伊江小学校、西小学校の入学式が4月8日に開かれ、ピカピカの新1年生が希望を胸に新たな学校
生活をスタートさせました。
今年の新入生は、伊江小31名(男17名・女14
名)、西小23名(男14名・女9名)が小学生の
仲間入りをしました。幼稚園の時とは違い、お
兄ちゃん、お姉ちゃんに成長した新入生は、少
し緊張しながらも校長先生のお話をしっかりと
聞いていました。
4月現在の児童数は伊江小が105名、西小学
校が142名となりました。
編集/伊江村役場総務課 〒
905-0592
伊江村字東江前
38
TEL
0980-49-2001
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村の世帯数と人口の比較
(3月31日現在) 先月比 平成28年 平成8年 (20年前) 昭和51年 (40年前) − 1 − 9 2 − 11 2 0 2 2,219 4,692 2,378 2,314 1,954 5,461 2,699 2,762 1,495 6,070 2,929 3,141 世帯数 総人口 男 女 3月 の 出生児数伊江小学校入学式
西小学校入学式
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No.
436
平成
28
年
3
月号
No.
437
平成
28
年
4
月号
1.はじめに
平成 28年 3月議会にあたり、議 員 各 位 並 び に 村 民 皆 様 の ご 健 勝 を 心 か ら お 喜 び を 申 し 上 げ ま す と と も に、 議 員 各 位 に は 日 々 の ご 精 励 と ご 活 躍 に 対 し 深 く 敬 意 を 表 す る しだいであります。 私は平成 25年 4月に村長に就任 以 来、 今 日 ま で 村 民 皆 様 の ご 協 力 と 議 員 各 位 の ご 指 導 を 賜 り な が ら 職 員 と と も に こ れ ま で の 基 盤 を 糧 に 更 な る 発 展 に 向 け て 全 精 力 を 傾 注してまいりました。 今後も、 本村を取り巻く状況は、 依 然 と し て 厳 し い 環 境 に 変 わ り は あ り ま せ ん が、 「 村 民 と の 対 話 」 を 基 本 に 行 政 の 使 命 で あ る 村 民 の 豊 か さ と 幸 せ を 追 求 し 歩 む こ と を 胸 に 村 の 伸 長 発 展、 住 民 福 祉 の 向 上 に 努 め、 村 民 本 位 の 村 政 運 営 に 職 員 と 一 体 と な り 邁 進 す る 決 意 を 新 た に し て い る と こ ろ で ご ざ い ま す。 今 議 会 は、 新 年 度 の 村 政 運 営 の 基 本 と な り ま す 平 成 28年 度 予 算 ( 案 ) を は じ め、 多 く の 案 件 に つ い て ご 審 議 を お 願 い す る も の で す が、 各 議 案 の 説 明 に 先 立 ち 村 政 運 営 に 当 た っ て の 私 の 基 本 姿 勢 と 主 要 施 策 の 概 要 を 申 し 上 げ、 議 員 各 位 を は じ め 村 民 皆 様 の ご 理 解 と ご 協 力、 ご 支 援 を 賜 り た い と 思 い ま す。 さ て、 第 三 次 安 倍 改 造 内 閣 は、 国 内 経 済 の 回 復 基 調 を さ ら に 確 か な も の に す る 新 た な 経 済 再 生 政 策 「 ア ベ ノ ミ ク ス 2」 を 強 力 に 推 進 し 一 億 総 活 躍 社 会 の 実 現 を 目 指 す こ と を 発 表 し ま し た。 中 国 経 済 の 減 速、 中 東 情 勢 の 悪 化、 米 国 の 利 上 げ 延 期 や 原 油 安 等、 外 的 要 因 に よ る 日 本 経 済 へ の 影 響 が 懸 念 さ れ る 情 勢 の な か、 各 施 策 が 実 効 的 に 実 施 さ れ「 国 民 一 人 ひ と り が 自 ら の 家 庭 や 職 場、 地 域 で 生 き が い を 持 っ て 充 実 し た 生 活 を 送 る 社 会 」 の 実 現 に 向 け 一 歩 で も 前 進 す る こ とを期待したいと思います。 県 内 で は、 引 き 続 き 普 天 間 飛 行 場 の 辺 野 古 移 設 問 題 を 中 心 に 基 地 問 題 に 翻 弄 さ れ た 年 で あ り、 知 事 の 埋 め 立 て 承 認 取 り 消 し に 伴 い 国・ 県 の 対 立 は 更 に 深 ま り 法 廷 闘 争 に 持 ち 込 ま れ る 異 例 の 事 態 と な り ま し た。 代 執 行 訴 訟 は、 さ る 4 日 に、 双 方 が 歩 み 寄 り 裁 判 所 の 提 示 し た 暫 定 的 和 解 勧 告 を 受 け 入 れ た 和 解 成 立 は 歓 迎 す べ き こ と で あ り 真 摯 に 協 議 が 行 わ れ 長 年 県 民 を 巻 き 込 み 混 迷 を 極 め る こ の 問 題 が 解 決 に 向 け 進 展 し、 普 天 間 飛 行 場 の 危 険 性 除 去 に 繋 が る こ と を 切 に 願うものであります。 一方、県経済は外国人観光客の 大 幅 増 に よ る 観 光 業 を 中 心 に 建 設 業 な ど も 堅 調 に 推 移 し 引 き 続 き 拡 大 傾 向 で 好 況 に 今 年 も そ の 流 れ が 続くものと予測されております。 このように、目まぐるしく、不 確 実 に 日 々 流 動 化 す る 国 内 外 の 情 勢 の な か、 村 で は、 伊 江 小 学 校・ 伊 江 幼 稚 園 改 築 工 事 を は じ め、 製 氷 施 設 整 備、 多 目 的 屋 内 運 動 場 等 の 重 点 施 策 の 事 業 に 取 り 組 み、 良 好 な 教 育 環 境 の 形 成、 漁 業 生 産 基 盤、 体 力 増 進 や ス ポ ー ツ コ ン ベ ン シ ョ ン に 対 応 す る 施 設 整 備 を 推 進 することができました。 さらには、継続事業の国営地下 ダ ム 事 業 や 関 連 事 業 の か ん が い 排 水 事 業、 農 地 保 全 事 業 な ど の 農 業 基 盤 整 備 も 順 次 実 施 す る こ と が で き、 ま た、 5 年 目 を 迎 え た 沖 縄 振 興 特 別 推 進 交 付 金( 一 括 交 付 金 ) で は、 農 業、 漁 業、 畜 産、 観 光、 教 育 文 化、 生 活 環 境、 な ど の 各 分 野 で、 本 村 の 実 情 に 即 し た 事 業 を 実 施 し、 村 民 の 暮 ら し を 支 え る 産 業 の 振 興 と 雇 用 の 確 保、 教 育 文 化 の 振 興 と 人 材 育 成、 快 適 で 住 み よ い 居 住 環 境 の 形 成 を 図 る こ と が で きました。 昨 年 は、 戦 後 70年 の 節 目 の 年 と し て、 伊 江 村 民 収 容 の 地 慶 良 間 諸 島 の 渡 嘉 敷 村、 座 間 味 村 を 訪 れ 両 村 民 に 感 謝 の 意 を 表 す る と と も に、 非 戦 の 誓 い と 明 る く 元 気 で 平 和 な 村 づ く り に 向 け 決 意 を 新 た に し た と こ ろ で す。 あ の 悲 惨 を 極 め た 戦 争 の 終 結 か ら 70年 余 の 年 月 が 流 れ、 多 く の 苦 難 を 乗 り 越 え、 今 日 の 伊 江 村 の 繁 栄 を 築 い て こ ら れ た 先 達 に 尊 崇 の 念 を 深 く 抱 き つ つ、 今 日 の 基 盤 を 糧 に 未 来 に 向 け 更 な る 飛 躍 を 期 す る 元 年 と す べ く 邁 進 す る こ と が 私 達 の 責 務 で あ る と考えます。 今もなお米軍基地は、その機能 や 形 態 を 変 え な が ら、 存 在 し て い る 現 状 を 踏 ま え 基 地 か ら 派 生 す る 事 件・ 事 故 等 に は、 村 民 の 安 寧 と 平 穏 な 生 活 の 確 保 を 最 優 先 に 対 処 してまいります。 また、昨年は「世界のイージマ ン チ ュ 交 流 派 遣 事 業 」 と 銘 打 ち、 戦 後 の 移 民 地 で あ る、 ボ リ ビ ア・ ア ル ゼ ン チ ン・ ブ ラ ジ ル の 地 に 宮 里 教 育 長 を 団 長 に 8 名 を 派 遣 し、 移 民 1 世 ~ 4 世 の 幅 広 い 世 代 と の 交 流 が 図 ら れ ま し た。 平 成 28年 度 は「 第 6 回 世 界 の ウ チ ナ ン チ ュ 大 会 」 が 開 催 さ れ る こ と か ら 世 界 各 地 で 活 躍 す る イ ー ジ マ ン チ ュ の 皆 さ ん を 伊 江 村 に 招 く「 世 界 の イ ー ジ マ ン チ ュ 交 流 招 聘 事 業 」 を 開 催 い た し ま す。 双 方 向 の 交 流 事 業 を 通 し て イ ー ジ マ ン チ ュ の 絆 を よ り 強 固 に し、 国 際 交 流 の 促 進 を 図 り つ つ、 諸 外 国 と の 懸 け 橋 と な る 人 材を育成してまいります。 離島で小規模町村である本村を 取 り 巻 く 状 況 は、 さ ら に 厳 し さ を 増 し て お り ま す が、 時 代 の 変 遷 に あ わ せ 多 岐 多 様 化 す る 住 民 の 行 政 需 要 に 的 確・ 迅 速 に 対 応 し、 健 康 で 明 る い 豊 か な 村 を 標 榜 し、 邁 進 し な け れ ば な り ま せ ん。 そ の 為 に平成28年度
施 政 方 針
は、 申 し 上 げ る ま で も な く 国・ 県 の 支 援 を は じ め 議 会 や 関 係 団 体 そ し て 何 に も ま し て 村 民 の 絶 大 な 協 力 と 支 援 が あ っ て こ そ 達 成 で き る ものと考えます。 同時に、村民が村政に何を求め 何 に 期 待 し て い る か を 常 に 感 じ 取 れ る 職 員 の 育 成 と 今 に も 増 し て 複 雑 多 様 化 す る 村 民 ニ ー ズ と 行 政 需 要 に 最 大 限 応 え て い く こ と が 行 政 の 使 命 で あ り 責 務 で あ る と 考 え ま す。 こ の 理 念 と 精 神 の も と、 職 員 の先頭に立ち誠心誠意、 公明正大、 そ し て 何 よ り も 村 民 主 体 の 村 政、 「 村 民 参 画 に よ る 協 働 の 村 づ く り 」 を 推 進 し て い く 考 え で あ り ま す。 今 年 度 も、 こ の 姿 勢 を 基 本 方 針 に 「 伊 江 村 第 4次 総 合 計 画 」 に 盛 り 込 ま れ た 諸 事 務・ 事 業 を 着 実 に 推 進 し、 山 積 す る 村 振 興 へ の 諸 課 題 を 解 決 し、 村 の 将 来 像「 互 い に 支 え 合 い、 誇 り を 持 っ て、 豊 か な 気 持 ち で 暮 ら し 続 け ら れ る 村 」 の 実 現 に 向 け、 職 員 と 共 に 心 を 一 つ に 誠 心 誠 意 邁 進 す る 所 存 で す の で、 議 員 各 位 を は じ め、 村 民 皆 様 の ご 協 力 と ご 支 援 を お 願 い 申 し 上 げ ま す。
2.基本的な考え方
我が国の経済は、景気に一部の 弱 さ が み ら れ る も の の 総 じ て 緩 や か に 回 復 基 調 が 続 い て い る と さ れ て お り ま す。 他 方、 中 国 経 済 の 減 速 を は じ め と す る ア ジ ア 新 興 国 の 景 気 下 振 れ が 我 が 国 の 景 気 後 退 の リ ス ク 要 因 や 年 初 め の 株 安 な ど 金 融 資 本 市 場 の 変 動 に 留 意 が 必 要 と 言われております。 沖縄県においても、平成 28年度 の 当 初 予 算 が 国 の 沖 縄 振 興 予 算 の 微 増( 10億 円 ) に 加 え 景 気 拡 大 に よ る 県 税 収 入 増 な ど に よ り 総 額 が 増 え 過 去 最 高 7、 5 4 2 億 円 の 予 算 規 模 と な り、 今 年 度 が 沖 縄 21世 紀 ビ ジ ョ ン 基 本 計 画 の 中 間 地 点 に あ た り、 こ れ ま で の 取 り 組 み を 踏 ま え 残 さ れ た 課 題 に 対 応 す る と と も に、 後 期 5年 に 向 け て 沖 縄 振 興 を 更 に 加 速 さ せ る 年 と 捉 え て お り ま す。 さ ら に、 創 設 5年 目 を 迎 え る 沖 縄 振 興 推 進 特 別 交 付 金 は、 国 か ら 多 額 の 繰 越 額 と 不 用 額 が 指 摘 さ れ 減 額 さ れ た 前 年 度 と 同 額 の 8 0 6 億 円 で そ の う ち 市 町 村 分 は 総 額 と し て 前 年 度 同 額 の 3 1 2 億 円となりました。 今年度も、産業振興、観光、教 育 文 化、 生 活 環 境、 医 療、 交 通 な ど 様 々 な 分 野 の 実 情 に 即 し た 必 要 な 事 務・ 事 業 を 実 施 し、 村 民 の 豊 か な 暮 ら し を 支 え る 産 業 の 振 興、 教 育 文 化 の 振 興、 安 心・ 安 全 な 生 活 の 確 保 や 快 適 で 住 み 良 い 居 住 環 境 の 形 成 を 図 り ま す。 同 時 に、 特 別 枠 の 活 用 や 重 要 施 策 の 推 進 に 向 け 創 意 工 夫 や 斬 新 な 発 想 の も と に 取 り 組 み、 迅 速 か つ 効 果 的 な 事 業 実施に努めます。 このように、本村を取り巻く環 境 は、 国 内 の 経 済 情 勢 が 企 業 収 益 や 雇 用 情 勢 の 改 善 な ど 幾 分 明 る さ が 見 え て き て お り、 中 国 を は じ め 新 興 国 経 済 の 減 速、 下 振 れ が 我 が 国 の 景 気 を 押 し 下 げ る と い う 懸 念 も あ り ま す が、 総 じ て 景 気 は 緩 や か な 回 復 基 調 で 推 移 し、 国 の 沖 縄 振 興 に 対 す る 後 押 し な ど も あ り 着 実に好転するものと考えます。 しかしながら、離島で小規模の 本 村 に と っ て は、 い つ の 時 代 に お い て も 厳 し い 環 境 に 変 わ り は な い と 考 え ま す。 こ の こ と を 常 に 認 識 し 村 の 進 む べ き 方 向 を し っ か り と 見 定 め、 そ の 時 代 時 代 の 要 請 に 応 え る 村 政 の 推 進 が、 今、 ま さ に 求 められています。 私たちは、 「自主 ・ 自立 (自律 ) 」 と い う 明 確 な 目 標 に 向 け 英 知 を 結 集 し、 村 民 一 人 ひ と り が 受 益 者 負 担 の 原 則 に 則 り 負 担 す べ き は 負 担 し、 耐 え る べ き は 耐 え、 見 直 す と い う 覚 悟 と 勇 気 を 持 っ て 臨 む と と も に、 そ の 一 方 で、 必 要 施 策 や 喫 緊 の 課 題 に 積 極 的 に 取 り 組 み 山 積 す る 課 題 解 決 を 図 り、 村 の 伸 長 発 展 に 万 全 を 期 す る こ と を 村 政 推 進 の 基 本 的 姿 勢 に す べ き と 考 え ま す。 私は、このような基本姿勢のも と、 「 伊 江 村 第 4 次 総 合 計 画 」 に 盛 り 込 ま れ た 施 策 の 着 実 な 実 施 と 「 第 4 次 伊 江 村 行 政 改 革 大 綱 」 の 精神に則り、 「自主 ・ 自立(自律) 」 を 標 榜 し「 健 康 で 明 る く 活 力 に 満 ち た ふ る さ と づ く り 」、 「 村 民 が 参 画 す る 協 働 の 村 づ く り 」 や「 村 民 本 位 の 村 政 の 確 立 」 を 積 極 的 に 推 進してまいります。 予 算 編 成 に 当 た っ て は、 ま ず、 「 入 る を 量 り て 出 ず る を 為 す 」 を 基 本 に 税 収 を は じ め、 自 主 財 源 の 確 保 に 一 層 努 め る と と も に 義 務 的 経 費 を 少 し で も 抑 え、 投 資 的 経 費 に 振 り 向 け る な ど 柔 軟 で 実 効 性 の あ る 編 成 に 工 夫 し、 村 の 将 来 像 「 互 い に 支 え 合 い、 誇 り を 持 っ て、 豊 か な 気 持 ち で 暮 ら し 続 け ら れ る 村 」 の 実 現 に 向 け、 一 歩 で も 前 進 す る こ と に 腐 心 し た 予 算 と 考 え て おります。 本予算の執行により 「最 少 の 経 費 で 最 大 の 効 果 を 図 る 」 と い う 地 方 自 治 の 本 旨 を 基 本 に、 平 成 28年 度 は、 次 の 基 本 方 針 を 中 心 に 行 財 政 運 営 に 当 た っ て ま い り ま す。 ( 1) 「 誇 り を 持 っ て 働 き 続 け ら れ る 村 」 を 目 指 し て、 農 漁 業、 商 工 観光業の振興に努めます。 ( 2) 「 考 え る 力、 行 動 す る 力、 生 き る 力 を 育 む 村 」 を 目 指 し て、 教 育 文 化 と 生 涯 学 習 の 推 進 に 努 め ま す。 ( 3) 「 子 ど も か ら 大 人 ま で、 心 も 体 も 健 康 に 暮 ら せ る 村 」 を 目 指 し て、 福 祉 の 向 上 と 医 療 保 健 の 充 実 強化に努めます。 ( 4) 「 自 然 を 育 み、 自 然 に 育 ま れ る 村 」 を 目 指 し て、 自 然 を 保 全 し 良 好 な 生 活 環 境 の 形 成 に 努 め ま す 。 ( 5) 「 離 島 の 特 性 を 活 か し、 暮 ら し の 安 全 を 守 り 快 適 な 村 」 を 目 指 して、 防災強化と公営企業の充実、 利便性の向上に努めます。 ( 6) 「 自 立 し た 村 民 が、 新 し い 公 共を支える協働の村」 を目指して、 地 方 自 治 の 本 旨 を 踏 ま え た、 地 域 活 性 化 と 雇 用 創 出、 情 報 通 信 基 盤 の整備を推進します。 (7) 国営地下ダム事業をはじめ、 県 営・ 団 体 営 土 地 改 良 事 業 の 円 滑 な 推 進 に 努 め、 年 度 内 の 土 地 改 良 区の設立に努めます。 ( 8) 伊 江 港 の 整 備 と 本 部 港 公 共 駐 車 場 の 整 備 の 円 滑 な 推 進 に 努 力 し、 フ ェ リ ー「 ぐ す く 」 の 代 船 建 造に取り組みます。 ( 9) 多 目 的 屋 内 運 動 場 と 海 洋 セ ン タ ー を 拠 点 に 村 民 の 体 力 増 進 と 健康づくりの推進に努めます。 ( 10) 世 界 の ウ チ ナ ン チ ュ 大 会 に 参 加 す る シ マ ン チ ュ を 古 里 に 招 き 親 睦・ 交 流 の 夕 べ を 開 催 し 村 民 で 歓 迎 し 今 後 の 活 躍 を 祈 念 い た し ま す。 ( 11) ふ る さ と 寄 付 金( 納 税 ) の 返 礼 品 の 拡 充 を 図 り 寄 付 金 の 増 額 と 特 産 品 の 消 費 拡 大 に 取 り 組 み ま す。3.主要施策
(1)人口減少対策について 現在、我が国は、高齢化を伴う 人 口 減 少 時 代 を 迎 え、 人 口 減 少 克 服 と 地 方 創 生 へ の 機 運 は さ ら に 高 ま り を 見 せ、 本 村 に お い て も 喫 緊 の 課 題 と し て 平 成 27年 度 に お い て 「 人 口 ビ ジ ョ ン 及 び ひ と・ ま ち・ しごと総合戦略」 を策定しました。 人 口 ビ ジ ョ ン に お け る 目 指 す べ き 方 向 と し て、 「 働 き 甲 斐 の あ る 仕 事 の 創 出 や 定 住 支 援 等 に よ り、 伊 江 村 に 新 し い 人 の 流 れ を つく る 」「 出 会 い・ 結 婚・ 出 産・ 子 育 て の 希 望 を 叶 え る 」 を 見 据 え、 2 0 6 0 年( 平 成 72年 ) の 人 口 を 概 ね 5、 0 0 0 人 と 設 定 し て お り ます。 総 合 戦 略 で は、 「 誰 も が 未 来 に 希 望 を 持 て る 魅 力 あ る 伊 江 村 ~ 暮 ら し て み た い・ 行 っ て み た い 伊 江 島 」 を 基 本 理 念 に、 平 成 31年 度 ま で に「 産 業・ 雇 用 」「 交 流・ 定 住 」 「住環境 ・ 医療保健」 「子育て支援 ・ 教 育 」 の 4 つ の 分 野 で 事 業 を 展 開 し 人 口 ビ ジ ョ ン の 達 成 に 向 け て 取 り組むこととしております。 (2)農林水産業の振興について 昨年は、 5月に台風の襲来があ り、 収 穫 期 を 迎 え た 葉 た ば こ が 被 害 を 受 け ま し た が、 生 産 者 の ご 努 力 に よ り、 生 産 額 は 前 年 度 並 み の 実 績 と な り ま し た。 そ の 後 は 干 ば つ や 大 型 台 風 等 の 自 然 災 害 が 少 な く、 比 較 的 良 好 な 天 候 の 元、 安 定 的な農漁業生産が行われました。 農漁業情勢としては、TPPが 大 筋 合 意 さ れ、 主 要 5 品 目 も 段 階 的 な 関 税 撤 廃 の 方 針 が 示 さ れ 国 内 農 業 へ の 打 撃 が 危 惧 さ れ て お り、 農 林 水 産 業 を 基 幹 産 業 と す る 本 村 に と っ て は 大 き な 問 題 で あ り、 依 然 厳 し い 情 勢 が 続 く も の と 予 測 さ れます。 今 後 は、 気 象 災 害 や 天 候 に 左 右 さ れ な い 足 腰 の 強 い 農 業 を 目 指 し、 引 き 続 き 国 営 か ん が い 排 水 事 業 及 び 関 連 事 業 で あ る 県 営・ 団 体 営 か ん が い 排 水 事 業 の 推 進 と 農 地 保 全 事 業 に よ る 農 地 防 風 林 の 整 備 を 進 め、 生 産 基 盤 の 整 備 を 図 っ て まいります。 今年度の、沖縄振興特別推進交 付 金 で は、 農 業 生 産 の 基 礎 と な る 土 づ く り 支 援 と し て 小 規 模 農 地 や 施 設 内 で の 堆 肥 散 布 が 容 易 に で き る 小 型 堆 肥 散 布 機 の 導 入 及 び 農 家 へ 堆 肥 投 入 助 成 を 行 い、 単 収 向 上 と 安 定 生 産 に 繋 げ 農 家 所 得 向 上 を 図ります。 ま た、 新 規 作 物 導 入 モ デ ル 展 示 圃 と し て 耐 風 強 化 ハ ウ ス を 整 備 し、 平 成 27年 度 で 調 査、 計 画 し た 品 目( パ パ イ ヤ、 ハ ー ブ 類 ) を 試 験 栽 培 し、 肥 培 管 理、 施 設 管 理、 収 穫 及 び 出 荷 な ど に つ い て、 調 査 業 務 を 行 い 農 家 へ の 普 及 を 図 り ま す。 平成 16年度に始まった国営地下 ダ ム 事 業 も、 順 調 に 整 備 が 進 み、 い よ い よ 今 年 度 に は 工 事 完 了 と な り ま す。 長 年 に わ た り、 村 民 が 待 望 し て い た「 水 あ り 農 業 」 へ の 転 換が間近になっております。 今後は、国営、県営、団体営で 整 備 さ れ た 施 設 の 管 理 運 営 と 水 利 用 の 効 率 的 運 用 を 担 う「 土 地 改 良 区 」 の 設 立 が 急 務 で あ り、 設 立 準 備 室 を 設 置 し 今 年 度 内 で の 設 立 に 万全を期して臨んでまいります。 畜産業の肉用牛については、昨 年、 販 売 総 額 が 市 場 初 め て 10億 円 を 越 え、 子 牛 価 格 は 昨 年 に 続 き 高 値 で 堅 調 な 市 況 を 反 映 し、 生 産 者 の 生 産 意 欲 の 高 揚 と 経 営 安 定 を 後 押 し す る な ど、 好 調 で 大 変 喜 ば し い 状 況 が 続 い て お り ま す。 そ の 反 面、 近 年 は 高 齢 化 に よ る 生 産 者 の 減 少 や 死 亡 牛 の 増 に よ る、 飼 養 頭 数 の 減 少 が 懸 念 さ れ る 状 況 に あ り ま す。 飼 養 頭 数 の 減 少 は、 村 内 で の セ リ 市 開 催 に も 影 響 し ま す の で、 J A、 和 牛 改 良 組 合、 県、 関 係 機 関 と 連 携 を 図 り、 飼 養 頭 数 の 回 復 に 向 け 担 い 手 の 育 成 や 肉 用 牛 の 改 良 増 進 と 飼 養 管 理 技 術 の 向 上 を 支 援 し、 畜 産 振 興 を 図 っ て ま い ります。 また、 平成 26年度から実施の 「優 良 繁 殖 雌 牛 導 入 事 業 」 で は、 県 内 外 の 家 畜 市 場 よ り 2 年 で 2 0 9 頭 の 優 良 繁 殖 雌 牛 を 導 入 し て お り ま す。 本 事 業 は 今 年 度 で 終 了 と な り ま す が、 今 後 に お い て は、 村 内 で の 優 良 繁 殖 雌 子 牛 の 地 域 保 留 を 推 進 し、 優 良 遺 伝 生 産 子 牛 の 増 頭 計 画 を 定 め、 肥 育 に 求 め ら れ る 優 良 牛の生産 ・ 供給に努めて参ります。 さらに、近年増加しているへい 死 牛 の 低 減 対 策 や 生 産 者 の 高 齢 化 や 密 飼 い 飼 養 な ど の 軽 減 対 策 と し て、 子 牛 育 成 管 理 施 設( キ ャ ト ル フ ァ ー ム ) 及 び マ ザ ー ス テ ー シ ョ ン 等 の 導 入 に 向 け た 調 査 検 討 を 実 施いたします。 乳 用 牛 に つ い て も、 「 輸 送 費 助 成 事 業 」 や「 乳 用 牛 繁 殖 雌 牛 更 新 事 業 」 の 継 続 実 施 に 加 え、 新 た に 雌 雄 判 別 精 液 の 導 入 に よ る 生 産 性 の 向 上 や 県 外 削 蹄 師 委 託 の 母 牛 群 の 削 蹄 料 金 へ の 助 成 の 検 討 な ど、 先 進 技 術 の 導 入 や 経 営 安 定 策 を 実 施し支援してまいります。 水産業では、昨年度の製氷施設 の 改 築 に よ り 漁 業 者 へ 良 質 の 氷 の 安 定 的・ 効 率 的 な 供 給 が 可 能 と な り、 漁 業 生 産 の 安 定 化 と 所 得 向 上 が 図 ら れ 経 営 安 定 に 寄 与 す る も の 考えます。 漁港整備では、今年度も「漁村 再 生 交 付 金 事 業 」 に よ り 西 崎 漁 港 の 護 岸 改 良 と 浮 桟 橋 を 設 置 し、 漁 港 の 安 全 性 と 機 能 向 上 を 図 り ま す。 また、沖縄振興特別推進交付金 事 業 を 活 用 し た「 廃 油 倉 庫 整 備 事 業」 「漁船洗浄用備品購入事業」 「水 産 販 売 促 進 支 援 事 業 」「 養 殖 場 水 道 設 置 事 業 」 を 実 施 し、 生 産 基 盤 整 備、 特 産 品 開 発 や 養 殖 業 の 支 援 と 漁 港 の 環 境 整 備 を 推 進 し て ま い ります。 さ ら に は、 「 離 島 漁 業 再 生 交 付 金 事 業 」・ 「 水 産 業 機 能 発 揮 対 策 事 業 」 を 支 援 し、 沿 岸 海 域 に お け る サ ン ゴ の 保 全 と 有 害 生 物 の 除 去 に よ る 漁 場 環 境 保 全 や 種 苗 放 流 に よ る 資 源 維 持・ 増 大 に 努 め、 沿 岸 漁 場 の 資 源 回 復 と 漁 獲 量 の 向 上 に、 漁 協 と 連 携 し 取 り 組 ん で ま い り ま す。 ( 3) 商 工 観 光 産 業 の 振 興 に つ い て 商工業は、地域経済を牽引する 地 場 産 業 の 一 つ で あ り 地 域 活 性 化 や 雇 用 の 面 か ら も 重 要 な も の と 考 え ま す。 し か し な が ら、 本 村 の 商 工 業 は 個 人 経 営 が 主 流 で 一 部 を 除 き 経 営 基 盤 が 脆 弱 で 不 安 定 な 状 況 にあります。 そのような状況の中、 精 力 的 に 活 動 し て い る 商 工 会 を プ レ ミ ア ム 付 地 域 商 品 券 発 行 事 業 な ど に よ り 地 元 購 買 運 動 を 支 援 し 地 域 内 消 費 の 活 性 化 を 図 っ て ま い り ま す。 ま た、 引 き 続 き 地 元 産 品 優 先 使 用 や 公 共 事 業 の 地 元 企 業 優 先 発 注 を 行 っ て ま い り ま す。 製 造 加 工 業 で は、 従 来 の 村 の 特 産 物 を 原 料 と し た お 土 産 品 に 加 え 近 年 は 国 等 の 6 次 産 業 化 の 支 援 を 受 け た 比 較 的 規 模 の 大 き な 加 工 業 者 も 設 立 さ れ 新 た な 特 産 品 開 発 と 販 売 が 期 待されております。 沖縄の産業まつり、離島フェア な ど の 多 く の イ ベ ン ト で の 特 産 品 の 販 売 促 進 を 引 き 続 き 支 援 し て ま いります。 特 に、 今 年 度( 29年 1 月 ) に 沖 縄 タ イ ム ス 社 と の 共 催 に よ り ま す「 ふ る さ と 元 気 応 援 企 画 」 の 第 2 回 目 と し て「 伊 江 島 の 物 産・ 芸
能 フ ェ ア 」 の 開 催 を 計 画 し て お り 各 行 政 区 を は じ め 関 係 団 体 の ご 協 力・ 支 援 を お 願 い い た し ま す。 観 光 で は、 県 内 に 広 く 定 着 し た 伊 江 島 一 周 マ ラ ソ ン 大 会 や 伊 江 島 ゆ り 祭 り が 常 に 斬 新 で 訪 れ る 多 く の 方 々 が 楽 し み、 満 足 す る 大 会 や 祭 り に な る よ う 心 が け 満 足 度 の 高 く 思 い 出 に 残 る 伊 江 島 へ の 旅 に な る よう更に取り組んでまいります。 ご承知のとおり、民家体験泊事 業 は、 ス タ ー ト か ら 10年 余 が 経 過 し た 今、 約 5 万 人 が 訪 れ る 一 大 産 業 と 成 長 し 単 に 観 光 だ け で は な く 村 の 経 済 全 般 の 振 興 に 大 き く 寄 与 し て い ま す。 し か し、 平 成 29年 度 以 降 は 減 少 傾 向 に あ り、 先 行 き が 懸 念 さ れ る 状 況 も あ り 継 続 的 に 安 定 し た「 伊 江 島 の 民 泊 」 の 事 業 展 開 に 向 け 事 業 者、 大 手 旅 行 社、 村 の 意 見 交 換 会 を 行 っ た と こ ろ で あ り ま す。 今 後 は 意 見 交 換 会 で の 指 摘 や 要 望 事 項 の 検 証 を 行 い 伊 江 島 民 泊 の 持 続 的、 安 定 的 推 進 に 両 事 業 者 と 連 携 し 精 力 的 に 取 り 組 ん で まいります。 観光全般では、北部地域やんば る 観 光 連 携 事 業 を 活 用 し た 着 地 型 観 光 の メ ニ ュ ー の 構 築 に よ る 一 般 観光客の誘客を促進します。 イ メ ー ジ キ ャ ラ ク タ ー、 「 タ ッ ち ゅ ん 」 や 沖 縄 国 際 映 画 祭 に 出 品 の「 ち か ら た ん な ー ぱ 伊 江 島 巨 人 伝 説 」 な ど を 祭 り や イ ベ ン ト で 活 用 し 伊 江 島 の 魅 力 を 県 内 外 へ 広 く宣伝・発信をしてまいります。 また、コミュニティ放送「FM 本 部 」 の 伊 江 島 サ テ ラ イ ト ス タ ジ オ が、 4 月 開 設 し ま す。 ラ ジ オ か ら 島 の 様 々 な 情 報 を リ ア ル タ イ ム に 提 供・ 発 信 す る こ と で 本 村 の 認 知 度 向 上 及 び 誘 客 ア ッ プ に 繋 げ て まいります。 さらには、沖縄振興特別推進交 付 金 で は、 新 規 の 伊 江 港 周 辺 ト イ レ 建 設 事 業 な ど、 観 光 振 興 に 係 る 各 事 業 を 推 進 し な が ら 今 後 と も 商 工 会、 観 光 協 会 や 観 光 関 係 団 体 と 連 携 を 図 り な が ら、 諸 施 設 の 効 果 的・ 効 率 的 な 運 用 に 努 め 商 工 観 光 振興を推進してまいります。 (4)教育振興について 本村教育施策の推進にあたって の 指 針 は、 沖 縄 県 教 育 委 員 会 の 取 り 組 む べ き 課 題 と そ の 方 策 を 明 確 に し た「 沖 縄 県 教 育 振 興 計 画 」 を 上 位 計 画 に 連 動 す る か た ち で 定 め た、 「 伊 江 村 教 育 振 興 基 本 計 画 」 に 基 づ き、 島 立 ち の 教 育 を 実 践 す る ア ク シ ョ ン プ ラ ン の 着 実 な 実 施 に 向 け、 各 施 策 に 取 り 組 ん で い る ところであります。 学力向上推進については、学校 教 育 の 重 要 課 題 と 位 置 づ け、 「 幼 児 児 童 生 徒 一 人 一 人 の『 確 か な 学 力 』 を 向 上 さ せ、 『 生 き る 力 』 を 育 む 」 こ と を 目 標 に、 子 ど も 一 人 一 人 の 教 育 的 ニ ー ズ に 応 じ た 適 切 な 学 習 支 援 を 行 う た め、 学 習 支 援 員、 中 学 校 の 専 門 教 科 の 充 実 を 図 る非常勤講師を配置いたします。 また、各種検定の受験料補助と 幼 児・ 児 童・ 生 徒 の 生 活 リ ズ ム の 改 善 に よ り 学 習 習 慣 の 形 成 を 図 っ て ま い り ま す。 そ し て、 学 習 意 欲 の 向 上 と 児 童・ 生 徒 に 明 確 な 将 来 像 を 描 い て も ら う と 同 時 に、 子 ど も 達 へ の キ ャ リ ア 教 育 と 就 業 意 識 向 上 を 目 指 す 就 業 意 識 向 上 支 援 事 業 に 取 り 組 ん で 行 き ま す。 平 成 27 年 度 よ り ス タ ー ト し た 伊 江 村 グ ロ ー バ ル 人 材 育 成 事 業 を 継 続 し、 小 学 生 対 象 の 英 会 話 や 中 高 生 を 対 象 に イ ン グ リ ッ シ ュ・ イ マ ー ジ ョ ン キ ャ ン プ を 開 催 し、 多 様 化 す る 国 際 社 会 に 向 け て、 ふ る さ と が 語 れる 「国際人」 を育成いたします。 国( 文 部 科 学 省 )・ 県 に よ る 離 島 高 校 生 修 学 支 援 事 業 が 5 年 目 を 迎 え ま す。 引 き 続 き、 非 補 助 対 象 者 に は、 居 住 費 や 通 学 費 等 の 助 成 を 村 単 独 費 で 対 応 す る 措 置 を 実 施 し 保 護 者 の 経 済 的 負 担 軽 減 を 図 り ます。 さらに、子育て支援として、児 童 生 徒 3 人 以 上 が 村 内 小 中 学 校 に 在 学 す る 家 庭 へ の 給 食 費 の 一 部 免 除、 消 費 税 増 税 値 上 が り 分 の 全 額 負 担 措 置 を 引 き 続 き 実 施 し、 子 育 て 世 代 の 経 済 的 負 担 軽 減 を 図 り ま す。 また、子どもの貧困対策につい て は、 解 消 す べ き、 喫 緊 の 大 き な 社 会 問 題 と 捉 え、 貧 困 解 消 に 向 け 県 と 連 携 を し な が ら 強 力 に 取 り 組 んでいきます。 幼 児 教 育 に つ い て は、 「 子 ど も 子 育 て 支 援 制 度 」 の 施 行 に 伴 う 幼 稚 園 児( 5 歳 児 ) の 預 か り 保 育 に つ い て は、 保 護 者 へ の 預 か り 保 育 料 の 半 額 助 成 や 預 か り 保 育 を 実 施 し て い る 民 間 事 業 者 を 助 成、 支 援 し、 連 携 を 取 り な が ら 円 滑 な 事 業 運営に取り組んでまいります。 15才で島を離れていく子どもた ち に、 ふ る さ と の 良 さ の 発 見、 ふ る さ と へ の 愛 着 心 の 醸 成、 ふ る さ と に 生 き る 意 欲 を 喚 起 す る「 ふ る さ と 教 育 」、 そ し て、 相 手 を 思 う 気 持 ち と 心 に 思 い 決 め た 目 標 に 立 ち 向 か う「 志 」 の 高 い、 児 童 生 徒 の 育 成 に 各 区 と 連 携 し、 地 域・ 社 会 全 体 で 子 ど も 達 を 育 て る 社 会 教 育に取り組んでいきます。 ま た、 「 伊 江 村 科 学 少 年 団 」 で は、 科 学 に 興 味 を 持 っ て も ら う 沖 縄 高 専 へ の 体 験 訪 問 や、 村 内 に あ る 学 習 素 材 を 活 用 し た 郷 土 学 習 の 実 践 に よ る 児 童 生 徒 の 郷 土 へ の 愛 着 を 深 め る 学 習 に 取 り 組 ん で い き ます。 青壮年の自己研鑽と交流を図る 事 業 と し て ス タ ー ト し た 「 伊 江 島 創 生 塾 」 を 継 続 し、 そ れ ぞ れ 自 己 と 向 き 合 う 機 会 の 中 か ら「 自 ら が 行 う 地 域 活 性 化 」 に 向 け 種 蒔 き や 成 長 を 支 援 し、 村 を 担 う 人 材 の 育 成に努めます。 文化振興においては、村民俗芸 能 保 存 会 40周 年 記 念 誌 を 刊 行 し、 民 俗 芸 能 保 存 会 の 歩 み、 民 俗 芸 能 発 表 会 等 の 資 料 整 備 や、 文 化 庁 の 補 助 を 受 け、 各 区 に 伝 わ る 組 踊 の 台 本 を 集 成、 口 語 化 を 行 っ た 資 料 作 成 を 行 い、 後 世 に 伝 承 す べ く 文 献 に よ る 記 録 に 取 り 組 ん で い き ま す。 方言調査は、生塩睦子先生監修 の 「伊江島の民話」 第 2集及び 「伊 江 島 方 言 こ と わ ざ・ 慣 用 句 集 」 の 作 成 な ど を 通 し て イ ー ジ マ グ チ の 調 査、 伝 承 活 動 に 取 り 組 ん で い き ます。 また、新たに、失われつつある 伊 江 島 の 民 芸 へ 焦 点 を 当 て 伊 江 島 の 草 木 等 を 使 っ た 手 芸 品 な ど を 活 用 し た 生 涯 学 習 の 推 進 や 観 光 面 で の 効 果 も 視 野 に 取 り 組 ん で い き ま す。 ナガラ原貝塚の埋蔵文化財発掘 調査事業 (県営農地保全整備事業) に つ い て は、 昨 年 度 に 引 き 続 き、 資 料、 遺 物 整 理 作 業 を 行 い 報 告 書 刊行に取り組みます。 また、 国指定史跡「具志原貝塚」 の 整 備 に 向 け て、 こ れ ま で 出 土 し た 資 料 の 再 整 理 を 行 い、 将 来 の 整
備 に 向 け た 資 料 の 取 り ま と め を 行 います。 伊江島考察史の現代語訳につい て は、 刊 行 に 向 け た 最 終 校 正、 コ ラ ム 等 作 成 を 引 き 続 き 実 施 し、 本 村 の 歴 史・ 文 化 を 後 世 に 伝 え る こ とを図ります。 社 会 体 育 の 振 興 で は、 伊 江 村 総 合 型 ス ポ ー ツ ク ラ ブ を 中 核 と し て、 「 村 民 だ れ も が、 い つ ま で も 健 康 で、 元 気 に 明 る く 」 を コ ン セ プ ト に 生 涯 レ ク リ エ ー シ ョ ン・ ス ポ ー ツ 活 動 の 普 及・ 啓 発 を 図 り、 運 動 習 慣 の 定 着 化 を 推 進 し ま す。 また、 住民参加型の運動企画 「チャ レ ン ジ デ ー 2 0 1 6」 を 実 施 し、 健 康 の 保 持、 増 進 に 大 切 な 運 動 習 慣 の 普 及、 定 着 を 推 進 し、 村 民 の 健 康 管 理 の 意 識 啓 発 に 取 組 み ま す。 また、北部連携促進事業による 伊 江 村 多 目 的 屋 内 運 動 場 の 完 成 に 伴 い、 施 設 を 有 効 活 用 し た 健 康 増 進、 ス ポ ー ツ 事 業 の 企 画・ 実 施 を 図り社会体育の増進に努めます。 学校給食については、安全・安 心 で 栄 養 バ ラ ン ス の と れ た 給 食 並 び に 食 物 ア レ ル ギ ー 対 応 給 食 を 細 心 の 注 意 を 払 い 提 供 し て い き ま す。 また、地元食材の活用や沖縄の 年 中 行 事 食 を 取 り 入 れ た 食 育 の 普 及・ 啓 発 や 地 産 地 消 の 推 進 を 図 り ま す。 更 に は「 弁 当 の 日 」 の 取 組 に よ り、 作 る 楽 し さ 食 べ る 喜 び や 感謝の気持ちを養い、知育 ・ 徳育 ・ 体育の推進を図ります。 (5)住民福祉の向上について 健康で安らぎのある思いやりの 生 活 を 支 え る こ と は、 行 政 の み な ら ず 地 域 が 協 働 の 心 を 持 ち 共 通 認 識 の も と、 相 互 扶 助 の 精 神 で 一 体 と な っ て 歩 む こ と が 住 民 の 安 心・ 安 全 な 快 適 な 生 活 の 確 保 に 極 め て 重要なことであります。 近 年 の 急 速 な 少 子 高 齢 社 会 の 進 展 等 に 伴 い、 福 祉・ 医 療・ 年 金 等 の 公 的 な 費 用 負 担 の 増 大 と と も に、 生 産 年 齢 人 口 の 減 少 に よ り 社 会 保 障 制 度 の 将 来 に わ た る 安 定 維 持 と そ の 財 源 確 保 は 大 き な 課 題 で あ り ま す。 村 に お い て も 福 祉 の 充 実 は 重 要 で あ り、 国・ 県 の 動 向 を 十 分 に 把 握 し な が ら 福 祉 社 会 の 構 築に努めます。 福祉事業では、障がい福祉サー ビ ス の 充 実、 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 す る「 自 立 支 援 医 療 」、 「 障 害 福 祉 サ ー ビ ス 」「 重 度 心 身 障 害 者 医 療 費 助 成 」、 地 域 生 活 支 援 等 の 事 業 に 取 り 組 ん で ま いります。 ま た、 「 障 が い 者 等 車 両 航 送 料 助 成 事 業 」 を 継 続 実 施 し 通 院 及 び 社 会 参 加 や 村 外 で の 交 流 促 進 を 支 援します。 保育事業では、進展する少子化 も 踏 ま え、 適 正 な 保 育 水 準 を 維 持 し 最 適 な 保 育 サ ー ビ ス の 安 定 的 提 供 と 更 な る 待 機 児 童 解 消 に 努 め て まいります。 多子世帯保育料軽減の年齢制限 を 幼 稚 園 か ら 小 学 校 修 了 前 ま で に 拡 充 し、 第 2 子 半 額、 第 3 子 以 降 無 料 化 を 継 続 実 施 し 保 護 者 の 負 担 軽減を更に図ります。 また、 「やんばる町村ファミリー サ ポ ー ト セ ン タ ー 事 業 」 の 活 用 に よ り、 仕 事 と 育 児 を 両 立 で き る 環 境整備を更に進めてまいります。 国 の 低 所 得 者 へ の 支 援 策 と し て 「臨時福祉給付金」 の継続支給、 新 た な 給 付 金 と し て、 65歳 以 上 の 低 所 得 者 や 65歳 未 満 の 障 害・ 遺 族 基 礎 年 金 受 給 者 に「 年 金 生 活 者 等 支 援 臨 時 福 祉 給 付 金 」 が 給 付 さ れ ます。 尚、昨年度に戦後 70周年記念事 業 と し て 計 画 し て い た 名 護 市 久 志 の「 伊 江 村 民 収 容 地 跡 記 念 碑 」 の 移 設 つ い て は、 移 設 予 定 地 の 農 業 振 興 地 域 除 外 遅 れ な ど に よ り、 実 施 で き ま せ ん で し た。 引 き 続 き 久 志 区 と 協 議 を 行 い な が ら 移 設 作 業 を進めてまいります。