• 検索結果がありません。

PowerPoint プレゼンテーション

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "PowerPoint プレゼンテーション"

Copied!
27
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

1

ALM運営

みずほフィナンシャルグループ寄附講座

「金融機関のリスクマネジメント」 第7回

2014年5月21日

ALM部

西野 真

(2)

2

1.銀行におけるALM業務

2.預貸金の金利リスク管理

3.国内銀行のALM運営の背景

4.ALM運営における債券投資

6.まとめ

5.アベノミクスと債券投資

《演習問題》

【目次】

(3)

3

【債 券】 国や地方公共団体、企業などが広く一般の投資家から大量の資金を借り入れることを目的に発行 する有価証券。元金・利息の支払い条件が定められ、債券を購入する投資家は、資金の貸し手と なり、クーポン収入(利息)を受取り、元金の返済を受ける権利を有する。

企業

預金者

貸出 運用

債券等

預 金

② 預金・貸出=信用仲介・信用創造

③ ALM業務=

金利リスク・流動性リスクコントロール

① 振込・口座振替=決済機能

A銀行

1.銀行におけるALM業務

1-1.銀行の主な業務

(4)

4

○ ALMとは、リスクの適正化と収益の極大化を目指して、保有する資産及び負債を総合管 理のうえ、内在する金利リスク及び流動性リスクをコントロールすること。 支払利息 受取利息 ①保有する貸出金・預金の金額・期間(金利改定期間)のミスマッチから発生する 金利リスク・流動性リスクを把握・管理 ②市場性取引を通じて、銀行全体の金利リスク・流動性リスクの適正化と収益の 極大化を追求

【負債】

預金

市場性調達

【資産】

貸出金

市場性運用

商業銀行におけるALM

1.銀行におけるALM業務

(5)

5

1.銀行におけるALM業務

1-3.ALM業務を行う組織と収益貢献

《みずほ FG》 業務粗利益 16,861億円 4,058億円 顧客部門 約76% 市場・その他 約24% 《三井住友 FG》 業務粗利益 15,401億円 3.045億円 マーケティング部門 約80% 市場営業部門・その他 約20% 《三菱UFJ FG》 業務粗利益 37,165億円 7,593億円 リテール・法人部門 約80% 市場・その他 約20% (出所)2012年度の各フィナンシャルグループのIR資料より抜粋 ○ 市場部門(=ディーリングルーム) ・ALM運営、債券投資、外国為替の売買、デリバティブ取引等を行う部署の総称 ・みずほ銀行では総勢約500人。全体人員(約2.7万人)の約2% ・専門性が高く、市場部門経験が長い人材が多い ○ 市場部門の収益貢献 ・高い収益貢献度(メガバンクでは収益全体の約20~30%) ・市場部門収益は相場環境(金利・株価・為替動向)の影響が大きい

(6)

6

○ 貸出金(資産)・預金(負債)から発生する金利リスクの一元管理 ・個別の貸出金・預金に対して期間に応じた仕切りレート(Transfer Price)を導入。 ・預貸金の金利リスクをALM部署に移転して、ALM部署は金利リスクを一元管理 ・仕切りレートは、客観性・公平性の観点から市場実勢レートをベースに決定

2.預貸金の金利リスク管理

2-1.仕切りレート運営

お 客 様 営 業 部 店 営 業 部 店 お 客 様 ALM 部署 貸出金利 資金 預金金利 仕切りレートにて金利リスクを ALM部署に移転し一元管理 【貸出取引】 【預金取引】 : 金利の流れ : 資金の流れ 金利 資金 資金 資金 資金 仕切り レート (TP) 仕切り レート (TP)

(7)

7

○ ALM部署に移転された金利リスクの把握・管理 ・期間別リスク量 : 10BPV(Basis Point Value)

ある期間(グリッド)の金利が+10bp(+0.10%)変化した時の預貸金(債券・デリバティブ等) の現在価値の変化額。デルタともいう

2.預貸金の金利リスク管理

2-2.金利リスクの把握・管理方法

・10BPVの計算方法(簡易版):金額×金利変化幅×年数 例)期間5年の貸出金1兆円の10BPV…1兆円×10bp×5年=50億円(ディスカントファクター考慮せず) 〔シミュレーション1〕 金利が全期間でパラレルに+10bp上昇した場合(パラレルシフト) ⇒ 現在価値変化 : 貸出金▲300億円、預金+150億円、預貸金合計▲150億円 〔シミュレーション2〕 2年金利が▲10bp低下、5年金利が+10bp上昇した場合(スティープニング) ⇒ 現在価値変化 : 貸出金▲20億円、預金▲20億円、預貸金合計▲40億円 期間別1 0 BPV( 例) (単位:億円) 1 Y 2 Y 3 Y 4Y 5 Y ・ ・ ・ 合計 貸出金 ▲ 6 0 ▲ 2 0 ▲ 4 0 ▲ 5 0 ▲ 4 0 ・ ・ ・ ▲ 3 0 0 預金 7 0 3 0 2 0 1 0 1 0 1 5 0 合計 1 0 1 0 ▲ 2 0 ▲ 4 0 ▲ 3 0 ・ ・ ・ ▲ 1 5 0

(8)

8

○ 預金・貸出金から発生する金利リスクに対し、市場取引(主に金利スワップ)を用いて金利リスク をコントロールし、金利変動に対する評価損益変化や将来の期間損益変動の安定化を図る 【金利スワップ取引】 相対取引で、経済的に等価と判断したキャッシュフローを、あらかじめ定めた条件 (想定元本、期間、金利条件)に従って、一定期間にわたり交換する取引

2.預貸金の金利リスク管理

2-3.金利リスクのコントロール

例:期間2年の固定金利受け、変動金利(6MLIBOR)払いのスワップ <金利の受取> (スワップ固定) <金利の支払> (6か月LIBOR) 6か月 約定日 スポット (2営業日後) 6か月 6か月 6か月 既知 未知(将来時点の6か月LIBORのため) ⇒ 貸出金・預金等から発生する金利リスクと相殺することで、金利変動に対する評価損益や 将来の期間損益の変動をコントロールすることが可能

(9)

9

【対顧取引】 <金利の受取> <金利の支払> 1.0% 1.0% 1.0% 0.3% 0.9% 0.6% 1年目 1.0% 1.0% 1.0% 3年目 2年目 1.2% 1.5% 1.8% 【取引例】 ・ 顧客取引 (預金) 100億円の6か月定期預金(当初0.30%で3年間継続と仮定) (貸出金) 100億円の3年固定金利貸出(1.0%) ・仮に、その後6ヵ月毎に市場金利が0.30%上昇した場合の金利・損益変化

2.預貸金の金利リスク管理

2-4.金利スワップ取引の活用例 ①

逆鞘 ⇒ どのような金利スワップ取引を実施すれば、収益変動をヘッジ(回避)できるか

(10)

10

2.預貸金の金利リスク管理

2-5.金利スワップ取引の活用例 ②

(金利スワップ取引) 想定元本100億円、期間3年の固定金利払い(0.6%)/変動金利(6MLIBOR)受け(当初0.3%) 【 対顧取引】 【 金利SW】 【 ネット】 < 金利の受取> < 金利の支払> < 金利の受取> < 金利の受取> < 金利の支払> 1.0% 1.0% 1.0% 0.6% 0.6% 0.6% 0.4% 0.3% 0.9% 0.6% 0.3% 0.9% 1年目 1.0% 1.0% 1.0% 3年目 2年目 1.2% 1.5% 1.8% 0.6% 0.6% 0.6% 0.6% 1.2% 1.5% 1.8% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 0.4% 金利変動に伴う収益変動が相殺される

(11)

11

3.国内銀行のALM運営の背景

3-1.みずほFGのバランスシート構造(=資産・負債構造)

○ みずほFGのバランスシート概略 (2013年9月末時点)

【純資産】 約6.1兆円 【預 金】 約97.7兆円 【その他】 約46.0兆円

負 債 (調達)

資 本

【貸出金】 約64.7兆円 【現金預け金】 約16.6兆円 【有価証券】 約44.4兆円 【その他】 約24.1兆円

資 産 (運用)

(出所)株式会社みずほ銀行、中間決算資料 ○ 預金超過の背景 ・ 企業の借入金需要減退、借入金返済優先 → 貸出金減少 ・ 家計が運用資金を株式等から預金へシフト → 預金増加 【バランスシート】 貸借対照表。企業のある時点(決算期末)における資産・負債・資本のすべてを一覧できるように対照 させた財務諸表の一つで、企業が活動資金をどのように 調達し、運用しているかを表す残高表。 預貸差 約33兆円

(12)

12

○ 国内銀行の預金超過額 (13年11月末時点):約192兆円(預金 約636兆円、貸出金 約444兆円) ○ 預金超過額拡大に伴い、余剰資金運用としての国債保有額も増加 ○ 国内銀行のALM運営のポイント ・大幅預金超過で、流動性リスク(資金調達リスク)は比較的軽微 ・預貸金の金利リスクコントロールに加え、預金超過額の効率的資金運用が必要 ・国債を中心とする余剰資金運用の適切な金利リスクコントロールの重要性増大

3.国内銀行のALM運営の背景

3-2.国内銀行のバランスシート構造推移

(出所)日本銀行「民間金融機関の資産・負債統計」、 国内銀行:都市銀行、地方銀行、信託銀行、長期信用銀行 ▲ 50 0 50 100 150 200 250 0 100 200 300 400 500 600 700 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 兆円 兆円 貸出金残高(左軸) 預金残高(左軸) 国債保有残高(右軸) 預金超過額(右軸)

(13)

13

○ 国債発行残高の推移 ・財政赤字(歳出が税収等を上回る)が継続し、国債残高は年々増加 ・一方、国債利回り(長期金利)は低位安定。利払費も概ね横ばい

3.国内銀行のALM運営の背景

3-3.国債市場の規模

0 100 200 300 400 500 600 700 800 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 1981 1985 1989 1993 1997 2001 2005 2009 2013 (兆円) % (10) (5) (15) (20) (兆円) 10年国債利回り(左軸) 国債発行残高(右軸) 利払費(左軸)

(14)

14

○ 銀行は最大保有者で保有比率も上昇

3.国内銀行のALM運営の背景

3-4.国債保有者の構成

日本銀行 12%

銀行等

29%

保険 16% 年金基金 4% 証券投資信託 3% うち公的年金 3% 家計 2% 海外 6% その他 24% 日本銀行 12%

銀行等

39%

保険 23% 年金基金 4% 証券投資信託 1% うち公的年金 9% 家計 3% 海外 4% その他 5% (出所)日本銀行 資金循環統計 《国債の投資家別保有比率の変化》 (2000年度) (2012年度) 発行残高408兆円 発行残高807兆円

(15)

15

【クーポン(=利率)】 債券の額面金額に対する利子の割合。通常、発行時に一旦決められた利率は償還期限まで変更されない。 日本国債5年債 額面1 0 0 万円 クーポン1% 5年間、毎年 額面の1% ( 1 万円) の利息収入 その後、金利が 2%に上昇した 場合、毎年1% しかもらえない 債券の値段は? 上がる or 下がる ○ 債券投資のキャッシュフロー ・投資時点で、将来受取る利息(クーポン収入)・元金のキャッシュフローが確定 ○ 金利変動要因(=債券価格変動要因) ・景気動向、物価動向、中央銀行の金融政策、債券の需要と供給等

4.ALM運営における債券投資

4-1.債券の特性

(16)

16

利 回 り (%) 単 価 (円) 価格下落 価格上昇 市場金利上昇 市場金利低下

1%

クーポン2%で 債券が発行 (100円)

3%

2%

市場価格 > 100円 市場価格 < 100円 市場金利が上昇し。この時点で発行 される債券は3%クーポン債。(100円) 100円 市場金利が低下。 この時点で発行される債券は 1%クーポン債。(100円) 1%クーポン債が100円 なので2%クーポン債は より高い価格になる 2%クーポン債を市場で 売却しようとする場合、3% クーポン債が100円なので 2%クーポン債はより安い 価格になる。 債券価格と金利(利回り)は 逆の動きをする

4.ALM運営における債券投資

4-2.債券価格と金利の関係

(17)

17

○ 元本保証 ・原資の預金は元本保証であり、投資対象も元本償還確実な国債中心 ○ 金利リスクコントロール ・長期的な金利変動に対し、預金への利息支払いと債券からの利息収入の変動が相殺

預金 ①利息支払 貸出金  債券投資 ②利息収入  金利上昇(低下)  ⇒ ①利息支払増加(減少)+②利息収入増加(減少)   金利変動に伴う収益変動が相殺される 株式 3% その他債券 (地方債等) 10% その他 (外債等) 14% 国債73% みずほ銀行の保有有価証券の内訳

4.ALM運営における債券投資

4-3.ALM運営の一環

(18)

18

○ 銀行を取り巻く国際的規制 ・サブプライム問題・リーマンショック等の経験を踏まえ、国際的な金融機関に対し 財務内容の健全性・安定性を高めるため、バーゼルⅢ規制が順次導入中 ① 自己資本比率規制 (=自己資本÷総資産) 信用リスク「ゼロ」(=デフォルトしない)の国債保有が有利 ② 流動性規制 流動性高い(換金性高い)「国債」の保有が有利 ○ 債券投資の収益特性 ・相場変動を捉えた売買益(キャピタルゲイン)の計上が可能で、収益極大化を追求 (⇔ 預金・貸出は利息収入(インカムゲイン)のみ) インカムゲイン:債券のクーポンから得られる利息収入 キャピタルゲイン:債券の買値と売値の差から得られる売買損益

4.ALM運営における債券投資

4-4.国際的規制と収益特性

【バーゼル銀行監督委員会】 通称バーゼル委員会。1974年末にG10諸国の中央銀行総裁により、金融機関の監督における国際協力の推進を目的に 設置された。銀行監督に関する概括的な規準、指針あるいは推奨事項を取り纏め、これらをメンバー諸国や他の国々の 規制監督当局が、それぞれの国独自の法令を制定している。

(19)

19

-10.0 -8.0 -6.0 -4.0 -2.0 0.0 2.0 4.0 (%) 日本経済のGDPギャップの推移 (出所:内閣府「GDPギャップの推定結果について」 【GDPギャップ】 経済の供給力と需要との乖離。需給ギャップも呼ばれる。 【有効需要の増加】 民間消費(賃金上昇)・公共投資・設備投資 【大胆な金融政策】 異次元緩和 【機動的な財政政策】 補正予算 【成長戦略】 減税・規制緩和

デフレ脱却

○ 2012年12月に安倍総裁が率いる自民党が提案した包括的な経済政策 ○ アベノミクスでは、日本経済の低成長の要因が継続的なデフレにあると考えており、 「三本の矢」と呼ばれる政策を通じて、GDPギャップを縮小させデフレ脱却を目指すもの

5.アベノミクスと債券投資

5-1.アベノミクスとは

三本の矢

(20)

20

イールドカーブ 全体の金利低圧力 円安による 企業業績の回復 株価上昇・ 資産効果による 個人消費回復 インフレ期待 への働きかけ 【マネタリーベース】 日本銀行が供給する通貨のこと(現金通貨と日銀当座預金の合計)。 ○ 安倍政権発足後、日本銀行は「2%の物価安定の目標」、「期限を定めない資産買入方 式」を導入し、政府と日銀の政策を連携する共同文書を発表 ○ 黒田日銀総裁の下、2013年4月4日に「量的・質的金融緩和政策」という異次元金融緩和 政策を決定・開始

【「量的」金融緩和政策】

マネタリーベースの拡大

【「質的」金融緩和政策】

買入国債の長期化と

リスク性資産買入の拡大

5.アベノミクスと債券投資

5-2.異次元金融緩和政策

異次元金融緩和

(21)

21

5.アベノミクスと債券投資

5-3.アベノミクス・異次元金融緩和を受けた相場動向

株価上昇・円安継続

(22)

22

名目金利 〔長期金利〕 実質金利 〔実質経済 成長率〕 期待インフレ率 〔消費者物価 上昇率〕 リスクプレミアム 〔財政リスク〕

○ 日銀は、「2%の物価安定の目標」が安定的に持続するまで、大規模な国債買入を続ける 見込み ⇒ 需給面から長期金利は低位安定 ○ 一方、経済学の理論によると、GDPギャップ縮小により経済成長率が高まり、期待インフレ 率が上昇すれば、名目金利(長期金利)は上昇に向かう ⇒ デフレ脱却に伴い長期金利は上昇

5.アベノミクスと債券投資

5-4.長期金利のジレンマ

・実質金利 ≒ 実質経済成長率 (年率1.5%程度) ・期待インフレ率 ≒ 消費者物価上昇率 (年率1%近傍) ・リスクプレミアム≒政府の財政リスク、不確実性リスク等(?%)

(23)

23

○ 金利上昇(債券価格下落)の蓋然性 ・2%インフレの達成や異次元金融緩和政策の「出口」の蓋然性が高まれば、長期金利 が上昇し、余資運用手段として保有している国債の価格が下落する可能性 ⇒ 銀行の財務健全性を損なう懸念 ○ ポートフォリオ・リバランス(債券からリスク資産へのシフト) ・アベノミクスはデフレ脱却を目指し、安全資産(債券等)からリスク資産(株式・REIT等) へのシフト(=ポートフォリオリバランス)を促す ⇒ 元本保証の預金を原資に、株式等へのリスク資産投資を行うことの ALM運営上の妥当性。国際的規制上の制約もあり ○ 預超構造の変化 ・株高・円安および景気回復に伴い、貸出金の増加や銀行預金から株式・海外資産等 に資金シフトが起こり、大幅な預金超過構造が転換する可能性 ⇒ 大幅な預超額が減少に転じれば、国債の市中消化が危うくなる可能性

5.アベノミクスと債券投資

5-5.今後の債券投資のポイント

(24)

24

1. 銀行におけるALM業務 ・ 巨額なバランスシートを抱える銀行におけるALM運営の重要度増大。収益貢献度も大きい 2. 預貸金の金利リスク管理 ・ 仕切りレートを導入し、預貸金の金利リスクをALM部署に移転して一元的に把握・管理 ・ 金利スワップ取引等の市場取引により、金利リスクを適切にコントロールし収益極大化 3. 国内銀行のALM運営の背景 ・ 90年代後半以降、国内銀行は預金超過構造に転換。余剰資金運用の重要性増大 ・ 国債投資を中心に投資拡大。巨額の財政赤字ファイナンスの側面も 4. ALM運営における債券投資 ・ ALMの一環として、元本保証・金利リスクコントロール手段の国債を選好 ・ 国際的規制や売買益による収益極大化も背景 5. アベノミクスと債券投資 ・ デフレ脱却を目指すアベノミクス・異次元金融緩和のもと、現時点では長期金利は低位安定 ・ 潜在的な長期金利上昇リスクや預超構造の転換等を意識したリスクコントロールが課題

6.まとめ

(25)

25

1. 資料2-4(P9)、2-5(P10)の取引例を前提として、金利スワップ取引を実施した場合と 実施しなかった場合の、3年間の収益(半年毎)を求めよ。 2. 近年の国内銀行のバランスシート構造と外部環境を踏まえ、国内銀行のALM運営における 課題は何か述べよ。

《演習問題》

0.5年 1年 1.5年 2年 2.5年 3年 合計 顧客取引 金利受取 ① ① ① ① ① ① 金利支払 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ スワップなし 収益 ①-② ①-③ ①-④ ①-⑤ ①-⑥ ①-⑦ ア スワップ 金利受取 ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ 金利支払 ⑧ ⑧ ⑧ ⑧ ⑧ ⑧ スワップあり 収益 ①-②+②-⑧ ①-③+③-⑧ ①-④+④-⑧ ①-⑤+⑤-⑧ ①-⑥+⑥-⑧ ①-⑦+⑦-⑧

(26)

26

1. 資料2-4(P9)、2-5(P10)の取引例を前提として、金利スワップ取引を実施した場合と 実施しなかった場合の、3年間の収益(半年毎)を求めよ。 2. 近年の国内銀行のバランスシート構造と外部環境を踏まえ、国内銀行のALM運営における 課題は何か述べよ。 アベノミクスの成功により経済成長率が高まり、期待インフレ率が上昇すれば、理論的には長 期金利は上昇に向かうが、現在は異次元金融緩和により需給面から長期金利の上昇を抑え、 長期金利は低位安定している。国内銀行は預金超過のバランスシートを背景に余剰資金運用 としての国債保有を拡大してきたが、潜在的な長期金利上昇の可能性が高まる中、国債中心の 余剰資金運用をどのように見直していくかが、今後の国内銀行のALM運営における課題である。

《演習問題》-解答

(単位:百万円) 0.5年 1年 1.5年 2年 2.5年 3年 合計 顧客取引 金利受取 50 50 50 50 50 50 金利支払 15 30 45 60 75 90 スワップなし 収益 35 20 5 ▲ 10 ▲ 25 ▲ 40 ▲ 15 スワップ 金利受取 15 30 45 60 75 90 金利支払 30 30 30 30 30 30 スワップあり 収益 20 20 20 20 20 20 120

(27)

27

© 2014 株式会社みずほ銀行 本資料は東京大学経済学部での講義を目的として作成されたものであり、特定の取引の勧誘・取次ぎ等を強制す るものではありません。また、本資料はみずほフィナンシャルグループ各社との取引を前提とするものではありませ ん。 本資料は、当社が信頼に足り且つ正確であると判断した情報に基づき作成されておりますが、ご利用に際しては、 ご自身の判断にてなされますようお願い申し上げます。 本資料の著作権は当社に属し、本資料の一部または全部を、①複写、写真複写、あるいはその他の如何な る手段において複製すること、②当社の書面による許可なくして再配布することを禁じます。

参照

関連したドキュメント

船舶の航行に伴う生物の越境移動による海洋環境への影響を抑制するための国際的規則に関して

・子会社の取締役等の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制を整備する

・マネジメントモデルを導入して1 年半が経過したが、安全改革プランを遂行するという本来の目的に対して、「現在のCFAM

新設される危険物の規制に関する規則第 39 条の 3 の 2 には「ガソリンを販売するために容器に詰め 替えること」が規定されています。しかし、令和元年

都における国際推進体制を強化し、C40 ※1 や ICLEI ※2

瀬戸内海の水質保全のため︑特別立法により︑広域的かつ総鼠的規制を図ったことは︑政策として画期的なもので

海洋のガバナンスに関する国際的な枠組を規定する国連海洋法条約の下で、

開発途上国では SRHR