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和歌山市下水道事業 地方公営企業法適用基本方針 和歌山市マンホール蓋デザイン 紀州てまり 平成 29 年 3 月

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(1)

和歌山市下水道事業

地方公営企業法適用基本方針

平成29年3月

和歌山市マンホール蓋デザイン 「紀州てまり」

(2)

目 次

1.基本方針の趣旨 ... 1 2.下水道事業の現状 ... 2 2-1.法適化の要請 ... 2 2-2.他団体の状況 ... 3 3.和歌山市の下水道 ... 5 3-1.事業の概要 ... 5 3-2.経営状況(直近5年間の決算推移) ... 8 3-3.類似団体との経営比較 ... 10 3-4.下水道施設の老朽化 ... 12 4.法適用と組織統合の目的と効果 ... 14 4-1.これまでの法適用に向けた取組み ... 14 4-2.法適用の目的と効果 ... 15 4-2-1.固定資産台帳の整備 ... 15 4-2-2.財務諸表(損益計算書、貸借対照表)の作成 ... 15 4-2-3.他団体との比較 ... 16 4-3.組織統合の目的と効果 ... 17 4-3-1.市民サービスの向上(窓口の一元化) ... 17 4-3-2.市民サービスの向上(危機管理体制の充実) ... 17 4-3-3.経営の効率化(共通コストの削減) ... 18 4-3-4.移行体制の確保 ... 18

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5.法適用における方針 ... 19 5-1.法適用の範囲(組織の統合) ... 19 5-2.法適用の対象事業 ... 20 5-3.法適用の時期 ... 20 5-4.スケジュール(概略) ... 21 6.今後の移行事務手続き ... 22 6-1.企業会計システムの整備 ... 22 6-2.関係部局との調整・協議 ... 22 6-3.条例・規則等の整備 ... 23 6-4.法適用初年度の予算調製 ... 23 6-5.打切決算の対応 ... 23 6-6.職員研修 ... 24 6-7.その他移行に係る業務 ... 24

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1 . 基 本 方 針 の 趣 旨

社会基盤である下水道は、生活環境の改善、浸水の防除、公共用水域の水質保全等の基本的な 役割に加えて、災害時においても持続可能なサービスを提供しなければなりません。 本市の公共下水道事業は、昭和 47 年から進められていますが、平成 27 年度末の普及率は 38.9%となっており、未普及地区の整備を進めていかなければなりません。また、近年では自然 条件の変化や都市化の進展に伴い局所的豪雨による都市型浸水や地震に対するリスクが増大し ており、その対応が求められています。さらに、今後増大する下水道施設の老朽化の対応など、 下水道事業に求められるニーズは多様化しています。その一方で、人口減少や節水意識の向上に よる収益力の低下により、今後の経営状況はますます厳しくなることが想定されます。 今後も安定的なサービスを継続的に提供するためには、建設改良・維持管理・改築更新を体系 的に捉えた計画的な施設管理と長期的な視点を持って効率的な事業運営を行い、支出の削減や建 設事業費の平準化、適正な使用料の設定等を実現していくことが重要となります。 そのためには、経営状況や財政状況をより一層明確化し、固定資産台帳の整備や複式簿記に基 づく収益・費用の把握が必要であることから、地方公営企業法の適用(公営企業会計の導入)を 実施します。地方公営企業法の適用にあたり、課題の整理と円滑な移行事務を進めるため「和歌 山市下水道事業地方公営企業法適用基本方針」を策定しました。

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2 . 下 水 道 事 業 の 現 状

2 - 1 . 法 適 化 の 要 請

平成 26 年3月に総務省で取りまとめられた「地方公営企業法の適用に関する研究会」報告 書において、①中長期的な視点による経営計画の策定②施設等の更新も含めた建設改良計画の 策定③将来必要な投資経費を踏まえた適正な料金算定を行うためには、地方公営企業会計を適 用する必要性があるとされています。また、平成 26 年6月に閣議決定された「経済財政運営 と改革の基本方針 2014」において、公営企業の徹底した効率化・経営健全化を図るよう指摘 があり、下水道事業等に対して公営企業会計の適用を促進するとしています。 平成 26 年8月には「公営企業の経営に当たっての留意事項について」において、継続して 事業を行う場合には、自らの損益、資産等を正確に把握することが必要であり、地方公会計の 整備も考慮しつつ公営企業会計の導入が必要であるとしています。同通知と併せて、地方公営 企業法の財務規定等の適用拡大を円滑に進めるべくロードマップが提示され、平成 27 年1月 に総務大臣より「公営企業会計の適用の推進について」(以下「総務大臣通知」という。)が 出され、地方公営企業法の財務規定等を適用していない公営企業については、平成 27 年度か ら平成 31 年度までの5年間を公営企業会計に移行する集中取組期間とし、特に下水道事業及 び簡易水道事業はその必要性が高いことから、重点的に取り組むよう要請がなされています。 また、国土交通省も平成 27 年 12 月に「下水道事業における公営企業会計の導入促進」を公 表し、地方公共団体の現場で着実に公営企業会計の導入が進むよう「下水道事業における公営 企業会計導入の手引き<移行対応版>」を策定し、公営企業会計の導入を推進することとして います。

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2 - 2 . 他 団 体 の 状 況

公共下水道事業を行っている中核市 46 市(本市を除く。)中、地方公営企業法を適用して いる団体は 41 団体です。このうち、地方公営企業法を全部適用しているのは 33 団体で、水道 事業と組織統合を行っている団体は 32 団体となっています。また、国からの要請期間である 平成 32 年4月1日までに 5 団体が法適化を予定していることから、全ての中核市が要請期間 内に地方公営企業法を適用することとなります。 集落排水事業については、農業集落排水事業を行っている中核市 29 市(本市を除く。)中、 法適化を行っている(今後行う予定の団体を含む。)のは 15 団体です。また。漁業集落排水 事業を行っている中核市(本市を除く。)は5団体で、このうち法適化を行っている(今後行 う予定の団体を含む。)のは2団体となっています。集落排水事業の法適化は、公共下水道事 業に比べあまり進んでいません。

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表‐1 (H28.4.1現在) 市 名 移行済み 適用範囲 上水道との組織統合 移行予定 適用範囲の予定 農集 漁集 函館市 H6.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 旭川市 S40.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 青森市 非適用 H31予定 検討中 H31移行予定 事業なし 盛岡市 H17.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 秋田市 H14.4.1 全部適用 ○ 法適 事業なし 郡山市 H20.4.1 財務適用 × 法適 事業なし いわき市 H28.4.1 財務適用 × 法適 事業なし 宇都宮市 H11.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 前橋市 S38.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 高崎市 S39.4.1 全部適用 × H32移行予定 事業なし 川越市 H15.4 全部適用 ○ 非適 事業なし 越谷市 非適用 H32予定 財務 事業なし 事業なし 船橋市 非適用 H30予定 財務 事業なし 事業なし 柏市 H26.4.1 財務適用 × 事業なし 事業なし 八王子市 非適用 H32予定 財務 事業なし 事業なし 横須賀市 H16.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 富山市 H13.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 金沢市 H13.4 全部適用 ○ H30移行予定 事業なし 長野市 S35.12.1 全部適用 ○ 法適 事業なし 岐阜市 S28.1.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 豊橋市 S30.4.1 全部適用 ○ H32移行予定 事業なし 岡崎市 H24.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 豊田市 H23.4.1 全部適用 ○ 法適 事業なし 大津市 H22.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 豊中市 H20.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 高槻市 H28.4.1 財務適用 × 事業なし 事業なし 枚方市 H23.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 東大阪市 H25.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 姫路市 H23.4.1 財務適用 × 法適 法適 尼崎市 H元.4.1 財務適用 × 事業なし 事業なし 西宮市 H26.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 奈良市 H26.4 全部適用 ○ 法適 事業なし 倉敷市 非適用 H31予定 財務 H31移行予定 事業なし 呉市 S63.4.1 全部適用 ○ 非適 非適 福山市 H24.4.1 全部適用 ○ 非適 非適 下関市 H19.4.1 全部適用 ○ 非適 非適 高松市 H23.4.1 全部適用 ○ 法適 事業なし 松山市 H20.4.1 財務適用 × 非適 事業なし 高知市 H26.4.1 全部適用 ○ 非適 事業なし 久留米市 H26.4 全部適用 ○ 非適 事業なし 長崎市 H16.4 全部適用 ○ H32移行予定 H32移行予定 佐世保市 S36.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 大分市 H22.4.1 財務適用 × 非適 事業なし 宮崎市 H17.4.1 全部適用 ○ 法適 事業なし 鹿児島市 S27.10 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 那覇市 H17.4.1 全部適用 ○ 事業なし 事業なし 和歌山市 非適用 H30予定 全部 非適 非適 中核市の法適用状況

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3 . 和 歌 山 市 の 下 水 道

3 - 1 . 事 業 の 概 要

本市では、古くから浸水被害の発生しやすい地形条件であったため、水害対策が大きな課題 となっていました。そのため、戦前から雨水排水対策を主に行っており、昭和17年に中心市 街地を対象に2か所の排水ポンプ場を計画決定し、本市の下水道事業が始まりました。また戦 後には、化学、染色、皮革等の工業排水と都市化に伴う生活排水の増加により、市内河川の汚 濁が一気に進行し周辺環境の悪化が社会問題となってきたため、その対策として、昭和32年 に和歌川流域の染色、化学工場を対象とした特別都市下水路(現在の特定公共下水道)を計画 し、本格的に汚水を処理する下水道事業がスタートしました。 その後、昭和 47 年に公共下水道全体計画を立案し、面積 1,450ha、計画人口 182,900 人の 下水処理を行う事業が開始されました。現在は面積 6,087ha、計画人口 328,000 人の都市計画 決定に基づき、平成 28 年 11 月現在で、事業計画で面積 合流・分流汚水 3,613ha:雨水 4,186ha、 汚水処理人口 179,200 人を対象に整備を行い、市民の生活環境の改善や浸水の防除など、本市 の都市基盤の一端を担ってきました。 表‐2 は現在の下水道計画の概要を、図‐1 と図‐2 は、下水道計画図(汚水と雨水)を示 しています。

表‐2 下水道計画の概要

全処理区 中央処理区 和歌川処理区 北部処理区 計画人口 328,000人 171,000人 29,000人 128,000人 計画面積 6,087ha 2,961ha 468ha 2,658ha (うち合流区域面積) (823ha) (492ha) (331ha) ( - )

ポンプ場 16箇所 12箇所 2箇所 2箇所

終末処理場 3箇所 1箇所 1箇所 1箇所

(日最大処理能力) (241,200㎥) (120,600㎥) (50,500㎥) (70,100㎥) 計画人口 179,200人 105,600人 24,500人 49,100人 計画面積 3,613ha 2,080ha 468ha 1,065ha (うち合流区域面積) (823ha) (492ha) (331ha) ( - )

ポンプ場 11箇所 9箇所 2箇所 0箇所 終末処理場 3箇所 1箇所 1箇所 1箇所 (日最大処理能力) (154,300㎥) (80,400㎥) (50,500㎥) (23,400㎥) - 合流式・分流式 合流式・分流式 分流式 ※)「和歌山市公共下水道事業計画」より 計画内容 都市計画 決定 事業計画 排除方式

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3 - 2 . 経 営 状 況 ( 直 近 5 年 間 の 決 算 推 移 )

平成 27 年度の歳出規模は約 159 億円となっており、直近5か年でも約 160~170 億円で推移 しています(前年度繰上充用金及び借換債による影響を除く。)。 下水道事業は独立採算が原則となっていますが、経営に伴う収入をもって充てることが適当 でない経費については、総務省の繰出基準による一般会計からの繰入金で賄うことになります。 雨水処理に係る経費や高度処理に係る経費などが該当し、これらを除いた汚水処理に係る経費 については、経営に伴う収入(下水道使用料)で賄うこととなります。 歳入では、下水道使用料収入が平成 27 年度で約 31 億円、下水道事業債(資本費平準化債を 含む。)が約 47 億円、国庫補助金が約 14 億円、一般会計からの繰入金が約 72 億円となって います。このうち繰出基準に基づく繰入金は約 58 億円で、それ以外の繰入金は本来、下水道 使用料で回収すべき経費を一般会計が負担していることになっています。直近5年間では料金 収入が平成 24 年4月1日に使用料の改定を行ったことから約2億円の増収、一般会計からの 繰入金が約6億円増加となっています。 歳出は、平成 27 年度で維持管理等に係る営業費用が約 28 億円、建設時の地方債発行に伴う 公債費(元利償還金)が約 84 億円、建設改良に要する経費が約 44 億円となっています。直近 5年間では、補償金免除繰上償還の影響等で利子支払額が約4億円の減となったものの、消費 税増税や電力使用料の相次ぐ値上げ等により管理委託料や動力費が増加し営業費用が約2億 円、資本費平準化債の償還が始まったことにより元金償還金(借換えによる影響を除く。)が 約8億円増加しています。 平成 27 年度末現在の実質収支は約 60 億円の赤字で、一般会計からの支援により赤字額は減 少しているものの依然厳しい財政状況が続いています。

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表‐3 ○公共下水道事業決算推移 平成23年度 平成24年度 平成25年度 平成26年度 平成27年度 総収益 8,463,264 8,638,310 8,699,966 8,936,764 8,941,153 営業収益 6,314,487 6,645,548 6,669,251 6,816,494 6,798,739 料金収入 2,873,860 3,070,387 3,076,030 3,082,658 3,110,068 雨水処理負担金 3,440,627 3,575,161 3,593,221 3,733,836 3,688,671 営業外収益 2,148,777 1,992,762 2,030,715 2,120,270 2,142,414 他会計繰入金 2,142,279 1,989,376 2,022,213 2,116,639 2,108,720 その他 6,498 3,386 8,502 3,631 33,694 総費用 5,436,527 5,373,495 5,304,118 5,502,469 5,344,441 営業費用 2,603,928 2,615,342 2,639,004 2,905,438 2,836,624 職員給与費 310,543 284,886 271,241 256,383 257,391 その他 2,293,385 2,330,456 2,367,763 2,649,055 2,579,233 営業外費用 2,832,599 2,758,153 2,665,114 2,597,031 2,507,817 支払利息 2,541,098 2,461,866 2,362,593 2,283,290 2,187,015 その他 291,501 296,287 302,521 313,741 320,802 3,026,737 3,264,815 3,395,848 3,434,295 3,596,712 資本的収入 7,934,461 8,077,511 8,425,674 7,857,789 7,415,366 4,937,200 4,808,900 4,917,000 4,766,300 4,451,800 1,090,593 1,150,837 1,234,033 1,298,507 1,434,747 1,764,377 1,979,838 2,140,370 1,663,993 1,423,610 132,628 136,728 132,873 128,676 105,089 9,663 1,208 1,398 313 120 資本的支出 10,526,432 10,855,228 11,353,484 10,929,899 10,560,530 5,146,083 5,408,170 5,686,705 5,003,840 4,388,413 5,380,349 5,447,058 5,666,779 5,926,059 6,172,117 △ 2,591,971 △ 2,777,717 △ 2,927,810 △ 3,072,110 △ 3,145,164 434,766 487,098 468,038 362,185 451,548 19,750 49,162 74,717 154,076 103,980 9,320,081 8,698,327 8,032,683 7,447,304 6,780,023 216,400 204,100 196,700 255,000 237,100 △ 8,649,165 △ 7,957,967 △ 7,293,228 △ 6,676,043 △ 5,987,395 49,162 74,717 154,076 103,980 59,090 △ 8,698,327 △ 8,032,683 △ 7,447,304 △ 6,780,023 △ 6,046,485 前年度繰上充用金 収益的支出に充てた地方債 形式収支 翌年度へ繰り越すべき財源 実質収支 地方債 他会計補助金 国庫補助金 工事負担金 収 益 的 収 支 資 本 的 収 支 収支差引 収支差引 収支再差引 前年度からの繰越金 その他 建設改良費 地方債償還金

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3 - 3 . 類 似 団 体 と の 経 営 比 較

本市では、昭和 47 年から汚水整備を行ってきましたが、平成 27 年度末の普及率は 38.9% と、全国平均や近畿地方の他県庁所在都市に比べ非常に低い状態となっています。 また、普及率が低いため、処理場の施設能力に対して流入する汚水量が少なく、処理を行う 単価が高くなっているのが現状であり、より効果的に下水道管渠整備(汚水)を進め、有収水 量を増やして、処理効率の向上を目指す必要があります。 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% H8 H10 H12 H14 H16 H18 H20 H22 H24 H26

表-4 普及率と水洗化率の推移

普及率 水洗化率 38.9% 45.3% 91.2% 98.3% 98.7% 99.5% 100.0% 77.8% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 和歌山市 津市 奈良市 大津市 神戸市 京都市 大阪市 全国平均

表‐5 下水処理人口普及率(平成27年度末現在)

(14)

表‐6 (総務省・平成 26 年度下水道事業比較経営診断表より)

26

全国平均 全国平均 25年度 26年度 (公共) 25年度 26年度 (公共) % 37.4 38.2 - 76.7 - % 163.6 162.4 111.9 119.1 6/41 % 43.1 43.8 89.1 89.7 - % 0.0 0.0 0.0 - - 円/月 2,996 3,802 2,380 2,730 - % 68.6 55.6 2.7 2.4 41/41 人/ha 63 63 58 62 - % 0.0 0.0 2.2 - - % 0.0 0.0 54.0 - - % 46.1 47.2 80.2 86.6 29/41 % 0.0 0.0 101.9 - - % 64.5 63.9 78.7 79.7 39/41 千円/人 779 760 233 234 41/41 % 81.6 82.4 93.2 94.6 39/41 円/㎥ 190.63 194.39 143.70 137.40 2/41 円/㎥ 197.47 208.71 145.06 142.27 41/41 円/㎥ 228.31 266.83 180.20 171.45 41/41 円/㎥ 68.95 74.73 68.94 69.03 30/41 円/㎥ 128.52 133.98 76.12 73.24 41/41 % 96.5 93.1 99.1 96.6 28/41 % 83.5 72.9 79.7 80.1 29/41 % 276.5 260.1 208.4 199.0 7/41 円/人 22,556 23,055 15,382 15,354 41/41 円/人 7,876 8,255 7,311 7,450 31/41 円/人 14,680 14,800 8,072 7,904 41/41 人/人 1,570 1,650 4,163 4,128 41/41 % 4.10 3.80 6.40 6.30 4/41  職員1人あたりの 処理区域内人口  職員給与費対営業収益比率  固定資産対長期資本比率 財政状態の健全性  経常収支比率  事業別資金不足比率  利子負担率  総収支比率  自己資本構成比率  処理区域内人口1人あたり  の地方債現在高  使用料単価  一般家庭用使用料 (1ヶ月20㎥あたり)  事業別普及率  施設利用率  有収率 経営の効率性  水洗化率 団  体 処理区域内人口密度 項   目 施設の効率性 事業の概要  進捗率 類型平均 項   目 類型内 順  位 団  体 類型平均 類型内 順  位  処理区域内人口1人あたり  の管理運営費(汚水分)  処理区域内人口1人あたり  の維持管理費(汚水分)  処理区域内人口1人あたり  の資本費(汚水分)  汚水処理原価 (維持管理費)  汚水処理原価 (資本費)  経費回収率 (維持管理費)  汚水処理原価(分流式下水道  等に要する経費控除前)  経費回収率(分流式下水道  等に要する経費控除前)  経費回収率  汚水処理原価 0.6 0.8 1 1.2 1.4 1 2 3 4 5 団体 類型平均 全国平均 経営の効率性 (汚水処理原価(分流式下 水道等に要する経費を控 除する前)) 【参考】分流式下水道等に 要する経費を控除する前 の経費回収率 個 別 事 業 効 率 性 の 類 型 平 均、全 国 平 均 と の 比 較 ※類型平均を1とした場合の類型平均及び全国平均との比較 ※「経営の効率性」については、外側ほど効率性が高い(汚水処理原価が低い)。 投資の効率性 (水洗化率) 経営の健全性 (経費回収率) 施設の効率性 (有収率)

(15)

3 - 4 . 下 水 道 施 設 の 老 朽 化

管渠施設は、昭和 24 年から整備に着手し、平成 27 年度末現在で 2,510.3ha、810km の整 備が完了しています。しかし、初期に整備された管渠施設は 50 年を経過しており、市内で 下水道管渠の老朽化の影響による道路陥没事故も発生しています。 処理場は、最も古い和歌川終末処理場で 46 年を経過しており、耐用年数を迎えた機械・ 電気施設が多数存在しています。また、中央終末処理場も 29 年を経過しており、今後改築 更新等が必要な施設が増加します。さらに、ポンプ場についても、30 年を超えるものが7 か所、15 年から 30 年を経過したものが 17 か所あり、必要なサービスを継続的に行うには、 順次更新が必要となってくることから、資産の老朽化の状況を正確に把握することが必須と なります。 整備年度が古く旧耐震基準で設計された管渠、処理場等には、現在の耐震基準を満たさな いものが多数存在します。また、本市の地盤状況から地震動により広範囲に液状化すること が想定されていることから、液状化による浮き上がり等の対策も必要です。

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(平成 26 年度「和歌山市下水道第1次経営計画」より) (平成 26 年度「和歌山市下水道第1次経営計画」より)

0

100

200

300

400

500

600

700

800

0 5 10 15 20 25 30 35 40 S24 S27 S30 S33 S36 S39 S42 S45 S48 S51 S54 S57 S60 S63 H3 H6 H9 H12 H15 H18 H21 H24

累計延長(

km

延長(

km

表‐7 管渠整備延長

汚水 雨水 合流 累計 50年経過管渠 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 7,000 8,000 9,000

処理場整備費

表‐8 処理場整備事業費の推移

中央 和歌川 北部 30年経過施設

(17)

4 . 法 適 用 と 組 織 統 合 の 目 的 と 効 果

4 - 1 . こ れ ま で の 法 適 用 に 向 け た 取 組 み

累積赤字が発生し始めた平成 10 年1月に「地方公営企業の経営基盤の強化について」におい て、下水道事業については経理内容を明確化するため地方公営企業法の適用が適当であるとの要 請があったことから、法適用に向けた取組みを開始し、他団体の事例研究や資料収集等を行いま したが、財源措置なしに地方公営企業法を適用するのは困難な状況でした。その後も累積赤字額 は増加し、ピーク時の平成 19 年度末には約 115 億円に達しました。 平成 19 年6月に「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」が公布され、平成 21 年4月よ り全面施行されました。本市は平成 19 年度決算に基づく財政状況が早期健全化基準を超え、財 政の健全化が求められています。下水道事業においても経営の効率化や使用料の大幅な改定等に より、平成 20 年度以降、累積赤字額は緩やかに解消に向かっていますが、更なる経営の効率化 に向けて、平成 20 年度から再度、地方公営企業法の適用に向けた取組みを行い、固定資産台帳 の整備や会計システム構築等の取組みを行いました。しかし、平成 23 年度末においてもなお、 約 87 億円の累積赤字額があり、また、移行に伴い一般会計負担の更なる増加が見込まれたこと などから、構築したシステムは維持・活用しつつ、再度、地方公営企業法の適用を延期すること としました。 その後、平成 27 年1月に総務大臣より公営企業会計への移行に向けた要請があり、また、平 成 27 年度の包括外部監査においても、地方公営企業法の適用に向けて準備を進め、法適化を完 遂することが望まれるという意見もあったことから、再度、地方公営企業法の適用に向けた取組 みを行っています。

(18)

4 - 2 . 法 適 用 の 目 的 と 効 果

平成9年度より発生した累積赤字額は平成 19 年度末の約 115 億円をピークに年々減少してい ます。しかし、平成 27 年 10 月に策定された「和歌山市人口ビジョン」の予測から、使用料収入 の減は避けられず、また、今後想定される老朽化対策により歳出の抑制も難しい状況にあるため、 限られた事業費の中で継続的かつ効果的に下水道事業を運営する必要があります。 市民への説明責任を果たし理解を得ていくために、地方公営企業法を適用し、固定資産台帳の 整備による保有資産管理、減価償却費による資産の老朽化状況の把握、財務諸表(損益計算書、 貸借対照表)の作成による経営成績や財政状況の明確化を行うことにより、経営の透明性の確保 を図ります。

4 - 2 - 1 . 固 定 資 産 台 帳 の 整 備

固定資産台帳を整備することにより、官庁会計では把握できなかった各種資産の状況を正確に 把握することができます。 現有資産の投資時期から考えると、今後、維持管理・更新にかかる経費が急増することが予測 されます。継続的に事業・サービスを行うためには、ストックマネジメントやアセットマネジメ ントといった手法を活用し、大量の更新需要に備える必要があります。現在の経営状況の把握や 中長期的な財政見通しを策定するために、正確な資産状況の把握が必要となります。

4 - 2 - 2 . 財 務 諸 表 ( 損 益 計 算 書 、 貸 借 対 照 表 ) の 作 成

発生主義・複式簿記で会計処理を行う企業会計は、維持管理等に係る収支(損益取引)と建設 改良等に係る収支(資本取引)を区分することから、官庁会計に比べ、経営成績を適正に示すこ とや利益・損失の確定を適切に行うことができます。また、貸借対照表を作成することで保有す る資産をどのような財源で調達したかが把握でき、減価償却費が導入されることにより、金額ベ ースでの資産の老朽化度合いの把握が可能となるなど、経営情報が明確になります。

(19)

図‐3

4 - 2 - 3 . 他 団 体 と の 比 較

中核市の公共下水道事業において、地方公営企業法を適用していない団体は少数であり、官庁 会計による決算書では、正確な比較が困難となっています。企業会計の導入により、今までとは 違った指標で比較・分析できることから、経営成績や財政状況をより正確に評価・判断すること ができます。

官庁会計

歳 入

歳 出

公営企業会計

収益的支出

収益的収入

資本的収入

資本的支出

資産

負債

資本

維持管理等の営業活動( P/L) 建設改良費 利益・損失 実質収支 貸借対照表(BS)

(20)

4 - 3 . 組 織 統 合 の 目 的 と 効 果

地方公営企業法を全て適用した場合、同じく地方公営企業法を適用している水道局との組織統 合が可能となります。 類似窓口の一元化や危機管理体制の充実による市民サービスの向上、共通部門のコスト削減に よる経営の効率化が図れ、その上、既に法適用し管理運営を行っている水道局からサポートを受 けることができ、移行に対する事務を円滑に進めることが可能となります。

4 - 3 - 1 . 市 民 サ ー ビ ス の 向 上 ( 窓 口 の 一 元 化 )

給水装置工事と排水設備工事の手続きや水道料金と下水道使用料の相談など、密接に関係する 業務ではあるものの、現在、水道局と下水道部が別庁舎で業務を行っています。組織統合により、 窓口の一元化が可能となれば、市民の利便性が高まります。

4 - 3 - 2 . 市 民 サ ー ビ ス の 向 上 ( 危 機 管 理 体 制 の 充 実 )

今後発生が予想される大規模災害や緊急時において、上下水道の各機能が低下した場合でも、 予め定められた優先業務を実施・継続しながら、早期に機能を復旧させる必要があります。また、 老朽化した施設の事故や異常気象(大雨、渇水、大寒波等)による様々なリスクに対しても対応 していく必要があります。緊急時における人員確保(特に技術系職員)は、上下水道事業の危機 管理体制の強化を図る上で共通の課題となっています。 大雨や渇水、大寒波などの季節的な自然災害は、発生時期が重なることがほとんどないため、 組織統合を行えば、上下水道事業全体で人員を融通し、効果的に活用することが可能であり、電 気、機械設備の保守・建設に熟練した技術系職員の共有や緊急輸送路等の点検・調査の効率化も 期待できます。また、大規模災害時における給水再開時期と処理場施設等の汚水処理の再開時期 は密接に関連させる必要のあることが、過去の大災害等においても認識されていることから、組 織統合により、連携・協力体制の充実を図ることができます。

(21)

4 - 3 - 3 . 経 営 の 効 率 化 ( 共 通 コ ス ト の 削 減 )

組織統合により、会計システム等で水道局と同一のシステムを使用する場合、総務部門や経理 部門、料金徴収部門といった共通経費のコストを削減することが可能となります。

4 - 3 - 4 . 移 行 体 制 の 確 保

会計制度の違いにより、給与関係事務、出納関係事務などの新たなシステムへの対応や、制定・ 改廃する条例等への対応も合わせて行う必要があります。下水道部の職員のみで移行業務を行う 場合、日常業務に加えて、移行後の事務の習熟や新システムへの対応を行う必要があり、負担が 大きくなることが予想されます。組織統合により、既に地方公営企業法を適用している水道局の 職員と連携を取ることでサポートが受けられ、事務負担の軽減を図ることが可能となります。

(22)

5 . 法 適 用 に お け る 方 針

5 - 1 . 法 適 用 の 範 囲 ( 組 織 の 統 合 )

現在の下水道事業の運営は、主に地方自治法に基づき規定されています。 下水道事業が法適用を行う場合、地方公営企業の財務規定のみを適用する「財務適用」か、 財務規定に加え、組織、職員の身分取扱まで適用する「全部適用」のどちらかを選択する必要 があります。財務適用と全部適用の主な違いは次のとおりとなっています。 老朽化施設の更新や局所的豪雨や地震対策など多様化するニーズに対応するためには、限ら れたコストで最大のサービスを提供することが望まれます。経費削減を主眼におきつつ、市民 サービスの低下を招かないようにするため、地方公営企業法の全部適用を選択した上で、水道 局との組織統合を行います。 項目 管理者の設置 管理者設置 管理者非設置 会計事務等を会計管理 者へ委任 しない する 出納事務の執行体制 出納及び会計事務 企業出納員 企業出納員 企業出納員 企業出納員もしくは 出納員が兼務可 予算の調製 管理者が原案作成し、市 長が調製 市長が作成・調製 決算の調製 管理者が調製 市長が調製 財務規定 組織体制 職員の身分 企業職員として、地方公営企業法及び地方公営企 業労働関係法の適用を受ける。 一般行政職員として、地方公務員法の適用を受け る。 従前と同じになる。 全部適用 財務適用 地方公営企業法の財務規定に規定される会計方式 (発生主義、複式簿記、損益取引と資本取引を分離 した経理)を採用する。 原則、管理者を設置。管理者の有無に関わらず、会 計事務を会計管理者に委任することは出来ない。 ※全部適用に準じる 市長が作成・調製 市長が調製 市 長 管理者 企業出納員 市 長 企業出納員 市 長 企業出納員 市 長 出納員 企業出納員

(23)

5 - 2 . 法 適 用 の 対 象 事 業

本市の下水道にかかる事業は、 ・公共下水道事業 ・漁業集落排水事業 ・農業集落排水事業 となっています。集中取組期間である平成 31 年度までは法適用に要する経費については財 政措置が設けられており、集落排水事業や合併処理浄化槽事業もできる限り移行対象に含める こととしています。しかし、集落排水事業については、公共下水道事業と比較して資産規模が 小さく独立採算制の強い公営企業にすると使用料の改定を見込んでも現時点で採算が取れな い可能性が高いことから、今回の移行に関しては公共下水道事業のみを対象とすることとしま す。

5 - 3 . 法 適 用 の 時 期

平成 27 年1月に発出された総務大臣通知において、地方公営企業法の財務規定等を適用 していない公営企業で、特に下水道事業及び簡易水道事業はその必要性が高いことから、平 成 27 年度から平成 31 年度までの5年間で、公営企業会計への移行に重点的に取り組むよう 要請がなされています。 本市においては、過去の取組みにおいて作成した固定資産台帳があることから、平成 26 年4月1日の地方公営企業会計制度見直しに基づく手直しを行い、平成 29 年度に企業会計 システムの整備を行ったうえで、平成 30 年4月1日からの移行を目指します。

(24)

5 - 4 . ス ケ ジ ュ ー ル ( 概 略 )

移行事務の準備 事務内容とスケジュールの把握 対象事業の検討 全部適用・財務適用の検討 水道局と組織統合の検討 既存資料の状況の把握 法適用基本方針の作成・策定 固定資産台帳の整備・システム構築 資産情報の整理・資産評価 システム検討・整備 システム運用・本稼動 企業会計システムの整備 システム導入の検討 システム整備 システム運用・本稼動 移行事務 組織・体制の検討 関係部局との調整 条例・規則等の制定・改廃 出納・収納取扱金融機関の指定等 科目検討・新予算の編成 予定開始・開始貸借対照表作成 打切決算 税務署への届出 総務省への報告 職員研修 法非適用 法適用 平成27年度 平成28年度 7~9 10~12 1~3 4~6 事務区分 事務工程 平成29年度 平成30年度 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 移行前年度の資産は予算ベースで整理

(25)

6 . 今 後 の 移 行 事 務 手 続 き

6 - 1 . 企 業 会 計 シ ス テ ム の 整 備

現在使用している官庁会計方式の財務会計システムは、複式簿記に対応していないことから、 企業会計方式の財務会計システムを導入する必要があります。地方公営企業法の適用にあたっ て水道局との組織統合を行い、現在、水道局で使用している企業会計システムを下水道事業会 計に対応したシステムとして整備します。

6 - 2 . 関 係 部 局 と の 調 整 ・ 協 議

関係部局 移行時の予算編成 入札・契約事務 勘定科目、予算科目の検討 支払等経理事務 法適用前の地方債、一時借入金の整理 例月出納検査 法適用後の起債管理、元利償還金の支払い 決算審査 組織統合及び組織・体制 備品等管理 職員の人事・給与・出退勤(含システム関係) 資金の運用・管理 退職手当(退職給付引当金)の負担 金融機関との調整 条例・規則等の制定・改正 一般会計繰入金(負担金、補助金、出資金)の負担区分 移行時の予算編成 決算統計、財政状況の公表 勘定科目、予算科目の検討 法適用前の地方債、一時借入金の整理 打切決算 法適用後の起債管理、元利償還金の支払い 入札・契約事務 庁舎の賃貸契約及び光熱水費等の支払い 条例・規則等の制定・改廃 組織・体制(一般会計に残るもの及び集落排水等) 職員の人事・給与・出退勤(システム関係、引当金) 備品等管理 打切決算 資金の運用・管理 例月出納検査 支払等経理事務 例月出納検査 決算審査 職員研修 組合関係 税務署への報告と消費税及び地方消費税の支払い 貸倒引当金の計上 総務省への報告 出納取扱金融機関 入札・契約事務 その他 協議事項 財政局 水道局 総務局 出納室 監査事務局

(26)

6 - 3 . 条 例 ・ 規 則 等 の 整 備

地方公営企業法の全部適用を行うため、関係する条例の改正が必要となります。また、規則に ついては一旦廃止し、新たに規程として制定する必要があり、組織改正に伴う対応も必要となり ます。 円滑な移行に向けて、事前に改正等が必要な条例・規則等の洗出しを行い、十分に準備をして おく必要があります。

6 - 4 . 法 適 用 初 年 度 の 予 算 調 製

法適用初年度の予算調製は法適用前年度の 10 月頃から開始する必要があり、勘定科目の設定 や各種予算資料については、それ以前に作業を行っておく必要があります。会計システムについ ては、水道局の企業会計システムを利用しますが、事前にシステムに習熟するために下水道部職 員を対象とした研修等を行う必要があります。 また、実際の予算調製は、企業会計として行うため、予算査定の方法などについても十分に準 備しておく必要があります。

6 - 5 . 打 切 決 算 の 対 応

法適用日の前日をもって、現在の官庁会計による特別会計の会計年度を終了する打切決算が必 要となります。打切決算は、会計管理者が行いますが、特例的収入と特例的支出の仕組みや一時 借入金の処理等を十分理解したうえで対応を行う必要があります。また、消費税の申告について も、打切決算での対応が必要となることから、導入前に仮決算作業を行い、問題点の洗出し等に 努める必要があります。

(27)

6 - 6 . 職 員 研 修

企業経営の理念と新しいシステムへの習熟が必要となることから、企業経営に対して管理職も 含めた職員への研修が重要となります。また、法適用年度の予算作業は企業会計方式となり、法 適用前年度の 10 月頃から始まることになるため、円滑な予算編成作業を行うためには、それ以 前に研修を実施する必要があります。

6 - 7 . そ の 他 移 行 に 係 る 業 務

税務署への届出や総務省への報告、地方債の借入先への対応等が考えられることから、事前に 税務署、総務省、財務事務所、指定金融機関等への確認を行っておく必要があります。

参照

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