• 検索結果がありません。

食塩の防腐効果に就いて

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "食塩の防腐効果に就いて"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

食 塩 の 防 腐 効 果 に 就 い て

緒

論

食 塩 は 栄 養 的 に も,又 調 理 上 に も 日常 欠 く可 らざ る

足

立

晃

太

郎

金

馬

マ

チ

子

憩 本 学 教 授 柵 本 学 昭 和31年 度 卒 業 生 藻 蕃 今← もの で あ るが,一 方 食 品 貯 蔵 の 面 か ら もそ の 防 腐 剤 と して 古 くか ら用 い られ て い る。 これ は 食 品貯 蔵 法 と し

(2)

て 簡 単 な 操 作 で 又 経 済 的 に も比 較 的 容 易 に そ の 目的 を 達 し得 る め,多 数 の食 品 の 貯 蔵 に 利 用 さ れ て い る。 塩 蔵 品 と して は,特 に 魚 類 に そ の 例 が 多 く見 られ る。 従 来,食 塩 の 防 腐 作 用 に 就 い て,多 くの 研 究 例 を 見 る こ とが 出 来 るが,特 にRockwell, Ebertz又 我 国 に り 於 け る木 俣 の 魚 肉 を 用 い た 研 究 に よ る と,食 塩 は 脱 水 作 用 を 有 す る と共 に 腐 敗 現 象 を 起 さ しめ る 処 の 微 生 物 の 発 育 を 阻 害 せ しめ,従 つ て 微 生 物 に よ り起 る蛋 白質 分 解 現 象 を 阻 害 せ しめ る作 用 を 有 す る こ とが 明 らか に 3) され て い る。 又Labrie, Gibbsonsは 揮 発 性 塩 基 態 窒 素 及 び ト リメチ ー ル ア ミン窒 業 の生 成 量 を測 定 す る こ とに よ り,魚 肉 の 腐 敗 と食塩 濃 度 及 び 温度 の 関 係 に つ い て 研 究 して い る。 一 般 に,腐 敗 を 防 止 す るた め の 食 塩 濃 度 の 限 界 は 種 々 の要 素 に よ り影 響 さ れ るが,特 に 微 生 物 の繁 殖 状 態 又,温 度 の 高 低 に よ る 処 が 甚 だ 大 な る事 は 明 らか で あ る。 著 者 等 は,特 に 魚 肉を 用 い 種 々 の 濃 度 の 食 塩 溶 液 を 添 加 し,一 定 温 度 に 保 つ こ とに よ り,貯 蔵 中 に 於 け る 魚 肉 の化 学 的 変 化,特 に 腐 敗 生 成 物 で あ る数 種 の 窒 素 化 合 物 に つ い て 蛋 白 分 解 度 を 検 討 す る事 に よ り,魚 肉 に 於 け る食 塩 の 防 腐 効 果 の 限 界 を 究 明 せ ん が た め に 本 実 験 を 行 つ た 。 実 験 の 部 試 料 と して 市 販 の 鯖 肉 を 用 い た 。 まず 鯖 肉 を 生 肉 と して 検 体 に 供 す る場 合 と,加 熱 肉 と して 検 休 に 供 す る 場 合 の 二 つ の場 合 に つ い て 比 較 検 討 す る こ とに した 。 本 実 験 中に 於 け る腐 敗 度 の 化 学 的 検 出法 と して,次 に 示 す 四 方 法 を 用 い た 。 (1)水 素 イ オ ン濃 度 の 測 定 (2)ア ン モ ニ ア 態 窒 素 の 定 量 (3)揮 発 性 塩 基 態 窒 素 の 定 量 (4)Walkiewicz反 応 1 鯖 生 肉 を 用 い た 場 合 検 休 の 調 製 法 と して,'ま ず 鯖 肉5grを マ イ ヤ ー フ ラ ス コに 秤 取 し,0%,10%,20°o,30,° ,の 濃 度 の 食 塩 溶 液 を 夫 々22ccつ つ 添 加 し,綿 栓 を し て350C の 恒 器 中 に 保存 し,一 定 期 間 毎 に 各 標 品 を 取 り,上 述 の 方 法 を 用 い 夫 々 の 項 目に つ い て 調 べ た 。 但 し0%の 場 合 は 食 塩 無 添 加 の もの で 蒸 溜 水20cc加 え た もの で あ る。 皿 加 熱 鯖 肉 を 用 い た 場 合 検 体 の調 製 法 と して,ま ず 前 記 の生 肉 の 場 合 と 同 様,試 料5grを マ イ ヤ ー フ ラス コ に秤 取 し30分 間 蒸 煮 と し0%,10i ,20j ,3Q°oの 濃 度 の 食 塩 溶 液 を 夫 々20。ccつ つ 添 加 し綿 栓 を して35。Cの 恒 温 器 中 に 保 存 し一 定 期 間 毎 に 各 標 品 を 取 り,夫 々 につ い て 上 述 の 項 目に つ い て 調 べ た 。 (1)水 素 イ オ ン濃 度 の測 定 水 素 イ オ ン計 を 用 い 上 記 の 鯖 生 肉 の 場 合 に於 け る 0%,10° 2Q; ,30%,食 塩 濃 度 の もの を 一 定 期 間 毎 に 恒 温 器 中 よ り取 り出 し,夫 々 のpHに つ い て 測 定 を 行 なつ た 。 結 果 は 次 に 示 す 第1表(1)(2)及 び 第2図(1) (2)の如 くで あ る。 第1表(1)鯖 生 肉(pH)

痙講

糊

・%・ ・%

20°0 30°o 当 日 2 日 5 口 10 日 15 日 20 日 25 日 30 日 5.60 8.22 8.52 8,53 ・ ・/ 11 8.22 1 8.31 1 8.31 6.20 G.LO 6.21 6.20 6.52 6.15 6.22 6.34 6.85 6.52 7.22 6.82 7.31 6.85 (2)加 熱 鯖 肉(pH)

孫 欝璽」

0% 10% 20% 30タ6 3 日 5 日 10 日 15 日 20 日 25 日 30 日 6.40 6.62 7.59 57.7 7.85 6.35 6.54 6.53 6.55 6.55 6.39 G.3゚ 6.42 6.40 6.43 6.42 6.43 6.42 魚 肉 の 水 素 イ オ ン濃 度 は,極 め て新 鮮 な もの に 於 て はpHは7で ほ とん ど中 性 を 呈 す るが,自 己 消化 作 用 に よ り,蛋 白質 が 自己 消化 酵 素 に よ り分 解 さ れ 乳 酸 等 の 生 成 と共 にpH値 は 小 と な り酸 性 を 呈 して来 る。 こ れ が 更 に 腐 敗 の進 行 に よ り蛋 白 質 が 分 解 され,ア ン モ ニ ア態 窒 素 や ア ミン等 の塩 基 性 物 質 の生 成 と共 に アル カ リ性 を 呈 す る様 に な る。

(3)

以 上 の 事 か ら上 の 実 験 結 果 を 考 察 す る と,ま ずo, の 食 塩 無 添 加 の 場 合,第1表(1)鯖 生 肉 に 於 て は,当 日 は 酸 性 を 呈 し,2日 後 に 於 て 急 激 に アル カ リ性 を 呈 し て い る事 か ら,試 料 購 入 時 に 於 て す で に 自己 消 化 が 進 行 し てい た も の で,当 日か ら2日 の 間 で 腐 敗 が 急 速 に 進 行 した もの と見 られ る。10° 食塩 濃 度 の場 合 を見 る と,3日 か ら40の 問 で急 激 に酸 性 か ら アル カ リ性 に 移 行 して い る事 か ら,こ の 時 期 に於 て 腐 敗 に達 した も の と見 な され る。 又20%及 び30i 食 塩 濃 度 の場 合 は 酸 性 か らア ル カ リ性 に移 動 す る速 度 も甚 だ 緩 慢 で,従 つ て 自己 消 化 作 用 も緩 慢 に 行 な わ れ て い る もの と見 な さ れ,而 して 腐 敗 に 達 す る迄 に は 多 くの 日時 を 要 す る。 次 に ② 加 熱 鯖 肉 のpHの 変 化 を 見 る に,ま ず,0% の場 合 の5日 か ら10日 の 間 に 於 て 極 め て 急 激 な 変 化 を 見 て い る外10%,20%,30° の 各 食 塩 濃 度 の,い つ れ の場 合 に 於 て も,極 め て 緩 慢 な 変 化 を 示 し,3220° , 30%濃 度 に 於 て は}20日 か ら30日 に 於 て も,殆 ん ど pH値 の 変 化 は 見 られ な い 。 ② ア ンモ ニ ア態 窒 素 の 定 量 定 量 法 と して は,日 本 薬 学 会協 定 法 に よ りK}eldahl 法 を 用 い 定 量 を 行 な つ た 。 検 体 と して は 鯖 生 肉 と,加 熱 鯖 肉 を 用 い,一一定 期 間 毎 に 夫 々の 食 塩 濃 度 に つ い て の ア ン モ ニ ア 態 窒 素 の 生 成 量 の 変 化 を 見 た 。 結 果 は 次 の 第2表(1)(2)及 び,第2図(1)(2)に 示 め す 如 く で あ る。 第2表(1)鯖 生 肉 食塩 濃度 経過 日数 \ 0タD 10,° 20タ5 30% 当 0 2 日 5 日 10 臼 15 日 20 日 25 口 30 日 1ng% mg% 1ng% 7.64 - -424.712 22.432 7.925 534.148 84.120 7.840 mg° 7.703 ・ ・1: 620.800109.35616.82411.215 1 - 132.16」 23.648 18.226 -159.35633.44820.253 -21 .9.75843.65221.390 「 -213.141 49.05 23.456 ② 加 熱 鯖 肉 \ \ 璽 塩濃 度 経過 日薮\ \ 3 日 ii 日 2゚ {-i 30 [ 0,,°r 10, 20° mg% mg% mg% 13.396 7.489 0.853 29.157 11.215 1.1.92 35.842 23.366 1.327 43.125 23.425 1.345 3aoa mg ,°i 0.745 1.131 1.139 1.139 ア ンモ ニ ア態 窒 素 は,腐 敗 に 於 け る蛋 白 分 解 産 物 中,最 も顕 著 に現 わ れ る もの で,腐 敗 の 進 行 と共 に, 微 生 物 に よ り蛋 白質 が 分 解 され,多 量 の ア ンモ ニ ア態 窒 素 を 生 成 す る も の で あ る。 尚 この ア ンモ ニ ア態 窒 素 は,腐 敗 の前 段 階 に於 け る 自己 消 化 作 用 中 に於 て も少 .5) 量 存 在 す る事 が 明 らか で あ る。 f 本 実 験 結 果 に よ る と,ま つ 第2表(1)鯖 生 肉 の場 合, 食塩 無 添 加 の も の に 於 て,当 日は 少 量 の ア ン モ ニ ア態 窒 素 が 認 め られ た が24時 間 か ら48時 間 に 至 つ て急 激 に そ の量 を 増 加 し,経 過 日数 と共 に,甚 だ 多 量 の 生 成 が 認 め られ る 。 故 に24時 間 前 後 経 過 の 時 期 が,腐 敗 開 始 期 と見 な され る。 又 この 時 期 に は,甚 だ し い悪 臭 を 伴 い,官 覚 的 に も 明 らか に 高 度 に 腐 敗 が 進 行 して い る 事 が わ か る。10° 食 塩 濃 度 に於 て は,食 塩 の 使 用 に よ り細 菌 の 繁 殖 が 阻 害 され た もの と見 られ,0%の 場 合 よ り,や や そ の 生 成 量 も少 く,2日 か ら5日 の 間 で急 激 に そ の量 を 増 加 して い る処 か ら,こ の 時 期 が 腐 敗 開 始 期 と見 な され る。20%及 び30%食 塩 濃 度 に 於 ては, 比 較 的 高 濃 度 で あ る為,細 菌 の 繁 殖 も極 度 に 阻 害 き れ,ア ン モ ニ ア態 窒 素 の 生 成 も非 常 に 少 な く,し か も 経 過 日数 に よ る増 加 率 も甚 だ緩 慢 で,20,° 度 の場 合 は20日 か ら25日 の 間 に 於 い て,そ の 量 を 増 加 して い る が30%の 場 合 は30日 を経 過 す る も,な お 生 成 量 に殆 ど 変 化 が 見 られ ず 腐 敗 の徴 候 は 見 られ な か つ た 。 これ に 比 し(2)加熱 鯖 肉 の 場 合 に於 い て は,加 熱 に よ り自己 分 解 酵 素 が 破 壊 さ れ,又 あ る程 度 殺 菌 も行 は れ てい る為 腐 敗 し難 い 状 態 と なつ て い る。 故 に ア ンモ ニ ア態 窒 素 の 生 成 も極 め て 少 量 で,食 塩 無 添 加 の 場 合 に 於 て も 生 肉 に 比 し,腐 敗 に 至 る迄 に は 長 期 間 を 要 す る事 が 明 らか で あ る。 更 に10°o,20°o,30%の 場 合 に 於 て は そ の 生 成 量 は 極 め て緩 慢 で20%及 び30%の 場 合 は20日 か ら30日 に至 つ ては,そ の 経 過 日数 に 関 係 な く生 成 量 に は,殆 ど変 化 が 見 られ な い の は,食 塩 の作 用 に よ り細 菌 の繁 殖 が 停 止 した もの と見 な され る。 尚 ア ン モ ニ ァ 態 窒 素 の生 成 量 は30mg° ∼40mg%を もつ て 腐 敗 開 始 始 期 と見 な され る。

(4)

(3)揮 発 性 塩 基 態 窒 素 の 定 量 定 量 法 と して は,東 京 大 学 実 験 農 芸 化 学 に よ る方 法 を 用 い 揮 発 性 塩 基 態 窒 素 の 定 量 を 行 な っ た 。 検 体 と し て は,鯖 生 肉 及 び 加 熱 鯖 肉 を 用 い,一 定 期 間 毎 に恒 温 器 中 よ り取 り出 し各種 食 塩 濃 度 の場 合 に つ い て の測 定 を 行 な つ た 。 実 験 結 果 は 次 の 第3表(1×2)及 び 第3図(1)(2)に 示 す 如 くで あ る。 第3表(1)鯖 生 肉 \ 食 塩 濃 度 経 過 日数 一 当 日 2 日 5 日 lo fi 15 il 20 k1 25 日 30 日 0% mg° 7.95 476.034 25.502 564.076 96.009 634.081 126.529 - 185.02r - 198.027 - 228.458 -229.013 ZO° 20° 30, mg° Ing° mg; 8.005 7.895 21.0 2 S.031 29.502 9.001 35.503 15.002 39.003 19.5G2 49.014 23.532 57.350 24.002 (2)加 熱 鯖 肉

漏轟響「

3 日 10 日 20 日 30 日 0, 10°0 200/ 30° mgjp TTIgj ingj Tllg° 14.568 7.921 0.931 0.82ユ 29.394 13.463 1.312 1.259 36.842 24.121 1.322 1.261 43.963 24.156 1.329 1.261 揮 発 性 塩 基 態 窒 素 は 蛋 白 質 分 解 に よ る腐 敗 生 成 物 で あ り,ア ンモ ニ ア 態 窒 素 及 び ア ミン 態 窒 素 等 よ り成 り,前 者 が そ の 大 部 分 を 占め て い る。 これ は ア ンモ ニ ァ態 窒 素 の 場 合 と同様,魚 肉 の場 合 は 腐 敗 前 の過 程 に 於 い て も少 量 存 在 す るが,腐 敗 開 始 と同 時 に,急 激 に そ の量 を 増 加 し,腐 敗 の 進 行 と 共 に 生 成 量 は 増 加 す る。 尚 従 来 の 実 験 結 果 に よ る と40∼5pmg° の 生 成 量 を もつ て腐 敗 開 始 期 と見 な され て い る。 煽3図 揮発性塩墓照r[實 本 実 験 結 果 に よれ ば,ま ず 鯖 生 肉 を 検 体 と した 場 合,食 塩 無 添 加 の0°oY`於 い ては,当 日は 極 め て 少 量 の 生 成 量 を 認 め た が,24時 間 か ら48時 間 後 に 至 っ て 急 激 に 増 加 し,又 肉眼 に 於 い て も 明 らか に 腐 敗 か進 行 し てい る事 が 認 め られ た 。10%の 食 塩 濃 度 の場 合 に 於 て は2日 か ら5日 の 間 に 於 け る増 加 率 か ら推 定 して この 時 期 を 腐 敗 開 始 期 と見 な した 。20%及 び30%食 塩 濃 度 の 場 合 は,高 濃 度 の為 自己 消 化 及 び 細 菌 に よ る分 解 度 も極 め て 緩 慢 で,揮 発 性 塩 基 態 窒 素 の生 成 量 も0%, 10%の 場 合 に 比 較 して 少 な く,20,,°0の場 合 に 於 て は20 日か ら25日 後 に於 い て 腐 敗 現 象 を 呈 して い るが,30% に 於 い て は30日 を経 過 す る も,尚 腐 敗 現 象 が 見 られ な か つ た 。 又 加 熱 鯖 肉 の 場 合 は,こ れ も ア ンモ ニ ア態 窒 素 の 場 合 と同 様,検 体 が 加 熱 に よ り腐 敗 し難 い 状 態 に な つ て い る為,食 塩 無 添 加 の 検 体 に於 ては,10日 以 後 i多 量 の 生 成 量 が 認 め られ た が ,10° ,20%,30%に 於 い て は,経 過 円数 に か か わ らず 生 成 量 は 少 な く,甚 だ 緩 慢 な 増 加 率 を 示 し て い る。 以上 の 如 く腐 敗 に至 る迄 の 段 階 に 於 い ては そ の 生 成 量 は 甚 だ 少 く,腐 敗 開 始 と共 に そ の 量 が 急 激 に 増 加 す る 。 又 食 塩 濃 度 の大 き くな る に 従 つ て生 成 量 は 減 少 し,経 過 日数 に よ る増 加 率 も甚 だ 緩 慢 で あ る こ とが わ か る。 (4)Walkiewicz反 応 恒 温 器 中 に 保 存 した 。 各 種 食 塩 濃 度 の 検 体 につ い て ?) Walkiewicz法 に よ り実 験 を 行 な つ た 。 A液 …1, HgCl2溶 液 B液 …1i HgCl2溶 液 に 酷 酸 を 加 え た も の 上 の 二 液 に 夫 々 検 体 の 濾 液 を0.1cc∼1.Occ滴 下 しA 液 とB液 の 混 濁 度 に よ り腐 敗 度 を 判 定 す る 。 判 定 基 準 は,次 の 如 く で に る 。 初期腐 敗直前 初 期 腐 敗 腐 敗 A 液 十 十 十 十 B 液 ± 十 ∼ 十 十 実 験 結 果 は 次 に 示 す,第4表(1)② の 如 くで あ る。 第4表(1)鯖 生 肉

藷 欝 ㌔

・%1・

・%12・

劉3・%

当 2 5 10 15

_L_Ai3

日 日 日 日 日 一f-十 一f-十 一f-十 一f-十 十 十 十 十 十 十 ÷ 十

A -B AI3LAB

十 十 十 十 十 十 十 土 十 十 十 十 十 十 ± 土 十 ± 十 土 十 ± 土 土 + + 1+ + ± 土 1

(5)

20 日 25 日 30 口 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 十 日一十 十 十 ± 土= 十 ± 一}一 ± ② 加 熱 鯖 肉

諜

3 日 10 日 20 日 30 日 0% A B 十 土 十 十 十 十 十 十 十 ・・002・003・% AB AB A重「 土 土 ± 土 十 土 土 ± 土 ± 土 土 土 土 土 ± 土 土 第4表 に 示 さ れ た 如 くWalkiewicz反 応 に 於 け る 結 果 と して,① 鯖 生 肉 に 於 い て は,0%の 場 合 は,2 日後 に又10%の 場 合 は,10日 後 に於 い て 夫 々腐 敗 を 示 す 反 応 が 現 わ れ た が20%及 び30i の 場 合 の検 体 に於 い ては,経 過 日数 に か か わ らず,殆 ん ど顕 著 な 反 応 は 見 られ なか つ た 。 又(2)加熱 鯖 肉 の場 合 は10%の 場 合10日 以 後 に 於 い て 腐 敗 の 反 応 を 現 わ した 外,10%,20%, 30j の 検 体 に 於 い て は,殆 ん ど変 化 な く,腐 敗 現 象 を 示 す 反 応 は 認 め られ な か つ た 。

要

約

以 上 の 実 験 結 果 に よ り鯖 肉 に 於 け る,腐 敗 と食 塩 濃 度 の 関 係 に つ い て,次 の如 き考 察 が な さ れ る で あ ろ う。 まず 鯖 生 肉 の場 合,食 塩 添 加 を な さず,温 度35。 Cに て 於 置 した 場 合,食 塩 の 防 腐 効 果 の な い た め,極 め て 急 激 に 腐 敗 に 達 す る 。 又10%の 食 塩 溶 液 を 添 加 し た 場 合 は,3日 迄 は,そ の 食塩 の効 力 を 有 す るが,そ れ 以 後 は 腐 敗 現 象 を 呈 す るが 為,防 腐 効 果 は な い も の と推 定 され る 。20° 食 塩 溶 液 を 添 加 した 場 合 は25日 迄 は,食 塩 の 作 用 に よ り防 腐 効 果 が あ る もの と推 定 され る。30%食 塩 溶 液 の 場 合 は,甚 だ 防 腐 効 果 が 大 き く, コケ 月間350Cに 放 置 す る も,何 等 腐 敗 現 象 を 呈 さな い 。 又 これ に 比 し,加 熱 鯖 肉 の 場 合 は,加 熱 す る こ と に よ り自 己 消 化 酵 素 は 破 壊 され,又 或 る程 度 の 殺 菌が な され てい るた め 極 め て 腐 敗 し難 い 状 態 に あ る。 従 つ て 食塩 の 添 加 に よ り長 期 間 の 保 存 に 耐 え得 る事 が 明 ら か で あ る。 尚,食 品 を 保 存 す る場 合 の 食 塩 の 濃 度 は30°o迄 は そ の 濃 度 に 比 例 して 効 力 を 有 す るが,30°o以 上 で は 飽 和 溶 液 とな り食 塩 量 を 増 加 し て も無 意 味 で あ る 。又,以 上 の 実 験 結 果 か ら推 察 す る と,35QCに 於 け る魚 肉 で は10°o内 外 の 食 塩 液 中 で は,比 較 的 短 期 間 で あ れ ば,防 腐 効 果 が 認 め られ る。 又 長 期 間 保 存 す るた め に は20% か ら30%の 食 塩 量 で あ る こ とが 望 ま しい 。 又 加 熱 した 場 合 は,更 に 長 期 間 保 存 に 耐 え 得 る もの と考 え られ る 。 本 実 験 に 於 い ては,1ケ 月 以 上 の 期 間 に 亘 る食 塩 の 防 腐 効 果 に つ い て,検 討 す る こ とが 出来 得 なか つ た た め,そ れ 以 後 の 変 化 に つ い ては 究 明 し得 な か つ た。 参 考 文 献

1.Rockwell and Ebertz:J. lnf. Dis.35.573(1924) 2.木 俣 正 夫:食 品 腐 敗 学193∼215(1944)

3.1.abrie and Gibbsons:T. Bio1, Bφ, Can,3. 439, (1937) 4.日 本 薬 学 会 協 定 衛 生 試 験 法:262∼276(1953) 5.大 島 幸 吉:水 産 動 物 化 学378∼390(1949) 奥,田譲,大 谷 武 夫:水 産 食 品 製 造 化 学142∼]5 9(1950) 森 高 次 郎,橋 本 芳 郎:水 産 利 用 学172∼1.83(1951) 6.東 京 大 学 実 験 農 芸 化 学:下 巻,627(1952) 7.東 京 大 学 実 験 農 芸 化 学:下 巻,626(1952)

参照

関連したドキュメント

朝日新聞デジタル  LGBTの就活・就労について考えるカンファレンス「RAINBOW CROSSING TOKYO

ためのものであり、単に 2030 年に温室効果ガスの排出量が半分になっているという目標に留

非常用ガス処理系 プレフィルタ ガラス繊維 難燃性 HEPA フィルタ ガラス繊維 難燃性 高圧炉心注水ポンプ室空調機 給気フィルタ 不織布 難燃性

添付資料1 火災の影響軽減のための系統分離対策について 添付資料2 3時間耐火壁及び隔壁等の耐久試験について 添付資料3

Effect of mixure of aqueous extra from Salacia reticulate and cyclodetrin on the serum grucose and glucose level change and gastro-intedtinal disorder.. by massive

我が国においては、まだ食べることができる食品が、生産、製造、販売、消費 等の各段階において日常的に廃棄され、大量の食品ロス 1 が発生している。食品

運転時の異常な過渡変化及び設計基準事故時に必要な操作は,中央制御室にて実施可

SLCポンプによる注水 [津波AMG ③-2] MUWCによる注水 [津波AMG ③-1] D/DFPによる注水 [津波AMG ③-3]