• 検索結果がありません。

運動器疾患の理学療法と基礎研究の融合・接点

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "運動器疾患の理学療法と基礎研究の融合・接点"

Copied!
8
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

学療法学  

32

巻 第1号

26

33

頁 (

2005

年)

関 節 系 分

動器

疾患

学療法

礎研

融合

接 点

司 会 よ り       埼玉県立 大学   保 健 医 療 福 祉 学 部       中 山彰

 我 が 国 で

国 民の 最 大の受診率を占め るの は疼 痛 性運動器疾 患であ り

特に 介 護 費 用 面 か ら も 虚 弱 高 齢 者の 介 護 度の重 度 化 には疼 痛性 骨 関 節 疾 患か最大の要 因であ る と さ れ

介 護 軽 減

予防 と医 療 経 済 面 か ら骨 関節 疾 患へ の理 学 療 法の効 果 的戦 略 を

会 挙げ て取り組 まね ば な らない

世界 各国 も 同様 な課 題 か ら

器の ユ0

年】

世界運動が

国連 と

WHO

主 導の も と

世 界 約

90

ヶ国で ス タ

ト し た

そのよ うな 背 承か ら骨

関 節

分 科 会の メインテ

マ は 「運動 器疾 患の理 学 療 法と基礎 研 究の融 合

接 点

2 と し

理 学 療 法

i

/の 視 点 か ら

6

領 域 につ い て検 討し たcj 丶沖出 実 氏 は 結 合 組 織の基 礎 研 究の観 点 か ら拘 縮 に 対 す る理 学 療 法 効 果 を

CPM

と超 音 波 使 用に よ る動 物 実 験か ら検 証 し

拘 縮予防 于段へ の有 効 性 を示 した

  河 ヒ敬 介 氏は組 織 学

生化 学 及 び 細 胞 生 物 学 的 手法 を 用い て

仰 張 刺 激による骨 格筋 の萎縮

制や 肥大の分子 メカニ ズムの 解 明か ら より効 果 的

効 率 的 な 筋 力 低 下の

f

防や筋

増 強 法の開発 に

げ る た めの

検討

を 始 め た との報 古であっ た

  加 藤   浩 氏は廃 用 性 筋 萎 縮 評価 と し てwavelet 変換に よ る表面筋 電図周 波 数 解 析 を股関節 疾 患 の中 殿 筋 活 動 に 応 堀 し

筋の質 的 低

ドの特 徴 と し て 主 に lype

I

線 維の活 動 低卜

が 示 唆 され る との報 告であっ た。  高 柳 清美 氏は膝 十 字 靭 帯の保 存 療 法 と して特 殊 な膝 装 具 と「1

期 連 動 療 法 の効果をラッ ト に よ る動 物 実 験に て検 証 し

適 切 な運 動 刺 激と 運動強度が靭 帯 修 復に必 要であるこ と を報 告 した

  沖田

彦 氏は運 動 器 疾 患の運 動 異常を認知 理 論 に 基づい た 連 動 療 法の適 用として認 知 運 動 療 法を展 開し

その仮 説 実 証の た めの検 証を 強 調 さ れ た

篳:鈴 木 重行 氏は筋

筋 膜 性 疼 痛に対 する科

学 的評 価と し ての

硬 度

超音 波 画

3

次元

CT

[由

i

像によ る試み か らそのP]

能 性につ いて

証 報告さ れ た

結 合 組織

基 礎 研 究

観 点

か ら       星城 大 学リハ ビ リテ

ショ ン学 部       沖田   実 は じ め に  運動 器疾 患の治 療を 進 め る 上 で 関 節 拘 縮 (以 下

拘 縮1 は 頻 繁に直 面 する機 能 障 害である

そして

先 行 研 究の多く は関節 周 囲に存 在する軟 部 組 織の結 合組 織の変 化が その伸 長 性

采 軟 性 低 卜

を招き

可動 域 制限 につ なが る と して い る 14

し か し

拘縮の

態に 関 し て は詳細な解 明がなさ れ てい るわ けで はな く

拘 縮に対 する理学 療 法の効 呆につ い て も証明 さ れてい るわ けではない 。   筆 者ら はこれまで

骨 格 筋 内に存 在 する結 合 組 織 特に そ の 主要

成 成 分であ るコ ラ

ゲン

線維

の形 態 学 的 変 化に着目 し

拘縮の病 態 解 明と拘縮に対す る 理学 療 法の効 果 検 証を目的と し た基 礎 研 究 を 行っ てきた

そこで

本 稿で はこれまでの研 究 成 果の概 要 を紹 介し

その成果の 理 学療 法へ の 活用

応 用 につ い て 考 え て み たい

骨 格 筋 内の結 合 組 織   骨 格 筋 内に存 在 す る結 合 組 織 は

健 を 除 け ば 概 ね 筋 膜の こと を指 し

筋 膜はコ

ゲン線 維が網目状に走 行した形 態 と なっ てい る

す な わ ち

骨 格 筋の弛 緩 時は

筋 膜の コ ラ

ゲン線 維

々 な

万向

に 走行して いる が

伸 長 峙のそれ は伸 長さ れ た 方 向に ほぼ平 行 な 直 線 状の走 行とな り5}

こ の走 行 変 化は個々 の コ ラ

ゲン線 維に 十 分 な 可 動性が 備 わっ てい る た め と考 えら れ る

そ し て

筋膜の 伸長 性 はこ の コ ラ

ゲン線維の 可 動 性 に よって確 保 され て お り

筋 長の変 化に対 応 してい る

不 動によ る筋 内膜コラ

ゲン線 維 網の形 態 変 化  ラッ ト足 関 節 を 最 大 底 屈 位で

1

2

4

8

12

週 間 ギプスで 不 動 化し

不 動 期 間の 延 長に伴 う関 節可動 域 制 限の 進 行 状 況 と 弛 緩 位で不 動 化さ れ た ヒラメ

内 膜コ ラ

ゲン線

網の形 態 変 化 を検 索 した6

t

なお

詳細 な 方 法に つ い ては紙 面の 関係 も あ り

こ こ では割 愛 する

結 果 とし て

関 節叮動域 制 限は不 動 期 間の延 長 に 伴い 著 し く な り

特 に 不 動

t

週 後 以 降 の 制 限 は 著し かっ た

ま た

筋 内 膜コ ラ

ゲン線 維 網の形 態をみる と

対 照 群 や 不 動

L2

週 後のそ れ は 筋 線 維の長 軸 方 向 に 対 して縦 走 するコ ラ

ゲン線 維 が 多 かっ たが

不 動4週 後 以 降は多 くの コ ラ

ゲン線 維 が 筋 線維の長 軸 ノ

i

向に対 して横 走 してい 〔図 1)

つ ま り

不動4週後以 降 は 個々 の コ ラ

ゲ ン線維の 可動 性 が減少 し ている と推察さ れ

この変化は関節可動域 制 限 が 薯 し くなる [1

ma

と同 期 して認めら れる こと か ら拘 縮の 病 態と捉え ら れると思わ れる

拘 縮に対 する 理

療 法の効果

 

上 記の

見 を

つ の パ ラ メ

y と し

持 続 的 他 動運動 〔

CoriLinues

 passivc meLion ;

CPM

)と超 音 波 療 法に よ る拘縮

の予防 効 果を検 討し た

具 体 的に はラ ッ ト足関 節を最大底 届 位 で

4

週間 不動 化 する過 程で

5

日の頻 度で麻 酔 を 行い

角速 度⊥

O

°

  秒で

1

3D

分間

CPM

を 実 施 する群 1:

CPM

群) と

1MHz

1W

甜 !〔:1−Ltの 条 件 で

1

15

分 間 超 音 波 を 照射す る 群 超 音波 群〕を 設定し た

そ して

関節可動域 と 筋 内 膜 コ ラ

ゲン線維 網の形 態 を不 動のみの群 (不 動齣 と 比 較 した

関 節 可 動 域はCPM 群

超 音 波 群ともに不 動 群より約2『 高 値を示 し

これら

2

群の筋 内 膜コ ラ

ゲン線 維 網 は 不 動 群 と は 異 な り

筋 線 維σ)長 軸 方 向に対し て縦 走し てい た 〔図

2

し た がっ て

CPM

や超 音 波は不 動に よ るコ ラ

ゲン線 維の可動 性 減 少 を あ

(2)

対 照 群

運動 器 疾 患の理 学 療 法と巫礎 研究の融 合

接 点

不 動

2 週 後

蜘 週 後

不 動 12 週 後

Lt7 図1 不 動による筋 内 膜コ ラ

ゲン線 維 網の形 態変化

対 照 群

不 動 群

CPM

2

 不動に よ る筋 内膜コ ラ

ゲン線 維 網の形 態 変化に対 する

CPM

と超 音 波の効 果

(3)

28 理’ デ:

6

: }:  日蒔32巻 第1

る 提 度 予 防 す ること が 可 能 で

こ の こと が 関節可動 域 制限の進 行抑制 につ な が り

拘縮の 予 防手 段と し て効果 が あ ること が不 1唆 された

お わ りに   以

E

のよ うに

今 回紹 介 したコ ラ

ゲン線 維の可 動 性 減 少に 起 因し たコ ラ

ゲン

の形 態 変 化は

拘 縮の 進 行 過 程

病 態と捉え ること がで き る と 思 わ れ

これ は

縮の治

を進め てい く ヒでも重 要 な 知 見と考 えて い る

そして

こ の知 見 をパ ラメ

タに活用

応用することで拘 縮に紂する 理学 療 法 効 果 を 検 証 し た 基 礎 デ

タの提 示 が卩∫能 に な る と思 わ れ る

た だ

現 時 点では拘 縮進 行 時にコ ラ

ゲン線 維可動 性 減 少が 生 じ るメ カニ ズムや拘 縮に対 す る理 学 療 法 効 果 を 検証 した基 礎デ

タの 蓄 積は不 十 分であ り

こ の ことが 今 後の裸題である

1}安 藤 徳 彦 :リハ ビ リ テ

ション 基礎 医 学

卜 田 敏

他 1編[

医学   書 院

峠{京

19

 83

卩pL94

203

2}“

ilLiurTs

 PE

 

Guldspi

【1k 

G

Co

[lnec

Liye Lissue じ

hange

 

i

【1 

immp

  bilig

 ud muS

 CIL

 

J

 AIT;し〔 138:343

350

1984

3:ト

lc

}zus L

 Kannus P

 et al

二Thu effeし匸り[lcnetomy  alLd imrn〔,bi

  iizntien on intramus⊂uLar conncctivc  tissuc

 

J

 Bone 

Joint

 Surg

  72Bl

 

293 297

1990

4:IAke 鶉冂n WH

 Amie [D

 et al

:Immob …ry effects  oll syn 〔}viul l〔,ims

  rlle pathnnlechHI1[ぐs of 

j

〔)illt 〔」ontrncrure

 Binrhenlogy  】7:95  11〔}

  ⊥gs口

5:IPurslvw  PP

 TroUヒr 

JA

:The murphologl

 and mechriTli じaF Pr

IP

  ertivs エ,f undoinvsiunL  in serius

iibred I[Luscle : 、

ariuLicms  wi 匚h mus

  cle lengTh

 J MIlsc

e Hes Cell NIotil l5:L

YY

308

 1994

6:IQk [「a M

 Y〔}shinliir

n T

 et α‘

:Eftecrs oi

reduced  

jeint

 mobili [y  

m  sarcl ユmere  iengtl1

 cnll:gen  fibr[I  arrarlge

llent  [11 the  end

my

  siun]

 al1⊂L hyatLu

oll[lll i卩1 rat  sロ1eus  

T

uscle

 

J

 Nluscle  Res  (〕el1

  ){eLil 25:159

⊥66

2004

基 礎 的

究 手 法 を

用い た理

学 療 法

に か かわる

骨 格 筋

の 研 究

                        名古

屋大

医 学

保 健

学科

      河上 敬 介

宮 津 真 寿 美   我々 は

組 織 学

牛化 学お よび細 胞生物 学 的 手 法を

E

]い て

臨 康 で 頻 繁 に直面 す る筋 萎 縮の 抑 制や筋肥大に焦 点 を 当て

「仲 張 刺 激 に よ る 骨格 筋の萎縮抑 制や 肥大の分∫

メ カニ ズム の 解 明

1

を テ

マ に研 究を行っ てい る

実 験 動 物 を 用いた組 織 学 的 研 究   「筋 は 運動によ り肥 大 して

筋 丿Jは増 強する

また

運 動 し ない と萎 縮し て

jJ

は低 下 する

1

こ の様 な 地球

では 常 識 的 な こ と が

歩 宇 宙 空 問 に 出 る と そ う と もい え な く な る

1

ロ シ ア の宇 宙ス テ

ショ ンで 4 ケ月 過 ご し た宇 宙 飛行 十の 組 織 は帰還時40%低 下して いた

とい う記 事を 見 た

こ の宇 宙 飛 行 士は別に飛 行 船で 4ケ 間寝て いた わけではな く

様々な 任 務 のために活 動してい た はずである

こ の事より

筋は使う だ け で は 〔縮 きせ る だ け で は}細 くな るこ

ヒ もある とい うこと が わ か る

これ を 理

す る た め に は 「重 力

1

が鍵に な る

即 ち重 力 ドで筋 を 収 縮 させ る と

筋に は収縮 力に対し て 応力と い う張 力

1

伸張 刺 激〕 が働 く,

しか し無 重力 ドでは

その応 力 は ほ と ん ど ない

は伸 張 刺 激 を十 分に受け て

は じめ て

細 く な ら ない し

強 く な るの で は ない か と考え ら れ る

 こ の仮説 が 正 しい と す る な ら ば

我々が 臨 床 で よ く 用い る ス トレッチン グ 1伸張 刺激 } を 加 え る とは 細 く な ら ないの ?」 とい う疑 問 が生じる

こ の疑 問 を解 明 す る に はヒ トで の実 験 は 難 し く

実 験 動 物 を 用い た組 織 学 的 研 究 が 適 してい る

なぜな らば

前 述 した応 力 も含め筋に仲 張 刺 激が加 わ;

1

状 態 をる た め に我々が

使

っ てい るの は

動 神

経を切 除す る

法 に よ る

萎縮モ デ ル ラ ッ トである

当然

ヒ トに伸 経 切 除 術 を 施 行 する こと は許さ れ ない か ら である

こ の モデルラッ トの筋 に周 期 的 伸 張 刺 激 を 加え る と萎縮抑制 効 果 が あ るこ と を

筋の 重 量 や 筋 線 維 の 断 画 積の測 定 お よ び 生 化 学 的 予 法 を 用いた 筋の タ イ プ悚 討に よりに確 忍 した

培 養筋 管 細 胞 を用いた 細胞 生 物 学 的研 究   そ れでは

伸張 刺 激はなぜ筋 萎 縮 抑 制 効 果があるの か ?こ の 疑 問 を解 決 するため に は分 了メ カニ ムを 明ら か にする 必要が あ り

実 験

動物

個 体) を用いた研 究には限 界が あるtt な ぜ な ら ば

ホル モ ンや成 長 因子 などの筋の周 りの環 境 をコ ン トロ

ルする必 要がある か ら である

ま た

分 子 メ カニ ズムを 明 ら か にする ために 用い る様々な試 薬は

投与す る と筋 以外に も影響 を お よ ぼ し 実 験 動 物 が 死 に 至 る 場 合 も 多い か ら で あ る

tt

そ こ で

培 養 筋 管 細 胞を川い た細 胞生物 学 的 研 究 が 必 要になる

ちなみ に

シリコ ン膜 ヒに培 養 した 筋 管細 胞 も

周期 的 な 仲張 刺 激 を 加 えると肥 大 するこ とがわかっ てい る

筋の 大 きさ は筋 内の 蛋 白 質 〔ア ク チンや ミ オ シンな ど)の合 成 と分 解との バ ラン ス によ り維 持さ れて いる

って

そのバ ラ ン スが壊れ た とき肥 大や萎 縮が発牛する

た とえば

蛋 自 質合 成の促 進 または分 解 の抑 制の命 令系 〔シ グナ リン グ) を う け る と筋は 肥

Jc

す る

近 年

これ らを 制御 するシグ ナ リン グの 立役者 がい くつ か わ かっ てきた、

シ グ ナ リン グ

に か か わ る 立役 者 〔分

r・

1

は多 種 多 様で あ る が

まず 我々 が着 日し た分 子は八kl というメ ッセン ジャ

あ る

理 山 は

筋 管 細 胞実 験は な

機 械 刺 激 に より

Akt

が活 性 化さ れ る細 胞があるこ

機 械 刺 激に よ る 結 果の報 告で は ないが

Akt

活性

化さ れ る と

肥 大のん 進や 筋 萎縮の抑 制のため の シ グナ リン ゲが働 き 出すこと が近 年 報 告 されてい るから であるLt 1

こ で早 速 培 養 筋 管 細 胞に周 期 的 伸 張 刺 激 を 加 えたところ

た と お り

Akt

の活 性が 上 が

tt

現在こ の 伸 張 刺 激 と

Akt

に 関連 する様々 な 因 子 につ い て 検 討を は じ め た ところ で あ る

分子か ら

臨床

へ   当 然

筋の外 的 環 境 をコ ントロ

ルした細 胞 生 物 学 的 畊 究で 明 らかにな

った事 実 が

臨 床でも同 様におこるか ど うか はわか ら ない

そこで 我々は 手 始 め に

動 物モ デル (個 体 ) で も 細 胞 と 同 様 に

伸 張 刺 激 に よ り

Akt

が活性 化さ れ てい るこ と を確 認 し た

実 験 と しては前述 し た よ うに困 難なこと も 多いが

近 年の研 究 技 術の 発 展にともない 叮能 なことも出て きた

即 ち

細 胞で明ら かにな りつ つ ある分 子Sカニ ズムが個 体でも通 用す るかを確 認し始め た

これ ら に実験か ら

患 者様の筋 肉は

どの ような分了

メ カニ ズムで細 くなっ た り太 くな

た りするのか が 明ら か に な る の もそう 遠い話で は ない と思 う,

その稲 果

よ り 効 果 的

効 率 的な筋 力 低 ドの予 防や筋 力 増 強法の 開 発につ な が ると 考える

埋学 療 法の疑 問 を 解 決す る ため の方 法 とし てヒ ト で は できない方 法である か ら実 験動 物で

実 験 動 物で できない

(4)

運動 器 疾 患の理 学 療 法と基 礎 研 究の融 合

接 点 29

E凹G旧w (轍a

Lttbpbi【

lleCb

1

従 来

手 法

FFT

 analvsis

  fast

 

Fourier

 

tran5笵rm  「FF↑)

1

VF

l、1

c

nlvt

) ご

ご          wavetet  trensfo「m P F

−“

m

t

L

 新

し い

手 法

wavelet  analvsis

2

情 報

  Frequency

  Power

3

情 報

  Frequency

  P

。wer

  Time

      図3  従 来の周 波 数 解 析 と

WT

を 用い た

11

?問 周 波 数 解 析   筋の質 的 評 価 法の

つ として

EMG

周 波 数 解 析は よく知ら れ ている

しか し

従 来の

高 速フ

変 換 〔

fast

 

Fourier

 transform :

FFT

〕を用い た手 法では

解 析 信 号 波 形

の定常性が仮 定さ れ てい る た め

研究の多 くは静 的 収 縮 〔等尺性 収 縮)下 での測 定に制 限 さ れ てい た

 

i

wT

は 解 析 信 号 波 形の非定常性を仮 定し てい る た め

動的収 縮下 (等 張性 収 縮 下}での測 定が凵

能とった

  また

トル解 析におい て type  n線 維の筋 活 動は

パ ワ

スペ トル 高 周 波 帯 成 分 を

 

方type I線 維の筋 活 動は低 周 波 帯 成 分 を 反 映すると考 えら れて い る

その ため

般 的に収 縮 強 度の増 大に伴 うMPF の

〔高 周 波 帯 成 分の増 大 )は

主にtype 

ll

の筋 活 動が大 き く関与し た結果と考え ら れ てい る

か ら細 胞 を川い た方 法で研 究 してい るの で あ り

患 者 様に対 す る 理 学 療 法の 発 展 を 望 ん で 研 究 を 行っ てい る

即 ち

我 々は

基 礎 研 究を行っ てい るの では なく基礎 的な手 法を 用い た 臨床 研 究 を行っ て い る の である

D Adxじhi R

 Yabusuki K

 et  al

:U叫としkc Df  albumiri  is cuupLed  wiLh

  s[rc匸ch

iiiduecd hypertrc}phy  of skclctaL  rnusck

cells irL culture

  Zool〔,g  Sci 2U:557

565

 zeo3

〜1Suzuma  l

 Suzuma K

 

et αt

:S匸re匸ch

induced retinai vascular   ∈ndothetial  grow匸h factor exprcssion  is med正a[ed  by pltos

  卩hllridy[im,gir〔,13

kinnse mnd pr〔】†ein  kinnse〔:{PK(:)

zera  bllt n[)r

  Ijy s匸r

巳じch ir1〔luced ERK レ2

 へkt

 Ras

 m

c/lassica1/nQ、

el PKU

  μdthw とtys

 

J

 Bk〕l chem 277:lo47

lo57

2002

3)ReT[LmvL

 

C

 

Bodine

 

SC

 

et

 

al

:]

lediutieTi【〕f

 

IGF

1

iTTduced

 

tikelじ

  taL my 〔}tubc

  hypcrlr

冫phy   by  PI〔31K Akt mTOR   und

  PI(3)K

,Xkt

GSL3 pa匸hways

 Nat CcU Biol 3:100り

IUI3

2001

1

)Sandri M

 Sandri C

 L

t at

:F〔}xご, transcrip[i〔m  factors inducu the

  atrophy

rciated  ubiquitin  ligase a[rogin

l and  cause  skcle 匸al rnus

  cLe atrophy

 CelL ll7:339

−・

tll,

2004

廃 用 性 筋 萎 縮 評 価 と

表 面 筋 電 図 周 波 数 解 析

      占備 [司際 大学 保 健 科 学部 理 学 療 法 学 科

                                  

藤   浩

研究 の背 景   近 年の整 形外 科 領 域にお ける運 動 器 疾 患に対する

再生医 療

t’

の研 究は め ざましい

をつ な ぐ技 術

をつ る技 術

そ し て 関節 機 能 を再 建 する技 術は 飛 躍的に進 歩し てい る

し か し

身 体

連動 器

とし て の再 生に は

関節 機能の 冉建に加え

tt

す 役 割も 大 き く

学 療 法の 治 療 技 術の

トは 骨

関 節 疾 患の手 術 治 療 成 績 を左 右 する

つ の鍵をっ てい る

し か し廃 用 性筋萎 縮 を き た し た ド肢 整 形 外 科 疾 患に おける 手術 後 理学 療 法と し て は

主 に 重 錘負荷 な ど に よ る申

純 な筋 丿丿 増 強 トレ

ニ ング が行わ れて い るにす ぎず

これ ら トレ

ニ ン グ である程 度の筋 力の回復が得ら れて も

実 際の歩 行におい て 跛 行や荷重 時の 関節不安 定 性が残 存 し

肢 運 動 機 能 低 卜

に伴 う八DL 障 害が

さ れてい ない痂 例 を し ば し ば

験 する

こ の こと は手 術 療 法 後

荷な どに よ る 量 的 な

増強 トレ

ニ ン グだ けで は

最 終 凵標である ADL 能力 までは改 善 ない こと を示唆 し てい る

す なわち単 純

筋 力図復

tt=”

有 効に活 用し得る筋 力の

lt

に は な ら ない と焉うこ と で あ る

tt

そこ で手術 療 法 後の 理 学 療 法に求め られ るもの は

来の 量 的 な筋 丿J増 強 トレ

ニ ング に加 え

別の質 的 な 筋 刀 向上を図る理 学療 法プ ロ グラムを 作 成 するこ とである

し か し

現 状で は

ADL

と 関 連 す る 領 域 での関 節

筋 機 能 評 価 に 関 す る 科 学 的 評 価 法 は

ほ と ん ど立 さ れ てい ない た め

筋の 質 的向ヒ を 評価 す る 予 段 が 十 分 で ない

そこで 今 必 要 な もの は

ADI

に 直 結 したあ らゆる動 的

条件

fi

†測できる新 し質 的 筋 活 動 評 価 法 を 開 発 し

その評 価 幕 準に沿っ た理 学 療 法 治療プロ グ ラムを確 立 する ことで あ る

新しい解 析 手 法の導 入 (図3)

  近 年 我 々は世 界に先 駆けて wavetet 変 換 〔wavetet  tranS

form

:以 下

WT

とよ ば れ る最 新の 工学 技 術 を 表 面 筋 電 図 〔

EMG

) 周波 数 解 析に応用 し

健 常 者 と中 殿 筋 跛 行 を 呈 する股 関 節 疾 患 患 者を対 象に歩 行

le

 

Z

脚 期の中 殿

活 動

か ら

(5)

30

理 学 療 法 学   第

32

巻 第1写 MPI,イ匕      35 25 15

51f ) 20304 〔〕 511      60   Lypじn線 維 径〔μm 〕 図

4

 

Lypc, 

11

 

SR

維径 と歩行 時

Z

脚期の

MPF

変 化 量 〔踵 接地

0

1

   

秒 前か ら 立脚 相

30

% ま で の

MPF

1

flt

〔     を求めその差 分をMPF 変 化量 と したとの相 関 type 

H

線 維 径が太い 症 例ほど

歩 行 時の鍾 接 地 直 後にお ける

MPF

の変 化 量が高い ことを示 して い る

刻々と変 化 する平 均 周 波 数 〔Me 評m power i

requen 〔y :以 ド MPF }を 計 測 した

tt

その結 果

健常 者では 踵接地[自:後にMPF の 急 激 な ヒ昇 が 認 め ら れ たのに対し

股 関節疾 患 愚 者では 認め ら れかっ た

, そこで股 関 節 疾患患

の跛行の 原 因 と な り

る 筋の質 的 低 下の特 徴とて主 にtype 

H

線 維 を 支 配す る運 動 単 位の活 動 状 態の低 下 が 示 唆 された

股 関 節 疾 患 患 者の中 殿 筋の 組織形 態学的 特 徴   手 術 中に中殿 筋の筋生検を行い組織形 態学的 分 析 か ら

歩 行 時 立 脚 期の

MPF

変 化の意 義につ い て検 討 した

その結 果

直後

MPF

の 上昇に は type  

H

線 維の線 維 径 が 深 く関 連 し て お り

WT 周 波 数 解 析は lype II

維の運

状態 及 び筋線 維の萎縮 評 価に有 効である結 論をた 〔図4海 現 在の研究   現 在の研 究として実 際に筋の質 的向

ヒを図る理 学 療 法プロ グ ラムを作 成 するため

中 殿 筋 跛 行 を畢 す る股 関 節 疾 患 患 者を対 象に神経 生 理 学 的アブロ

チ 法 を 利用 した 下 肢 筋 群の トレ

ニ ン グの有効検 討し てい る

これ は背 臥 位で 股 関節 内 転

屈 曲

外 旋 位か ら膝 関節展 位の ま ま

股 関 節の外 転

伸 展

内旋 運動 を 同 時に行 う もの で

こ の トレ

グ はの質 的 低 下の

特 徴と して 考 えられる lype  U線 維の運 動 単 位の活 動 性 の 向ヒ

及び 大殿 筋ヒ部

維や大腿筋 膜 張 筋 とい っ た その他の 股 関節 外転 筋群 と中殿

との

調性の改 善 を期 待するものであるn

 

本 研 究の

 

部は明 治 安山厚生

業 団 健

学 研究 助 成 〔200

0 及び

H

本 学 術 振 興 会 科 学 研究 費 補助 金 :1課 題 番 号

16700434

:12004 よ り行わ れて い る

膝 靭 帯 損傷

修 復

にお け る 運 動

療 法

前 十 字 靭 帯 (

ACL

) 新 鮮 損 傷

対 す

制 動

靭帯 再 生

に及 ぼ

す 影 響

      埼玉県 立 大 学 保 健 医療 福 祉 学 部 理 学 療 法 学 科       (前

札 幌 医 科 丿(学保健 医 療 学 部 理学 療 法学科)       高 柳  清 美 は じ め に   受 傷より

2

週 間 以 内の前

1.

字 靭 帯 1:以 下

ACL

)完 全 断 裂は

脛 骨の 前 方 動 揺を制 動す る膝装具 〔Kyu「〔エ装 具}によ り保 存 的に治 癒 しうることをこれ まで に報 告 してき た

保 存 的 治療の 長 期 的 成 績に 関する報 告は少ない が

術 侵

え ない

メ カノレ セ プ タ

が 温

さ れ る

再 断裂の修 復が 叮といっ た利 点があ り

再 建 予術 を 行い場 合に選 択さ れてもよ い方 法で ある

し か し

装 具 製 作に おける高 度技 術の必要性

低い採 算 性な ど

本治 療

が 広 く

般の臨

で 選択さ れ ない 要因が

在 する

ACL

保存

成 績

上 さ せ る た めの 臨

基 礎 研 究と

本 装 具の改 良 あるいは新 しい 装 具の開発 は 保存 治 療 が普 及 するため の重 要 課題である

今[司

ACL

断 裂に おける 保 存 的 治 療 の 基 礎 研 究 と し て 動 物 実 験モデルを 考 案 し

その力 学的安 定 性に関す る検 討っ た

[実 験

1

]  前 十 字 靭 帯 新 鮮 損 傷に対 する関 節 制 動 と運 動が靭 帯 再 生に及ほ

す 影 響

 

週齢30週

H

色 家 兎24羽 を対 象と し た

動 物の取り扱 いは札 幌 医 科大学 動 物 実 験 指 針に従っ た

ACL 切 断 後 人1:靭 帯 補 強 を 行い

3

間の関 節固定 後に 関節運動 を 白 山に し た群 〔

Fx

群 :n

12

ACL

人 工

帯補

強 を

後より関 節 運 動 を 自 由

Fr

; n

12:1 比 較 を 行 っ た。 両 群ともに ACL を 切離 後

大 腿 骨 顆 部 後 万と脛 骨 粗 面 近傍に 骨孔 をあ け

人 ⊥ 靱帯を 用い て内側 お よ び外側の

ACL

補 強 靭 帯 を 再 建 した

人 工 靭 帯 はモ ノ フ ィ ラ メン トナ イロ ンを 18本 編 ん で 作 製 し

骨 トン ネル を2同 通 し て 輪 状 に し て

二 重再 建と し た

ACL の 走行に近 似 させ た膝 関 節 包 外の内

外 側

4

本の人⊥ 靭 帯によ り

脛 骨の前 万 引 出 し と回旋 を 制動 する よう

案し た

は 正

補 強 肢そ れ ぞ

れ に

90

°

屈 曲 位で脛 骨 近 位部にlkg の牽 引をえ た前 方 引 き出 しX 線 撮 影 を行っ た

村 瀬らの方 法に準じた中 点 計 測 法によ り

脛 骨の前 方 引 出し に対 する力学 的 安 定性 を評 価し た

補 強肢は手 術 直 前

CL

切 断 直 後

補 強 直 後

平 均

12

週経 過 後の

4

回 測 定し た

  徒 手 評 価で は

,.

IE常 肢と補 強 肢の前

方引 き 出 しに差 が 認め ら れなかo た が

ACL

切 断 肢の前 方 引 き 出し は顕 著で あっ た

中 点 計 測 法 に よ る 前 方 引 出 し 値 は

手 術 直 前

113

6

±

4

6

〔平 均±

SD

1

り」断 直 後 176

6± 18

7%

補 強 直 後ll6

9土 7

9%

12週経 過 後IZ5

1± 17

2%で

.一

配 置 分 散 分 析の結 果

群 間に有 意 差が認め ら れた

因 子 間 検 定で切 断 肢 と他の

こ 者 問に有 意 差が認め ら れ

ACL

を切 断 すると有 意に脛 骨の 前 方引出しが大 き くなっ た

切断 直 前

補 強 直 後

12週後間 に は 有 意 差 が 認 め られ ず

関 節 包 外 補 強 に よ り脛 骨の前 方 引 出 し が制 動さ れ

12週間 経 過 後 もほ と ん ど制 動 効 果:こ変 化が認め ら れなかった

 

5

ACL

切 断し た[自:後の膝関節 を示し

6

ACL

切 断 お よ び補強手術後

12

過 し た 典 型 的 な膝関節 を示 し てい るtt 関 節 内に治 癒し た とわ れる ACT

観 察さ れ た,

  装 具 治 療の動 物 実 験モ デ ルは

〔:D 牽 引 機 構の構 造上

小 動 物用の牽 引 機 構の製 作が 困難

2

,長期間の装具装 着が不 可 能 の理由に より成 功し てい ない

関 節 包 外にウ サギのiF常

ACL

の走 行に沿っ て 人 工靭帯を補 強し

脛 骨の

万引出 し を 制 動 させ た。 こ の方 法で

術 直 後か ら関 節 運 動

体重

(6)

運動 器疾 患の理学 療 法と 基礎研究の 融合

接 点

3

⊥ 図

5

 

ACL

切断 直 後

 

ACL

の大腿骨 付     着 部 近 く で 切 断 図6 

ACL

切断12週後

連続し た

ACL

が観 察さ れ る

体 活 動 を 可 能とし

ACL

損 傷に おける装 貝 療 法に近 似し た モ デ ルを 作 製 した

。b

脛 骨の前方 引 出 しと回旋 を制 動 する こ の モ デルに より

切 断

AUL

にお ける保 存 的 治 癒の有 無

治 癒 過 程の牛

⊥学

組 織 学

経 生理学的研 究を

い たい と 思 t

て いる

[実 験2]  前 十字 靱 帯 切 断 後の免 荷 運 動が断 裂 靭 帯に及ぼ す 影 響

  膝

関節 制 動の機 能 を 有し ない 装具の装 着に よ

て断 裂

ACL

が治 癒し た報

理学 療

を施 彳∫し ない 消極的な保

存療 法

に より治 癒し た報告が散 見さ れ る, 実験

2

の目的は

早 期か ら の 関 節 制 動を しない 自 由 免荷 運 動の保 有 療 法に よ

,て

関節と断 裂

ACL

がどのように変 化 する かを明 ら か にすること

お よ び

ACL

に お け る線 維 芽細 胞の動 態を観 察 するこ と で あ

6

  週 齢

30

週 の 日 木 白 色 家 兎

6

羽 を 対 象 と し た

膝 内 側 よ り 皮 切

侵 入 し

膝蓋骨を 脱 臼 させ

ACL

を薙 認 後

大腿 骨 付 着 部 で

ACL

を完全 に 切離し た

膝蓋骨を 整復し関 節包

皮 膚を 縫 合 した後

同 側の足 部のサ イム 切断 を 行っ た

8

週 経 過 後 屠 殺

L ,

形 態 的 お よび 組 織 学 的 検 査 を 行っ た

 

1例 は感 染に より死

L ,

残り5羽 は全例変 形 件 膝 関

疔 を 出 現 し な かり た

滑 膜が

部 連 続す る 例 が認め ら れ た が

ACL に

全 例 退 縮して いた

また

全 例 膝の不 安 定 性 が 認め ら れ たL      

  

な 蒜 議 は

1

   

 

tt

 

  粍 ご

 

           

’,

;:

     

tt

 

   な

 

 

 

 

垂』

  

怖 繭ご

       

      

  

 

 

s

      

 

    

1 、、

 .

t

    鼻

 

  き

囀        

x

 

       

 

   

int

        ゑ     

    

 

 

 

 

 

 

 

                                 

畿                                   盤 霹

                            鵡 慧 職 奪 裂

噺 蠶 舞

                         

臨 寡 ガ

翼 み 燬                        

辱 馳 継 爆

 

斜 要

騒 憲 船                      

   

 

         

 

 

 

; 影 い                  

 

   

 

   

   

F

 

                ら                              

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                 

           

5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

r

 

 

 

 

F

         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

   

 

 

   

 

響    

 

r

 

 

 

   

 

       

                                         

ガ 離

r

 

! ;

 

   

         

      誤    

    噸            

r

       

 

 

 

     

                 

F

   

         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図 7 退 縮 し た

ACL

に 観察さ れ たアボ ト

シス

茶 色に染ま

  

っ てい る lT )の が aPOPtosis を起こし た

退 縮し た n

CL の組 織 化 学 的 検査の結 果

アポ ト

シス Capop

losis) を 発生 した細 胞 が 多 数 認め ら れ た 1図7)

検杳 し た

ACL

の すべ て に ア ポ ト

シスが 認 め ら れ た

繰 り返 す 靭 帯の 過

伸張

はアポ ト

シスを 誘

し靭 帯 を 退縮させ る ことが明 らか となっ た

お わ り に  

ACL

断 裂 に お け る 保存的 治療の 動物実 験モデル は あ る程 度 ヒ トの治 療 に 近似 した 結 果 を 得 るこ とができた

今 後

閲 節 制 動 と運動に よ る

ACL

修 復 過 程の解 明 (血 管 系

神 経 系

な ど)

治癒 靭 帯の力 学 的 特 性 〔補 強期 間 な ど)

保 存 療 法に関 する因 子と治癒 靭 帯の関 連

を明ら か に し

ACL

断 裂 治 療における運動 療 法の有 効 件と

運動 療 法を中心 と し た保 存 療 法の確 立 を目指し たい と 考える

運 動 器 疾 患 の 理

療 法

礎 研 究 の

融 合

接 点

認 知 科 学

視 点

      広 島 県 立 保 健 福 祉 大 学       沖田 

彦  理 学療 法が 応 用科 学だ と す れ ば

そ れ が 「何 を 基 礎 と し

それ を 「どう応 用 する か

はきわ めて重 要 な問 題と な る

運動 器 疾 患に対 する理 学 療 法は

整 形 外 科にお け る保 存

術 後 療 法 とし て発 展 し てきた経 緯があ り

生 物 学 t

biology

} および連 動 学 〔

kmesiology

をその主 要 な 基 礎 とし てきた

その結 果

筋や関 節の病理の克服

あるいは そ れ ら の廃用の予防 が そ の

事の主体となっ てい る現 状がある.  

1960

年 代に イ タIJア で その ア 出 さ

1970

ff

代に 脳卒中片麻 痺に対 する治 療 法 とし て出発し た 認知 運 動 療 法 Cuognitive  therax

utlc exerase :

CTE

: は 認 知 理 論

Ccog

njtivetheory 〕 に 基づ く治 療 体 系で あ る が

ユ980年 代に は 運 動 器の障 害にまでその適 用 が拡大 さ れて い る

し か し

多 くの理 学 療 法 士 (以下

PT

巾 弗 神 経 疾 患ら とも か く

な ぜ 運 動 器 疾 患に

認 知

が 問 題 と なる のか

とい う

r

卩象 を もつ で あ ろう

その理由は 以 下の ごと くである

 

ま ず

CTE

では

運動 器を

「晴報

官」

と と らえる視 点 を 重 視 して い る

これ自体は決 して新 しい考 え方ではな く

運 動

(7)

32 理学 療 法 学   第32巻 第1号

⊃ [亟

体 の 細 分 化 障

e

 

丶.

_ 一__

 

 

 

 

 

趣 曝

1

_

一.

     

1−

匳 函

        て

1

i

運動プログラ ム中枢

Σ

情 報 伝達 異 常

 

1

      医

匪牙劃

畫「

ン       丶

一_

   ↓

図8 情 報 器 官 と し て の 運 動 器 の 障害が 引 き起こす運動戦略の

  

異 常

u

文献P より) 器 に 広 く 分 布 す るメカノ レ セ プ タ

CmechanorecePt

{}1

)が 運 動に関わ る情 報を申 枢 神 経

に送っ てい ること は

く か ら知ら れてい

閊 題 は

運 動 器の損傷 や 廃 用 によりその

情 報 器 官

1

とし ての 機 能が低

ドし た と き

運 動 命 令 を 出 す 中 枢 神経 系に 「何が起こ る か」であるtt

 

運 動は身 体全体の動きの シス テ ム と し て 起 こ る

そ れ は外見 ヒい くら単 純に み える運 動であっ ても

き わ めて合 理 的に身 体 を細 分 化 〔

fraglnentation

) し て使用することで実 現 して い る

例え ば

眉 を単

転する

合 を 考 えても

ヒ腕 骨

肩 甲骨

体 幹の諸 筋は

運 動を達 成す る た め に き わ め て複雑 かつ 合 理 的 に収 縮 してい る。 しかし

ひ と た び肩の機 構の

部が損 傷を

け る と

た と え 個々 の筋 力や 関節可動 域が 回復してきても

固 定 的 な 代 償 運 動 し か行 えない こと が少なくない tt   中枢 神経 系が各運動器 か らの

貫 し た 情 報 を も と に ど の 筋 を どの よ うに収 縮 させるかを決 定して いる とすれ ば

た と え その

損 傷

た と しても

そこか らの情 報の減 少

変 化 は

中枢 神経

の運動

命令

に 異

をき たす可能性が高い

その 結 果

協 調さ れ た動き が失わ れ た り痛み が 発生 すると 考 えら れ る 〔図

8

また

それ ら の情 報が完全に消 失し た り他の部

fl

か らの情 報とあ ま りにも 食いっ て い る場 合には

運動を 起こ せ ない こと も起こりうるPt

t

 以 上 が 運 動 器の 障害に 対 して 認知理論に基づい た運 動 療 法の 適 用 が 必 要 と な る 理 由 で あ る

む ろ ん

現 段 階 で はこれ ら は仮 説の域 を出て いない一 運 動 器 疾 患の認知 過 程の異 常 」をテ

マ と し た研 究 な ど

現 時 点では ほ とんど皆 無で あ る

しか し

先に 述べ 代 償動の 問題の ように

これ まで我々が 基 礎とし てき た生物学 や 運動 学の視 点で は説 明がつ かず

した がっ て治 療の 決 定 打に欠 け る 運動 器の 障 害は驚 く ほ ど多い

よっ て

我々は

h

記の仮 説に基 づ き

認知 理論に関す る 基 礎 的 な デ

タを

PT

の立場か ら解 釈 し

それ を治 療アブロ

チに展 開する こ と で

その仮 説 を検 証してい ではない だろう か

 

最 近の矧科 学の発展に は 凵を見 張るものがある

そ れ は

認 知心理学

脳 科 学

神 経生 理学

学な どの周 辺領域 を 幅 広 く巻 き込 むことで

知 覚

注 意

記 憶といっ た認 知の外 在 化 可能な単 位か ら

イメ

意 識

意 図 など

主体に内 在化さ れ てい る 問 題 に 研究の対象が 広 がって き てい る

臨 床 の

PT

これ らの 知 見 を

基 礎

と し

臨床に お け る問題 を自らの手で 解決 して い く必 要 が あ る

参 考 文 献 11PHnre F 〔小 池 美納

宮 本 省 モ

編 〕 認知運 動療 法講義

協   liil医書1「口阪

 2004

筋 膜 性 疼 痛

る 理

学療

画 像

に よ る 効

検 証 の 試 み       名古 屋 大学 医学 部 保 健 学 科       鈴 木  重 行

1

従 来の疼 痛 評 価 法

 

筋 膜 性 疼 痛 を代

とする軟 部 組 織に対 する痛みの評 仙 は

従 来

痛みの程 度を10Clnの 直 線上に示してもらうVAS (Visuahnalr ,g scaltt

視 覚 的アナロ グ ス ケ

ル }

数段 階の痛 み の 強 さ を 表 す 言 葉を直 線上 に 記載し 選 択 さ せ る

VRS

lVerbal

 rating sca [e〕

治療前

み あ るい は

ま で経験 した 最 高の 痛み を10 と して

現 在い くつ か を 尋 ね

NRS

ごNUincrk:al  mlirlg  s【:ulelb

痛みを 表す 102の言 葉 を

3

群に分 類

さ らに各 群の中で痛みを 表す 言栗 を

5

点 尺 度で示 し

「亨葉 か ら 痛 みの 度 を 評価す る

MPQ

McGill

 pain questio【maille

マ ク ギル疼 痛 質 問 表:1

評 価の ス

言葉0)代わ り に 笑顔 か ら泣 き顔 まで の顔つ き を評 価 するFace scale

など が

般 的 である

 

1999

か ら

20

〔}

1

ま での

1

際 疼 痛 学

Pah156

か ら研究 に使用 さ れ た

痛の指 標につ いて調査 し た

その結 果

使用 さ れた指 標は123指 標 (重 複 を 含 む

1

1つ の論 文に疼 痛 評 価 と して使 用された指 標 数は

3

5

±

L9

であっ た

最 も 多 く使 用 さ れ た 指 標 は

V

S

以 ド

MPQ

 

NRT

の順 で あっ た

こ ら れの指 標は 急性 痛

慢 性 痛の ど ち ら に も優 劣 無 く使 川さ れて いた

2

客 観 的 デ

タ収 集は でき ないの か ?  

L

述 し た指 標は あくまで症例の卞観に頼っ てい る た め

客 観 的なデ

タ と

L

ては言い難 く

疼 痛が 改善 することによ り 変化 する客 観 的 な指 標 が求め られる

現 在

わ れ わ れ が取り組ん で い る筋

筋 膜 を代 表とする軟 部 組 織に由 来 する疼痛に対する理 学療 法の効果検証の試 み につ いて 画 像 を 中 心 と し て紹 介 する

1)push

puU gauge に よ る疼 痛 閾 値 測

 push

pult gauge に よ る疼 痛 閾 値 測 定は軟 部 組 織 をプ ロ

ブで押 し 込ん だ ときの疼 痛 閾 値 を 測 定 する万法である,現 在

わ れ わ れ は 疼 痛 閾 値 測 定の た めに

AIKOH

CPU

CMODEL9

 500〕 を使用 し てい る

本 測定 方 法は軟

lll

三組 織に対 し

常 に 同

方 向 に 押 し 込 む こ と が 求 め ら れ るので

技 術 的 に 習 熟す る 必 要 が あ る

tt

わ れ わ れの研 究では部 位に も 依存す る が

3

5%の誤差範 囲で測 定でき ること が分かっ て いる

 

push

puU

gauge は軟 部 組 織に山 来 する疼 痛に対する理 学 療 法の効 果 判定 の指 標の 1つ と し て活 用できる と考 えてい る

2

} 三 次 元

cT

画 像に よ る軟 部組織 評価

 

三 次 元

CT

〔以 下

3DCT ) は

額 面

矢状 面 か らの 画

(8)

運動 器疾 患の 理学 療 法と 基 礎 研 究の 融 合

接 点

33

報が加え ら れ

立 体 画 像 を 作 製 す るこ と が できる (図

9

日立 〆 ディコ

Pront

(]

XEL

 31〕

CT

に よ る 立体 画 像は

360

どの 向にも回 転 することができ

任 意の位 置で

筋 膜を代 表と する軟 部 組 織の浅 層 か ら深 届 までを任 意の深 さで観 察でき るこ と

が大 きな特 徴であ る

さ ら に

3DCT は

軟部

の 機 能 的 変 化につ い て

客 観 的 な 情 報を画 像と して提 供して くれ る と と も に

筋の 幅や長さ

指 定し た吊 位の 面積や容 積 さら に CT 値の 検出 な ど数 値 をしめすこともμ

r

である

し た がっ て

理 学 療 法士 に とっ て は画 像だ け で なく

客 観 的デ

ダに基づい た

部       図9 {次 元

CT

画 像に よ る評 価 肘 立 腹 臥 位で撮 影 左

L

:水平 面  左ド:前額面  右上 :矢 状 面  右下 三次元

CT

組 織 評価が叮 能である の で

被 爆 量の問 題が無け れ ば有 用 性が 高い と

え る

3) 超音 波 画 像に よ る 評価

 

超 音 波 診 断 装 置 によ る 血流 動 態 変化は従 来

大 血

を対

と した 評価に用い られ

筋 膜の近傍 を 走 行 する小血管の1匝荒 を捉え る こ と が 困 難 で あった

近 年

医 用機器の開発は 目覚し く

小血管の撮 影が 叮能と なって き た (図 le)

超音波 診 断 装

il

に よる

rf

[L流 変 化の指 標と して

最 高血 流 速

拡 張 末 期 最 低 血 流

平 均 流 速

駆 出 時 間

Pulsatility index 〔搏 動 係 数)

Resistance

 

Index

 l:抵 抗 係 数:

血 管 断 面 積

 Slroke Votume

(11i

ISIt

出量 )

 

Flow

 

V

{,

1ume

1

分 間駆山景

1

な ど が計 測で き

る。 特に

Slroke

 Vnlu[ne では 1

1〔X}mt 単 位の変 化が分

で き る の で

疼 痛 緩 解 後の軟部 組

wa

fi1

流改 善 を 評 価 するために は有 用である と考え る、

 わ れ わ れ は過 度な 運動によ る右 腰 部 腸 肋 筋の疼 痛 が 原 因 と 考 えられる症 例 を対 象として

DNIC  Cdiffuse【1〔,xious  

inhibLtcF

ry controls )ア プロ

チ と [D ス トレッ チ ング

UndMdual

muscle  stretching ) に よ る 理学 療 法 前 後の血 流 動 態 と可動 域 につ い て評

超 音 波 画

診 断 装 置 (「

i

立メ デ ィコ

EUB

6500

) が軟 部 組 織の客 観 的評 価として有 用である か試み た、 そ の 結 果

表1の ごとく各指 標に おいて改 善が認めら れ

従 来の 可動域変 化と と も に 血 流動態 変 化 が 理 学 療 法の効 果 判定の 指 標 として有 用である可 能 性が伺え た

ま と め

  筋

性 疼

痛に対 する 理学

療 法

の効 果 検 証の試みとし て

おもに[山

1

を用いた方法を紹 介し た

特に

波画像は非侵 襲であると ともに

習 熟 すれ ば理 学療 法十自身がデ

タ抽出で

き るので

EBPT

ぐevid(:nce 

bnsed

 physical thel

apy )の観 点 か らも有 用である と考え る

1

 血 流 と 可 動 域変 化

治 療 前  治療 後 最 高血流 速 〔

Vp

 crn/s ) 21

8    30

3

平 均 流 速

Vm

 crl1/s)

11

3

    

11

9

搏 動 係 数 〔

PD

L93

    2

56

Stroke

 volume  

6V

 mD O

05    0

09

FIDW

 voiume  IFV

 

L

!min )

D

   

O

Ol

ESLR

右 IP : 60      70 股関節 屈曲 (

b

1m

     

13D

FFD

〔cm )

    一

..

14

5

     

6

5

図10  超音 波 画 像 診 断 装 置に よ る腰 部 軟 部 組 織 近 傍Jn[管の血 流 動 態 評 価

参照

関連したドキュメント

経済学研究科は、経済学の高等教育機関として研究者を

日数 ワクチン名 製造販売業者 ロット番号 接種回数 基礎疾患等 症状名(PT名).

学部混合クラスで基礎的な英語運用能力を養成 対象:神・ 社 会・ 法・ 経 済・ 商・ 理 工・ 理・

本研究科は、本学の基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学

本研究科は、本学の基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学

本研究科は、本学の基本理念のもとに高度な言語コミュニケーション能力を備え、建学

国際地域理解入門B 国際学入門 日本経済基礎 Japanese Economy 基礎演習A 基礎演習B 国際移民論 研究演習Ⅰ 研究演習Ⅱ 卒業論文

1、 2010 年度 難治 性疾 患 克服研究事業研 究奨励分野第一次公募で 181 件を採択..