〈研究ノート〉産地企業群の組織化に関する一考察
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(2) 94 (252). 横浜経営研究. 第 XIX 巻. 取り組んでいる 産地の中から ,数多くの事業案件を. 第 2 号 (1998). 立ち上げている 産地と,共同開発事業の組織化段階. 性や柔軟性に 欠ける面があ る. また組織集団内に 保 守的,閉鎖的な 風土を醸成し ,成員企業の多くに,. で停滞している 産地を各 5 事例とりあ げ,活性化事. 他社に依存する 受身型経営姿勢やリスクを. 業に取り組むに 際しての課題や 組織づくりの 現状を 把握し命題に 対する仮説の 立案を行った・ 次に調 査 対象を 60 地域 (4) に拡大し,奉事業に取り組ん. 防禦型経営姿勢を 浸透させるといった 弊害をもたら. で い る行政・支援セクターや 産地組合幹部‥ J 一ダ. 一企業等に対して 仮説検証のためのアンケートを 行 い , 26 地域から 68 サンプルの回答と 91 件の事業案 件に関する情報を 得ることが出来た. そこで, このデータをもとに , まず産地が活性化 事業に取り組むに 際しての現状の 課題を , 先に示し た 4 つの問題提起との 絡みで明らかにしておこう.. 回避する. した.. すなわち産地の 分業構造をみると ,製版 分業の場 合は,市場の接点にあ る販売担当企業群が 中核とな って資源ネットワークのコントロールを. 行い, そう. でない場合は 元請的役割を 担う製造卸業態の 企業群 が中核となり ,生産活動における資源交換の調整を 行っている. また産地の横の 組織として位置づけら れる事業協同組合等の 組合組織も,組合幹部はこれ ら中核的役割を 担う企業の経営者によって 占められ. ている.産地内に工程 別 ,あるいは製品別,製版 別 (1) 産地の構造的特質に 係る問題 産地企業群は 近接して立地し ,. に複数の組合が 併存している 場合でも, 各組合間の 1 つの集落を形成. している場合が 多い.集落内 企業群は,地縁的連帯 感といった心的依存関係に. 加えて, 2 つの組織間協. 同体を通して ,企業間の競争関係を超えて協調関係 を形成し , 1 つのまとまった 組織集団として 環境に 対 時している.その 1 つは,企業間の分業システム に基づくネットワーク 組織であ り,他の1 つは生産. 力関係は,中核企業が所属する組合にパワーが 集中 する構造になっている. したがって,産地の活性化は, これら中核企業が 既存の パワ 一関係を犠牲にしても ,変革に取り組む 経営姿勢をどれだけ 持ち得るかにかかっている. そ のため,行政セクターは本事業の取組みに 際し , ま. ずこれら中核企業の 啓蒙,説得に努めるのが通常で. 分業の枠組みからはずれた ,他の領域の協同事業を 目指したネットワーク 組織であ る. 前者は,特定産業に特化した資源の 相互依存をも. あ る. だが,情報交流や計画策定段階ではコミット. とに形成されたネットワーク 組織であ り,ネットワ. 成員間の資源連結密度が 強まることから ,組織内部 にしばしば対立や 緊張関係が生じてくる. とくに 新. 一クの 結束 点 に位置するソード 型 企業を中心にパ フ. 一関係は構造化されている.成員企業間の資源の連 結密度は高く ,比較的タイトで安定した構造を 有す ることから,組織集団が市場での 1 つの競争単位と. して機能してきた. 後者は,事業協同組合,商工組合等の 連邦型法人 組織形態をとるのが 一般的で, ネットワークの 結束 点 に立つ媒介組織 (組合 ) を中心に資源相互利用の ためのネットワークが 形成されている.各成員の 自 主性,組織運営における民主性が保障されている 点 で ,分業組織 ょ りも成員企業間の 結びっきは緩やか であ. り,資源の交換頻度も 少ない.だが組合と成員. との関係が組合幹部の 地位パワー や 対境連結活動を 通じての情報のコントロール ,規程・制度などに よ. る規範化などを 通じて構造化されている 点では, 前 者との間に大きな 差はみられない. このような安定 した組織間構造を 持つ集団は,確実性の高い環境下 においては,環境への効率的適応や 集団のメリット. を生かす上で 有効に作用するが ,環境の複雑性が高 まり, その変化も加速する 状況下においては ,機動. メントを得ても ,相互に資源を交換する段階,更に は開発のための 共同活動に取り 組む段階へと 進むと. たな事業組織の 構造が既存の 資源ネットワークやパ ワー構造に変革をもたらす 場合には, 中核企業のパ ワーを減する 状況が生じるため ,中核企業の事業組 織からの離脱,他の成員企業に対する 取引関係を通 じての締め付けといった 変革への抵抗を 誘発するこ. とになる.今回の調査では地方産地でこの 事例を多 くみることが 出来た.. (2) 茶事業の事業性格に 係る問題 奉 事業の有する 性格との関連では ,奉事業が産. 地企業に対して 明確なインセンティヴとなる. 誘因. を提供しにくい 点があ る.既存の分業組織は, 百. 件財の生産を 通じてネットワークが 連結されてお り ,最終目標の全体像が仕様書や 設計図などを 介 して事前に明確化されている.ハードウェアの生 産においては ,分業による専門化が図られ , コス ト・ダウン や 各企業の技術の 深化といった 目に見 える成果が期待できる.参加企業は, 自己の資源 を 投入して参加しても. ,獲得する資源との間に大.
(3) 産地企業群の 組織化に関する 一考察 ( 出港 義一 1. (253) 95. 信義 ). 活性化事業の 組織化に際しての 障害要因. 障害要因. 影響度合. A. 奉事業の性格に 基づく要因. 障害要因. 影響度合. ・参考となる 先進類似事例が. 2.79. ない 事業成果の不確実,性. ・役割分担の 不明確さ. 2.84. ・専門家とのネットワークが. 2.47. 2.37. ・関連業界、 市場の低迷. 2.53. ・企業間競争の 激化. 2.71. B. 産地の構造的特質に 係る要 因 タイトな 取弓 @ 係. 2.47. ・生産地の立地条件. 1.89. 地元有力企業の 抵抗. 2.53. ・閉鎖的な地域風土. 2.18. ・産地企業間の. 経営力格差. 2.16 2.05. 産地企業の保守的体質. C. 産地の環境特性に 係る要因 ・行政の支援制度の 不備. 1.26. D. 産地内人材, ノウハウに 係 る 要因 ・オルガナイザ 一の不在. 2.37. ・組織リーダ 一の不足. 2.50. ・組織運営ノウハウが 未確立. 2.47. 関する調査 - 日 掲 研究室 (資料 ) 「地域産業集積活性化 @;: に 取組んでいる 組合幹部, リーダ一企業 関する回答結果を ,. 「. プ. N. 二. 平成 10 年 7 月集計対象は 本事業 38 障害要因としての 影響度合に. ; いにあ った」 3 点, " ややあ った」 2 点, " なかった」. 1 占で. 尺度化して平均値を 算出. きな. 業の組織化にあ たり,組織活動を正当化, 活性化. リスクは圭- じ な い. これに対し, 本 専業の組織は 情報などの無体 財 の 生産にウェイトが 置かれるため , 資源の投入と. する上で重要な 役割を果たすが , なかでも事業の 不確実,性に 対する標準的反応としての「模倣」 に. 獲得する成果との 間には不確実性が 存在する.. 必要な先進事例の 存在と専門家集団のコミュニケ. た 情報の分割不可避性が. ま. , 参加企業の役割・ 課業. の 配分や協働を 通じて効率性を 追求する面でしば しば制約要因として 作用する. したがって企業に. 対して,事業の恩典や投資リスクに 対する明確な ビジョンを提示し 得ない. 産地のなかには ,. き. この. 点が行政からの 支援を受けながらも 計画策定段階 と と り , 共同活動への 展開の障害になって い る 例が少なくない |. 一. ションを通じて 形成される. 「規範」が大きな 影. 響 力を持っている. だが産地の多くは ,組織づくりにあ たり, 小 確 実性を軽減するための 模倣対象を持たず , 企業の コミットメントを 得るための説得を 行うにあ た十), 有効な手段を 確保できない 大きな要因となって い る . また産地と専門家集団とのネットワークが 未 確立のため, 規範化を通じての 企業に対する 意識. 改革や同型化が 困難な状況にあ る. ‥. 3) 産地の環境条件に 係る問題 水車業と産地環境条件との. 絡みでは, 制度的 環. 第 2 に市場環境が 本事業に及ぼす 影響としては , 産地内企業間の 競争激化と産地業界をめぐる 市場. 境 ,市場環境,地域立地環境の 3 つの側面から 影. 環境の悪化が , 本 専業への参加意欲を 低下させて. 響を認知できる. まず 第 Ⅰに制度的環境は , 本字. いる. 企業間競争の 激化は共同開発組織における.
(4) 96 (254). 横浜経営研究. 機会主義的行動やモラール・ハザードを. 第 XIX 巻. 招きやす. ,企業の投入資源と獲得資源との 間の互酬性の 維持や資源の 共有化をめぐっての 懸念が産地企業 間に生まれ,参加意欲の高揚やコミットメントを 獲得する上での 障害となっている. また関連業界 を含めた市場の 低迷は, 産地企業にリスクへの 挑 戦や投資意欲を 失わせる結果となり ,企業を従来 にも増して防禦的経営姿勢へと 傾斜させている. 第 3 に,地域立地環境に関しては,情報環境画 の制約が地域の 閉鎖的風土を 醸成し, それが本事 業を進める上での 障害要因になっている 産地が多 く. い .産地の企業群は,. もともと小規模企業が 多く. 第. 2. 号 (1998). の 専門領域 別 組織を改組 し , 企画情報部門等を 設. けて組織間マネジメントに 関する助言・ 情報提供 を行う動きが 活発化しているが , その場合でも 担 当スタッフが 出向者で占められ , 3 年程度の短い サイクルで異動していくため. ,. セクタ一内にノウ. ハウを蓄積することが 困難な状況にあ る. 3. 資源 ネ、 ッ トワーク化の 現状. つぎにこのような 状況のもと産地では 活性化事業 (製品・技術開発,市場開拓など) のための新たなネ ットワーク組織づくりをどのような. をみていくことにする.. て産地内はもとより 他地域に関しても , 他 企業と. (1) ネットワーク 化の契機とプロセス. る 習性があ る.. (4) 産地内の人材,. ソフトウェアに 係る問題 産地内の人材, ソフトウェアに 関連した問題は ,. 事業組織を立ち 上げるオーガナイザ 一に適した人 材がいないこと ,及び組織を立ち上げた後に 成員 を統合し円滑に 組織運営を行っていくための. / ウ. ハ ウ の蓄積が乏しいことの 2 点が指摘できる.. 産地は,特定産業に係る資源のネットワークを 基盤としているため ,他業種・業態の有する異質 な資源との交換機会は 少なく,それらとのネット ワークもほとんど 未 整備であ る. そのため産地は ,. 異業技術との 連携や知識の 融合化を図るための 神 介 役となるコーディネーターやオルガナイザーが. 育ちにくい環境にあ る.組織運営に関しても,参 考となる先進事例がな い こと, 中核的企業と い え. ども, 日常の事業活動を 通じて,異業種や他地域 企業との協働機会が 少ないことなどからリーダー 、ンップ を発揮できるノウハウ , ない.. スキルを有してい. ど. ういったネットワークづくりが 成功を収めているか. 本業以外の領域に 関しては,経済・ビジネス情報 への関心は低く ,その行動領域も狭い, したがっ の情報交換は 疎遠であ る. そのため他業種や 他地 域企業との協働関係の 形成には,本能的に拒絶 す. 方法で行 い ,. 奉事業のネットワーク 組織づくりのきっかけは ,. 行政の誘導や 外部環境情報の 刺激を受けたひと 握り の事業者,組合幹部の意識・態度の 変革からスター トする. それがやがて 産地企業群全体へと 伝播して いく過程で,既存の資源ネットワークとの 間のギャ 、 ソプに気づき ,それを解決するための新たなネット. ワーク形成へ 向けてイノベーションが 誘発される. 産地全体に変革の 連鎖が生じるか 否かは,①環境と のゲイト・キーパー 的役割を果たす 産地中核企業, 組合幹部の事業姿勢 (革新性 ), ②資源ネットワーク の 在り方 , ③支援セクタ 一のコーディネイト 能力や 組織間マネジメントに 関する支援の 如何によって 影. 響を受ける. 奉事業の進展過程を ,問題設定,方向設定,実行 の 3 段階でみた場合, 問題設定段階に 該当するのは 都道府県と産地が 協同で策定する「 活 ,珪化計画」で. あ り,方向設定段階は,その計画に沿って産地中小 企業・組合が 個別に「進出計画や 高度化計画」の 策 定を行うプロセスがこれに 該当する. 実行段階に入ると 具体的な事業展開へ 向けての 共 同活動が開始されるが ,最初は成員相互の資源交換 による資源の 共有化が進められ ,ついで外部資源と. したがって,各地に設置されている 公設試験研 究機関や地場産業振興センタ 一などの公的支援セ. の融合化を通じて 新たなハイブリットな 資源の創出. クターがその 役割を担うことが 期待されているが ,. 化をもたらす 連鎖が生じるか 否かは,実行段階に入 る前の方向設定段階 (個別計画策定段階 ) における 事業案件の出方とバループの 顔 ぶれによって 決まる 部分が大きい.. これら支援セクタ 一の支援業務は ,個別レベルの 技術指導やデザイン 開発,販促手段などに対する 助言・指導に 重点が置かれていたため ,組織のコ ーディネイト や マネジメントの 知識・スキルに 関. する蓄積はほとんど 行われていない.近年,公設 試験研究機関などの 支援セクタ一の 間では,従来. を行うといった 流れをとることになる. 産地に活性. 方向設定段階での 事業案件が多く , グループの 顔 ぶれもバラエティに 富んでいる産地においては. ,. 中. 核企業・組合幹部の 事業姿勢が双向きで 保有する パ.
(5) 産地企業群の 組織化に関する 一考察 (田渇. 7. コ資源に固執しない 柔軟性がみられること. , 及. イ. (255)@97. 信義 ). . 資源ミックス. び支援セクタ 一にコーディネイト 能力を有する 人材. まず資源ミックスの 状況をみていくと ,その多. が存在する. したがって産地全体の 活性化計画を 策. くが公的支援セクタ 一の有する資源との 連結を前. 定する段階から ,経営・技術改善意欲の高い企業群. 提としたものであ り,事業の性格により 大学,公 設試験研究機関,地場産業振興センタ 一等のうち どの支援セクタ 一に重点を置くかは 別として, 支 援セクターへの 依存度が高いのを 特徴とする.. をメンバ一に 参画させ, それらがリーダ - となって. 多くのグループが 生まれている. またそのグループ ( アパレル, 電気・精密機器,生活雑貨品などに 多い ) に近い.. 組織の性格も ,創党型のネットワーク. 支援セクターを 除いた資源ミックスに 関しては,. これに対し グループ,事業案件とも数の少ない 産地では,組合有力幹部がパワーを行使して目的志 向性を重視したバループ 作りを行っており (織物, 水産加工品などに 多 い ), 事業案件の進み 具合も遅れ. 業路線上にあ る中小企業の 資源ネットワークで 占 められている. なかには,有力大手メーカーや産. がちであ る.. 元商社をメンバ 一に加えたネットワーク. 。 2. 資源ネットワークの 構築パターン. 2 割程度 ) もあ るが,既存の枠組みの中での 資源 対応が図られるため , 創 発的なネットワーク 作り. 産地におけるバループ 作りの現状をみると , その. その過半が既存の 工程 別 ・製品別分業を 組み替え たもので,成員の顔ぶれは異なっても ,既存の事. (全体の. に際しては, むしろ制約要因として 作用する事例. 多くが既存の 組合を受け皿としている.特定の 企業. も. が自ら受け℡となって , コーディネイト 役を努め共 同開発のためのグループ 作りを行 う ケースは少ない.. 結を目指したネットワークは , 全体の 4 割弱で,. コーディネイト 役に情報収集,資金調達, リスク等 の負担が大きくかかり ,それを負担するだけの体力. その多くが他地域の 資源との連結を 目指している. そこには,異質な資源とのミックスを 進めるに 際. を 持った企業を 探すのは困難な 状況にあ る. これに. し ,地方圏に立地する産地では, 地域内に有力な. 対し,組合が 受け皿となる 場合は,行政からの 各種 資金的援助が 受けやすく, 成員のリスク 負担も軽減. 企業の集積がないため ,地域内で異業種・ 異業態 を連結することが 難しいという 事情があ る。5,.. されるからであ る.組合が受け皿になる場合でも グ. ループ作りのコーディネータ 一の役割を担っている のは,組合幹部・ 地元中核企業 (全体の 5 割強 ), 地 場産業振興センタ 一などの公的支援セクター (同 3 割強 ), 及び組合幹部以覚の 有志企業の経営者などで. みかける.. これに対し全くの 異業種・異業態の 資源との連. ロ .参加メンバー選別の有無とグループの 規模. グループ作りに 際し,参加希望企業にあ る一定 の 資格基準を設けるか 否かは, グループの規模及. びその後の事業活動の 進展速度や具体的活動成果 に 大きな影響を 与える. 産地の現状をみると ,. グ. ループ作りに 際し参加メンバ 一の選別を行った グ. あ る. 資源ネットワークの 態様は, コーディネーターが. ループと行わなかったバループとは. 誰であ るかにより差が 認められ,組合幹部・ 中核企. 最近は前者の 方が増加する 傾向にあ る. メンバー. 業がコーディネータ 一の場合は,地域内関連業種間. の 選別基準としては ,㏄艦首・技術の改善意欲の 度合・②経営資源の 保有状況,③ ヨ該 事業に対す る価値・規範の 整合皮,④市場での競合関係など. のネットワーク 組織が構築される 事例が多く, 支援 セクターがその 任にあ たる場合は, 前者に比べて , 地域内異業種や 他地域企業・ 機関とのネットワーク. が形成される 頻度が高い. 有志企業が独自でバループ. 作りを行う場合は ,. 日. 常の人的関係や 取引関係を通じて 形成される「顔の 見える」ネットワークであ り, メンバ一間の 規模, 保有資源の水準に 大きな開きがない 一方, グループ. 規模が概して 小規模化し,地域内に 限定されるとい う傾向が窺われる. また,産地の資源ネットワークの 現状を資源ミッ クス, ネットワーク 組織の規模と 形態などからみて いくと, 次のように整理できる. 相半ばするが ,. が主なものであ る. またグループ 作りに際し , ⑤. 異業種・異業態の 加入や⑥組織運営において リ一 グー 的役割を果たす 地元有力中堅企業の 参加を重 点に置いたバループもあ る. 参加メンバーを 選別したグループの 規模は , 多 くて 20 社どまりで, その過半はグループあ たり 4 一 9 社規模のものが 多い (6,. この規模であ ると. 技術水準の平準化,事業目標に 対与る価値・ 規範 の同型化が容易であ り,市場での競合関係も生じ ないなど, 効率的なネットワークの 形成や組織活 動ができるという 利点があ る..
(6) 98@ (256). 横浜経営研究. 第 2 号 (1998) を 点. ⅡⅡⅠ エヶ. と. こ る. え. を. 抑. 行動. 的. 王. 義. ム五 機. い. グループ. あ たり 10 社以上の規模を 有しなかには 50 社以上. め る. 負. 成て とめ 佳木. 一方,全員参加型をとるグループは ,. 第 XIX 巻. 規模のグループもあ る.組合が組織内にチームや 委員会組織を 設ける場合は , その組織運営理俳か ら参加希望メンバ 一の全員参加を 原則とするため ,. (3) 他地域との連携. グループの規模は 必然的に大きくなる. 大きなグ. 他地域との連携がどのような 形で進められているか について若干の 補完をしておこう. 奉 事業を進めるにあ たり,他地域との連携は ,異. ループ組織は ,新分野進出のニーズやアイデアが 多く出てくる 可能,性はあ るが,それをⅠっ の事業. プロジェクトにまとめていく. 際には,それを採用. することにょり 影響を受けるメンバーへの コストがかかるため ,. 説得に. その採用度合は 大中に低下. する. そのためあ る程度の意見集約がなされた. 段. 階で, 有能なコーディネーターがかる 組合では,. 組織の分化を 図るが,いない場合には,個別計画 の策定が進まない 事例が多 ハ.. い.. ここで, 産地の資源ネットワークの 現状に関し. 増やし. 創 発的な効呆を 追. 求する上で有効な 手段となるが ,. 質 な資源との連結機会を. その実現にあ たっ. ては, 支援セクターと 組合幹部・地元有力企業がそ. の任にあ たっている. なかでも支援セクタ 一の果た す役割が大きい. ①連携の相手先 支援セクターが 主導的な役 割を果たす場合は ,異業種・業態の 中小企業のほか ,. 他地域の支援セクタコ 調査・デザイン ,企画等を. ネットワーク 組織の形態. 奉事業のような 限定された目的のもとに 形成さ れるネットワーク 組織は連合型 か 媒介組織を有す. る連邦型によるものが 多い.新事業の 進出分野が 明確になり,事業の 目途がたった 段階で目的志向. 行. う. 民間専門機関,有力大手 メ 一ヵ. 一. ・商社など連. 携の相手先は 巾広く多様であ る.一方組合幹部・ 地 元有力企業が 主導的な役割を 果たす場合は ,有力人 手メ 一ヵ. 一. ・商社との連携事例もあ るが, 同業種の. 性の強い株式会社組織に 転換するケースもみられ. 組合・団体と 同業種,異業種の中小メーカーがその. るが, 大部分は法人格なき 任意団体か事業協同組 合など組合組織のレベルにとどまっている.. 主な顔ぶれとなっている.両者の差は , 各セクタ一. ネットワークの 組織構造の発展形態は ,事業の 進化のプロセスに 応じ,既存組織内で 結成される 委員会形式のものから ,法人格なき任意団体,事 業 協同組合等の 組 合 組織へと移行していくのが 一 般 的であ る.但し 当初から任意団体を 組成して 取組むケース ,事業の進展状況に 関係なく任意団. を反映したものといえよう. 連携の目的・ 内容との関連では ,新技術の導入・ 究機関等の技術系支援セクターや 大手有力メーカー との連携を重視し ,製品開発・市場開拓を狙いとし たグループは 地場産業振興センタコ 民間専門機関,. 体のまま終わるケースなど 態は多様であ る.. 有力商社, 中小 メ 一ヵ一等連携 先 の 顔 ぶれは,前者 に比べて バラェ ティに富んでいる.. , その組織間構造の 動. の有する情報及び 人脈ネットワークの 持ち方の違い. 開発を志向するバループは. , 主に大学・公設試験研. すなわち,個別計画の 策定は,組合主導のもの は 公式な委員会の 設置,有志企業が 集合して取組. き任意団体,個別契約に基づくもの,ないしはイン. む 場合は, 非公式なコミュニケーションの. 場を通. フォーマル な 人間関係に基づく 連携で, 法人組織を. じて行われる. しかし実行段階に 入ると,法人. 組成しての連携は 極めて少ない. また連携のレベル. 格なき任意団体. も ,情報交流,個別指導といった 資源の交換レベル. ( コンソーシアム 等 ) を結成し,. 何等かの管理機構を 持ってメンバ 一間のコミュニ ケーションの 場の設定や成員活動間の 調整を行う かたちがとられる. 実行過程で任意団体から 組合. ②連携のタイプとレベル. 大部分が法人格な. のもので,資源の融合を前提としたハイブリットな 資源を共同開発するような 協働関係を形成する 事例 は少ない.. 組織,会社組織など 法人組織へ移行するのは ,資 源の相互交換レベルから 共同開発レベルに 進む際 に多くみられるが ,共同目標の性格や組織運営上, 任意団体のまま 進む事例もかなり 多く,その場合 は 成員の自由度 と創発 性を重視するメカニズムが 機能している.実行過程で 任意団体から 法人組織. 連携の目的・ 内容との関連では ,技術開発型は任 意 団体への参加, もしくは個別契約に 基づく連携が. へ移行する場合は , 資金調達や資源配分上の. 共同開発まで 多岐に 亘る .総じて, 後者の方が前者. 利便. 多く,そのレベルも情報交流,個別指導レベルのも のが中心となる.一方製品開発志向型は ,. インフォ. ーマル な 人的交流から 法人組織に至るまでその. 連携. タイプは多様であ り,連携のレベルも情報交流から.
(7) 産地企業群の 組織化に関する 一考察 よりも資源の 連結密度が濃く ,その連携領域も広い 4. 共同開発組織の 組織化とリーダ 一の要件. ところで,新事業,新製品・技術などの共同開発 を目的とした 組織づくりにあ たっては, どのような 要件を充足することが 重要なのであ ろうか. この点 について,組織づくりに携わった行政・ 支援セクタ ー及び組合幹部・ 経営者より得た 実証データをもと に, その分析結果を 示しておこう.. 田. 組織化に求められる 要件 共同開発事業の 組織化に携わったスタッフ. ( 出港. 信義 ). (257) 99. グループを組成するのが 通常であ る.事業革新に積 極的な経営者がリーダーとなった 場合は,事業の 進 展段階に応じて 自ら資源ネットワークの 再編を行う などしてコーディネーターからの. 独立性を確保する. 一方,組織化に際し適当な組織リーダー. 候補がい. な い 場合は, コーディネーターが 組織リーダ一の 役. 割を果たすケースも 多い. また組織リーダ 一のリー ダーシップが 劣る場合には , 支援セクターや 組合幹. 部が共同活動段階においてもリーダーを 側面から支 援することにより 組織の継続性を 維持している. 第 2 に,組織化のための誘因としては ,共同事業 ,経営. 者に対し先に 述べた 4 つの問題領域から 障害とな. の 目標,事業システムに関する事項と 支援環境に関. る要件を抽出し ,彼等の経験をもとに 共同開発グル ープの組織化にあ たり重要と思われる 度合を 5 段階. する事項とに 大別できる.前者に 関しては個別の 事 業レベルで, 共同目標や事業の 仕組み・進め 方など をどの程度明確かつ 具体的に提示できるかが 重要と. で 評価してもらった.. なる.後者については,行政の資金・情報面の支援. その結果,組織化のための必. 要要件として ,中核的役割を 果たすリーダ 一の確保 と企業の参画を 得るための誘因づくり 及び地縁的連. 帯感をあ げる者が多かった. まず第 1 に, 中核的役割を 果たすリーダ 一に関し ては, 優能 なコーディネーター ( ないしは オ ルガナ イザ一 ) と組織リーダー (組織運営リーダⅡの 確 保の 2 つの側面があ る. コーディネーターは 産地全. 体の方向を決める「活性化計画」の 策定から,個別 の「進出・高度化計画」の 策定に至る迄の 計画策定 段階において , グループの編成に 携わるが, コーデ ィ ネータ一によって 資源ネットワークの 態様が規定. される点で重要な 役割を担っている.組合幹部や 中 核企業がコーディネイトする 場合は, グループ作り は迅速に行われるものの. , 創 発的ネットワーク 作り. や外部資源の 連携といった 点で限界があ り,活気的 な 事業案件の創出や 具体的開発成果に 結びつきにく いという難点があ る. そのため組合幹部等が 地場産 業振興センタ 一などの公的支援セクタ. 体制や支援機関の 整備状況が誘因となるという 指摘 が多い. そのため,産地のなかには ,地方自治体が 中心となって 活性化事業による 国からの財政的支援 を受けながら ,新事業,新製品・ 技術などの共同開 発事業を側面から 支援するための 核施設を新たに 建 註 する動きも活発化している. 第 3 に地縁的連帯感が 重要であ るという点に 関し ては, コーディネーターが 地縁的連帯感を 通じて,. 各企業の有する 組織文化の統合を 図り, グループと しての統一的なアイディンティを 確立できるよう 配 慮 していることの 反映. と. 思われる, 産地全体の流れ. として, リーダーは共同開発グループの 組成に際し 共同目標に対する 価値の共有化に 26 協調関係の形 成を重視し, 成員相互の資源の 異質性 ゃ 保有資源の 水準の維持に 関しては,必要に応じ外部資源との 連 携・指導を通じて 是正して い こ れる.. う. という姿勢が 窺わ. 一にコーディ. ネイトを委託する 産地が増えている.委託された 支 援セクターはその 人脈・情報ネットワークを 駆使し て 異質な資源とのミックスや 他地域との連携に 配慮 したネットワーク 作りと事業案件の 創出, グループ. (2) 組織化過程と 組織化影響要因. リーダーとなる 中核企業のコミットメントの. 業を対象に検証してみた.. 獲得に. 努める, だが支援セクタ 一の能力には 地域差があ り,. 共同開発組織の 組織化過程で ,. どのような要因が. 組織間協力関係を 形成するにあ たり影響を及ぼすか について,既に共同活動を行っている 30 件の個別事 共同開発のための 組織間協力プロセスは ,全体計. 成果をあ げている産地と 停滞している 産地とに二極. 画の策定,個別計画の 策定, 開発のための 共同活動. 化する傾向にあ る. 組織リーダーは ,個別の計画策定段階から 共同活. の各段階を通じて 展開されるが ,共同開発組織を組 成する上で重要となるのは 個別計画策定段階と 共同. 動へと進む過程で ,. グループ内の パワ 一関係を通じ. 活動段階であ る, そこでこの 2 つのフェイ ズ につい. て決まってくるが ,. あ らかじめコーディネーターが. て,. 個別計画策定段階で 候補者を選定し. それを中心に. コーディネーターや 組織リーダ コ 事業システ. ム , 支援環境及び 地域連帯感といった 心的依存関係.
(8) 100 (258). 第 XIX 巻. 横浜経営研究 泰一 2. 要 A. B. 第 2 号 (1998). 組織化過程と 組織化 影轄 要因. 組織化に際しての 影響力 個別計画策定段階 共同活動段階 平 均 値 平 均 値. 因. 共同活動の進展 度 との関連 相関係数. 行政等からの 支援. 経済的支援. 3.94. 3.85. ユ且且 旦. 啓蒙・指導 リーダ一のパワー 資源,. 4.02. 3.65. 0.346. 3.㏄ 3.36 3.㏄ 3.18. 3.80 3.43 3.02 3.40. 0.7 皿. ㏄袋. 3,75 3,96. 3.18 3.33. 0.385 0.680. 3.52. 2.98. 3,29. 2.79. ユ三% 0.589. 調整手段 専門知識・情報. 資金調達 カ 政治力 成員に対する 根 廻し C. 事業システムに 関する 要. 0 628 ・. 0 ユ 86. 因. 新事業の恩典 事業の仕組みの 明確さ. 成果配分の公平性 地縁的連帯感 げ主 ) 前掲 N=30. D. 印のあ る 偏 相関係数は,有意水準 1% で相関が認め られるもの. 組織化 に 際しての影響力は ,組織化に携わ ,コた リーダーより 各要因についての 評価をして もらい, 組織化に際し「大いに 影響を受けた」 5 点, 「やや影響を 受けた」 4 点, 「どちらと も = 、 1 点で 尺 度 化し ない」 3 点, 「あまり影響を受けなか った 2 点, 「影響を受けなかった」 て平均値を算出. 1 点, 「成員問の 資源 交 共同活動の進展 度は , 「計画策定から ほとんど進んでいないもの」 換 段階」 2 点, 「資源の融合化段階」 3 点,「成果を 具体的に創出した 段階」 4 点, 「成員 の個別経営成果に 寄与している 段階」 5 点で尺度化した. ・. -. の 4 つのファクターが 組織化の誘因としてどの. 程度. 」. 標 ,事業の仕組みを示すだけではなく ,具体的な. の影響力を持つのか ,組織活動の進展 度 との関連. 進出分野の提示やその 目標,事業の進め方につい. (組織活動成果 ) においてはどうかといった 点につい てみていくことにする.. ても明らかにし. イ .個別計画策定段階. 産地全体を対象とした 活性化計画が 策定される と,具体的にどのような事業分野に進出するかの. 産地に内在する 本事業に関して. の情報の非対称性を 極力解消することに 努めてい る.成員の事業システムへの信頼は,事業の 仕 組 みの明確さに 加えて, 当該事業に参画することの. い くつかの検討 グ Jレ. 恩典, 成果配分の公平性等の 要因とも係りがあ る この点に関しては , コーディネータコ 組織リー. このグループの 組成に際しては ,行政の啓蒙・. ダーが共同目標となる 事業のノウハウをどの 程度 有しているか 否かによって ,成員の選好度が左右. 個別計画を策定するために. ,. ープが組成される. 指導やコーディネータコ 組織リーダ一の 専門知. される.. 識 ・情報が最も 大きな役割を 果たす.行政や コー. 現実には, 産地内に新事業,新製品・技術など の共同開発に 関するノウハウが 蓄積されていない. ディネータコ 組織リーダーが 提供する事業シス. テムに関する 情報の具体性が ,産地企業の事業シ ステムに対する 信頼を醸成し. 参画への誘因とな. るからであ る.個別計画策定バループの組織化が 比較的円滑に 行われている 産地では,全体の 活性 化計画を策定する 際に,活性化事業全体の事業 目. ため,公的支援セクタ 一の専門知識・ 情報に依存 する産地が多 い . ロ .共同活動段階. また,個別計画の策定段階でバループ 成員であ ったものが,共同活動段階に入ってもグループ 内.
(9) 産地企業群の 組織化に関する 一考察. ( 円盤. 信義 ). (259) 101. に 残るとは限らない , 共同目標に対する 利害や期 待をめぐって 成員間に対立や 緊張関係が生じ , 離. 対する成員間の 価値の共有化 による協調関係をどう 形成していくかが 重要であ. 脱する成員も 出てくる. そのため, 共同活動に人. ることを示している. 3 つには,共同活動を 進める. る 前に,新たに 成員を補充するなどして. を 通じて共同目標に. , グルー. ヒ. で,経済的要因. プを再編する 事例が多い. なかには,新たな グル. が大きな影響を 及ぼす点も見逃せない.新製品・. 一% め 組成が出来ず 進出計画や高度化計画の 策定 を終えた段階で , グループを解消する 事例も余 多. 技術などの開発行為は. ,投資に対するリスクも 大. きく,かつ継続的投資を必要とすることから ,成 員企業に資金面での 余裕がないと ,事業への取組 みは総じて消極的になり ,成果をあ げる前に撤退 する事例が多い.. 存在する. この段階での 組織化誘因としては , 行政からの 財政的支援に 加えて,組織リーダ 一の資金調達 力 ローズ・アップされてくる. またソフト面では ,. 組織化が進むにつれ ,行政の啓蒙・ 支援よりも組 織リーダ一の 専門知識・情報のウェイトが 高まっ てくる.組織リーダーは ,. 自らの保有する 情報パ. ワーを駆使して 成員に対するコミュニケーション. ・. など開発投資をめぐる 経済的資源の 調達問題が ク 3, 組織リーダ一に 求められる要件. これまでの考察から ,産地企業経営者を 共同開発 組織のリーダーとして 育てることが 産地の活,珪化に 取組むにあ たり,極めて重要であ ることが察知でき た. では産地内に 革新の連鎖を 生み出すような 共同 開発行為の組織のリーダーとしては. ,. どのような資. の 徹底を行い,離脱する 者と新規に参加する 者と の選別を行って , グループ組織の 構造的安定化を 図ることになる. この段階に入ると , 成員のグループ 組織に対す るコミットメントは ,事業システムに対する信頼 他 よりも組織リーダ 一の有するパワ - 資源やリー. ,性といった要因のほか ,. ダーシップに 依存するウエイトが 高まってくる.. や情況的要因によっても 規定される.情況的要因と. ハ.. 質・属性を備えることが 求められるのであ ろうか. 組織化とリーダーシップとの. 関係についての 研究は,. これまで多くの 成果が発表されている. ば,有効なリーダーシップは,. それによれ. リーダ一の資質・ 属. リーダーシップ ,スタイル. グループ組織の 活動成果と組織化影響要因. は, リーダーシップが 遂行される場面の 特質であ る. 本 壱で採り h げた 30 件の個別事業は , ほぼ同時. しかし本節では ,. 期に計画策定に 取り組んだにも 係らず,計画策定 を 終えてから共同活動への. 展開がほとんど 見られ. ないものから ,具体的に新製品・技術を創出し. 成. このうちリーダ 一の資質・属性及. びリーダーシップ・スタイルに 着目し泰一 3 に 示 すような変数を 用いて, 組織化に携わったスタッ. フ・経営者の 経験と個別事業レベルにおける. 活動の. 員の経営成果に 寄与しているものまで , その進捗. 進捗度との関連から ,組織リーダ 一の要件- に ついて. 度には大きな 開きがあ る.そこで共同活動の進展 度 と組織化影響要因との 関連をみていくと ,次の ような関係を 見い出すことができる.. 検討することにする.. まず 1 っに ,. グループの組織化に 大きな影響力. を持っ行政の 施策的誘導は ,活動成果との 関連で は大きな役割を 果たしていない. たとえば,組織 化誘因として 機能する行政からの 啓蒙・指導に 関 してみると,共同活動の進展 度 との間には関連が みられず,むしろ共同活動が成果をあ げ得るか否 かは。 組織リーダ一のリーダーシップや. 成員の当. イ. .組織化に携わったリーダ一の見解 まず組織化リーダ 一の経験をもとに ,. リーダ一. に求められる 資質・属性を 問うと, Q) リーダ一白 身の経営・技術改善意欲が. 高いこと,②Ⅲ 一ダ. の企業が事業活動面でそれなりの. 一. 成果をあ げてい. ること,③リーダ一にリスクを 負担しても将来に. 向けての事業投資に 対する積極的姿勢がみられる こと,④リーダ一の地元での 信望,同業者の 支援 が厚いことを 重視する見解が 多かった. すなわち,. 該事業システムの 信頼性に負うところが 大きい.. 組織リーダ一の 要件として,経験的にはリーダ 一. 2 つには, 共同活動を進める 上で・組織リーダ 一の専門知識・ 情報といったパワー 資源に加え ,. の革新性,事業実績, 企業性,地元の信望・支援 の 4 つの要因が重要であ るとしている.. リーダ一の成員に 対する 根 廻しや成員間の 地縁的 連帯感といった 心的基盤が活動成果に 大きな影響 を与えている ,すなわち,共同活動を 具体的に進. (1967) 等の研究を通して 成員の良好な 関係維持を 重視する関係調整型と 成員の課業割当てや 事業の. めていく ヒでは, コミュニケーションや 人的信頼. 仕組みづくりを 重視する業務支配型の. リーダーシップ・スタイルについては. , FiedIer. 2 つのタイ.
(10) 102 (2㏄ ). 横浜経営研究 義一 3. 第 2 号 (1998). 第 XIX 巻. 組織活動成果と 組織リーダ一に 求められる要件. リーダ一に求められる 要件. 組織 ィヒ リーダ一の 評価. 共同事業の進展 度 との関連. 平均値. 相関係数. ・企業規模. 3. ㎝. 0 232. ・経営革新意欲. 4.34. ℡". リ. ・事業活動実績. 4.10. 0.581. ダ T. ・老舗性. 2.66. 0 . 090. の. ・経営者年齢. 3.51. 0 354. 資質. ・政治的地位. 2.95. 0 200. 属. ・地元志向. 3.48. 0.545. 性. ・地元の信望・. 3.90. 0.697. 1. 了. l Ⅰ. 支援. ・. ・. ・. ・企業性. 3.95. 哩". ・業界地位. 3.41. 0.397. ・業務支配型. 3.75. 0.638. ・関係調整型. 3.72. 0.473. ス ダ タ. @. イル シッ. (注 ). 資料前掲 N=57 平均値は重要度の 高い要件 (5 点 ) から 低 い 要件 Ul 点 ) まで 5 段階で評価した 平均. 相関係数は,個別事業別に 進展度を調査した 結果と組織 ィヒ リ ーダ一の評価との 福相関係数. 一印のあ るものは,有意水準1% で相関が認められるもの 評価方法については 注 (7) 参照のこと. プが 提示されているが ,組織ィヒ リーダ一の経験で は 両者のいずれが 重視されるべきかについての 見. 解は分かれている. ロ .共同活動の成果との関連 つぎに個別事業の 進展 度 との関連でリーダ 一の. いく上では有効であ るという結果が 出ている. 組織化リーダ 一の経験に基づく 評価と実際の 共 同活動成果を 通しての分析結果との 間には, リ一 ダ 一の資質・属性面に 関し乖離はみられなかった が,. リーダーシップ・スタイルについては. 差がみ. てはリーダ一企業の 企業性及びリーダ 一の革新性, 地元での信望・ 支援を表す変数との 相関がみられ た ・すなわち, リーダーが企業家精神に 富むこと,. この点に関しては ,事業成果の不確実性, 正訓規範の不均衡の 可能性など開発行為 (新事業, 新製品・技術開発など ) を伴 う 共同事業の性格が 反映しているものと 推察される.この種の事業の. 自らも事業活動に 実績を有して い て,地元での支 援 が厚 い ことが共同開発事業を 円滑に進めていく. 型 よりも,課業重視の業務支配型のスタイルの. 上 で重要な要件であ ることを示している. また. が ,成果をあ げる上で効果的であ ることを示して. 要件をみていくと ,. 一. リーダ一の資質・ 属性に関し. ダーシップ・スタイルについては. ,. り. 成員の課業. 割当てや事業の 仕組みを重視した 業務支配型のス タイルが成員間の 協調関係を重視した 関係調整型 の スタイルよりも 開発のための 共同活動を進めて. られる・. マネジメントは , 良好な成員関係に 配慮した調整. 方. いるとも言えよう. 5. 共同開発組織のマネ 、 ジメント. 共同開発のための 組織化及び組織運営に. 関する マ.
(11) 産地企業群の 組織化に関する 一考察 ネジメント上の 課題については ,産地の構造的特質 や 環境条件によって 重点が異なってくる。 ここでは. 普遍的な問題として ,奉事業の有する不確実性の軽 減 ,及び産地企業の閉鎖的,防禦的経営姿勢を克服 し ,共同行為に求められる協調関係の 形成と統合を どう行っていくかという 観点から,事例研究を参考. ( 田遣. 信義 ). (261) 103. って対立や緊張関係が 生じた場合は , コーディネー ターが一定のパワーを 行使して調整を 行うことも必. 要になる. このようなコーディネータ 一の役割は,本来,産 地内の中核企業が 果たすべきであ るが,産地では ,. に 重要と思われる 側面に触れておこう. その ょう な能力を備えた 企業を相当数確保すること は困難な状況にあ り,事業成果をあげている産地の 多くは,その役割を支援セクターが 担っている.. 。 1, 技術 コ晴報 一市場とのリンク まず第 1 に,産地企業の共同事業に対する 信頼性 を高めるためには ,資源ミックスとその資源を結び. (2, 組織間学習による 成員のコミットメントの 獲得. つける仕組みを 構築する際に ,技術- 情報 - 市場と. のリンクを ど 6 行っていくかが 重要となる (8、 . 産地 はかなり限定された 業種や技術分野に 属する企業が 多いといっても。 個別企業レベルでは ,それぞれに コアとなるスキル (属人性の高い 能力 ) を有してい る・ たとえば個別にみて い くと,製品・ 部品を製造 するスキルだけではなく ,設計・デザイン,品質・ コスト管理,短納期対応,試作品提供などヵバ 一す る 資源の領域は 意外と広い,それらのコア・スキル は相互に密接に 連結しているため 外観的には一体的 な技術として 捉えられがちであ るが,個別企業レベ. 第 2 には,共同開発事業を軌道に乗せるためには ,. 事業ないしは 組織構造形態の 発展段階に応じて ,組 織間の協力ルールや 枠組み作りを 行い,成員の本事 業に対するコミットメントを. 獲得していくことが 必. 要 となる.共同開発組織の組織化過程は 組織間の協 力プロセスであ り,成員のコミットメントを 得なが ら, あ らかじめ関係のないところから 組織間関係を. 形成し制度化していく 過程として捉えることができ る・共同開発組織に 対する成員のコミットメントは. ,. 組織リーダ一に 対する人的信頼とその 事業の事業、ン ステムへの信頼によって 得られる面が 大きい. だが. ルでみると相互に 独立しており ,異質な資源として. その本質は, 成員間で互恵的な 協力関係を確立する ことが成員にとってプラスになることを 認識させる. 見ることができよう. したがって共同開発に 際して は ,個別企業のコア・スキルに着目し, それと市場. ことであ り, それは成員の 様々な活動あ るいは失敗 や成功の経験を 通じて,相互に 学習し, それが 蓄. からの情報をリンクすることによって. 積 ・伝播されることによって 可能となる.換言すれ. ,. コア・スキ. ルの再編を行うことが 求められてくる. また産地内. ば,信頼性は組織間学習のプロセスを 通じて構築さ. で確保できない 資源に関しては ,同じく情報を介し. れるものであ り,単に組織リーダ一の人柄, リーダ. て他地域から 資源を調達することになる.共同開発. ーシップや当該事業の 仕組み,恩典といったものを 成員に認知せしめるだけでは 自ずと限界があ る.. は 産地内のコア・スキル. ,市場,他地域の 異質資源. を相互に情報ネットワークを 通じて連結・ 再編する ことによって 可能となる. この情報ネットワークの 結束 点 にあ るのがコーデ ィネーター ( ないしは オ ルガナイザ一 ) であ り, 彼. 共同開発組織内に 互恵的協力関係を 形成するため の組織間学習の 仕組み作りにあ たっては,次の 3 点 に配慮することが 有効であ ろう. そのⅠ っは , 学習は成員に 対し個々の情報や 知識. 等の情報ネットワークの 質 ,量によって,共同開発. を 習得させるだけでは. のための資源ミックスの 在り方も規定される.. に 習得するかに 関する学習,云うなれば「学習の学 習」に力を入れることであ る.共同開発事業が軌道. ディネータ一の 役割としては ,. まず産地のコア. キルを個別企業レベルで 把握しその在庫 表 インベントリ. 一. コー ,ス. ( 資源. ) を作成することが 必要であ ろう. 限界があ り,それをどのよ. う. に乗っている 産地のなかには ,最初の 1 年間は「学 習の学習」に 力を入れ, それから個別計画の 策定や. それと市場・ 顧客のニーズ 情報を。 需要家,調査機. 事業組織づくりを 行って成功している 事例 9@ あ る.. 関 等からネットワークを 通じて連結し , 目的に応じ てコア,スキルの新たな連結プランを 策定する.連 結の過程で補完が 必要なスキル・ 情報は他地域を 含. 者による監視機構 ( モニタリンバ ) や評価システム を導入することにより ,銃剣的 協力関係を形成する. む外部機関・ 企業との連携を 通じて調達し ,共同目 標の達成に必要な 資源ネットワークを 構築すること になる.. また組織化の. 過程で,. 資源の連結等をめく. 2 つには, 組織間学習システムの. 1. つとして第三. 万法があ る. たとえば, アパレル製品の 開発におい. て,産地内に一流のデザイナーやバイヤⅠマーケ ッタ一 な. メンバーとした 監視・評価機構を. 設け ,. 定.
(12) 104 (262). 横浜経営研究. 第 XIX 巻. 期 的に成員企業の 試作・開発品を 評価したり,機会. 主義的行動やモラール・ハザードをチェックする. 第 2 号 (1998). した ネットワーク 組織と小規模企業数社をメンバー. とした比較的成員の 義務・責任を 多く課したネット. 仕. 組みを構築して 成功した事例 loh があ る.. ワーク組織を 同時に発足させたが ,. つには,成員に対し情報化のための 教育,具 体的には情報ネットワークを 活用する能力を 身につ けさせ,外部情報とくに先進事例を通して 学習させ る方法があ る. これからはインターネット 等を通じ てビジネスを 展開する機会も 増加するものと 考えら れ,情報ネットワークをフィールドとした組織間学 習の場もそのウエイトを 高めることが 予想、される.. 段階で,双者はいまだ計画策定段階にとどまり ,後 者は既に新製品を 開発して市場での 成果をあ げてい. 3. この 3 つの視点に配慮した 組織間学習の 場は,各. 事業・組織の 発展段階に応じてその 重点の置き方が 異なってくるが ,その基本的枠組みは 産地全体の 「活性化計画」を. るといった事例があ る.. 6. 結びに代えて. 最後に本考察をふまえ ,産地活性化のための環境 整備に関し中小企業行政に 対する若干の 問題提起と 提言を行っておこう. その 1 つは , これまでの中小企業の 助成政策に対. し,. 策定する段階で 準備されるべきもの. 3 年を経過した. よ. りきめ細かな 見直しが必要な 点であ る・戦後. 我が国は組織化政策の 一環として,中小企業に対し. であ ろう.. @3) 自由と責任のバランスに 対する配慮 第 3 には,共同開発組織の運営に関し,成員の 自 由と責任のバランスをどうとっていくかという 問題 があ る. 共同開発のための 組織づくりに 際しては, 各成員間の資源の 連結は比較的ルースに , それぞれ. 高い自律性を 維持すること. またタスクに 関しては, 目標,役割,関連性などが 必要に応じてその 都度決 定されるような 柔軟かつ創造的なものを 志向するこ とが良いとされている.すなわち,共同開発に際し ては,成員の 自由・裁量をかなり 許容したネット ワ. 事業協同組合, 商工組合,協業組合等組合の組織化 を奨励 し , これら組合に 対し,重点的に補助金, 財 政 投融資などによる 支援を行ってきた.多くの場合, これらの支援の 対象となるためには 中小企業は組合 組織を設立することが 必要であ った. しかし中小企. 業の共同行為組織は ,法人格なき任意団体を含め 多 様化する方向にあ る. とくに今日, 産地に求められ ている新事業,新製品,新技術などの共同開発のた めの事業組織は ,必ずしも従来の組合組織の形態が 有効であ るとは限らず ,その共同目標の性格によっ て適正な組織形態は 多岐に 亘る ,近年,中小企業の. 支援政策には ,柔軟な運用・ 対応がみられるように. 一ク 組織が双提となる.. なったものの , 支援手続面や 審査面からみていくと. しかし,成員問の 創発 ・創造を重視するあ まり 成員の自由を 極度に許容すると ,成員の利害や権 利 が優先し組織内に 多くのアイデアや 提案が生み出. 活性化のための 変革の連鎖を 生じさせるためには ,. されても, それを共同事業として. いまだ組合組織優先の 姿勢なしとは 言えない.産地 組織リーダ一の 養成も視野に 入れた,産地内に効率. 1 っに きとめる際. 性の高い 4 一 9 人規模の任意組織バループを 数多く 輩出させることが 求められる. その刺激策として ,. には,成員の利害や価値・ 期待の調整に 多くの時間 と コストが必要となり ,先にも述べたとおり事業案 件の採用度合は 低下する可能性が 高 い . 共同開発組織の 運営に求められるマネジメントは 成員の協調関係をべ. ー. これらグループに 対する情報提供や 資金的支援を 地 ,. スに成員が相互に 競い合って. 創造するといった 競創 関係を組織内に 形成すること であ り,成員間の競争と協調との 関係のバランスを とる仕組みを 構築することであ る. したがって,. 一. 方で成員の自由を 認めながらも 共同開発組織全体の 目標や利益を 達成するための 組織メンバ一の 義務・ 責任を規範化すると 共に,組織リーダーは,パワー 行使による成員へのコントロールの 余地を留保し ,. 成員の自由と 責任とのバランスをとる 必要があ る. 具体的な事例として ,ある産地では,中核企業を 数社メンバーとした 成員の自由・ 裁量をかなり 許容. ,. 方自治体や公的支援セクターを 受け皿として , より 極め細かに行うことは 有効であ ろう. 2 つぼは,各地に配置されている 公設研究試験機 関,地場産業振興センタ一など公的支援セクタ 一の. 機能強化があ る.産地活性化事業が軌道に乗らない 大きな要因として , 共同開発のためのコーディネー. ターが育っていないことが 明らかになった. だがコ ーディネータ 一の養成には 長期の懐妊期間を 要し. 当面は公的支援セクターがその 役割を担う機会が 増 加 すると考えられる. これまでの支援セクタ 一の機 能は,個別の専門領域に関する 指導や情報提供に 重 点が置かれていたが ,それでは産地の活性化へ向け て変革の連鎖を 生じさせることはできない.変革の.
(13) 産地企業群の 組織化に関する 一考察 連鎖を生じさせるためには ,産地内にこれまでの組 織間 構造とは異なった 新たな枠組みに よ る組織間 関 係を構築する 必要があ り, その任を担うのは , 当面, 正当性パワー や , 清報 パワーを行使できる 公的支援セ クターが適している.組織リーダ一の養成 に 関して も ,既存の パワ 一関係に固執することなく 経営革新. ( 口渇. 信義 ). (263) 105. 事例に過ぎない. また目の承認後 3 年以上経過 したにも係らず ,. いまだ計画策定段階にとどま. っている産地もあ る. なお特定中小企業集積の. 場合, 国は過去 5 年間の生産額の 推移が製造業 全体の伸びを 下廻る産地を 計画承認の目安とし ている.. 意欲のあ る企業を積極的に 発掘し,組織間学習の場. (4) 支援期間が終了した 全地域と承認後 3 年以上経. を提供できるのは 公的支援セクタ 一であ る. そのためには 支援セクタ一にコーディネイト 能力 やマネジメントカを 持った幹部人材を 確保する要が. (5) 但し,地域内で異業種・異業態との 連結事例が. 過している地域を 中心に選定. 全くなかわけではない.. たとえば 燕 ・二条地区. あ る.現状の支援セクタ一の幹部人材をみると ,そ. にあ る協同組合サイパーキッズは ,動物病院,. の多くが行政や 商工団体等の oB で占められている が,今後は,マネジメントカや 中底 ひ ネットワーク. 金型,表面処理,特殊金属加工, 板金,試作設 計の 6 社が役割分担を 行って,動物病院用の 手 術用具やジェットバスを 開発し 成功を収めて. を持った民間企業幹部を 積極的に採用し , マネジメ ントセンターとしての 機能を併せ持つことも 必要と. (6) 有志企業. ( 経営・技術革新意欲の 旺 盛な企業 ) がコーディネーターとなってバループを 組成す. なろう j主. る場合は, ほとんどがこの 規模であ る. 規模が. (1) 本稿では, 産地を「消費財を 中心に特定の 製品 を作る企業が 集中立地している 地域」 叫 , 四 、 企業. 白書 ) として捉えている.消費財以外では,精 密機器, 産業用機械関連 品 (金型,鋳物など ) を扱う独立型中小企業が 集中立地している 地域 も. いる・. - 部分析対象とした.. (2) 地域産業集積活性化法. ( 「特定産業集積の. 9 年制定 ) 4 年に制定された「特定中小企業集積の. に関する臨時措置法」平成. 活性化 は,平成 活性化. 大きくなると ,. コーディネータ 一の負担が大き. くなるためと 考えられる. (7) 平均値は,組織化に携わったスタッフ・ 経営者 の経験から, リーダ一の要件として 重要と思わ れる度合を 5 段階で評価してもらい. ,. 回答結果. を「高い」 5 点, 「やや高い」 4 点, 「どちらと も言えない」 3 点, 「やや低い」 2 点, 「低い」 1 点で尺度化して 算出. 個別事業の進展 度は , 「新製品・技術などを. 創. に関する臨時措置法」 (産地などの特定中小企業 集積の新分野進出事業に 対する支援 ) を一部改 正した時限法 (10年 ). 改正で,基盤的技術産業 集積 ( モノづくりを 支える金型製造,鍛造等の. 出し,市場での成果をあ げている段階」を 5 点,. 基盤的技術を 有する企業の 集積 ) の基盤的技術. 階のもの」. の高度化に対しても ,新たに支援措置が可能と. 「新製品・技術などの. 創出段階にあ るもの」. 4 点,. 「共同活動段階に 入ったが成員間の 資源交換段階 にあ るもの」 3 点, 「個別計画の 策定を終えた 段 2 点, 「計画策定段階にあ. るもの」. 1. 点として尺度化. (8) 産地には, 新製品・技術の 開発に際し , ン - ズ. なった.. (3) 産地が本法の 支援を受けるためには ,都道府県 が 産地と協同で 活性化計画を 策定し国の承認を 受け, その後, 5 年の間に産地内中小企業・ 組 合等が個別に 進出計画や高度化計画を 策定し, 計画に沿って 具体的な事業展開をすることが 求 められている. 平成 10 年 7 月現在, これまで 国 が 承認した活性化計画承認地域は. ,特定中小企. 業集積が 107 地域,基盤的技術産業集積が 16 地 域.特定中小企業集積のうち32 地域が 5 年を経. はあ ってもそれを 市場に繋げるノウハウがない.. そのため, 新製品・技術が 商品化されない 事例 は多い. たとえば産地の 青年部が中心となって , 共同で製品開発を 行なっている 事例は多いが , 市場との連携が 不十分なため , しばしば試作品 段階で市場への 進出を断俳した 事例をみかける.. (9) たとえば,栃木県南地域地場産業振興センター や桐生地域地場産業振興センタ 一などがあ る.. (10)たとえば,桐生地域地場産業振興センタ 一では,. 過し, 活性化支援の 対象期間を過ぎているが ,. 首都圏のデザイン 会社, バイで一などと 提携し,. 具体的な事業案件が 10 件以上始動し 各事業組. 産地のみならず 原宿,青山などでも 定期的に フ. 織の中から具体的活動成果も. アップ コ. 出ている産地は 数. ン・ショー. や. 展示会を開いている.. こ.
(14) 106 (2M). 横浜経営研究. れには産地内の 和装・洋装織物やニット. ,. 第 XⅨ 巻. レー. Linkage@Network@. 業用資材まで 繊維関連 品 のほとんどの 分野が参. る・. 参考文献 Aldrich , H@and@D sets , Action@@@. ,. A whetten@ ・. (1981)@. "Organization@-. ・. University@press@pp@385-408 Doughe,ty,D (1996) "O,ganizing forInovation" ㎞ CIegg, S. R , C . H a,dy and W . R . No,d (eds) "Handbook ofo,ganizationStudies。 Sagepp 424 目 37 Fi㎝er,F.E (1㏄7), 。 A.m ㏄ウ ofkdem ⅢpEm ㏄ 6veness。 New York McGraw-HilI ( 山田雄一驚 訳 「新しい管. 1970). 理者像の探究」産業能率短期大学出版部 , H , G@and@P. External@. Links@. ・. Heydebreck@. and@ Networks@. -@ "@ in@ O , doherty "Globalisation , NCtworking@and@Small@Fi7 Graham and Trotrmm pp 87 一 1 ㏄. Role@ and@ Nature@. (1995)@ "The FiT Ⅲ. of@ Small@ ,. D. @@. Their. , P@ (ed). Ⅲ Inovation". A , C . B , Tower@and@Sebora , T . C , (1994) "Information@ Sources@ and@ their@ Rerationship@ to Organizational@Innovation@in@Small@Businesses"@ Journal of@Small@Business@Management , January@pp@36-47 Provan,@K (1983)@ "Federation@as@an@Intel 、organizational Hartman. , E. ・. ・. Scotl, W. G, T. R. MilcheIland P. H. Bimbaum (1981) "Organization@Theory:@ A@ Structu8@ and@Behavioral Analysis" Fou 「 th Edition,Richard.D. Irwin (鈴木 幸 毅 濫訴「組織理論 - 組織・行動分析 - 」八千代出. 版. 1989). Watkins,K and V. Marsick (1993) "ScuIpling lhe Learning Organization" Jossey -Bass Inc (W 田臭, 岩崎尚人 訳 「学習する組織を づ くる」日本能率協 会 マネジメントセンター 1995). ジ. ウ. ミール・ プ一 チック. 習 」ビジネスレビュー. sets , and@Network@:@Marking@the@most@of. Simplicity"@ in@Nytoron, P C@and@W , H , Starbuck@ (eds) "Handbook@of@organizational@Design"@ vol@ I@Oxford. Gemunden. Academy@of@Management@Review. vol@8-1@pp@79-89. スは勿論,用途面では衣料品, インテリア,産 加している. 当 センターを通じて 産地企業は 様々な学習を 行い,センターは ,各企業の商談 の場,情報発信の場,相互協力の場として機能 している.各企業はそのような場で機会主義的 行動をとると 生き残れない 情況が形成されてい. 第 2 号 (1998). (1994) 「競争的協力と 学 (一橋大学産業経営研究所 ). 第 42 巻 4 号 pp35 目 5 神田長,寺本義也 (1987) 「異業種交流の 進化とマネ 、ジメント (3)」経済研究 (明治学院大学 ) N0.79,pp 27 目 7 佐々木利広 (1995) 「組織間関係論と RnD コンソー 、ン アム」経済経営論叢 (京都産業大学 ) 第 30 巻, 2. 3 号,pp389 目 16. 田村正紀 (1980) 「地域中小小売商集団における 組織 化とリーダーシップ」経営学・ 会計学・商学研究 年報 (神戸大学 ) pp77 一 106 寺本義也 (1990) 「ネットワークパワー」 NTT 出版 pp176-199 港 徹雄 (1995) 「経済システム 転換と日本型企業 間関 係の展望」日本中小企業学会論集 38. 山倉健嗣 (1993) 「組織間関係」 ( たなべ. のぶよし. 同友鶴 pp25. 一. 有 斐閣 pp196 セ 07. 横浜国立大学経営学部教授. コ.
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