麟幽離:譲講灘勢〕
二種の蓮動軍位の比較研究
(其の二)筋動勢曲線の比較
東京女子讐學三門三校生理學教室(主任 冨田恒男教授)講師 吉 岡
us オカ (受付 昭和17年7月23日)二
男識 第‘1章 緒 言 著者はさきに,最近田崎ωによって始めて記載された遅面諭説経繊維に筋の蓮絡してみるもの, 却ち遅温血箪位と,速忌詞榊維繊維に筋の連絡してみるもの邸ち速運動三位との比較研究を試み, 前記の報告に於ては先づ2種の運動品位について,勧の嚢生する張力と蓮動織維に痴り込む露出衝 撃の頻度との間の關係を追求して,その結果次の結論を得た。 1)墓では邊出動軍位は反覆して逡られる神経衝撃の頻度が毎秒5同以下では認め得べき筋心血 を示さない。2)爾運動軍位共に頻度の増加に從ひ張力も増加。し,或拳頻度で最大値に達し,以後 頻度を増しても嚢生する張力は檜さない。3)高頻度の融経衝撃を邊り込むと速蓮動輩位の嚢生す る張力は間もなく下降するが出遅運動品位のは比較的長く一定に止る。 さて,この最後に翅べた結論は高等二種¢輝動軍位が所謂筋疲榮に際して著しい性質の差異を示 すであらうことを明示してやる。そこで著者は次に特に筋疲勢の問題を取り上げて2種の運動箪位 の比較砥究を行ったのである。以下著者が此の目的で行った藪種の實験の方法と結果とを簡軍に報 告する。第臨奪 實験劔縛及三三方法
實験材料は前同の報告と同様でφつて,主として三下の回腸筋,孚腱様筋,縫二筋とこれらに入 る運動縷維とを使用した。捌出された紳経筋標本の紳経幹中から軍一の運動紳経繊維を分離易咄す る方法も前回報告した虚と全く同一である。次で手術によりて得られた軍一紳経織維標本を用ひて 筋の牧縮を記録する方法は,先づ筋の古礼を懸で結び,一端を固定し,他端を等尺性横桿につけ, 積桿の蓮動をキモグラフイオン上に描記する方法をと?左。興際箪一一紳経織維の分離してある紳経 部位は筋の表面に附着させ,更にリンゲル液で充分に漁ほして置いて,その近{ひ側の紳経幹を一樹 の白金電極の上に載せた。この白金電極には冨田式Thアr4tron刺戟装置②を連結して,これによ って適宜の頻度の電撃を紳経繊維に與へ得る様にした。 一一一 21 一366
樹刺戟装置の嚢生する各高話電撃に相賦して各々1,個の減塩衝撃が生するかどうかを検する爲, 既知の頻度の刺戟電撃を與へた際の1本の運動紳経織維の働三流を記録し,確實に憩繧衝撃が各感 鷹電撃に相記して湿生してみることを誰明して置いた。高取第一圖は毎秒130同の頻度の高慮電 撃を二言織維に與へた時に見られた軍一速回心繊維の働作流を示す。第3章 實 験 成 績
1) 箪一山蓮動箪位の二二曲線 速運動輩位に就いて行った實験の結果を,其の中の一二の二品例に就いて読明する。附圖第二圖 は腓腸筋に入る軍一の二二動繊維に毎秒100同の頻度で5分間高富衝撃を論り込んだ時の張力曲 線を示してみる。 圖に於て観察される如く強縮刺戟開始後30秒も経ない中に張力は著明に下降し始め,5分後に は遜に最大張力の約15分の1位にまで減じた。この下降脚の孚下降時(強縮刺戟開始後筋に畿生 する張力がその最大値の二分にまで下降するに要する時聞)は約1分25秒である。尚下降脚は此 の岡の如く,滑かでなくて多くの細かな張力の檜減を示すこともあるし,或は比較的滑かである場 合もあったe 爾同一標本では衝撃の頻度が少い程張力の下降する速さが小である。気圏第三圖に掲げた結果は 此のことを示してみる。此の圓は坐骨紳経孚腱檬筋標本から得た軍一の速滋強軍位に就いて行った 實験の1.例であって,A圖の示す頻度毎秒30同なる時に畿生した張力の牛下降時は27秒,;B圖の示す頻度50同なる場合の牛下降時は3秒,C圖の示す頻度20同の際の牛下降時は18秒で
あった。 2) 軍一一逞蓮;二二位の二二曲線 附圖第四圖は勝腸筋に入る軍一の遅運動繊維に毎秒5◎同の頻慶で5分間紳経衝撃を冠り込んだ 際得られた張力曲線を示し,附圖第五圖は孚腱様筋に入る輩一の逞運動繊維に毎秒50同の頻度で 5分聞紳経衝撃を逡り込んで得られた張力曲線を示す・ 雨燕に託て観らるる如く遅蓮動軍位は速三二箪位に比し最大張力稜生後の張力下降が甚だ緩慢に 現れて來る◎このことは附圖第二圖及び附記第三圖の速運動霊位の示す疲勢曲線と封比すれば一目 瞭然である,邸ち附’圖第二圖の場合には筋強縮の開始旧約5分に張力は最大値の15分の1位まで・ 下降したが,附圖第四圖の例では5分後に於て爾最大張力の約5分の4の張力を保持してみた。從 って此の邊蓮動軍位では疲勢曲線の張力孚下降時は5分以上であること明かである。叉附圖第五圖 の例でも5分後に於て最大張力の約2分の1以上の張力を示した,從ってこの邊蓮動軍位でも牟下 降時はやはb5分以上である。他の多くの試験例申には筋強縮開始後10分を経ても街最大張力の 3分の2程度の張力を保持してみたものもあった。 其の他遅蓮動冠位嫉i舳線では速主動軍位で屡噸察された様な下降脚の細かい張力の増減は 全然認められす,常に滑かな緩かな曲線を描いて徐々に下降した。回して遅蓮動輩位は速蓮動軍位一22一
;167 の如く頻度の影響を受けることが少ない様であったう