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強制対流核沸騰熱伝達の整理式

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Academic year: 2021

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(1)

強制対流核沸騰熱伝達の整理式

著者

松村 博久

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

9

ページ

17-21

別言語のタイトル

A correlation for the nucleate boiling heat

transfer with forced convection

(2)

強制対流核沸騰熱伝達の整理式

著者

松村 博久

雑誌名

鹿児島大学工学部研究報告

9

ページ

17-21

別言語のタイトル

A correlation for the nucleate boiling heat

transfer with forced convection

(3)

強 制 対 流 核 沸 騰 熱 伝 達 の 整 理 式

松 村 博 久 *

(受理昭和42年11月30日) ACORRELATIONFORTHENUCLEATEBOILINGHEAT TRANSFERWITHFORCEDCONVECTION HirohisaMATSUMURA* Intheforegoingpaper,theauthorsrePortedonthecorrelationsforthesubcooled−boil‐

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-relationsareinsu団cientforthetransitionregionthatliesbetweentheendoftheregionof subcooled-boilingandthestartoftheregionofsaturated-boiling・ TheauthormakesanexPerimentatthetransitionrcgionandobtainsthecorrelationfor thenucleateboilingheattransferwithforcedconvection. ⑫

③ ① 図 1 実 験 装 置 概 略 図 ① 貯 水 タ ン ク ⑦ 気 水 分 離 器 ② 歯 車 ポ ン プ ⑧ 熱 交 換 器 ③ 流 量 調 節 弁 ⑨ 排 気 弁 ④ 流 量 計 ⑩ 純 水 製 造 置 装 ⑤ 予 熱 器 ⑪ 電 気 ヒ ー タ ⑥ 測 定 部 本 体 ⑫ 電 気 回 路 ⑩ グ ー. (11) 1 . ま え が き 兼者らは,強制対流表面沸騰熱伝達の整理式')およ び蒸気含有量の比較的少ない場合(流動様式では気ほ う流の場合)における強制対流飽和沸騰熱伝達の整理 式2)を以前に報告した.強制対流表而沸騰熱伝達の整 理式は,サグクーリングが約5℃より大きい範囲で適 応され,サブクーリングが約5℃より小さく,とくに 流体温度が液体の飽和温度に近いほど整理式から算出 した値と実験値との偏差は増加することか認められて いる.また,強制対流飽和沸騰熱伝達の整理式は,サ ブクーリングが0℃,すなわち流体氾度か液体の飽和 温度におけるものである. 強制対流を伴う核沸騰熱伝達の整理を行なうにあた って,上述の表面沸騰および飽和沸騰における豆式を 用いた場合には,精度よく整郵できない範囲であるサ ブクーリングが約5°Cより0℃までの領域が生じる. ここでは,鉛直二重管内を上向きに流れる純水の核沸 騰実験を行ない,その実験結果からこの領域も含んだ 強制対流核沸騰熱伝達の整孤式を検討した. 2.実験装置および実験方法 図,は実験装置の概略図である.流体系路は歯市ポ ンプ②によって強制循環する閉回路になっており,使 用液体は比抵抗が,062−cm以上の純水である.流体 * 鹿 児 烏 大 学 工 学 部 機 械 工 学 第 二 教 室 ・ 助 教 授 温度は貯水タンク①内の電気ヒータ⑪およびガス燃焼 加熱による予熱器⑤で淵節する.測定部本体⑥は,外 径15.8mm,肉厚1.2mmの銅椅を内椅とし,内径 30.8mm,肉厚4.5mmのアクリル樹脂管を外管とし た環状流時をなしている.伝熱管は銅管で,その長さ は260mmである.鋼管の内部には痕径10mm,長 さ550mmおよび中央の発熱部長さ260mmのエレ マ発熱体を挿入してあり,伝熱面は間接加熱を行なっ ている.伝熱杵のiiilll方向の放熱を防止するためと伝熱 符を支持するために,銅符の両端には熱伝導率が銅の

(4)

18 鹿 児 島 大 学 工 学 部 研 究 報 告 第 9 号 約20分の1であるステンレス鋼符を長さ120mmず つ熔接してある.アクリル樹脂管は内部の現象を肉眼 および写真による観察ができるように透明になってい る. 伝熱面表面温度の測定は,伝熱管の上流端から25 mmの位置より30mm間隔で8箇所に熱電対を伝熱 面上にろう付けして行なわれた.また,流体温度は測 定部木休の入口ならびに出口と測定部の上流端から30 mmの位置より100mm間隔で3箇所の合計5簡所 に熱電対を流路中心に設置して測定された.これらに 使用された熱電対は,直径0.25mmの銅一コンスタ ンタンで,設置する直前に検定したものである.飽和 温度検出用の静圧測定は,流体温度測定用の熱電対没 置場所と同じ位置に静圧孔を5箇所設けて行なった. 熱負荷の算出のためには供給電力を計測した. 実験は鉛直上向流の定常状態にて行なわれ,熱負荷 1.0×105∼3.0×105kcal/m2h,流速0.3∼0.6m/sお よびサブクーリング0∼10°Cの実験範囲でなされた. 3 . 整 理 方 法 強制対流表面沸騰熱伝達の整理式')は, ?=91,+9c………・……..……(1) ここに, 9:全熱負荷,kcal/m2h 96:沸騰熱負荷,kcal/m2h qc:非沸騰時の対流熱負荷,kcal/m2h である.沸騰熱負荷は次式で与えられる.

=

4

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jTsat3・6………(2) また,内管加熱の二重管の場合における非沸騰時の対 流熱負荷は,Wa1ger3)の整理式

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×(JTsat+jTsub)..…・……..….(4) ここに, 、,:内管外径,m D2:外管内径,m De:水力相当直径,m ZV1‘:ヌセルト数 P:系の圧力,ata P,.:プラントル数 R‘:レイノルズ数 jTsat:過熱度,℃ jTsub:サブクーリング,。C ス:液体の熱伝導率,kcal/mhoC 操!:液体の粘性係数,kg/mh β”:壁面温度の液体の粘性係数,kg/mh である. 一方,強制対流飽和沸騰熱伝達の整理式2>は, q=9‘+9cノ.…..………(5)

'

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{

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+

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}

'

,

ここに, S:すべり比 沙g:気体の比体砿m3/kg zノf:液体の比体積,m3/kg x:蒸気電量率 である.すべり比と蒸気重量率との間には,つぎのよ うな近似的関係2)が与えられている.

=

2

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(

)

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7

)

したがって,(6)式に(7)式を代入して書きなおす と,

'

=

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=U1(X)+1]o・s9c……・……・……・…(8) ただし,

[

(

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(

)

強制対流飽和沸騰熱伝達の整理式(5)式には蒸気 含有量の影響を取入れてあるが,強制対流表面沸騰熱 伝達の整理式(1)式には蒸気含有量の影響は全然考 慮されていない.しかしながら,強制対流表面沸騰時 の蒸気体積率の実験結果‘!)の例からもわかるように, サブクーリングが約6℃以上の表面沸騰では飽和沸騰 に比較して蒸気含有量を無視できるが,サブクーリン グが約5℃以下ではサブクーリングが0°C,すなわち 液体の飽和温度に近づくほど蒸気含有量は指数関数的 に増加する.したがって,飽和沸騰のみならず表面沸 騰でもサブクーリングが0℃に近い領域では,蒸気含 有量の影響を考慮する必要がある. 蒸気重量率はつぎの式で計算される.

=

"

"

(

(5)

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3

19 すべり比と蒸気重量率の近似的関係式(7)式および (13)式より

‘-L2O(含)…一…(14)

したがって,(12)式は

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=

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=[満干,]岬‘必………(瞳)

松 村 : 強 制 対 流 核 沸 騰 熱 伝 達 の 蕊 理 式 12 2 4 6 8 1 0 0 ×105 1 2 ここに, Q:流体に与えた熱量,kcal/h r:蒸発の潜熱,kcal/kg W:流体の重量速度,kg/h “at:流体の入口エンタルピと飽和エンタルピと の差,kcal/kg である.表面沸騰において(9)式で蒸気重量率を算 出する場合に,蒸気竜量率は0または負の値となるこ とがあるので,蒸気電量率としてそのままの値を用い ることはできない.そこで,表面沸騰はサブクーリン グがあるが,そのサブクーリングを0℃とし,表面沸 騰と同一条件にて飽和沸騰していると仮定した場合の 蒸気重量率をxOとする.その蒸気重量率xOにたい して,表而沸騰のサブクーリングが整理式にどのよう な影響をおよぼすかを考えればよい.すなわち, 9=96+9『〃………(10) 9c''は(8)式から 9c"=[F(4Tgub)・XXo)+l)0.89照……(11) ただし,

隙冊二剛鰯患二L:

上述では蒸気含有量を蒸気重量率として示したが, 蒸気含有量を蒸気体積率で表わすと,(6)式はつぎの ようになる. 0.8

{

[

,

]

+

,

}

(

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2

肌)=[命(訓子)…J1]ん

表面沸騰時の蒸気体積率を知ることができれば,蒸 気重量率にたいするサブクーリングの影響を含んだ (11)式を用いなくても,(15)式を用いることによ り,整理式としては表面洲騰から飽和沸騰の全領域を 包含することができる. 4 . 実 験 結 果 お よ び 考 察 はじめに実験装置および実験結果の精度を確かめる 意味で,非沸騰時の強制対流熱伝達の実験を行なっ た.その結果と内管加熱の二重管の場合にたいする Walger3)の整理式(3)式との比較では良好な一致を みた. 強制対流を伴う表面沸騰の実験値と強制対流表面沸 騰熱伝達の整理式(1)式から算出した値との比較の 一例を熱負荷とサブクーリングの関係で図2に示す. 前にも報告')したように,サブクーリングが約5℃よ り小さくなると実験値と計算値の偏差が大きくなり, サブクーリングが0℃,すなわち液体の飽和温度に近 づくにつれて偏差の増加率が大となっている.図巾の △Tsub,℃ 図 2 熱 負 荷 と サ ブ ク ー リ ン グ の 関 係 二羽声]へ一旬U二テラ 実線は実験の熱負荷を表わし,○および●印はそれぞ れの実験条件により(1)式から算出した熱負荷を示 す. 図3(a)および(b)は熱伝達率におよぼすサブク ーリングの影響を示す.破線は(1)式より計算した おおよその値を表わしている.◎および、印はそれぞ れの実験条件に応じて強制対流飽和沸騰熱伝達の整理 式(5)式より算出した値である. ここに,/19は蒸気体積率である. すべり比は一般に次式で表わされる. 4 3 ただし, Um=0.61m/s

貯さ

一一○ 一 一 一一 一 ' ■ 〆一 一 一 ○‐ ■ 一 一 一 一 Lノ 一 一●●〃 ー 一− _ → ー

(6)

したがって,

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………(17) 結局,ここで求めようとしている強制対流核沸騰熱 伝達の整理式は,(16)式を(8)式に代入して,強制 対流飽和沸騰についての整理式(5)式を用いればよ いことになる.この関係を図3の中に実線で示してい るが,定性的傾向を良好に表わしていることが認めら 20 4 6 8 1 0 1 2 1 4 図4(a),(b)および(c)はサブクーリングの影響 による沸騰現象の変化を写真観察した例である.熱負 荷および流速が一定であれば,サブクーリングが小さ くなるほど蒸気含有量は増加している. 図5は(11)式におけるF(4Tsub)の関係を示した ものである.図より近似的につぎの関係が得られる.

パx)=…xpM(』7繍絢…〕-,1

.….…・…・・……・…(16) 2.5 ×104 く104 4 8.8 1 3 4 rl ︶、 Um=0.30m/s

32

巳へ一面○茎毎首 [屋、一両ロユヮン 6 q=3.0×105kcal/m2h

:

診響=Lgg

1 q=1.0×105kcal/m2h Ⅱ ハ 2 3 4 5 6 △Tsub,℃ (b,) 2 4 6 8 1 0 1 2 1 4 △Tsub, 図 3 熱 伝 達 率 に お よ ぼ す サ ブ ク ー リ ン グ の 影 響 繊 識 鍵 7 0.8 ##識驚蕊驚 鹿 児 品 人 学 工 学 部 研 究 報 告 第 9 号 3 . 5 5 . 5 6 . 8 7 . 4Ts“,oC 9=1.5×105kcal/m2h,〃”=0.46m/S (a) 図 4 沸 騰 現 象 に お よ ぼ す サ ブ ク ー リ ン グ の 影 響 9.9 聞自溌難罫鍍雰驚-i蕊蕊

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瀧麟醗曝鑑識騨譲騨溌癖騨謬罷識溌鼻騨擁群鰯騨鰐騨職騨鵠鋳騨鯵睡澱

藍学些善

くi、:1.C×105k噸:ノmmh T画 一々、::0.6二醍.馬

(7)

Z l o 8 2 . 4 3 . 4 4 . 8 4T射"b,oC 9=3.0xlO5kcal/m2h,脚"↓=0.30m/s (c) ク ー リ ン グ の 影 響 その結果,従米から強制対流表而沸騰熱伝達 と強制対流飽和沸騰熱伝達の整理式は別々に取 扱われていたが,(8)式および(16)式を(5) 式に利用することにより,表面沸騰および飽和 沸騰の両者を一つの整理式で表わすことができ た.なお,ここで求めた整理式は流動様式の気 ほう流における核沸騰領域のみに利用されるも ので,これ以外の領域については洋細な検討を する必要がある.

終りに,御指導いただいた京都大学工学部佐

藤俊教授に深甚なる謝意を表わします. 測 の 轄 理 王 2 沸 l 騰 現 象 に お よ ぼ す サ ブ ク 強 制 対 流 核 沸 騰 熱 仁 4 5 1 . 7 9=1.0 0.2 0 0 れる. 2 . 3 3 . 2 3 . 9 4T綿416,°C )5kcal/m2h,〃"』=0.30m/S (b) 1)佐藤・松村:強制対流表面沸騰の熱伝達につい て,日本機械学会論文集,28,195(1962-11), 1542. 2)佐藤・石神・松村:強制対流飽和沸騰の熱伝達に ついて(第2報,気ほう流域の熱伝達),日本機械 学会関西支部第42期定時総会講演会講演論文集, (1967-3),58. 3)O、Walger:WarmetiberganginRingfOrmi‐ genStr6mungsquerschnitten,Chem-Ing.‐ Tech.,2S,(1953),474. 4)松村:強制対流表面沸騰時の蒸気体積率につい て,鹿児島大学工学部研究報告,5(1965-9),31. 文 献 至諦 5 . 結 1.0 ﹁4

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以 前 に , 強 制 対 流 を 伴 う 表 面 沸 騰 お よ び 飽 和 沸 騰 の 熱伝達の整理式を提出したが,それらの整理式では表 面沸騰から飽和沸騰への遷移領域における整理が不十 分であった.ここでは,遷移領域の実験を行ない,そ の結果からこの領域にも適応できる整理式の検討を試 みた. . 0 1 0 . 0 4 0 . 1 0 . 4 f(x)/f(x・) 図5補正係数とF(4Ts雌6)の関係

職冒

○●△▲

騨灘驚鶏 △’’’十 q,kcal/m2hUmm/s 0.61 0.61 0.30 0.30 ○

。芽

0864

000

−至三的﹄、剣+一面切候[d︶、蔦、湯ぐ 3.0×lOb 1.0×105 3.0×10岳 1.0×105

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