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中途障害者の復職と就労支援

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Academic year: 2021

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リハビリテーション(リハ)医療の基本的な治療目標 に自宅復帰,社会復帰,職場復帰があげられる.その中 でも職場復帰は患者が就業年齢にあれば重要な課題であ るが,これまで医療の立場から十分な対応がなされてい るとはいえない.職場復帰の要因を,1)本人,2)職場, 3)企業,4)社会,5)医療に分けて考えることにする. 本人の要因としては,疾病の種類とその重症度,機能障 害や活動制限,職場復帰への意欲,特技・資格,性格な どが重要であり,これらの多くは病院で評価や訓練を行 うことができる.職場の要因としては,本人の職務内容, 作業場の環境,障害者に対する職場の上司や同僚の理解, 障害者のために配置転換や職務変更をするゆとりが職場 にあるか,などの問題がある.企業の要因としては,経 営方針として障害者を受け入れる基本理念があるのか, また障害者を受け入れるだけの経営的ゆとりがあるのか も考慮すべきである.社会的要因として,社会情勢,経 済状況,社会通念なども影響を与えている.医療の要因 として,医療制度に基づく入院期間や治療に関する締め 付け,医療として取り扱う領域などの問題がある.職場 復帰には,上記の如く多くの要因が複雑に関与しており, 医師の「職場復帰可能」という診断書だけでは物事は円 滑に進展しない. 今回,これらの前提のもとで,脳卒中,外傷性脳損傷, 脊髄損傷,切断と異なる 4 疾患を取り上げ,それぞれ専 門の先生方に障害の特徴,職場復帰,就労支援に関して 報告して頂くことにした.パネルディスカッションを通 じて,中途障害者の職場復帰と就労支援の現状を分析し て,リハ医療として何を行い,職業リハや産業医・企業 担当者に何をお願いするのかを明らかにして,中途障害 者の職場復帰を推進して行きたい. 177 177

パネルディスカッション

中途障害者の復職と就労支援

蜂須賀研二

産業医科大学リハビリテーション医学講座

参照

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