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放 射 線 管 理 用 測 定 器 の 較 正

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Academic year: 2021

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(1)

│ 資 料 │

放 射 線 管 理 用 測 定 器 の 較 正

森 嶋 弥 重 , 古 賀 妙 子 , 本 田 嘉 秀

C a l i b r a t i o n   0 1  R a d i a t i o n   m o n i t o r i n g  I n s t r u m e n t s  

1 . は じ め に

放射線管理上,ハンド・フット・クロスモニター,

綜合モニター(水,エリア,ダストモニター),サーベ イメータ一等の測定器が,人体および物品等の表面密 度および空間線量率,水中の放射能濃度等の測定に使 用されている。しかしこれら測定器の表示は様々で,

計数率表示のものが多いため,これらの値から必要な 線量率,表面汚染密度に換算しなければならない。

Hiroshige MORISHIMA, Taeko KOGA  and Yoshihide HONDA 

以上の理由で標準綜 Wl~を用い,又は標準線源を作製 して測定器の較正を行なった。その結果について報告 する。

現在研究所で使用している管理用測定器を Tab!e  l に示す。 月1回の定期点検および修理, 年1回の 較正を実施しているが,今回は各種サーベメーター (GM管式,シンチレーション式,電離箱式)綜合モ ニター(水,エリアモニター)ハンド・フット・クロ スモニターについて行なった結果を報告する。

測 器

Table. 1.  管 理 用 測 定 器 (昭和44年3月) 定

G Mサ ー ベ イ メ ー タ ー

電離箱式サーベイメーター

│ 雲 社 2 1

伸戸工業 ISM‑102  理 研 ISUM‑AG7  神戸工業 IDR‑3  ア ロ カ I1 C S101

l 台 数 │

α線 ・ 用 表 面 汚 染 計

シンチレーション式サーベイメーター│神戸工業 ISM‑200  I 1 

中性子サーベイメーター 綜 合 モ ニ タ

ハンド・フット・クロスモニター フ ロ ア ー モ ニ タ ー

神戸工業 SM‑301A  1  2  1 

E4E4

1  1  神戸工業

富 士 通 神戸工業 タポスト ガ ス

SM‑401  SM‑404  D S‑200  GS‑ll  WS‑10  神戸工業 IMH‑IB 神戸工業 IMF‑2 

‑ 23‑

(2)

2 . 方 1 

) 標 準 基 準 器

。標準線源

j

60CO  1962年10月。 21mCi (平均1.25MeV)  137CS  1966年 4月 25mCi (0.66 MeV) 

。標準表面汚染密度基準器

ハンド・フット・クロスモニヲー用として使用さ れている基準器を採用し,ハンド・フット・クロス モニター以外の他の表面汚染密度測定器にも適用し 7

基準器の寸法は Fig.1.に示す。 線源としては 酸化ウラン U 02を用い, α線源およびβ線源とし て両用している。酸化ウランを乳鉢で粉砕し,エタ

ノールを加えて懸濁物質を作り,ピペットで,アJレ ミニウム板上に移し,アルコーjレを滴下しながら先 端の細いガラス棒で一様に分布させ乾燥させた。

UOz 

101hm

u5~

Fig.  1 標準表面汚染密度基準器 U 01 mgより放出する放射能は

dN  '0.693  W 

一 一 一 一dt  ‑= λ N一一一一一一一一一ふ x6.02 1023 

Tt 

T を :U の半減期 (4.51x10~ year)  M : Uの質量数 (238)

W : Uの重量 (U021 mg x O. 884)  上式より 652dpm,293μμCiとなる。 乙の数値 より基準器を作成した。濃度は110‑3, 1 10‑4, 10‑5, 0.5 10‑5μCijcm2である。

2 )

較 正 方 法

①ハンド・フット・クロスモニター

。両手,足モニタ一

手モニターについては左右2つの検出器の内,

甲側の保護格子に立て,足モニターについてはそ の検出部の保護格子上に基準器をおき測定する.

。衣服モニター

近畿大学原子力研究所年報

検出器としては

o

2..7cmの132A型, G M計 数管を設置しており, .基準器に出来るだけ近づけ て測定する占レートメーターのため10回の平均値 をとった。

② ガ ス フ ロ ー 型α線用表面汚染計

窓面積 47x226mm ,窓厚 0.~1mgjcm2 PRガスを流し,高圧850V印加しα線を測定出 来る。

基準器の上に測定器を載せ(基準器とのきより は 5mm)測定する。

③サーベイメーターおよびエリアモニタ一類 較正用線源としては密封小線源60CO,137CSを 用いている。較正を行う際には散乱放射線が少な いととが大切であるが当所では原子炉建屋屋上を 使用しているが充分とはいえない。

線源よりの距離 1,2,3,一...‑10mの各点の計算 値 (mRjhr)Iとより較正を行う。

④ 水 モ ニ タ ー

水モニターは神戸工業製 WS‑10型水モニタ ーで検出器としては液浸型β線用ハロゲン計数管 (GM‑8135H, 窓 厚 30mgjtm2) 10本を使用 し,ステンレスタンクと鉛シールドより成ってい る。

。標準 40K溶液

Background  水道水 5 10‑6μCijml  40K 溶液 1 10‑5  1/  1/ 

10‑5  1/  1/ 

KCl  19より放出する 40Kの放射能は dN  0.693  W 

一 一 一 一dt  ‑=AN=^~,

一一一一‑

x一 一x6.02x 1023  Tを:40Kの半減期(1.25 x 10year) 

M  : 40Kの質量数 (40) 明T : KCl 1 g中の 40Kの重量 上式より 997dpm, 4. 5 x 10‑4μCiとなり,この 数値をもとにして標準40K溶液,略20lを調製し た。

。較正方法

水モニターに水道水,標準40K溶液3種を別々

SA‑230  40K 溶液又は水道水

Fig.  2. 水モニター測定装置

(3)

i

ζ通水し先きの試料水と完全に入れ換る織に充分 l

ζ流す。装置はFig.2.に示す様にし,測定は綜 合モニター水用レートメーターにより測定し10回 平均した。

3 . 結 果 と 考 察 1  ) 

表面汚染計の較正

。ハンド・フット・クロスモニター

標準基準器を用いて較正を行った結果を手,

足,衣服の検出器について各々 Fig. 3, 4, 5に 示す。乙れらの較正曲線より求めた較正係数,検

出感度,等を Table2に示す。

一般に検出感度は自然計数の平均値からのばら つきから測定値が分離出来る限界となる。パック グラウンドが Ocpmの時は最小目盛を検山感度 とする。

10

。右手、

~K =4. 8X 10'P Ci/cm' /cpm 

・左手J 10 

10 104

表 面 汚 染 宮 度 μC,/iαn; 

Fig.  3 ノ、ンド・フット・クロスモニター (手甲側検出器)較正曲線

線源:U0

検出感度はスケーラーの場合

川 +2σ

一 千

Nb:パックグラウンドの全計数 tb  /1  の計数時間

O'b  /1  の標準偏差 の:サンプノレの標準偏差 計数率計の場合

20'hU‑v一一旦h

=  . / r :

そnb子 ‑

' v  

2" 

r

a︐ ︐ 

︐ 

a︐ 

p a  

︐ 

n o  

n o  

' n

︐ 唱

i

t

︐ ︐ ︐ ︐ ︐ λv  a '  

/ /  

︐ ︐ ︐ ︐ 

a︐ 

MFd 

JF 

︐ 

a r  

︐ a '  

︐ 

9 4

 

︐ 

。 右 足 K=7.4XIO8μCi/'/cpm

10  ‑ 左 足

K =2. 2 XIO7pCi/cm' /cpm 

103 10 104

表面汚染笛皮 μCi/cm

Fig.  4 ハンド・フット・クロスモニター (足検出器)較正曲線 線源:U02 

cps  100 

10 

K=9.lX lO6μ Ci/cm'/cps 

10 104 10

表面汚染出度 PCi/cm

Fig.  5 ハンド・フット・クロスモニター(衣服検 出器)較正曲線 線源:U0(1968.5) 

nb :パックグラウンドの計数率

" :計数率計の時定数 により計算した。

。ガスフロー型α表面汚染計

Fig.6.に較正曲線を示した。この結果α線の自 己吸収による効果が 10‑5μCi/cm2附近より徐々 に現われている。.較正定数は O.5x 10‑Cijcm 附近の所を計算して 4.010‑8 pCijcm2/cpmと なる。

‑ 25

(4)

Table.  2. 

近畿大学原子力研究所年報

表 面 汚 染 計 の 較 正 係 数

絞 正 係 数

l

時定数 調 査 レ ベ ノ レ μCi/cm2/cpm  sec  cpロ1 μCi/cm μCijcm ハク 4.8 X 10‑7  (左)20  9.6 X 10‑6 

3.  5x 10‑ ンロ f 手モニター

(右)20  9.6 X 10‑6 

ドス

.  . 

(左) 2.2 x 10‑:7  (左) 20.8  5. 7x 10‑6  80  4. 2x 10‑ フモ 足モニター

(右 ) 0.74 X 10‑7  (右 )28.2  2.1 X 10‑6  150  4 X 10‑ ツニ.

トタ 0‑6

0.27cps  2.5 X 10‑6 

衣服モニター μCijcm2/cps  1 

0.87 cps  7.9 X 10‑7 3cps  5 X 10‑ ガスフロー型 4. 0 X 10‑8  i 30  I  10  4. Ox 10一7

α表面汚染計 (5 X 10‑6  4. Ox 10‑7  60  3 x 106

測定値 cpm 

: 4.0XIO8μCi/an'/cpm 

10'4  表面汚染;ζ皮 μCi/an' 

Fig.  6 ガスフロー型α表面汚染;十 (SM‑301) 校正曲線 (1968.4) 

105

2 )  

サーベイメーターおよび エリアモニターの較正

当研究所で日常よく放射線管理に使用されてい る空間線量率測定用のサーベ、イメーター,ヱリア モニターの較正を行った。

G Mサーベイメーター,シンチレーションサー ベイメーター,電:~It箱式サーベイメーターの三極 につき 60COおよび 137CSにより較正した結果を Fig.  7, 8, 9に示し, それぞれ 6OCOによる較 正係数は1.3 X 10‑4 mR/hr /cpm, 2.9 x 10‑3  mR/hr/cps,および 0.8であった。

CP~I

{

. r

CoK=1.:lXIO.1mH/hr/cpm  OI37Cs  K=1.1XIO1mR/hr/cpm 

(l9G9. 8) 

U 10 

計算値mR/hr 10 Fig.  7 G Mサーベイメーター(神戸工業K K製

• SM‑102)の較正曲線

炉遮蔽タンク下,原子炉室側壁,炉室移動式,

R 1実験室の電離箱式エリアモニター (PC101B) についてFig̲ 10, 11, 12, 13 iζ60CO による較正 曲線を示した。較正係数は O.lmR/hrの附近で はそれぞれ O.80, 1. 0, O. 86, 2.  6であったがこれ らの結果から特にRI実験室のエリアモニターの 劣 化 が 認 め ら れ た の で 補 修 し て 再 検 し た 結 果 は 0.79であった。

3) 水モニターの較正

40Kの標準溶液による放射能濃度と計数率値の 関係を Fig̲14 iと示す。 40K(1. 33 MeV)のβ線 に対しての較正係数は 1. 27 X 10‑6μCijml/cps  である。検出感度等は Table3.に示した。

(5)

則老直i;i 

0.1 

計算{直 mR/hl

Fig.  8  シンチレーションサーベイメータ (神戸工業製・SM‑200)の較正曲線

測定値 .6bok=0.8 

。も

K=0.6 mR/h r.

10 

(1969.8) 

0.1 

Fig.  9 電離箱式サーベイメータ(神戸工業製

DR‑3型)の較正曲線

‑ 27

mH/hr 

0.1 

K=0.80 

計算値mR/hr

Fig. 10  60Co による炉遮蔽タンク下エリアモニ ターの較正曲線 (No.650833)  1969. 8 

測定値

0.1 

許算値;;;Rjhr Fig.  11  60Co による原子炉室側壁エリアモニタ

ーの較正曲線 (No.650831)  1969.8 

(6)

mR/h

iftlJ  10 

J

K=O.86 

0.1 

0.1 

計算fmR/hr

Fig. 12  60CO による炉室移動式エリアモニター の較正曲線 (No.650834)  1969.8 

mR/br 

0.1 

計算値mR/hr

Fig. 13  60CO によるR1実験室エリアモニター の較正曲線 (No.650822)  1969.8 

測 定 値

10 

L ‑ Hr'; 

Fig. 14 

近畿大学原子力研究所年報

K=1. 3x 10‑6μCijmejcps 

10"  1O.~

μCi/mR  71<モニター (WS‑10)の 40Kによる 較正曲線 (1969. 8) 

Table.  3.  水モニターの検出感度

O.  1  1  10  100 

時 定 数 │ 測 定 範 囲 度 (sec)  (cps)  103.... 10 10 .... 10.... 10  0.1..... 

4 . ま と め

現在研究所で放射線管理に使用されている測定器に ついて月1回の点検および修理が定期的に行われ又年

1回測定器の較正が行われている。

その内

1 ) 表面汚染計

2)  エリアモニター,サーベイメータ一類 3) 水モニター

等の較正係数,検出感度について報告した。

表 面 汚 染 計 の 較 正 係 数

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