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大阪府課程認定校レクリエーション交流大会参加学生におけるソーシャル・スキルとソーシャル・サポー トに関する研究

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大阪

府課程認定校

レクリエ

ション交流大会

参加学生におけるソ

シャル・スキルと

シャル・サポ

トに関する研究

高山 昌子

新野 弘美

玉井久実代

伊原久美子

(大阪国際大学)

(帝塚山学院大学)

(大阪国際大学短期大学部)

(大阪体育大学)

キード:学生、 レクリエション、 ソシャル・ スキル、 ソシャル・サポ

1. はじめに

公益財団法人日本レクリエーション協会(2017) は、 レクリエーションとは人々の心を元気にする ことと定義しており、 レクリエーション活動は、 人々の心を元気にする手段として用いるゲームや 歌や踊りや スポーツなどの総称で、「楽しいこと」、 「仲間とともに行うこと」の2つの要件を満たし ているものと定義している。 レクリエーション・ インストラクター資格課程認定校では、 レクリエションの基礎的な理論の他に、 地域学校 祉現場において活動できるようなコミュニケー ョン・ クや対象者に合わせたレクリエショ ン活動プログラムの作成 ・ 指菰方法について学修 している。 大阪府レクリエーション協会課程認定校連絡会 では、 レクリエーションインストラクタ資格 課程認定校の学生の相互交流を図ることと、 レク リエーション援助者としての意識を高めることを 趣旨とした大会を22年間にわたり、 課程認定校の 学生が主体となるレクリエーション交流大会を実 施してきた。 大会の準備・運営から学生が主体と なり、 開催に向けて準備を入念に行い、 当日の運 営に備えている。 しかし、 参加する学生も指導す る教員も、 レクリエーションの効果を実感するイ ベントになってはいるものの、 その効果を数値化 し、 検証するまでには至っていない。 レクリエーション活動の効果として高山(2014) は、 大学1年生のレクリエーション実技授業(前 期必修科目)において、 アイスプレーキング、 コ ミュニケーションゲーム、 課題克服型ゲムと創 作レクダンスといった活動を通してライフスキル が高まることや大学生活への適応感が増すことを 報告している。 小野ほか (2013)は、 課程認定校 の学生によるスポーレクリエションイベ ントの企画 ・運営が、 資格取得意欲の向上と同時 に学習継続意欲の改善につながる効果をもつこと を報告しているが、 参加学生のソーシャルスキ ルやソーシャルサポトについては明らかにさ れていない。 同様に、 北村ほか(2015)によると 県のレクリエーション協会が主催する大会や課程

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認定校合同研修会に学生が学内でレクリエーショ ン事業を想定したロールプレイを行った後、レク リエーション事業支援者の一員として実習を行う 体験学習において、企画・運営に携わり、対象者 にあったレクリエーション活動を展開する体験学 習が、社会人基礎力のl要素である主体性の向上 に影響する可能性を報告している。しかしながら、 ソーシャル・スキルやソーシャル・サポートにつ いての報告は少ない。また、レクリエーション・ インス トラクター資格取得には、コミュニケーシ ヨン ・ワークの学修が含まれており、体験や練習 を繰り返しソーシャル・スキ Jレやソーシャル・サ ポートの能力を備ーえておくことは必要である。 嶋

0992

)は、ソーシャル・サポートとは家族 や友人など個人を取り巻く機々な人々から与えら れる有形無形のサポートのことであると定義して いる。また、多くの先行研究(和田.

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福岡. 2008:塩j

2008)においてソーシャル・サポート の重要性が報告されており、特に新入生が新しい 環境に適応するための重要性は多数報告されてい る。大学生にとって友人からのソーシヤル・サポ ートがポジティブな気分を高め、ネガティプな気 分を下げることが報告されている(福岡.

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)。 相 川 札

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)は、ソーシヤjレ・スキJレとは対入 場面において適切かつ効果的に反応するために用 いられている、言語的・非言語的な対人行動と対 人行動の発言を可能にする認知過程との両方を包 括する概念と報告している。ソーシャル・スキル の定義は、いまだに統一的なものは無く、ソーシ ヤlレ・スキルの測定に関しでもさまざまな尺度が 試行されている (相川・藤田.

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)。一方、大 坊

(

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)は、社会的スキlレの定義について他者 と円滑な対人関係を築くための総合的な能力とし ている。若者におけるコミュニケーション力の重 要性は、「就業基礎能力

J

(中央職業能力開発協会.

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)、「社会人基礎力

J

(経済産業省.2

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)、「生 きる力J(文部科学者.

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年)、などさまざまな 分野に適用可能な能力と提唱され、これらの能力 にはコミュニケーション力やコミュニケーション 力の一部が構成要素のーっとなっている。

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年 代以降、コミュニケーション力は学生が身につけ るべき汎用的能力として使用されるようになって いる(渡部.

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)。倉元 ・大坊(

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)は、若 年層におけるコミュニケーション ・スキルは当人 のみならず、彼らに|拘わる他者にとっても小さく はないトピックであり、基礎的な社会的スキルの 重要性も高まると報告している。向出(

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)は、 他者との関わりとコミュニケーションの関係につ いて、ダンスの授業を過してコミュニケーション 力が変化するのかを検討した結果、授業前授業後 にコミュニケーション力の得点が有意に高かった ことを報告している。毎時間グループを変え、関 わる学生の人数が増えたことにより必然、的に新た なメンパーとのコミュニケーション体験が期加し たことやグループでの活動を過して一体感が生ま れ、他者との関りが深まり、関係性が構築できる 可能性を報告している。牧野(

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)は、向性お よび巽性の友人へのコミュニケーション ・スキル が高い人ほど、現在の友人関係に満足していると 報告している。また、大学生のコミュニケーシヨ ン・スキJレとソーシャル・サポートには正の相関 がみられ、コミュニケーシヨン ・スキルが高いほ ど友人関係が良好となり、ソーシャル・サポート が得られやすくなり精神的に健康であると報告し ている(牧野.

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)。 これらのことから大学生においてコミュニケー ション・スキJレとソーシャル・サポートは

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虫立し た概念ではなく、両者の聞には何らかの関与があ るものと想定できる。前回(

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)は、他者と協 調的な関係の維持に寄与するコミュニケーショ ン・スキJレは、ソーシャ1レ・サポートの獲得を促 進させ、適応する能力を良好に保つ効果を持つと

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-報 告 し て い る。先 行 研 究 (小野,

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:日山,

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;北村.

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)では、レクリエーション活動 が学習意欲の改善や主体性の向上に影響があるこ とを報告しており、社会的スキルの一つであるコ ミュニケーション スキルがソーシャル・サポー トと関連していると報告しているが、レクリエー ション活動とソーシャル・スキルとの関連を評価 検証している報告は少数である。高崎(

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)は、 レクリエーション活動による効果は体験的に知ら れてはいるものの、多くが実践報告や活動紹介で あり、介入効果を検証している論文は少ないと報 告している。 そこで本研究では、

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年間続く大阪府レクリエ ーション協会課程認定校レクリエーション交流大 会において参加学生がレクリエーション活動を実 施することにより得られるソーシャル・スキルと ソーシャル・サポートの変化について調査研究す ることを目的とした。なお、本研究では社会的ス キルの定義は大坊

(

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)の定義を用い、ソーシ ヤル・スキル、社会的スキル、コミュニケーショ ン・スキルをほぼ同殺のものとして併用した。

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方法

( 1 )調査対象者 本研究の調査対象者は、公益財団法人大阪府レ クリエーション協会謀程認定校レクリエーション 交流大会に参加した専門学校 (

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%)・短期大 学 (

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%

)・大学 (

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%

)の健康・スポーツ系、 幼児保育系、福祉系を専門に学修している学生

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名の内、有効回答

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名とした。内訳は、男性

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名 (

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%

)、女性

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名 (印

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%

)、性差不明

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00.6%

)で年齢は

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店主±

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歳であった。 (2)調査手続き 本研究では、公益財団法人大阪府レクリエーシ ヨン協会課程認定校レクリエーション交流大会参 加者に対して質問紙を用いた集合調査法による調 査を行った。調査項目には、調査対象者のソーシ ヤル・スキル、 ソーシャル・サポート、参加理由、 大会の印象等に関する項目が含まれており、これ らの調査項目について大阪国際大学研究倫理委員 会による研究倫理審査を受審し、承認された後に 澗査を実施した (承認番号

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号。) なお、調査 の実施にあたっては、あらかじめ調査対象となる 大阪府課程認定校レクリエーション交流大会参加 予定の大学・専門学校の担当教只に調査の目的や 内容、得られたデータの処理や公表の方法、個人 情報の取り扱いについて説明したのち、同意が得 られた学校・学生からのみ回答を得た。 調査時期は

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日、公益財団法人大阪 府レクリエーシヨン協会課程認定校交流大会 (以 下、課程認定校交流大会とする)当日の開会式前 と閉会式後に会場内にて各大学・専門学校で自記 式にて実施した。調査結果について個人が特定さ れることがないこと、成績評価等に影響がないこ と、個人への不利益がないことを配慮した。

(

3

)調査方法 ソーシヤル・スキルを測定する尺度として、藤 本・大坊 (

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)が作成した「

ENDCOREs

J

を 用いた。ENDCOREsは、

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つの下位因子

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項目か らなる尺度である。この尺度は、個人のより詳細 なスキルを系統立てて検討することができる尺度 である。調査によって状況を自由に設定すること で依存したスキル得点を調べることができる。そ の構成は、自分の感情や行動をうまくコントロー ルすることができる 「自己統制」スキル、自分の 考えや気持ちをうまく表現することができる 「表 現力」スキル、相手の伝えたい考えや気持ちを正 しく読み取る「解説力jスキル、自分の意見や立 場を相手に受け入れてもらえるように主張する

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「 自己主張」スキル、 相手を尊重して相手の意見 や立場を理解する「他者受容」スキル、 周囲の 人 間関係にはたらきかけ良好な状態に調整する関係 調整スキルから なる。回答にあたっては「かなり 得意」(7点)~「 かなり苦手」(1点)の7件法で 実施した。 ソーシ ャ ルサ ポト を 測 定 す る 尺 度 は、 Zimet GDら(1998)が開発し岩佐ら(2007)が 日本語に訳した「ソーシャルサポト日本語版」 を用 いた。 ソーシャル・サポト日本語版は、 3 つの 下位因子12項目から なる尺度である。 この 尺 度は、 ソーシャルサポトの充実度に関する主 観的評価を測定すること 、 ソーシャルサポ を 「家族のサポート」、「大切な人のサポト」、「友 人のサポート」の3つのサボト源からと ら える ことができる尺度である。 今回の課程認定校交流 大会において関係の薄い「家族のサポート」「大 切な人のサポート」因子8項目と調査内容に合わ ない質問1項目を除いた「友人のサポート」3項目 を採用した。 回答にあたっては「非常にそう思う」 (7点)~「ま ったくそう思わない」(1点)の7件 法で実施した。 また、 所属・年齢・性別参加 形 態(一般参加/ブス参加)・ 過去の課程認定校交 流大会の参加回数 ・参加理由を事前調査用紙に 、 事後調査用紙には満足度 と理由(自由記述)・ 年度への参加意欲• 他の学生 との交流につ いて ・ 印象に残ったプースやイベント(複数回答あり) につ いて回答を求めた。 レクリエーション活動に よるソーシャルスキルと ソシャルサポ の変化を検証するため、 課程認定校交流大会参加 前 と参加後の回答を比較し、 対応のあるt検定を 行った。 統計学 的処理はIBM SPSS Statistics 21 を使用し、 全ての有意水準は5%未満 とした。 (4)大阪府レクリエーション協会課程認定校連絡会について 財団法人(現、 公益財団法 人)大阪府レクリエ ーション協会(1998)では、 レクリエーション ・ インストラクター資格認定校制度発足の翌年の 1984年に大阪府下初の認定校が誕生し、 1993年7 月に大阪府レクリエーション課程認定校連絡会が 誕生した。199 5年4月に大阪府レクリエーション 協会の組織の一部として大阪府レクリエション 協会課程認定校連絡会が発足した。発足当 初は課 程認定校だけが連絡会の会員であったが 、 現在で は大阪府レクリエーション協会より公認講師が派 遣され、 レクリエーション関連授業を担当して い る。課程認定校連絡会は、 より優れたレクリエー ション 指導者を養成することを目的 とし、 会員相 互の①情報交換、 ②指導内容・指禅法の研究と研 修、 ③学生のレクリエーション活動に対する啓発 と 支援、 ④卒業生に対する支援などの事業を展開 して いる。 より充実した事業参加につ いて検討を 重ねた結果、 全国で 初 めて課程認定校 レクリエー ション交流大会が企画され、 ①課程認定校の学生 の相互交流をはかる、 ②地域指導者 との交流をは かる、 ③ レクリエーションリダーとしての意識 を高めるという3つの目的を基に1996年に第1回大 会が開催された。 内容は、 ゲーソングダン スを中心に有資格者による指導を行い、 交流を深 めると共に指導 ・展開法を学ぶ機会 とした。 その 後 、 課程認定校の学生がさらに自主的 ・主体的に 行える形はないかと検討を重ねた結果、 2002年の 第7回大会より主に各学校の上級生が プース(レ クリエーション活動の提供)を担当し(以下、 プス参加)、 各学校の下級生がスタンプラリ 式で時間内に興味のあるプースを回 り(以下、 一 般参加)、 レクリエーション活動を実践し、 相互 に交流する形式 と なった。 さらに2006年の第11回 大会より学生実行委員会を組織し、 第10回まで教 員が主導していた運営を学生 と共に実施する形式 を取り 、 オープニングセレモニや、 エンディン グの司会 ・準備体操チアリディング演技

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-67-回 ・ 後片付け等の役割を行うようにした。 イベン トの運営法やマネジメントの学習の機会を他校と 連携して行う事となり、 現在もこの形式を継続し て実施している(大阪府レクリエーション協会, 2008)。 レクリエーション活動を提供するのは課 程認定校の上級生が多く、 一般参加学生は課程認 定校の下級生が多い。2018年度の課程認定校交流 大会のレクリエーション活動は、 6つの学生ブー ス と卒業生および有資格者ブース1つの計7つの プースで展開した(表l)。

3 結果

(1)参加学生について 大阪府レクリエーションインストラクタ 格課程認定校は、 現在23の大学・短期大学・ 専門 学校が課程認定校として登録している。 そのうち 平成30年度の参加校は14校321名であった。 参加 学生321名のうち、 有効回答302名(男性87名、 女 性183名、 性差不明32名・平均年齢20.4歳土1.03歳) を調査対象とした。参加校の内訳は4年生大学 36.9%、 短期大学が30%、 専門学校が33.1 %であ った。参加学生の種別は、 一般参加236人 (78.15 %)、 ブース参加66人(21.85%) であった。 参加 学生の過去の参加回数は、 0回が192人(63.6%)、 1回が90人(29.8%)、2回が9人(3%)、3回が1人(0.3 %)、 4回が1人(0.3%)、 不明が9人 (3%)であ った。参加の理由(複数回答あり) は回答の多い 順から、 資格取得のため148人(49.0%)、 授業等 で先生に声をかけられて125人(41.3%)、 授業の一 環として73人(24.1%)、友達に誘われて19人(6.3 %)、 過去に参加したことがあったから14人(4.6 %)、年間行事計画表をみて11人(3.6%)であった。 大会の満足度については、 とても満足197人(65.2 %)、 おおよそ満足93人(30.8%)、 どちらでもな い7人(2.3%)、 あまり満足ではない2人 (0.7%)、 満足ではない1人(0.3%)、 不明2人 (0.7%)であ った。 次年度の参加意欲には、 参加した い177人 (58.6%)、 どちらでもない108人(35.8%)、 参加 したくない5人(1.6%)、不明12人 (4%)であった。 表1. レクリエーション活動名と活動内容 ブース名 活動内容 オープニング 準備体操を兼ねたレクリエションダンス(創作) 枕んぴっく 2チーム対抗で枕投げをする チャレンジパー 4人組でバイプライン(チムチャレンジ型スポツゲーム)

とGGT (Gate ball Ground Golf Target)ゲー トボルとグラウ

ンドゴルフをミックスし、得点を競うゲー 伝えてみんなでヨーイドン ム対抗で伝言ゲムや障害物競走をする 棒サッカー 座位で行うサッカー ピブス鬼ごっこ ビプスをしっぽに見立てて、 しっぽとり鬼ごっこ。 ビプスの番号が得点になる。 スマー トボルでDASH! スマトボルを使用したコミュニケションゲム。 チームでスマトボルのボルを1列に揃える時間を競う。 おどる!あそぶ!ふれあう! ダンス:エビカニクス、 元気おおさか ゲーム:モルックもどき(モルックをアレンジして楽しむ) エンディング 合同ダンス:エピカニクス

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他の学校の学生との交流については、 できた 216 人(7 1.5%)、 どちらでもない 59人(1 9.5%)、 で きなか った 9人(3%)、 不明 18(6 %) 人という 回答が得られた 。 (2)ソーシャル・ スキルについて 藤本・大坊(2007)が作成した「ENDCOREs」 を構成する全ての因子に交流大会前後におい て有意な 差がみられた(表2)。 自己統制因子 は 事 前 か ら 事 後 に か け て 有 意 に 向 上 し た (t(301)=4.24, p<.001)。 質問項目の例として、「自 分の感情をうまくコントロールする」、「周りの期 待に応じた振る舞いをする」 といった項目から構 成されている。 表現力囚子は事前から事後にかけ て有意に向上した(t(301)=7.09.p<.001)。 質問項 目の例として、「自分の考えを言葉でうまく表現 する」、「自分の気持ちをしぐさでうまく表現する」 といった項目から構成されている。 解読 力因子は 事 前 か ら 事 後 に か け て 有 意 に 向 上 し た (t(301)=4.7 1, p<.001)。 質問項目の例として「相手 の気持ちをしぐさから正しく読み取る」、「相手の 気持ちを表現から正しく読み取る」 といった項目 から構成されている。 自己主張因子は事前から事 後にかけて有意に向上した(t(301)=1 2.85,p<.001)。 構成する質問項目の例として「会話の主導権を握 って話を進める」、 「自分の主張 を論理的に筋道を 立てて説明する」 といった項目から構成されてい る。 他者受容因子は事前から事後にかけて有意に 向上した(t(301)=2.96.p<.01)。 構成する質問項 目の例として「相手の意見や立場に共感する」、「相 手の意見や立場を謡重する」 といった項目から構 成されている。 関係調整因子は事前から事後にか けて有意に向上した(t(301)=7.79. p<.001)。 構成 する質問項目の例として「人間関係を良好な状態 に維持 するように心がける」、「意見の対立による 不和に適切に対処する」といった項目から構成さ れている。 (3)ソーシャル・ サポートについて 課程認定校交流大会前後に岩佐ほか(2007) が 日本語に訳した 「ソーシャル・サポト日本語版」 より使用した 「友人からのサポート」 因子に有意 な差がみられた(t(301)=4.24,p<.001) (図1)。 因 子を構成する質問項目は、「色々なことが うまく いか ない時に、 私は友人たちをあてにすることが できる」、「私の友人たちは本当に私を助けてくれ ようとする」、「私は、 自分の問題について友達と 話すことが できる」 の 3項目を使用した 。 表2. ENDCOREsとソーシャル・サポトのt検定の結果 因子 Pre 自己統制 4. 96 (1. 02) 表現力 4 . 44 (1. 18) 解読力 4. 94 (1. 02) 自己主張 4. 322 (I. 10) 他者受容 5. 25 (0. 95) 関係調整 4. 81 (I. 15) ソーシャル・サポート 5. 48 (I. 08) -69-Post 5. 38 (1. 37) 5. 03 (1. 12) 5. 16 (1. 05) 4. 933(1. 12) 5. 38 (1. 00) 5. 23 (1. 14) 5. 68 (I. 08) t値 7.09-10. 35*** 4.71-12. 35• .. 2. 96" 7. 79- 4.24-得点の平均値(標準偏差) 拿*:が0. 01, ... : が0.001

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(得点) 7 6 5

***

ー ・

.

トト 1(301)=4.24, が0.001 P「e Post 図1. '.ノーシャル・サポート得点の変化 誘って参加することにも繋がっていることが推察 された。 大会の満足度については、 多くの学生が 満足という回答であった。次年度の参加意欲には、 参加したいと多くの学生が回答していた。 他の学 校の学生との交流については、 誰との交流かを限 定していないため、プースを担当した学生なのか、 グループ分けをした際に緒に活動した他校の学 生であったのかは不明である。 しかしながら、 参 加学生の様子を観察していると、 同じ学校の学生 同士で行動することが多く、 他校の学生との交流 については今後、 詳細に検討していきたい。

4. 考察

(1)参加学生について レクリエーションインストラクタ資格認定 校の所屈校より、 参加学生は健康 ・ スポツ系、 幼児保育系、 社会福祉系の3つの専門分野を学修 している学生が参加していることが分かった。 参 加校の内訳は4年生大学36.9%、 短期大学が30%、 専門学校が33.1%であった。参加学生の性別では、 明確な数字においては男子学生32.2%に比し、 女 子学生67.8%で女子学生の方が多かった。 初めて 参加する学生が多く、 参加理由は「資格取得」の 他、「授業で先生に声をかけられて」、「授業の一 環として」が多く授業担当教員の働きかけが、 学 生参加に対して重要であると考えられる。 また、 参加学生の資格取得への意欲が高いことも考えら れた。 小野ほか(2013)が報告した結果と同様に、 課程認定校の学生によるスポーレクリエ ョン活動イベントの企画および運営が、 賓格取得 意欲の向上と同時に学習継続意欲の改善につなが る効果とも考えられるが、 今回の調査では交流大 会後の追跡調査を実施していないため、 時間経過 による変化は未確認のままである。 また、 過去の 参加経験が101名と全体の1/3を占めており、 過去 のレクリエーション活動がリビト参加や友達を (2)'. ノーシャル・ スキルについて 神野ほか(2006 : 2007 : 2008) によると、 レク リエーションの授業を受講することにより社会性 が発達し、 ソーシャルスキルに関係する対人関 係スキルを獲得することが妥当であると報告して いる。 今回の課程認定校交流大会参加学生は、 各 ブースに分かれてレクリエション活動を体験す るが、 その際に初対面の学生同士での協力が必要 となる場面が多くあり、 自分の感情をコントロー ルして状況に応じた正しい行動をすることが自己 統制因子の得点が向上したと考えられる。 表現力 因子では、 チームが協力して課題を解決する内容 のレクリエーション活動があり、 自分の考えや情 動の変化を的確に表現することができたと考えら れる。 解読力因子では、 相手の考えや気持ちを正 しく読み取ることが活動を通して向上したと考え られる。 自己主張因子では、 活動の際にリーー シップを発揮する場面などにおいて自分の意見を 主張するなどから得点が向上したと考えられる。 他者受容因子では、 初対面の同士や同じ学校の仲 間と様々なグループでの活動となるため、 友好的 な態度で相手に接することや相手に共感すること が得点向上に反映したと考えられる。 関係調整因 子では、 人間関係を良好な状態に維持するといっ

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た質問項目から成り、 他者への配慮した行動が得 点の向上に寄与したものと考えられる。 今回の研 究において神野ほか(2006 ; 2007 ; 2008)と同様 にレクリエーションを体験学修することにより、 ソーシャルスキルが適切に向上したと考えられ る。 (3)'. ノーシャル・ サポート 友人からのサポー ト因子では、 活動中に参加者 同士が協力をする場面が生じる内容も多くあり、 友人および初対而である他校の学生からのサポー トが有効であったと考えられる。 また、 ブースを 担当する学生は当日の予期せぬ事象に適切に対応 することや相互にフォローし合い、 レクリエ ョン活動を速やかに提供することができたことか ら、 ソーシャルサポトの得点向上につながっ たと考えられる。 また、 ソーシャル ・ サポトに ついて嶋(1992)は、 心理的に適応しているから こそ良好なサポー ト関係を保てるのかもしれない と報告している。 今回の課程認定校交流大会は単 回で短時間であったことから、 縦断的調査は行え ていない。 しかしながら、 課程認定校交流大会の 状況に心理的に適応していたことから、 ソーシャ ル・ サポトの得点向上につながったと考えられ る。

5. まとめ

22年間続く大阪府レクリエーション協会課程認 定校レクリエーション交流大会において参加学生 がレクリエーション活動を実施することにより得 られるソーシャル ・ スキルとソシャル ・ サポー トの変化について調査研究することを目的とし た。 ソーシャルスキルの全ての下位因子とソー シャル・ サポトにおいて、 交流大会参加前と参 加後で有意な得点の向上がみられた。 レクリエー ション活動を通してソーシャルスキルが向上し、 ソーシャルサポトが獲得できることが示唆さ れた。

6. 今後の課題

レクリエーション活動による効果は、 レクリエ ーション事業を企画・運営する授業であればどの ような過程であっても同一の成果が得られるかは 不明であると報告している(北村ほか, 2015)。 同様に今回の課程認定校交流大会も活動時間が実 質約4時間と短いため獲得した効果は一過性の可 能性が高い。 しかしながら課程認定校交流大会と いう特別な体験を通して向上がみられたソーシャ ル ・スキル、 ソシャルサポトを定着させる べく、 今後も学生にとって有効なレクリエーショ ン活動のプログラムを実施し、 継続して調査や検 証をしていきたい。 レクリエーション支援のエビ デンスを示す研究成果が質、 笹共にあるのかと問 われれば、 かなり厳しい状況と言えると報告して いる(高崎2017)。 このような状況下において、 今後レクリエーション活動を通して得られる可能 性のある各種効果について継続して調査および研 究することが必要であると考えられる。 今回は単 回、 短時間の活動であったため、 今後は長期間の 調査検証をしたい。 謝辞 調査に際してご協力いただきました先生方およ び学生の皆さん、 大阪府レクリエーション協会に 感謝申し上げます。 本研究は、 公益財団法人日本レクリエーション 協会平成30年度課程認定校連絡会議研究助成事業 の助成を受けて実施された。 記してここに感謝の 意を表します。

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