第
Ⅲ
部
現代企業経 営 にお ける国際 ビジネス と人材育成
一中国 ア ジア ビジネ スを 中
心 に
して-姥
名
保
彦
(新 潟 経 営 大 学 教 授)は じめ に
ここでは、 まず現代企業経営 における人材育成の意義を明 らかに し、次 いで中国アジア ビジネスにお ける人材育成論を取 り上 げてみよう。前者 に関 しては、現代企業経営 において 「グローバル経営」が如 何なる意味を持 っているのか という点を明確 に しておかなければな らないであろう。 さもなければ、今 日ではそ もそ も人材育成の意味を語 ることが出来ないか らである。従 って後者 について も、「グローバ ル経営」 としての中国アジア ビジネスの現代企業経営 における意味を明 らかにす ることを通 じて、人材 育成問題を解明 しなければな らないであろう。その場合、 とくに中小企業および地域企業 に焦点を当て て考察 してみよう。第
1
章
現代企業経 営 にお ける人材育成 の意義
1
.グ ローバ ル化 時代 の企業経 営 と課題
日本の製造業 における事業環境変化の中心課題の一つはグローバル化である。そこで グローバル化へ の対応を基軸 に して、 日本の製造業 における企業経営上の課題を明 らかに しておこう。 それは、現代企 業経営 にとって何が戦略的な課題なのかを知 るために他な らない。そこで この点を、 ある意味では日本 の製造業企業 とりわけ地域製造業企業の典型をなす と考え られる金属加工業企業を串例 として取 り上 げ て考察 してみよう。その場合、 とくに中小企業およびJJii机地域企業 に焦点を当てて検討 してみることに しよう。 (1) 「グローバル経営」の実体 まず 「グローバル経営」 の実体か ら観てみよう。 日本の製造業の海外生産比率の推移を観てみ ると (図表Ⅲ-1-N
0
.
1
参照)、2
0
0
3
年度 には1
8
.
0
%
に達す るものと推計 されている。1
9
9
0
年が6%
強であっ たわけだか ら、1
3
年間にほぼ3
倍 に上昇 したことになる。 中で もアジア地域 については9
8
年度以降急増 してお り、2
0
0
3
年度 には6
.
4%
(推計)へ と北米地域のそれに迫 ってお り、北米地域を抜 いて第一位 に 躍 り出るの も時間の問題であると云えよう。 こうしたアジア地域 における生産比率急上昇の背景 には、 日本企業の海外生産拠点数の大幅な上昇が 構たわ っている。それを1
9
9
3
年度 と2
0
0
3
年度 との間で比較 してみると、中国が約1
0
倍増 と圧倒的に増加 してお り、次 いでASEANが約2倍、NIESが4
0
%
強 とアジア地域 における拠点数が大幅に上昇 した結 .黙、2
0
0
3
年度 にはアジア地域 における日本企業の生産拠点は海外生産拠点全体の中で凡そ3
分の2
を占 めるに至 っているのである (図表Ⅲ-1-N
α2
参照)。 では、 こうしたアジアを中心 とした 日本企業の海外生産基地化 は国内生産拠点 にどのような影響を及 ぼ しているのか。それは、必ず しも国内生産拠点の撤退や放棄 に繋が っている訳ではないようだ。例え-6
9-ば、 日本企業 における生産 の国内回帰 は主要製造業 において は約
6
割 に迅 しているとの調査す らある (注1)。だがそれは単なる 「生産 の国内回帰」
ではない。 む しろ、 それが固lJ,J!IiJ)'(.・i・開発 システムの転 換 ・高度化を促進す るとい う役割を果た しているとい う点 に注 目しなければな らない。例えば、製造業 全体の中で、6
1
.
4
%
の企業が国内生産拠点を 「高度な技能 と生産技術を要す る製品の製造拠点」 とし、5
9
.
7
%
の企業がそれを 「コア技術の先行開発 ・熟成 をはか る開発 ・製造拠点」 にす ると応えている (図 表 Ⅲ-1-N0.3参照) ことか らも、 そ ことは容易 に窺 い知 ることができよう。 このように、 日本の製造業企業の場合 には1 海外生産依存度が大幅に上昇 し、 さらにそれが国内生産 のあ り方 に大 きな影響を及ぼ しているという意味で、 グローバル化 は日本の製造業の変容 に大 き く関わ っ ているのである。 グロ′_Tパル化が 日本の製造業企業 における事業環境変化の中で中心的な役割を果た し ているとす るのは、 この点 に拠 っている。 だが同時 に、 こうした生産 ・開発 システムの転換 ・高度化が主 として大企業 によって担われてお り、 中小企業 にとってはそ うした転換 ・高度化が必ず しも容易ではないということも見落 とせないであろう。 その意味で、 われわれは、大企業 の場合 には、 グローバル化への経営戦略上 の対応 を通 じて、「グロー バル経営」への移行が着実 に進展 している可能性を決 して否定で きないが、 同時 にそれが大企業を中心 とした ものに止 まる限 り、「グローバル経営」 は依然 として 日本企業の一部 に止 まっているに過 ぎない とみなさざるを得ないのである。図表
Ⅲ-
1-N
0
.1
製造業の海外生産比率の推移 (%)2
0
1
8
1
6
1
4
1
2
1
0
8
6
42
09
0 9
1 9
2 9
3 9
4 9
5 9
6 9
7 9
8 9
9 0
0 0
1 0
2 0
3
㈹ (備考)1.
海外生産比率 -海外現地法人売上高/国内法人売上高×1
0
0
2.
「海外現地法人」 とは、「子会社 (日本側 出資比率が1
0
%
以上 の外国法人)」と 「孫会社 (日 本側 出資比率が5
0
%
超の子会社が5
0
%
超 の出資を行 っている外国法人)」を指す。3.2
0
0
1
年度 に業種分類の見直 しを行 ったため、2
0
0
0
年度以前の数値 とは断層を生 じている。 (資料)経済産業省 「海外事業活動基本調査」、財務省 「法人企業統計調査」 よ り厚生労働省作成。 (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』[
2
0
0
4
年版]p.
3
8
0
よ り。図表 Ⅲ-
1-N
0
.
2
海外生産拠点数 :過去の調査結果か ら見た主要地域での推移 (社) 1,400 1,200 1,000 800 ∼600 400 200 0 + NⅠES 一 一..「一・.-.ASEAN4+ 中国 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03(年度)
(備考)1.
海外生産拠点数 とは、 日本か らの出資を伴 う拠点の うち、生産活動を行 っている拠点の数 を示す。 2.「その他のアジア」 は1996年度 よ り個別集計開始。3.
本調査の対象企業 は海外現地法人を3
社以上 (うち、生産拠点1
社以上 を含む)有 してい る製造業。各年度 ごとの調査対象企業数及 び回答企業数 は以下 の とお り。 (回答企業数/調査対象企業数) 1993年度 338/652 1994年度 382/700 1995年度 422/718 1996年度 432/722 1997年度 445/743 1998年度 455/749 1999年度 472/786 2000年度 469/791 2001年度 501/792 2002年度 508/812 2003年度 571/932 (資料)国際協力銀行 「我が国製造業企業 の海外事業展開に関す る調査報告-2003年度 海外直接投質 ア ンケー ト結果 (第15回)」(2003年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり白書』[2004年版]p.381よ り。図表 Ⅲ-
1-N
0
.
3
今後の国内工場の果たすべ き役割 高度 な技 能 と生 産 技 術 を要 す る製 品 の製 造 拠 点 コア技術 の先行開発 ・熟成 をはか る開発 ・製造拠点 顧客密着 ・ス ピー ド開発 に寄与す る開発 ・製造拠点 コス ト・品質 ・納期で総合的に優位性 のある製造拠点 他社の生産業務 も請負 う独立採算で自立 した製造事業所 アフターサービス ・メンテナンスを提供するサービス事業所 将来的に、 日本国内工場 の存在意義 は少ない その他0
20 40 80 100(
%)
(備考)製造業全体 (n-355)は国外生産 「変わ らない」「減少」 および無回答を含む。 (質料)社団法人 日本能率協会 「当面す る企業経営課題 に関す る調査」(2003年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり白書』[2004年版]p.381よ り。 -71-(
2
)
製造業 における企業経営上の課題 一金属加工業企業を事例 と した考汽 一一 (卓日 グローバル時代 における中小企業 ・集積地域企業の経営課題を製造業 に批1
沌
、
一
日て 書鋸 寸す るために、 金属加工業企業 を取 り上 げてみることに しよう。金属加工業企業 は製造業の典J
t
rlでd)ると同時 に金属加 工企業の多 くは中小企業 ・集積地域企業か らな っているか らだ。 グローバル化 によって追 い込 まれつつある日本め金属加工業企業が現在の=,'!?境 を乗 り切 りさらには自 らを再生 させ るための課題 は何か。その点を、事業環境の変化 と くにグローバル化に対す る金属加工業 企業 の経営上 の課題 と くに戦略的な課題 として整理 してみよう。 そ して、そ うした課題 に取 り組むため の ビジネスモデルすなわちグローバル ビジネスモデルをマ トリックス論 を通 じて明 らかに してみよう。 まず前者 の経営課題 についてはどうか。 ① 技術革新戦略 一つ は技術革新戦略で ある。 日本 の金属加工業なかで も素形材産業 は今なお世界で も トップ レベルの 精度や加工技術 を持 っていることを指摘 しておきたい。(イ)鋳物では薄 肉の精密鋳造技術、(ロ)鍛造では高・ 精度のネ ッ トシェイプ加工技術、再金属 プ レスでは、微細加工技術、順送 りプ レスによる複雑形状加工 技術、工程間統合 ・簡素化技術 -な どで強 い競争力 を香 しているとされ る (注2)。 しか しなが らア ジ アでは台湾や韓国が既 に 日本 の技術水準 に迫 っているだけではな く、 中国 もそれに猛追 し始 めてい ると い うことも見落 としてはな らない。従 って 日本 の今後の素形材技術戦略の方向はこ こうしたアジア レベ ルでの技術革新連鎖 に如何 に してイニ シアティブを握 り続 けるのか とい う視点か ら構築 され る必要があ るだろう。 ② 生産 システムの効率化 ・高度化 二つには生産 システムの効率化 ・高度化である。 この場合問題 を二つ に分 けて考察すべ きである。第 一 は 日本の金属加工業企業 における優れた品質管理能力の維持 ・強化である。 第二 は開発 ・設計 プロセ スへの参入である。 まず前者 について。 日本の生産 システムが高度な品質管理能力を備えているとい う ことは周知の通 りであ り、 しか もそれが 日系企業 に引き継がれ ることによって 日本企業 による金属加工 製品の中国における市場開拓 に大 き く貢献 している。従 って こうした高度な品質管理能力を今後 も維持 ・ 強化す ることは 日中金属加工業 の共生 にとって も不可欠であるとい うことは論 をまたないであろう。 し か しなが ら、製造業 における付加価値構造が大 き く変化 している現代 にあ っては.(注3)、品質管理能 力のみに依拠 した生産 システムには限界があるということもまた否めないのである。そこで後者の開発 ・ 設計 プロセスへの参入の必要性が登場 して くることになる。国際分業 における比較優位論 とりわけ 日中 金属加工業 における棲み分 け論 の立場 に立 った場合、 日本の金属加工業が生産 プロセスの中で存続す る 余地があるとすれば、それはいわゆる高付加価値部門への特化 しかない。 この ことを付加価値論 に関連 づ けて説明すれば、生産 プロセスを可能な限 り開発 ・設計部門に接近 させなければな らないということ になる (注4)。 しか もそうした移行 -すなわち付加価値曲線の移行 -が、生産 コス トの引き下 げ要請の下では、 グロー バル化すなわち海外生産基地化 と表裏の関係で進展す るとい うことが重要である。 さ らに こ う した生 産 シス テ ム高 度 化 と って必 要 な こ とは、 開発 ・生 産 プ ロセ ス にお け るCAD
(
Co
mput
e
rAi
de
dDs
i
gn) ・CAM (
Co
mput
e
rAi
de
dMa
nuf
ac
t
ur
i
ng)
化 に如何 に対応す るかであ る。 今 日におけるCAD・CAM
化 は二つの方 向で急速 に高度化 しつつある。一つ は ビジネスプロセス全体 のネ ッ トワ-クシステム化すなわち統合化が進展 しているとい うこと、二つにはネ ッ トワークシステ ムの ソフ トウエアが極 めて高度化 して いるとい うことである。前者 に関 しては
CAD・CAM
がCAD/
CAE (
Co
mput
e
rAi
de
dEngi
ne
e
r
i
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/CAM/CAT (
Co
mput
e
rAi
de
dTe
s
t
i
ng)
化 してお り、後 者 についてはソリッ ド・データ化 しているとい うことである。 従 って金属加工業が生産 プロセスを国内で維持す るためには、生産 システムにおける以上四つの課題 すなわち、(1)品質管理能力の強化、(ロ廟 発 ・設計 プロセスへの参入、再 ネ ッ トワー クシステムの導入、 し 国 ネ ッ トワークシステムのグ占-パル化 -への対応が求め られているのである。 ③ マーケティ ング戦略 三つ にはマーケティ ング戦略である。 まず市場構造 自体が大 き く変化 しつつあるということを見落 と してはな らない。 いわゆる環境問題 に代表 され る社会的ニーズの台頭 に如何 に対応す るのかがまず問わ れている。例えば金属加工業のユーザーとしての自動車産業の比重 は相当大 きいが (図表Ⅲ11-N
o
.
4-[
1
]・[
2
]
参照)、 その 自動車産業の国際競争力 を左右す るのは今や 「環境競争力」 (注5
) に他な らな い とい うことを考えて も、 その ことは容易 に理解できよう。 その意味で 自動車産業 に多 くを依存す る金 属加工業 もまた環境問題すなわち社会的ニーズを重視 しなければな らないということになる。 それだけ ではない。金属加工業を取 り巻 く市場構造 の変化 も見落 としてほな らないだろう。 すなわち、∼成熟社会 を迎 えて人 々のニーズ もまた社会的 ・文化的要素 を次第 に強めつつあるとい うことが市場構造 の変化を 促 しているのだ。 こうした市場構造の変化 は上記の生産 システムに二つの点で重要な変化 を もた らす。 一つは付加価値構造の重層的変化 -いわば社会的 ・国際的変化 -であ り、今 ひとつは供給構造の変化で ある。 前者 については、価格 ・生産性 ・技術を軸 とした従来の付加価値軸 に対 して新 たに非価格要因や 非商品性を軸 とした付加価値軸が加わることによって、高付加価値概念 において単なる経済性だけでは な く社会性や文化性 もまた重要 な要素 とな るとい うことである (注6)。 しか もこうした付加価値構造 の社会的変化がグローバルに進展 し始 めているとい うことをれわれは見落 としてはな らない。 自動車産 業 の世さ那 勺な再編成が今や環境問題への対応 を基軸 に展開 されているとい うことは (注7
)、 その こと を如実 に証明 してお り、急 ピッチで進展 している日本の 自動車 メーカーの対 中国進 出す らもそ うした文 脈で捉え られ るべ きであろう′。後者 については市場構造 の変化を反映 して供給構造 もまた変化を迫 られ るということである。環境保全 ・成熟社会の下で新たに登場 しつつある市場構造 は勢 い多品種少量型の 性蕗 を強 めるために、従来のような量産型で しか も重厚長大型の生産 ・供給構造では対応 し切れな くな りつつあるということは云 うまで もないであろう。 しか も注 目すべ きは、 こうした市場構造 の変化 もま たグローバルに進展 しつつあることだ。か くして 日本の金属加工業 としては、 こうしたグローバルな付 加価値構造 の社会的変化や市場構造の変化 に対 して如何 に有効なマーケティ ング戦略を構築 し展開す る のかが重要な課題の一つ とな っているのである。-7
3
-\
「
図表 /
Ⅲ-
1-N
0
.
4
金属加工品の需要 と供給
(1)鋳造 品各種材質 の 自動車用用途率 材 質 重量 (トン) 垂 (%) 備 考 ね ず み 鋳 鉄1
,
4
41
,
3
5
8
61
.
6.
球 状 監 鉛 鋲 鉄7
7
3
,
5
9
9
\
6
0.
7
可 鍛 鋳 鉄.
1
0
,
4
6
3
l
L
2
.
9
管継手 ;7
2
.
7
%1
)
鋳 鋼 品㌣5
0
2
3
.
2
船舶用 ;2
1
.
3%1
)
鍋 .銅 合 傘 (輸 送 機 用 )1
6
,
6
4
3
1
9
.
2
バル ブ .コ ック ;3
6.
1
%1
) ア ル ミ こ_ウ ム合 金 鋳 物Y
3
7
6,
9
7
6
9
2
.
8
アル ミニ ウムダイ カス ト-6
4
7
,
8
0
4
7
5
.
9
取 .鉛 ダ イ カ スニト1
9
,
1
2
2
5
5
.
5
【注】1
)用途率一位 (2)鍛工 品生産実績推移年別
平成12年 前年比 平成13年 前年比 平成14年 前年比 区 分 (2000) (%) (2001) (%) (2002) (%). 重 量 (t) 総 合 .計 2,008,744 107.4 r 1,912,887 95.2 1,945,938 101.7 自 動 車 1,313,449 105.6 r 1,278,716 97.4 1,343,675 _105.1 産業機械 .土木建設機械 465,975 113.5 r 414,172 88.9 363,131 87.7 そ の 他 229,320 106.2 r 219,999 95.9 239,132 108.7 秩系 熟 壁 .鍛 造 1,571,063 106.4 r1,482,352 94.4 1,513,322 102.1 自 由 鍛 造 120,369 98.9 r 119,684 99.4. 100,185 83.7 間 リング ロール 177,663 113.9 r 170,652 96.1 186,027 109.0 計 1,869,095 106.5 r 1,772,688 94.8 1,799,534 101.5 冷 間 111,799 123.9 r 111,078 99.4 113,920 102.6 合 計 1,980,894 107.4 r 1,883,766 95.1 1,913,454 101.6 ア ノヽレ 系 熱 闘 17,648 109.0 r 20,457 115.9 22,230 -108.7 冷 間 10,202 109.7 r 8,664 84.9 10,254 118.4 合 計 27,850 109.2 r 29,121 104.6 32,484 111.5 熱 間 鍛 造 合 計 1,886,743 106.5 r 1,793,145 95.0 1,821,765 101.6 -冷 間 鍛 造 合 計 122,001 122.6 r 119,742 98.1 124,174 103.7 金 額 (百万円) 鉄 系 460,129 105.8 r 430,370 93.5 400,335 93.0 ア ル 系 31,314 111.3 r 31,945 102.0 30,652 95.9 合 計 491,443 106.1 -r 462,315 94.1 430,988 93.2 出所 :経済産業省機械統計年報、 同月報 rは年報 による修正確報値 (出所) (財)素形材 セ ンター 『素形材』
Vol
.
4
4
、
N
m4)p.
1
3・4
3
より。④ ネ ッ トワーキ ング 最後 に産業集積地域 の新 たなネ ッ トワーキ ングが挙 げ られ る。金属加工業 と集積地域 との関係を考え る場合、技術の二重構造性が重要である。例えば金型産業を取 り上 げた場合、 同産業 は、技術体系の面 では特殊技術や中間技術ではな くむ しろ基盤技術 に属 しているが、技術水準 とい う点では生産 ・加工 レ ベルに止 ま らず設計 ・システムさ らには製品開発 レベルに迄及んでいる (図表Ⅲ-
1-N
α5-[
1
]・[
2
]
参照)。 その結果、基盤技術の面では、産業連関性 に繋が り、広範 な産業基盤 の一翼を形成 し、 それを 通 じて金型産業の集積化すなわち金型集積の形成 を もた らしているのである。他方技術水準の点では、 最先端技術すなわち開発 ・設計技術で もあ り、開発力やデザイ ン機能の強化が必要 とされてお り、上述 した ソ リッ ド・データ ・システムを通 じたネ ッ トワー ク化が課題 とされているのである。金属加工業 の 多 くが、東京都大 田区や東大阪市 のような集積地域を形成 してお り、他方では金型産業 にみ られ るよう に、集積地域 に基盤を置 きなが らも、ユーザー と くに自動車 メーカーの海外進 出に伴 い ソ リッ ド・デー タ ・システムのグローバルなネ ッ トワーキ ングに取 り組んでいるのは、実 はこうした背景か らである。 こうしたソリッ ド・データ ・ネ ッ トワークが金属加工集積における従来の生産 システムおよびネ ッ トワー クを大 き く変容 させ ることは不可避である。例えば金型集積 におけるこれまでのネ ッ トワー クは集潰内 における工程間分業 -それは集積内における開発 ・生産 プロセスおよびプロセス連関か らな っていた一 に依拠 した ものであ った (図表Ⅲ-1-N
a6
参照)。 だが ソ リッ ド・データ ・ネ ッ トワー クはこうした里構
内ネ ッ トワー クを広域化す ることが不可避である。況やボーダ レス化 したネ ッ トワークは広域化を グローバルな レベルで推 し進 めることになる。 その結果、開発 ・生産 システムの基盤 もまた従来の集研 地域内ネ ッ トワー クか ら集潰地域間ネ ッ トワー クへ、 さらには集硫地域間ネ ッ トワーク自体のボーダ レ '1化へ と移行 し、そ して遂 にはグローバル ・ネ ッ トワークへ と行 き着 くのである。問題はこうしたグロー I(ルなネ ッ トワ⊥キ ングを 日本の金属加工業および集精
の現争力強化 に如何 に結 びつ け得 るのかである。 ∴の点が金属加工集積のネ ッ トワーキ ングにおける最大の課題であると云えよう。 この点は前述 したグ ミ- パル時代 における金属加工業の ビジネスモデル諭 とも密接 に係わ って くる。図表Ⅲ-
1-N
0
.
5
金型技術 における体系性 と先端性I
:1
)技術 ヒエラルキーモデル(2
)技術 レベルモデル :冊i
)
地名保彦 「北東 アジア 『バーチ ャル ・カー』構想 -情報ネ ッ トワー クシステム下の北東 アジア 企業連携-
」(ER INA)p.65よ り。 - 75-図表
Ⅲ- 1-N
0
.
6
金型製作 のネ ッ トワー ク ・システム システム化 ネ ッ トワーク化 大学 公 的機 関 他業界 製l
製 作 プス
連 関1T
作 プ ロセ ス一十 工 作機械 本科メーカー 工具メーカー 計測器 電算機 規格 品 営 業設 計
データ
機 械 測 定 仕上 げ設計図
3NC
FC
N C機 金型部 品 成型班工程設定
2NC
鋼材
高速機 製 品 型抜班 型 図面 その他 工 出 5両加工 部 品図 規格 品 旋盤 部 品表 熱処理 ワイヤー 金型工 > 現場 ノウハ ウ ・塑性加工技術 (出所)姥名保彦 「北東 ア ジア 『バ ーチ ャル ・カー』構想 一情報 ネ ッ トワー ク システ ム下 の北東 ア ジア 企業連携 -」 ([財]環 日本海経済研究所 (ER INA) 『情報通信 ネ ッ トワー クによ る北東 ア ジアの企業連携』[
2
0
0
1
年3
月刊行])p.
6
5
よ り。 最 後 に、人材育成 問題 もまた経営戦 略上欠 かせ な い課題 の一 つ で あ るが、 この点 は、現代企業経営 に お ける戦 略的重要性 を ます ます強 めてお り、 その ことは中小企業 や集 積地域企業 に とって も看過 し\か た い問題 で あ る と考 え られ るので、項 を改 めて考察 す る ことに しよ う。2
.現代企業経営 における人材育成問題
事業環境 の変化 の 中で製造業企業経営 が どの よ うな課題 を抱 えて い るのか とい う問題 に関 して、全体 と して は、上述 した金属加工業企業 の事例研究 か らも窺 え るよ うに、 グ ローバ ル化 へ の対応 が最 も重要 な課題 の一 つ とな って い る。 で はその中で人材育成上 の課題 につ いて は どの よ うに位置 づ け られて い る のか。 ここで は、 この間題 を考察 してお こう。 それ は、基本 的 には次 の三 つ の問題 に整理 され よ う。 第 一 は、人 口構造 の変化 に伴 う製造業技術基盤 の動揺 で あ る。 第二 は、企業経 営 の グ ローバル化 に伴 い新 た に生 じて い る ビジネ スプ ロセ スの ボーダ レス化 に対応 しうる人材 を如何 に育成 す るのか とい う課題 で あ る。最後 は、企業価値 の転換 に伴 う知 的人材育成 の必要性 で あ る。(
1
)
人 口構造 の変化 と製造業基盤 の動揺 ① 製造業 にお け る高齢化 の進 展 日本 の人 口構造 の変化 は製造業 の基盤 を も大 き く揺 さぶ って い る。若年者 の入職者数 が減少す る中で、 人材 の高齢化 が著 し く進 んで い るか.らだ (図表Ⅲ-1-N0.7参照). まず、就業者 に占め る1
5
-2
9
歳人 口の割合 を観 てみ る と、1
9
9
0
年 には全産業 が2
2
.
8
%
で あ ったの に対 して製造 業 は2
2
.
5
%
と殆 ど差 が なか ったが、2
0
0
3
年 には全産業 が2
0
.
9
%
へ と低下 して い るの に対 して製 造業 は1
8
.4% とさ らに大 幅 に低下 した結果、製造業 にお ける若年層離 れが最 も進行す るとい う結果 とな っ て い る。 他方 これ と反 比例 して製造業 の高齢化 が進行 して い る。就業者 に 占め る5
5
歳以上 の割合 は、1
9
9
0
年 に 、 は全産業 の2
0
.
2
%
に対 して製 造業 は1
6
.
2
%
に過 ぎなか ったが、2
0
0
3
年 には全産 業 の2
4
.
6
%
に対 して製造業の場合 には一層の高齢化が進み
2
3
.
2
%
に迄達 しているのである。 製造業の場合にはとくに製造部門における高齢化が顕著であ り、中で も技能者のそれが最 も大 きな問 題 とな っている (図表Ⅲ-1-N
0
.
8
三[
1
]
参照). とりわけ大企業 (従業員1
,
0
0
0
人以上の企業) におい て問題が深刻化 している (図表Ⅲ-1-N
α8-[
2
]
参照)。 さらに業種別にみると、金属製品、一般機 械器具、精密機械器具 において大 きな問題 となっている (図表Ⅲ-1-N
α8-[
3
]
参照)。無論、中堅 企業 (同3
0
0
人以上1
,
0
0
0
人未満の企業)や中小企業 (同3
0
0
人未満の企業) の場合 も、大企業の場合 ほ どではないにして も、問題が深刻化 していることに変わ りはない (図表Ⅲ-1lN
o
.
8-[
2
]
参照)。図表
Ⅲ-
1 - N0
.
7
就業者 に占める若年者 ・高齢者の割合の推移(
9
0
)
26 24 22 20 18 16 14 121
0
一一一●- 15-29歳 (全産業) 一一一 .55歳以上 (全産業)9
0 9
1 9
2 9
3 9
4 9
5 9
6 9
7 9
8 9
9 0
0 0
1 0
2 0
3
四三度) (備考) 「労働力調査」は2
0
0
3
年か ら、産業区分は新産業分類(
2
0
0
2
年改訂)で表章 しているので、旧 産業分類ベースであるそれ以前の数値 とは、数値は接続 しない点、留意が必要。 (資料)総務省 「労働力調査」・ (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』'
[
2
0
0
4
年版]p.
3
4
6
よりら-7
7-図表 Ⅲ-
1-N
0
.
8
ものづ くり人材の高齢化状況(1
) ものづ くり人材の職種 ごとの高齢化の状況 営業部門営業 営業部門 商 品企画 開発部門 研究者 開発部門 技術者 製造部門 技能者 製造部門 生産技術者 0 20 40 [コ 警告三三La,芸Ep?配 60 80 100(
%)
(資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能の承継 と求め られる能力 に関す る調査」 (2004年) (2)ものづ くり人材の企業規模別部門ごとの 高齢化の状況 国 国 進んでいて問題 とな ?ている □ 進んでいるが問題 とはな っていない 製造部門技能者 全 体 中小企業 中堅企業 大企業 0 20 40 60 80 100 (% ) 製造部門生産技術 者 全 体中
小
企
業
中
堅
企
業
大
企
業
0
20 40 60 80 (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける 技能の承継 と求め られる能力 に関 す る調査」 (2004年) 100 (%) (3)製造部門技能者の業種別高齢化の状況 圏 進んでいて問題 とな っている □ 進んでいるが由題 とはな っていない 全 体 食料品製造業 織推工業・衣服 ・その他 織推製品製造業 出版 ・印刷 ・同関連産業 化学工業 プラスチック製品製造業 金属製品製造業 一般機械器具製造業 電気機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 精密機械器具製造業 その
他
0
20 40 60 80 ( (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける 技能の承継 と求め られる能力 に関 す る調査」(2004年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり白書』 [2004年版]p.352-353よ り。 100 (06)② 「2007年問題」 と 「ものづ くり力」 の ``危機" 問題 を一層深刻 に しているのは、高齢者 の中で も団塊 の世代が2007年以降一斉 に退職時JUJを迎えると い ういわゆる 「2007問題」 であ声 。 厚生労働省 の調査 によれば (注8)、全体 では22.4%の企業が
何
ら かの危機感を抱 いているが、製造業企業 に関 しては、 その比率 は一気 に30.5%に跳ね上が ってお り、危 機感の大 きさが窺えよう。 しか もこうした危機感 は、 日本 の製造業 の 「ものづ くり力」 (注9) その ものの危機感 に も繋 が って いるようだ。・、、「ものづ く、り力」 の源泉 とな っているとされ る現場 の技能の継承 につ いては、63%の企業 が何 らかの危機感 (「強 く持 っている」
+
「ある程度持 っている」
)
を持 ってお り、 と くに大企業では85 % もが危機感 (同) を抱 い七いるとされている (図表Ⅲ-1-N
0
.
9-[
1
]
参照)。業種別では、舷推関 係が最 も高 く (75%)、次 いで一般機械器具 (73%)、輸送用機械器具 (71%)、化学 (70%)、精密機械 器具 (68%)の順 とな っている (図表Ⅲ-1-N
0
.
9-
[2]参照)0 、」)図表
Ⅲ -1-N
0
.
9
「ものづ くり力」継承への危機感 (1)「ものづ くり力」 の継承への危機感 (規模別) 全 体 中小企業 中堅企業 大企業 □ あ る程度持 ちている [=∃ あま り持 -ていない ほとん ど持 っていない0
20 40 60 80 100(%) (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能の承継 と求 め られ る能力 に関す る調査」(2004年) (2)「ものづ くり力」の継承への危機感 (業種別) 全 体 食料品製造業 繊維工業 ・衣服 ・その他 繊維製品 製造業 出版 ・印刷 ・同関連産業 化学工業 プラスチ ック製品製造業 金属製品製造業 一般機械器具製造業 電気機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 精密機械器具製造業 その他 匿国 強 く持 -ている □ ある程度持 っている0
20 40 60′ 80 100(%) (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能の承継 と求 め られ る能力 に関す る調査」(2004年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』 [2004年版]p.366よ り。- 7
9-③ 「ものづ くり」 の変容 と人材育成問題の新たな展開 確かに 日本 の製造業企業が製造部門 と くにその中で も技能者 の高齢化 と技能継承問題 に危機感 を抱い ているのは理解できるとして も、問題 の本質 はむ しろ別の所 に存在す るのではないのか。何故 こうし・//. 疑問を抱か ざるをえないのか。 日本の製造業を取 り巻 く環境変化の中で、 そ もそ も 「ものづ くり」 の椙 念が変化を余儀な くされている。 しか も、背後 にこうした基本的な問題 を抱えなが ら、一方ではグロー. パル化の下で新 たに迫 られている国際競争力強化 に対応す るために高度な人材が求め られているに もか かわ らず、他方では技能の継承 とい う足元の問題が深刻化 してきている-という人材 を巡 る相矛盾 した 状況が新たにクローズア ップされてきた、 とい ぅ点 にこそ問題 の本質が伏在 していると考え られるべき であろう。 前者 の 「ものづ くり」概念 の変化 とは何か。「ものづ くり」 とはそ もそ も、企業 における製造部門の 人材 だけではな く、開発部門や営業部門な ど様 々な人材 によって支え られてきたのである。従 って、そ の人材 は、製造現場を担 う製造部門での生産技術職および技能職、開発部門での研究職および技術職、 さらには営業部門での営業職および商品企画職な どか ら成 り立 っている。つ ま り、「ものづ くり」 とは、 単 に生産現場 の技能労働者 の 「技能」 にのみ依拠 しているのではな く (注
9
参照)、 む しろ ビジネスプ ロセスにおける 「統合性 (Integrarity)」
にこそ因 っているのであ って (注10)、 しか も輸 出比率 (こ の場合それは国際競争力を表 している) とイ ンテグラ リティー との相関度上昇 (図表Ⅲ-1-N
0
.
1
0
参照) か ら観て も、 こうした傾向はます ます強 まっていると考え られ るべ きであろう。 さらに、注 目を要す る のは、「ものづ くり」 の人材 に関 して も、企業 自体が製造部門だけではな くむ しろ開発部門や営業部門■ における人材 を重視 し始 めているとい う点である (図表Ⅲ-1-N
0
.
1
1
参照)。 と くに最 も重視 されてい るのは、量的に も質的に も開発部門における人材である (図表Ⅲ-1-N
0
.
1
2-[
1
]・[
2
]
参照)。 この点 は、 日本の製造業が上述 したように経済構造 のサー ビス化 を背景 とす る付加価値構造の変化 に拠 りビジ ネスプロセスの中で も知識集約部門の比重を強めつつあるという意味で 「新製造業」へ と移行 しつつあ る (荏
ll) -という論点 に も繋が って るのである。 従 って、 こうした製造業の変容を背景 に して 「もの づ くり」概念その ものが変化 し、それが企業 の人材観 に も投影 されているとい うことこそが最 も重要な のではないのか、 とい うのが筆者 の問題意識である (注12)。 後者 の技能継承問題 につ いてはどのよ うに考 えるべ きなのか。その ことは、製造業 における人材 を巡 る 「危機感」がそ もそ もどこか ら生 じているのか、 ということを観てみれば、解答を見 出す ことが出来 る筈だ。例えば 「危機感」 を持 った理 由 ・きっかけにつ いては (図表Ⅲ-1-N
0
.
1
3-
[1]参照)、「嚢造 現場 の高齢化」が最 も高 く (42.5%)、次 いで 「製品の品質 の低下、不良品の発生」(37%)、「グローバ ル化やデ ジタル化な どものづ くりをめ ぐる環境の変化」(36%)、「製品の売れ行 き低下」(30%)な どが 続 いてお り、 その限 りにおいて、確かに 「製造現場の高齢化」 に対す る 「危機感」が最 も強 いノとい うこ とになるのだが、 この点をさらに子細 に観察す ると、 そ こには別の問題が伏在 していることにも気づか され るであろ う。 すなわち、上記 のデータを企業規模別 に捉えてみると、「製造現場 の高齢化」 についての 「危機感」 という点では、大企業 も中堅企業以下 も共通 しているが、中堅企業以下の場合 には、それだけではな くこ 「製品の品質 の低下」
や 「製 品の売れ行 き低下」 な ど自らが拠 って立つ基盤 自体 を揺 るが しかねないよ うな事態 に直面 してお り、「製造現場 の高齢化」 もむ しろそ うした地盤沈下 の一環 をな しているとい う ように捉え られて然 るべ きではないのか。要す るに、 中堅企業以下 の場合 には、高齢化問題が製造業基 盤の "危機''と表裏の関係で進行 してお り、 そ うした製造業基盤 の動揺 こそが一裏返せば 「新製造業」、の移行問題 こそが一問題 なのであ って、 その意味で 「高齢化」 を単 な る技能労働者 の高齢化 問題 と し
川
づ けて しま う訳 にはいか ないのである。 ノ周衷
Ⅲ-
1-N
0
.
1
0
輸 出比率 とイ ンテグラル (擦 り合わせ)度の相関関係 80 60 叩 2 輸 出 比 率 ・ % 製 品25サ ンプル●
●
●
I
●
●J-
●
l
■
:
i
■
-I
●●
I
回
帰線 _ ● ●ー●
_
.
∫
●
●
● -3.0 -2.5 -2.0-
1
.5-
1
.0 -0.5 00
.51
.
0
1
.
5
イ ンテグラル度(
出所)藤本隆宏 ・大鹿隆 「現場発 の産業立地戦略 - 『擦 り合 わせ型』 を国内に」 (日本経済新 聞2005 年8月11日) よ り。図表
Ⅲ-
1-N
0
.
1
1
ものづ くり人材 の種類 ごとの現在 の過不足の状況 営業部 門営業 営業部 門 商 品企画 開発部 門 研究者 開発部 門 技術者 製造部 門 技能者 製造部 門 生産技術者0
20 40 60 80 100(%) (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能 の承継 と求 め られ る能力 に関す る調査」(2004年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり白書』 [2004年版]p.351よ り。-
81-図表
Ⅲ-
1-N
0
.
1
2
ものづ くり人材の重要性(1
)量の充実を最 も重視するものづ くり人材 全 体 中小企業 中堅企業 大企業0
2
0
4
0
6
0
8
0
1
0
0
(%) 営業部門営業 ⊂ コ 営業部門商品開発 国 開発部門研究者 開発部門技術者 製造部門技能者 『 製造部門生産技術者 (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能の承継 と求め られる能力 に関す る調査」(
2
0
0
4
年) (2)質の充実を最 も重視するものづ くり人材 全 体 中小企業 中堅企業 大企業0
2
0
4
0
6
0
8
0
1
0
0
(%) 営業部門営業 □ 営業部門商品開発 国 開発部門研究者 開発部門技術者 製造部門技能者■
製造部門生産技術者 (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能の承継 と求め られる能力 に関す る調査」(
2
0
0
4
年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』[
2
0
0
4
年版]p.
3
5
2
よ り。図表 Ⅲ-
1-N
0
.
1
3
人材を巡 る 「危機感」の理由 ・きっかけ (1)危機感を持 った理由 ・きっかけ (規模別)ー
中小企業0
そ の 他 製 造 現 場 で の 事 故 ・ 労 災 等 の 発 生 社 会 の 動 き を マ ス コ ミ 等 で 見 て 身 近 な 会 社 の 倒 産 ・ 廃 業 製 造 現 場 の 改 善 運 動 の 鈍 化 製 品 の 売 れ 行 き 低 下 グ ロ ー バ ル 化 や デ ジ タ ル 化 な ど も の づ く り を 巡 る 環 境 の 変 化 製 品 の 品 質 低 下 、 不 良 品 の 発 生 製 造 現 場 の 高 齢 化 (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける 技能の承継 と求め られ る能力 に関 す る調査」(
2
0
0
4
年) (2)危機感を持 った理由 ・きっかけ (業種別) 園 進んでい壱問題 と年 長 いる ⊂ コ 進んでい るカ滴 題 とはな っていない 食料 品製造業 繊維工業・衣服・その他 紙維製品製造業 出版 ・印刷・同関連産業 化学工業 プラスチック製品製造業 金属製品製造業 一般機械器具製造業 電気機械器具製造業 輸送用機械器具製造業 精密機械器具製造業0
2
0
4
0
5
0
(資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける _技能の承継 と求め られる能力 に関 す る調査」(
2
0
0
4
年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』[
2
0
0
4
年版]p.
3
6
7
よ り。- 8
3-80(
%)
(
2
)
グ ローバル経営下 で必要 とされ る新 たな人材 ① 日本 の人材 の優位性 第二 の問題すなわち企業経営 のグローバル化が国内の製造業 に新 たな人材 を必要 と しているとい う問 題 に移 ろ う。上述 したよ うに、 日本 の製造業 は、海外生産拠点の確保 と表裏 の関係で、国内生産拠点の 新 たな展 開を行 って いる。 その場合、 国内生産 の課題 と して、 「コス ト高」 を挙 げる企業 の割合 が約6
割以上 を占めてお り、次 いで 「技術伝承」 が59%、 そ して 「人材確保」 が4割 に達 していることか ら観 て も解 るよ うに (注13)、秘術 の伝承 や人材 の確保が企業経営 に とって大 きな課題 とな っていることは 確 かであ る。 だが同時 に国内生産拠点化 の進展 が、前述 した とお り、 「高度 な技能 と生産技術 を要す る 製 品の製造拠点」 と 「コア技術 の先行 開発 ・熟成 をはか る開発 ・製造拠点」 の二点 を意 味す る以上、 「生産 の国内回帰」 の方 向 もまた この二点 を基軸 に している、 とい うことは明 らかである。 / 云 うまで もな く、 その ことは国内における人材 の優位性 の変容 に繋が る。例 えげ、 中国をは じめ とす るア ジア諸 国 に生産拠点 を持つ企業 によれば、 日本 の人材 が圧倒 的 に優位性 を保 っている能力 は、 「高 度 の熟練技術」(93%)、 「自主保全技能」(90%)、「品質管理能力等」(88%)、 「開発部 門 との連携力」 (87%)な どであるとされてお り、次 いで優位 なのは、 「多 くの工程 に対応 で きる能力」(80%)、 「改善 能力」(80%)、「段取 り能力」(80%)、「生産技術」(79%)であるとされ る (図表Ⅲ-1-N0
.
14参照)。図表 Ⅲ-
1-N
0
.
1
4
海外拠点 と比べて 日本 のものづ くり人材が相対的 に優れている点 高庇 の熟練技能 臼主保全技能・TPM 品質管理等 開発部 門 との連携力 人材 の基礎 学力 の レベル 多 くの工程 に対応 で きる技能 改善能力 段取 り能力等 生産技術 しー 人材 の定着性 基礎基盤 の技能 新 しい機械等 を 使 い こなす能力 その他 教育 にかか るコス ト ま じめ さ、 ひたむ きさ 人材 の確保 しやす さ LL0
20 406
0
801
0
0
(
%)
(資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能 の承継 と求 め られ る能力 に関す る調査」(2004年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり白書』[2004年版]p.382よ り。② 国内生産拠点の新展開 と人材育成の課題 従 って、わが国の人材 としては、一方では、「高度の熟練技能」 (注
1
4
)
、「自主保全技能」、「品質管理 能力」、「開発 との連携力」な どの優位性 を引き続 き保持 してい くべ きであるが、他方では、上述 した国 内生産拠点の新たな展開に備えた能力の開発 も求 め られているのである。 その際 と くに注 目すべ きは、 iff場構造の変化 とりわけニーズの変化や新 しいニーズの台頭 に対 して敏感 に反応 ししか もそ うした反応/ を開発 †製造 にフィー ドバ ックさせ ることのできる人材の養成が重視 されている点である。 「生産の国 内回帰」 の方向 としては、単 に上述 した二点 に止 ま らず、 さらに 「顧客密着 ・ス ピー ド開発 に寄与す る 開発 ・製造拠点」(
4
6
.
8%)
および 「コス ト・品質 ・納期で総合的 に優位 にある製造拠点」(
4
4.
8%)
吃 どもまた重視 されている (図表Ⅲ-1-N
0
.
3
参照) ことか らも、その ことは容易 に理解 され得 よう。 その場合の新 たな能力の開発 のために求 め られ る教育 は、「それぞれの人材の能力 ・知識 の専門性」(
5
6%)
、「リーダー シ ップ ・マネ ジメ ン ト」(
4
8%)
、「担当職務 の基礎 ・基盤部分 のスキルや知識」(
4
5
%) な どに関わ る教育 で あるとされて いるが (図表Ⅲ-1-N
α
1
5
参照)、 要す るにそれ は、上述 した 「ものづ くり」概念 の変容 に伴 う新 たな人材 一云い換えれば 「グローバル経営」 の下 で不可避 とな る ビ ジネスプロセスのボーダ レス化 とりわけ「
kno
w
ledgel
n
tehsiveBPN
」 (は しがき参照) に対応 しうる 人材 -の育成 という課題 と軌 を一 に した ものであると云えよう。図表 Ⅲ-
1-N
0
.
1
5
日本の生産拠点 にいるものづ くり人材の教育で重視する点 それぞれの人材 の能力 ・知識 の専 門性 リー ダー シ ップ ・マネ ジメ ン ト 担 当職務 の基礎 ・基盤部分 のスキルや知識 ・ コス ト管理 ISO、 品質管理 部下育 成 ・指導能力 それぞれ の人材 の能力 ・知識 の幅や種類 コ ミュニ ケー シ ョン能力、 プ レゼ ン能力、交渉力 マーケテ ィ ング能力 語学 自社 の経営管理 プ ロジェク トマネ ジメ ン ト能力 経営幹部 また はその候補 へ の教育 異文化対応能力 IT対応 能力 その他 0 10 20 30 40 50 60(
%) (資料)厚生労働省 「ものづ くりにおける技能の承継 と求 め られ る能力 に関す る調査」(
2
0
0
4
年) (出所)経済産業省 ・厚生労働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』[
2
0
0
4
年版]p.
3
8
3
よ り。ー 8
5-(
3
)
企業価値転換論 と知的人材育成の必要性 (*2)
では、現代企業経営 において人材 とりわけ知的人材の育成が企業経営戦略上最 も重要視 され るに至 っ たのは何故か。 ① 成熟社会 におけるニーズの変容 と企業経営A.
社会 的 ・文化的 ・知的ニーズの台頭 現代 日本 は成熟社会へ移行 しつつあ り、 しか もそ こに急速な少子高齢化がオーバーラ ップ している。 こうした変化 の下で、人 々のニーズ も大 き く変容す るのは当然である。変容の方 向は、単 なる経済的要 素だけではな く、社会的 ・文化的 ・知的要素が次第 に重要性を増 して くるとい うものである。 その結果、 新 たなニーズが登場 しつつあるが、そのいづれを取 り上 げてみて も、 それ らは単なる経済的要求 とい う √ノ 性格 に止 ま らず、社会性を も色濃 く帯 び、かつ文化や伝統、知識や知性 さ らには環境 を重視す るとい う 性格 を も併せ持 っている。 その意味で これ らは、社会的 ・文化的 ・知的ニーズ とみな され るべ きであろ う (注1
5
)
。
しか もこうした社会的 ・文化的 ・知的ニーズ台頭の背景 には、人 々の価値観の変化 と多様化 とい う社 会構造の変化が横 たわ っている、 とい うことも見落 としてほな らないのである。すなわち、経済的な価 値な ど物質的な価値だけではな く、社会的 ・文化的 ・知的価値 を も重視 し、かつ後者 の重要性が次第 に 増 してきているとい う訳 だ (注16)。B.
社会的 ・文化的 ・知的ニーズ と地域 そ して社会的ニーズの充足 に関 しては、(1)地域 を中心 に行 われていること、(ロ)中小企業 の事業機会創 川に繋が っていること-の二点が重要である (注17)。 まず前者 について。社会的 ・文化的 ・知的ニーズはそ もそ も地域性を帯 びているとい うことを見落 と してはな らない。都市 ・生活環境整備、教育サー ビス、社会的サー ビス、食農循環型社会づ くり、環境 規制 さらには 日本文化 ・伝統 の再評価 -これ らの どれを取 り上 げてみて も、その充足 は地域が関わ るこ とな しには困難であろう。 後者の中小企業の事業機会創 出 との関連性 についてはどうか。 この点 に関 して も、社会的 ・文化的 ・ 知的ニーズの充足 については大企業 よ りも中小企業 の方が有利であるとい うことを指摘す ることができ る。 社会的 ・文化的 ・知的ニーズはそ もそ も市場構造 の変化 と関わ っているか らだ。つ ま りそれは、大 企業 にとって有利 な大量生産 ・大量消費型の市場構造を通 じて充足 され ることには必ず しも馴染 まず、 む しろ中小企業が得意 とす る多品種少量生産 ・非画一的消費型の市場構造 を通 じての方が充足 され易 い のである。 しか も今 日では、 そ もそ も市場構造 自体が前者 (大量生産 ・大量消費型市場構造)か ら後者 (多品種少量生産 ・大量消費型市場構造)へ と変化 しつらぁる訳 だか ら、 中小企業 の有利性 はます ます 強 まるとい うことにな る。 ところで、前者 と後者 における有利性すなわち地域性 と小規模性 における有利性 を重ね合わせて考え れば、実 は中小企業 ・集積地域企業 の場合 には二つの有利性 におけるシナ- ジー効果を期待できるとい うことである。従 って中小企業なかんづ く集積地域企業 にとっては、社会的 ・文化的 ・知的ニーズの台 頭 はまた とない ビジネスチ ャンスの到来 を意味 しているのである。 か くして、社会的 ・文化的 ・知的ニーズの台頭が企業経営 に重大 な影響 を及 ぼす ことは想像 に難 くは ないであろう。 とりわけ中小企業 ・集積地域企業 にとって この ことが持つ含意 は重要である。では社会的 ・文化的 ・知的ニーズが企業経営 に及 ぼす影響を企業価値論 の観点か らどのように捉え るべ きなのか、 またその場合 の人材育成 の意味 は何か。 これ らの点が次 に問題 とな る。 そ こで以下 ではこの間題 を検討 す ることに しよ う。 ② 企業価値論 の転換 と知的人材育成 の意義 企業価値転換論 は、学会 において もまた政策領域 において も既 に重要な論点 とな り始 めている。 前者 につ いては、 「顧客信頼度
」
(注18)とともに、社会 的ニーズへ の対応力す なわ ち 「社会 的適合性」 を ``見 え ざる資産" と して企業資産会計 に組 み込 むべ きだ とす る注 目すべ き見解が登場 して きている (注 ?1
9
)
。 こう した ``みえ ざる資産''を推計 してみ ると、 日本企業 の場合、 医療 ・健康、住宅 ・都市環境 ・ リサイ クル、交通 ・安全 関係 の三分野 だ けで、最低7
5-1
0
0
兆 円の潜在 的な ``見 え ざる資産" を持 って いると試算 されている (注2
0
)
0
後者すなわち政策論 に関 しては、OECDにおいて 日本政府 が企業 の ``知 的資本''の評価 ・開示方法 に ついての世界的な論議の場形成 について提案を行 った と伝え られている (注2
1)。 この場合、 ``知的資本'' とは、`特許 な どの知的財産権 だけではな く、企業 の人材 や組織形態、 ブラ ン ド、経営 ノウハ ウな どを幅 広 く含 む概念で あるとされているが (注2
2
)
、 だ とすれ ばそれは、前者 の ``見 え ざる資産''だ とい うこ とにな る。.つ ま り ``見 え ざる資産''の政策化が意 図 されていると考 えて よいであろ う。 ところで社会的 ・文化的 ・知的ニーズはそれを充足す るための固有でかつ高度 な技術 や知識 を必要 と してお り、 さ らにそれ らを生 み出 し得 る頭脳つ ま りヒ トを必要 としている。 従 って社会的 ・文化的 ・知 的ニーズに対 して企業対応力 を高 めるとい うことは、言 い換 えれば、技術 ・知識 が経営戦略上重要性 を 増す とい うことを意味 してお り、かつその集積体である人材 なかんず く知的人材 (注2
3
)
こそが最重要 の経営資源 の一つ とな るとい うこ.とに他 な らない。 か くして現代企業経営 おいては、知 的人材育成 こそが経営戦略上 の最重要課題 とな るとい うことは容 易 に理解 され よう。 つ ま り、現代企業経営 における人材育成 の意義 は正 にこの点 にこそ求 め られ るので ある。 この ことはまた、 中小企業 や集積地域企業 に もあてはまる。 中小企業 や集積地域企業が社会 的 ・ 文化的 ・知的ニーズに対応す る上 で ビジネスチ ャンスが到来 しているとい うことを意味 しているとい う 点 は前述 した通 りである′が、 そ う したチ ャンスを生かす ために も、、知 的人材 の確保 とその一環 としての 育成が中小企業 ・集積地域企業 に とって も戦略的な課題 とな るか らである。 そ してJ こうした知的人材育成 の重視 は、上記の 「ものづ くり」 の変容の下 で求 め られ る人材育成論、 さ らにはグローバル経営 の下 で国内生産拠点高度化 を「
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の一環 と して位 置づ ける上 で必要 とされ る新人材論 とも、平T人が合 っているとい うことを最後 に指摘 しておきたTい。
(
*1)
第 Ⅲ部 第1
章 第1
節(
2
)
は、新潟経営大学 ・共 同研究 プロジェク ト 『ア ジア企業進 出を巡 る 問題 点 と課題 一新 潟 県 中越集 積企 業 の 「ボー ダ レス経 営」 研 究 -』[
2
0
0
3
年1
1
月] の拙 稿(
p.
5
9-6
3
)
による。(
*2)
第 Ⅲ部 第1
葦 第2
節(
3
)
は、新潟経営大学学 内共 同研究 (平成1
6
年度)『中国ア ジア ビジネス と人材養成 一留学生教育 に対す る新 たな視点-』[
2
0
0
5
年3
月] の拙稿(
p.
1
5
-1
7
)
による。 (注1
) 日本経済新聞2
0
0
5
年1
0
月2
2
日参照。 (注2)
(財) 中小企業金融公庫 『中小金属加工業 を取 り巻 く環境変化 と今後 の課題』(
2
0
0
3
年3
月)-8
7-p.
8
参照。 (注 3)製造業 における付加価値構造 の変化 に関 しては、新潟経営大学 ・共 同研究 プロジェク ト 『アジ ア企業進 出を巡 る問題点 と課題 一新潟県 中越集積企業 の 「ボーダ レス経営」
研究-』
[
2
0
0
3
年1
1
月]第 Ⅱ部 ・姥名保彦 「新潟県ニ ッ ト集積企業 の中国市場進 出を巡 る課題 一集積地域企業の 『ボーダ レス経営』 における ビジネスモデルー」 および第 Ⅴ部 (補論)「
『ボーダ レス経営』 を 巡 る論点整理」 を参照の こと。(注
4
) なお詳細 は、Yas
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(新 潟経 営大 学紀 要 [第9
号]
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p.
2
7
-2
9
]
を参照の こと。(注
5
) 日本の 自動車産業 の競争力強化が 「環境競争力」強化 に因 っているという点 については、l腰 名 保彦 「環境 問題 と 『共通 ネ ッ トワー クシステム』 の課題-JNX
クロスオーバー型 ソフ ト開発 の意義-
」 (仮題) (新潟経営大学 ・地域活性化研究所 ・研究 プロジェク ・デスカ ッションペー パー)[
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3
31
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2
6-2
8
を参照 の こと。(注
6
)詳細 は、Ya
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」(新潟経営大学紀要 [第9
号])Cha
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p.
3
7
-3
9
]
を参照の こと。(注7)環境問題への対応が 自動車産業 の世界的再編成の基軸 をな しているという点 に関 しては、、i姥名 保彦 「環境 問題 と 『共通 ネ ッ トワークシステム』 の課題
-JNX
クtjスオーバー型 ソフ ト開発 の意義-
」 (仮題) (新潟経営大学 ・地域活性化研究所 ・研究 プロジェク ・デスカ ッシ ョンペー パー)[
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0
3
3
1
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m]p.
2
6
-2
8
を参照1
の こと。 (注8)
日本経済新聞2
0
0
5
年4
月2
9
日よ り。 (注9) 「ものづ くり力」 とは、政府 の 『ものづ くり自書』 が持 ち出 して きた概念 である。 それは、 「ものづ くりの現場 を支 え、 また、現場 の創意工夫 を製 品開発等 に活か してい くことで、我 が 国 ものづ くりの発展 の源泉 とな ってきた製造部門の技能者 の持つ技能」 (経済産業省 ・厚生労 働省 ・文部科学省編 『ものづ くり自書』[
2
0
0
4
年版]p.
3
6
6
よ り) の ことを指 しているようだ。-だが、率直 に云 って、今 ひとつ不明確 な概念である。 と くに 「ものづ くり」を開発 ・製造 ・営 業 とい うビジネスプロセス全体を包含す る概念 として捉えている筆者 の立場か らすれば、理論 的に も納得 しかね る概念であると云わ ざるをえない。 (注10)_だか らと云 って、「技能」 を軽視 した り況や無視 した りして もいい と云 っている訳 では決 して ない。 む しろ 「技能」 その ものの性格や意味が大 き く変化 しつつあるとい うことこそが重要な のである。 一つ には、技術革新 とともに暗黙知 と形式知 とが融合 し、 と りわけI
T
の導入がそ れを促進 している。 (この点 は政府 も認 めてい るよ うだ。 例 え ば経済産業省 は、I
T
を通 じて 「技能」 における暗黙知 を形式知へ転換す ることによって、 中小企業 の熟練工が体得 している 技能 の伝承を促進 しようとしている。すなわち、平成1
8
年度予算 において、鋳物、溶接、旋盤 加工、 メ ッキ、 レーザー溶接な ど5種類 の 「技能」
のデ⊥タベース化 のための ソフ ト開発費 を計上す る方針であると伝え られ る [朝 日新聞2005年9
月
19日よ り]。経済産業省 の場合 には、 「技能」伝承を促進す るためにITを活用 しようと しているに過 ぎないと して も、ITによる熟練 技術のデータベース化 は、Iliにそれだけに止 ま らず、後述す るようにソ リッ ド・データ ・シス テムの高度化 に も係わ ってお り、その結果、 イ ンテグラ リティー問題 とも無関係ではあ り得な くな るもの と観 られ るのである。)二つ には、 グローバル経営 とともに生産現場 において も外 国語 と くに英語 が コ ミュニケー シ ョンの重要 な手段 とな ってきている。従 って、「技能」 もこ うした変化 と無縁ではな く高度化 と多様性が求め られてお り、 そ うした意味での 「技能」 の重 ー要性 は逆 にます ます高 まっているのである。 しか も見落 としてほな らないのは、 こうした 「技 能」の高度化 ・多様性が ビジネスプロセスにおける 「イ ンテグラ リティー」 と企業経営のグロー バル化 を支えているtlい う点である. ソ リッ ド・データ ・システムの高度化すなわちCAD・C
AM ・CAE・CAT
化 は 「イ ンテグラ リティー」 にとって不可欠で あ り、 コ ミュニケー シ ョン のグローバル化 もまたグローバル経営 にとって不可欠であるとい うことを考 えれば、 この こと も容易 に理解 されるであろう。(