第 1.1 版
2010 年 10 月
富士通株式会社
富士通 Hyper-V
TM仮想化センター
Hyper-V スモールスタート
~知っておきたいシステム拡張の勘所~
2010/04/27 1.0 新規作成
2010/10/13 1.1 1,2,3 章 全体的に見直し・修正 4 章 新規追加
目次
1. はじめに ... 4 1.1 本資料の対象者 ... 4 1.2 スモールスタートとは ... 4 1.3 本書の背景と目的 ... 4 1.4 本資料で使用する用語の定義 ... 5 2. 本資料が想定しているシナリオ ... 6 2.1 システム導入のスタートからゴールまでの期間 ... 6 2.2 スモールスタートからの導入を行う目的 ... 6 2.3 スモールスタートからの導入による効果 ... 6 3. 最終的なシステム構成と拡張計画 ... 7 3.1 最終的なシステム構成 ... 7 3.2 スモールスタート時のハード・ソフト構成についての勘所 ... 8 3.3 拡張計画 ... 11 4. 導入・拡張時の考え方と留意点 ... 14 4.1 スモールスタート ... 15 4.2 スケールアップ ... 16 4.3 スケールアウト ... 19 4.4 クラスター構成(共有ストレージ導入) ... 21 4.5 クラスターノードの追加 ... 24 5. 物理・仮想システムの運用管理製品 ... 25 5.1 レベル1 [仮想環境全体の基本的な管理] ... 26 5.2 レベル2 [業務負荷変動への対応を目的とした管理] ... 28 5.3 レベル3 [業務継続性向上を目的とした管理] ... 30 5.4 その他の運用に関連するソフトウェア ... 32 6. まとめ ... 33 付録 1 フェールオーバークラスタリング機能の追加 ... 34 付録 2 クラスター構成の検証 ... 37 付録 3 クラスターの作成 ... 40 付録 4 クラスターノードの追加手順 ... 441. はじめに
本書は、Windows Server 2008 R2 Hyper-V(以下、Hyper-V 2.0)環境の構築において、初期費用を抑 え、段階的にシステム拡張を行う方法についての情報提供を目的としています。
1.1 本資料の対象者
本資料は、以下のお客様およびお客様に提案する立場の方を対象としています。 ・Hyper-V による仮想化を検討しており、将来的に導入システムの拡張を行う予定がある。1.2 スモールスタートとは
本書でのスモールスタートとは、Hyper-V システムを、将来の本格的な導入を見据えつつも、まず は試験的に小規模シンプルな構成で、導入することと定義します。1.3 本書の背景と目的
従来、CPU 使用率やディスクへの書き込みが尐なく、比較的仮想化しやすい Web/AP サーバやフ ァイルサーバ等が仮想化に推奨されていましたが、仮想マシンのサービスを継続したまま Hyper-V サーバ間を移動させることが可能であるライブマイグレーション機能が Windows Server 2008 R2 (Hyper-V2.0 を含む)で提供されたことで、これまで以上に可用性が求められるシステムが仮想基盤 上に導入され、仮想化の範囲が広がりをみせています。 Hyper-V は OS 標準機能として提供されているため、仮想化製品を別途購入する必要がなく、OS ライセンス料のみの投資ではじめることができます。さらに、単体サーバでの運用から複数サーバに よるクラスター運用に至るまで、段階的な拡張も可能です。 比較的導入しやすい仮想化インフラとして、Hyper-V 採用の要望が多くあります。しかしながら、小規 模導入時から本格導入後のシステム拡張を念頭にシステム設計を行わないと、将来拡張時に、サー バの買い替えなど無駄な投資が生じる恐れがあることは忘れがちです。 本資料では、将来のシステム拡張を見据えた上で、小規模シンプルな構成で導入する「スモール スタート」を行うにあたっての検討ポイントを、拡張ステップに沿って、手順および考慮すべき事項を勘 所としてまとめています。1.4 本資料で使用する用語の定義
本資料で本文中に使用する Hyper-V 関連用語の説明を以下に記します。
用語 説明
Hyper-V 2.0
Microsoft 社が提供している仮想化を行うための機能の名称。
Windows Server 2008 R2 の出荷に伴い、標準機能として提供されたものを Hyper-V 2.0 と記述します。
ライブマイグレーション Hyper-V 2.0 の新機能の名称。 動作中の仮想マシンのサービスを継続したまま、停止せずに物理ホストを移し変えることができます。 ホスト OS 仮想マシンが動作する基盤となる OS。 ペアレント OS と同義語となります。 ゲスト OS 実際の業務システムを稼働させる OS。 本書では仮想マシンと同義語となります。 クラスタ共有ボリューム (Cluster Shared Volumes)
Hyper-V 2.0 の新機能の名称。
1 つの論理ボリュームに対して複数の Hyper-V サーバからアクセス可能になる技術。 本書での略称は CSV と表記します。
2. 本資料が想定しているシナリオ
2.1 システム導入のスタートからゴールまでの期間
本資料で説明するシステム拡張シナリオは、スタート(単体サーバの導入)からゴール(スモールスタ ートから段階的にシステム拡張完了)までを 1 年~1 年半と想定しています。2.2 スモールスタートからの導入を行う目的
一般的に、スモールスタートによる導入を検討する目的は、以下の 3 点です。 初期投資の抑制 スモールスタートによる仮想化導入効果の見定め 最大システム集約 /実測値の算出 将来の拡張を視野に入れてスタートする場合、上記の目的を考慮した上で、初期構成を考えることが 重要です。2.3 スモールスタートからの導入による効果
2.2 章で挙げた目的に対して、Hyper-V を用いてスモールスタートすることによって、以下のような効 果が挙げられます。 効果 説明 初期投資の抑制 必要なリソース分のホストサーバを段階的に導入することで、初期導 入コストを下げるのと同時に、一括導入に比べ、段階導入時に発生す るサポート費用などのトータルコストも極力抑えることができます。 スモールスタートによる 仮想化導入効果の見定め テスト的に導入したシステムを運用し、仮想環境の運用管理ノウハウ を確立させた段階で、本格的なシステム導入を行うことができます。 最大システム集約 実測値の算出 単体導入したHyper-Vサーバに仮想マシンとしてリソースを使い切れ ていない既存システムを複数台集約。移行前との性能差計算から、 同種システムのシステム集約の基準値の算出が可能。 さらに Hyper-V では、CSV を利用することによる可用性の向上、ライブマイグレーションによる計画的 な再配置が可能といった、拡張することで得られる様々な効果もあります。次章以降では、シナリオ 例による拡張に関する勘所をご説明致します。3. 最終的なシステム構成と拡張計画
本章では、最終的なシステム構成を最初に設計した上で、システム拡張を想定したシナリオにおける ハード・ソフト構成に関する勘所、また拡張計画における考慮点を説明します。3.1 最終的なシステム構成
まず、現状のシステムから仮想化対象を選定、または仮想化を行う新規システムを洗い出し、仮想化 対象台数や現状(新規システムの場合は予測または検証で得た値)のリソース使用量を計算した上 で、拡張計画に合った最終的なシステム構成を設計します。 【最終構成】 本資料では、仮想マシンの高可用性と性能向上を目的とした構成例として、各ノードと共有ストレージ 間をマルチパス接続で冗長構成にすることによる高可用性の確保、また、データ転送形式にファイバ ーチャネル(Fibre Channel:以降 FC)を採用することによる高性能を実現した 3 ノードクラスターを最終 構成としています。3.2 スモールスタート時のハード・ソフト構成についての勘所
将来の拡張に備えるため、スモールスタート時(単体サーバのみの環境)では必要の無いオプションカ ードやソフトウェア等も、搭載可能かどうかの確認/検討を行います。 【初期構成例】 【構成検討の勘所】 以下に、特に考慮すべきハードウェア・ソフトウェア構成の勘所をご説明致します。 【ハードウェア構成の勘所】 1. FC カードや LAN カードの増設を想定し、空きスロット数を考慮したホストサーバの選定を行う必 要があります。最終的に外部ストレージを導入して FC 経由で接続したい場合には、FC カード用 のスロットを1つ以上空けておく必要があります。 - サーバの選択基準 - PRIMERGY RX200 S5 等の 1U サーバ機では、拡張スロットは 2 スロットになります。FC 経由でスト レージに接続し、かつ業務用 LAN や管理用 LAN に対して冗長化を図りたい場合には、拡張可能なス ロット数が不足するため、スロット数の多い RX300 S5 等のサーバ機種を選定する必要があります。【ソフトウェア構成の勘所】
2. 導入時ではホスト OS の Windows Server 2008 R2 インストールエディションが Standard で機能的 に不足がない場合でも、最終構成として、システム冗長化や負荷分散を図るためにクラスターを 構成する可能性がある場合には、インストールエディションを Enterprise 以上と選択する必要が あります。 3. Hyper-V サーバに搭載する CPU とメモリに関しても、ホストクラスター構成にした場合、フェール オーバー発生時、別ノードに仮想マシンが移動(マイグレーション)するので、すべての仮想マシン が片寄せされた場合でも正常起動ができるように CPU コア数やメモリ量を見積もり、さらに各ノー ドにて仮想インスタンスの実行権を用意しておく必要があります。下記に CPU、メモリ、ライセンス に関する考え方を記載します。 【例 2 ノードクラスタ フェールオーバー発生】 上記構成例を基に、通常運用時またはフェールオーバー発生時(仮想マシン片寄せ時)にクラスター 構成の各 Hyper-V サーバに必要なリソース及びライセンスは下記表の通りとなります。 ①ホスト OS ②ゲスト OS 通常運用時 ③ゲスト OS 片寄せ運用時 ④必要リソース ・ライセンス プロセッサ 1コア 3コア(1 コア×3) 6コア(1 コア×6) ①+② ≦ 8コア or ①+③(片寄時) ≦ 8コア ※推奨値 メモリ 2GB 6GB(2GB×3) 12GB(2GB×6) ①+② ≦ 16GB
or ①+③(片寄時) ≦ 16GB ライセンス 物理インスタンス 1 ※1 仮想インスタンス 3 ※2 仮想インスタンス 6 ※2 ② or ③ ≦ 仮想インスタンス ※1 ※1:Windows Server 2008 R2 の各エディション1ライセンスに付与されるインスタンスは以下の通り 物理インスタンス:1(Standard/Enterprise 共通) 仮想インスタンス:Standard 1 Enterprise 4 Datacenter 無制限 ただし、付与される無償インスタンスが最大数搭載されている場合は、ホスト OS 側での業 務運用はできません。 ※2:クラスター(ライブマイグレーション)環境では、Hyper-V サーバ毎にフェールオーバー対象となる 仮想マシン台数分の仮想インスタンスが必要 将来大多数の仮想マシン拡張を検討している場合、Datacenter を購入される方が後からライセ ンスの追加購入がなく、利用しやすい場合があります。
3.3 拡張計画
最終システム構成へ段階的に増設するために、以下の項目についてあらかじめ計画をする必要があ ります。 拡張シナリオ 全体計画 ハード拡張計画 最終システム構成に向けてシナリオを展開していく上で、最も用途にあったシナリオを選択する必要 があります。下記に拡張シナリオパターン例を挙げます。 【拡張シナリオパターン例】 パターン メリット デメリット ① 検 証 用 に サ ー バ を 1 台 用 意 し、仮想環境での検証を十分に 行った上でスモールスタートから 段階的拡張を行う ・より確度の高い事前検証が可能 ・拡張時のサイジングが容易 ・検証用サーバをそのまま開発・検証 用として使用可能 ・テスト導入費用が必要 ・サーバ台数増加による保守費用 や設置スペースが必要②スモールスタート時に重要度 の低いシステムを初期導入し、 テスト運用を行った上で、段階的 拡張を行う ・テスト導入費用削減 ・保守費用削減 ・ ノ ウ ハウ が 確 立 され て いない た め、初期導入システムのトラブル対 応に時間がかかる 上記で挙げたパターン以外にも現状の環境や拡張規模により、様々な拡張パターンが存在します。 導入時に確保できる費用やシナリオ展望、拡張パターンによるメリット・デメリットを十分に考慮し、拡 張シナリオを作成することが重要となります。 【全体展開計画例】 スモールスタート(単体サーバ構築、導入) スケールアップ(サーバリソース増設、仮想マシン作成) スケールアウト(追加サーバ構築、導入) クラスター環境構築(共有ストレージ(ETERNUS)構築・導入、クラスター構成) クラスター追加サーバ構築、ノードの追加 前述した全体展開計画例は、拡張シナリオパターン②を想定した計画となっております。全体展開計 画としては主に、作業項目・日程・人員確保などに関するスケジュールを設定する必要があります。
考慮点を以下に挙げます。 1. モデルチェンジのタイミング(S5→S6 など)の考慮 最終的なシステム構成を作成する前に、全体展開計画と PRIMERGY のモデルチェンジ時期と重なっ てしまう場合には、以下の対処を検討する必要があります。 ①初期計画(拡張計画)時に、現行モデルで統一した構成での構築が可能か確認します。 ②現行モデルで統一した構成での構築が不可能な場合、次期モデル提供開始後に、次期モデルで 統一した構成での構築を行います。 2. CPU,メモリ等の増設の検討 システム拡張のシナリオを選択します。 システム拡張には、次の二種類のシナリオがあります。 ①サーバ機の追加を行うスケールアウト型 ②サーバ機能の増設を行うスケールアップ型 以上のハードウェア、ソフトウェア構成の勘所を考慮した上で、システム構成や拡張シナリオ、システ ム拡張計画を選定・作成する必要があります。次章では、全体展開計画例を基に、スモールスタート から段階的にシステムを拡張する上での考慮点や構築フローを説明します。
4. 導入・拡張時の考え方と留意点
本章では、3.3 章で挙げたパターン②の拡張シナリオを想定し、スモールスタートから最終システム構 成までの拡張における考え方、留意点及び導入・設定手順を提供します。 【システム拡張シナリオ】 拡張シナリオ 作業項目 ①スモールスタート ・単体サーバ構築 ・単体サーバ導入 ・仮想マシン作成 or P2V ②スケールアップ ・サーバリソース増設 ・仮想マシン作成 or P2V ③スケールアウト ・追加サーバ構築 ・追加サーバ導入 ・仮想マシン作成 or P2V ④クラスター構成 ・共有ストレージ導入 ・クラスター構成 ⑤クラスターノードの追加 ・クラスター追加サーバ構築 ・クラスターノードの追加4.1 スモールスタート
①スモールスタート 単体サーバ構築 単体サーバ導入 Hyper-V サーバを導入するにあたり、サーバの構築からゲスト OS 作成・設定までの構築フローを以 下に記します。 【初期導入作業フロー】 ハードウェアによる 仮想化機能の有効化Windows Server 2008 R2 Hyper-V 構築ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide01.pdf
Hyper-Treading の有効化
Windows Server 2008 R2 Hyper-V 構築ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide01.pdf
ホスト OS のインストール
Hyper-V 役割の追加
Windows Server 2008 R2 Hyper-V 構築ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide01.pdf http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide01.pdf 仮想マシンの 作成・設定・操作 or P2V
①仮想マシン作成の場合: Windows Server 2008 R2 Hyper-V 操作ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide02.pdf
②P2V の場合: やってみよう!SCVMM をつかった P2V ~はじめての仮想環境への移行~ 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/scvmm-p2v.pdf 従来の物理サーバへの OS インストールと同様
【注意点】 上記フローは、Hyper-V に関する設定項目や仮想マシンの作成など、Hyper-V に特化した 作業フローとなりますので、ネットワーク結線、サーバ監視ツールのインストール等、環境・要件に併 せた設定に関しては、各製品添付のドキュメントをご参照ください。 ※Hyper-Vを使用するにあたって留意すべき点は下記資料に記載されています。 ・Hyper-V よくある失敗集 URL:http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-note.pdf
4.2 スケールアップ
②スケールアップ サーバリソース増設 仮想マシン作成 本章は、4.1 章 スモールスタート時に Hyper-V サーバのハードウェアリソースを必要最小限に抑えた 構成でスタートし、仮想マシン追加時にサーバリソースを増強させるシナリオとなります。拡張シナリ オだけでなく、ビジネス拡大に伴いシステム追加の要望があった場合などにも対応し、仮想マシンの リソースを確保するためにサーバリソースをスケールアップすることによって、仮想マシンをさらに追 加することができます。 次ページで初期導入時とスケールアップ時のハードウェア構成とゲスト OS 搭載イメージ図、スケール アップ時作業フローを挙げます。【初期導入時 ハード構成】 【初期導入時 イメージ図】 【スケールアップ後 ハード構成】 【スケールアップ後 イメージ図】 リソース 初期導入時 スケールアップ時 スケールアップ時 使用リソース 仮想マシン 1台 3台 ホスト1台+仮想3台 = 4台 プロセッサ 4コア(1CPU) 8コア(2CPU) ホスト1コア+仮想3コア = 4コア メモリ 4GB 16GB ホスト2GB+仮想5GB = 7GB
【スケールアップ時作業フロー】 スケールアップを行う際に、注意すべき勘所を以下に挙げます。 1. ライセンス形態が増設したハードに依存する(プロセッサライセンスなど)ソフトウェアを インストールしていた場合、増設分のライセンスが別途必要となります。 2. CPU やメモリなど、ハードウェアが活性増設をサポートしていないリソースを追加する 場合は、業務停止が必要となります。 3. リソース増設時に不具合が発生した場合に備えて、システムバックアップを取得した上で、 リソースの増設を行います。 サーバリソース増設 仮想マシン増分リソースとして CPU、メモリを増設 仮想マシンの 作成・設定・操作 or P2V
①仮想マシン作成の場合: Windows Server 2008 R2 Hyper-V 操作ガイド参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide02.pdf
②P2V の場合: やってみよう!SCVMM をつかった P2V ~はじめての仮想環境への移行~ 参照
4.3 スケールアウト
4.2 章 スケールアップでサーバリソースを拡張し、仮想マシン追加に伴うリソースの確保を行いました。 本項では、さらなるシステム拡張として、スケールアウト(サーバ追加)を行います。下記図は、スケー ルアップ時とスケールアウト後のハードウェア構成と仮想マシン搭載イメージ図の比較となります。 ※サーバ追加に伴う構築・設定などに関しては、4.1 スモールスタートでご紹介した【初期導入作業フ ロー】と同様になりますので、そちらをご参照ください。 【スケールアップ時 ハード構成】 【スケールアップ時 イメージ図】【スケールアウト後 ハード構成】 【スケールアウト後 ゲスト OS 搭載イメージ図】 リソース スケールアップ 時 スケールアウト 後 スケールアウト後 使用リソース ホストサーバ 1台 2台 ホストサーバ2台 仮想マシン 3台 6台 ホスト2台 仮想6台 プロセッサ 8コア(2CPU) 8コア(2CPU) ×2 ホスト1コア+仮想3コア = 4コア ×2 = 8コア メモリ 16GB 16GB ×2 ホスト2GB+仮想5GB = 7GB ×2 = 14GB
スケールアウトを行う際に、注意すべき勘所は以下となります。 1. クラスターを構成するため、4.2 章スケールアップ時の構成とスケールアウトで追加導入するサー バの構成を同一構成にする必要があります。
4.4 クラスター構成(共有ストレージ導入)
本章では、4.3 章 スケールアウトにより二台構成となった Hyper-V サーバに対して、データ増加の対 応や高可用性の実現のため、共有ストレージ(ETERNUS)を追加し、Windows Server 2008 R2 標準機 能として搭載されているフェールオーバークラスタリング機能(※1)により、Hyper-V サーバ間でクラス ターを構成します。 クラスターを構成し、Hyper-V 2.0 新機能である CSV を使用することにより、複数サーバから同一の 論理ボリュームに対し同時アクセスが可能となり、それに伴いゲスト OS 毎に分けていた論理ボリュー ムを 1 つに集約する事が可能(※2)になります。※1: フェールオーバークラスタリングは Windows Server 2008 R2 のエディションで Standard には搭 載されていません。同機能を使用する際には、Enterprise 以上のエディションを選択してください。
※2:ゲスト OS の構成ファイルを格納する論理ボリュームとは別に、クラスター化されたサーバ毎の 状態を共有ディスク上に保持管理し、障害時に使用するクォーラムディスク(1GB 程度)用の論理ボリ ュームの作成も検討する必要があります。 下記に、2 ノードクラスター構成例とクラスター設定手順フローを記します。 【2 ノードクラスター構成例】 ※クラスターの導入に合わせて、FC カード、通信用の LAN カードの増設を行っています。
【クラスター 設定手順フロー】 ※クラスター環境での運用にあたって留意すべき点は下記資料に記載されています。 ・Hyper-V よくある失敗集 URL:http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-note.pdf 共有ストレージ (ETERNUS)構築 ETERNUS DX60/80/90 ディスクアレイ 取扱説明書 参照 http://storage-system.fujitsu.com/jp/products/diskarray/dx-entry/download/pdf/p3am-3042.pdf 本資料 付録1参照 クラスター構成 の検証 クラスターの作成 本資料 付録3参照 仮想マシンの クラスター環境設定
Windows Server 2008 R2 Hyper-V 操作ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide02.pdf フェールオーバー クラスタリング 機能の追加 本資料 付録2参照 クラスターの 環境設定
Windows Server 2008 R2 Hyper-V 操作ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide02.pdf
仮想マシンを ローカルディスクから
CSV 領域へ移動
(エクスポート/インポート)
Windows Server 2008 R2 Hyper-V 操作ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide02.pdf
クラスター環境での Hyper-V サーバ
環境設定
Windows Server 2008 R2 Hyper-V 操作ガイド 参照
http://primeserver.fujitsu.com/primergy/technical/construct/pdf/win2008r2-hyperv-guide02.pdf
クラスター構成用 サーバリソース増設
共有ストレージとの接続用として FC カードを増設 クラスター構成用として LAN カードを増設
4.5 クラスターノードの追加
本章では、4.4 章 クラスター構成により Hyper-V サーバ二台のクラスター構成した環境に対して、新 しいクラスターノードとして Hyper-V サーバを追加し、3 ノードクラスターを構成します。クラスターノー ドの追加を行うことにより、3.1 章で挙げた最終的なシステム構成への拡張が完了となります。クラス ターノード追加手順を以下に挙げます。 【クラスターノード追加 手順フロー】 クラスターノード の追加 本資料 付録4 手順1~11参照 クラスタークォーラム 設定の構成 本資料 付録4 手順12~19参照 クラスターノード 追加サーバ構築 【初期導入作業フロー】参照5. 物理・仮想システムの運用管理製品
4 章では、ハードウェアの段階的拡張によるシステム拡張シナリオを説明しました。システムの拡張に より物理及び仮想のマシン台数が増え、さらにクラスター構成によりサーバ間で仮想マシンの計画的 な配置が可能となり、システムの柔軟性が増した分、運用管理方法に関しても検討する必要がありま す。 複数の物理・仮想システムの運用管理者として、効率的な運用管理を行う上で考慮すべき管理対象 としては以下の3点が挙げられます。 1)構成管理 物理と仮想両方の構成管理を一元的に行う仕組み 2)障害監視 物理と仮想を統合的に監視し、管理者へ通知、可視化する仕組み 3)性能監視 物理と仮想を統合的に監視・通知し、負荷平準化へ結びつける仕組み また、管理対象としての区分とは別に、管理そのもののレベルとしては以下が考えられます。 レベル1 [仮想環境全体の基本的な管理] 物理サーバとゲスト OS、物理/仮想ネットワークの一元管理 (監視/管理操作)と相互関係の 可視化 レベル2 [業務負荷変動への対応を目的とした管理] 物理/仮想の性能監視・通知及び可視化 物理サーバ間のゲスト OS の移動を想定した管理 レベル3 [業務継続性向上を目的とした管理] 業務の障害監視・通知及び可視化 業務データ格納先としてのストレージの障害監視と構成管理 導入されるシステムの規模/環境及び求められる可用性等に応じて、管理対象とレベルの選定が必 要となります。 本章以降では、上記レベルに応じた運用・管理における代表的な製品とそれぞれの特徴を紹介しま す。5.1 レベル1 [仮想環境全体の基本的な管理]
業務サーバの仮想化を進めていくなかで、ハードウェアなどの物理環境と仮想マシンなどの仮想環 境の管理が複雑になることはどうしても避けられなくなります。 このような環境においては、物理サーバとゲスト OS 及び物理と仮想のネットワークの一元管理(監視 /管理操作)と相互関係の見える化が機能として求められることになります。 物理環境と仮想環境を一元管理する機能を保有するミドルウェアとしては、 ServerView Resource Coordinator VE が選択肢の一つとして考えられます。この、ServerView Resource Coordinator VE の主な機能/特徴としては、
1)物理サーバとゲスト OS を一つの管理画面上で表示することで、相互の関係を視覚的に把握 2)Hyper-V の仮想ネットワークと物理ネットワークの接続関係を視覚的に把握 3)障害発生から対処までの一連の流れを意識した画面設計 などが、挙げられます。 最初に挙げた機能/特徴である、[物理サーバとゲスト OS を一つの管理画面上で表示することで、 相互の関係を視覚的に把握]を、もう尐し詳しく紹介します。
ServerView Resource Coordinator VE では、仮想環境・プラットフォーム毎に異なる操作・監視を共通 化することで煩雑さを解消することが可能です。
操作としては、
・サーバの起動、停止/リブート/情報(状態)表示を同じ管理画面で物理、仮想の区別なく実行 可能です。
次の機能/特徴である、[Hyper-V の仮想ネットワークと物理ネットワークの接続関係を視覚的に把 握]は以下機能により実現しています。
ServerView Resource Coordinator VE では、仮想サーバ・仮想スイッチ・物理スイッチを管理画面に おいて一元表示し、結線をマップ表示することで、ネットワーク構成を可視化することが可能です。 ・複雑な構成も、選択して見やすく可視化 ・ネットワーク状態の確認で故障時の影響把握が容易 最後に挙げた機能/特徴である、[障害発生から対処までの一連の流れを意識した画面設計]は管 理画面そのものが、障害発生箇所把握から対処までの流れを直感的に把握することが可能なつくり になっています。
以下では ServerView Resource Coordinator VE でブレードサーバを監視した例を示します。
画面内にブレードサーバの前面パネルが再現され、ステータスに異常や警告等、状況の可視化がさ れていることが分かります。これにより、問題発生時に迅速な復旧が可能となります。
5.2 レベル2 [業務負荷変動への対応を目的とした管理]
業務を継続していく中で、各業務サーバの負荷状況は変化していきます。 複数の業務サーバが仮想化により1台の物理サーバ上で稼動している環境では、物理環境以上に 各業務サーバ及び物理サーバの負荷状況を把握することが必要となります。 各リソースの負荷状況を把握することで、計画的な負荷平準化を目的としたゲスト OS の移動が可能 となります。 物理環境と仮想環境の負荷状況を把握する機能を保有するミドルウェアとしては、 Systemwalker Centric Manager が選択肢の一つとして考えられます。Systemwalker Centric Manager の保有する機能の一つとして、物理サーバ、ゲスト OS、物理/仮想 ネットワークの性能を監視することができます。Hyper-V サーバが過負荷状態であることを検知した 場合、ライブマイグレーションでリソースに余裕がある Hyper-V サーバにゲスト OS を移動することで、 物理サーバとしてのリソースの有効利用や負荷平準化に加え、性能劣化による業務遅延を未然に防 止することが可能となります。
性能情報の直感的な把握をサポートする可視化の機能を保有するミドルウェアとしては Systemwalker Service Quality Coordinator があります。
Systemwalker Service Quality Coordinator の機能を使用することで、仮想環境の物理・仮想のリソー ス状況を収集・蓄積し、それを元に物理サーバを含めた仮想環境全体のリソース使用状況の可視化 を行うことが出来ます。 本製品を使用することにより、 ・負荷平準化を行うため、全体としてのリソースの余裕はあるか ・負荷平準化が適切に行われているか に関する情報を確認することが容易となります。
Systemwalker Service Quality Coordinator は Systemwalker Centric Manager とも親和性が高いた め、より高度な業務負荷変動への対応を実現することが可能となります。
5.3 レベル3 [業務継続性向上を目的とした管理]
仮想化対象の業務サーバによっては、高い業務継続性を求められることも考えられます。 業務内容と求められる可用性のレベルによっては、仮想化ではなく物理環境での継続を検討するこ とも必要となりますが、Hyper-V で仮想化を行った場合、どのように業務継続性を実現出来るのかを 知っておく必要があります。 物理としての Hyper-V サーバの高可用化は物理サーバをクラスター環境にすることで実現できま す。 ホストクラスター環境にすることで、Hyper-V 2.0 からの新機能である ライブマイグレーションが利用 できます。これにより、Hyper-V サーバ のハードメンテナンス時等にも業務を停止させずにゲスト OS を別ノードに移動させることが可能となります。 しかし、ライブマイグレーションが利用可能な可用性が高いホストクラスター環境であっても、Hyper-V サーバでハードウェア障害など、物理的な障害が発生した場合は、Hyper-V サーバで稼動していた ゲスト OS でダーティーシャットダウンが発生し、正常稼働している別クラスターノードで再起動されま す。このような場合、再起動後のゲスト OS で行っている業務が正常に再開されたかどうかは保証さ れないことになります。 上記のような、Hyper-V サーバで物理的に障害が発生した場合であっても、仮想サーバでの業務再 開をサポートする機能を保有するミドルウェアとしては、Systemwalker Centric Manager が選択肢の 一つとして考えられます。Systemwalker Centric Manager により、ゲスト OS 上の業務の障害監視・通知・可視化を行い、ゲスト OS のフェールオーバー発生後、業務が正常再開されない場合は通知を受けることが可能です。
また、業務データの格納先であり、クラスター環境には必須となる共用の外部ストレージの管理も業 務継続性が求められる環境では必要となります。
富士通の ETERNUS シリーズのストレージ管理製品としては、 ETERNUS SF Storage Cruiser があります。
ETERNUS SF Storage Cruiser は、ストレージの障害監視、構成管理及び性能監視のすべてにおい て可視化を実現することが可能となります。 本項で紹介した管理製品の機能は各製品の機能のごく一部であり、他にも運用・管理を行う上で利 用出来る機能が多数あります。 また、紹介した製品以外でも、各レベルで必要な機能を実現できる製品はありますが、本稼働前に管 理対象となるシステム毎に必要なサービスレベルの把握、各管理製品の組合せにより設定したサー ビスレベルを実現できるか検討・確認することが重要です。
5.4 その他の運用に関連するソフトウェア
システム拡張後の実際の運用を想定した場合、以下の運用に関する検討も必要となります。 1)バックアップ 2)ウイルス対策 3)電源管理(停電対策) 以降に上記に対する簡単な検討ポイントを挙げます。 1) バックアップ ① バックアップ対象の増加により、統合的なバックアップ環境が必要となること ② バックアップ対象として Hyper-V 環境のどの領域を退避/復元するのかによって、ソフトウェア のサポート状況が異なることがあるので注意が必要となること (クラスター共用ボリューム[CSV]の退避 等) ③ 許される業務停止時間の長短によって、ネットワーク経由のバックアップとなるかストレージ内 でのスナップショット機能を使用するバックアップとなるかの選択が発生すること ④ 既存のバックアップ運用環境との親和性を考慮すること 2) ウイルス対策 ① 同時にスキャンを実行するゲスト OS が増えると、I/O アクセスがボトルネックとなり、全体的な 性能低下が発生する可能性があること 3)電源管理(停電対策) ① ゲスト OS としての停電対策は、ゲスト OS 設定の[自動停止アクション]を使用し、ホスト OS と 連動させることが可能です。しかし、自動停止アクションではゲスト OS の停止順序の制御が出 来ないため、業務サーバの停止順序を意識する必要がある場合は、停止順序を制御する仕 組みが必要となること ② ホストクラスター環境では、外部ストレージが構成に組み込まれるため、ストレージとの電源連 動も考慮する必要があること6. まとめ
Hyper-V の導入は、段階的に行うことが可能です。よって、従来のシステム導入のように、最初から 全ての機器導入を行うのではなく、スモールスタートから順次拡張していくことができます。 ただし、スモールスタートを行う場合にもシステム拡張を行うことを前提として、計画段階で以下のポ イントを考慮する必要があります。 ○最終的なシステム構成 ○スモールスタート時の単体サーバのハード・ソフト構成 ○拡張計画(スケジュール) 特に、最終構成を意識した上で初期導入を行わないと、後々機材の再手配等が発生することがある ため、初期導入前に確定的な拡張計画を立てることは非常に重要なことになります。 次にシステム拡張後の運用を見据えた考慮のポイントとしては、以下を考慮する必要があります。 ○システム拡張後の運用で必要なサービスレベルが実現可能かどうか検討・確認する システムの拡張後に仮想化の対象となる業務サーバは、それぞれ運用に関し要求されるサービスレ ベルが異なることも考えられます。 よって、仮想化の計画段階から運用/管理の対象となる業務サーバごとに、以下の確認が必要とな ります。 1)仮想化前に実現出来ているサービスレベル 2)仮想化によって新たに必要となるサービスレベル また、上記に加え仮想化される業務サーバを含んだシステム全体として必要なサービスレベルを検 討する必要があります。 なお、仮想化後のシステム運用/管理の効率化やサービスレベルの向上を目的とした製品やミドル ウェアは多数ありますが、それらにより実現可能な効果のレベルと投資費用はトレードオフの関係に なることも考えられます。 よって、運用開始後に必要となるサービスレベルの検討は充分に行っておくことをお勧めします。付録1
フェールオーバークラスタリング機能の追加
本手順は Windows Server 2008 R2 の機能※1である「フェールオーバークラスタリング」を追加する 手順となります。
※1:フェールオーバークラスタリングは Windows Server 2008 R2 で Enterprise 以上のエディションで の提供されている機能となります。 1 [サーバー マネージャー] を起動し、画面の左ペイン の[機能]を選択し、 画面 右側の[機能の追加]をク リックします。 2 [機能の選択]画面で、フェ ールオーバークラスタリン グにチ ェックを入れ 、[次 へ]をクリックします。
3 [インストール オプション の確認]画面でフェールオ ーバークラスタリングが正 しく表示されているかどう か確認し、[インストール] をクリックします。 4 [インストールの進行状況] 画面で、フェールオーバー クラスタリングのインスト ールが開始されます。 5 [インストールの結果]画面 でインストールが正常に 完了したことを確認し、[閉 じる]をクリックします。
6 再度[サーバー マネージ ャー]を起動させ、画面の 左ペインの[サーバー マ ネージャー]を選択し、 画 面中央に表示される[機能 の概要]に[フェールオー バークラスタリング]が追 加されていることを確認し ます。
付録2
クラスター構成の検証
本手順はクラスターを構成するサーバのハードウェアおよび設定とフェールオーバー クラスタリング との間に互換性があるかどうかを確認する手順となります。 1 [管理ツール]より、フェー ルオーバー クラスター マ ネージャー を起動し、右 ペインの[操作]から[構成 の検証]をクリックします。 2 [開始する前に]画面で、内 容を確認し、[次へ]をクリ ックします。3 [サーバーまたはクラスタ ーの選択]画面で、クラス ターに参加させるノードを 入力し、[追加]をクリックし ます。全サーバを追加し たら[次へ]をクリックしま す。 ※参加させるサーバーは 参照ボタンより検索するこ とも可能です。 4 [テ スト オプ ション]画面 で、[すべてのテストを実 行 す る ( 推 奨 )(A)] を 選 択 し 、[ 次 へ ] をク リ ッ ク し ま す。 5 [確認]画面でテスト情報 等が表示されるので、内 容を確認し、 [次へ]をクリ ックします。
6 [ 検 証 中 ] 画 面 が 表 示 さ れ、検証テストが自動的 に実施されるので、終わる のを待ちます。 7 [概要]画面が表示されま す。 [レポートの表示]をクリッ クすると、フェールオーバ ー クラスター検証レポー トが表示されます。 8 フェールオーバー クラス ター検証レポートにエラー が記録されていないことを 確認します。エラーが発生 している場合にはエラー 箇所を見直し、再度構成 の 検 証 を 実 施 し て く だ さ い。特にエラーが発生して いなければ右上の[×]を ク リ ッ ク し、終 了 となり ま す。
付録3
クラスターの作成
本手順は付録2【クラスター構成の検証】でクラスター構成に問題が無いことを確認した上で、 Hyper-V サーバ間でクラスターを構成するための手順となります。 1 [フェールオーバー クラス ター マネージャー ]画面 の右ペインの[操作]から [クラスターの作成]をクリ ックします。 2 クラスターの作成ウィザー ド[開始する前に]画面が 表示されるので、内容を 確認し、[次へ]をクリックし ます。3 [サーバーの選択]画面が 表示されます。 [サーバー名の入力]に参 加させるサーバー名を入 力し、[追加]をクリック、ク ラスターを組む全サーバ を追加したら[次へ]をクリ ックします。また、参加さ せるサーバーは参照ボタ ンより検索することも可能 です。 4 [クラスター管理用のアク セス ポイント]画面が表示 されます。[クラスター名] にクラスター管理用の仮 想サーバー名を入力し、 クラスターIP アドレスとし て使用するネットワークを チェックし、クラスター管理 用の IP アドレスを入力し、 [次へ]をクリックします。 なお、クラスターの新規作 成時には、デフォルトゲー トウェイを設定したネットワ ークに対してのみ、クラス ターIP アドレスを設定する ことができます。それ以外 のネットワークに設定する 必要がある場合は、クラス ター作成後、別のネットワ ークのクラスターIP アドレ スに変更してください。
5 [確認]画面で設定情報が 表示されるので、問題が 無ければ[次へ]をクリック します。 6 [新しいクラスターの作成] 画面が表示され、クラスタ ーが自動作成されますの で、終了す るの を待ち ま す。 7 [概要]画面が表示されま す。 [レポートの表示]をクリッ クすると、[クラスターの作 成]レポートが表示されま す。
8 クラスターの作成レポート にエラーが記録されてい ないことを確認します。エ ラーが発生している場合 にはエラー箇所を見直し てください。特にエラーが 発生していなければ右上 の[×]をクリックし、終了と なります。 ※また、クラスターに追加 したすべてのノードのイベ ントログに、不明なエラー が記録されていないことを 確認します。不明なエラー が記録されている場合に は、エラーの原因につい て調査が必要となります。
付録4
クラスターノードの追加手順
本手順は 2 つのノードから構成されるクラスター環境に、ノードを1つ追加する場合の手順となりま す。 尚、既存システム環境での[構成の検証]は問題なく完了している状態とします。 1 [フェールオーバー クラス ター マネージャー]画面の 左ペインで、ノードを追加す るクラスターを選択します。 右ペインの[操作]から[ノー ドの追加]をクリックします。 2 [ノードの追加ウィザード]画 面が表示されます。 [次へ]をクリックします。3 [サーバーの選択]画面が 表示されます。 [参照]をクリックします。 4 [コンピューターの選択]画 面が表示されます。 [詳細設定]をクリックしま す。 5 [コンピューターの選択]の 詳細設定画面が表示され ます。 [ オブ ジ ェク ト の 種 類 の 選 択 ]欄 を” コン ピュー ター ” に、[場所の指定]欄を追加 するノードが所属するドメイ ン名に設定します。 [検索]をクリックします。
6 [検索結果]欄に指定したド メインに所属するコンピュ ーターの一覧が表示されま す。 追加するノードを選択し、 [OK]をクリックします。 7 [コンピューターの選択]画 面が表示されます。 [選択するオブジェクト名を 入力してください]欄に先程 選択したノード名が入力さ れていることを確認して、 [OK]をクリックします。 8 [サーバーの選択]画面が 表示されます。 [選択済みサーバー]欄にク ラスターに追加するノード 名が入力されていることを 確認し、[次へ]をクリックし ます。
9 [ 確認] 画面 が表示 され ま す。 クラスターに追加するノード 名が入力されていることを 確認し、[次へ]をクリックし ます。 [次へ]をクリックすると、ク ラスターの構成が開始され ます。 10 [ 概要] 画面 が表示 され ま す。 クォーラム構成についての 警告が表示されます。 「クラスターには奇数のノー ドとクォーラムディスクがあ ります。このシナリオのクォ ーラムディスクはクラスター の高可用性を低下させま す。クォーラムディスクの削 除を検討してください。」 ※ノード数が偶数か奇数か により警告の内容は異なり ます。 他に警告、エラーが表示さ れていないことを確認し、 [完了]をクリックします。 ※この警告は、クラスター を構成するノード数が変化 したことにより、現在のクォ ーラム構成が“推奨される クォーラム構成”ではなくな
ったことを警告しています。 手順 11 以降では、クォーラ ム構成を推奨される構成に 変更する手順を示します。 11 [フェールオーバー クラス ター マネージャー]画面の 左ペインで、ノードが追加さ れていることを確認します。 12 続いてクラスタークォーラ ム設定の構成を変更しま す。 [フェールオーバー クラス ター マネージャー]画面の 左ペインで、ノードを追加し たクラスターを選択します。 右ペインの[操作]から[その 他のアクション]をクリックし ます。
13 [クラスタークォーラム設定 の構成]をクリックします。 14 [クラスタークォーラム構成 ウィザード]画面が表示され ます。 [次へ]をクリックします。 15 [クォーラム構成の選択]画 面が表示されます。 「ノードおよびディスクマジョ リティ(現在のノード数に対 して推奨されません)」が選 択されていることを確認し ます。
16 「ノードマジョリティ(現在の ノード数に対して推奨)」を 選択し、[次へ]をクリックし ます。 17 [ 確認] 画面 が表示 され ま す。 クォーラム構成が”ノードマ ジョリティ”と表示されてい ることを確認します。 [次へ]をクリックします。 18 [ 概要] 画面 が表示 され ま す。 クラスターのクォーラム設 定が正常に構成されたこと を確認します。 [完了]をクリックします。
19 [フェールオーバー クラス タ ー マ ネ ー ジ ャ ー ] 画 面 で、クォーラム構成が“ノー ドマジョリティ”と表示されて いることを確認します。
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