教員・児童が利用しやすい小学校理科室の環境整備のあり方
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(2) 多くの学校で理科室は1・2階に配置されていた。. うにするには、領域別で分類整備するのが適当と. 関連教室などとのつながりが配慮されていない小. 考えられた。一方、使用頻度が低い器材・器具は. 学校も多く見られたが、学習園や保健室が近く図. 準備室に保管し、エネルギー領域が多くなること. 書室などへの動線にも配慮した小学校もあった。. も踏まえ、学年別で分類整備をするのがよいとい. 実験台は6人掛け・固定式が最も多かったが、可 動机を備えた学校もみられた。黒板は、上下可動 式や左右引き戸式の使用が中心だが、固定の黒板 を使用しない小学校もあり、小黒板の使用、また は、プロジェクターや電子黒板の使用など各学校. える。また、器材・器具の索引や配置図を掲示し、. 薬品の保管を行うにあたっては、薬品に関する. で工夫がみられた。器材器具の収納に注意してい. 専門的な知識・経験が少なくても維持管理ができ. る点としては、薬品等の保管等についての安全面. るよう工夫する必要がある。. への配慮を挙げた学校が多く、わかりやすい収納 や収納器具のラベリング・器具の索引や配置図の 作成等も心がけられていることがわかった。. 3−2黒板や児童実験机の工夫と配置:授業にお ける使用上の工夫が掴めていないため、提言とし てまとめることは困難であるが、移動式や小黒板. 2−3.学校見学とインタビュー結果: 現在まで. の効果的な使用も工夫されてよいと考えられる。. に9校の学校を見学・調査した。一部新設校では、. 電子黒板の使用方法は今後の課題であろう。新設. 関連教室とのつながりが工夫され、実験机は可動. 校の児童実験机は可動式になっており、移動させ. 式であった。安全のため、プラスチック用具、安. ての話し合いや実験授業が可能な形となっている。. 全眼鏡やカセットコンロ等が使用されていた。先 進的とされる学校では収納場所が分かりやすく、. 今後、固定式のガス栓を用いない実験も可能とな. 道具の廃棄も的確であった。電子黒板・パソコン. が求められて来ていると思われる。. が備わっていている学校も見学したが、十分に活 用されているかは不明であった。. 3−3掲示方法等: 理科室の掲示については、ア. 器具・備品の収納について、見学した結果、整. 察した学校では、観察採集結果の掲示に工夫がな. 備状況が優れていると判断された2つの小学校と 富山県総合教育センター「理科実験室や準備室の. されていた。理科への関心を高めるためには理科 室の掲示に工夫が必要と思われるが、提言として. 整理の仕方(2010)」に示された収納方法を照合し. まとめるためには、今後さらなる調査が必要と考. た。指導机引出、理科実験室戸棚と準備室引出の. えられた。. 中・下段、準備机引出の器材は三例での重なりが. 理科実験室戸棚6/20、指導机引出8/14に対し、. 3−4関連教室とのつながり=文科省施設整備指 針にあるように関連教室と連携した授業を可能と する配置が望まれ、実際いくつかの先進校ではそ のような配慮がなされていた。しかし、連携した. 準備室では、引き出しと戸棚を含めて1/25であっ. 授業は必ずしも行われていないように見受けられ、. た。領域別にみると、理科実験室戸棚と指導用実. 今後の課題と考えられた。. 験机引出では生物領域(50%)、物質領域(68%)、エ. おわりに. 多くみられ、特に指導用実験机引出において重な りは著しかった。使用頻度の高い器材の割合は、. それぞれの戸棚や引出には器材・器具名のラベル を張ると共に写真等で効果的に収納場所を教員や 児童に知らせるのがよい。. っていることを考え合わせると、可能式の実験台. ンケートではほとんど回答がなかったが、参与観. JST・国立教育研究所が打つだ調査では、準備や. ネルギー領域(56%)、地球宇宙領域(12%)であるの に対し、準備室の器材・器具では、生物領域(4%)、. 片付けの時間不足や設備備品・消耗品の不足が理. 物質領域(32%)、エネルギー領域(92%)、地球宇宙. 科実験授業の障害と感じている教員は多い。これ. 領域(O%)で、ほとんどがエネルギー領域であった。. らの障害を取り除く工夫が必要であり、また、こ. 3.考察と提言 3−1.器材・器具の収納: 使用頻度が高く、複 数領域で利用される器材・器具は理科実験室に収 納し、多くの器材・器具を用意しなくても済むよ. のことが、子供たちの理科への興味・関心を高める. ことにもつながると思われる。本研究がそのため の一助になることを期待する。 主任指薦教員 岸田 恵津. 指導教員 増澤康男. 一401一.
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