魅力ある講習会企画のノウハウを身につけよう : ピンとこんなーと言わせない!
会議概要(会議名, 開催地, 会期, 主催 者等)
令和2年度国立大学図書館協会東海北陸地区助成事 業 研修会
「魅力ある講習会企画のノウハウを身につけよう〜
ピンとこんなーと言わせない!」
日時:令和2年11月26日(木)13時30分〜16時30分
会場:オンライン会議
主催:東海北陸地区国立大学図書館協会・北陸地区 国立大学連合図書館系専門委員会
URL http://hdl.handle.net/10098/00028525
「コロナ禍で学ぶ
大学生の知的好奇心に 火を点ける
学習ガイダンス実践法」
梅澤 貴典
2020年11月26日(木)
令和2年度国立大学図書館協会東海北陸地区会研修会
Q.「課題研究なんて、どうせ受験に関係ないのでは?」
→従来の「小論文」以上に課題解決型の入試が生まれており、
「情報を集め、読み解き、自分の言葉で意見を伝える力」
がますます求められています。
(例)お茶の水女子大学「新フンボルト入試」
「文系は本学附属図書館を舞台に自在に文献や資料を 駆使しつつ自分の論をじっくり練り上げ、
またグループ討論や面接を通じて論理力や課題探求力、
独創性などを評価します(図書館入試)」
出典:http://www.ocha.ac.jp/news/h280126.html
「なぜ、調べ・考え・発信するのか?」(高校生)
Q.「レポートや論文なんて、実社会では書きませんよね?」
→企業で「大きなプロジェクトを動かしたい!」と思ったら 確かな情報に基づいた実現性のある「企画書」が必要です。
文章だけではなく、社長や取引先に向けておこなう
口頭での提案(プレゼンテーション)も、全く同じです。
どのような目標であれ、実現のためには 周囲の人に信頼されることが大切です。
そのため、自分の言葉に責任を持てるよう、
「裏付けある情報の探し方」を見に付けましょう。
4
世代に関係なく、
「確かな情報によって 課題を解決する力」
が必要!!
「なぜ、調べ・考え・発信するのか?」(大学生)
50年も前から変わらない、「学校」に問われる課題
「知識はおしえるけれど、知識の獲得のしかたは、
あまりおしえてくれないのである。そのことは、
中学・高校ばかりか、ざんねんながら学問の府である ところの大学においても、おなじである。」
梅棹忠夫「知的生産の技術」(岩波新書)
(
1969
年7
月初版) ※下線は発表者→
いつ、誰が、どのように「問題発見」「情報収集」「分析」「考察」「発表」の技法を教えるべきか?
高大接続改革の課題(学び手の視点から)
日常のほとんどの問題は、
ネットで解決できてます!
就職活動のような「人生の一大事」でも ネット情報で判断し、行動するの?
・ライバルと同じ情報源→「その他大勢」に埋没
・玉石混交→知らぬ間にウソを広めてしまう
問題
・探究力(①出所が明確&②網羅的な情報収集力)
・独創性(知識を複合してアイデアを生む力)
・発信力(言葉と文章+αで、人に伝える力)
解決 法
「インターネットで何でも分かる」
時代に、なぜ学ぶのか?
MITが10年分のTwitterにおける情報の拡散を調査。
虚偽情報は、全ての分野において真実よりもはるかに 遠く、速く、深く、広範に拡散されていた。
その原因は人間→ボット(自動プログラム)ではない。
正しい情報が1500人に届くまでには、
虚偽情報の6倍の時間がかかる。
「噂」の広まるメカニズム
「インターネットで何でも分かる」
時代に、なぜ学ぶのか?
情報なんて、その都度
スマホで探せば良いのでは?
全てを記憶する必要はないけど、
検索結果に振り回されないかな?
・ネット情報の特性、偏り、限界、代替方法
を知らないと、知の劣化を招く危険問題
・真偽の識別眼に加え、多様な意見の背景
(歴史・思想・宗教・文化・経済)を学べば、
初めて情報源として創造的な応用が可能 解決
法
「インターネットで何でも分かる」
時代に、なぜ学ぶのか?
かつて知識は「所有」自体に意味があり
「独占」することに価値があったが、
現在は逆。創造したアイデアや知識は 広く発信することで新たな価値を生む。
「歩く事典」になるよりも、
「問題解決にはどんな情報が必要か」
「どこをどう探せば、求める情報が見つかるか」
「誰に訊けばより良いか」を推理する能力が必要。
→探究活動で、自由闊達な応用力を育てる。
写真出典:https://www.amusingplanet.com/2015/04/the-last-surviving-chained-libraries.html
鎖付きの本
(Guildhall library,London)
「インターネットで何でも分かる」
時代に、なぜ学ぶのか?
検索結果の上から順に、
良さげな情報を見ています!
「信頼性の高い順」に結果が 表示されてる訳ではないよ!
・「本当っぽい情報」が多すぎて、
もはや何を信じるべきか分からない。
問題
・「発信者」を意識→どこの誰が言ってるのか。.
→「誰が得をするのか?」(ネイティブ広告)
「
・
書かれていない(切り取られた)情報は何か。・多数決は「事実を判定」するものではない。
解決 法
フランシス・ベーコン(イギリスの哲学者)
「人間の知性をとりこにしている偶像」
(世界大百科事典)
「経験の正確な観察のために排除すべき先入見」
(ブリタニカ国際大百科事典)
・種族のイドラ(人間であるがゆえの思い込み)
・洞窟のイドラ(個人的な先入観)
・市場のイドラ(言葉と情報社会がもたらす誤解)
・劇場のイドラ(伝統的学説・権威への服従)
高校の倫理で習った「イドラ」って何だっけ?
インターネット急速に発達しましたが … 。
【次の文のうち、どの点が
間違っているでしょうか?】
↓
「どんな情報でも、いつでも、誰でも、
どこでも、無料で手に入るようになった。」
【 ?Question? 】
大学生と教職員だけが持つ、大きな
自分の大学が契約している新聞データベースなど、
一般には有料の情報が、スマホや自宅PCで無料で読める。
(明治時代の創刊号から現在までの新聞記事を、検索も可能!)
同じく、世界最先端の学術雑誌(電子版)に載った論文・
電子書籍も、自分の大学が契約していれば無料で読める。
(かつては、図書館に行って印刷物を手にする必要があった…涙。)
(大学のキャンパスに通えるようになったら…)
街なかの書店や公共図書館には決して並んでいない、
膨大な数の本と、超マニアックな雑誌(↙)も利用可能。
(大学の専門により、「月刊住職」「養豚の友」「ねじの世界」などなど♪!)
特権
「インターネットで何でも分かる」
時代に、なぜ学ぶのか?
がんばって探せば、
ネットで何でも分かりますよね?
無料サイトは「発信者が見せたい情報」。
価値ある情報は基本有料で、
ネットには存在しない情報もあるよ!
・どんな情報でもネットに存在すると考え、
ネットに無ければあきらめてしまう。
問題
・無料情報の特性を知る(ブログ・公開SNS・
企業ホームページ・広告。)
・有料情報の特性を知る(新聞電子版等を始め、
政府の無料情報も税金で間接対価あり)
・ネットの限界を知る(答えが一つではない問題等)
解決 法
自分で考えてみなきゃ分からない、様々な「?」
人はどうして、
争ったり
傷つけあうの?
数学とか哲学って、
将来何の役に立つんだ?
「みんなが言っている。」
だから、“本当“
なのかな
?
いい大学に入って、
がんばって働くぞ~!
…あれ?自分の夢って、
それだけで終わりだっけ?
→図書館での自由な学びで、
無限の世界を旅してみよう!
存在するのに手が届かない情報(無意識のバリア)
検索したけど、
見つかりませんでした。
キーワードを工夫してみたかな?
・自分が思いついた検索キーワードで、
いつも期待通りの情報が得られるとの誤解 問題
・検索法を再考(文字列とクローラ・検索式)
・発信者ならばどんな言葉を使うか?を予測
・シソーラス(類語辞典)の活用 解決
法
先入観と確証バイアス
だってネットでは、
みんな自分と同じ意見でしたよ。
ネットは、自分に似た意見が 集まりやすいから、注意!
・確証バイアス(先入観を加速・強化)
・フィルター・バブルと集団分極化
・選択させられている恐怖 問題
・メタ認知とセルフ突っ込み
・ログオフ(自分の属性・志向性から離脱)
・森羅万象の世界地図を、自分の中に描く 解決
法
「何となく」は知っている言葉でも、
レポート・論文あるいは 業務での企画書に書ける レベルで理解しているか?
この記事は、どの資料(事典)のものか?
(→オレンジ色のバーには「imidas」と記載あり。)
著者名をクリックすれば、どんな専門家が
この記事を書いたのか(プロフィール)も分かる。
その人に興味が湧いたら、著書(本)も読んでみよう!
有料のデータベースだが、
大学で契約していれば 無料で利用可能。
個人入会も可能(有料)。
最初に「なにペディア」で調べるか?で差がつく!
○紙の百科事典(エンサイクロペディア)は、
信頼性は高いが、印刷後どんどん情報が古びていく。
○いっぽうフリー百科事典は最新の情報だが
発信者が匿名のため、質が玉石混交で信頼性が低い。
○これに対し、例えば「ジャパンナレッジ」は百科事典 と同じ高い信頼性に加え、更新され続ける特性を持つ。
画像出典:https://japanknowledge.com/introduction/impression_user.html?i=51
→ 大学によります!
契約しているデータベースは 図書館のホームページで
一覧できる大学が多いです。
(中央大学の例)
図書館トップページ→
「資料をさがす」→
「データベースリスト」
をクリック!
大学が契約しているデータベースを探す!
(へ~!正直、何でも「○○○ペディア」で調べてた…。)
確かに「ジャパンナレッジ」って良さげだけど、
うちの大学では使えるのかな?
画像出典:中央大学図書館トップページ https://www.chuo-u.ac.jp/library/
大学で契約しているデータベースリスト(例)
画像出典:
http://www2.chuo-u.ac.jp/library/databasetop.htm
おっ。うちの大学は「ジャパンナレッジ」あったぞ!
ここクリックすれば、すぐに誰でも使えるのかな?
専門知識を有し、
情報に責任を 持つ著者
「その大学の学生・教職員」ならば見られます!
価値ある情報は基本的に有料です。
(「誰でも」「自由に」は見られません。)
ただし、契約している大学の学生・
教職員ならば無料です。
例えば中央大学では、スマホや 自宅PC・海外からも接続できるVPN
(仮想プライベートネットワーク)
という技術でアクセスできます。
※学外からのアクセスの方法は、
ご所属大学のホームページ 等で確認してください。
執筆料金
新聞社・データベース会社等
利用 料金 情報
情報
利用者・図書館・大学等
LOCK
中央大学の方はこちら。
http://www2.chuo-u.ac.jp/library/ssl-vpn/ssl-vpn_manual.html
大学で契約しているデータベースリスト(例)
画像出典:
http://www2.chuo-u.ac.jp/library/databasetop.htm
新聞だけじゃなく「日経ビジネス」とか「東洋経済」とか
「会社四季報」もあるんだ~。就活準備にいいかも!
ここに「VPN」ってあれば在宅で使えるんだね。
「インターネットで何でも分かる」
時代に、なぜ学ぶのか?
でも、今どき読書とか 図書館の価値ってある?
速報性や双方向性等、ネットの価値も大きい。
でも本や図書館と併せると、可能性は無限大。
・スマホがあるのに、なぜ読書?なぜ図書館?
問題
・ネットVS図書館ではない(複合的に活用する)
・巨人の肩の上に立つ(第一人者に勝手に弟子入り)
・脳内に、検索エンジンと四次元ポケットを持つ
・図書館司書の知恵を借り、あわよくば盗んでしまう
解決 法
まずは、キーワードで本を探す!
どこの大学も、基本は同じ。図書館サイトの
「蔵書検索」や「OPAC]*などをクリック。
OPAC(オーパック):Online(ネット上の)Public Access
(誰でも使える)・Catalogue(目録 : 一覧リスト)のこと。
まずは、自分の好きな「キーワード」で 自由に検索してみよう!
画像出典:中央大学図書館OPAC https://opac.library.chuo-u.ac.jp/
図書館の資料を探す(蔵書検索)
検索結果は「ゴール」ではなく、
じつは「入り口」に過ぎません。
青字の「リンク」に注目。
クリックすると、同じ著者や
似たジャンルの本が続々ヒット!
→たった1冊の本との出会いから 無限に広がる「知の冒険の旅」
が始まる!
画像出典:中央大学図書館OPAC https://opac.library.chuo-u.ac.jp/
興味ある本が見つかったら、図書館が開いていれば
「メモって、本棚に直行~!」なんですが…。
中央大学 「自宅学修に役立つ!電子ブック・データベースの活用法」
https://www.chuo-u.ac.jp/library/news/2020/04/48870/
現在は、多くの大学図書館が
閉館中…(涙)。そこで、たとえば 中央大学では「電子ブック」を
契約しています!(在籍者のみ利用可)
○「丸善 eBook Library」
(幅広い分野の日本語本7万冊)
○「紀伊国屋書店電子図書館 Kinoden」(主に理系)
○「EBSCOhost ebook
collection」(洋書約18万冊)
などなど…。
日本中の本を探す。「WebCat Plus」
入力した言葉から連想される 関連キーワードによる 絞り込み検索が可能。
誰でも無料
↓
図書館で冊子を読む。
http://webcatplus.nii.ac.jp/
たくさんの図書館から本を探せる「カーリル」
http://calil.jp/
誰でも無料
近所の 図書館 だけじゃ
ない!
町の図書館も、電子書籍サービスを始めています!
https://www.d-library.jp/hachioji/
小説を始め、旅行ガイドや
料理など、生活に関わる分野は、
大学よりも、町の公共図書館が 得意とする分野です♪!!
NDC(日本十進分類法)の基礎知識
0 総記
1 哲学・宗教 2 歴史・地理 3 社会科学 4 自然科学 5 技術家政 6 産業
7 芸術 8 言語 9 文学
300 社会科学
310 政治 320 法律 330 経済 340 財政 350 統計 360 社会 370 教育
380 風俗習慣
390 国防・軍事
370 教育
371 教育学、教育思想 372 教育史・事情
373 教育政策、教育制度、教育行財政 374 学校経営・管理、学校保健
375 教育課程、学習指導、教科別教育 376 幼児・初等・中等教育
377 大学、高等・専門教育、学術行政
378 障害児教育
379 社会教育 小数点以下で
さらに細分化
…
本の背表紙ラベルの
「あの番号」は、日本共通 で、こんなルールです!
※国立国会図書館HPより
超~分かりやすい 日本十進分類法
の解説サイト
https://www.kodomo.go.jp/kids/research/use/use_01-04.html
※国立国会図書館HPより
本・学術雑誌(論文)・事典の違いと用途
これで、本ならば自力で探せそうです!
でも「日経ビジネス」の読みたい記事が
OPACではヒットしなかったんですが…(涙)。
○「その雑誌が図書館あること」と
○「何年の何号があるか」はOPACで分かるけど、
○「どんな記事があって、何号に載ってるか」は、
「雑誌記事データベース」で探すんだ!
→データベースは多種多様で、目的によって使い分けるもの。
詳しくは、図書館サイトのデータベース一覧を見てみよう。
(中央大学の例)
http://www2.chuo-u.ac.jp/library/databasetop.htm
学術情報の流れ
新しい 発見や
技術
新聞・ネット のニュース
学術雑誌(冊子&電 子)に論文が載る 論文執筆
査読
世界中で 情報共有
START!
基礎・概論 が本になる
大学で 学習・
研究
本・学術雑誌(論文)・事典の違いと用途
が、学術雑誌?…図書館って、本だけが 並んでいるところだと思ってました!
本は「その分野では常識」の基礎情報です。
1~2年生は、ここから多くを学びましょう。
「特殊な分野」や「最新の研究成果」になると、
学術雑誌に載った論文が必要になるよ。
辞書や事典も、調査には不可欠。さっき見た オンラインリストだけでも、語学・理化学・
歴史など、さまざまな分野の事典があったね。
→図書館には、統計・音声や映像・郷土資料・
貴重な古文書など、多種多様な情報があるよ!
雑誌記事・論文DBの例(CiNii Articles)
国立情報学研究所(NII)の データベース。
検索は誰でも無料。
https://ci.nii.ac.jp/
「機関リポジトリ」というボタンがある場合、
この記事・論文が載る雑誌の発行者
(大学や学会)が「研究成果の発信」として 無料公開しており、クリックすれば
PDFが開き、誰でも読める!
「サイニィ」と 読みます!
博士論文を探す(CiNii Dissertations)
国立情報学研究所(NII)の
データベース。検索は誰でも無料 http://ci.nii.ac.jp/d/
↓
古い博士論文は、学位を授与した大学
(公開の場合)か国会図書館等で読むが、
2013年以降の博士論文は、
原則デジタル公開されている。
ここで「論文」「本」「博士論文」
を切り替えられます!
他大学の蔵書まで探す(CiNii Books)。
どの大学が、どの本を
(雑誌については何巻・何号まで)
持っているか?が分かる。
→ それが分かれば、図書館が 開いたら取り寄せが可能。
国立情報学研究所(NII) のデータベース。
検索は誰でも無料
http://ci.nii.ac.jp/books/
学術情報に特化した検索エンジン「Google Scholar」
https://scholar.google.co.jp/
誰でも無料
ただし、電子閲覧できる 記事は一部のみ。
↓
図書館等で入手・閲覧
このキーワードに関する論文が発表されたら、
メールでお知らせがもらえる「アラート」機能も!
http://www.worldcat.org/
海外文献・記事検索の例(Worldcat)
http://www.worldcat.org/
誰でも無料
ただし、電子閲覧できる 記事は一部のみ。
↓
図書館等で冊子を読む。
国立国会図書館サーチによる統合検索
(本でも雑誌でも論文でも)
誰でも無料
ただし、電子閲覧できる 記事は一部のみ。
↓
図書館等で入手・閲覧 http://iss.ndl.go.jp/
オープンアクセスと学術情報の評価基準
書籍・学術雑誌・事典 新聞
一般雑誌 大衆雑誌
公的
DB
・ 機関リポジトリ
企業リリース情報 フリーペーパー フリー百科事典 個人のブログ等 信
頼 性
低 い 高
い 有料 無料
【新たな存在】
オープンアクセス 学術雑誌・DB
政府の各省庁の統計情報を探す
総務省「e-stat イースタット 政府統計の総合窓口」
誰でも無料
有名な「国勢調査」だけじゃない、
多種多様で膨大な統計の数々!
好きなキーワードで、どんな データがあるか検索してみよう。
https://www.e-stat.go.jp/
確かな数的 データを根拠に モノを言うために!
【参考】大学図書館が『重要』と考える課題の推移
出典:文部科学省 学術情報基盤実態調査「大学図書館編」(作図は発表者)
※「学生の自学自習」「研究活動」「大学の国際化」は2011年から調査項目に加わった。
統計・グラフを疑う視点を持つ。
98 99 100 101 102 103 104
2015年 2016年 2017年
難関校合格者数、
驚異の増加率!!!
100名
102名
104名
・「一説によると
…
」・「関係者の話では
…
」・「○○学者によると
…
」・「
…
と言われています。」・「
…
とされています。」・「
…
という説が有力です。」・「
…
として有名です。」・「
…
と思います」・「…
と思われます。」・「
…
ではないでしょうか。」・「諸説あり。」
情報を鵜呑みにしない、「疑う視点」
世間の興味・関心の動向を調べる。
誰でも無料
www.google.co.jp/trends/
「
現行法規(法律・条例)を調べる
総務省「電子政府の総合窓口 e-Gov イーガブ 法令検索」
誰でも無料
https://elaws.e-gov.go.jp/
去年買った六法全書は、
もう内容が古いかも!
調べ方そのものを調べる方法
国立国会図書館(NDL)
「リサーチ・ナビ」
誰でも無料
https://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/
「思い付いたキーワードを入れてください」
の言葉通り、そのテーマに関する
「調べ方」「本」「関連キーワード」など、
研究のヒントを教えてくれる。
調べ方そのものを調べる方法
「リサーチ・ナビ」は、調査方法や本の紹介だけではなく、
「その研究テーマの背景」や「関連するキーワード」について まるで家系図のように可視化してくれる。
https://rnavi.ndl.go.jp/rnavi/
自分だけで考えていても 思い浮かばなかった角度から
「研究の切り口」が 見つかることも!
調べごとのプロ・図書館司書の力を借りる
国立国会図書館(NDL) のデータベース。
誰でも無料
http://crd.ndl.go.jp/reference/
えっ?夏目漱石の有名な
「月が綺麗ですね」って話、
信じ込んじゃってたけど、
かなり怪しいかも!
レポート・論文執筆の決まり
「どこまでが他人の論文からの引用か」
「どこからが自分の考えか」を明示する。
引用した論文・参考文献の出所を明らかにする。
自分の論文 先行論文
先行論文 参考文献
自分の考え
未来に書かれる論文
誰が、何という論題で、どの雑誌の 何年何巻何号に書いた論文の どのページから引用したのかを 明
記するのがルール。
自分の論文も、
将来誰かに 引用されるか
も?
引用表示の一例(雑誌論文を引用する場合)
【本文】「著作権という概念はもともと近年の科学技術医学分 野の学術雑誌には存在しなかったといってよい」 1) と言 われるが、複写の普及と電子技術の発達に伴い
…
「引用した部分」に、
脚注番号)を振る。
文章の最後に「参考文献」
として番号順に 出所を表記する。
脚注番号) 「論文名」, 『掲載されている雑誌名』,
巻, 号, ページ
1) 時実象一「学術論文の著作権」 , 『情報の科 学と技術』 , Vol.56, No.6, p.282-287
※ ここに示すのは、代表的な一例。引用情報表示の書式は投稿先によって変わるので注意。
参考文献
著者名
1.背景と現状
2.問題点(○○が不足している。○○できる環境が必要)
3.原因(なぜそうなっているのか・阻害要因は何か)
4.解決に必要な情報
(文献・統計・新聞・法令・事例など)
5.分析(それらの情報から、何が見えてくるか?)
6.考察(分析を踏まえて、どうすれば解決に応用できるか)
7.提言(具体的な改善策の提案)
8.今後の課題(この改善をする(した)上での問題点)
論文アウトラインの作成【例】
さまざまな図書館の活用
(豊富な情報源)が必須!
1.教員と図書館職員が、互いの得意分野を知り、
協働で教育プログラムを開発 2.定義・認識の共有
(例)「情報リテラシー」
→
ITスキルとの混同を避け、「学術情報リテラシー」・「メディアリテラシー」
3.目的・ゴールの明確化
(例)教員を、本来の教育・研究に専念させる。
(剽窃・コピペ防止の指導から解放する。)
今後の課題
4.教える内容・タイミングの精査
(例)アンケートで「未知」かつ「必要」な知識を調査 教員への聞き取り(オーダーメイド型講習へ)
5.評価指標の見直し
(例) 大学図書館評価の基準(貸出冊数・来館者数等)
→
「学生の成長度」(アンケートによる)などを追加。参考)アメリカの高等教育図書館基準
http://www.ala.org/acrl/standards/standardslibraries
今後の課題
最後に。(未来を切り拓く新入生の皆さんへ)
ご入学おめでとうございます!私たち教職員は、君達を待っていました。
私は図書館司書として、自宅でも外国でも学習や研究ができるように
「電子図書館」づくりをした経験から、キャンパスに通えない逆境の 今こそ「知的好奇心の炎」を燃やし続けて欲しくて、これを作りました。
大学時代の学びは、生涯の宝物となります。時間のない社会人になると 決して取り戻せない、貴重な日々です。例えば、語学の吸収力は若い今が 抜群に優れています、僕も、第二外国語で少しだけ学んだスペイン語が、
英語が使えない南米で何とか通じた時の感動は、今でも忘れられません。
学びに加えて、未知の課題に挑む「研究」は、ゾクゾクするほどの楽しさと 驚きに満ちていると約束します。これこそが、大学の醍醐味です。
僕は30歳を過ぎて働きながら大学院に通いましたが、探究する面白さに あらためて魅了されました。ぜひ「自分だけのテーマ」を探してください。
何かを見つけて目を輝かせた君達に、大学で会える日を楽しみにしています!
梅澤 貴典