSO サーバが検出されない場合は、次のエラーが表示されます。

ERROR: sso-server server-name does not exist

SSO サーバが検出されても user-name 引数によって指定されたユーザが検出されない場合、認証は拒

否されます。

認証では、適応型セキュリティアプライアンスは SSO サーバへの WebVPN ユーザのプロキシとして

動作します。適応型セキュリティアプライアンスは現在、SiteMinder SSO サーバ(以前の Netegrity

SiteMinder)と SAML POST タイプの SSO サーバをサポートしています。このコマンドは SSO サー バの両タイプに適用されます。 server-name テストされる SSO サーバの名前を指定します。 user-name テストされる SSO サーバ上のユーザ名を指定します。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム config-webvpn — — config-webvpn-sso-saml — — config-webvpn-sso-siteminder — — グローバルコンフィギュレー ションモード — — 特権 EXEC — — リリース 変更内容 7.1(1) このコマンドが追加されました。

(20)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド test sso-server

例 特権 EXEC モードで入力された次の例では、my-sso-server という名前の SSO サーバが Anyuser とい うユーザ名を使用してテストに成功しています。

hostname# test sso-server my-sso-server username Anyuser

INFO: Attempting authentication request to sso-server my-sso-server for user Anyuser INFO: STATUS: Success

hostname#

次の例は同じサーバのテストを示していますが、Anotheruser というユーザ名は認識されず、認証は失

敗しています。

hostname# test sso-server my-sso-server username Anotheruser

INFO: Attempting authentication request to sso-server my-sso-server for user Anotheruser INFO: STATUS: Failed

hostname#

関連コマンド コマンド 説明

max-retry-attempts 適応型セキュリティアプライアンスが、失敗した SSO 認証を

再試行する回数を設定します。

policy-server-secret SiteMinder SSO サーバへの認証要求の暗号化に使用する秘密

キーを作成します。

request-timeout SSO 認証の試行に失敗したときにタイムアウトになるまでの秒

数を指定します。

show webvpn sso-server セキュリティデバイスに設定されているすべての SSO サーバ

の運用統計情報を表示します。

sso-server シングルサインオンサーバを作成します。

web-agent-url 適応型セキュリティアプライアンスが SiteMinder SSO 認証を

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド text-color

text-color

ログインページ、ホームページ、およびファイルアクセスページの WebVPN タイトルバーのテキス トに色を設定するには、webvpn モードで text-color コマンドを使用します。テキストの色をコンフィ ギュレーションから削除してデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

text-color [black | white | auto]

no text-color

構文の説明 デフォルト タイトルバーのテキストのデフォルト色は白です。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 例 次の例では、タイトルバーのテキストの色を黒に設定する方法を示します。 hostname(config)# webvpn

hostname(config-webvpn)# text-color black

関連コマンド auto secondary-color コマンドの設定に基づいて黒または白を選択します。つま り、2 番めの色が黒の場合、この値は白となります。 black タイトルバーのテキストのデフォルト色は白です。 white 色を黒に変更できます。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム webvpn — — リリース 変更内容 7.0(1) このコマンドが追加されました。 コマンド 説明 secondary-text-color WebVPN ログインページ、ホームページ、およびファイルアクセスペー ジの 2 番めのテキストの色を設定します。

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第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tftp-server

tftp-server

configure net コマンド、または write net コマンドで使用するデフォルトの TFTP サーバおよびパスと

ファイル名を指定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで tftp-server コマンドを使用

します。サーバコンフィギュレーションを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。この

コマンドは IPv4 および IPv6 のアドレスをサポートします。

tftp-server interface_name server filename

no tftp-server [interface_name server filename]

構文の説明

デフォルト デフォルトの動作や値はありません。

コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。

コマンド履歴

使用上のガイドライン tftp-server コマンドを使用すると、configure net コマンドと write net コマンドの入力が容易になり ます。configure net コマンドや write net コマンドを入力するとき、tftp-server コマンドで指定した

TFTP サーバを継承するか、独自の値を指定できます。また、tftp-server コマンドのパスをそのまま 継承したり、tftp-server コマンド値の末尾にパスとファイル名を追加したり、tftp-server コマンド値 を上書きすることもできます。 適応型セキュリティアプライアンスがサポートする tftp-server コマンドは 1 つだけです。 例 次の例では、TFTP サーバを指定し、コンフィギュレーションを /temp/config/test_config ディレクト リから読み取る方法を示します。 filename パスとファイル名を指定します。 interface_name ゲートウェイインターフェイス名を指定します。最も安全なセキュリティイン ターフェイス以外のインターフェイスを指定した場合、このインターフェイスが セキュアでないことを示す警告メッセージが表示されます。

server TFTP サーバの IP アドレスまたは名前を設定します。IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを入力できます。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム グローバルコンフィギュレー ション リリース 変更内容 7.0(1) 現在ではゲートウェイインターフェイスが必要です。

(23)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tftp-server 関連コマンド コマンド 説明 configure net 指定した TFTP サーバおよびパスから、コンフィギュレーションをロード します。 show running-config tftp-server デフォルトの TFTP サーバアドレスとコンフィギュレーションファイルの ディレクトリを表示します。

(24)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tftp-server address

tftp-server address

クラスタにある TFTP サーバを指定するには、Phone-Proxy コンフィギュレーションモードで

tftp-server address コマンドを使用します。TFTP サーバを Phone Proxy コンフィギュレーションから

削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

tftp-server address ip_address [port] interface interface

no tftp-server address ip_address [port] interface interface

構文の説明

デフォルト デフォルトの動作や値はありません。

コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。

コマンド履歴

使用上のガイドライン Phone Proxy には、設定済みの CUCM TFTP サーバが少なくとも 1 台は必要です。TFTP サーバは Phone Proxy に 5 台まで設定できます。 TFTP サーバは、信頼できるネットワークのファイアウォールの背後にあると見なされます。そのた め、Phone Proxy は IP 電話と TFTP サーバ間のリクエストを代行受信します。TFTP サーバは、 CUCM と同じインターフェイス上に存在する必要があります。 内部 IP アドレスを使用して TFTP サーバを作成し、TFTP サーバが存在するインターフェイスを指定 します。 IP 電話で、TFTP サーバの IP アドレスを次のように設定する必要があります。 • NAT が TFTP サーバ用に設定されている場合は、TFTP サーバのグローバル IP アドレスを使用し ます。 • NAT が TFTP サーバ用に設定されていない場合は、TFTP サーバの内部 IP アドレスを使用します。 ip_address TFTP サーバのアドレスを指定します。 interface interface TFTP サーバを格納するインターフェイスを指定します。TFTP サーバの実際 のアドレスである必要があります。 port (任意)TFTP サーバが TFTP リクエストを受信するポートです。デフォルトの TFTP ポート 69 を使用しない場合は、このポートを設定する必要があります。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム Phone-Proxy コンフィギュレー ション — — リリース 変更内容 8.0(4) このコマンドが追加されました。

(25)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド tftp-server address サービスポリシーがグローバルに適用されている場合は、すべての入力インターフェイス上の TFTP サーバに到達する TFTP トラフィックの送信先を指定する分類ルールが作成されます。ただし、TFTP サーバが存在するインターフェイスは除きます。サービスポリシーが特定のインターフェイスに適用 されている場合は、そのインターフェイス上の TFTP サーバに到達する TFTP トラフィックをすべて Phone-Proxy モジュールに送信する分類ルールが作成されます。 NAT を TFTP サーバ用に設定する場合、分類ルールのインストール時に TFTP サーバのグローバルアド レスを使用するためには、その NAT の設定をサービスポリシーを適用する前に行う必要があります。

例 次の例は、2 台の TFTP サーバを Phone Proxy 用に設定する tftp-server address コマンドの使用方法

を示します。

hostname(config)# phone-proxy asa_phone_proxy

hostname(config-phone-proxy)# tftp-server address 192.168.1.2 in interface outside hostname(config-phone-proxy)# tftp-server address 192.168.1.3 in interface outside hostname(config-phone-proxy)# media-termination address 192.168.1.4 interface inside hostname(config-phone-proxy)# media-termination address 192.168.1.25 interface outside hostname(config-phone-proxy)# tls-proxy asa_tlsp

hostname(config-phone-proxy)# ctl-file asactl hostname(config-phone-proxy)# cluster-mode nonsecure

関連コマンド コマンド 説明

(26)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection basic-threat

threat-detection basic-threat

基本脅威検出をイネーブルにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで threat-detection basic-threat コマンドを使用します。基本脅威検出をディセーブルにするには、この コマンドの no 形式を使用します。

threat-detection basic-threat

no threat-detection basic-threat

構文の説明 このコマンドには、引数またはキーワードはありません。 デフォルト 基本脅威検出はデフォルトでイネーブルになっています。次のデフォルトレート制限が使用されます。 表 31-1 基本脅威検出のデフォルト設定 パケットドロップの理由 トリガー設定 平均レート バーストレート • DoS 攻撃を検出 パケット形式が不良 接続制限値を超過 疑わしい ICMP パケットを検出 直前の 600 秒間で 100 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 400 ドロップ /秒。 直前の 3600 秒間で 80 ドロッ プ/秒。 直前の 60 秒間で 320 ドロップ /秒。 スキャン攻撃を検出 直前の 600 秒間で 5 ドロップ/ 秒。 直前の 10 秒間で 10 ドロップ/ 秒。 直前の 3600 秒間で 4 ドロップ /秒。 直前の 60 秒間で 8 ドロップ/ 秒。 TCP SYN 攻撃の検出やデータなし UDP セッション攻撃の検出などの 不完全セッションを検出(複合) 直前の 600 秒間で 100 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 200 ドロップ /秒。 直前の 3600 秒間で 80 ドロッ プ/秒。 直前の 60 秒間で 160 ドロップ /秒。 アクセスリストによる拒否 直前の 600 秒間で 400 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 800 ドロップ /秒。 直前の 3600 秒間で 320 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 640 ドロップ /秒。 基本ファイアウォール検査に不 合格 パケットがアプリケーション インスペクションに不合格 直前の 600 秒間で 400 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 1600 ドロッ プ/秒。 直前の 3600 秒間で 320 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 1280 ドロッ プ/秒。 インターフェイス過負荷 直前の 600 秒間で 2000 ド ロップ/秒。 直前の 10 秒間で 8000 ドロッ プ/秒。 直前の 3600 秒間で 1600 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 6400 ドロッ プ/秒。

(27)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection basic-threat コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 コマンド履歴 使用上のガイドライン 基本脅威検出をイネーブルにすると、適応型セキュリティアプライアンスは次の理由により、ドロッ プパケットとセキュリティイベントのレートをモニタします。 アクセスリストによる拒否 不良パケット形式(invalid-ip-header や invalid-tcp-hdr-length など) 接続制限超過(システム全体のリソース制限およびコンフィギュレーションで設定される制限の両 方) • DoS 攻撃を検出(無効な SPI、ステートフルファイアウォールチェックの失敗など) 基本ファイアウォール検査に不合格(このオプションは、ここで列挙するファイアウォールに関連 したパケットドロップすべてを含む複合レートです。インターフェイスの過負荷、アプリケー ションインスペクションで不合格になったパケット、および検出されたスキャン攻撃など、ファ イアウォールに関連しないドロップは含まれません) 疑わしい ICMP パケットを検出 パケットがアプリケーションインスペクションに不合格 インターフェイス過負荷 スキャン攻撃を検出(このオプションでは、たとえば最初の TCP パケットが SYN パケットでな い、またはスリーウェイハンドシェイクで TCP 接続に失敗したなどのスキャン攻撃をモニタしま す。完全スキャン脅威検出(threat-detection scanning-threat コマンドを参照)では、このス キャン攻撃レートの情報を取得し、その情報に基づき、たとえばホストを攻撃者に分類して自動的 に遮断するなどの方法で対処します)。 • TCP SYN 攻撃の検出やデータなし UDP セッション攻撃の検出などの不完全セッションを検出 適応型セキュリティアプライアンスは、脅威を検出するとすぐにシステムログメッセージ(733100) を送信し、ASDM に警告します。 基本脅威検出は、ドロップまたは潜在的な脅威が存在した場合にだけパフォーマンスに影響します。こ のようなシナリオでも、パフォーマンスへの影響はわずかです。 「デフォルト」の項の表 31-1に、デフォルト設定の一覧を示します。すべてのデフォルト設定は、

show running-config all threat-detection コマンドを使用して表示できます。イベントのタイプごとの

デフォルト設定は、threat-detection rate コマンドを使用して上書きできます。 コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム グローバルコンフィギュレー ション — — リリース 変更内容 8.0(2) このコマンドが追加されました。 8.2(1) バーストレート間隔の平均レートが 60 分の 1 から 30 分の 1 に変更されま した。

(28)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection basic-threat イベントレートが超過すると、適応型セキュリティアプライアンスはシステムメッセージを送信しま す。適応型セキュリティアプライアンスは、一定間隔での平均イベントレートと短いバースト間隔での バーストイベントレートという、2 つのタイプのレートを追跡します。バーストイベントレートは、 平均レート間隔の 30 分の 1 または 10 秒のうち、いずれか大きい方の値です。受信するイベントごとに、 適応型セキュリティアプライアンスは平均レート制限とバーストレート制限をチェックします。両方の レートが超過している場合、適応型セキュリティアプライアンスはバースト期間あたりのレートタイプ ごとに最大 1 つのメッセージを生成して、2 つの異なるシステムメッセージを送信します。 例 次の例では、基本脅威検出をイネーブルにし、DoS 攻撃のトリガーを変更しています。

hostname(config)# threat-detection basic-threat

hostname(config)# threat-detection rate dos-drop rate-interval 600 average-rate 60 burst-rate 100

関連コマンド コマンド 説明

clear threat-detection rate 基本脅威検出の統計情報をクリアします。 show running-config all

threat-detection

脅威検出コンフィギュレーションを表示します。個別にレート設 定をしていない場合はデフォルトのレート設定も表示されます。

show threat-detection rate 基本脅威検出の統計情報を表示します。

threat-detection rate イベントタイプごとの脅威検出レート制限を設定します。

(29)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection rate

threat-detection rate

threat-detection basic-threat コマンドを使用して基本脅威検出をイネーブルにする場合は、グローバ ルコンフィギュレーションモードで threat-detection rate コマンドを使用して、各イベントタイプの デフォルトレート制限を変更できます。threat-detection scanning-threat コマンドを使用してスキャ ン脅威検出をイネーブルにする場合、scanning-threat キーワードを指定してこのコマンドを使用し、 ホストを攻撃者またはターゲットと見なす時期を設定することもできます。設定しない場合、基本脅威 検出およびスキャン脅威検出の両方でデフォルトの scanning-threat 値が使用されます。デフォルト設 定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

threat-detection rate {acl-drop | bad-packet-drop | conn-limit-drop | dos-drop | fw-drop

| icmp-drop | inspect-drop | interface-drop | scanning-threat | syn-attack}

rate-interval rate_interval average-rate av_rate burst-rate burst_rate

no threat-detection rate {acl-drop | bad-packet-drop | conn-limit-drop | dos-drop |

fw-drop | icmp-drop | inspect-drop | interface-drop | scanning-threat | syn-attack}

rate-interval rate_interval average-rate av_rate burst-rate burst_rate

構文の説明 acl-drop アクセスリストの拒否が原因でドロップされるパケットのレート制限を設

定します。

average-rate av_rate 0 ~ 2147483647 の範囲で平均レート制限(ドロップ/秒)を設定します。 bad-packet-drop 不良パケット形式(invalid-ip-header または invalid-tcp-hdr-length など)

による拒否が原因でドロップされるパケットのレート制限を設定します。 burst-rate burst_rate 0 ~ 2147483647 の範囲でバーストレート制限(ドロップ/秒)を設定しま す。バーストレートは、N 秒ごとの平均レートとして計算されます。N は バーストレート間隔です。バーストレート間隔は、rate-interval rate_interval 値の 30 分の 1 または 10 秒のうち、いずれか大きい方の値です。 conn-limit-drop 接続制限(システム全体のリソース制限とコンフィギュレーションで設定 された制限の両方)の超過が原因で、ドロップされるパケットのレート制 限を設定します。

dos-drop DoS 攻撃(無効な SPI、ステートフルファイアウォールチェックの失敗な

ど)の検出が原因で、ドロップされるパケットのレート制限を設定します。

fw-drop 基本ファイアウォールチェックの失敗が原因で、ドロップされるパケット

のレート制限を設定します。このオプションは、このコマンドのファイア

ウォールに関連したパケットドロップをすべて含む複合レートです。

interface-dropinspect-dropscanning-threat など、ファイアウォール

に関連しないドロップレートは含まれません。 icmp-drop 疑わしい ICMP パケットの検出が原因で、ドロップされるパケットのレー ト制限を設定します。 inspect-drop アプリケーションインスペクションでの不合格が原因でドロップされるパ ケットのレート制限を設定します。 interface-drop インターフェイスの過負荷が原因で、ドロップされるパケットのレート制 限を設定します。 rate-interval rate_interval 600 秒~ 2592000 秒(30 日)の範囲で平均レート間隔を設定します。レー ト間隔は、ドロップ数の平均値を求めるときの期間を決定するために使用 されます。また、バーストしきい値レート間隔も決定します。

(30)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection rate デフォルト threat-detection basic-threat コマンドを使用して基本脅威検出をイネーブルにする場合は、次のデ フォルトレート制限が使用されます。 コマンドモード 次の表は、このコマンドを入力できるモードを示しています。 scanning-threat スキャン攻撃の検出が原因で、ドロップされるパケットのレート制限を設 定します。このオプションでは、たとえば最初の TCP パケットが SYN パ ケットでない、またはスリーウェイハンドシェイクで TCP 接続に失敗した などのスキャン攻撃をモニタします。完全スキャン脅威検出 (threat-detection scanning-threat コマンドを参照)では、このスキャン 攻撃レートの情報を取得し、その情報をもとにして、たとえばホストを攻 撃者として分類し自動的に遮断するなどの方法で対処します。

syn-attack TCP SYN 攻撃やデータなし UDP セッション攻撃などの不完全なセッショ

ンが原因で、ドロップされるパケットのレート制限を設定します。 表 31-2 基本脅威検出のデフォルト設定 パケットドロップの理由 トリガー設定 平均レート バーストレート • dos-drop • bad-packet-drop • conn-limit-drop • icmp-drop 直前の 600 秒間で 100 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 400 ドロップ /秒。 直前の 3600 秒間で 100 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 400 ドロップ /秒。 scanning-threat 直前の 600 秒間で 5 ドロップ/ 秒。 直前の 10 秒間で 10 ドロップ/ 秒。 直前の 3600 秒間で 5 ドロップ /秒。 直前の 60 秒間で 10 ドロップ/ 秒。 syn-attack 直前の 600 秒間で 100 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 200 ドロップ /秒。 直前の 3600 秒間で 100 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 200 ドロップ /秒。 acl-drop 直前の 600 秒間で 400 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 800 ドロップ /秒。 直前の 3600 秒間で 400 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 800 ドロップ /秒。 • fw-drop • inspect-drop 直前の 600 秒間で 400 ドロッ プ/秒。 直前の 10 秒間で 1600 ドロッ プ/秒。 直前の 3600 秒間で 400 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 1600 ドロッ プ/秒。 interface-drop 直前の 600 秒間で 2000 ド ロップ/秒。 直前の 10 秒間で 8000 ドロッ プ/秒。 直前の 3600 秒間で 2000 ド ロップ/秒。 直前の 60 秒間で 8000 ドロッ プ/秒。

(31)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection rate コマンド履歴 使用上のガイドライン イベントタイプごとに異なるレート間隔を最大 3 つまで設定することができます。 基本脅威検出をイネーブルにすると、適応型セキュリティアプライアンスは「構文の説明」の表に説 明があるイベントタイプにより、ドロップパケットとセキュリティイベントのレートをモニタしま す。 適応型セキュリティアプライアンスは、脅威を検出するとすぐにシステムログメッセージ(733100) を送信し、ASDM に警告します。 基本脅威検出は、ドロップまたは潜在的な脅威が存在した場合にだけパフォーマンスに影響します。こ のようなシナリオでも、パフォーマンスへの影響はわずかです。 「デフォルト」の項の表 31-2に、デフォルト設定の一覧を示します。すべてのデフォルト設定は、

show running-config all threat-detection コマンドを使用して表示できます。

イベントレートが超過すると、適応型セキュリティアプライアンスはシステムメッセージを送信しま す。適応型セキュリティアプライアンスは、一定間隔での平均イベントレートと短いバースト間隔で のバーストイベントレートという、2 つのタイプのレートを追跡します。受信するイベントごとに、 適応型セキュリティアプライアンスは平均レート制限とバーストレート制限をチェックします。両方 のレートが超過している場合、適応型セキュリティアプライアンスはバースト期間あたりのレートタ イプごとに最大 1 つのメッセージを生成して、2 つの異なるシステムメッセージを送信します。 例 次の例では、基本脅威検出をイネーブルにし、DoS 攻撃のトリガーを変更しています。

hostname(config)# threat-detection basic-threat

hostname(config)# threat-detection rate dos-drop rate-interval 600 average-rate 60 burst-rate 100 関連コマンド コマンドモード ファイアウォールモード セキュリティコンテキスト ルーテッド トランスペ アレント シングル マルチ コンテキスト システム グローバルコンフィギュレー ション — — リリース 変更内容 8.0(2) このコマンドが追加されました。 8.2(1) バーストレート間隔の平均レートが 60 分の 1 から 30 分の 1 に変更されま した。 コマンド 説明

clear threat-detection rate 基本脅威検出の統計情報をクリアします。 show running-config all

threat-detection

脅威検出コンフィギュレーションを表示します。個別にレート 設定をしていない場合はデフォルトのレート設定も表示されま す。

show threat-detection rate 基本脅威検出の統計情報を表示します。

threat-detection basic-threat 基本脅威検出をイネーブルにします。 threat-detection scanning-threat 脅威検出のスキャンをイネーブルにします。

(32)

第 31 章 tcp-map コマンド~ type echo コマンド threat-detection scanning-threat

threat-detection scanning-threat

スキャン脅威検出をイネーブルにする場合は、グローバルコンフィギュレーションモードで threat-detection scanning-threat コマンドを使用します。スキャン脅威検出をディセーブルにする場 合は、このコマンドの no 形式を使用します。

threat-detection scanning-threat [shun

[except {ip-address ip_address mask | object-group network_object_group_id} |

duration seconds]]

no threat-detection scanning-threat [shun

[except {ip-address ip_address mask | object-group network_object_group_id} |

duration seconds]]

構文の説明 デフォルト デフォルトの遮断の継続時間は 3600 秒(1 時間)です。 スキャン攻撃イベントでは、次のデフォルトレート制限が適用されます。 duration seconds 攻撃元ホストに対する遮断の継続時間を 10 ~ 2592000 秒の範囲で設 定します。デフォルトは 3600 秒(1 時間)です。 except 排除対象から IP アドレスを除外します。このコマンドを複数回入力し て、排除対象から除外する複数の IP アドレスまたはネットワークオ ブジェクトグループを指定します。

ip-address ip_address mask 排除対象から除外する IP アドレスを指定します。 object-group network_object_group_id 排除対象から除外するネットワークオブジェクトグループを指定しま す。オブジェクトグループを作成するには、object-group network コマンドを参照してください。 shun 適応型セキュリティアプライアンスがホストを攻撃者であると識別す ると、syslog メッセージ 733101 を送信し、さらにホスト接続を自動 的に終了します。 表 31-3 スキャン脅威検出のデフォルトレート制限 平均レート バーストレート 直前の 600 秒間で 5 ドロップ/秒。 直前の 10 秒間で 10 ドロップ/秒。 直前の 3600 秒間で 5 ドロップ/秒。 直前の 60 秒間で 10 ドロップ/秒。

参照

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