【論 文】 UDC :624
.
02 :624.
04 ;693.
554 日本建築 学 会 構 造 系 論 文 報告 築 第 386 号・
昭和 63 年 4月接 合
部
パ
ネ
ル の
せ
ん
断
変
形
,鉄
筋
の
付 着
す
べり
を
考 慮
し た
分
割要素
法
に
よ
る
鉄
筋
コン
ク
リ
ー
ト
骨 組
の
弾
塑
性 解析 法
正 会 員 正 会 員 正 会 員 正 会 員 坂和
林
黒
田 田正
弘静
清
安*章
**雄
* *治
** * §1.
序 論 最 近で は,
住 宅 都 市 整 備 公 団の ア パー
トの 実 大実gelL2
レ,
日米 共 同 研 究に よ る鉄 筋 コ ン クリー
ト (以下 RC と呼ぶ )造 7階 建s〕−
6 } , 鉄骨造 6階 建 η・
8)の 実 大実験 が行われ て いるが,
ほ とん どの建 築 構 造 物は構 造 力 学理 論の 上 に導か れ た構 造 解 析,
構 造 計 算に よっ て そ の安 全 性を確認 し な が ら設計さ れ建て られて い る。 RC 構 造 物 で も30階を越え る ものが,
純ラー
メ ン構 造で建て られ』
る よ うになっ て き た が, こ の よ う な構 造物の架 構全 体を 取り出し,
実 大 実 験に よって その安 全 性 を確 認す ること は不 可 能に近い。
こ れ に対し, 近年の コ ン ピュー
タの大 型 化, 高 速 化は目覚し く, 構 造 物 全 体と し ての 力学的挙 動 を解 析 的に把 握 する ことは,不 可 能で はない と考え る。
鉄 筋の付 着 特 性 を考 慮し た鉄 筋コ ン ク リー
トの解 析 的 研究は, す でに2
次 元お よび3
次元有限要素法に よ り,
数 多く な されている9)一
]], が,
そ れ らの多く は柱,
はり等 の部材を取り出し, 個々 の 事象を理 論 的に詳 細に説 明 す ることに主 眼 を置いている。
野 口 ら12, は, 有限要 素法に より柱・
は り接 合 部の挙 動 を詳 細に解 析 してい る。
こ れ は実 験 結 果を精 度よ く追 跡する の み で な く, 接 合 部マ ク ロモ デル の策 定あ るいは,
検 証を意 図して い るもの であ る。 し か し,
有限要素法を用い て骨 組まで解 析して いる もの は ほ と ん ど見 当ら ない。 この主な原因 は,
有 限 要 素 法を用い て骨組まで解 析し よ う と す る と, 膨 大な計 算 時 間 を要す ること に あ る。RC
骨 組の解析を柱・
は り接 合 部の挙動,
付着特性な ど を考 慮して行う た めに は,
有 限 要素法 等よ り簡 便な方 法を用い る必 要が あ る と考え る。 断 面を層状に分 割す る断 面 解 析 手 法]3,・
14〕を部 材に拡 張 し た分 割 要 素法15 牝 呼ば れる線 材 解 析 法が よ く使わ れ て い る。 こ の方法は,
有 限 要 素 法に比 較 し計 算 時 間 が短 縮 で きる,
材 料 特 性の取り込みが容 易である等が特 長で あ * 東 京 工 業 大 学 助 手 騨 東 京工業 大学 助教授・
工博 零 # 東 京 工 業 大 学 名 誉 教 授・
工 博 (昭 和 62 年 10 月 9日原 稿 受 理 } る。 これに柱・
は り接 合 部の モデル を付 加す るこ とに よ り,
RC の骨 組 解 析に適 用し やすい もの と考え る。 分 割 要 素 法は,RC
部 材の解 析 法とし て多く の研 究 者 に よ り用い られ てお り, 主 筋の付 着すべ り や,
部 材 端で の主 筋の抜け出し効 果 を考 慮し得る解 析モデル も提 案さ れて い る16)”
!5) 。 蜜 川・
青 山 16)・
Lηは,
鉄 筋の ひずみ と鉄 筋位置の コ ン クリー
トの ひずみ の間に付 着の影 響を考 慮 して関 係づ け ることによ り,
断 面 曲げ解 析の手 法が その ま ま 分 割 要 素 法に適用 で き る方 法を示し た。 谷・
野村・
永 坂・
平 松18)は,
等 価 定 着 長さに相 当す る 分 だ け部 材 を 長く み な し, 見掛け上の部 材剛性を低下さ せ るこ とに よ り, 主 筋の抜け出し効 果 を 考 慮し た。
松 浦・
山本 19} は, コ ン クリー
トは平 面 保 持の ま ま, 鉄 筋との 間にボン ド リ ン クを 介 在させ るこ とに よ り付着のない試 験 体も解 析で き ることを示 し た。 小 阪・
谷川・
山田 ee)・
21)は,
分割要素 法にエ ン ドクロ ニ ッ ク理論を適 用して,
その有効性を示 し た。
市之瀬n)・
23}CS , 付着すべ り を考 慮した鉄 筋 連 続 法 を示し た。
上田・
土ke24
}・
25) は, 主 筋の付着すべ り を考慮 し た分 割 要 素 法に よ りRC
は りの,
線形な ら びに非 線ノ
形 領 域に おける曲 げにつ い て論 じ た。
柱・
は り接 合 部内 の 鉄筋 の 付 着 すべ り を考 慮 し た 解 析 も 行わ れ て い る26)−
2s) 。Otani26
)は,
接 合 部からの鉄 筋の抜け出 しに よ る 部 材 端部の 回転を考慮 して,
RC 骨 組の 動 的 解 析を 行っ た。
多田・
武 田27)は, 材端に仮 想の ヒ ンジ域を仮 定 し,
これ に隣 接す る定 着域を 剛 なコ ンク リー
トと して,
こ こ にお け る付 着 特 性を ボ ン ド リン ク で取り入れ,
付 着 劣化 過 程を定量的に評 価し得る解 析 法 を示 した。 Filip−
pou
,
Popov,
Berteroza
)は,
柱・
は り接 合 部 内の鉄 筋につ い て力のつ り合い条 件 式を たて
,
材 料モデル を厳 密に モ デル化 することによ り,
繰り返 し荷 重 を 受け る は り材 端の挙 動を解 析 的に説 明し た。
また,
柱・
は り接 合 部の せ ん 断変形 を 考 慮 し た骨組解 析法 も数 多く提 案さ れて い る29)・
3°]。
以 上,
部材内の付着すべ り を考 慮し た解 析 法お よび,
せ ん断 変形 す る柱・
は り接 合 部を取り込ん だ解 析・
法を列 記し たが, せん 断変形 す る 柱・
は り接 合 部内の鉄一 24 一
筋の付 着すべ り まで含め て部材 内の鉄筋と連続的に取り 扱い骨 組に まで拡張 して いる もの は
,
ほ と んど見 当た ら ない。
筆者ら はこれ ま で分 割要素法 を用い て, コ ン ク リー
ト の平 面 保 持 を仮 定し, 鉄 筋の変 位にすべ り の 自 由 度を加 え る こ と に よ り,
付 着す べ りを考 慮し たRC
部 材の解 析 を 行っ て き た31Lse)。
さ らに,
こ の分 割 要 素 法を応用し て, 柱・
は り接 合 部のせ ん断 変 形と そ の内 部の鉄筋の付 着すべ り・
降伏を考 慮し得る解析法を誘 導し, これ を鉄 筋コ ン ク リー
ト骨 組の解 析に適 用し た33)・
34)。
本報で は, 柱・
は り接 合 部のせ ん断変形と鉄筋の付着すぺ りを考 慮 し得る解 析 法を展 開し,
繰 り 返 し荷重 を受け る十 字 型 RC 骨 組につ い て解 析 例 を示 す。 な お,
本 報は拙論 es〕・
34) を もとに,
加 筆したもの であ る。 §2.
解 析 方 法2.1
鉄筋コ ンクリー
ト骨 組の モデル化と解 析上の仮 定 モ デル の概 略 を 図一
1に示す。 以 下, 部材を材軸方 向 に分 割しもの を部材要素と称し,
断 面 を層 状に分 割し た もの を単 位 分 割 要 素と称 する。 1) 鉄 筋コ ンク リー
ト部材 (a ) 部 材は,
材 軸 方 向に数・
一
トの部 材 要 素に分 割 する。
部 材 要素ごとに独 立な関 係 を 用い, 各 部 材 要 素の 間で変 位と回転は連続性を保つ が,そ れ以 上の微 分 項 (ひずみ・
曲率等 )の不 連 続は許 容する。
(b
) 各部材要素の変形は, 軸 方 向 変 形, 曲 げ 変形を 考慮し,
せ ん断変形は無い もの とす る。
(c ) 各部材要 素の断 面分割は, コ ン クリー
ト断 面を せい方 向に単 位 分 割 要素に層状分割し, 鉄 筋は別に扱う (図一2
)。 こ の際,
フー
プ, スター
ラップ等によっ て拘 束さ れ た部分の コ ン クリー
ト (コアコ ン ク リー
ト)と そ うでない部分の コ ン ク リー
ト(か ぶ りコ ン ク リー
ト}を 分 け て考え る。
(d
) 断 面 内の ひずみ,
応 力に関して は,
断 面の単 位 分 割 要 素 中で一
定とし,
各 単 位 分 割 要 素の 中心で代 表さ せ る。 (e ) コ ンク リー
ト断面に関す る平面 保 持が成 立する もの と す る。 た だ し,
鉄 筋とコ ン ク リー
トの間に は付 着 すべ りを考 慮 してい るの で鉄筋の ひずみ は, 同じ位置に あるコ ンク リー
トの ひずみ と は 必ずし も一
致し ない。
(f )部 材 要 素 内の応 力
,
ひず み状態 は 各 部材要素の 両 端の断面につ い て のみ追 跡し,
部材要素 内部の応 力, ひずみ状 態の追 跡は行わ ない。
た だ し,
ひずみエ ネルギ を計算する際に は, 内 部の応 力 状態 が 必要で あ る が, こ れ は両 端における応 力を用い て線 形補間す る35)。
2) 柱・
は り接 合部 柱・
はり接 合 部 は,
接 合部パ ネルと し て扱う。
接 合 部 パ ネル は,
せん断変形 を考え る。
せ ん断 変 形は接 合 部パ ネル内で一
様で あるとする。 接 合 部パ ネル内 部の鉄筋 の コ ンク リー
ト要 累: 曲げ変 形考 慮 軸方 向変 形考 慮 ひ び割れ・
塑性 考 慮 丶節 点 コ ン ク リー
ト シャー
バネル : せん断 変 形考 慮 内 部の鉄 筋 : 20要欒に分割 付着すぺ り・
降 伏 考 慮’七
「
」
.
梁 ● 柱曹
梁 接 合 音 β 柱一
一
N
つの 部 材要素 を示し て い る 鉄筋とコン ク リー
ト の 付 着 を表す要素 鉄 筋要素: 軸方 向変 形 考 慮 付 着 すぺ り・
降伏考 慮 図一
1 本 解 析 法で用いる鉄 筋コ ン クリー
ト骨 組モデル ● ● ● ● コアコン ク リー
ト コ 冫 クリー
ト 図一
2 単 位 分 割 鏨 素 J)
ぶり コ ンク リー
トo
●
●
o 鉄 筋 ひずみ 部 材 要 素 断 面の分 割 とひずみ
・
応 力f
応 力 圧 縮 コアコン ク リー
トー
cσ oσ 8 0一
一
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A
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1 : ごE日 卩 己・
、、
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かぶ リ コ ン リー
、
’
B 亠唱
一
匹 σ t.
3・
71,
−
7 5.
。ε /cεB 図一
3 コ ン ク リー
トの応 カー
ひずみ関係36 } s σ曹
一一冨
一一
一 F
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_
二
丁 俣 Sσy 麺7
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sε ン一
一一
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一
一一 一一
俾冒
層
Ep 図一
4 鉄 筋の応 カー
ひずみ関係SS ) τ a 4 τ 》馴 τ り2 K2’
厂
一.
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”ド
’
’
KI S ガ」
一
’
一卩
r
∴ 二1 7 K3一
τ ヅ2ドF’
」丿 一喟
τ y1 舶 図一
5
付 着 応 カー
すべ り関係33}一 25 一
付 着すべ り
・
降伏を考慮す る た め,
接 合部パ ネル内にお い て, 鉄 筋の材 軸 方 向に各鉄 筋 を20
要素に分割す る。 3)材 料 特 性 (a ) コ ン クリー
トの応 カー
ひずみ関係,
鉄 筋の応 カー
ひずみ関 係,
お よ び主 筋とコ ン クリー
トの付 着すべ り を 表す た めの付 着 応 カー
すべ り関 係 , お よ びコ ンクリー
ト パ ネル の応 カー
ひずみ関 係と して そ れ ぞ れ,
図一
3一
図一
6に示す ものを 用い る。
付 着 応カー
すべ り 関 係につ い て,
部 材,
接 合 部パ ネル共に ひび割れ に よ る付 着応力・
付着 剛 性の低 下は考 慮し ない。 (b
) 有限要素解 析に ひずみ軟 化を考 慮し た場 合,
ひ ずみ軟 化に伴っ て開 放 されるエ ネルギ が, 要 素の大き さ によっ て 変 化 する ため,
解は要 素の大 き さに左 右 さ れ る37}・
3S)。 ひずみ軟 化は,
材 料の有限 な大き さに分散する とい うこと が,
実 験 的に認め られて お り39}・
4ω , ひずみ軟 化 領 域の拡が りに適 合し た大 き さの分 割 要 素 を 用い た方 が,
よ り実現象に 近 い 解 をもた ら すこ と が あ る。
Bazant
ら41 )は, 代 表長 さ1
* を もっ imbricated elernent を用い る方 法 を示 し, ひずみ軟化は常に長さt
“ を も つ 要 素の み で評 価す るこ とによ り,
要素分割の影 響を取り 除い て い る。
し か し, 代 表長 さ 1*の 大き さの決 定が今 後の課 題と なっ て い る。
こ れ らと同 様に, ひずみ軟化 を 分 割 要 素 法に取り入れ る際には,
収 束 安 定性42} を含めて,
いま だに解決され て い ない種々 の問 題が存在している。 本 解 析で は, コ ンク リー
トの ひずみ軟化を,
直接的に は 扱わない こ と とする。
こ こで は,
図一
3に示 す よ うに圧 縮ひずみ が増加す る限りにおい ては,
応 力 解 除 をし ない 方法 を用い る。 除荷さ れ た時に,
ひずみ軟化
領 域で仮 定 し た直線 と除 荷 直線と が交わ る 場合は,
再載荷し た時に,
こ の交 点で の応 力よ り大き な応 力を負担し得ない こ と と し (図一
3中 〉,
ひずみ軟 化 領 域で仮 定し た直線と除 荷直線と が交わ ら ない場 合は,
再 載 荷 時 点で の応 力よ り 大 き な 応 力 を負担 し得な い こと とす る (図一
3中 )。
4 )座標系と変位増 分ベ ク トル (a > 絶対座標系X ,y
軸な らびに,
部 材 要素と共に 移 動 す る要 素座標 系 x,y
軸を定 義す る。 各 節 点で, 変 位成 分と して x,
y 軸に対 応 する方 向の 変 位 増 分 Au,
Av ,
回転の増分 △ θ お よ び各々 の鉄 筋の すべ り増 分As
を考え る (図一
7)。 結 果とし て, 鉄 筋が 4段の場 合, 接 合 部パ ネル の ない節 点i
に おける変 位 増 分ベ ク トルAUt
および節 点 力ベ ク トル f‘は,
それぞれAUt
=
(Au Av Aθ As , As2ASs
As
.) 「fi=
=
(fm
fy
fm
fi
ft
f3
f
)T の7
個の成分を も ち,一
つ の部 材 要 素の両 端の節 点 変位 増分 ベ ク トルA 。
U, 節 点 力ベ ク トル ef は 14個の成 分 を もつ ことにな る。
た だ し,
fx
,
fy
はx,
y方向の節点力,
fm
は節 点モー
メ ン ト,
fi
,
f2
,
fs
,
f4
は各 段の鉄 筋に働 く軸 方 向 力で ある。
一
26
一
図一
6 コ ンク リー
トパネル の応 カー
ひず み関 係33) 図一
7 部 材 要素の座標系と変位増 分 図一
8 接 合 部パネル の座 標系と変位 増 分 (b
) 接 合 部パ ネル の 中 心に原 点 を持つ Xp,
Yp 軸を 定 義す る。 接 合 部パ ネル中 心 点で,
変 位 成 分 として x,,
Yp 軸に対応す る方 向の変位 増 分 Apu,
Aρ
v,
は り面,
柱 面の 回 転の増 分A
ρe,,
△ρθ。を 考え, 各々 の鉄 筋に関し て は,
接 合 部パ ネル内の 19節 点お よび, 接 合 部パネル 両端面の 2節点で すべ り増 分Aρs を 考え る (図一
8)。
例え ば柱の主 筋 が4段, は りの主 筋が2
段の場合を考 える と一
つ の接 合 部パネルの未 知 変 位 数は,
コンク リー
トパネル に関し て 4, 柱 筋に関し て21
×4=84,
は り筋 に関して 21×2=
42, の計130
と な る。 本 解 析で は,
接 合 部パネル 内の鉄 筋に関して, 軸 方 向に 20 要素に 分割 し た各 段の鉄 筋 要 素の 21の節 点の う ち,
部 材が取 り付 く接 合 部パ ネル面 上の 2節 点に おけるすべ り増 分は残 し,
直接 外 力が作用して い ない こと を利 用 して 内 部の 19の 節点での すべ り増分を消去する。
よっ て,一
っの 接合部パ ネルの未知 変位数は,
コ ンクリー
トパ ネル に関して 4
,
柱筋に関し て4
×2=8
, は り筋に関し て2×2=
4,
の計 16にな る。 この こ と に よ り,
接 合 部パ ネル の は り面, 柱 面におけるすべ り増 分の みで接 合 部パ ネル内部 の鉄 筋の付 着 すべ りまで表 現で き,
鉄 筋の すべ り が接 合 部パ ネル面か ら内 部に進行して ゆ く現象を追え る。 結 果 とし て, 柱の主 筋が 4段,
はりの主 筋が2
段の場 合を例 として示 すと,
接 合 部パ ネル を有す る節点に お け る変位 増 分ベ ク トル Apu‘お よ び,
節点 力ベ ク トル pf,
は そ れ ぞ れ,
A
ρu尸 〔Apu
Apv
ム。θ∂ △ρθ。ASIcd
△s2cd ASScd As 弓cd As、eu △ s,c秘
△ s、cu △ 3欄As
、bl △s,btAs
、br △8, う。) T pf ‘= (読 、Jry
pfmb 論。
fl
,df2 、dfs 。df ,。af
、cuf
!ctif
コcuf
,cufi
blftbl
fl
brf2b
.
)T の 16個の成 分を もつ こ とに な る。
た だ し, pfx 、 pfy は Xp,
Yp方 向の節点力,
pfmb,
pfm 。はパ ネル モー
メ ン ト ,fl
ed一
f
,
br は各 段の鉄 筋に 働く軸 方 向 力で あり,
cd,
bl,
cu,
br
は図一
8 中の 記号に対 応 し て い る。 有 限 要 素法を 用いて, 接 合 部パ ネルを縦 4分 割,
横 4分 割 する と5×5×2=
50自 由 度と な る。
本 解 析で は,
パ ネルの せ ん断 変 形 を一
様と考えて い る の で内 部 鉄 筋を20
要素に 分 割して も,
上 述し たよ うに 16自 由 度で接 合 部の挙動 を表せ る。
2.
2 解 析 法の概 要 本 論 文で用いる非 線 形 解 析法は,
ポテン シャ ルエ ネル ギ増 分の停 留 原 理に基づいた増 分 法で あ る。 以下に展開 を する よ うに, ポテ ン シ ャ ルエ ネルギ増分 を,
変位 増 分 の 二 次 形 式に よっ て表 され たひずみエ ネルギ増 分と外力 を 受けて いる部 分が変 位 することに よっ て失 う外力のポ テン シ ャ ルエ ネル ギの差とし て考え る。 こ れに,
二次 形 式の変 分 原 理 を 応 用し て増 分 形の方 程 式を導き,Step
by
Step
法とIteration
法に よって弾 塑 性 解 析を行 う。 連立一
次 方 程 式の誘 導,
ブロ ッ クチ ャー
トな ど は文 献 35 )と同 様で ある の で省 略するが,
全 構 造 体に対する釣 合 方 程 式は (1)式の よ うにな る。
gK・
AeU+。fin
−
gf。== O………・
…・
…………
(1) ただし,
m n r T gK=
Σ eL’
i・
eK・
。
L −
1 十Σ pL−
1・
pK・
ρL−
】 e1・
1 ρ=
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(2 ) :全 構 造 体の 剛性マ トリッ クス m :全部材要素数 n ;全 接 合 部パ ネル数 eL−
1 :部 材 要 素と全 構 造 体 間の座標変換マ ト リッ ク ス eK :§3.
で求め ら れ る各部材要素の剛性マ ト リッ クス’
pL−
1 :接 合 部パ ネル と全 構 造 体 間の座 標 変 換マ ト リック ス 認 :§4.
で求め られ る各 接 合 部パ ネル の剛性マ トリック ス A。u :全 構 造 体の変 位 増 分ベ ク トル む n。編
ロ
Σ。L
−
ufi
。+Σ。L
−
[7・
ρA
。…・
…・
…・
(3
) e”
】 Pml :全 構 造 体の内 部 応 力に釣 合う た めに必要な 節点内力ベ ク トル efs。 :§3.
で求め られ る増 分 形 算 前の内 部 応 力に 釣り合う各 部 材 要 素の節 点 内 力ベ ク ト ル ρ :§4.
で求め ら れ る増 分 形 算 前の内 部 応 力に 釣り合 う 各 接 合 部パ ネル の内 力ベ ク トル 。f。
x :全 構 造 体に作用 する外 力ベ ク トル §3.
鉄 筋コ ン ク リー
ト部 材の各 部 材 要 素の剛 性マ ト リックスと節 点 内 力ベ ク トル 3.
1 変位増分 関数 部 材要 素の x 軸 方 向変位 増 分Au
をx の一
次 式,
y 軸 方 向 変 位 増分 Av をx の 三次 式, 鉄 筋と コ ン ク リー
トの間の すべ り増 分 As をx の一
次 式の 関 数で表す。
鉄 筋4段の場 合につ いて示 すと (4)式の よ うにな る。
△ u=
α 1 +α:x △v=
α 3 + a、x + asx ! + α、げ ∠」θ=
α 4 十2
α sx 十3a6x2
ASi= =af 十 aeX △亀=
αe 十alox △s3ニ
α ll+α 1、xAs4
=
als 十 a14xた だし
,
・
・
・
・
・
・
…
一・
(4) α=
1
α 1 α、α、 a、 a,α、α, αsa 、 α1 。 αn α 、2α1、 α 、4}7 :変 位 増分関数の 未 定 係 数ベ ク トル劉
聯
軈
魘鞴 鷺
妻
, 変 位 増 分ベ ク トル A。U は未 定 係 数ベ ク トル a で表せ る。
こ の関係 か ら,
a は A。u の線 形 結 合で表 せ る 35)。
3.
2
部材要素内部の変位増分 要素座標 系x 軸上の点 (x,0
)を通 り x 軸に垂 直な断 面 を 考え る。
x 軸 上の点 (x.
0)に おける x 軸,
y軸に対 応し た方 向の 変位 増分をそれ ぞれAu
, Av とし回 転の 変位 増分をA
θ と す る。
こ の断 面 内に お け るh
段 目の 鉄 筋 とコ ン ク リー
トの間のすべ り増分 をASit
と する。
1) コ ンク リー
ト コ ン ク リー
ト要素に関し,
断面 内の任意の 点 (x,
y) の x,y
方 向の変 位 増 分お よ び,
回転の 変 位 増分 (A
。U,
A
。v,
△,θ)は (5 )式の ように表すこ と が で き る。一
27
一
dAv
A
・u=Au −
ydx
・
…
−t・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(5)Acv =
Av △cθ=A
θ 2) 鉄 筋 こ の 断 面 内の k段 目に ある鉄 筋 (x,
yD に関し て,
x 方 向の変 位 増 分および,
鉄 筋とコ ン クリー
トの間の すべ り増 分 (A
。Uk,
AsD
は (6
)式の よ う に表せ る。
dAv
△sUk =
Au 一
写 ・石 +As
・__.
.
_.
.
.
_
(6)As
,=As
轟3,
3
部材要素内部のひずみ増分 (4
)式の変 位増分 を微分 し, 各 項 を 加 算す るこ とに よ り,
コ ン ク リー
ト要 素の軸 方 向ひずみ増 分 A。
εx およ び,
断 面内のh
段 目の鉄 筋要 素の 軸 方 向ひずみ 増 分A
。εxk を求め ること が で き る。
3.
4一
つの部材要素に蓄え ら れ る ひずみエ ネル ギ増分 変 位 増 分に よっ て一
つ の部 材 要 素に蓄え られ るひずみ エ ネルギ増分AeU
は, そ のStep
ま た はIteration
の計算を行う直前に生 じて い る応 力が ひずみ増 分に よっ て な すひずみエ ネルギ 増分 [応 力× ひずみ増 分]と, ひずみ 増 分によっ て生 ずる応 力増 分がひずみ増 分に よっ て な す ・ず・エ ネルギ 増 分
[
趣
襯 性・(・ず・増刑
の和 とし て (7>式の よ うに表すこ と がで き る。
(7)式 は,
コンク リー
トの応 力, 鉄 筋の応力, 付 着応 力に関す る項 を含んで いる。A
。U −
∫
f
、 ,a。・
A
・E・dAdx
+者
f
,f
, ・E
〔A
・E・) ’dAdx
+
邑
鼻
漁・
△・・鑓d
・+
去蠹
仏
・
sa ・(A
・E・・) ’dx
+
蠹∫
晦・
T・・
A・・dx
・
播 ∫
醐 ・勲……・
・
…・
…
(・) ただ し,
A :要 素の断 面 積1
:部材要素の長さ cE : コ ン ク リー
ト要素の応 カー
ひずみ関係に お け る接線剛性 ca= : コ ン クリー
ト要素の軸 方 向 応 力度 sE :鉄 筋 要素の応カー
ひずみ関係にお ける接 線 剛 性 ψ:鉄 筋 要 素の周 長 sa :鉄 筋 要 素の断 面 積 。ax :鉄 筋 要 素の軸 方 向 応 力 度 K :付 着 応 カー
ひずみ関 係にお け る接線剛性 τ :鉄 筋 要 素の 付 着 応 力 度 ns :鉄筋の段数一
28
一
h
:h
段 目の鉄筋で ある こと を表す3.
5 各 部材 要素の剛性マ ト リッ クスお よび節 点 内 力 ベ ク トル (4 ),
(7 )式よ り一
つ の部材 要 素に蓄え られ る ひず みエ ネ ルギ増分 △。U
は,
未 定 係 数 を 消 去す ることに よ り, (8
)式で表すこ とが できる。
A
。
U −
A。
U・・
。
f
、n+tl
A。
U・・
。
K ・
A
。U・
……一
(8
) ただ し, A。U :各 部 材 要 素の変 位 増 分ベ ク トル こ の eftn,
。K
が,
ある外 力,
変 形 を受 けた構 造 物の今のStep
か ら次のStep
へ の計算に必要な部材要素の節点 内 力ベ ク トル と剛 性マ ト リッ クスで あ る。
§4.
接 合 部パネル の剛 性マ ト リック ス と内力ベ ク ト ル 4.
1 コ ン クリー
トパ 不 ル 1) コ ン クリー
トパ ネル の せ ん断ひずみ増 分 コ ンク リー
トパ ネル は せん断 変 形を起こす もの と す る。
接 合 部パ ネル の中心 に原 点を持つ Xp ,Yp
軸を図一
8 の ように定 義 する。 接 合 部パ ネル の せ ん断ひずみ増分 Aγ は,
柱面の 回転増分と は り面の回転増分の差 とし て 表せ る。
A
γ=Apee− Ap
θ,・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
t−一
一
tt・
・
・
・
・
…
−t・
(9) ただし,Apee
:柱 面の回 転 増 分 A.θb :は り面の 回転 増 分 2)一
っ の コ ン クリー
トパ ネル に蓄え られ るひずみエ ネル ギ増 分 変 位 増 分によっ て コ ン クリー
トパネル に蓄え ら れ るひ ずみエ ネル ギ増 分AppU
は, 3.
4 と同 様に して (10)式 の よ うに表 すこ と ができ る。 △ρ,σ;
△。P〔J
,+ △ρρU2
−
∫
・・
軸 ・liXiG
(・・)・dv …一 ・
(1・) た だし,
v :コ ン ク リー
トパ ネル の体 積G
:コ ンク リー
トパ ネル の応 カー
ひずみ関 係に お け る接 線剛性 τ : コ ンク リー
トパ ネル の せ ん断 応 力 度3
) コ ンク リー
トパ ネルの剛 性マ トリックスと 内 力ベ ク トルApp
Ui,
A
.ρU2
は, (11 ), (12 )式の ように計 算で き る。 砺呵
… 炸fv
幽一
A… )dv
一 暾 酬
じ
蹴
)
=
(A
ρθ, ムρθ。)。
pftバ…・
………・
・
…・
…
(ll
) A。。u・−
SJ
[
iG
(△ ・) ・dv
→
f
.G
(A
。ec− A
… ) ’dv
一
壱
(儡画
器
1
一
嬲
:
1
)
(
蜘
一
去
(A
・・・・ ・… )・
・…(
蜘
…・
・
…一
(12 ) ただし,
B :コ ン クリー
トパ ネル の幅P
: コ ン クリー
トパ ネル の高 さ t:コ ンク リー
トパ ネルの厚さ この ρ孟。,
ppK が,
ある外 力,
変 形を受け た構 造 物の今 のStep
か ら次のStep
へ の 計算に必要なコ ンク リー
ト パ ネルの 内力ベ ク トル と剛性マ ト リッ クスで あ る。 4.
2 接 合 部パ ネル 内 鉄 筋 1) 変位増分関数 接 合 部パネル内の鉄 筋は先に述べ た よ うに, 各 段のは り筋・
柱 筋につ い て材 軸 方 向に 20要 素に分割する。
こ の各要素につ い て, 鉄 筋とコ ン クリー
トの 間のすべ り増 分 を一
次 式で表す。
1
欝
]1
;
1
:
il
:
:
‡
鴛
}
……・
…・
…・
・
・
・
・
・
…
(13) た だ し,
fibl
,
19tU,
fi
。、
,
β、,
は,
末定 係数 で あ る が,
各 鉄 筋 要素の両端のすべ り増 分 で表すこと ができ る。
2) 接 合 部パ ネル 内鉄 筋の変 位 増分 接 合 部パ ネル内の Xp 軸から yの位 置に ある は り筋の Xp 軸方向 変 位 増 分 Ap。Ub,
Yp軸か ら x の位置 に あ る柱 筋の ypN
方 向変位 増 分Ap
。Vc は (14),
(15) 式の よう に表せ る。 [eま り筋 ] AosUb!
!
Aρ,
U一
忽∠Lpθe十ApSo・
・
・
・
・
・
・
・
…
(14 )[柱 筋 ] AρsVti
=
Apv十xAp θc十ApSc’
…・
……
(ユ5)た だ し
,A
ρU :接 合 部パ ネル 中心点の Xp 軸 方 向変位 増 分A
ρv :接 合 部パ ネル 中心 点のYp
軸 方 向 変 位 増 分 A。
Sb :コ ン クリー
トとは り筋の相 対すべ り増 分 A。s。:コ ン クリー
トと柱 筋の相 対 すべ り増 分 3) 接 合部パ ネル内 鉄 筋の ひずみ増 分 (14),
(15) 式よ り接 合 部パ ネル内は り筋の軸 方 向ひ ずみ増 分 △ρ。εb お よ び,
接 合 部パ ネル内 柱筋の 軸方向ひ ずみ増 分Ap
。Ec は以 下のよ うに求 める こと がで き る、 [は 嘲 A。。E、一
∂響
一
讐
…・
一 一 ・
(・6 ) [柱 筋 ] A・・Ec−
∂一
d衾
ヂ
・
……一 ・
・
(・7 ) 4) 接 合 部パ ネル内 鉄 筋 要 素に蓄え ら れ る ひずみエ ネ ルギ 増 分変 位 増 分が生じ る ことに より
,
接 合 部 パ ネル 内のは り 筋要素に蓄え られ る ひずみエ ネル ギ増 分お よ び,
付着す べ りに よるエ ネル ギ 増 分 ApsUb は,
3.
4と同 様に して (18
>式の よ うに表 すこと ができる。A…
Ub一
毒∫
あ
・bh・
ps…A
。。E・・dx
+
播 ム
E
廟 ・轟 ・、,、) ’dx
+a
ム
隔 砺・・
贓 面 +講 か
殤・誰 脇 ・ b・・) ・dx −
(18) 接 合 部パ ネル 内の柱 筋 要 素に蓄え ら れ るひずみエ ネルギ 増 分△。sUc につ いて も, 同様に求め ら れ る。 載一
鶏
∫
画 w ・癜d
・・+
櫞 ム
恥・
P。a。k(A
。 。e,D
’dx
+
蠹
か
晩・ 面・
A。
s。
・・dx・
諸 ∫
。 ,ip
・
h’
。sK 、k(・。s,D
・dx ・
…・
(19
) た だ し,
1
:鉄 筋 要 素の長 さ ρ。
; :鉄 筋 要 素の付 着 応 力 度 p。E :鉄 筋 要 素の応 カー
ひずみ関係に おける接線 剛 性ρ
。
ψ:鉄 筋 要 素の周 長 psa :鉄 筋 要素の断 面積 pe σ :鉄 筋 要 素の軸 方 向応 力 度 ρ 。K
:付 着 応 カー
ひず み関 係にお ける接 線 剛 性 ns :鉄筋の段数h
:h
段 目の鉄 筋であ ること を表 すb
:は り筋で’
あ るこ と を表す C :柱 筋であ ること を表す 5) 接 合 部パ ネル内鉄 筋要素の剛性マ ト リッ クス お よ び節 点 内 力ベ ク トル (13),
(18),
(19)式よ り,
接 合 部パ ネル 内は り筋 要素 に蓄え られ る ひずみエ ネルギ増分A
ρ。Ub
h’
よ び接 合部 パ ネル 内 柱 筋要 索に 蓄え ら れ る ひずみエ ネル ギ増 分A
ρ 。Uc
は,
未 定 係数 を 消 去 す るこ と に よ り,
(20
),
(21
) 式の よ うに表すこ とが で きる。
A
。
。・Ub−
A。。u:’
。 。f、。b+音
A。 。u9・
。 .K、A。 。u、…
(2・)A
。 。・Uc−
△psU :’
psfsnc +音
如 ぎ・
謁 転 ・,…
(21 ) [はり筋] △“ 。麗 、西
1
△,8。、
、△。s、、,△。Sb,i△。Sb“ApSb
,
」△pSbUJ ApSbSJ△pSb “F
[柱 筋] △。。麗 ,
=
{△。S,1‘△。S,,、△。8。 、、△。8。.‘ A。S、,
、 A。S、,
丿
A。S,” A。S,.
jl 「 :接 合 部パ ネル内 鉄 筋 要 素の変 位 増 分ベ ク ト ルi,
」は両 端の節 点 名 を表す。
。議。b,
。 。fEne,
p。Kb,
p。Kc は,
あ る外 力,
変形 を受けた構 造物の今のStep
か ら 次のStep
へ の計 算に 必 要 な接合 部パ ネル内 鉄 筋要素の内 力ベ ク トル と剛 性マ トリッ クス である。
一
29
一
4
.
3 接 合 部パ ネルの剛性マ ト リッ クスと内 力ベ ク トル 増 分 計 算 前の内 部 応 力に釣り合う各接合 部パ ネル の内 力ベ ク トル ρftnお よ び,
各接 合 部パ ネルの剛性マ トリッ クス 諏 は,
(11),
(12),
(20
)、
(21 )式か ら (22 ),(23 ) 式の よ うに表せ る。pfin= P。fin+ρ 。
flnb
+ρ 。flnc……・
……・
………
(22 ) 頑(= P泌【+ ρs鴎 +ρ 。醍・
…………・
…・
…・
…・
・
(23> た だ し,
psflnb,
ρ5’玩,
ρ3酷,
.Kt は,
(20),
(21
)式の pefinb,
psftnc,
ρ sllb,
ρ sK。
か ら,
接 合 部パ ネル内の 各鉄 筋 の 19節 点で のすべ り増 分を消 去して求め た接合部パ ネ ル内 鉄筋要 素の内 力ベ ク トル と剛 性マ ト リックス であ る。 4.
4 接 合 部パ ネル を有する部 材の剛性マ トリックス と内 力ベ ク トル1
> 部 材の変 位 増 分と接 合 部パ ネル の変位増分の連続 条件 接 合 部パ ネル の 中心点P の 変 位 増 分Apu =
(Apu ,
Apv ,
A.θ,,
Aρec) T と は り面の 中 央点 B の変 位 増分Au
,=
(△ u,,Av , , Aθ,) 7 の連 続 条 件は (24
)式の よ うに表せ る (図一
9)。[
1
細
i
−
[
i
劃
=R
,,
Apu ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(24) 接 合 部パ ネルの 中心点P
の変 位 増 分 と柱 面の中 央 点C
の変 位 増 分 △u,・・:(AUc ,
AVc,
A
θ,) 「の 連続条件は, (25 ) 式の よ うに表せ る。[
叢
H
號
]
[
翻
=
Rc。
△pu・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
《25 ) た だし,
ら,ly
は 図一
9の P 点 を原 点とし た座標で与え るQ2) 接 合 部パネル を有する部 材の剛性マ ト リッ クス と 内力ベ ク トル
(
24
),(25> 式の変 換マ トリックスR
,ま たはRc
を, 接 合 部パ ネル面にお ける鉄 筋のすべ りと部材要 素両 端 部 における鉄 筋のすべ りの連 続 条 件を含めて拡 大 し た変 換 皿 図一
9 接 合 部パネル一
30
一
8No 8 い 鼠 me “ OPO 黷 200 $ 主筋SD35靂口
晶
oΨ
6D齣
6° $ 主筋SD350
濫
幽
6°8謡嬲
8 冒 詈 §靄
1i
sn〜DIO@200 馴RD10 @200 18 面 § §調
1 o 1250 500 125G 20 3400 図一
le 十字型 骨組試験体43) ア クチュ
エター
反カフ レー
ム 反 力 フ レー
ム 油圧ジャッ
キ 試 験 体 油圧 ジャ7 キ ピ ン支 承 ミ丶 ピ ン支 承、
、
図一
11 加 力装 置43} N=
75 量.
図一
12 解 析モデル 表一
1 解析に用い た諸 定 数 cE =261.
O cσB=
2?1.
5 c ε8;0.
0027 Kl =4.
0(9,
0) K2 =O.
2 K3=
0.
05 t/crn2k8 /cm? 七/C隅3t /C飛3t /cm3 τり1=40.
(1000.
)kg/c旧 2 τv2 ニ5.
k8/cm2 ( )内 は 付 着 弾 性の場 合 sE =2100.
t/cm2 EP;21.
t/cm2 α=
10.
5 t/cm2 。σり=
3840.
k8/crn2 Gl =60.
しノcrne G2 ニ48.
t!cm2 G3=
!2.
t/cm2 rv1=
0,
0005 2=
0.
003マ ト リッ クス
rr
と部 材 要 素の剛 性マ ト リッ クス eK お よび節点 内 力ベ ク トル efln を用い る こ と によ り, 接 合 部 パ ネル を有す る部 材の 剛 性マ ト リッ クス eK’
お よ び内 力ベ ク トル。
’1
π
は,
(26),
(27)式の よ うに表 すこと が できる。
eK ’
=R
〆T●
eL−
1「
・
eK・
eLL
.
」ぞ…
一・
・
・
…
一・
・
・
…
(26)
。
flfi・・R’
T
・
eL−
1 ’・
。
ft。……・
∴…・
…・
・
・
・
・
………
(27) た だし, R’
は, 部 材 要 素の i端に接 合 部パ ネルが取 り 付く場 合, 部 材 要 素の ノ端に接 合 部パ ネルが 取り付 く 場 合で異な るが,R
,またはRc
マ トリッ クス と 単 位マ ト リッ クス を対 角線上に組み合わ せ たマ ト リッ ク ス であ る。
(2
}式の。
L
−
1’
・
。
K ・
。
L
−
1 を。
K
’ に置き換え,
(3)式 の eL曽
i「
・
efin をこ の efln に置き換え る ことに よ り, 接 合 部パ ネル を有する部 材の剛 性マ トリック スと内 力ベ ク ト ルが求められ る。
§5,
十 字 型 骨 組の数 値 解 析例 5,
1 解 析 対 象お よ び解 析モ デル 本 解 析 法を 用いて 十字型 骨組の数 値解析を行っ た。
対 象 物は, 城 内ら43 }の行っ た実 験の うち試 験 体 記 号 NXl の ものである。
図一
10に試 験 体 図 を 示 す。 実 験で は,
図一
11に示すよ うに柱 脚 をピン 支 持,
は り先 端 を上 下 変位拘束の ピンロー
ラ で支 持 し て い る。
柱 頭に ア ク チ ュ エー
タによ り75t (σ〒30 kg/cm2 )の一
定 軸 力 をか け,
・
油 圧 ジ ャ ッ キに よ り左 右か ら交 互に水 平 力 をか けてい一
一
実 験 値一
解 析 値 Q(tonl狸
一
P ’
∂
B.
,
,
.
・
尸
I I [ δ一
Pぐコ
Q 15.
「’
,
’
’ !つ つ’ ’,
一
一
10,
仍’
’
1
,
’
,’
; ,,,_
蓼
■
一
一
,
’
’ ノ δ・
(cm )一
6,
「ρ
’
ぜ.
,卩
「一
口.
r一
一
’「
■
(上/50) 5.
濯
’’
’
’
・
コゐ,
,’
ヲ
日.
(1/25)1
一 δ ⇒ P Q ■ 圏,
’
1’
,‘’
’
−r
一
】5, .
0 内は部 材 角 図一
13 柱の せ ん断 カー
変 位 関係一
一
一
実 験 値 Q(to口) 1 解 析 値 15, ’
’ ””
,
/ 才r
,
,
’
,
一
一
一
1 旨 】0.
’ , ’ ”,
” 「 」,
” レ’
,’
,’
’ 7黔甼 .
:一
一
ノ ノノ, ノ ’.
δ (団団) 口.
’ 口.
,
一 ,
う,
’
rを,
一
’
40.
’
’
’
’
.
’
.
r
」⊇ ”’
♂! ρ,
,砧.
/
’
’
一
一
一
15.
’ ’ ノ ’ P匚
ウQ
疋.
〒
.
θ馳
』
δ=
巴・
θ 図一
14 柱の せ ん断 カー
は り の たわみ関 係 る。
図一
12に解 析モ デル お よ び分 割 図を示す。
接 合 部パ ネル は,
柱お よ び はり主 筋に囲ま れた部 分と した。 上 下 の柱,
左 右の は り を そ れ ぞ れ 20の部 材 要 素に分 割し た。
境 界 条 件は,
柱 脚をピン支 持とし,
は り先 端をロー
ラ支 持と し た。 柱 頭の加 力 点よ り 上,
柱 脚の ピン支 持 点 より 下お よ び,
は り のロー
ラ支 持点よ り外 側の部 材の付 着は 常に弾 性と し た。
解析では,
実 験で の繰り返し方を単 純 化 し,2
δ. (部 材 角1
/75 ),
4δ。 (部 材 角2/75)で それ ぞ れ1
回 ずつ 繰り返し,
そ の後正側に加 力し た。
解 析に 用い た諸 定 数を表一
1に示す。 5.
2’
解 析 結 果および考 察 図一
13に,
柱の せ ん断 力と加 力 点の 水 平 変 位の関 係 8000 4000 o 8000 4000 図一
15 はり筋の ひずみ分布a
図一
16 変形・
ひび割れ 分布一
31
一
を示す
。
こ こで いうせん 断 力は,
軸 力に よる付 加モー
メ ン トの影 響 を考 慮し た もの である。
実 線が解 析 結 果で,
破 線が実 験 結 果で ある。 2邑の正 側ルー
プで は,
実 験 結 果と解 析 結 果がよい対 応を示して いる。 その後,2
δ,の 負 側ルー
プお よ び 4δy の ルー
プでは,
解析の方がルー
プが細っ てい る。 こ れ は,
コ ン ク リー
トの応力一
ひずみ 関係(図一3
>におい て,
一
一
度ひび割れ を生じ たコ ンク リー
ト要素の ひずみ が,
ひび割れ時の ひずみ まで達し た時に,
ひび割れ が閉じて応 力 を負 担 する と仮 定して いるこ と が一
つ の原 因と考えられ る 。 ま た,
今 回は接 合 部パ ネル内 の降 伏 付 着 応 力 τs、〔図一
5 )を部 材 内 部と同 じとし たが,
圧 縮 力 を受け る接 合 部パ ネル内の Tylは部 材 内 部 より高 く,
柱 軸 力の影 響を受け る な ど の報 告 もあ り44),
このこ とも一
つ の原 因と考え ら れ る。 降 伏耐力お よ び,
ルー
プ の概 形は説 明で きて いる と思わ れ る。 図一
14に,
柱の せ ん断 力と,
は り の回 転角か ら求め た は り の た わ みの関 係を 示 す。
実験では,
は り端に おいて柱の回転 角 を 変 位 計によ り測定し, これ をは りの回転 角と し ている。
図一
13
と 同様の傾 向に あ るもの の, ほ ぼ よい対 応 を示し て い る もの と思わ れ る。
図一
15 に 2δ.の正 側ルー
プ 上の 4段 階に おいては り筋の ひずみ分布を示す。
上に示した ものが上端筋のひずみ 分布で, 下に示 し た ものが 下端 筋 の ひずみ分布で ある。
実 線A ,B ,
C ,
D
が 解 析 結 果,
鋤 o・
−ZXI
) 〕G o一
2〔XP 左棚の柱筋 引張 羚 盲餌1の†鋤一
〕 2000一
・
2日◎ 圧縮 応 力(1Wcn♂) パネル 応力 ( /qr ド1 引張 は り下 端筋 臙P
・18,3ton,
δ・
5
.
32
,
図一
13
中 図一
17 鉄 筋の 応 力 分布一
32
一
○,
●,
△,
▲ が 実 験 結 果で あり,
両 者は よい対 応 を 示 して いる。
ま た,
接 合 部パ ネル内 部の引 張ひずみが荷 重 の増 加 と共に大きく な っ て い く様 子がわ か る。
図一
16 に 2δ” (P=
=
17.
1ton,
δ=
2.
67 cm,
図一
13中 ),
4δ. (P=
18.
3 ton,
δ=
=
5.
32 cm,
図一
13中 )に お け る 変 形 図,
ひび割れ分 布 図を示す。 図一
17,
18に 4螽 に お け る鉄 筋の応 力 度 分 布 図,
付 着 応 力 度 分 布 図を示す。 実験お よ び解析にお ける ひび割れ の様子は,
ほ ぼよい対 応 を示 して いる。 また, ひび割れの前 後で付 着 応 力 度 分 布が大 きく変化 して い る様 子,
部 材と接 合 部パ ネル の接 触 面で付 着 応 力 度 分 布が 正負 反 転し ている様子が見ら れ る。
§6.
結 論 以上,
接 合部パ ネル の せ ん断変形と接 合 部パ ネル内の 鉄 筋の付 着すべ りを考 慮 しうる鉄 筋コ ン クリー
ト骨 組の 分割 要素法に関し,
そ の解析 法をポテンシャ ルエ ネルギ 増分の 停 留 原理 を 用いて誘 導し,
これ を 用い た 十字型 骨 組の解析例を示 した。
その結果お よ び考察よ り以 下の事 柄 が 明ら か に なっ た。
1〔珀 ω 臼一
60一
10U 10D60 0一
60一
1餌】 左 側の.
柱筋 百側の柱筋 付着応力 20−
ee 20−
20 ( /caTbP
・
18
.
3
七〇n,
δ・
5
.
32cm
,
図一
13
中 図一
18 付 着 応 力 分 布6
.
1 結 論1
) 本解 析 法に よ り,コ ン クリー
トの ひび割れ・
塑 性,
鉄 筋の 降伏・
すべ り , 柱・
は り接 合 部からの鉄 筋の抜 け 出 し・
押 し 込みな どの現象 を表すこ と が で き る。2
) 接 合部パ ネルの導入によ り部 材 と柱・
は り接 合 部 内の鉄 筋の連 続 性 を満た しな が ら,
柱・
は り接 合 部のせ ん断 変形を考慮で き る。
3) 解 析 例と して一
例を示し たに過ぎ ないが, 荷 重一
変 位 関 係お よ び,
鉄筋の ひずみ 分布, ひび 割れ分 布 等に お い て,
実 験と解析は ほ ぼ よい 対応 を示 し た。
曲 げ 降伏 型の鉄 筋コ ン ク リー
ト骨 組に対して, 本 論で示し た解 析 法は有 効であ る と 思 わ れ る。
4 )
本解析 法 を用い れば
,
有 限 要 素 法 等に比べ 未知変 位 数が少な く大規 模RC
骨組の 計算も可能で ある と考 え る。 6.
2 今後の課 題 鉄 筋コ ンクリー
ト部 材の,
斜め ひび割れは,
変形性状 に大き な影 響 を与える。 今 後,
斜 めひび割れ その ものを 取り扱え るような方 法の開 発が必 要で あ る と考え る。
謝 辞福井大学助 教 授
・
小林 克 巳博 士に は,
日頃有 益な御指 導を頂い て いま す。
(株 )間 組・
戸 田 哲 雄 氏,
岩 崎 昭 則 氏には,貴 重な実験資料を提 供し て頂きまし た。 こ こ に,
心 よ り感 謝の意 を表します。
研 究 費の一
部に文 部 省 科 学 研 究 費 を使 用しました。
関 係 者 各 位に御 礼申し上げ ま す。
参 考 文 献 1) 広 沢 雅也,
口之町尚,
後 藤 哲 郎ほか :8階 建 壁 式 鉄 筋コ ン ク リー
ト造ア パー
トの耐震 性に関す る実 大 破 壊実験 (そ の 1一
そ の 8),
日本建築学会 大 会学術講 演 梗 概 集, 昭和 55年9月, PP,
1669−
1684 2) 後 藤 哲 郎,
広 沢雅也,
出下一
也,
石 塚 忠行 :8階建 壁 式 鉄 筋コ ンク リー
ト造アパー
トの 耐震 性に関す る実 大破 壊 実 験 (その 9一
その 10),
日本建 築 学 会大 会 学 術 講 演梗概 築,
昭和56年9月,
pp.
】695−
]698 3) 岡 本 伸,
芳 村 学,
上 之薗 隆 志,
中田慎介:鉄 筋コ ン ク リー
ト造 実 大7層 建物の建 設 とその弾 性 性 状 (日米 共 同耐 震実 験 研 究その 1),
日本建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集,
第366号,
昭 和6】年8月,
pp.
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84 4)芳 村 学,
上 之 薗 隆 志,
岡 本 伸,
中 田 慎 介 :鉄 筋コ ン ク リー
ト造 実 大7層 建 物の弾 塑 性 解 析と1質 点 置換によ る 仮 動 的 実 験 手法 (日米 共同耐震実 験研究その 2),
日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文報 告 集,
第372号,
昭 和62年2月,
pp.
55〜
64 5)上 之 薗 隆 志, 芳 村 学,
岡 本 伸,
中 田慎 介 :鉄 筋コ ン クリー
ト造 実 大7層 建 物の仮 動的実 験 (日 米共同耐震実 験 研究その 3),
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