Red Hat JBoss Middlewareが採⽤用される理理由
〜~ ユーザ様移⾏行行事例例のご紹介
レッドハット株式会社
JBossサービス事業部
シニア ソリューションアーキテクト
三⽊木 雄平
はじめに:JBossをご存知でない皆様へ
ケース① Java EEアプリケーションサーバ
ケース② ルールエンジン
概要
オープンソースのJavaEEアプリケーションサーバーを中⼼心と
したソフトウェアプロダクト
1999年年:EJBコンテナとしての開発(開発当初の名前はEJBoss)
2002年年:『JavaWorld』誌のBest Application Server賞を受賞
2006年年:Red HatによりJBoss.Inc 買収
2007年年 5⽉月:JBoss Enterprise Middleware発表
2009年年 6⽉月:JBoss Open Choice発表
2009年年11⽉月:JBoss Enterprise Application Platform5.0リリース
2010年年 3⽉月:JBoss Enterprise SOA Platform5.0 リリース
2012年年 8⽉月:JBoss Enterprise Application Platform6.0リリース
2013年年 6⽉月:ブランド名をRed Hat JBoss Middlewareに変更更
ライセンスはLGPL
実⾏行行およびソースコードの利利⽤用はフリー。JBossのコードを使った
プログラムを作ったとしても、JBossのコードをライブラリとして
利利⽤用している限りそれは派⽣生物とは⾒見見なされず、ソースコードの公
開義務なし
はじめに:JBossの歴史
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 3
JBoss.org とRed Hat JBoss Middleware
Red Hatの社員であるJBoss開発メンバにより各プロジェクトから重
要かつ安定バージョンをRed Hat で再構成
Red Hat JBoss Middlewareとして提供
エンタープライズレベルのQAを実施後、提供
サブスクリプションをご購⼊入いただくことでサポート受けることが可
能
ユーザコミュニティ。有志によって開発、メンテナンス
現在、170以上の様々なプロジェクトが存在
ユーザは、JBoss.org からJBoss製品を⾃自由にダウンロード可能
最先端の機能を実装
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 4
JBoss プロフェッショナル・オープンソース モデル
オープンソースソフトウェアの開発からテスト、提供、
調達、サポートを⼀一貫した⽅方式で提供できる仕組み
JBoss のビジネスモデルの特徴
収益の源泉
ソフトウェアのライセンスによる収益はありません
JBoss サブスクリプション(サポート)
コンサルティングサービス&トレーニング
コアデベロッパーは、完全なレッドハットの社員
プロダクトのロードマップを決定
各プロジェクトをコントロール
各プロジェクトのメンテナンスの責任
完全な透過性
http://jira.jboss.com
ロードマップ、リリース時期もリアルタイムで⾒見見える
バグレポート、トラッキング、新機能リクエスト等を通知
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 5
Red Hat JBoss Middlewareのラインナップ
JBoss.orgでリリース
済みの実績あるものを
再構成し、エンタープ
ライズレベルのQAを
実施後、RedHatより
提供されるプロダクト
3つのカテゴリの実⾏行行
環境、デザイン/開発
ツールおよび管理理ツー
ルで構成
はじめに:JBossをご存知でない皆様へ
ケース① Java EEアプリケーションサーバ
ケース② ルールエンジン
概要
Java EE アプリケーションサーバ
標準仕様 Java EEを実装したアプリケーション基盤
Java EE : 企業システムを作成する際に必要な機能を標準化した仕様
Servlet、JSP、EJB、JNDI、JTA、JMSおよびXML関連のAPIなど
多くの企業/個⼈人が仕様策定に参加
様々なベンダによって実装され販売
Java EEが枯れた仕様であると⾔言う事もあり、現状、各社製品は互換性が⾼高い
最新仕様はJava EE 7。ただし、製品の主戦場はJava EE6ベース
ワールドワイドでは3強
Red Hat JBoss
Oracle WebLogic
IBM WebSphere
Java EE アプリケーションサーバ市場動向
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al
Gartner Magic Quadrant for Enterprise Application Server, Sep 2011
標準仕様(JavaEE5/JavaEE6)に準拠したハイパフォーマンスプラットフォーム
豊富な機能:
他社製品と⽐比較しても遜⾊色ない機能(クラスタ機能、ロードバランシング機能、管理理ツール、etc)
⾼高い管理理性:
ドメインモデルの採⽤用し、管理理コンソール、コマンドラインツール、管理理API(REST APIその他)等、
状況に併せて利利⽤用可能
⾼高いパフォーマンス:
ランタイムはもちろん、起動速度度も⾮非常に早く、利利⽤用するメモリも⼩小さい
多くのサポート環境:
多様なOS, Java VM および RDBMSに対応
Linuxはもちろん、Windows, Unix等の多くのOS上で動作をサポート
豊富な実績:
WWではもちろん、⽇日本国内でも多くの実績
他社アプリケーションサーバからの移⾏行行案件多数
安価なコスト:
ライセンス料料⾦金金のかからないサブスクリプションモデルを採⽤用
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 9
移⾏行行のポイント
①
標準 Java EE
②
移⾏行行⽀支援ツール
③
移⾏行行シナリオの確⽴立立
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 10
そもそも『移⾏行行できる』ことが前提の世界
移⾏行行ポイント① 標準 Java EE
ポイント①
JavaEEに準拠したAPサーバは互換性があり、APサーバ部分だけを切り替えることが可能
ポイント②
Javaの特性を活かし、多くのOS/HW上で動作させることが可能
お客様アプリケーション
Linux
IA
Windows
IA
Solaris
SPARC
AIX
POWER
WebSphere
JBoss EAP
WebLogic
選択してデプロイ 選択してインストール
…
…
AP
層
AP
サーバ層
H/W
層
多くの移⾏行行⽀支援ツール
”ドキュメント”、”各種サービス”、”アセスメントツール” and
more
Windup
移⾏行行の難易易度度を事前に把握することが主な⽬目的
JBossコミュニティで開発。オープンソース
Javaアプリケーションを解析し修正が必要な箇所をレポート(HTML)
出⼒力力
移⾏行行の規模感を把握
http://windup.jboss.org
TUBAME
移⾏行行時に改変すべきソースコードをリストアップし、
改善策を提⽰示してくれる移⾏行行⽀支援ツール
NTT OSS センタで開発。Eclipse Plug-‐‑‒inベース
オープンソースプロジェクトとして公開予定
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130613/484941/
移⾏行行ポイント② 移⾏行行⽀支援ツール
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 12
内容 現状のアプリケーションの動作 環境やアプリケーションが利用 しているミドルウェアの機能、各 種ライブラリ、システム連携等の 把握 併せて、各ライブラリやJavaEE サーバおよび利用標準のバー ジョン等の確認 利用FWの確認等 既存アプリケーションの徹 底的なレビューを実施し、 移行で発生するコード変更、 設定パラメータの変更、非 互換性のある箇所の特定 新しい環境へのビルドとデ プロイの環境、および直接 サーバ環境に依存している 箇所を特定し設計を実施 具体的には、モニタリング 環境やアプリケーションの 運用管理手順、および利用 ツールへの対応調査等 運用スタッフのスキルセット 等の確認 分析結果に従って移行作 業を実施 または予備移行(PoC)等 テスト結果と照らし合わせ パフォーマンスおよびシス テム要件に併せてセキュリ ティパラメータ等の設定お よびチューニングを実施 成果物 システム構成図 コンポーネント構成図 アプリ詳細分析報告書 課題一覧と対策案 アプリ移行方式ガイド 運用要件定義書 性能要件定義書 環境詳細分析報告書 課題一覧と対策案 環境移行方式ガイド 移行計画書 チューニング手順書 効果 既存アプリケーションの移行難 易度を把握 具体的な移行作業の把握 具体的な移行環境の把握 アプリの移行 求められるシステム環境の 構築 ドキュメン トおよび ツール Windup 『戦略的マイグレーションガイド』 ・簡易アセスメント etc.. 『WebLogicからJBossへの移 行ガイド』 ・移行支援サービス etc.. 『WebLogicからJBossへの移 行ガイド』 ・移行支援サービス etc.. 『JBoss EAP製品ドキュメント』 前のフェーズでの成果物 『JBoss チューニングガイド』 『JBoss EAP製品ドキュメント』 ・JBoss 環境構築サービス
事前調査
アプリ分析
環境分析
移⾏行行作業/
テスト
チューニング
『戦略略的マイグレーションガイド』 http://www.redhat.co.jp/promo/unstuck/pdf/JB_̲websphere_̲guide_̲0818.pdf 『WebLogicからJBossへの移⾏行行ガイド』(要登録) https://rh-‐‑‒entry.smartseminar.jp/public/application/add/137 『JBoss EAP製品ドキュメント』 http://docs.redhat.com/docs/ja-‐‑‒JP/index.html 『JBoss チューニングガイド』(要登録) https://rh-‐‑‒entry.smartseminar.jp/public/application/add/83移⾏行行ポイント③ 移⾏行行シナリオの確⽴立立
⽇日本国内で最も多くのJBossを導⼊入しているユーザの1社
既に他社APサーバからJBoss EAPへ2000コア以上の
サーバを移⾏行行
グループ全体で戦略略的にJBoss EAPを利利⽤用
Red Hat, incとタスクフォースチーム
JBoss の品質向上
開発への参加
『JBoss EAP 6 構築・運⽤用パーフェクトガイド』(技術
評論論社)の共同執筆
移⾏行行⽀支援ツール「TUBAME」を開発
移⾏行行⼯工数を約40%削減
JBoss EAP ユーザ事例例: NTT グループ
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 14
はじめに:JBossをご存知でない皆様へ
ケース① Java EEアプリケーションサーバ
ケース② ルールエンジン
概要
ルールエンジン
ビジネスルールの実⾏行行をするフレームワーク、 または ライブラリ
アプリケーションとビジネスルールの分離離を実現
ダイナミックにルールを変更更可能:アプリケーションの柔軟性を究極に⾼高める
多くのルールエンジンは Rete アルゴリズムをベースとする
ビジネスルール =
○○○
ならば(条件)、
△△△△
する(アクション)。
iLog、Corticonの買収に代表される様に、ルールエンジンおよび
BRMS製品を単品でリリースするより包括的なミドルウェア製品と
してリリースされる傾向にある
iLog -‐‑‒> IBM(2009年年01⽉月)
Corticon -‐‑‒> Progress(2011年年12⽉月)
⽇日本では⻑⾧長らく特定の業種/ユーザだけが利利⽤用していたが、近年年の状
況の変化により認知度度が⾼高まり、現在⾮非常にホットな製品になりつ
つある
メディアへの露露出
ユーザ事例例の増加
リーズナブルな価格で利利⽤用が可能となった
etc
ルールエンジンの市場動向
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 16
ルールエンジン,BPMN2.0プロセスエンジン および CEP (Complex Event
Processing)の機能を持った統合されたインテリジェントプラットフォーム
各機能をシームレスに連携。
ブラウザベース/IDEベースの開発環境、及び管理理機能を提供
頻繁に変更更されるビジネスルールおよびフローをアプリケーションから切切り出し管理理、
実⾏行行
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 17
〜~ 導⼊入のメリット
頻繁に変更更されるビジネスルールをアプリケーションから切切り出し、管
理理、実⾏行行する為のビジネスルール基盤
複雑なビジネスルールの判断
意思決定プロセスを⾃自動化するとともに、アプリケーションの保守コストを⼤大幅に低減
ビジネスルールの可視化
業務担当者とIT担当者がコミュニケーションできる透過性の⾼高いシステム環境を実現
可視化することでより正確なビジネスサービスを実現
ダイナミックなルール変更更
業務担当者がアプリケーションの意思決定ロジックを直接実装できる
Webツール、Excel等、ビジネスパーソンでも利利⽤用可能なツールを利利⽤用した
ルールの変更更
市場の変化に迅速に対応
開発の簡素化/効率率率化
定義されたビジネスルールはJBoss BRMSエンジンがコンパイル
仕様≒実装
ルールエンジンを利用することで、
情報システムは急速なビジネス変化を許容し、
ビジネスサービスの変化に対応
する事が可能となります。
18 18 Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al
移⾏行行のポイント
製品を絞る
製品のアーキテクチャが似ており、シェアの多かったiLog
JRules(現 IBM WebSphere Operational Decision
Management)
アプリケーションの解析
F/W、アプリケーションサーバ etc
標準APIが利利⽤用されていることはほとんどないので、実装部分は書
き換え必須
再パッケージング(war, ear)
ルール移⾏行行
ルール表記⽅方法はすべて変更更する必要あり
Decisionテーブル以外のルール表記はツール等の作成をオススメ
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 19
契約可否・契約条件の正当性チェックシステム
店舗でユーザが新規申し込み、機種変更更依頼等を⾏行行った際、必ずこ
のシステムを通る
2005年年よりiLog JRulesを導⼊入。
システム詳細
チェック項⽬目数:5万項⽬目以上
トランザクション:毎⽇日数⼗十万件
ビジネスルール数:2500以上
新しいサービスの追加や変更更は毎⽉月発⽣生し、その度度に数⼗十件のルー
ル変更更が毎⽉月発⽣生。
サービス開始時には既に、システムに反映されている必要あり
移⾏行行の動機
コスト
新しいプロジェクトの⽴立立上げ
戦略略
JBoss BRMS ユーザ事例例:某キャリアグループ
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 20
移⾏行行の動機
コスト
新しいプロジェクトの⽴立立上げ
戦略略
選定ポイントと結果
コスト
JBoss BRMSがダントツで安い
処理理性能
JBoss BRMSの⽅方が、かなり⾼高い処理理性能を記録
既存アプリの⼀一部に組み込んで検証したところ3倍ほど良良い数値
開発⽣生産性
IBMの⽅方がルール記載エディタが優れていると判断
ただし、ルール記載ツールおよびルール移⾏行行ツールを作成できると判断
サポート体制
レッドハットのサポート体制によりOSS製品を採⽤用する不不安感感じなかった。
「レッドハット製品が他のOSS製品とは決定的に異異なる」
OSSならではの素早いアクションと適切切なエスカレーション
JBoss BRMS ユーザ事例例:某キャリアグループ
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al 21
まとめ
Copyright © 2013 Red Hat K.K. | Confiden:al