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2020年2月21日 第9回例会「成果発表会」プレゼン資料

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Academic year: 2021

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アジャイル導入組織における

QA駆動の改善アプローチの提案

第 35 年度(2019 年度)ソフトウェア品質管理研究会 成果発表会 研究コースⅣ「アジャイルと品質」(QAチーム) 日時:2020年2月21日(金)

研 究 員:石井 裕志

(株式会社東芝)

佐藤 歩

(NECソリューションイノベータ株式会社)

松澤 宙

(エプソンアヴァシス株式会社)

主 査 :永田 敦

(サイボウズ株式会社)

副 主 査:山口 鉄平

(freee株式会社)

荻野 恒太郎 (楽天株式会社)

アドバイザー:細谷 泰夫(三菱電機株式会社)

(2)

目次

研究の背景と課題

問題解決に向けた提案手法

QAガイドラインの試作

(3)
(4)

4

日本のアジャイル開発の導入状況

アジャイル開発の導入が急速に進んでいる

アジャイル開発手法を導入していますか?

アジャイルPMI研究会 「2015年度 アジャイルプロジェクトマネジメント意識調査報告」, 「2018年度 アジャイルプロジェクトマネジメント意識調査報告」より

継続中

31%

やめた 9% 未導入 58% 分からない 2%

継続中

49%

分からない 7% 未導入 39% やめた 5%

2015年

2018年

3年で

18%増加

(5)

5

アジャイル開発導入の難しさ

多くの組織がアジャイル開発の導入に苦労している

アジャイル開発の取り組みはうまくいっているか?

アジャイル開発に関する実態調査レポート「SHIFTアジャイル開発白書2017」より

失敗している 12%

当初は上手くいかなかったが、

現在は上手くいっている

13%

どちらともいえない

0%

取り組み当初から

上手くいっている

0%

(6)

6

導入をうまく進めるために

スクラムチーム

スクラム

XP

TDD

手法への本質的な 理解がないと、 失敗や形骸化に つながる 手法は抽象的。 チームに合わせ た工夫が進めら れないと失敗に つながる

チーム内のふりかえりだけでは、

カイゼン内容がチーム内に閉じてし

まう。

組織全体でのアジャイル成熟度が、

なかなか上がらない

カイゼン カイゼン カイゼン 委託元に常駐 社内で開発 委託元に常駐

チームに寄り添った

導入のサポートが必要

組織全体のアジャイル成熟度

を上げる仕組みが必要

(7)

7

QA(品質保証担当)の視点でのアジャイル開発

チーム横断で関われるQAは、課題の解決の糸口になる。

しかし、アプローチを変える必要がある

従来開発(ウォータフォール)でのアプローチ

工程毎の品質ゲートでプロセスの遵守度合いを確認。

問題の発見や改善提案を行っていた

品質ゲート

工程

組織標準 プロセス 変化の速いアジャイル開発で は、工程毎のような頻度では、 確認が遅い。タイムリーな フィードバックが必要 アジャイル開発では チームに合わせた改善が重要。 遵守度チェックから、チームに 寄り添った観察とカイゼンのサポートへ 遵守の チェック

(8)

問題解決に向けた

提案手法

(9)

9

QA駆動の改善アプローチ

スクラムチームへの観察による課題発見、改善のサポートによ

りノウハウを会得し、他のスクラムチームへ共有していく

スクラムチーム QAガイド QAスクラムチーム チームを越えた 知見の共有 スクラムチーム スクラムチーム

(10)

10

QAガイドの構成

得られたノウハウはQAガイドとして整理し、「目指す状態」

に向けた活動を行えているのかを観察する

目指す状態

プロダクトオーナーはプロダクトバックログの管理に責任を持てているか?

活動例

・プロダクトバックログの変更は必ずプロダクトオーナーの承認を得ている ・声の大きなステークホルダーに影響されすぎず、ステークホルダー全員の要求を うまく調整してプロダクトバックログリファインメントを行っている

リスク

(実現できていない場合に考えられる リスク)

効果

(実現できている場合に考えられる 効果) ・開発チームが技術的な観点でバックロ グの優先順位を変えてしまい、ビジネ スで求められる優先順位と合わない ・ビジネスで求められた優先順位と、実 際の開発が合致する ・ビジョンのない優先順位付けとなって しまい、ビジネスで狙った価値を出せ ない ・ビジョンが明確で、優先順位にも反映 されており、ビジネスでの価値も高めや すい

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11

QAのスクラムチーム化

QAがスクラムチームとなり

スプリントにチーム横断的な改善活動を行う

QAスプリント スクラムチームへの改善活動 QAデイリーミーティング スプリントで得られた課題の 対応方針検討。知見の共有 スプリント QAガイド QAガイド QAレトロスペクティブ すべてのスクラム チームの知見を元に QAガイド更新 1週間~2週間

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12

スクラムチームとの関わり方

「観察」「リスクの共有」を通じて、チームが抱えている

リスクを特定、深堀した上で「改善策の創出」を実施する

スプリント プランニング スプリント スプリントレビュー スプリント レトロスペク ティブ スクラムチーム ○リスクの共有 QAスクラムチーム ○改善策の創出 ○スプリントQAガイドに基づいて チーム活動を観察しリスク事項を抽出する ○改善策へスクラムチームとともに取り組む

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14

ガイドライン作成の流れ

QAガイドライン 筆者らの組織の チェックリスト 重要 プロセス 候補 重要 プロセス アンケートで 絞り込み プロセスの 目指す状態 Scrum Checklist

目指す状態の抽出

リスク

ガイドライン化

汎化 抽出 抽出 プロセスの 目指す状態 活動例 効果 洗い出し まとめ

(15)

15

ガイドライン試作例

重要プロセス

「確実なリリースができるように

開発の長期的な姿が見通せている状態」

二つのプロセスが達成されることで得られる 状態(重要プロセスの目的)を汎化/抽象化 リリース計画は最新の状態を 維持しているか? リリース・バーンダウンチャートと直近 のベロシティを参考にして、リリースま でに最低限必要なプロダクトバックログ 項目を実施できる予定か?

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16

抽出された「目指す状態」

No. 目指す状態 1 数スプリント先までの作業が明白になっている状態 2 スプリントの目的とやるべきことが明確で,かつチーム全員で共有できてい る状態 3 顧客とスクラムチームが協調しながら開発を進められている状態 4 確実なリリースができるように開発の長期的な姿が見通せている状態 5 プロダクトオーナーがプロダクトバックログの優先順位付けに責任を持 てており,ビジネス価値の高いものから優先してリリースができている 状態

(17)
(18)

18

まとめ

以下のサイクルにより、チームのサポートをしながらガイド

ラインが成長する(はず)

ガイドライン

ガイドラインを複数チームに用いることで、組織全体の改善

につながる(はず)

今後実際に活用し、提案手法の効果の検証と、より実用的な

活動方法を模索していきたい

サポート フィードバック

(19)

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今後

提案手法の効果・実行可能性について、今後以下の観点での

検証が必要である

⚫アジャイル導入時におけるチームの改善の効果 ⚫チームのノウハウの蓄積による、組織全体の改善加速の効果 ⚫QAスクラムチームの活動に必要な工数と、改善の効果を比べた際の妥当性 ⚫チェックリストではなく解決策を創出するためのツールとして活用することの 可否

開発チームのノウハウを継続的に蓄積するうちに、ガイドが

肥大化し、使いづらくなるという問題が考えられる

⚫「目指す状態」や「活動例」に優先順位をつけるなどの仕組みを検討できると よい

参照

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