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道徳535

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Academic year: 2021

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編 修 趣 意 書

教育基本法との対照表

※受理番号 学校 教科 種目 学年 28-185 小学校 道徳科 道徳 第5学年 ※発行者の番号・略称 ※教科書の番号・略称 ※教科書名 38光村 道徳535 道徳 5 きみが いちばん ひかるとき

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Ⅰ.編修の基本方針

編修の趣旨

道徳の学習全体を通して,最も大切にすべき ものとして,「命」を位置づけました。自分の 命,他の人の命,草木や動物たちの命,地球 の命,その全てを大切に思うことが究極の目標 であると考えました。 これを端的に表すフレーズ,「みんな 生きて る みんなで 生きてる」を各巻の冒頭に掲 げ,全編を貫きました。 5年 巻頭ページ

「みんな 生きてる みんなで 生きてる」

語り合いたくなる

道徳的価値のよさに気づき,自らの思いや考えを伝え,他者の考えも知りたくなる教科書を目ざしました。

考えたくなる

動きだしたくなる

一人一人が成長し,自らの力を信じ,みんなと力を合わせて動きだしたくなる教科書を目ざしました。 教材の中に引き込まれて思わず自分を重ねながら考えて しまう,考えずにはいられない教科書を目ざしました。

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編修の留意点

.考えたくなる教科書

■ 発達段階を考慮した教材の選定に意を用いました。

高学年の児童は,自分を高めたいという思いや理想を追い求める一方で,自分に自信がもてないなど,夢と現実の違い を意識するようになってきます。そのような時期だからこそ,子どもの悩む姿や,伝記等で知られる先人や,現在,各界で 活躍する人物が,失敗や葛藤を乗り越える姿など,子どもの心を捉える物語教材を選定しました。 →(※1)(※2)

この教科書でしか出会えない作品,作者が子どもの学びを考え書きおろした作品,美しい描きおろしの絵や迫力あ る写真で,子どもたちの感性に訴えます。 →(※3)(※4)

これまで気づかなかったような新しい見方を示唆する教材,視角的に子どもの興味を引く漫画形式の教材,見開き の一枚絵から考える教材など,児童が教材に引き込まれ,考えずにはいられない多様な教材を取り上げました。 →(※5)(※6) (※1)p.124-125 「世界最強の車いすテニスプレーヤー――国枝慎吾」 (※2)p.172-173「クール・ボランティア」 (※3)p.62-63「宇宙から見えたもの」 (※4)p.132-133「おおきに,ありがとう」

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.語り合いたくなる教科書

■ 無理なく自然に考えを表現できるよう,教材化を工夫しました。

高学年の児童は,自他を客観的に捉え相手の状況を自身に置き換えることができるようになってきます。そこで,教 材本文のその後の展開を想像し,個々に考えたことを話し合ったり,役割演技をしたり見たりすることを通して感じた ことについて議論できるような発問を,随所に盛り込みました。 →(※7)

自分の考えや気持ちを書いたり,道徳的な問題の解決策を考えたりすることで,自分の考えをみんなに伝えたい, みんなの考えも知りたいという思いをもてるように工夫しました。 →(※8)

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.動きだしたくなる教科書

■ 自分に自信をもち,みんなで力を合わせて行動したくなるようなしかけを盛り込みました。

学んだことを自分で確かめられる「学びの記録」に,学んだことや自分の心の変化を自由に書き留め振り返ること ができるページを設け,自分に自信をもち,行動につなげる素地が育まれるようにしました。 →(※9)

児童一人一人の成長がクラス全体の変容につながることを願って,身近な人々と協力し助け合うことや,集団や社 会のきまりを守ることなど,高学年の児童に特に育んでほしい道徳性については,該当する内容項目を重点的に取り 上げ,多角的に考えられるように工夫しました。

各教材には「つなげよう」というコーナーを設け,道徳で学んだことが,1時間の授業で閉じてしまわないよう,次の 行動につなげられるようなヒントとなる投げかけを示しました。前に学んだ同じ内容項目についての振り返りもできる ように配慮しています。また,他教科の学習や学校行事へのつながりなども示し,児童の「動きだしたくなる」気持 ちを引き出せるよう配慮しました。 →(※10)(※11) (※9)p.32-33「学びの記録」 (※10)p.22 「すれちがい」 (※11)p.73 「命を守る防災訓練」 (※8) p.82-83「公園の決まりを作ろう」 (※7)p.78-79「ケンタの役割」

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Ⅱ.対照表

[第5学年] 図書の構成・内容 特に意を用いた点や特色 該当箇所 巻頭詩 これから始まる道徳の時間に期待と希望をもって取り組んでいくことができるように,巻頭に児童へのメッセージとなる詩を掲載した。【第一号】 見返し-p.1 道徳の時間は 道徳の時間に行うさまざまな活動や学びを紹介する中で,疑問を追求していく態度や,他者を尊重しながら意見を交流すること,自分自身を見つめることの重要性を感じることができるようなページを設けた。【第一号】 p.4-5 四月 五月 学習 1  夢を実現するためには 野球選手の大谷翔平さんが目標を達成するために実践したことを通して,個人の能力を伸ばし,夢や目標を実現するために大切なことについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.6-9 2  流行おくれ 興味の対象が広がる中,節度ある生活を実現できない児童の物語を通して,自律の大切さについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.10-13 3  わたしは飼育委員 主人公が下級生に感謝の言葉をかけられ,委員会という集団の中での役割を考える物語を通して,主体的に学校生活における責任を果たす態度が養える教材を設けた。【第三号】 p.14-17 [いじめについて考えるユニット] 4  すれちがい 5  どうすればいいのだろう   相手の気持ちを考えよう――いじめの映画作りから すれ違いを起こしてしまった児童二人のそれぞれの視点から出来事を見比べる教材,公正・公平な態度を取れない 身近な場面を取り上げた教材,いじめ問題についての映画製作を紹介するコラムを通して,相手の気持ちを想像し尊 重する態度が養えるユニットを設けた。【第三号】 p.18-27 6  命の詩――電池が切れるまで 児童が小学校4年生のときに書いた命についての詩を取り上げて,生命の尊さについて考えられる教材を設けた。【第四号】 p.28-31 学びの記録 学習した道徳的価値や,それに関連した自分自身のことを振り返り,自己評価ができるよう,1時間ごとの学習を振り返る書き込み欄と,4月~5月の学習のまとめとしての書き込み欄があるページを設けた。【第二号】 p.32-33 六月 九月 学習 [情報モラルについて考えるユニット] 7  あいさつって   インターネット上のマナー 社会における挨拶の役割について考える教材,インターネットにおけるコミュニケーションの特性を学ぶコラムを通して, 情報モラルの問題を身近に考えられるユニットを設けた。【第三号】 p.34-39 8  祖母のりんご 祖母に優しい態度を取れないでいる主人公の姿を通して,社会の最小単位である家族を敬愛し,家族が協力して生活を営んでいくことについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.40-43 9  水がわたる橋――通潤橋 に社会の形成に参画する姿勢を学ぶことができる教材を設けた。【第一号】【第三号】人々の生活改善のため通潤橋建設に尽力した布田保之助を取り上げ,生活を支えてくれるものへの感謝や,主体的 p.44-49 10 曲げわっぱから伝わるもの る教材を設けた。【第五号】伝統工芸品と,その継承のために地域の人々が取り組んでいる事例を取り上げ,我が国の伝統を愛する態度が養え p.50-54 [環境について考えるユニット] 11 一ふみ十年 12 宇宙から見えたもの   「地球の温暖化」を知ろう/夏休みに考えてみよう 自然を大切にする意味について扱う教材,写真をダイナミックに掲載し宇宙の美しさを感じられる教材,温暖化現象に ついて学べるコラムを通して,環境保全に努める姿勢を養えるユニットを設けた。また,夏休みの調べ学習に役立て られるコーナーを設けた。【第四号】 p.55-69 13 命を守る防災訓練 東日本大震災の出来事を紹介しつつ,日頃の防災訓練が大切な命を守ることにつながることを感じる物語を通して,生命を尊ぶ態度を養えるような教材を設けた。【第四号】 p.70-73 14 絵地図の思い出 異性の友達とも協力して仕事に取り組む児童の物語を通して,他者と対等に接し協力し合う態度を養える教材を設けた。【第三号】 p.74-77 15 ケンタの役割 2つの役割を同時に求められたときどのように判断するかを考える活動を通して,責任を果たすことの重要性について考えられる教材を設けた。【第三号】 p.78-80 16 公園の決まりを作ろう 規則が守られていない公園の絵を見ながら,規則があることの意味や大切さを考え,公共の精神を育めるような一枚絵の教材を設けた。【第三号】 p.81-83 学びの記録 る書き込み欄と,6月~9月の学習のまとめとしての書き込み欄があるページを設けた。【第二号】学習した道徳的価値や,それに関連した自分自身のことを振り返り,自己評価ができるよう,1時間ごとの学習を振り返 p.84-85 十月 学習 17 真の看護を求めて   ――ナイチンゲール 【第一号】看護学の発展に貢献したナイチンゲールを取り上げ,科学的な探求心や真理を求める態度を養える教材を設けた。 p.86-90 18 「自分らしさ」を見つめよう 自他それぞれの視点から見た自分の姿と向き合う活動と,個性を伸ばして活躍した手塚治虫さんのエピソードを通して,個人の価値を尊重し,能力を伸ばすことについて考えられる教材を設けた。【第二号】 p.91-94 19 友のしょうぞう画 【第三号】離れていても互いを支え合える友人関係についての物語を通して,自他の敬愛と協力の態度を育める教材を設けた。 p.95-99 20 千羽づる 嘘をついてごまかしたときの後ろめたさを描いた物語を通して,自他に対して誠実であろうとする道徳心を育める漫画形式の教材を設けた。【第一号】 p.100-105 なんだろう なんだろう 「幸せって何だろう」というテーマについて,作者と問答をしながら,イラストと共に楽しく考えられるページを設けた。【第一号】 p.106-107 21 ブランコ乗りとピエロ 仲間内で対立した二人が歩み寄り,相互理解を図る物語を通して,相手と分かり合おうとする態度の大切さについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.108-113 22 道案内 【第一号】見知らぬ人に親切にしようとする児童たちの物語を通して,相手を思いやることについて考えられる教材を設けた。 p.114-117 23 いこいの広場 えられる教材を設けた。【第三号】公共の場での行動について考える物語を通して,公共の精神に基づき,社会の中で生活するときの責任について考 p.118-121 24 世界最強の車いすテニスプレーヤー   ――国枝慎吾 努力と強い意志によって困難を乗り越え,よりよい自己を実現しようとしている国枝慎吾さんを取り上げ,くじけずに物事をやり遂げる心を培える教材を設けた。【第一号】 p.122-126 25 最後のコンサート   ――チェロ奏者・徳永兼一郎 病に冒されながらも自らの生き方を全うした徳永兼一郎さんを取り上げ,限りある命を懸命に生きることの尊さについて考えられる教材を設けた。【第四号】 p.127-131 [国際理解について考えるユニット] 26 おおきに,ありがとう 27 小さな国際親善大使   オランダから和紙を求めて/冬休みに調べてみよう 和菓子の文化を物語と資料で示した教材,他国の文化を理解することの大切さを場面で示した教材,他国から来て 和紙作りを継承している人物を紹介するコラムを通して,他国と互いの文化を理解し尊重し合う態度を培えるユニット を設けた。また,冬休みの調べ学習に役立てられるコーナーを設けた。【第五号】 p.132-143 学びの記録 学習した道徳的価値や,それに関連した自分自身のことを振り返り,自己評価ができるよう,1時間ごとの学習を振り返る書き込み欄と,10月~12月の学習のまとめとしての書き込み欄があるページを設けた。【第二号】 p.144-145 一月 学習 28 マークが伝えるもの 利用者の立場を想像して作られたピクトグラムを題材にした物語を通して,他者を思いやり,誰もが暮らしやすい社会をつくることについて考えられる教材を設けた。【第三号】 p.146-149 29 うばわれた自由 【第二号】自分勝手な振る舞いと自由との違いを考えさせるような物語を通して,自律の精神を養うことのできる教材を設けた。 p.150-155 30 お客様 規則を守らない人物が登場する物語を通して,公共の精神に基づき,自他の権利を尊重し義務を果たそうとする態度を培える教材を設けた。【第三号】 p.156-159 [福祉・共生について考えるユニット] 31 だれもが幸せになれる社会を 32 「同じでちがう」   子どもの権利条約 ハンセン病患者に対する差別を取り上げた教材,生命の唯一性について考えられる教材,世界中の子どもが等しくも っている権利を紹介するコラムを通して,人々が平等のもとに共生社会を築くことについて考えられるユニットを設けた。 【第三号】 p.160-171 33 クール・ボランティア 身近で地道なボランティア活動の大切さやそれに取り組む清々しい姿を描いた物語を通して,社会への貢献や勤労を重んじる態度を培える教材を設けた。【第二号】 p.172-175 34 おばあちゃんからもらった命 ドを取り上げ,家族に対する深い感謝の気持ちを感じられる教材を設けた。【第一号】震災の中で家族を亡くした悲しみから立ち直り,家族への思いから希望をもつことができた広瀬めぐみさんのエピソー p.176-180 35 アンパンマンがくれたもの く生きようとする態度を育める教材を設けた。【第四号】生きることの喜びを描いた歌が東日本大震災のときに人々の心をいやしたという出来事を取り上げ,生命を尊び,よりよ p.181-185 学びの記録 学習した道徳的価値や,それに関連した自分自身のことを振り返り,自己評価ができるよう,1時間ごとの学習を振り返 p.186-187

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Ⅲ.上記の記載事項以外に特に意を用いた点や特色

1█ 全ての児童にとって使いやすく,分かりやすく [特別支援教育への配慮]

教科書全体において,色覚特性や特別支援教育の観点から,専門家による校閲を受け,全ての人が使いやすい ユニバーサルデザインの観点に立った編修とデザインを心がけました。 [学習上の配慮]

文字について

文字の大きさは,発達段階,教材の内容によって,十分に配慮しました。

文字の書体は,本文は原則として書き文字に近い教科書体活字を用いました。

表記について

第2〜6学年について,当該学年の配当漢字には全て振り仮名を付しました。

読みの負担を軽減するため,熟語の混ぜ書きを極力避けました。そのため,当該学年より上の配当漢字が掲出 される場合には,その全ての漢字に,振り仮名を付しました。

仕様について

小学生の手に持ちやすいB5判としました。

本文用紙は,軽くて裏写りしにくく,環境に配慮した紙を採用しました。

レイアウトについては,本文と挿絵の配置など読みやすさを最優先としながら,めりはりのある紙面構成にしました。 [人権上の配慮]

教科書全般にわたって,教材や挿絵に登場する人物や執筆者について,性別による偏りがないようにしました。ま た,人種・身体的特徴などについても多様性に意を用いるとともに,人権に配慮した記述をしました。 2█ 今日的な課題について,考えを深めていけるように [「いじめ問題」について]

第5学年では,「いじめ」をテーマにした映画作りを通して,相手の気持ちを想像しどう行動すればよいかについて 考えることができた実践を紹介しながら,「いじめを許さない心」が育めるように配慮しました。 →(※12)

全学年を通して,さまざまな内容項目から「いじめ問題」に結び付く 教材と,コラムを合わせてユニットとして設定し,「いじめ」をしない, させない,見過ごさない力が系統的に育成できるように工夫しました。 [情報モラルについて]

第5学年では,情報機器のもつ特性から,使用する際に気をつけなけ ればならないマナーについて取り上げました。情報モラルについて, 高学年では,自分自身や友達だけでなく,社会的な範囲にまで目を向 けられるよう配慮しました。 →(※13)

全学年を通して,情報モラルの内容を扱ったコラムを教材と組み合わ せた「ユニット」として設定し,道徳科の特質を踏まえたうえで,情報 モラルに関して深く考えることができるように工夫しました。 [地域や伝統を大切に]

さまざまな地域の題材や日本の伝統を取り扱った教材を,全学年に掲 載しました。自分とは関わりのない地域の事例の場合でも,自分の住む 地域につなげられるように学習のてびきを工夫しました。さらに,第3学 年以上には,日本各地の伝統文化を紹介した付録を設け,第5学年で は,日本に伝わる「伝統工芸」について取り上げました。 →(※14) (※12) p.26-27 「相手の 気持ちを考えよう ――いじめの 映画作りから」 (※13) p.38-39 「インターネット 上のマナー」 (※14) p.192-193 「日本に伝わる 『伝統工芸』」

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編 修 趣 意 書

学習指導要領との対照表,配当授業時数

※受理番号 学校 教科 種目 学年 28-185 小学校 道徳科 道徳 第5学年 ※発行者の番号・略称 ※教科書の番号・略称 ※教科書名 38光村 道徳535 道徳 5 きみが いちばん ひかるとき

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Ⅰ.編修上特に意を用いた点や特色

構造上の特徴

1█ 一年間の道徳の学びの流れ ○道徳の授業開き 学年の冒頭には,児童が,書いたり読んだり演じたりする活動に取 り組みながら,主体的に考え,話し合うことが道徳の授業であるこ とを示す,「道徳の時間は」を設け,「考える道徳」「議論する道 徳」の具現化を図りました。道徳で学んだことは,他教科や日々の 生活と結び付くものであるという道徳の授業の本質を児童がつか めるよう,紙面を工夫しました。 ○「学習のまとまり」 学校生活の実態と,それに伴う児童の一年の成長を考慮して,一年間を四つのまとまりに分けました。 まとまりを分かりやすくするために,形と色で識別できるマークをそれぞれに付しました。 4・5月 新しい学級に慣れ親しみながら,自己を見つめる学習のまとまり  6~9月 学級づくりを中心に,友達などの他者との関わりを見つめる学習のまとまり 10~12月 学級の醸成の中で,成長する自分と向き合い,より深く自己を見つめる学習のまとまり 1~3月 進級に向け,さらに広く深く人や社会との関わりを見つめる学習のまとまり p.4-5「道徳の時間は」 授業開 自己 を 見 つ め る ( A の 視点 に 重点) 記録 他者 と の 関 わ り を 見 つ め る ( B の 視点 に 重点) 記録 よ り 広 く 人や 社会 と の 関 わ り に つ い て 考 え る ( C の 視点 に 重点) 記録 成長 す る 自己 と 向 き 合 う ( A の 視点 に 重点) 記録 1~3月 10〜12月 6〜9月 4・5月 ﹂を

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○教材とコラムを組み合わせた「ユニット」 物事を多面的・多角的に考えることができるよう,年間に5か所,教材とコラムを組み合わせた「ユニット」を設けまし た。コラムには,現代的な課題について考えられる内容を取り上げ,「ユニット」を通して,子どもたちが現代的な課題 にふれ,自己の生き方についての考えを深められるよう配慮しました。 ○「学びの記録」 「学習のまとまり」の区切り目の4か所に,「学びの記録」を設けました。児童 が,毎時間の学びの記録をつけるとともに,「学習のまとまり」の区切りごとに, そこまでの自分の学びの変化や成長をいつでも振り返ることができるように構 成しました。児童の自己評価の記録を通して,教師が長期的に児童の成長 を見取れるように配慮しています。 2█ 1時間の授業をイメージしやすい教材構成 ○授業への誘い→教材冒頭の問いかけ(※1) 第2~6学年では,教材の冒頭でキャラクターから児童への問いかけを示しました。児童と,教材を通して学ぶ道徳的 価値とを結び付ける役割を果たします。キャラクターが問いかけることで,児童が無理なく学習に入ることができるよう 工夫しました。 p.160-161 「だれもが幸せになれる社会を」 p.166-167 「『同じでちがう』」 p.170-171 「共に生きる 子どもの権利条約」 p.32-33「学びの記録」 <福祉・共生のユニット> コラム 教材② 教材① 教材 (「 い こ い の 広場 」) 他教科の学びや 日々の生活へ めあての確認・問いに沿って,考えを深める 導入 ( ※1) ( ※2) ( ※3) めあて

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○学びのめあてを自覚し,主体的に考える→学習のてびき「考えよう」(※2) 児童が,教材を通して何を学ぶのかをはっきりと意識することができるよう,太字で学びのめあてを示しました。また,め あてに沿って,次のように発問を構成しました。  ①教材の内容について,児童が同じ共通理解に立つための問い  ②道徳的な価値に迫るための中心的な問い  ③道徳的価値を自分や日々の生活に結び付けたり,問題を解決するためにはどうすればよいかを考えたりする問い  これらの問いについて,児童が主体的に考えられるよう,話し合ったり,書いたり,演じたりする言語活動を位置づけま した。 ○道徳の学びを広げ,深める→学習のてびき「つなげよう」(※3) 第2~6学年では,キャラクターの呼びかけによって,道徳の時間の学びが,次の行動につながるようにしました。他教 科で学習する内容との関連付け,特別活動との関連付け,関連する内容をもつ図書の紹介,日常生活への意識づけ などを通して,計画的,発展的な学習ができるように配慮しました。 3█ 学びの深まりとつながりを意識した内容項目の配列 1時間1時間の学びが有機的に結び付くよう,内容項目間の関連に配慮し,指導の順序を意識した配列を工夫しました。 例えば,10月から11月にかけては, 真理の探究 ▶ 個性の伸長 ▶ 友情,信頼 ▶ 正直,誠実 ▶ 相互理解,寛容  …… という内容項目の配列となっています。これは,真理を求め,あきらめず道を進んだ人物について学んだ後で,自分の 特徴を見つめ,人は,一人一人が個性を持っているのだということを学び,その個性をもった者どうしが真の友情を育む とはどういうことなのか,さらに,その友情を育むためにも,自分や人に対して誠実であること,互いに理解し合うことは なぜ大切なのかということについて考えるという,必然性をもった内容項目の配列を意識しています。

教材化の配慮と工夫

○発達段階に即した内容構成の重点化 全学年を通して,特に「生命を大切にする心」の育成に重点を置き,「生命 の尊さ」に関する教材を三つずつ掲載しました。さらに,全学年に,生命誌 研究者・中村桂子さんによる「生命の尊さ」に関する書きおろし教材を掲載 しました。発達段階に即して,「命」についての学びが深められます。 また,第5・6学年の重点事項である「相互理解,寛容」「規則の尊重」「よ りよい学校生活,集団生活の充実」に関する教材を学年二つずつ,「伝統と 文化の尊重,国や郷土を愛する態度」「国際理解,国際親善」に関する教材 は二学年合わせて三つとし,児童の実態に即し,児童が自分事として考えられ るような題材で,教材を構成しました。 ○児童の興味を引き出す工夫 ▶ 「なんだろう なんだろう」 第3学年以上に,「うそってなんだろう」「友達ってなんだろう」「生きる幸 せってなんだろう」「自分ってなんだろう」というテーマを設け,それぞれの テーマについて,作者(ヨシタケシンスケさん)と問答ができるようなページ を設けました。複数の道徳的価値が含まれた内容として,授業の時間以外 p.166-167「『同じでちがう』」 <生命の尊さ>

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▶家庭や地域とのつながり ・長期休み前に配した「環境」「国際理解」を扱ったコラムの中で,「夏休みに調べてみよう」「冬休みに調べてみ よう」というコーナーを配しました。道徳で学んだことが,長期休みの間に自主的な学びや家庭での話し合いへつ なげられるような話題を提示しました。 ・第3学年以上の巻末付録「日本に伝わる『○○』」で,日本各地の伝統文化や新たな文化を創造しようという取り 組みを紹介しました。「伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度」を扱った本教材の内容とも関連させています ので,補助資料として扱うことも可能です。 ▶ 「あなたへのメッセージ」(巻末付録) 第3学年以上に,現在,各分野で活躍している人物から,児童に向けた メッセージを掲載しました。 3年 内村航平(体操選手)/中川李枝子(児童文学者) 4年 吉田沙保里(レスリング選手)/さかなクン(魚類学者) 5年 辻井伸行(ピアニスト)/滝川クリステル(アナウンサー) 6年 田中真弓(声優,俳優)/山中伸弥(幹細胞生物学者) ▶よりよい対人関係を築くための技能(巻末付録) 全学年に,道徳的行為に関する体験的な学習として,人とよりよい関係を築 くための能力を培えるような取り組みを提示しました。第5学年では,自分を 知って,自分とうまく付き合っていくための「こつ」を具体的に示しました。 関連する本教材のページを示したので,連動して活用することもできますし, また,年間を通して,随時学級活動の時間に取り組むこともできます。さら に,特別支援の観点からも,一人一人の個性に配慮しながら,誰もが気持 ちよく集団生活を営むために身につけてほしい基本的な内容を取り上げま した。 ▶ 「わたしたちの学ぶ世界」(巻末付録) 1年間に学ぶ道徳の内容が,どのような広がりをもって,自分と実際の世 界とをつないでいるのかを見渡せるページを設けました。道徳の学びは, 一つ一つ独立したものではなく,それらは関連しながら自分と世界をつない でいるのだということを,視覚的に実感できるよう工夫しました。 ○内容項目の可視化 各教材とA~Dの視点や内容項目との関係を,指導者に分かりやすく明示しました。 教材の冒頭には, A=  B=  C=  D= のマークと主題を提示しています。 また,巻末には,全教材と内容項目や主題等が俯瞰できる一覧を掲示しました。併 せて,「現代的な課題等との関わり」「他教科・領域との関わり」についても分か りやすく示しています。 p.194-195「わたしたちの学ぶ世界」 p.188「あなたへのメッセージ」 p.190-191 「ありのままの自分を受け入れよう!」

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Ⅱ.対照表

[第5学年] 図書の構成・内容 学習指導要領の内容 該当箇所 配当時数 視点 内容項目 自分自身 集団 社会 生命 自然、 崇高 巻頭詩 見返し-p.1 道徳の時間は p.4-5 四月 五月 学習 1 夢を実現するためには ○  (5)希望と勇気,努力と強い意志 p.6-9 1 2 流行おくれ ○  (3)節度,節制 p.10-13 1 3 わたしは飼育委員 ○ (16)よりよい学校生活,集団生活の充実 p.14-17 1 4 すれちがい ○ (11)相互理解,寛容 p.18-22 1 5 どうすればいいのだろう ○ (13)公正,公平,社会正義 p.23-25 1 • 相手の気持ちを考えよう――いじめの映画作りから ○ (13)公正,公平,社会正義 p.26-27 6 命の詩――電池が切れるまで ○ (19)生命の尊さ p.28-31 1 学びの記録 p.32-33 六月 九月 学習 7 あいさつって ○  (9)礼儀 p.34-37 1 • インターネット上のマナー ○  (1)善悪の判断,自律,自由と責任 p.38-39 8 祖母のりんご ○ (15)家族愛,家庭生活の充実 p.40-43 1 9 水がわたる橋――通潤橋 ○  (8)感謝 p.44-49 1 10 曲げわっぱから伝わるもの ○ (17)伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度 p.50-54 1 11 一ふみ十年 ○ (20)自然愛護 p.55-59 1 12 宇宙から見えたもの ○ (21)感動,畏敬の念 p.60-67 1 •「地球の温暖化」を知ろう ○ (20)自然愛護 p.68-69 13 命を守る防災訓練 ○  (3)節度,節制 p.70-73 1 14 絵地図の思い出 ○ (10)友情,信頼 p.74-77 1 15 ケンタの役割 ○ (16)よりよい学校生活,集団生活の充実 p.78-80 1 16 公園の決まりを作ろう ○ (12)規則の尊重 p.81-83 1 学びの記録 p.84-85 十月 学習 17 真の看護を求めて――ナイチンゲール ○  (6)真理の探究 p.86-90 1 18 「自分らしさ」を見つめよう ○  (4)個性の伸長 p.91-94 1 19 友のしょうぞう画 ○ (10)友情,信頼 p.95-99 1 20 千羽づる ○  (2)正直,誠実 p.100-105 1 • なんだろう なんだろう p.106-107 21 ブランコ乗りとピエロ ○ (11)相互理解,寛容 p.108-113 1 22 道案内 ○  (7)親切,思いやり p.114-117 1 23 いこいの広場 ○  (1)善悪の判断,自律,自由と責任 p.118-121 1 24 世界最強の車いすテニスプレーヤー――国枝慎吾 ○  (5)希望と勇気,努力と強い意志 p.122-126 1 25 最後のコンサート――チェロ奏者・徳永兼一郎 ○ (19)生命の尊さ p.127-131 1 26 おおきに,ありがとう ○ (17)伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度 p.132-137 1 27 小さな国際親善大使 ○ (18)国際理解,国際親善 p.138-141 1 • オランダから和紙を求めて ○ (17)伝統と文化の尊重,国や郷土を愛する態度 p.142-143 学びの記録 p.144-145 一月 学習 28 マークが伝えるもの ○  (7)親切,思いやり p.146-149 1 29 うばわれた自由 ○  (1)善悪の判断,自律,自由と責任 p.150-155 1 30 お客様 ○ (12)規則の尊重 p.156-159 1 31 だれもが幸せになれる社会を ○ (13)公正,公平,社会正義 p.160-165 1 32 「同じでちがう」 ○ (19)生命の尊さ p.166-169 1 • 子どもの権利条約 ○ (13)公正,公平,社会正義 p.170-171 33 クール・ボランティア ○ (14)勤労,公共の精神 p.172-175 1 34 おばあちゃんからもらった命 ○  (8)感謝 p.176-180 1 35 アンパンマンがくれたもの ○ (22)よりよく生きる喜び p.181-185 1 学びの記録 p.186-187

参照

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