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実施者名 ( 法人番号 ) 実施期間 目標 事業内容 連絡先 経営発達支援計画の概要 伊根町商工会 ( 法人番号 ) 伊根町 ( 地方公共団体コード ) 令和 2 年 4 月 1 日 ~ 令和 7 年 3 月 31 日 1. 小規模事業者の抱える経営課題等の解

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経営発達支援計画の概要 実施者名 (法人番号) 伊根町商工会(法人番号 2130005009476 ) 伊根町 (地方公共団体コード 264636) 実施期間 令和2年4月1日~令和7年3月31日 目標 1.小規模事業者の抱える経営課題等の解決のため顧客ニーズを踏まえた経 営計画に基づく持続的で伴走型の支援を行ない、地域課題を踏まえ、京都 府及び京都府商工会連合会等関係団体と連携を図り、経済情勢や経営環境 の変化に対応できる経営基盤強化を支援する。 事業内容 2.地域の経済動向に関すること【指針③】 (1)経済動向ヒアリング調査の実施 (2)経済動向調査の情報収集及び情報提供 (3)成果の活用 3.経営状況の分析に関すること【指針①】 (1)個別相談会開催による経営分析 (2)3C分析及びローカルベンチマークを活用した経営分析 (3)専門家を活用した経営分析 4.事業計画の策定支援に関すること【指針②】 (1)巡回相談による支援 (2)個別相談会等の開催による支援 (3)創業・第2創業者への支援 (4)事業承継を想定した事業計画策定の支援 5.事業計画策定後の実施支援に関すること【指針②】 (1)巡回によるフォローアップ支援の実施 (2)個別相談会によるフォローアップ支援 (3)専門家と連携したフォローアップ支援の実施 (4)創業・第2創業者への巡回によるフォローアップ支援の実施 (5)事業承継を想定した事業者への巡回によるフォローアップ支援の実施 6.需要動向調査に関すること【指針③】 (1)小規模事業者に提供する商品・サービスの需要動向調査、整理・分析 (2)商談会等を活用した需要動向調査、整理・分析 7.新たな需要の開拓に寄与する事業【指針④】 (1)新たな需要を開拓するため、商談会参加による販路拡大 (2)農水産業者の6次産業化よる新しい領域への挑戦の支援 (3)農業・水産業者と観光業者が連携した新たな需要拡大 8.地域活性化に資する取組み (1)地域特有の社会問題の解決に向けた取り組み (2)交流人口の増加による地域活性化への取り組み (3)訪日外国人旅行インバウンド需要動向の情報収集、分析及び提供 (4)特産品・新商品の開発による地域ブランド化への取り組み 連絡先 伊根町商工会 〒626-0424 京都府与謝郡伊根町字亀島 429

TEL:0772-32-0302 FAX:0772-32-1065 E-Mail:ine-sci@kyoto-fsci.or.jp 伊根町 企画観光課

〒626-0493 京都府与謝郡伊根町字日出 651

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1 (別表1) 経営発達支援計画 経営発達支援事業の目標 1.目標 【伊根町の概要】 伊根町は、京都府北部の丹後半島北東部に位置し、日本海に面して総面積61.95㎡ で、南は宮津市に、西は京丹後市に隣接しています。公共交通は、伊根町内に駅はなく、 最寄りの駅は宮津市の天橋立駅となります。京都市内とは、京都縦貫自動車道(高速道路) を利用し、与謝野天橋立ICを経由して、車で約2時間の総所要時間の距離となります。 地域資源として、伊根地区(伊根浦)に船の収納庫の上に住居を備えた独特の建築物の 「舟屋」が伊根湾に約230軒立ち並び、平成17年7月に漁村として初めて国の重要伝統的 建造物群保存地区に選定されました。「世界で最も美しい湾クラブ」や「日本で最も美しい 村」連合にも加盟しており、観光的付加価値のある景観を有しております。 【伊根町の人口推移】 人口は、昭和30年から約3分の1まで減少し、2,079人(令和元10月現在)となり、京都 府内において2番目に小さな町です。減少の要因として、高等学校卒業時の転出、就業先 への通勤時間の短縮や日常生活の不便さから子育て世代などの若年層の近隣市町への移 転が挙げられます。また、65歳以上が占める高齢化率は46.95%(令和元10月時点)と、 全国水準を大きく上回り、人口減少と高齢化が進んでいる状況です。 7,653 5,784 4,283 3,792 3,361 2,718 2,110 (S30) (S40) (S50) (S60) (H7) (H17) (H27) 人口の推移 単位:人 資料 国勢調査(伊根町) 写真(伊根町観光協会提供) 30 27 31 37 27 36 40 44 43 43 63 68 130 101 70 67 76 51 22 22 21 31 27 18 26 37 33 35 50 60 73 81 110 91 113 120 94 62 0~4歳 5~9歳 10~14歳 15~19歳 20~24歳 25~29歳 35~39歳 30~34歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳 65~69歳 70~74歳 75~79歳 80~84歳 85~89歳 90歳以上 伊根町の人口男女構成 男 女 資料 国勢調査(平成27年10月) 単位:人

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2 【伊根町の現状と課題】 近世では、鯨漁・イルカ漁を営み、特に伊根鰤は日 本三大鰤漁場として恵まれ、「天下の札物」と珍重され ていましたが、近代の大正中期の鰤の豊漁をピーク に、昭和初期には不漁が続き衰退しています。基幹産 業として経済を支えてきた漁業は、資源の減少と魚価 の低迷により、平成13年に中型巻き網漁業(伊根漁業 協同組合)の廃業、平成19年には大型定置網漁業 (本庄漁業生産組合)が廃業となり、地域に大きな影響 を与えました。加えて漁業従事者の高齢化、後継者対 策が喫緊の課題となっています。 商工観光業では、伊根町を舞台とした映画「釣りバ カ日誌5」(平成4年)やNHK連続テレビ小説「ええに ょぼ」(平成5年)の放映を境に、観光入込客数がそれ までの約17万人から38万人と倍増し、それをピークに 25万人前後を推移していましたが、平成17年に国の 重要伝統的建造物群保存地区に選定、平成25年か ら京都府海の京都事業による伊根町観光交流施設 「舟屋日和」の建設、伊根町地域創生の取り組みとし て、伊根町観光案内所の機能強化の効果や、近年の 訪日外国人旅行者インバウンド需要を背景に、客数・ 消費額ともに増加傾向にあります。 事業所数(教育・福祉・公務その他含む)は、観光関連産業の開業があるものの、基幹産 業であった漁業の衰退をはじめ、農林漁業者の減少とともにその関連組合組織の統合、兼 業での簡易宿所の閉鎖などがあり、高度経済成長期から昭和50年代にかけて、高級絹織 物丹後ちりめんの生産を担う賃機事業者(女性就労)が活況となりましたが、バブル崩壊を境 として賃機織物業の相次ぐ廃業を背景に、全体として減少し続けている状況です。 82,514 29,627 9,475 4,917 2,536 2,659 (S63) (H5) (H10) (H15) (H20) (H25) 漁業生産量(水揚げ高) 単位:トン 資料 農林水産省 海面漁業生産統計 358 224 216 187 155 1,268 1,090 948 901 786 (H8) (H13) (H18) (H21) (H26) 事業所数・従業員数の推移 事業所数(件) 従業員数(人) 資料 総務省統計局 経済センサス 0% 20% 40% 60% 80% 100% (H26) (H18) (H21) (H13) (H8) 産業構造(産業別事業所数)の推移 農林漁 建設 製造 宿泊,飲食 卸売,小売 医療,福祉 金融,保険 運輸,郵便 電気,ガス,水道 不動産 生活,娯楽 教育,学習 複合サービス 他に分類されない 公務(他分類除く) 資料 総務省統計局 経済センサス 16.5 38.5 25.7 26.0 21.9 25.9 30.1 18.7 62.3 70.7 91.5 88.9 95.0 112.4 (H1) (H5) (H10) (H15) (H20) (H25) (H29) 観光客数・ 観光消費額の推移 観光客数(万人) 観光消費額(千万円) 資料 京都府観光入込客調査報告書(伊根町抜粋)

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3 【小規模事業者の現状と課題】 伊根町では、昭和50年代には賃機織物 業者が300を超えて小規模事業者のほとん どを占め、経営支援もその織物業者を中心 に進められてきました。その織物業界の長期 低迷に伴い、平成28年には5事業者となり、 小規模事業者の減少の象徴となりました。近 年では、伊根浦地域における景観保全や下 水道集落排水に伴う住宅改修の民需が活況 な一方、小売業は近隣市町の大型店や注文 型宅配等に購買力が流出しています。観光業では京都縦貫自動車道路の全線開通、外国 人観光客の増加、また伊根町観光交流施設による誘客など、観光による地域経済活性化に 注力する状況です。 伊根町全体として、人口減少、若年層の町外流出及び少子高齢化という大きな悪循環の 現状の中で、小規模事業者(商工業)においても経営者の高齢化、後継者不足などによる 廃業が深刻化しており、一部の小規模事業者は、経営改善や意欲的に事業を取り組む気力 を挫かれ、事業規模の縮小や廃業するケースも少なくありません。このような現状を踏まえ、 小規模事業者の課題は、下記の通りと考えています。 ・自社による自社分析ができないため、強み弱みを把握した経営ができていない。 ・売上の向上(営業利益の確保)による経営力の強化による中期的な経営計画の未策定。 ・中途半端な顧客動向や顧客ニーズを把握した経営となっている。 ・現経営者と後継者でのコミュニケーション不足による事業継承が進まない。 【商工会の現状と課題】 商工会員数は、小規模事業者の業種別の推移 からわかるように、織物業が最盛期の昭和50年代 は約440名の会員規模であったが、産業の低迷、 事業主の高齢化及び後継者不在も重なり、4分の 1まで減少し続け、現在は111名(令和元年10月 現在)となります。近年では、販路を拡大したい新 規就農したIターン農業者及び漁業者をはじめ、観 光サービス業の若手事業者が、舟屋を活用した宿 泊所や釣り船(遊船)など多角的な創業をはじめ、その創業支援を契機に新規加入する状況 があります。 伊根町商工会事務局は、現在職員3名体制(事務局長未設置、経営支援員が管理職を 兼務)で、小規模事業者の税務、金融、労働、情報化等の指導を通じて、経営改善、経営安 定に取り組んでいる状況となります。現在は、経営データを活用した経営事業計画の策定や 286 357 442 425 414 342 251 153 136 115 109 (S41) (S46) (S51) (S55) (S61) (H3) (H8) (H15) (H18) (H23) (H28) 商工会員の推移 資料 商工会実態調査 26 21 24 34 41 5 23 141 284 318 28 32 36 41 42 39 33 31 43 28 7 10 13 0 0 (H28) (H18) (H8) (S62) (S52) 小規模事業者(業種別)の推移 工業(建設・電設備等) 製造業(機織物等) 商業(小売) サービス業(宿泊・飲食) その他 資料 商工会実態調査

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4 事業承継支援など、経営強化及び経営力向上にフォーカスした事業には至っておらず、積 極的な経営支援体制とは言えない状況が課題となっております。 また地域振興事業では、伊根町及び伊根町観光協会など関係団体と連携し、四季折々 の観光誘客事業に取り組み、農商工連携事業においても、伊根鰤、伊根産岩ガキ、薦池大 納言小豆の特産商品化支援などに取り組んできましたが、従来からの伝統的な観光誘客事 業や地域経済振興を作り手の論理(プロダクトアウト)で一方的に取り組み、需要動向におけ る顧客視点(マーケットイン)や新たな需要の掘り起こしなどに注力した取り組みが行えてい ないことが課題となっております。 【長期的な振興のあり方】 「あるものを最大限に活かしたキラリと輝くオンリーワン」な町づくりを推進する伊根町第5次 総合計画に基づき、これらの地域の現状と課題を踏まえ、伊根町商工会は、経営支援機関 であり、地域総合経済団体であること、その両面において地域経済の発展に取り組んでいき ます。経営支援機関として、行政・他の支援機関と連携し、徹底した個社支援を取り組むこと により、小規模事業者の経営基盤強化、変化への経営対応力の強化及び自立的な成長を 支援します。また、地域総合経済団体として、「舟屋」等に代表される地域資源を最大限活 用することによる地域活性化に取り組み、農水産業と連携した観光サービス業等の創出、発 展を通じて、活気あふれる地域の実現を目指し、伊根町の地域創生に貢献していくことを長 期的な振興のあり方とします。 【目標】 小規模事業者支援に関する目標 小規模事業者の課題を踏まえ、京都府、伊根町をはじめとして、京都府商工会連合会、 中小企業基盤整備機構近畿本部、地域の金融機関等と連携を強化し、従来の経営改善普 及事業に加え、小規模事業者の持続的発展と、稼ぐ力・生産性の向上・人材の育成等につ いて伴走型経営支援を徹底的に取り組むことを経営発達支援事業の目標とします。 具体的には、下記について重点的に取り組み、小規模事業者の計画に合わせた事業者 の実行と、検証と課題への対策を伴走型支援の中で確認し、PDCAサイクルをしっかりと循 環させた経営体質になるように支援していくこととします。 ・強み弱みを把握した自社分析及びローカルベンチマークを活用した財務分析の実施 ・分析結果を活用した事業計画並びに経営力向上計画の策定による経営力の強化 ・顧客動向やニーズを的確に把握した売上向上、販売促進、販路拡大の強化 ・いつか来る事業継承に向けて、早期の準備体制を構築 ・創業志向の強い伊根町への移住者の開業支援の強化

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5 地域経済活性化に関する目標 地域創生を強力に進める上で選択と集中を着実に取り組むことが重要となります。あらゆ る分野で成果を上げていくことは困難なことから、まず地域資源である舟屋を核とした魅力あ る観光圏づくりの推進による交流人口の増大を図ります。舟屋が立ち並ぶ観光圏の中にある 道の駅「舟屋の里」、伊根町観光交流施設「舟屋日和」、伊根浦公園「伊根町観光協会」を3 大拠点として、それぞれのコンセプトを明確にし、消費者ニーズに合わせた観光振興を推進 し地域経済活性化を図ります。 ・観光交流人口(観光入込客)を現在の約30万人(平成29年度)から20万人の増加 ・増加傾向にある外国人観光客(インバウンド)の更なる誘客及びサービスの向上 ・観光事業をけん引役とした農水産と連携した地域経済活性化 ・観光移動インフラの整備 【基本方針】 小規模事業者支援の実施方針 ・小規模事業者に、経営改善等に有効な情報や各種小規模事業施策情報を定期的に提 供し、経営強化に寄与します。 ・小規模事業者に、分析等で抽出した経営課題を整理することで明確化し、支援機関並 びに関係機関と連携し課題解決に向けた支援に取り組み、経営強化に寄与します。 ・小規模事業者に対して、事業計画・経営力向上計画の策定の重要性をしっかりと伝え、 持続的経営力の強化のための策定支援に取り組み、経営強化に寄与します。 地域活性化の実施方針 ・舟屋の町並み散策(陸)と観光船(海)で回遊する観光を軸に、単なる体験ではなく、大 切な思い出づくりを提案した滞在型観光を推進し、滞在時間の長期化及び観光消費額の 増加に寄与します。 ・新しい観光名所の舟屋日和(観光施設)、江戸時代からの老舗造り酒屋など、新しいも のと古いものとが連携した地域イベント等を活用した観光まちづくりと、にぎわいの創出を 推進します。 ・地域関係団体と連携した魅力ある特産品開発(伊根鰤、伊根産岩ガキ、伊根サーモン、 薦池大納言小豆、筒川そば等)を支援します。

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6 経営発達支援事業の内容及び実施期間 (1)経営発達支援事業の実施期間(令和2年4月1日~令和7年3月31日) (2)経営発達支援事業の内容 Ⅰ.経営発達支援事業の内容 2.地域の経済動向調査に関すること【指針③】 【目的】 商工会として、小規模事業者の経営基盤強化を支援するため、全国的な広域経済動向 及び地域や業界特有の情報等を調査・収集することを目的とします。その調査・収集した情 報をデータ化して蓄積・整理することで、総体的な景気動向を把握し、商工会組織内(職員 間)で情報を共有します。小規模事業者に対して、その情報を事業計画の策定や経営改善 に必要な情報を提供します。 【現状と課題】 これまで、連携機関と協調した国際情勢、国内政策、災害発生等の急激な経営環境の動 向調査の調査自体は実施してきたものの、ビッグデータを活用した経済動向(地域事情、業 種ごと)の分析ができていないことや、経営支援員が巡回の際に収集する地域経済動向情 報も、経営支援員本人用の内部資料に留まり、商工会組織としても統一した情報データベ ースもない状況が課題となっています。また、その情報も小規模事業者に提供できていない ことや、経営支援に積極的な活用しきれていない状況です。 【事業内容】 (1)経済動向ヒアリング調査及び情報提供の実施 伊根町内の景気動向等についてより詳細な実態を把握するため、全国商工会連合会が 行う「小規模企業景気動向調査」に独自の調査項目を追加し、町内の小規模事業者の景気 動向等について、年2回(上・下半期)、巡回形式で実施し、それらを整理し取りまとめた調査 内容を、小規模事業者に対して、公式ホームページで公表します。 【対象事業者】(合計30社) 製造業(3社)、建設業(5社)、小売業(5社)、サービス業(飲食5社、宿泊12社) 【調査項目】 前期比較による今期の現況(業況・売上高・収益・資金調達・設備投資) 外部要因把握(競合)・内部要因分析(従業員の確保)・ 地域及び業界特有の事項 【調査手法】 経営支援員が分担をし、作成した調査票を用いて、年2回、巡回形式でヒアリング調 査を実施します。 【分析手法】 経営支援員が、回収した調査票を、京都府商工会連合会の登録専門家に指導を仰 ぎ分析します。加えて、業界特有や地域特有の情報や経営環境の変化等においても、 それらを整理し取りまとめます。

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7 (2)経済動向調査の情報収集及び情報提供 【目的】 国が提供するビックデータ地域経済分析システム(RESAS)(※以下、RESASとい う)を活用した地域経済動向、また連携機関による京都府内の経済動向並びに景況動 向について、情報収集・調査をします。その収集した情報の分析を行い、公式ホームペ ージで公表し、小規模事業者へ提供することを目的とします。 【調査手法(情報収集先及び調査項目)】 経営支援員が分担をし、年1回RESASによる下記項目の調査を実施し、また年2回 京都府内(京都府北部・丹後地域)の経済動向調査を下記表の情報収集先及び項目 に基づき、調査情報収集します。 情報収集先 調査項目 ① 内閣府まち・ひと・しごと創生本部 「地域経済分析システム(RESAS)」 マップ(人口、地域経済循環、産業構造、企 業活動、観光、まちづくり) ② 京都府政策企画部企画統計課 「京都府経済の動向」 京都府内の生産、物価、消費、観光、 雇用、設備投資、公共投資、金融 京都北都信用金庫 「ほくとしんきん中小企業景況レポート」 京都府北部(丹後地域)の業況DI・売上額 DI、採算 DI、資金繰り DI・雇用

※②は、伊根町自治体単位での経済統計指標がなく、京都府北部(丹後地域)の経済 動向が最小範囲となります。 【分析手法】 ①経営支援員が国の提供するビックデータRESASを活用し、地域経済循環マップ・ 生産分析で稼いでいる分野の分析や、産業構造マップでは地域の産業構造の現状など 地域経済動向を分析し、年 1 回公式ホームページで公表します。 ②収集整理した情報は、経営支援員が(1)経済動向ヒアリング調査結果とともに、上 記表の項目ごとに比較推移(地域事情、業種ごと)やトピックスなどについて、京都府商 工会連合会の登録専門家と連携し分析を行い、年2回公式ホームページで公表します。 (3)成果の活用 情報収集・調査、分析した結果は、地域動向レポートにまとめ、公式ホームページで公 表し(公表回数は下記目標の表の通り)、広く管内小規模事業者等に周知します。 また、データベース化により職員間で共有するとともに、経営支援員が巡回指導を行う際 の参考資料とし、事業計画策定等に役立てます。 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 (1)経済動向ヒアリング調査・回数 未実施 年2回 年2回 年2回 年2回 年2回 (2)①RESAS 公表回数 未実施 年1回 年1回 年1回 年1回 年1回 (2)②京都府内経済動向 公表回数 未実施 年2回 年2回 年2回 年2回 年2回

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8 3.経営状況の分析に関すること【指針①】 【目的】 小規模事業者の経営状況を把握・分析をし、今後の事業計画の策定や経営改善に活用 するための個々のデータベースを作成し、経営力強化を図ることを目的とします。 【現状と課題】 従来の経営改善事業の中で、税務申告指導やマル経融資等の金融相談の際に、その時 の経営相談にのみ対応する簡易的な財務分析や状況分析を行うに留まっております。小規 模事業者においても、年1回の確定申告に提出するためだけの財務諸表を作成する事業所 や、帳簿及び財務諸表の作成は定期的に行うものの、その内容についての経営分析や事 業計画の策定に活用していくことまで至っていないことが課題となっております。 また、小規模事業者が財務状況の把握などには注力するものの、3C分析を活用した経 営全体の把握、今後の事業展開や戦略を検討するための材料となる分析を行えておらず、 過去の経験則、思い付きや成り行き経営になりがちであることも課題となっております。 【事業内容】 (1)個別相談会開催による経営分析 事業計画及び経営力向上計画策定に取り組む小規模事業者を中心に、集中的に経 営分析支援を実施するため、個別相談会を毎月1回(必要に応じて2回)開催します。 年1回の財務諸表を作成する事業所に対して、四半期ごと(あるいは半期ごと)の試算 表の作成よるタイムリーな財務状況の把握に取り組み、数値的な経営状況の把握、過去 のデータとの比較分析をします。 (2)3C分析及びローカルベンチマークを活用した経営分析 経営分析の基本である3C分析により、顧客(ニーズやウォンツ等)・自社(強み弱み)・ 競合(外部環境)について分析します。また、経済産業省が推奨するローカルベンチマー クを分析ツールとして活用し、企業の経営状況や客観的な事業性評価を把握し経営分析 することで、経営状態の変化に早めに気づき、早期対応につなげ、経営力向上計画及び 事業計画の策定に活用します。分析項目については、売上高増加率(売上持続性)、営 業利益率(収益性)、有利子負債倍率(健全性)、労働生産性(生産性)などとします。 (3)専門家を活用した経営分析 商工会では対応しきれない高度で専門的な経営課題については、中小企業庁のミラサ ポ及び京都府商工会連合会のエキスパートバンク専門家派遣事業を活用し、さらに経営 課題を細分化し、踏み込んだ経営力の向上及び事業計画の策定に活用します。 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 個別相談会開催 未実施 年12回 年12回 年16回 年16回 年16回 経営分析件数 未実施 6件 6件 10件 10件 10件 専門家派遣件数 未実施 2件 2件 3件 3件 3件

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9 4.事業計画策定支援に関すること【指針②】 【目的】 第1に、目的・目標を明確にすることが重要となります。その目的・目標をしっかりと押さえ た上で、地域の経済動向調査を活用し、自社の経営分析の結果を踏まえて、小規模事業者 の経営状況や転換期(創業期・成長期・成熟期・衰退期・さらには再生期)の段階に応じた経 営課題の解決に向けた事業計画策定し、経営力の強化を図ることを目的とします。 【現状と課題】 これまでの事業計画の策定は、小規模事業者からの融資相談申込みや補助金申請など 事業計画が必要な場合にのみ、限定的に支援してきた状況でした。自社を経営分析し、経 済動向や経営環境の変化などを考察した継続的な事業計画の策定支援ができていないこと や、依頼があってから始動する受動的な支援であることが課題となっております。 【事業内容】 自社の経営分析を踏まえ、持続的発展を目指す小規模事業者及び事業承継を検討する 小規模事業者を主な対象として、事業計画の必要性を理解し事業計画策定に取り組むこと で、いわゆる「どんぶり勘定」、「成り行き経営」からの脱却し、小規模事業者の経営力強化を 支援します。また、事業承継意識の希薄な事業者に対しては、必要性や問題意識をもった 経営計画を検討する機会を提案していくことにより、事業承継や事業計画策定を自社の問 題として認識し、経営の持続化、基盤強化を支援します。 (1)巡回相談による支援 巡回相談の中で小規模事業者に対して、「現状の把握」「目標設定」「そのための取り組 み」の3つを整理します。資金調達面での計画は地元金融機関と連携し、経営力向上面 での計画は中小企業診断士と連携し、計画策定を支援します。 (2)個別相談会等の開催による支援 経営分析支援を行い、巡回相談による支援が不足している小規模事業者を中心に個 別相談会を、原則、4半期に1回以上の頻度での個別相談会を開催します。経営分析デ ータを活用し、中小企業診断士等の専門家と連携した支援を行います。 (3)創業・第2創業者への支援 創業者また第2創業者に対して、創業の事業計画策定において「現状」「目標」「取り組 み」を整理した事業計画策定を支援します。原則、毎月開催する個別相談会活用し、資 金面は地元金融機関と連携し、中小企業診断士等の専門家と連携した支援を行います。 (4)事業承継を想定した事業計画策定の支援 小規模事業者に対して、「事業承継の動機付け」が最も重要なポイントと考えます。事 業承継意識の希薄な事業者に対して、必要性や問題意識をもった経営計画を検討する 機会を提案していきます。また、事業承継の計画策定は、現経営者と後継者の両者のコミ ュニケーション不足も承継が進まない原因の一つであり、巡回相談の中で経営支援員が ファシリテーターの役割を担い、両者といっしょに計画策定を支援します。必要に応じて、 京都産業21中小企業事業継続支援センターと連携した計画策定を支援します。

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10 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 個別相談会開催 未実施 年4回 年4回 年6回 年6回 年6回 事業計画策定件数 未実施 3件 3件 5件 5件 5件 創業等計画策定件数 未実施 2件 2件 2件 2件 2件 事業承継計画策定件数 未実施 1件 1件 1件 1件 1件 5.事業計画策定後の実施支援に関すること【指針②】 【目的】 事業計画の策定した全ての小規模事業者に対して、定期的なフォローアップ支援を実施 し、PDCAサイクルをしっかりと循環させた経営に取り組むことで、その計画が実行性のある ものとなり、経営力の強化を図ることを目的とします。 【現状と課題】 事業計画は融資相談や補助金申請の際に策定はするものの、短期的な直面する経営課 題が解決すると放置する傾向が強く、持続的な発展、経営力を向上・強化につながるPDC Aサイクルをうまくまわせていないことが課題となっております。 【事業内容】 (1)巡回によるフォローアップ支援の実施 巡回相談の都度、目的・目標を再度確認し、明確にします。原則、4半期に1回以上の 定期的なフォローアップ支援を実施することで、進捗確認、状況変化への対応、PDCAサ イクルを意識した経営につながる巡回支援を実施します。 (2)個別相談会によるフォローアップ支援の実施 (1)による定期的なフォローアップ支援を行うものの、進捗状況が遅延傾向にある小規 規模事業者に対して、京都府商工会連合会やミラサポの専門家派遣を活用し、別途、個 別相談会の機会を設け、課題の洗い出しとその対策等のフォローアップ支援を行います。 (3)専門家と連携したフォローアップ支援の実施 経営環境が常に変化す中で、(1)及び(2)による支援を通じて対応しきれない抜本的 な計画変更については、京都府商工会連合会専門家派遣を活用し、経営課題の分析及 び今後の対応策について、より専門的なフォローアップ支援を適時実施します。 (4)創業・第2創業者への巡回によるフォローアップ支援の実施 創業・第2創業者に対して、原則、定期巡回を月に1回実施し、現状の把握、目標の再 確認や課題の改善、そのために取り組むことについて、小規模事業者といっしょに考え、 PDCAサイクルを意識した経営になるように、フォローアップ支援を実施します。 (5)事業承継を想定した事業計画策定者への巡回によるフォローアップ支援の実施 事業承継を進めるため計画策定した小規模事業者に対して、原則、4半期に1回の頻 度で定期的なフォローアップ支援を実施することで、進捗確認、現経営者と後継者のスム ーズな事業承継につながる巡回支援を実施します。

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11 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 フォローアップ延回数 (頻度:延回数※創業等計画を除く) 未実施 3社 年12回 3社 年12回 5社 年20回 5社 年20回 5社 年20回 創業計画等フォローアップ件数 (頻度:延回数) 未実施 2件 年24回 2件 年24回 2件 年24回 2件 年24回 2件 年24回 事業承継等フォローアップ件数 (頻度:延回数) 未実施 1件 年4回 1件 年4回 1件 年4回 1件 年4回 1件 年4回 売上増加企業数 未実施 2社 2社 3社 3社 3社 利益率増加企業数(増加率) 未実施 2社5% 2社5% 3社5% 3社5% 3社5% 6.需要動向調査に関すること【指針③】 【目的】 販売する商品、提供するサービスについて、市場概要、購買行動の動向、ニーズ・購買要 因などの需要動向について調査・分析をし、販路開拓、新商品・新サービスの開発につなげ るため、その情報を小規模事業者に提供します。 【現状と課題】 これまで小規模事業者は、作り手の理論(プロダクトアウト)を優先した商品・サービスの提 供になりがちで、消費者ニーズを優先した顧客視点(マーケットイン)での提供ができていな い場合が多く、一部、地域外への顧客流出やビジネスチャンスを逃がす要因となっておりま す。客観的な市場動向も含めた需要動向情報を収集、分析し、提供する仕組みがなく、多く の小規模事業者自身がマーケットインの発想ができていないことが課題となっています。 また、商工会の課題として、関係機関からの情報をそのまま提供するに留まり、消費者ニ ーズや需要動向について把握してこなかったことが挙げられます。 【事業内容】 小規模事業者が提供する商品・サービスに対して、ターゲット顧客ニーズや需要動向を調 査します。またその調査結果をデータ化し整理・分析を行い、小規模事業者に提供すること で需要動向・ニーズを把握した事業計画の策定、販路拡大につなげる支援を行います。 また、必要に応じて、京都府商工会連合会や中小企業診断士等専門家と連携し、需要動向 を踏まえたアドバイスを行います。 (1)小規模事業者に提供する商品・サービスの需要動向調査、整理・分析 小規模事業者は、過去の売れた経験則に基づき、主観的な思考で品ぞろえやサービ スの提供を行い、顧客の動向及びニーズの変化に対応しきれていない状況です。第5次 総合計画にある観光産業を核とした地域経済活性化を推進する中で、小売業及びサービ ス業に調査等対象をしぼり、道の駅、観光交流施設・各宿泊所及び飲食店と連携し、アン ケート及びヒアリングによる消費者ニーズ・需要動向の調査を実施し情報収集します。

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12 ・調査対象 小売業(お土産物・取り扱い商品)・サービス業(飲食・宿泊) ・調査内容 商品・事業者ごとに、調査内容を選択し組み合わせます。価格(値ごろ感)・デザイン (色、大きさ、形、重さ)・必要性・認知度・満足度、改善点やウォンツ(欲しいもの)など ・情報整理と分析、活用 需要動向や消費者ニーズを収集した情報を整理し、クロス集計分析を行い、専門家か らの助言を受けながら顧客ニーズやウォンツを掘り下げて分析します。また、分析結果は、 当該小売業及びサービス業にフィードバックし新商品開発や改良等につなげます。 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 調査対象事業者数 未実施 5社 5社 5社 5社 5社 アンケート回収件数 未実施 100件 100件 100件 100件 100件 (2)商談会等を活用した需要動向調査、整理・分析 販路拡大に取り組む小規模事業者、また6次産業化を目指す農水産業者に対して、京 都府商工会連合会や地元金融機関等と連携し、それぞれの事業者に合った商談会の情 報提供・出展勧奨を行います。商談会において、商談相手に対してアンケート方式で需 要動向や市場動向への適応性・マッチング状況を調査します。 ・連携団体との商談会 バイヤーマッチング商談会(京都北都信用金庫)京都市内 概要:魅力ある商品の販路開拓 実績:バイヤー(約40社)、サプライー(約190社)、商談数(約400件) グルメ&ダイニングスタイルショー(全国商工会連合会)東京都内 等 概要:付加価値とこだわりと戦略商材やこれからの売り場づくり 実績:来場者数(約24,000名)、出展数(約200社) ・調査対象 主として、商談会に参加を目指す小規模事業者 ・調査手段・方法 アンケート方式による価格・発注ロット数・品質・納期・技術・市場規模など ・情報整理と分析、活用 需要動向や消費者ニーズを収集した情報を整理し、3C分析を行い、専門家からの助 言も受けながら顧客ニーズを分析し、分析結果は、当該小売業及びサービス業にフィード バックし新商品開発や改良等につなげます。 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 調査対象件数 未実施 2社 2社 2社 2社 2社 アンケート回収件数 未実施 60件 60件 60件 60件 60件

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13 7.新たな需要の販路開拓に寄与する事業に関すること【指針④】 【目的】 消費者ニーズを優先した顧客視点(マーケットイン)での商品サービスを提供するため、小 規模事業者自身がその情報を活用し、新たな需要の開拓を支援することで、販路拡大や観 光客増加による収益力(稼ぐ力)の改善を図ることを目的とします。 【現状と課題】 人口減少等により地域経済は縮小し、小規模事業者の経営環境は悪化し、その打開策と しての交流人口の拡大や需要開拓の機会を創出できていないこと、また商工会としても、販 路拡大等の支援はしてきたものの、短期的、限定的であったことが課題となっております。 【事業内容】 経営分析・FCPシート(※農林水産物や食品を流通業者のバイヤーに商品特性や取引 条件等の情報を記載してバイヤーに伝える商談用シート。)作成支援を実施し、需要動向調 査等を活用し、関係機関と連携した販路拡大や、農水産業者の6次産業化を推進し新たな 需要の開拓を支援します。 (1)新たな需要を開拓するため、関係機関と連携し 商談会参加による販路拡大 小規模事業者それぞれの商品やターゲットに合う商談会(京都府商工会連合会及び地 元金融機関等と連携した首都圏や京都市内で開催させる商談)の情報提供・出展勧奨を 行い、商談会に必要なFCPシートの作成支援、バイヤーに対するプレゼンテーション力を 高めるための専門家派遣支援を実施し、販路拡大と知名度の向上を図ります。出展後 は、商談内容をヒアリングし、次につながるフォロー支援を行います。 (2)農水産業者の6次産業化よる新しい領域への挑戦の支援 6次産業化を目指す、また取り組む農水産業者は、上昇志向が高く、需要動向や販路 拡大についての経営支援を商工会に求めるケースがあります。積極的な商談会への出展 勧奨を行うとともに、3C分析やFCPシートの作成支援、商談相手へのプレゼンテーション 力を高めるための専門家派遣支援を実施し、売り先の拡大(業者向けと消費者向け両方 において)を支援します。出展後は、出展業者にヒアリングを行い、今後の対策についてフ ォローアップ支援を実施します。一般消費者向けとして、観光交流施設及び地域イベント・ マルシェと連携して、販路開拓及び知名度の向上を図り、売上向上につなげます。また、 流通・販売を自社で行うことによる利益の確保につなげます。 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 商談会参加(商談)件数 未実施 2社 2社 4社 4社 4社 商談成立件数 未実施 1社 1社 2社 2社 2社 6次産業化支援 未実施 1社 1社 2社 2社 2社 6次産業売上増加個社数 未実施 1社 1社 2社 2社 2社 (3)農業・水産業者と観光業者が連携した新たな需要拡大 商工会が農水産業者に対して、FCPシート作成支援を実施し、観光事業者とのマッチ

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14 ングや紹介することで、双方が連携・商談を進める中で、主体的に四季折々、時間帯を工 夫したイベント等を新しく企画し、満足度の高い事業を展開することで、個々の店舗の利 用を促進し、売上向上につなげます。また、マッチング後についても、ヒアリングを行い、 新たな展開に向けたフォローアップ支援を実施します。 【目標】 (※現状は令和元年9月までの実施実績) 支援内容 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 農水商マッチング支援 未実施 2組 2組 3組 3組 3組 農水商マッチング売上増加個社数 未実施 4社 4社 6社 6社 6社 Ⅱ.地域経済活性化に資する取り組み 8.地域経済活性化事業に関すること これまで商工会では、地域イベント、特産品開発、プレミアム商品券の発行などに取り組 んできましたが、地域の関係団体と連携した取り組みの中で、情報の共有ができておらず、 持続的な発展に効果的な成果があったとは言えない状況でした。今後は、伊根町内関係団 体と連携し、地域の直面する課題、地域振興策及びインバウンド需要動向等の観光振興に ついて、定期的(年2回)に意見交換し情報の共有を図ります。丹後地域を一つの観光圏と 位置づけた海の京都事業をより発展させ、地域住民による内発的に生み出される持続可能 な取り組みを通じて、魅力的な観光町づくりや楽しむコンテンツを提供し、交流人口の増加 やリピート率を向上させることによる観光振興、地域経済振興に取り組みます。 (1)地域特有の社会問題の解決に向けた取り組み ・地域資源を活用した観光振興や地域産業課題について協議するため、伊根町地域経 済活性化協議会を設け、定期的に年2回開催します。協議会の構成団体は、伊根町(企 画観光課)、伊根町商工会、伊根町観光協会、伊根浦舟屋群等保存会、京都府漁業協 同組合、京都北都信用金庫とし、商工会は協議会事務局機能も担います。 (2)交流人口の増加による地域活性化への取り組み ・伊根町、伊根町観光協会はじめとした地域関係団体と連携し、伊根花火(伊根花火実行 委員会・商工会が事業主体・夏・8月)、伊根博覧会(伊根浦ゆっくり観光の会・伊根町観 光協会が事業主体・秋9月)、伊根うみゃーもん祭(伊根町農林漁業振興会が事業主体・ 秋・10月)を開催し、伊根町の魅力を発信するとともに、交流人口の増加に取り組みます。 写真 伊根花火(伊根町観光写真コンテスト提供) 写真 伊根うみゃーもん祭り(伊根町観光協会提供)

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15 (3)訪日外国人旅行インバウンド需要動向の情報収集、分析及び提供 政府が、「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」において訪日外国人旅行者数を 2020年に4千万人、2030年には6千万人とする新目標を掲げ、観光立国施策に注力し ていくことを踏まえ、平日の観光客の増加及び宿泊施設飲食店の稼働向上による観光消 費の拡大に取り組みます。増加傾向にある訪日外国人観光客について、これまで以上に 積極的に誘客するため、商品の売れ筋・観光ニーズ、特に訪日外国人旅行客(インバウン ド)に関する動向について情報収集及び整理し、伊根町地域活性化協議会での協議の 一つの資料として情報提供し、地域振興の取り組みに活用します。 (4)特産品・新商品の開発による地域ブランド化への取り組み 伊根町観光交流施設や道の駅と連携し、地域の新たな特産品の開発及びPRイベントを 開催し、地域商品のブランド化に取り組みます。伊根鰤・伊根まぐろ・伊根産岩ガキ・薦池 大納言(小豆)・筒川そば等の商品力を向上させ、販路の拡大に取り組みます。 Ⅲ.経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取り組み 9.他社の支援機関との連携を通じた支援ノウハウ等の情報交換に関すること 現在は地域事情等の情報交換等はするものの、支援ノウハウや他の支援事例までの情報 交換等は図れていませんでした。また、小規模事業者の総数が約130名(商工会員111名 令和元年10月現在)の小規模であることから、支援案件や支援事例も偏ったものであったの で、経営支援員の支援経験も乏しい状況であります。今後は、様々な経営支援機関・関係 機関と交流、連携を通じて、地域経済情勢の把握、多種多様な案件への支援内容、支援ノ ウハウの相互蓄積、課題解決方法など支援能力の向上を図ります。 (1)京都府中小企業応援隊での経営支援事例研修及び事例研究 商圏エリアが小規模で、支援事例も豊富ではないことから、経営支援員の携わる支援 事例や支援経験も限られるため、京都府中小企業応援隊(構成は、京都府・府内商工会・ 府内商工会議所・中小企業団体中央会・財団法人京都産業21等)が主催する全体研修・ 支援事例研究会への参加(年2回)、京都府商工会連合会が主催する経営支援力向上研 究会(年4回)に意欲的に参加し、地域経済情勢の情報収集及び共有化すると共に、多 様な支援事例や支援ノウハウの蓄積し、伴走型支援を強化します。 (2)金融機関との意見交換会 当地域における小規模事業者の資金調達ニーズを把握、また金融機関との協調した 写真 舟屋日和(伊根町観光交流施設提供) 写真 伊根産岩ガキ(奥伊根温泉旅館提供)

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16 金融支援を実施することが金融支援において求められており、地元金融機関(京都北都 信用金庫・京都銀行)との意見交換の実施(年2回)、日本政策金融公庫舞鶴支店と金融 懇談会(年1回)を開催し、地域の金融情勢の意見交換することで、金融情報のみならず、 広い意味での地域経済動向を入手し、金融支援を円滑に行います。 10.経営指導員等の資質向上等に関すること 現在は研修を定期的に受講し、復命書として回覧するに留まっており、職員間での共有 が図れていないことを踏まえ、今後は、全職員が受講計画を立て、それぞれ個々の支援能 力の向上に向け、積極的に研修を受講し、その内容を職員間で共有します。そのことによ り、支援機関の人材に求められる5つの力(対話力、診断力、構想力、編集力、突破力)の養 成に取り組みます。 (1)外部経営支援団体が主催する研修会等の積極的な活用 中小企業庁及び京都府商工会連合会等が主催する研修において、受講計画を立て、 求められる支援力を踏まえたテーマを自身で選択し、全職員が個々の支援能力の向上に 向け、積極的に研修を受講します。研修後には、経営支援員ミーティングにおいて、要約 を発表し研修内容を職員間で共有します。また、中小企業庁及び全国商工会連合会が 提供するWEB研修において、経営支援に必要とされる中小企業施策、経営法務、リスク マネジメントの知識についても、積極的に研修します。 (2)職員全体会議及び組織内部での OJT を実施 職員会議(経営支援員・一般職員全員参加)を定期的(月2回)に開催することにより、共有さ れた経営カルテ(データベース)を活用し、個社の経営支援状況(分析結果等含む)を情 報交換し、支援方法の議論や成功支援事例の蓄積と共有、支援ノウハウの向上を図りま す。また、経営支援員の巡回時に、一般職員も同行して OJT を実施します。このことによ り、対話力、診断力、編集力等の支援能力の向上を図ります。 (3)京都府商工会連合会及び丹後ビジネスサポートセンターとの連携による支援力の向上 小規模事業者への高度な専門的分野への支援を実施する際、京都府商工会連合会・ エキスパートバンク専門家派遣事業を活用し、経営支援員が専門家に同行する中で、多 種多様な案件への対応、経営課題への解決アプローチについて、その支援方法・専門的 知識の習得など、診断力や構想力の向上を図ります。 (4)経営支援員間での経営カルテ(データベース)の共有 経営支援を行う上で、組織内での経営支援内容の共有が必要となります。商工会基幹 システム(小規模事業者支援システム)を活用し、組織内での経営支援情報(経営カルテ) を一元管理(データベース化)し、経営支援員がどの案件も閲覧を可能にし、相互に情報 共有した上で、経営支援員ミーティングを定期的(月2回)に行い、進行形の案件の進捗、 現時点での問題点とその対策などを共有することで、経営支援員自身並びに組織として の経営支援力の向上を図ります。

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17 11.事業の評価及び見直しをするための仕組みに関すること 経営発達支援計画の取り組みの中で、効果的な事業推進を図るため、下記の通り事業評 価及び見直しを行います。 (1)経営発達支援事業評価委員会を設置します。 構成員は、中小企業診断士・伊根町企画観光課長(商工担当課)・伊根町観光協会長・ 農水産代表・地元金融機関支店長の有識者等及び法定経営支援員とします。 (2)正副会長会において、本事業の進捗状況を把握し、成果の評価、計画の見直し等を実 施し、経営発達支援事業評価委員会へ報告します。 (3)事業評価委員会において、正副会長会より報告のあった事業の実施状況、成果の評 価、計画の見直し等について年1回検討し、検討結果を理事会に提出します。 (4)事業の成果・評価・見直しの結果は、計画期間中、商工会公式HPに年1回公表し ます。 公式HP 進捗報告 報告 成果等報告 見直し・検証 確認 正副会長会 経営発達支援 (経営支援員等) 経営発達支援 事業評価委員会 理事会 公表

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18 (別表2) 経営発達支援事業の実施体制 経営発達支援事業の実施体制 (令和元年11月現在) (1)実施体制(商工会又は商工会議所の経営発達支援事業実施に係る体制/関係市町 村の経営発達支援事業実施に係る体制/商工会又は商工会議所と関係市町村の共同体制 /経営指導員の関与体制 等) (2名) (会長1名) (副会長2名) (理事8名) (主担当) 経営分析 販路開拓 事業評価 (主担当) 動向調査 事業計画策定・フォロー 地域振興 (補佐) 動向調査 販路開拓 事業評価 (事業総括)管理職 伊根町企画観光課 経営支援員 一般職員 法定経営支援員 職員数 3名 監事 事務局 理事会 経営支援員を中心に、全職員(3名)で取り組みます。 内1名(管理職・法定経営支援員兼務)が事業総括します。 (2)商工会及び商工会議所による小規模事業者の支援に関する法律第7条第5項に規定 する経営指導員による情報の提供及び助言に係る実施体制 ①当該経営指導員の氏名、連絡先 ■氏名:亀井 徹 ■連絡先:伊根町商工会 TEL 0772-32-0302 ②経営指導員による情報の提供及び助言 経営発達支援事業の実施・実施に係る指導及び助言、目標達成に向けた進捗管理、 事業の評価・見直しをする際の必要な情報提供等を行います。 (3)商工会/商工会議所、関係市町村連絡先 ①伊根町商工会 〒626-0424 京都府与謝郡伊根町字亀島 429 TEL 0772-32-0302 FAX 0772-32-1065 URL http://ine.kyoto-fsci.or.jp/ Mail ine-sci@kyoto-fsci.or.jp ②伊根町 〒626-0493 京都府与謝郡伊根町字日出 651 企画観光課 TEL 0772-32-0502 FAX 0772-32-1333 URL http://www.town.ine.kyoto.jp/ Mail info@town.ine.lg.jp

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19 (別表3) 経営発達支援事業の実施に必要な資金の額及びその調達方法 (単位 千円) 現状 R2年度 R3年度 R4年度 R5年度 R6年度 必要な資金の額 1,200 1,200 1,400 1,400 1,400 経営改善普及事業費 (講習会等開催費) (金融指導事務費) (小規模事業施策普及費) 地域総合振興事業費 700 (300) (300) (100) 500 700 (300) (300) (100) 500 800 (400) (300) (100) 600 800 (400) (300) (100) 600 800 (400) (300) (100) 600 (備考)必要な資金の額については、見込み額を記載すること。 調達方法 補助金(国・京都府・伊根町)、商工会自主財源(会費・手数料収入等) (備考)調達方法については、想定される調達方法を記載すること。

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