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2)都市構造
浦安市の多様性に富んだ地域や都市機能をより充実するとともに、魅力と活力のあふれた都市と
して発展していくため、以下の地域・拠点・軸を本市の都市構造とします。
(1
)3つの住宅地域と2つの特徴ある産業ゾーン
本市は、二度にわたる埋立事業とそれに続く住宅や鉄鋼流通基地、テーマパークの開発により、
住宅都市としての性格を基本に、鉄鋼団地や東京ディズニーリゾート
Ⓡといった特徴ある産業が
立地する個性豊かな都市として発展してきました。
このような都市の形成過程から、本市の都市構成は、3つの住宅地域と2つの特徴ある産業ゾ
ーンの5つの区分が基本となっているため、それぞれの地域の持つ個性や活力を活かした都市づ
くりを進めます。
【3つの住宅地域】
① 埋立て以前からの既成市街地である「元町地域」
② 第1期埋立地に計画的に開発された「中町地域」
③ 第2期埋立地に計画的に開発されている「新町地域」
【2つの特徴ある産業ゾーン】
④ 鉄鋼流通を核とした流通・加工・業務機能が集積する「工業ゾーン」
⑤ テーマパークやホテル、商業施設などが集積する「アーバンリゾートゾーン」
(2)拠点
3駅周辺やシビックセンター地区などでは、これまで多様な都市機能が集積する拠点として
形成されてきました。このため、浦安・新浦安・舞浜の3駅周辺を中心とした都市拠点、シビ
ックセンター地区、新町地域センター地区、海辺の交歓エリアを拠点に位置付け、それぞれの
拠点性に沿った多様な都市機能の整備や充実を図ります。
① 都市拠点
●浦安駅周辺地区
・浦安駅周辺地区は、市民が誇りを持てるまちなか拠点として位置付け、地区の持つまちの良
さを活かしながら、商業の振興や交通結節機能の強化、地区に求められる多様な都市機能の
導入を進めます。
●新浦安駅周辺地区
・新浦安駅周辺地区は、市民の文化活動や交流などといった、にぎわいのある都市生活の拠点
として位置付け、駅前広場の更なる魅力の向上や駅周辺での行政サービス機能の充実、交通
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●舞浜駅周辺地区
・舞浜駅周辺地区は、アーバンリゾートゾーンの玄関口および地区住民にとっての利便性を合
わせ持つ生活拠点として位置付け、交通機能の維持・向上を図るとともに、駅周辺の利便性
を高める機能の充実を図ります。
② シビックセンター地区
・シビックセンター地区は、災害時にも市民生活を支える行政・文化・福祉の拠点として位置
付け、行政機能や福祉機能の充実、防災機能の強化を図るとともに、にぎわいやふれあいの
ある都市空間として整備を進めます。
③ 新町地域センター地区
・新町地域センター地区は、地域住民の生活を支える商業・生涯学習・市民交流の拠点として
位置付け、商業施設や公共施設などの関連する機能の整備・充実を図ります。
④ 海辺の交歓エリア
・海辺の交歓エリアは、人々が海とふれあいながら交流を深める交歓拠点として位置付け、こ
れまで集積してきた多様な機能の維持・向上を図るとともに、今後さらに地区の魅力を高め
る機能の集積を進め、地区の特性や水際線に位置する立地のよさを活かした空間の整備に取
り組みます。
(3)都市のネットワーク軸と水辺の環境軸
地域や拠点間の連携を図るとともに、都市の持続可能な活動を支え、環境と調和する連続し
た空間の形成を図ることが必要です。そのため、主要な幹線道路とその沿道を「都市のネット
ワーク軸」、水際線を「水辺の環境軸」と位置付け、それぞれの軸の特性を活かした機能の整
備や充実を図ります。
① 都市のネットワーク軸
やなぎ通り・シンボルロード、大三角線、若潮通り、都市計画道路 3・1・7 号(明海鉄鋼通り
線)、都市計画道路 3・3・5 号(富士見港線)、都市計画道路3・3・8 号(明海埋立線)、都市計画
道路 3・3・9 号(舞浜鉄鋼通り線)を交通機能や都市機能・環境機能・防災機能が充実した都市
のネットワーク軸として位置付け、自動車交通の円滑化やバス交通などの交通体系の充実を図
るとともに、沿道の良好な街並みの形成を含めた魅力ある道路空間の整備に取り組みます。
② 水辺の環境軸
海岸、旧江戸川、境川、見明川、猫実川、堀江川を市民が豊かな水際線と再認識し、身近に
感じることができる水辺の環境軸として位置付け、自然環境の保全・再生を図るとともに、