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試験問題

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Academic year: 2021

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(1)

〔注意事項〕 .監督者の指示があるまで,この冊子と解答用紙を開いてはいけません。 .この冊子の問題は ページからなっています。また,解答用紙は 枚,下書用紙は 枚あります。監督者から解答開始の合図があったら,この冊子,解答用紙を確認し, 落丁・乱丁および印刷の不鮮明な箇所などがあれば,手をあげて監督者に知らせなさ い。 .解答用紙には,受験番号を記入する欄がそれぞれ 箇所ずつあります。監督者の指示 に従って,すべての解答用紙(合計 枚)の受験番号欄(合計 箇所)に受験番号を必ず 記入しなさい。 .この冊子の白紙と余白は,適宜計算などに使用してよい。 .解答は,必ず別紙「物理解答用紙」の指定された場所(問題番号や設問の番号・記号な どが対応する解答欄の中)に記入しなさい。その際,特に要求されていなければ,途 中の計算式などを書かずに,問いに対する答えのみを記入しなさい。 .解答用紙の欄外や裏面には何も記入しないこと。 .下書用紙への記入の有無・内容は自由です。 .解答用紙は,持ち帰ってはいけません。 .この冊子および下書用紙は,持ち帰りなさい。 平 成 年 度(前期日程) 入学者選抜学力検査問題

(2)

両端に質量 m の小球 A および小球 B を取り付けた太さの無視できる棒 A および棒 B を 直角につないだ L 字型の棒(以下,L 字棒とする)がある。図 に示すように,棒 A と棒 B が ともに鉛直方向を含む同じ平面(以下,鉛直面とする)内に位置するように,この L 字棒の角を 鉛直面にピンでとめる。ピンと L 字棒の間に摩擦はなく,L 字棒はピンの中心軸を支点 O と して鉛直面内を自由に回転できる。棒は質量が無視できて変形しないものとし,棒 A と棒 B のなす角は常に一定に保たれる。支点 O から小球 A および小球 B の中心までの距離はそれ ぞれ R および ! R である。鉛直下向きの重力加速度を g として,L 字棒の鉛直面内の運 動に関する以下の問いに答えよ。 まず,設置した L 字棒を小球 A および小球 B がともに支点 O よりも下側に位置するよう にして静かにつりあいの状態で静止させる。支点 O を座標原点とし,鉛直上向きに y 軸の正 の向きをとる。また,小球 B が x の正側にあるように x 軸(水平方向)の正の向きをとる。 ( ) つりあい状態における小球 A の位置座標を求めよ。 次に,図 のように棒 B が x 軸の正側と一致する位置まで静かに L 字棒を回転させ,支点 O から距離 R の位置で棒 B を支えて静止させた。 ( ) このとき,L 字棒がピンから受ける力の x 成分および y 成分をそれぞれ求めよ。 図 の状態から,静かに,かつ,すみやかに支えを取り除くと L 字棒は支点 O を中心に回 転運動を始めた。運動開始後,図 のように棒 B と x 軸の正の向きのなす角が γ となった瞬 間について考える。 ( ) 支えを取り除いた直後からの重力による位置エネルギーの減少量を m,g,R ,γ を用い た式で表せ。 ( ) 以下の文章の空欄(あ)∼(え)に入る式を答えよ。ただし,空欄(あ)∼(う)については γ を 用いずに表すこと。 L 字棒の回転運動の角速度は時間とともに変化するが,回転運動中の棒 A と棒 B の角速 度は常に等しい。棒 B の角速度が ω であるとき,小球 A の速さは (あ) ,小球 B の 速 さ は (い) と な る。こ の と き,小 球 A お よ び 小 球 B の 運 動 エ ネ ル ギ ー の 和 は (う) となる。そこで,問い( )の結果を用いると,ω = (え) が導かれる。 L 字棒は図 の状態から回転運動を続け,小球 A が最大の高さに達する。

(3)

ピン 鉛直上向き 支点 O(ピン) 水平方向 棒 B 棒 A 棒 A 棒 B 小球 A 小球 B 90° 3 小球 A 小球 B 支点 O (ピン) 棒 B 支え 棒 A 小球 A 小球 B 棒 B 棒 A 小球 B 小球 A 支点 O(ピン) 図 図 図

(4)

図 に示すように,抵抗値 R の抵抗,自己インダクタンス L のコイル,電気容量 C の平 行板コンデンサー,スイッチ S からなる回路がある。平行板コンデンサーは極板間の距離 x を変えることができる。極板間距離 x = d のときの電気容量を C = C とする。最初,コン デンサーに電荷は蓄えられておらず極板間距離は x = d であり,スイッチは開いている。 まず,端子 a−b 間に起電力 E の直流電源を接続した(図 )。抵抗に電流が流れ始め,その 後十分長い時間が経過すると,電流が流れていないとみなせるようになった。 ( ) 電流の最大値はいくらか(ア)。また最終的にコンデンサーに蓄えられた電気量はいくら か(イ)。 次に,直流電源をはずしてスイッチを閉じたところ,コイルに振動電流が流れる現象(電気振 動)が観測された。 ( ) 電気振動の周期 T はいくらか(ウ)。またコイルを流れる電流の最大値はいくらか(エ)。 その後,端子 a−b 間を導線でつなぐと抵抗に電流が流れ始め,十分長い時間が経過した後, 電流が流れていないとみなせるようになった。 ( ) この間に抵抗でジュール熱として消費されたエネルギーはいくらか(オ)。 今度は,端子 a−b 間の導線をはずしスイッチを開いて,端子 p−q 間に電圧の実効値 Ve の交流電源を接続した(図 )。抵抗を流れる電流の実効値を Ie として,以下の操作により電源 の角周波数 ω を推定することを考える。 ( ) コンデンサーの極板をゆっくりと動かし極板間距離 x を d よりも小さくしたところ,動 かす前より Ie が大きくなった。このことから推定される ω は問い( )の電気振動の角周波 数より大きいか小さいか。ω と問い( )の T の関係を不等式で示せ(カ)。 ( ) さらにコンデンサーの極板をゆっくりと動かし x = d としたところで Ie が最大となっ た。Ie の最大値はいくらか(キ)。また ω を R ,L,C ,Ve のうち必要なものを使って表 せ(ク)。 (配点率 %)

(5)

a b p q S a b p q S a b p q S e 図 図 図

(6)

光を波長によって分けたものをスペクトルという。高温の気体が放出する光や低圧の気体中の 放電で発せられる光は,いくつか特定の波長の輝線からなる線スペクトルを示す。水素原子の線 スペクトルには波長の短い方から,ライマン系列,バルマー系列,パッシェン系列などの輝線群 がある。これらの系列は,輝線の波長を λ とすると,以下の式で表される。 λ = R !# n′− n "$ ・・・・・① ここで R はリュードベリ定数と呼ばれる。n,n′は正の整数で,n′< n である。図は,(a)ラ イマン系列( n′= ,n = , , , , , ),(b)バル マ ー 系 列( n′= ,n = , , , , , ),および(c)パッシェン系列( n′= ,n = , , , , , )の輝線スペクトルであり, 参考として示した。 ( ) 以下,+e の電気量をもつ原子核の周りを,−e の電気量と m の質量をもつ電子が,速 さ v,半径 r の円軌道上を運動しているとする原子モデルを用いて式 ① を導出する。次の 空欄(ア)∼(コ)に入る適切な式を答えよ。 この原子モデルの電子が安定な定常状態にあるとき,電子の円軌道の 周の長さは電子の物 質波の波長の整数倍に等しくなっている。電子の物質波の波長は,電子の運動量とプランク定 数 h によって決まる量であるから,電子の円軌道の長さと m,v,h の間には,正の整数 n を用いた関係式 πr = (ア) が成立する。この式を v について整理すると式 ② を得る。 v= (イ) ・・・・・② 一方,原子核と電子の間の静電気力を使って,原子核をまわる電子の運動方程式を立てると, 真空中のクーロンの法則の比例定数を k として,以下の式が得られる。 mv r = (ウ) ・・・・・③ これを整理して,v を e,r,m,k で表すと v = (エ) ・・・・・④ となる。式 ② と式 ④ より v を消去し,r についてまとめると次式を得る。 r= (オ) ・・・・・⑤ ところで,原子核と電子の間の静電気力による位置エネルギーは,無限遠を基準にすると, (カ) と表せる。電子のエネルギー E は,この位置エネルギーと運動エネルギーとの和 であり,式 ③ を用いて E を k ,e,r で表すと E = (キ) となる。これに式 ⑤ の r を代入すると,正の整数 n に対する電子のエネルギーとして式 ⑥ を得る。 En= (ク) ・・・・・⑥

(7)

れらのエネルギーの差を 個の光子として放出する。光子の波長 λ は線スペクトルの つの 輝線の波長に対応する。エネルギー差 En− Enは,h,λ,および真空中の光速 c を用いて 式 ⑦ のように書ける。 En− En′= (ケ) ・・・・・⑦ 式 ⑦ の En および Enに式⑥を当てはめ, λ を k ,m,e,c,h,n,n′で表すと λ = (コ) ・・・・・⑧ を得る。リュードベリ定数が R = π k me ch であることを使うと式 ⑧ から式 ① が求まる。 ( ) 問い( )の文章中の下線を付した,電子の物質波,および光子は,それぞれ電子の波動性, および光の粒子性を示している。これらの性質を示すことは,どのような現象によって確認で きるか。例を つずつ挙げよ。 (配点率 %) ライマン系列( = 1 )  波長( nm ) ′ : 76 5 4 3 100 110 120 2 波長( nm ) : 87 6 5 4 400 500 600 3 バルマー系列( ′= 2 )  波長( nm ) パッシェン系列( = 3 ) : 89 7 6 5 1500 1000 4 ′ (a) (b) (c) 図 (以 上)

参照

関連したドキュメント

問題集については P28 をご参照ください。 (P28 以外は発行されておりませんので、ご了承く ださい。)

注意事項 ■基板実装されていない状態での挿抜は、 破損、

けることには問題はないであろう︒

 筆記試験は与えられた課題に対して、時間 内に回答 しなければなりません。時間内に答 え を出すことは働 くことと 同様です。 だから分からな い問題は後回しでもいいので