「空気でっぽう」における前玉の運動 : 発射の早さに関する理論計算と実験の結果
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(2) . 4年 2月 平 成1. 北海道教育大学紀要 (教育科学編) 第52巻 第2号. Feb 1magy ,. 52 I i t i iぢ of Educat on) VO on (Educa ‐2 l of Hokk :鑓do Uni ve・s . Journa , No. 2002. 「空気で っ ぽう」 にお ける前玉 の運動 -発射の速さに関する理論計算と実験の結果-. 橋. 高. 成. 和. 北海道教育大学函館校理科教育研究室. 1. はじめに. 提供することに目標をおいた.. 小学校理科教材のひとつに 「空気でっ ぽう」 が. 研究に先立ち, 前玉の運動は, これが 「筒先を 発射する速さ」 を仲立ちに筒内と筒外に分けて考. ある. これは, すでに明治時代末期の国定教科書. える べき であ る. この 理 由 は, 前 玉 に作用 す る力. )して おり そ こ で は ガ ラス 管 の 筒 と コ に 登 場1 , ,. や関連する因子が異なるからである. 本論においては, 前報の論点であり, そこです. ルク玉の図が描かれ, 空気が圧縮されやすいこと を述べている. また, 昭和時代前期 (国民学校時. )と さらに妥当性が確認で 2 でに確立した理論式1 ,. 代) の理数科理科における空気についての指導過. }を 用 いる こ こ で 関係 3 き て い る 数 値 計 算 の方 法1 .. )は 空気でっ ぽうを学習 意欲の喚起と製作 程案2 , 活動にあて, さらに前玉が飛ぶ理由にも迫ってい )が出 る. この教科書を基に して, 戦後の改訂版3 されたが, その内容は変わっておらず, 前玉を飛. する因子は, 適当な値を基準値として設定する.. ばす工夫と飛ぶ理由に引き継がれ, 今日に至って. 探る. 併せて, ③子どもたちが行なう方法に即 し た実験に基づき収集 した資料を提示し, この資料. い る・. こ の 学 習 に お い て 子 ど も た ち は, 「どの よ う な. この 値 に何 段 階か の 変動 を与 え る. こ れ らの こ と. から, ①前玉の筒内における運動の様子と, ②因 子の変動による筒先端を発射する速さへの影響を. と計算の結果を対比し, これに検討を加えていく‐. と き に, ある い は どのよ う に した ら, 玉 はより 遠. くへ飛 ばすことができるか」 を最大の関心 ごとに. 2 筒内における前玉の運動の概要. す る に 違 い な い. こ の 指 導 に あ たり 教 師 は, 「こ. うすれば, こうなる」 との傾向を予め掴んでおれ ば, 這いまわらずに指導の方向が定められよう. と こ ろが, こ のこ と に 関連 した 教具 と指 導法の. )および教育実践の手順の研 5 )や評価 法6~7 研究4~ )はいく つ も報 告 さ れて い る が 自 然 科学 の 究8~9 ,. 筒は長さL, 内径D, 中空部分の断面積S を もつ円筒形の 直管とし, 玉は質量 m, 長さα を もつ小粒の円柱とする. 玉の筒内における位置は, 図1に示すように, 玉の手元側に近い端面の位置で表し, 筒に沿って. ~ )は皆 無 に等 しい すな わ 0 1 1 視 点 に基 づ い た 研 究1 .. ち, 玉が筒内 を運動する様子や, 筒先を発射する 速さ, また飛距離につ いての理論による検討や指. 押し樺. -. 導に直接役立つ具体的な数値を示した資料は見当 らない. そこで本研究は, 前玉の運動を解明する とともに, 小学校理科 を担当する教師の資質とし て備えるがよい, また指導上の参考になる資料を. ) 忍耐 s 後す . 図1. . 繍の滋 ■. . 」÷+. . 空気でっ ぼうの断面図と, 前玉の位置 葛oの表しかた 85.
(3) . 高. 橋. 成 和. 手元側端を0, 筒先端をL とする. まず先に前玉を位置 Xoに, 後で後玉を位置0. 表記, 比熱比γ) もしくは等温変化する (左. に装填する. 次に後玉を押し棒 により速さ 職 で 前玉に向けて移動させつ づける. 添 は一定であ. [4] 前玉が滑走開始: このときの時刻を≠鰭 と. ると仮定する. また, この移動開始の時刻を0と おく. この時刻からの経過 時間zの後に, 前玉は. す最大静止摩擦力 ん と動摩擦力ヂ′は一定と. 位置 X にあるとする. 筒内における前玉の運動. [5] 前玉の滑走中: 前玉が受ける筒内の空気圧. と 表記, γ = 1) と 仮定 . し, 筒 内 の 空気 圧 は FA 十 凡, 筒 が 玉 に及 ぼ. 仮 定.. 1 46 は滑走と固着(S 1 i p and Stick) ~1)で あ る.. 劫 十P と, 運 動 の 加 速 度 α は, そ の 速 さ V. この運動を起こす操作と運動の概要, またここ で関わる物理量を表す記号と付随する計算上の仮. が V< 履 の とき上 昇 し, 加 速. 定につ いて, 時間の経過に沿って軽易にまとめる. V> 蔭 のとき下降し, 加速を経 て減速か. と, 次 のよう にな る.. ら固着に至るか, 途中で筒先端から発射 [6] 前玉の固着後:後玉は移動を続け, [4]の. [1] 前玉の装填:筒内の空気圧は, 大気圧 PA に等 しく 一 定.. 状態に至る. 以後 [4]~[6] を繰り返す.. [2] 後玉の装填:筒内の空気圧は, 等温変化に. [7] 筒 先 に 達 し た 前 玉 :N回 目 (N=0,1,…). よ り PA十島 にな る と仮 定 .. の固着後に筒先 (玉の前面が筒先端と一致). [3] 後玉の移動開始:しかし, 筒からの静止摩. に達 し, そ の速さ. 擦力により前玉は停止を続行し, 筒内の空気 圧 は上 昇. こ のと き に, ま た. %. [8] 前玉が筒先で固着しな い場合:筒内に残留. こ れ以 後 も筒. している部 分の長さ L-× に比例する動摩. 内の空気は筒外 に漏れず, 断熱変化 (ADと. 擦力ヂ′ (L-×)/α を受けると仮定. 筒内の ′の運動をつ づ 空気圧FA十Pを受け加速度 α け, 時刻z=な で筒先端を速さ 巧 で発射 [9]. と速さ′ 前 位置′ 玉の. ′ 滑 走 を再 開始 する 時刻『=を′ 位置 X=ぶo , ,. 鮭の 運 動轍から の醍醐′ 前 速 と 玉 さ′ 1 の. S I姓の回数 脚 ′. o s. ′. ), 。. ′ 最大静止摩擦力 ふ(LーXo )/〆と動摩擦力 ′. 丁. . ′o s. ね〆T. o s′ l s Z2 s′ f ねG ′2 G. 前玉が筒先で固着する場合:固着の. (L-×)/α を仮定. 筒内の空気圧 P /′ A十 ′ ′の運動を行 P を受け[8]と同様の加速度α. ′. /. 0 ′. (はか 学窺. ‘の‐ N / ( ) x ( .」。. 3 。′ 1′2′. ′ M‘. ′. 凡 ′。 s l sZ2 s′. 0. ′ ′ N S T′. 図2 前玉の運動:左は筒内での位置と速さ, 右は経過時間と 速さの関係を仮想して描いた. 86. ,. 図3. ‘ゼ 1. ‘ 凡 L. 1 ー 〆 , ’ ‘ザ′ 。‘. /0 ′ ′. /O. な. f. れ れ. ’ ’′ Z T′ 。′ s L. !. 前玉が筒先に達してから発射するまで の運動:上段は固着しない, 下段は1. 度固着する場合を仮想して描いた.
(4) . 「空気でっ ぽう」 における前玉の運動. いっ づけ, 時刻z=な で筒先端 を速さ 柘 で発射.. )N で の 時 刻 を Z=Z (X,-×。 o s十て と す る. ま た,. 前玉が最初の滑走を開始 したときの後玉との間隔 以上に示した前玉の運動について, ①筒内の位 置 × と速さ Vの関係, ②経過時間zと速さ V の. は, 次の滑走を開始するときの2者の間隔に等し いから, 前玉が1回に滑走する距離 ×,一Xoは後. 関係 を グラ フ に 描く.. 玉の移動距離に等しい. この移動に要する時間は. 仰. (X,一Xo )/漆 で あ る. し た が っ て, 前 玉 が 筒 先. 筒 先 に到 達 する ま で : 監o≦×≦ムーd 2 )で あ こ の 場 合 の グ ラ フ は, 前 報 に お ける 結 果1. る, 前玉が1回の滑走で示す運動を表したグラフ. ‐ )/波]×N に 達 す る 時 刻 は 身=Z o s+て十[(XI一風o と な る.. ( B ) 筒先に達してから発射するまで:ムーα≦. か ら仮 想 して, 図2 の よ う に 描 ける.. 前玉の装填位置 芯oによって, その運動が固着. . を繰り返す回数 Nは異なる. 固着する位置を XN. こ の 場 合 は図 3 のよ う に仮 想 して描く こと が で. 1 2…) と す れ ば, X と V の 関 係 は図 2 の (N=0 , ,. きる. この間で, ①固着が起こらない場合を上段. 左側の列になる. ここで筒先 X =L ー d に達 し た前玉の速さ 巧 は, 第1回目の滑走における位. ′ z′≦≠≦ 礎 において 固着が起こり に, ② ×=Xo , ,o. Z=肩 で滑走を再開する場合を下段に描いた. こ. )-(X,一Xo )] である. ここで N=FIX[(L-α一Xo. こで前玉は, 筒先端 X=L を時刻Z=な において 抜け出し, その発射の速さを 坊 とした.. ただしFIX[ ] は[ ]の整数部を表す. 前玉が滑走を開始する時刻をZ N S , つ づいて固. 3. )×N での速さ に等 しい. 置 X=(乙-α)-(X,一Xo. 計算の手順. 1 2 着 す る 時 刻 をI NG (と も に, N=0 ,…) と す る , , と, Zと V の 関係 は図2 の右側 の列 に なる.. 前玉の運動を規定する物理量を導き出す関係式. 筒先L-αにおける速さ 巧 と同じ速さをもつ. は, 前 報 に お いて 示 した( 1 )~( 6 )式 であ る. こ れ ら. 最 初 の 滑 走 に お け る 位 置 X=(L-d)-. 表1. 算出した値. を表 1 にま と め て おく.. 前玉の筒内における運動を規定する関係式 係. 関. 式. 番号. 最初の滑走を 開始する時刻. 如=;…当1-(煮 ぬ 山 凡 )1″}. ) ( 1. 滑走中に. γ ′ ) -1 }凡s-′ ] α‐対{〆 鮪(x キ 礼,. 2 { ). までの固着回数. N-Fば(宝 竪豹. { 3 ). 筒先に達する時刻. ‐姑 “ 鮎 きN z T. ) { 4. 筒先における. ‐計{ぜ騎(xキ為 α. おける加速度. 最初から発射. 加速度 筒先における固着 した後に再び滑走. を開始する時刻. ′ 剖 為′-α ) z s. FI }凡. キすも′ ]. )狗偶-の} 煮α ず ん , ,. ( 5 ). ( 6 ). PAS. 87.
(5) . 高. 橋. 成. 和. ′ ‘ずに於て - ≦ ≦ ・′ 。 1F 応:〆 0 . ,差ム. 筒内における前玉の動きや筒先端を発射する 速 さ は, こ れ らの 関係 式 を用 いて 確 定 して いく. こ. のときの計算手順を流れ図にして図4に示す. 計 算 は, この 図 の 上 か ら下方 へと 順 に進 め る. こ の. とき, 図の上半分は前玉が筒先に到達するまで, 下半分は筒先に達してから筒先端を発射するまで の手順を示してある. また, 2重線で囲んだ四角 にある内容は, 初期条件となる値である. この四 角 の す ぐ下 に あ る ○ 印 は, Z , α の表 を 作 , X, V. 成することを意味する. このとき, 矢印の中央に 向って左方から引いた矢印の元にある ( ) 内に 示してある番号は, 表1の番号に対応し, 加速度 α を 求 め る 式 に相 当 す る.○ 印 の 表 は, こ の α と. 3 )による数値計算で完 初期条件を使い, 蛙跳び法1 成させる. 0印の左右両側から出ている矢印に続 く単線の四角の内容は, この左側にある値の条件 のもとで, 0印の表から読み取る値を意味する.. 図4. 前玉の運動を計算により求める手順. 四角の右横に描いた点線に続く番号も表1の番号 に対応し, 表から読み取るときの条件を求める式 を意 味 して いる.. ように設定する. これらの因子の, 前玉が筒先端を発射する速さ. ○印の内容は前玉の運動を与え, 最下段の四角 において, 前玉が筒先端から発射する時刻 九 と. 尻 への関与を調 べる前に, まず, 玉の大きさを. 速さ 尻 を導びくことになる.. と は, 現 実 に はあ り え な い 条件 であ る. しか し,. 無 視 し た α=0 の 場 合 につ いて 計 算 す る. こ の こ. 計算が図4において上半分だけで完了 し簡易であ る. このため, 前玉の装填位置 Xoを広く変えた 計算が行いやすく, 前玉の発射の速さ 死 につ い. 4 計算への序説. 計算に登場する因子の, 基準とする値を表2の. 毛勢多を断 A 熱 ,. 表2 関係因子の基準として設定した値. 記号. 基準値. 単位. 玉の質量. 伽. 0 07 ‐. g. 玉の長さ. α. 1. 伽. 筒の長さ. L. 30. 伽. 筒の内径. D. 9. mm. 筒の中空断面積‐. S. 0 636 ‐. 2 皿 Pa. N. 因. 子. 大気圧 最大静止摩擦力. PA. lxl05. た. 9 8 .. 動摩擦力. ′′. 4 9 ‐. 後玉の速さ. 柘 R. 1. 空気の比熱比. γ. 1 4 .. 8 8. . 殺 濁 I Q. 0. 1 0. 2 0. 3 0. ) 装填 位置 為に 前玉の. N m/s. . . 4 0. 図5. 理論に基づく前玉の装填位置と発射の 速さの関係 (玉の大きさは無視).
(6) . 「空気でっ ばう」 における前玉の運動. . て, 概略だが全体像を掴むことができる. 併せて 後に前玉が筒先をぬけ出すときの効果を知る参考. 5. にな る.. 5-1. 結果を図5に示す. 横軸は前玉の 装填位置 Xo で, 縦軸は発射の 速さ 履 である. これらの関係. 玉の大きさも考慮し, 表1の設定値の基で計算 した. 結果はl sの場合を図6 に, AD の 場 合 を 図. )と仮定した は, 筒内の空気が断熱変化する(AD l ) と仮定した場 場合を実線で, 等温変化する ( s. 7に示す. それぞれの図において, 左側の図は発 射の速さ 尻, 右側の図は左側の グラフの 折れ曲. 合を点線で示 した. また上部外側の曲線は, 発射 の速さの最大値 柘 Max を表す式 (前報の爾式) に. がり点近傍の拡大図を描いた‐ 左側の図においては, 折れ曲がり点や最大点,. 基 づく 線 で あ る.. 極小点がある. これらの点, および点で分けられ る各々の部分は, 前玉がどのような動きをして生. こ の 計 算 結 果 に よ る と, Xoの 移 動 に 伴 な い,. 発射の速さに与える関係因子の効果 (計算). 基準の場合. 尻 は増減 を繰り返す. この増減の 高いひと山は. じる のであ ろ うか. 図 7 の左側 の図 に おい て 英 字. Xo =20~30c m, す な わ ち 筒 先 端 か ら 手 元 側 へ1o. を付けた状態につ いて, 前玉の運動を図8に示 し. cmの範 囲 にあ る. この こ とか ら, 以 下 にお い て は. た. こ こ で は AD の 場 合 を示 した が, l sの 場 合 も. L-10≦Xo≦L-α (m) で 計 算 を 進 め る こ と に. 同様 である. こ の 図の 3 行 ずつ の列 が一 組 にな り, そ れ ぞれ. す る.. の組において上段は前玉の加速度と経過時間の関. 誓 言 . 係であり, 前玉に働らく力の時間変化と見ること ができる. 中段と下段は筒内における前玉の速さ Vと位置 × の経過時間すによる変化を表す. 次に Xoの移行にともなう各状態の変化につ い. . て概説 しておく. 英字の番号は図7の状態と図8 の運動に対応している‐. 2 5. 2 0. 3 Q. 0 2 0 0 2 o 5 , ,. A 2 L0. 2 L5. ) 装填 位置 鳳皿 前玉の 図6. 筒内の空気が等温変化するとした場合の, 前玉の装填位置と発射の速さの関係. 葛o=20cmの 場合 (図 8上 3 行左) 75ms に動き出し, 前 玉 はZ o s=88 ‐. 最初の加速. 21 ロ / で 最 大44 s (時速159如) の 速さ に達 する. こ . 20msに お い て 筒 先 X=29 の 後 は 減 速 し, z=91 . 27 87m で 停止 し, 66 伽 よ り 手 元側 の 位 置 X =26 . . msの 間 だ け固着 す る.. この後, 再び加速を開始する が, その度合は時 間経過と共に減少する. しかし減速にはならず, 31msに 筒 先 X =29伽 に 達 し, こ の と き Z=158 ‐ C. 0伽 を の速さに加え, 前玉の部分が筒先端 X =3 ぬけ出すとともに動摩擦力が減少し, 再び加速度. 2 0. 0 2 0. 58 が 増 し てZ=158 1可s(時 速186 53msに 柘 =51 ‐ . 2 5. 0 3. 0 ヱ 5 2 1 0 2 , ,. ) 装 填 位 置 扇伽 前 玉 の. 2 2 0 ,. 2 2 5 ,. 図7 筒内の空気が断熱変化するとした場合の, 前玉の装填位置と発射の速さの関係. 如) で発射する. B 葛o=2 586 1 c mの場合 (図8上3行中央) . 46msに 動 き 出 し, 最 初 の 加 速 で 前 玉 はZ=96 ‐. 最大46 0 1可s(時速165如)の速さに達する. その後 . 89.
(7) . . . . 高. 橋 成. 和. k m)で発射する. C. 葛o =2 1 7cmの 場 合 .. (図8上3行右). . 前 玉 は Z =97 ‐02ms に. 5 妾3 ,. 動き出し, 最初の加速で. . 0 最 大46 I P J Sの 速 さ に 達 ‐. 巨ミ 3 ー 5 , ′ : 鴻匝. . する. その後は減速しな. 周回. ら筒 先 X × =29皿 をZ= が ら筒 Z=. ともない動摩擦力が減る. /. ため, 減速の度合は減少. 5 ≦2 . す る が, Z =99‐62ms に 5恥) 7 ず鯵同 病朝 ,. 8 6 97 0 ,2 3 6. . 湖,跳回 応報婚2 { 叫. ,. 2 3. L ぶ2 o獣嶋 7 { } 匝戸鯖柳, 」」÷ ↓ ÷. 1 ー 」. 7 77 8 7 9 0 1 2 3. 0 6 9 7. 前 力 玉 滑走を 開 始し から て 経過 時 ) の 間” s. 2 0 0. 2. 4. Xoが C の 場 合 か ら, こ の 場 合 に 至 る ま で 移 行. するにしたがい, 固着する位置が筒先端に近くな これ以前の減速の度合を減少させ, 停止までに時 間がかかっている. 併せて固着の時間は短かくな る. これにしたがって前玉の発射直前の移動距離 が短かくなり, 増速の量は少なく, 発射の速さも 今 の 場 合 は, Z =97 77msに 動 き 出 し46 2 1副s . .. ) 前 玉網走を開始し 過時 間” m てから の経 s. 図8. MIN. 葛o=21 843cmの場 合 (図 8下 3 行 左) .. 小さく な る.. ,. 一. 1 寿2 1膨) 7 柳 ,期回 /鮒 ,. 1 29如) で発射する.. . 翠. . { ÷2 5. く, 速く な れ ず にz=163 04m斜こ35 80 1 ロ / s (時速 . ‐. る. こ の と き 前玉 は, 筒 先 X =29c mに達 した後,. fナ 一丁 ナ ナ」 7獅醐. . るが, その移動距離がBの場合よ りさらに短か. . 【 3 0. \o 回 \\. … 3 5 ,. . 巨蚕. こ こ で62 ‐92ms間 の 固 着. を した後 に 滑走 を再 開す. RMーー L畑 ー J. --ふむ ×. ^ ”v. . Nの. - 918伽 で や停 止 す る X =2 . .. 前玉の位置・速さ・加速度と時間経過の関係を, その装填位置を変えて描いた計算結果. (時速1 6 6km ) の最大速さに達すると減速しながら 88msに 筒 先 X =29c z=99 mを通 過 す る‐ そ の 後 ‐. もさらに減速を続けるが, その度合は減りながら 停止に近くなるが停止に至らない. この後, 増速 に変わるが, もはや移動距離 は残り少なく z ,〒 102 30msに 発 射 し 死 =7 76mノ s (時 速28km) の . .. は減 速 し, z=99 oomsに お い て 丁 度 ズ =29m の .. 最 小 の 速さ に な る‐ l s の 場 合 は, 装 填 位 置 Xo=. 筒 先 に て 停 止 す る. こ こ で77 06ms間 の 固 着 を し ‐. 20 96c 88 mの と き 発 射 の 速 さ が 最 小 と な り 柘 =8 . ‐. た後に加速度を増しながら増速するが, 前玉の長. 血ノ s (時 速32如) で あ っ た‐. さ分の運動だけのため Aの場合ほどには速くな. D. れ ず, Z=171 1lmsに % =42 93 1副s (時 速154 5 ‐ . . 9 0. 葛。=22 15cmの 場合 (図 8下 3 行 第 2列) .. 前玉はZ=99 20msに動き出し, 加速度を減ら ‐.
(8) . 「空気でっ ぽう」 における前玉の運動. さ46 59 1 P J Sに 達 す る. こ の あ と 減 速 の 度 合 を増 し ‐. 響を理論により検討する. ここで取り上げる因子 は, 筒・前玉・筒と前玉の間の摩擦, 後玉に関す. 75 20msに 筒 先 X =29c な が らZ=101 mへ 速 さ25 . ‐. るものである. すなわち, 次に示す因子の影響に. ノ n 1 sで 達 す る. こ れ は MIN. の 場 合 に 比 べ て, 最. つ い て調 べ る.. 58伽 で 最 大 の 速 33ms しながらZ=100 . , X =25 .. 初の筒内の空気量が多く, 前玉の滑走による減圧. ①筒と玉の間の摩擦力: 最大静止摩擦力 ふ と動摩擦力f′. が少 な い ため, この 速 さ が残 っ て い る. こ こ を 通 67c 51ms 過 後 も 減 速 が Z =101 mま で 続 , X =29 ‐ ‐. ②筒 の長 さ. L. 88血J く が, この 最 小 の 速 さ は19 sで あ る. こ の あ .. ⑧筒 の 内 径. D. と加速に変るが, 発射までの距離が短かく, 増速 61 67msに 履 =21 分 が多く 見込 めず, Z =101 ‐ .. ④ 前 玉 の 長さ. α. ⑤前玉の質量 m. m′ s (時速778km) で 発射 する‐. ⑥後玉を押し動かす速さ. 25cmの 場 合 (図 8 下第 3列) MAX. 葛o=26 .. どの 因子 の 値 につ い て も, 表2 に示した基準の. Xo が D の 場 合 か ら, こ の 場 合 に至 る ま で に移. 行するどの場合も, 前玉はXoから筒先 X =29m に達する間に加速と減速の状態をとおる‐ ただし. 版. 値を基に増減させる. ③と④については, その因 子を単独で変える場合と, 連動する因子も同時に 変える場合を調べる. またすべてに百って, 発射. Xoの移行に伴ない, Xoから筒先までの距離がち. の速さ 兄 と前玉の装填位置 Xoの関係を求め,. ぢま り, 減速 量 は減る. した が っ て筒 先 にお ける. グラフを描く. なお, 筒内の空気が断熱変化する l ) 場合 (AD ) は点線で, 等温変化する場合 ( s. 速さは大きくなる. 出 し, そ の 度 合 が 減る に して も加速さ れ つ づ け,. は実線で示す. また子どもが最も興味を示すであ ろう飛距離 を伸ばすことに関連して, 死 の最大. 1omsで 筒 先 X =29 減 速 を 見 な い う ち にZ=120 .. ]と, この ときの前玉の装填位置 XM 値 叛[副s. 伽に達する. これ以後は加速の度合を増 してZ=. [ cm]につ いて検討する. 併せて, 前玉を筒先. 4km) 06 29msで 発 射 の 速 さ57 120 1 P J S (時 速205 ‐ . .. X=Lーα に 装 填 し た と き の 発 射 の 速 さ 汚[加J ] s. 75m の と に達 し最 大 と な る. l s の 場合 は Xo=25 .. に も 注 目す る‐. 14msに動 き 今 の 場合 にな る と, 前 玉 はZ=119 ‐. 4km) に な き 最 大 の 速さ 柘 =59 28mJ s (時 速213 . ‐. ①. る・. E. 墓o=29cmの 場 合 (図 8下 3 行 右). Xoが 皿AX‐ の位置を越えて筒先に近 づくと, 筒先までの距離が短かく, 減速に至らないまでも, 加速の分量は少なく, 発射の速さも小さくなる‐. 筒と玉の間の摩擦力: ふ と′′. 基 準の 値 であ る た =9 8N, ア =4 9N と, こ れ . .. らを20%ずつ増減した場合につ いて調べた. 結果 は図 9のと おり で ある. ふ の増 加, f′の減 少 に と もな い 広 M , 聡 は増 加. 筒先に前玉を装填した場合は, この位置に達す. す る‐ この こと は, 前 玉 が動 き 出す と き の筒 内 の. るま で の加 速 が な い の で, 発 射 の 速さ はよ り小 さ. 空気圧がより上昇し, さらに滑走中の摩擦が小さ. 51msに動 き 出 し, く な る. こ の 場 合 は, Z=132 .. いの であ る か ら当 然 であ ろう. しか し, これ らの. 0lmsで 発 射 し, そ の速さ が 尻 =43 65mノ Z=133 s ‐ . と な る. l 86 (時 速157 lkm) ● s の 場 合 は, Z=165 ‐ .. 関係の増加率は, ふ と ア の増加とともに僅かな がら減り, 直線関係からはずれる‐ 逆に 左 が小. 83 1ms msに 動 き 出 し, Z =166‐37ms で 兄 =43 .. さく, r が大きくな る と, 一回の滑走距離が短 かくて加速の程度が少なく, Xoに対する 死 の増. (時速1 8如) をもち発射する‐ 57 .. 減を表すグラフの曲線の一山ずつ が全体に小さく 5ー2 各種因子の影響. な っ て い る.. 各種因子が, 前玉の発射の速さ 柘 に与える影 91.
(9) . 高. 橋. 成 和. 場合とも 聡. 8 0 断 熱. 4 0. / 鱗. β 5 7 5と な っ て い る =35. 85 Lo . ま た. XM は筒先端からの距離が筒長の, ADの場合で 0% で あ る. 12 5%, l s の 場合 で14 ‐ .. 、. 8 0 = ん『 , ′も 2 N 3 9. 7 ん= ,凋 /も 3 9酬. 1 6 H ん= l i /も 3 9灘. ③. . 筒 の 内 径: D. 基 準の 内 径 D = 9mmの場 合 と, こ れ を0 5倍, ‐. 8 0. 1 5倍, 2 倍 に した 場 合 に つ い て 調 べ た. 結 果 . 等温′ -、 、. =. \. . 塞ぎ :. . 7潮田 I も ん= . は図11に示すとおりである.. ,″賊. 繋. . D を基準より大きく しても, 小さく しても 広 M. ん親閲 剥. は基準の場合より小さく, XM の位置は筒先端に 近づく. また前玉が, 筒先 X=L一αを越えて減. . 速から増速に移る停止に近い状態を経て極小の速 さで発射する装填位置も, 基準の場合よりも筒先. 熱 断. ′; 期. ; . ′≦. 8 0 =’ ん,. . 3 0 0 2. 2 0. の 山幅 も狭く な っ て い る. 現 実 に は, D を変 え れ ば, こ れ に連 動 し て m,. 1 6 1 7 = ん: ,. ん, f′と も に 変 わ る. 理 想 化 して m は D2 に 比. ′鮪 ,細. 2 5. 3 0. ( ◎ 装填位置/ 能の 。 図9. 摩擦力による, 発射の速さへの影響. 例し, また ふ と r は筒に接する前玉の側面積す なわち D に比例して変わるとする. この仮定の ・ 基で計算した結果を図1 2に示す. Dと柘 M の 関係 は, AD と1 sの い ず れ の場合 も, ‐0 5 ほぼ 広 M ば D ・に な っ て お り, D が 小 さ い ほ ど. ②. 柘 M は 大 きく な る. こ の と き の XM は, 筒 の 先 端. 筒 の長 さ : L. 基準の長さ L =30伽 に ±1ocmの 長 短 を 加 え た 場合の結果を図1 0に示す.. か ら の 距 離 が 筒 長 の, Ap の 場 合 で10~13%, l s の 場 合 で12~15% に な っ て い る. 併 せ て 聡 に つ. L を大きくすると筒内の空気を多くすることが. 0 5にな っ て い る い て も 同 様 で, ほ ぼ 聡 ぱ D‐ .. じ移動にともなう減 でき, 基準と比べて前玉の同‐ 圧分が少なく, 加速の状態が長く続き 柘 を大き. また極小の速さになる装填位置は, どれも基準の 場合に比べ筒先端に近くなっているが, その差は. くする. 逆にL を小さくすると 尻 も小さくなる.. 図11ほ どで はな い.. 柘 ]と L[ 4 J 1 n s cm]の 関係 は, Ap の 場 合 系 M[ M =15 . 3 8 6 l の 場 合 版 =1 3 8 6 併せ て両 方 の 5L0 6 03L0 ,s , .. ④. 前玉の長さ: α. 基 準 の 長 さ α ;1ommの場 合 と, こ れ を0 5倍, . 1 5倍, 2 倍 し た 場 合 に つ い て の 結 果 を 図13に .. 示す.. め . 6. α[伽]と 版[副s ]の 関 係 は, AD の 場 合 叛 =. 1 1. 漆2 0罷. 姻. -. 0 I Q. 5 8α 十51 2 8α 十53 4であ り と sの場 合 区 M =5 ‐ ‐ . . ,l. ‘= 2 0園. ヱ 5. ’. 2 o 0 2. ‘= 3 0m. 2 5. 3 0 3 0. 3 5. l柳皿. もに α が大き いほど 広 M も大 きく なる. この と き. 4 0. の XM は, いずれも基準と同じで, 筒先端からの. 前玉の装填 位置為( ) 皿 図10 筒の長さによる, 発射の速さへの影響 92. 距 離 が 筒 長 の, AD の 場 合12 5%, l 2 s の 場 合14 ‐ . .% であ る.. αを変えたとき連動して変る因子は m, た, /′.
(10) . 「空気でっぽう」 における前玉の運動. で あ り, と も に α に 比 例 ′′ ′′ ′ ””111 ’1”=”””. す. こ の と き α が 大 き い. ””.‘1 1 ー1111 ”1 ・. ′′ ′′′. 4に示 して変えた場合を図1. ほ ど, 柘 M も 大 き く な る.. しかしこの関係は, 直線関 係 に な っ て い な い‐ ま た 3 0. XM は変動する が, 筒先端. 2 0. ( ) m 前玉の装填位置′ c 。. 0~1 4%の距離 から筒長の1. 図11 箇の内径による, 発射の速さへの影響. に あ る. ま た α の 増 加 に と も な っ て, AD と1 sの 場 合の差 が少なくな っ ている‐. α の増加 とともに 聡 も増 加するが, その増加率は減 る. し か し d を単独で変. 等温 ′′ー ′ ′ ′ ′. えた場合と関連因子も変え た場合は大差がない. ⑤. 前玉の質量: m. 2 0. 2 5. 2 0. 0 3 0 2. 3 0. 2 5. ( ) 位置′ 装填 前玉の m c o. 0709 質 量 が 基 準 m =0 .. 図12 筒の内径と連動する因子による, 発射の速さへの影響. 5倍, 5倍, 1 ,の 場 合 と, 0 ‐ ‐. 0倍した場合の結果 3倍, 1. の増加. に と も な い, 孫 M は小さく. ′ 等温/. な る. こ の 関 係 は, AD の. . ′ ′ ′ ′ ′ ′ ′ 1′ ′. を 図15に 示 す. m. 等温. ′ ′ ′ ′ ′ ′. ′ ′. 4 8 ・ 7/ mo 場 合 広 M=i5 . , ls. 4 8で ・ 4/ mo の 場 合 版 = 16 . あ り, お よ そ 両 者 と も 柘 M 5である ば 粥-0 . このとき. ( ) 前玉の装填位置′ c m 。. 3 XM は筒先端 から筒長の1. 図13 玉の長さによる, 発射の速さへの影響. ~14%の距離に ある. ま た,. 聡. 1であ り 5 0 =11 5/ 伽0 , ‐. こ れ も 聡 K m-05 の関係 にな っ て い る.. 6 0. 命. 0 き4. ⑥ 後玉を押 し動かす速 さ: 履. 基準の速さ 抜 = 11叫s 1, 10, 30, に 加 え0 . loomJsに つ い て 調 べ た.. 結果を図16に示す.. 雑 0 暴2 0 2 o. 2 5. 3 0 2 0. 2 0. 2 5. 0 3 0 2. 3 0. 填 装 位 置′蜘) 前 玉 の 図14 玉の長さと連動する因子 による, 発射の速さへの影響 9 3.
(11) . 高. 橋 成 和. 漆 を増 す と 叛 は AD s いず れの場 合 も増 す. ,l こ の 増 加 分 は, 0 <. 添 <10の と き, お よ そ 叛. 4 0. ! /断 熱. の 増 加 分 に 等 しく, こ の こ と を10< 帳 <30に お. いてもほぼ維持し, 履 がより増加すると 叛 は急 増 す る. こ の と き XM は, 職 の 増 加 と と も に 筒. 先から遠ざかる.. 歩3脳. 園16の全 体 像 か ら見 て, 叛 が2 ~ 31 中ノ sの 間 を. 嚢0. 変化しても, Xoと 柘 の関係に大きな差 は現われ. 暴6 0. 4 0. て いな い. こ のこと は, 現 実 にお い て 後 玉 の移 動. を手動 で行っても, 最大の発射の速さ 腕 に与え る誤差が2%程度に収まることが推測できる. 6. 実測の結果. こ こ で は, 前 玉 の 装 填 位 置 Xo と, こ れ が 筒 先. 0 2 0. 2 5. 3 0. 0 2 0. 2 5. 3 0. 前玉の 義 瀕位置/ 一皿 ) 図15 玉の質量による, 発射の速さへの影響. 端を発射する速さ 柘 との 関係を実測した結果を 示し, これと計算の結果とを比較検討する. ①. 基準の実験. 次の用具と実験方法を基準の実験とし, この結 果を以後の実験および結果の検討における基準 に おく. 筒 : 長 さ L =30c m, 外 径15mm , 内 径 D = 9mm の 透 明 アク リ ル管 玉 : 長さ d =1omm 079 , 直径1lmm , 質 量 m =0 ‐. の硬質スポンジ製円柱を*水で濡らす. これらの用具は, 小学校理科教材に準拠して選 択した. また現実の筒は, その内径に±2%程度 の不均一性があり, 位置により玉との摩擦に変動 を与 え る. しか しス ポ ン ジ 玉 は, こ れの 柔 らか な. 弾性により変動を緩和し, 筒の内径の不均一性の 効果を減少する. 前玉を装填した後 に, 後玉を筒の手元側端に装 填 し, こ れ を 直径7mmの押 し棒 で, 手 動 により ,. 0 2 0. 酬 2 5. 3 0. 前玉の装填位置′ 一皿 ) 図16 後玉の速さによる, 発射の速さへの影響. 1箇所につ き1 50回ずつ, 新しい玉を装填し直し. できるだけ速く (最頻値は2 5m/ s程度になる) 押 .. ては打ち出しを繰り返した. ここで, 前玉を打ち 出したあとに筒の中に残っている後玉は, 次回の. し動かす. 前玉の装填位置 Xoは手元側 (X =0) と筒先. 前玉として使い, 新しく後玉を装填した. 発射の速さ 尻 は, 写真に示すように筒先端の. 端 (X =3 0伽) の間を1 6等分した15箇所とした‐. 外側に2組の光素子を設置し, これを前玉の後端 面が通過する時間から算出した. ここで2組の素. *KKひかり(大阪)製SR‐ 10:平板上のものを円 管状刃物でボール盤を使いく りぬいた. 94. 子 の 間隔 は, こ の 素 子 の 構 造 で きま る1 23伽 で あ ..
(12) . 「空気でっ ぽう」 における前玉の運動. よう. この実験が, 計算において設定した条件に 合致しているとは思えないが, この結果は計算結 果 に準 じて いる と 見 てよ か ろう. しか し, 実 測 に. おけるグラフの山形は, 基準とした計算の場合に 比べ Xoの幅は同程度であるが, 死 を平均化して 見 る 値 は 全 体 に 小 さ く な っ て い る. こ の こ と は 柘 M につ い て も 同 様 で あ る. 果 して, 実測 に よ り. 筒先に設置した2組の光素子と筒内の前玉. 求めた因子を基に計算結果を導くとしても, これ ら二者は合致できるであろうか. これ以前に各因 r. 子を確定することが可能であろうか. これも次の 課 題 と して 残 る.. ②. 摩擦を変える. ス ポ ン ジ玉の 径 を1lmmの か ら1ommの に減 ら し,. 水に濡らした場合と乾いたままの場合とを比較す る. 前者 を 図18 , 後 者 を図19に示 す. ここで 玉 の. 径を小さく した理由は, 基準のままであると, 乾 1 0. 手元端. 2 0. ) ( 前玉の装填位置′ 皿 。. 3 0. 筒先端. 図17 発射の速さの測定結果:基準として扱う. いている場合, 筒との摩擦力が大きすぎて後玉を 押し動かすことができず, 無理して強行すると押 し棒が玉を突き破ってしまう. 8の測定点は上 基準の場合の図17に比べて, 図1. 7 )に よ り01”s る. 時 間 の 計 測 は 自 作 の 電 子 時 計1 ‐. の位まで測定した. 測定結果を図17に示す. この結果によると, 前玉を同じ位置に装填して も, 実験を繰り返すたびに発射の速さは異なり, グ ラ フ に お ける測 定 点 は離 散 して い る. こ の こと. 部 へ広 がり, 図19で は上 部 が 詰ま っ て いる. 前 者 の 前 玉 は, 直 径 が 小 さ く な っ た こ と で ′′. が基準に比べて小さくなり, またある程度の大き さの ん があ って筒内の空気圧も上昇でき, 尻 が 大きくなれると考えられる. 後者の前玉は r が 大きく, 筒内での滑走の速さが十分に大きくなれ. は, 玉と筒の間にある水分や, そこに空気が流入 して作る空気層の状態の微妙な差により, 空気も. ず, 死の測定点は基準の場合の上部が下降して. れや摩擦力に大きな違いを生じることに起因する. 集 ま っ た 状 態 を 呈 し て い る. ふ も 大 き く な っ て. と考えられる. すると前玉の運動において起こる. おり, 筒内の空気圧が上昇して 柘 の小さい状態. 固着と滑走の位置は一定せず, 筒内の運動が確定. は減 っ て いる.. し なく な り, 死 に 離 散 を 起 こ そう. こ の こ と は. この玉が乾いていて ふ, ア が大きい場合の様 *場合 相と, 玉に油を含ませて 左, f′が小さい*. 検証を要する が, 次の課題に残しておく‐ しか し離 散 して い る と は い え こ の 結 果 か ら 尻. 8すなわち12 5% / は, 前玉を筒先端から筒長の1 . 程度の距離にある位置に装填するとき最大になる 可能性を秘めていることが分る.. と よく 似 て いる. ス ポ ン ジ 玉 に機 械 油 を含ま せ た. 場合を図20に示す. * * 筒 の 中 にあ る 玉 を押 し棒 によ り 2 m/s程 度 で. ま た20< Xo<29に お い て Xo と, 駈 の 離 散 を. 押 し動かすとき, 玉と筒の間の摩擦力を測 定すると, ス ポ ン ジ玉を水で濡らした場合. 平均化して見る値との関係が示すグラフの山形は,. に 比 べ, 油 を 含 ま せ た 場 合 は, お よ そ1/2. 基準として計算した結果の図6と7に類似してい. に な っ て い た.. 95.
(13) . . 高. 橋. 成 和. 前者はヂ′が大きいため 匠 が大きくなれないこ. ▲ ; * 揃 ”. と, 後者は ふ が小さいため筒内の空気圧が十分 に上昇できないで加速度が小さく, 死 も大きく な れな い. この こ と は た と f こかかわる計算結. ー - - ” 丁 * 土手 + + ++ T 葛. 果の図9において, 中央に描いた基準の図から左 上と右下の図へと移行することに対応するのであ. 1 0. 手元端. 2 0. 前玉の装填位置′ { ) c m 。. ろう. 実験における た とf′の確定が困難であり, 完全な一致は望めないが, 傾向は合致している.. 3 0. 筒先端. しかし 兄 が最大 叛 になる装填位置 XM 近くに. 図18 前玉の径を基準より小さく した場合. おいては, 空気の量が多いため前玉の移動にとも なう筒内空気の圧力低下が少なく, 基準に準じて. 筒 内径 9『 霊3 0mi ー 玉:ス ポンジ1omm小 (乾). 測定点が離散している. ③ 筒の長さを変える 筒の長さをL =20 , , 40伽 に変 え た 場 合 を 図21 22に示す. こ れ らの グ ラ フ 全 体の 形 は, 基 準 の図. 17と同じ傾向にある. 前玉を筒の先端から筒長の 1 0. 手元端. 2 0. ・ ( ) 前玉の装填位置′ m c 。. 筒先端. 15~20%ほど手元側にある位置に装填するときに 尻 が最大になる場合がある. この位置 XM にお. 図19 前玉を乾燥させた場合. ける 尻 の平均値を最大の発射の 速さ 柘 M と見な す (平均値が 広 M となるような条件が長さの異な る筒 に共通 してそなわ っ て いると考える) と, 乙 = 20 sにな っ mにつ いて 柘 M =37 , 50m/ , 45 , 40c , 30 3 4 3の 関 係 が あ る こ れ ら 柘 て おり 柘 IL0 M M =10 . ‐. の値は, より大きな測定値をもつ場合があるのだ から, 計算結果より小さい値であるのは当然であ る. し か し わg柘 09L が 直 線 関 係 に あ る こと M と1 0. 1 0. 手元端. 2 0. ( ) 前玉の装填位置′ c m 。. 3 0. は計算結果と合致している.. 筒先端. 0 前玉に油を含ませた場合 図2. ヒ” ー 1 ・ : 1ー; ヒ ー1 + +. 0. 手元端. 1 0. ( ) 前玉の装填位置/ 皿 。. +. 2 0. 筒先端. 図21 筒の長さを短か〈 した場合. 6 9. 0. 手元端. 1 0. 2 0. 噂 前玉の装填位置ふ化 図22 筒の 長 さを長 く した場 合. 3 0. 0 4. 筒先端.
(14) . 「空気でっ ぼう」 における前玉の運動. ④ 筒の内径を変える. ⑤. 筒 の 内 径 D を 細 く 7mm , 太く18mmに し た 結 果. 玉の長さを基準の2倍α = 2cmに し た 場 合 の. ポ ジ を 図23 , 24に示す‐ 玉 は共 に水 を含 ん だス ン. 結 果 を図25に示 す‐ こ の グ ラフ の構 造 は, 基 準 の. 5mmと20mmの 円 柱 形 玉 で あ り, 長 さ1omm . , 直 径8. 場 合 と 同 じ傾 向 に あ る. た だ し, 各 Xo につ い て. である. 拓 が最大になる装填位置 XM は, とも 2 5%の位置にあり, 計算の に筒先端から筒長の1 .. の 死 が大きくなっ て, グラフの打点 が上部へ移 るが, 下部が上部へ詰っている. この傾向は計算. 結 果 と 合 致す る. ま た, こ のと き の 死 の 平 均 を,. の 結 果であ る 図14と 同 じであ る.. 柘 M と み な せ ば D = 7, 18mmに 対 し 叛 =42 , 30 0 5 J M I n sだ か ら 柘 M D =111 , 127で ほ ぼ 等 しく, 柘 0 5 にな っ て い る しか し基 準 の D = 9mmを ・ ば D‐ .. 算入すると, この関係はくずれる. 玉の直径に対 82 する筒の内径の比率はD = 7と9mmが0 . ,D=. 前玉の長さを変える. ⑥ 後玉を移動する速さを遅くする 後玉をゆ っくりと (職 = 7mm/ s程 度, す な わ ち基準の場合の1 3 / 500で) 押し動かした場合につ. 90であり, 前者の方が摩擦に関する計算 18 mmが0 .. いて, 結果を図26に示す. これは, 計算結果が示 唆すると同じく. 版 の低下と, 筒先に近い部分. での仮定に近いが, 現実は計算結果と合わない.. での Xoと 駈 の関係を示す グラフの 曲線が表す. この こ と は, 筒 が もつ 別 の 条件, た とえ ば内 径の. 山形の全体像を, 基準の場合に比べて小型にして. 位置による変動の方が大きく関与 してしまったと. い る.. 考 え られ る.. 0. 手元端. ) ( 前玉の装填位置′ 皿 。. 筒先端. 手元端. 1 0 .. 2 0. 前玉の装填位置′ 。㈱. 図24 筒の内径を大きく した場合. 手元端. 前玉の鶏位置/ o回. 筒先端. 図25 玉の長さを基準の2倍にした場合. 3 筒の内径を小さく した場合 図2. 0. 3 0. 2 0. 0 3. 1 0. 1 0. 3 0. 筒先端. 手元端. 2 0. ( } 前玉の装填位置′ 触 。. 3 0. F. 端 筒 先. 図26 後玉の速さをゆっくりにした場合 97.
(15) . 高. 7. 橋 成. 和. α と 連動 して m, 左, /′がと も に α に比 例 して. まとめ. 変わるとすれば, αの増加により 的 も増加する 空 気 で っ ぽう の 前 玉 の運 動 につ い て, ま ず[A]. 筒内における挙動を理論に基づく計算で確認し, [B]前玉の装填位置 Xoと発射の速さ 尻 の関係を. が, 直 線 関係 にな い. こ の とき XM =10~14% と な る.. ⑤. 計算により導いた. 次に[C]Xoと 尻 の関係を実 測し, この結果を計算の結果と比較し, 検討した. [A] 計算において関係する因子は, 表2に示. AD s と も に, 叛 ば 1/あ冴 の 関 係 に あ り, ,l XM =13~14%で あ る.. ⑥. した値 を設定 し, こ れ を基 準 と した. こ のとき,. 筒内の空気は理想気体とし, これが等温変化する 場合 ( l ) と断熱変化する場合 (AD ) を扱い, s. 前玉の質量 伽 @). 後玉を押し動かす速さ 液. 手動で動かす程度の 履 においては, 版 の増加 への寄与は 液 の増加分の程度である. 佑 がより. 前玉の装填位置 Xoと筒内における挙動との関わ. 増加すると, 娠 に対する 柘 Mの増加率が増す. [C] 前玉の装填位置 Xoと, 筒先端を発射する. り を 概 観 した. 現 実 は AD と の 中 間 でl s に近 い.. 速さ 尻 の関係を実測し, この結果と計算の結果. [B] 関係する因子を基準の値から変動させ, 前玉の装填位置 Xoと発射の速さ 尻 の関係への. とを比較した. 実測においては, 実験を繰り返す. 影 響 を調 べ た. とく に 最 大 の 速 さ 拓 M と, こ の と. ① 基準. ごと に, Xoを一 定 に し て も 尻 の 値 は離 散 した .. きの装填位置を XM (以下において筒先端からの. 尻 の測定値が離散する中で, おおむねの Xoと. 距離で表し, これを筒長の%で示す) , また前玉 を筒先に装填した場合の発射の速さ 恥 について. 履 の関係は, 計算の結果に類似 していた. また XM =12 5% で あ り, こ れ は計 算 の 結 果 と 合 致 し .. 探 っ た. 結 果 は次の よ う に 要約 で きる.. て いた.. ′ ① 最大静止摩擦力 ふ と動摩擦力デ. ②. 摩擦 ふ, ′′. あ の増加と′′の減少に伴な っ て 叛, 聡 とも に増加する. 逆に 烏 が減少 しヂ′が増加す ると Xoと 尻 の関係を表すグラフの山形が全体に小さ. も, Xoと 尻 のおおまかな関係の全体像は, 基準 の場合と同じ傾向にあり, 計算の結果と異ならな. く な る. 基 準 の 場 合 は 孫 M が, AD の と き 時速205. い. しか し Xo= 0 ~20m にお い て, 尻 の 測 定値. km 5% と な っ た. s の とき 時速213如 で XM =12 ,l .. は離散の程度が減った.. 玉に油を含ませて ふ とヂ′をともに小さく して. ま た, 乾 い て い る 状 態 の玉 を 使 い 左, ヂ′と も. ② 筒の長さL(伽) 総 6GP ・ AD の 場合 版 =15 5Lo ) J 5%, S . , ×M =12 . 8 600 l 0が3 ノ ) 0%, 併 s の 場 合 叛 =16 s . , XM =14 . β 5 7 5GP せて 聴 =35 9Lo )であ っ た. ノ s .. に大きくしても, Xoと 尻 の関係の全体像は油を 含ませた場合と同じ傾向にあった. このことは計. ③ 筒の内径D(皿). ③. 算の結果からも示唆されている. 筒 の 長さ乙. ‐. これに連動して, 前玉の質量 m がD2に, 摩擦 力 ふ とヂ′が D に比例”して変わるとすると, AD. . の 死 の平均値を 隊 M と考えれば, 計算の結果と. 1ぢ であり と1 sのいずれの場合も 碗 に 1/J ,. 同じ傾向にあり,1 09L と1 o9区 M は直線 関係 にあ っ. Ap の 場 合 は XM =10~13%, l s の 場 合 は XM = ” 12~15% にな っ た.. た.. ④. 前玉の長さd( c m). XM =15~20% で あ り, こ の 装 填 位 置 につ い て. ④. 筒の内径D 計算の結果が示唆する 腕 α1/孟ぢ を完全に. AD の 場 合 叛 =5 8d 十51 2( I P J S), l sの 場 合 . .. は 満さ な か っ た. こ れ は D に対する, 筒への装. 8d 十53 約 =5 4(出超)の 関係 にあ り, XM =12~ . .. 填以前に玉がもつ直径との比率を一定にできなかっ. 15% で あ、 っ た. 9 8. たこと以外にも原因があるようだ..
(16) . 「空気でっ ぽう」 における前玉の運動. の 教 育, 30 ( 1981 ) 188 .. 玉 の 長さ α. ⑤. α を 2 倍 に す る と, Xoと 坊 の 関係 を 表 す グ ラ. フの測定点が, 基準に比べ上部へ移る. この傾向 は計算の結果と合致する‐. 3年. 空 気 で っ ばう, 理科 の 教 育,31 , 712 ,. 1982 .. 8) 永田四郎:指導法研究. 後玉の速さ 添. ⑥. 7) 加藤直行:学習指導に生きる評価の実際例6. 基準の1 0-3倍程度で試みた. 計算の結果どおり 広 M は 低 下 し, Xo と 死 の 関 係 を 表 す グ ラ フ の 山. 形が小型になることが確認 でき た.. 空気・水でっ ぽう作. り, 理 科 の教 育, 31 (1982) 423 .. 9) 賞野恒久:空気でっ ぽう- -遊び活動とその 授 業 ス ト ー リ ー -- 理 科 の 教 育, 27 , , 691 1978 .. 以上に示したように, 理論に基づく計算の結果 と実測の結果は, 完全とはいえないまでも, 定性 的に概ね合致していた. しかし不完全性は拭えて. 10 ) 近 藤 正 夫 : 空 気 デ ッ ポ ー, ロ ゲル ギ ス ト著物. 64 )9 5 理の散歩道, (岩波書店19 . 11 ) 小関真紀, 津留俊介:大口径空気鉄砲を作る. いな い. こ の こ と は, ① 計算 に お ける 因 子 の設 定. ことは可能か, 日本理科教育学会研究紀要,. が現実に即していない, ②実測における因子の確 定が困難であり測定値に離散が生じていることに. 39 1998 )81 -2( .. 原因があろう. 現実における関係因子の測定と, 離散が発生する機構の解明は, これからの課題で あ る. (つ づ く). 2 ) 高橋成和:「空気でっ ばう」 における前玉の 1. 運動--理論式と数値計算法の確立--, 北 01 20 )1 03 海道教育大学紀要教育科学編52( . 1 3 ) 石川徳治:作図による蛙跳び法, 物理教育 32 2( 1982 )85 - .. 14 ) 小村玲子・高橋成和:空気でゥぽうの筒内に. 参考文献. おける玉の動き, 第45回日本理科教育学会中 国支部大会鳥取大会予稿集 講演番号B16. 1) 文部省:「尋常小学校理科書 (第5学年教師. ( 199 6 ) (頁なし) (玉の動きを高速 ビデオに. 用) 第42課. 空気の性質」 (国定教科書共同. より 捉 え た) .. ) 販販書 1908年=明治41 , 理科教育史資料. ) 小村玲子・高橋成和:空気でっ ぽうの筒内に 15. 86 )22 3, (東京法令出版株式会社19 5 . 1 942年= 2) 文部省:「初等理科 (教師用)」 巻一 (. おける玉の動き, 第4 6回日本理科教育学会中 国支部大会島根大会予稿集 講演番号C21. 昭和1 7年) , 理科教育史資料3 (東京法令出. ( 997 3(筒内の空気圧の変化を検出し, 前 1 )7. 版株式会社198 6 )626 .. 玉の運動を捉えた) .. 3) 文部省:「理科の本」(第4学年用)10紙ダマ. 16 ) 上田純一・高橋成和:空気でっ ぽうの前玉が. 鉄砲, 理科教育史資料5 (東京法令出版株式. 筒内を滑走する速さ, 第48回日本理科教育学. 会 社1986 ) 44 .. 会中国支部大会広島大会予稿集 講演番号A. 4) 西岡正泰:「空気」 の教材化の意義, 理科の 教育, 37( 1 988 ) 9.. 4 9 99(前玉の速さを電磁的に捉えた) . ,8 ,1 17 ) 高橋成和, 古川明信:摘み上げて離した ゴム. 5) 来栖公明, 高瀬一男:児童の理解を深める教. ひもの振動, 島根大学教育学部紀要(自然科. 材と指導過程の研究--小学校3学年 「空気. 1985 )37 学19( .. と水」 の学習を通して--, 日本理科教育学 2( )45 会研究紀要, 30 1 9 89 - . 6) 西川彰:自然に対する知的理解を深める学習 評価の実践. 第3学年. (函館校教授). 空気でっ ぽう, 理科 99.
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